『新ゲッターロボG』
龍雅達が乗る新たなゲッターロボで全高は55mで重量は220t。「新ドラゴン号」、「新ライガー号」、「新ポセイドン号」の3機のゲットマシンが合体する巨大ロボット。
龍雅達がある洞窟で見付けたゲッター線を宿したクリスタル、ゲッタークリスタルと錬金の魔法を使って魔王を倒せる究極の戦闘用スーパーロボットと言うコンセプトで建造した新たなゲッターロボで所々、違いはあるけど殆ど旧ゲッターロボGと変わらない。
アークを除き今までのゲッターロボに比べてパワーと戦闘能力が非常に高く、また龍雅達に匹敵する身体能力を持つ者でないと操縦する事は出来ない。
合体時の掛け声は「チェンジ!ゲッター新〇〇!」または「チェンジ!新〇〇!」となっている。
〈新ゲッタードラゴン〉
真ゲッター1をベースにスマートな体と顔の所々違いはあるが、従来のゲッタードラゴンと変わらない。ゲッタートマホークとゲッタービームは基本武装として備わっており、また額から高火炎のゲッタービームを放つ最大の必殺技、「ファイヤーダイナマイトブレイク」が備わっている。また第二部の最終決戦では龍雅、昴、佐祐の強い意思と愛がゲッター線と結びついた事で強大なパワーを生み出し最終必殺技である「ドラゴンサンシャインスパーク」を繰り出す。
〈新ゲッターライガー〉
所々違いはあるが、原作のゲッターライガーと変わりがないが、機体カラーは統一されていない。ドリルを飛ばす「ドリルスマッシュ」や必殺技である「マッハ・スペシャル」が備わっており、また超高速移動から複数の竜巻を繰り出す最大の必殺技、「ソニックドリルタイフーン」が備わっている。
〈新ゲッターポセイドン〉
所々違いはあるが、原作のポセイドンと変わりがないが、足はゲッター3と同じくキャタピラとなっている。背中の「ストロングラッシュ」と必殺技である「ゲッターサイクロン」は備わっており、また腕に高圧電流を起こしサイクロンと大雪山おろしを合体させた最大の必殺技、「サンダーハリケーンドライブー」が備わっている。
それから半年後、龍雅達はゲッタークリスタルと持ってきた魔導書の錬金術を使い洞窟にはゲッタークリスタルを使った様々な機械と巨大な格納が置かれており、また龍雅達はゲッター線と錬金術を利用して作ったジャージを着ていた。
設計図を持ち赤いジャージを着た龍雅は目の前の完成しつつある新ゲッターロボGを見て笑顔になる。
「あと少しだ。あと少しで俺達のオリジナルのゲッターロボが完成する」
龍雅の後ろから笑顔でゆっくりと青いジャージを着た昴が傍に寄る。
「ああ、そうだな龍雅。そう言えば材料探しに行った佐祐が遅いな」
などと言っていると黄色いジャージを着た佐祐が慌てた表情で帰って来る。
「龍雅!昴!はぁはぁはぁ、た・・大変だ!ま・・魔獣が現れた!」
佐祐からの知らせに驚く二人であったが、大きな揺れと共に地中から爬虫類の姿をした一本角の魔獣が現れる。
魔獣、それは魔王ザキルが世界征服の為に魔法を使って作り出した怪獣で全種族にとって最大の脅威となっている。
暴れる魔獣で洞窟は大きく揺れる中で龍雅はいきなり格納庫の方に走り出し、リフトに乗って新たなゲッターロボの隣にある白とグレーのゲッタードラゴンに似た機体の試作ゲッターロボに乗り込み機動する。
「くそ!何でここにいる?ここをかぎ付けたにしてはあの暴れ方は不自然だ。だとしたら野良か?まぁどちらにせよ建造中のゲッターは守らないと」
ベルトをして試作ゲッターを動かし魔獣目掛けて走り出す。
「うぉりゃーーーーーーーーーーーーーっ‼」
試作ゲッターはタックルを繰り出し魔獣と共に奥へと向かい崖から落ちて大きく開けた洞窟の湖に落ちる。
昴と佐祐も後を追って崖へと向かい佐祐は龍雅の名を叫ぶ。
