カードゲームの愛する切札モンスター達に敗北する話 ~恋するデレデレな6属性ドラゴン娘達の誘惑決闘に甘く誘われ、最終的にハーレム結婚する~ 作:フォトンうさぎ
オリジナル:ファンタジー/恋愛
タグ:R-18 男主人公 誘惑 色仕掛け カードゲーム ハーレム ドMホイホイ 女性上位 ドラゴン娘 男性受け 短編
カードゲームの誘惑で敗北……なにそれえっちぃと思って書きました。
※ノクターンノベルズなどにも投稿しています。
ディファレント・ディメンション・ディサイファラー、略してD・D・D。
訳して『異次元を解読する者』という名のカードゲームは、全世界で大ブームの真っただ中であった。
なぜ、このカードゲームが大人気なのか。それは、リアルビジョンと呼ばれる最新の立体映像システムを導入していることにある。
カードを
噂ではリアルビジョンが表現する感情やダメージはリアル過ぎて、D・D・Dはその名の通り異世界に繋がっていると話題になった。時にはカードに異次元の精霊が本当に宿っている……とまで話されていた。
されていたと過去形であるのは、本当にカードに精霊が宿っていることが一部の組織で判明したからだ。その組織は精霊の力を世界の支配のために悪用しようとし……今この時をもって、一人の少年にその野望を打ち砕かれようとしていた。
「馬鹿な!? 馬鹿な馬鹿な!?
「今、俺のフィールドに6体の竜の女王たちが揃った! 俺はこのイベントカードを発動する! 『ミラクルブレス』!」
身の回りを機能停止した機械達に囲まれた、うろたえる黒スーツの男。対するは、それぞれ属性の異なる6人の竜人を従えた一人の少年。
「このカードの効果により、俺のドラゴン1体につき1枚、相手のカードを選んで破壊して、相手に500ダメージを与える! 俺の場には6体! お前がまとうアーマーモンスター達を全て破壊し、3000のダメージだ!」
「くそおおおおおお!! 我が、最強モンスター化計画があああああ!!」
炎、水、風、地。そして光、闇。それぞれの竜人達が、もはや機能が停止しかけている機械達にそれぞれの属性のブレスを吹く。
6色のブレスが混ざり合って黄金の螺旋と化し、野望を抱いた男はその中に消え去った。
そして――少年の周りは一時の平穏を取り戻した。
6人の竜姫達が宿るカードと世間話をして、周りの人に時折変な目で見られる毎日。そんなある日の夕方。龍一は光の竜であり、女王であり、6人の中で最も強い力を持つカードに話しかけられた。『久遠の竜女王プリマテリア』にである。
先端に光るオーブを宿した杖を持ち、煌くドレスで着飾った竜の女王である。
「なぁ、愛するマスターよ。
「ええ……唐突なんだけど……? 僕は人間だし、プリマテリアはカードの精霊でしょ? 結婚式どうやるのさ? バージンロードとか……」
「なんとかせよ! そなたは妾のマスターであろう! なんとかしないと妾の国に連れて行って、ずっとず~っとそこでラブラブするぞ!」
テーブルに頬杖をつく龍一の前で、ぷんすかぷんすかとプリマテリアを宿したカードは、ばたばたとメンコのように揺れ動く。
挙式を挙げるというワードにつられて、残る5人の竜人を宿した5枚のカードもデッキから飛び出して、テーブルの上で騒ぎ出す。
「マスター! け、けけっ、結婚するなら! もちろんアタシが相手だよな!?」
『業火の竜姫サラマンドレ』。紐のようなチューブトップと際どいパンツのみが身を包んでいるが、全身が燃え盛る強力なパワーを持つ竜人。
「マスター。ぜひともお相手には私を。家事、洗濯、育児、全てのミッションをマスターのためにこなしてみせましょう」
『極氷の竜姫ウォンディーヌ』。クールな話し方をして、サラマンドレと同じく氷の際どいビキニアーマーで身を覆う竜人。サラマンドレとは、龍一が二人を手に入れた時から折り合いが悪い。