「龍雅ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」
すると大きく水しぶきを上げて試作ゲッターと魔獣が現れ取っ組み合いが始まる。
魔獣は尻尾で試作ゲッターを攻撃し、大きく間合いを作る。
「くそ!だったら!」
龍雅は右のハンドレバーを前へと勢いよく押す。
「ゲッターーー!トマホーーーーーーク‼」
右肩から勢いよく飛び出したダブルトマホークを右手で掴み魔獣に斬りかかる。
魔獣は右腕でダブルトマホークを防ごうとしたが、斬り落とされ紫の血を流す。そして怒った魔獣は長い舌で試作ゲッターの胸を攻撃する。試作ゲッターの胸は大きく破損し体勢を崩し、トマホークも落とす。
「くそ!こうなったら」
すかさず体勢を立て直した龍雅は左のハンドレバーを勢いよく前へ押す。
「ゲッターーー!ビーーーーーーーム‼」
試作ゲッターの腹部が丸形に開き、丸いレンズが現れ薄ピンク色のゲッタービームを発射する。
だが魔獣はタイヤの様に丸くなり高速回転しゲッタービームを防ぎつつ体当りをする。
避け様にも一歩遅く試作ゲッターは体当りを受けて体勢を崩し大ダメージを受ける。龍雅は直ぐに立て直そうとしようとしたが、何度も戻って来る魔獣の体当りを受け続ける内に試作ゲッターは体勢を直す事が出来ず、更にあちこちが破損し亀裂が生まれ、そこから大量のオイルが漏れだす。
コックピットも受け続けた体当りで画面や機類が破損し、更にあちこちから火花と放電が起こっていた。
「まずい!このままだとこっちがやられる!だったら・・・」
龍雅は何とか試作ゲッターを立たせ戻って来た魔獣を捕まえ、そして離さない様に両腕で掴む。
そして龍雅は操縦をオートモードにして炉心のパワーを最大まで上げて脱出する。
崖から戦いを見ていた昴と佐祐の足元から龍雅が自力で登って来た為、佐祐が問う。
「どうした龍雅?」
龍雅は慌てながら即答する。
「ゲッター炉心を暴走させた!自爆するから急いで逃げるぞ!」
それを聞いた昴と佐祐は龍雅と共に急いで逃げる。
一方、魔獣はオートモードになった試作ゲッターから逃れようとするが、力が強く逃れる事が出来ない。ついに炉心が臨界点を超え始める。
一瞬、龍雅が振り返ると試作ゲッターのあちこちから緑の光が出始め、更に周りの水がメルトダウンによって発し始めた高熱によって蒸発する。
龍雅は前を向いて二人に叫ぶ。
「二人共!伏せろーーーーーーっ!爆発するぞーーーーーーーーーーーーーーっ‼」
龍雅達は滑り込みながら地面に伏せ、そして試作ゲッターは魔獣諸共、木っ端微塵に自爆
する。
■
爆発とそれによって起こった揺れが収まり、龍雅達は立ち上がって湖の方へ向かうと水は爆発で無くなり大きなクレーターとなっている。
その光景に昴は一瞬、生唾を飲む。
「知ってはいたけど、想像以上だなこれは」
佐祐も昴の抱いた恐怖感に同感する。
「ああ、でも龍雅の判断は正しいぜ。あのままだったら逆にやられていたぜ」
龍雅は小石を蹴って少しため息を吐く。
「はぁーーーっ、せっかく作った試作機を失うのは痛いが、完成まじかの新たなゲッターロボを守れたからよしとしよう」
その日の夜、寝袋で寝ていた龍雅が突然、目を覚まし作業台を見ると昴と佐祐は何かを作っていた。
龍雅が起き上がり、後ろからそっと二人に声を掛ける。
「お前ら何やっているんだ?」
昴と佐祐は一緒に振り返り、昴が謝る。
「あぁ、すまん龍雅。起こしちまったな」
「いいや、俺が勝手に起きただけだから気にすんな。ところで何を作っているんだ?」
昴はテーブルに置かれてある真ん中に小さく加工したゲッタークリスタルとその周りに赤、青、黄色の魔法石が嵌め込まれた銀色の指輪を手に取り龍雅に見せる。
「これはゲッターリングだ」
「ゲッターリング?何の為の指輪だ?」