「サラマンドレッ! ウォンディーヌ! マスターは妾のものだぞ!? お前たちにはマスターはやれぬ!」
「ここは黙ってもらおうか女王様よぉ!? 一番最初からマスターと一緒にいるのはアタシだから、アタシのなんだ!」
「否定。一番最初という条件であれば、私も該当します。マスターは私と結婚するのが一番幸せかと」
3枚のカードのギャーギャーと煩雑ないざこざを、その上から先程飛び出した残りの3枚がやれやれと見下ろす。
「やれやれ、みんな子供だよね~。マスターはボクのなんだから、ケンカしなくていいのに~。ね~、ノーミディス~?」
「聞き逃しませんわ、マスターはわたくしのものですの。それに、その小さく貧相な体をマスターが選ぶとでも? ねぇ、シルフィド」
へらへら笑ってから、ぎろりと隣を睨む『暴風の竜姫シルフィド』。いたずら好きで、服装は帽子付きの緑色の魔女っ娘風の竜人。
そしてシルフィドをにまにまと笑いながら見るのは、『土塊の竜姫ノーミディス』。豊満なバストを持ち、幾層にも重なる生地のドレスを身にまとった竜人。
「わはは、哀れな争いじゃのぉ? マスターが選ぶのは、この我じゃというのに。魔王竜が全てを手にするものなのじゃ」
シルフィドとノーミディスの上でふらふら楽しそうに揺れ動くのは、闇を支配するもう一人の竜女王。『虚無の竜魔王ダークマテリア』。
漆黒に染まったオーブを身の回りに浮かせ、セクシーな体を黒いわずかな瘴気で隠した、実に目のやり場に困る竜人である。
「おばあちゃん、うっさいよ~! マスターがダークマテリアのような年増を選ぶわけないじゃん!」
「同意ですの! ちょうどいい塩梅のこのわたくし、ノーミディスがマスターにふさわしいですの!」
「貴様らぁぁぁ! 誰が年増だ! 我、エロエロボディじゃぞ? のじゃ系エロエロボディじゃぞおおおおおお!!」
テーブル上で3対3の争い。その上でさらに3対3の争い。
ついに龍一はため息をつき、ある提案を6人にした。
「ねぇ……僕はみんなを切り札として大事に思ってるからさ、6人全員好きだよじゃ駄目なの?」
ピタッ、と6枚のカードの動きが止まる。直後、怒号が響いた。
「だぁぁぁめぇぇぇ!! 妾がいい! 妾がいいのぉ!」
「アタシが1番だ! アタシがマスターの1番なんだよぉ!」
「混乱。マスターは私を最上級とみなしていない……!?」
「え~!? なんだよその答え~!? ボクが結婚する!」
「男ならハッキリしやがれですの! 大事な一生の1人!」
「がぁぁぁん!? 我じゃ、我じゃ駄目なのか……!?」
「もぉぉぉ!! うるさいなぁ!! そもそも僕、まだ15だし! まず結婚できる年齢じゃないでしょ!? それに僕はみんなが本当に大切だから、本当に一人に決められないんだよ!!」
バンッと両手でテーブルを叩き、6人を抑え込むように激怒する龍一。だがすぐにハッと我に返り、一度深呼吸をした。
「ごめん……。こんな言葉、男として最低だよね……。結婚できる年齢になったら、きちんと誰か1人を決めるよ……」
しゅんと落ち込む龍一。自分の主を激怒するまで困らせてしまったと落ち込む6枚のカード達。しかし、光の竜女王であるプリマテリアが、ぽんと手を叩いた。
「問題ないぞ? 妾は竜人の国の女王であるし、こことは異なる世界なら年齢など関係ない。一夫多妻制もできるように改定してしまおう」
「なにその職権乱用!? いや、僕が異次元行くって、そもそもどうや――」
プリマテリアを宿すカードがぴかっと光った時、龍一は反射で目を閉じた。
次に目を開けてみれば、龍一は赤いふわふわとした
驚く龍一の少し離れた場所には、煌びやかなドレスに、ほわりとひかるオーブを付けた杖を手に携える、金髪の王女の姿があった。
側頭部から生えている角は黄色く、ヴェールに包まれた光る毛並みの長髪。状況が状況でなければ、目の前にいる高貴なものに膝をついてしまうだろう。
「こっ、ここどこ!? それにプリマテリア!?」
「ふふふっ。ようこそ妾の国へ、マスター。6人の伝説の竜人の力を集めれば、次元の移動など造作もない」
「えっ。じゃあ僕、家から竜人の国にまで……ワープってこと?」
「なぁ、マスターよ。妾と本気の勝負をしないか?」
「勝負?」
にやりと薄桃色の唇の両端を吊り上げ、プリマテリアは挑戦的に微笑む。カードゲーマーとしての本能が察知したのか、龍一は己の腰につけているデッキケースへと手をかける。
「そうだ。妾が勝ったら、マスターは妾達とずっと一緒に、この国でラブラブして過ごす。負けたら、マスターを元の世界に帰す。どうだ?」
「そんな勝負、君達としたくないし……! それに、僕にも僕の世界の生活というものが……」
「むぅ。ならば妾達、伝説の竜人6人の力をもって、この国に伝わりし伝説のカード達をマスターに授けよう。6人とマスターの思いが重なりし時、後の世にまた現れる新たなる悪を祓う力になるだろう」
「……どうしても、勝負しなきゃならないのか?」
「マスターよ。女の子達がな、自分と結婚してくださいとプロポーズしてるのだぞ? それに応えることができないのは男としてどうなのだ?」
龍一はうつむいて考える。6人の竜人達は、龍一がいる世界を守るために一緒に戦ってきた大切な仲間だ。その6人が一世一代の告白をしている。ならば、己が取るべき道はと答えを出した。
「わかった、戦うよ。でも、負けても僕は、君たちの中からきちんと1人を選ぶから。そして、残りの5人を絶対に捨てたりなんかしない」
「ふふっ。妾達は、マスターのそういうところが好きなのだ。いくぞ! 構えろ!」
二人の前に、透明なテーブルが現れる。両者はそこに己のデッキを置き、勝負を始めた。
ライフは8000点。モンスターやイベントカードを場に出し、相手のライフを先に0にした方が勝利の勝負である。
「あっ、言うの忘れてた。今のマスターのデッキには、6人の竜人全員いないから、そこのところよろしくな」
「ええっ!? じゃあどこにいるの!?」
「もちろん、こ・こ」
プリマテリアはつんつんと自分のデッキを指差す。つまり、この勝負は龍一が切り札抜きで、今まで共に戦ってきた竜人6人を相手にしなければならないということだ。
「で、でもこの勝負には負けない! どんな時でも! 僕のターンで開始する!」
先攻は手札5枚でドロー無し。龍一はデッキから5枚引いて最初の手札とし、さらに速攻で戦略を決めた。
「『プロテクト・ウイング』を召喚! さらにイベントカードを3枚セットしてターンエンド!」
羽根が盾で構成された巨大な蝶が出現する。手を伸ばせば本当にさわれるのだと思えるのだが、この異世界では本当に実体化してるのだろう。
「ふむ。戦闘ダメージを0にして戦闘で2回破壊されないモンスター。さらに伏せカードが3枚。なるほど硬い盤面だな」
ふぅーむ、と一度唸るプリマテリア。しかし、また唇の端を吊り上げて笑った。
「ふふっ、くくくくっ……」
「何がおかしいんだ!?」
「なぁ、マスターよ。伝説のカードの解放条件を覚えているか?」
「え? えっと、6人の思いと僕の思いが重なった時に解放されるんだよね?」
「そう。……くくくっ、あーはははは! もうそんなものはとっくに満たしているのだよ、妾達は! 伝説のカード入りの嫁入り幸せ結婚生活スペシャルデッキ、とくと味わうがいい! そして永遠にいつまでも、ま・す・たぁ♡」
ヤバイ、なんだかわからないがヤバいのが来る。身構える龍一。プリマテリアは幸せそうに笑い声を上げながら、デッキからカードをドローした。手札は6枚。