「こいつは特殊な空間魔法と繋がるゲートを作ってゲットマシンだけでなく、色々な物を格納する為に作ったんだ」
昴の説明を聞いた龍雅は納得した表情をする。
「なるほど、それは便利だ」
次に佐祐がテーブルに置いてあった物を手に取って龍雅に見せる。
「今、俺が作っているのはこれさ」
佐祐が見せた物に龍雅はきょとんとする。
「自転車のハンドル?何故に?」
すると佐祐は突然、小さく笑いだす。
「ムッフフフフフフフフフフッ、まぁ慌てず完成を待っててくれ」
龍雅は知りたい欲求を抑え頷き、再び二人に就寝の言葉を言って寝袋に戻ると同時に昴と佐祐は再び作業を再開する。
■
それから三ヶ月後、ついに新ゲッターロボGが完成し龍雅達は出発の準備をしていた。そして皆は昴の作ったゲッターリングを使って道具や機械などを魔法空間に送る。
準備が終わると龍雅は昴と佐祐にある物を渡す。
「昴、佐祐、一緒にこの服を着て魔王を倒しに行くぞ」
受け取った服を広げたは佐祐は笑顔になる。
「龍雅、この服、お前が作ったのか?」
龍雅は笑顔で答える。
「ああ、お前達が作業しているのを見て二日前から徹夜して作ったんだ全員分」
そして三人はジャージを脱いで流 拓馬が来ていた作業着の様な黄土色の服を着て、リフトを使って新ゲッターロボGに乗り込む。
コックピットの内装はアークの様なほぼ全体が見渡せるモニター画面と真ゲッターの様な操縦機となっている。
それぞれのゲットマシーンに乗り込んだ龍雅、昴、佐祐。すると昴は計器の上に置かれていたレンズが緑色のゴーグルを手に取る。
「おい、計器の上にグーグルがあるけど」
計器の左上にある小さな通信画面が起動し、映し出された佐祐も目の前にあったゴーグルを手に取って昴に話す。
「俺もだ。これって何だ?」
すると右上の小さな通信画面が機動し、龍雅が映り二人に訳を話す。
「そのゴーグルも俺が徹夜して作った物だ。レンズはゲッター線を浴びせて加工した軽くて頑丈な素材となっている」
龍雅の話を聞いた昴と佐祐は笑顔でゴーグルを掛ける。
「いいね!こういうのも悪くない」
佐祐も昴と同じ感想を言う。
「アークに乗る時に着るパイロットスーツも悪くないが、これはシブみがあって気に入った」
二人の感想を聞いた龍雅は問う。
「二人共、覚悟はいいな?」
龍雅の問に昴と佐祐は気合の入った口調で答える。
「ああ」
「もちろん」
龍雅はふっと笑い、ゴーグルを掛け、両手でレバーを掴み大声で叫ぶ。
「ゲッターーーーーー!ウィーーーーーーーーーング‼」
新ゲッターロボGの背中らコウモリの様な二枚の翼が出現し、天井目掛けて一気に飛ぶ。
一方、地上では焼かれた土地で寝ていたブラック・ドラゴンが突然、起きた地鳴りで目を覚ます。
次の瞬間、地面に亀裂が起こり、そこを突き破って新ゲッターロボGの第一形態である新ドラゴンが現れ、大空で決めポーズをする。その姿は初代ドラゴンをベースに真ゲッターの要素が入ったスマートでカッコイイ姿となっている。
龍雅はガッツポーズをする。
「よし!決まった!」
すると下からブラック・ドラゴンが吠えながら迫って来たが、龍雅は左右のハンドレバーを勢い良く前へ押すと新ドラゴンは急降下し、右腕のアームカッターでブラック・ドラゴンの首を一刀両断にする。
完成したばかりの新ゲッターロボGの戦闘能力の高さに昴は喜ぶ。
「やったな龍雅、あのブラック・ドラゴンを一撃だ!」
佐祐も高い戦闘能力に興奮していた。
「そうだな!これだったら、新ライガーと新ポセイドンも期待できるな!」
龍雅も二人と同じく興奮していた。
「ああ!俺も想像以上だ!よし二人共、いざ魔王討伐へ!」
昴と佐祐は一緒に返事をする。
「おう!」
新ドラゴンは音速を超えたスピードへ西の方へと飛んで行った。