「妾のターン! 永続イベントカード、『
豪華絢爛だった周囲の景色が変わっていく。フィールドにある限り、永続的に戦場に効果を及ぼす永続イベントカードの効果だ。
真っ赤だった絨毯は淫蕩な桃色に染まっていき、周囲には女性とすれ違った時に感じるような甘い香水の香りが漂い、金色だった装飾は紫色に変わる。
「な、なんだこれ……」
「『雌竜の愛の巣』は、2つの効果を持つ。1つは、妾の手札から1ターンに1度、一切のコストも何もなくメスのドラゴン1体を場に
「なんだって!?」
「もう一つの効果は、後のために秘密にしておこう。さぁおいで、『暴風の竜姫シルフィド』よ!」
「じゃじゃ~ん! 風の竜人魔女っ娘、ボクことシルフィド登場!マスターをこっち側から見るのって、なんか新鮮だね~」
空中に現れた円から、魔女っ娘コスチュームで緑色の翼を生やした竜人が現れる。龍一の大事な6人の一人、風をつかさどるシルフィドだ。
先程小さくて貧相と言われたとおりに、6人の中で体は1番小さく、ロリっ子と言っても過言ではない。魔法使いの被るような帽子から出ているセミロングのヘアは、少し外側に撥ねている感じである。
「シルフィドよ、まずは軽いジャブをくわえてやるがよい」
「りょ~か~い♡ ぱたぱた~、ぱたぱた~」
いたずらっぽく笑みを浮かべたシルフィドは、おもむろに自身の翼をはためかせる。すると、龍一の方へさらに甘い香りが充満していく。
(なんだこれっ、力が抜けそうな感じがする……!)
しかし、強力な力を持つ竜人とはいえど、3枚の伏せられたイベントカードには強気で出られまいと、龍一は気を確かに持つ。
「妾は伝説のカード、『竜姫の暴風』を発動。シルフィドがいる時、相手のイベントカードを全て破壊する」
「なっ!? 全部!?」
「ごめんねぇ~? マスタァ~、いっぱい愛してあげるから、今はちょっとだけ我慢してね~?」
ぱちんとシルフィドが指を鳴らした途端、部屋の淫らさを台無しにするほどの暴風が吹き荒れる。龍一の前に伏せられていた3枚のカードが風の刃に切り刻まれ、散った。
「さらに行くぞ? 妾はカードが同時に2枚以上破壊されたことにより、速攻イベントカード『超追撃』を発動する。妾の手札からモンスター1体を
プリマテリアの手札は残り1枚になるが、新たなる竜の姫が現れる。
何層にも重なる生地のスカートを着こなす、豊満なバストを持った竜人。お嬢様なノーミディスだ。その戦いぶりは、幾度も龍一を救ってきた。
「ノーミディス、シルフィド……! 本気なのか……!」
心なしか、ノーミディスもシルフィドも、顔がトロンと蕩けかかっているように思えた。
「ごめんあそばせ、マスター。でも、最後には気持ちよくなれるから、許してほしいですの……」
2人は確かに強力なステータスと能力を持つが、まだプロテクト・ウイングは倒されないしライフも削られないと、龍一は落ち着く。それに、カードを大量消費したためにプリマテリアの手札は残り1枚だ。
「透けて見えるぞ、マスターよ。伝説のカード、『竜姫の豊穣』を発動! ノーミディスがいる時、手札が5枚になるようにドローする!」
「はぁ!?」
「これがマスターとの絆! マスターよ、妾達と共に淫らに酒池肉林の人生を楽しもうぞ! ほれ、ノーミディスよ、やってやるがよい」
「はいですの。ほら、マスター……わたくしの自慢のバスト、見てほしいですの……」
ゆさゆさ♡ たぷんたぷん♡ ぷるぷる♡
「うっ……!」
上半が露出しているドレスに包まれた、たわわに実った胸。それが上下に揺らされ、むにむにとノーミディスの両手でいやらしく弄ばれる。
龍一も男だ。ついそれを見てしまう。そうしている間に、プリマテリアの手札は5枚になった。
「さらにいくぞマスターよ。イベントカード『属性狂乱』を発動! 場のモンスターと属性が異なるモンスターを、自分の場のモンスターの数だけ
「一気に4体並ぶのか!? マズい!?」
「『業火の竜姫サラマンドレ』、『極氷の竜姫ウォンディーヌ』! これで4属性の竜姫が場にそろった!」
「アハハッ! 今からマスターをアタシ達のものに……! たまんねぇ~! なぁ、ウォンディーヌ!」
「下品です、サラマンドレ。しかし、お許しくださいマスター。体の疼きを止められません」
赤いロン毛で、紐にしか見えない下着だけを身にまとい、燃え盛るサラマンドレ。青い短髪で、氷の鎧ではあるが、局所とその周辺しか隠れていないウォンディーヌ。普段は仲の悪い二人が息ぴったりで現れた。しかもまだプリマテリアの手札は2枚ある。
「続けて伝説のカード達、『竜姫の爆炎』、『竜姫の静寂』を発動! 爆炎はサラマンドレがいる時に相手モンスターを全て破壊! 静寂はウォンディーヌがいる時に、相手がこのターン中でこれ以降に発動する効果を無効にする!」
「防御が、全て破られる……!?」
フィールドはもうめちゃくちゃだった。炎があちこちから噴き出したと思えば、しんしんと雪が降る。そしてまた静かな時間が訪れ、にやにやとご馳走を前にした獣のような笑みを見せる4人とプリマテリアの姿が確認できるようになる。
「もう、負けだ……」
サラマンドレ、ウォンディーヌ、シルフィド、ノーミディスの4人の攻撃力の合計は、ライフ8000点を大きく上回る。このターン中は効果も無効化されるので、勝負は決した。
「さて……ダークマテリアも呼ばなければ可哀そうだな。妾は4人の竜姫を
4人の竜姫達が光を放って飛び、空中で1つになったかと思えば、まばゆい光を放ちながらプリマテリアが地面に降り立った。カードの精霊である自分自身を召喚したらしく、カードを乗せたテーブルも前に移動する。
「プリマテリア……!」
「妾の効果はわかっているよな、マスター? 妾の効果! 1ターンに1度、墓地にいる竜姫を好きなだけ蘇らせる!」
サラマンドレ、ウォンディーヌ、シルフィド、ノーミディスが光と共に場へと舞い戻る。ただでさえ決着はついていたのに、オーバーキルだ。
「さらに妾の効果! 場のドラゴンの数だけデッキをめくり、その中にいるドラゴン1体を場に呼び出す! 5枚めくり、ビンゴ! お前で最後だ、『虚無の竜魔王ダークマテリア』!」
「はーはっはっはっは! 待たせたのう、マスターよ! 我、ダークマテリアが最後に来てやったのじゃ!」
闇で大事なところを隠した、竜の魔王。ノーミディスに負けない豊満なバストを持ち、人前で使えば周りの人からからかわれること間違いなしなカードである。
龍一にとって、愛しい6人の竜人達が全員相手の場に集結した。もうこれ以上カードをプレイされれば、龍一の心は折れてしまうだろう。それでも、カードで勝負する者として、龍一は決してサレンダーだけはしまいと心に決めていた。
「さ・て? 妾達全員で攻撃して終わりでもいいのだが……『
「は~い! やっとマスターにいたずらできるっ、にしし~」
嬉しそうに笑うシルフィド。魔女っ娘なシルフィドの効果は、と思い出そうとするが、部屋に流れる甘い香り吸い続けたせいで龍一の頭が蕩けてきている。
「相手のデッキの一番上をめくり、一番上に戻すか一番下に戻す。上に戻した場合は、妾は1枚ドローする」
しかしどうしたことか。プリマテリアが効果を読み終えた後、シルフィドはとことこと龍一に走り寄る。そして、左腕に抱き着く。
「シルフィドっ!? 今はバトル中だぞ――」
「ちゅっ♡」
文句を言おうとした口が、シルフィドの唇で塞がれた。その場にシルフィドの魔女っ娘帽子がぱさりと落ちる。
軽いキスだったが、その繋がりは何秒も続いた。驚愕で目を見開く龍一と、にまっといたずらっぽく糸のように目を細めるシルフィド。
「ぷはっ。マスターのファーストキス、かな~? ボクが一番最初~えへへ~。……ね~え、マスタァ~。デッキの一番上見せて~」
あまり柔らかさの無い胸だが、ぎゅうっと左腕に押し当てられれば、まだ青春真っただ中の少年には強すぎる。
「シル、フィドっ」
「は~や~く~♡ 見せてくれないなら、服の上から乳首かりかりしちゃうよ? い~の~? ねぇ~? いいの~?」
「わっ、わかった、から」
龍一は急いで右手でデッキの一番上をめくり、少年にいるプリマテリア達に見せる。その瞬間、シルフィドは左手を使って龍一の乳首をぎゅうっとひねった。
「うぁん!?」
「かわいい~♡ うぁん♡ だってさ~。女の子みたいな声出しちゃって~」
くすくすと笑ったり、先を取られたことに怒ったりする向こう側。混乱している龍一は『早く』と急かしたが、シルフィドはもう右半身の乳首を服越しにゆっくりと手のひらで撫でる。
「ぁ、あ、シルフィド……!」
「は~い、マスターの大好きなシルフィドだよ~♡ ね~? プリマテリア~? このカードは上と下どっちに戻す~?」
「上に戻してもらおう。そして妾が1枚ドローだ」
「上に戻してだってさ~、マスター? 早くしないとまた乳首捻るよ~? ひひっ、もう捻っちゃった」
「あっ! あっ!」
身をよじらせながら龍一はカードをデッキの一番上に戻す。シルフィドは一旦満足したのか、手を軽く振りながら向こうの陣営に戻っていく。
「む? いいカードを引いたぞ。妾はサポートカード、『妖精のいたずら風』を発動。くすっ、妾達とマスターは全員、妖精のいたずらで裸になる」
むずむずと全身を撫で繰り回されたかといった瞬間、龍一の衣服が透けるように消えていった。それは竜人たちの方も同じようで、皆がくすぐられることに我慢しているようなしぐさを見せる。そして彼女たちの衣服も消えていった。
「うぅん……♡ 妾達の裸、男に見せるのはマスターが初めてだぞ♡ 光栄に思うがよい。ではサラマンドレとノーミディスの効果を連続で発動。1枚手札をハンデスし、その捨てたカードを墓地からデッキに戻す」
全身から炎が消えたサラマンドレと、重そうなドレスを脱ぎ去ったノーミディスが龍一に近づく。快活な美少女と、柔らかな肢体を持つお嬢様だ。
そして、二人は龍一の前で手をもじもじとさせてその場にとどまる。
「な、なぁマスター? アタシの裸、変じゃ、ないかな」
「マスター……わたくしの姿、お気に入りになるものですの?」
龍一は自分自身も裸であることを忘れてつばをごくりと飲み込む。サラマンドレは活発な美少女らしく、女子高生のような年相応の綺麗な体のラインをしている。ノーミディスは、大きくたわわに実ったバストが目立つが、きゅっと締まったウエストや、大きめのヒップが負けじと魅力を強めている。
「へ、変じゃないし、綺麗だよ……二人とも……」
「え、えへへっ。嬉しいぜ、マスター。マスターも勃ったおちんちん、かっこいいぜ……」
「うふふっ。よかったですの。では、マスター。失礼します……」
「えっ、あっ!?」
サラマンドレは屈み込んだと思うと、立派に勃起したペニスをじゅぷぷと飲み込むように口に咥え始める。炎属性らしく、やけどするほどに熱いと思った瞬間には、ノーミディスの豊満なバストの谷間が顔を包み込んでいた。ぱふぱふとフェラチオの同時攻撃だ。
「じゅぷ♡ じゅぷ♡ んんっ……♡ まひゅたぁのおひんひん、おいひぃ……♡ ぺろっ♡ れろ~……っ♡ じゅぱぁ♡」
「やぁん♡ マスターの鼻息、くすぐったいですの♡ 苦しいですの? 気持ちいですの? どちらにせよ早くカードを捨ててデッキに戻さないと、このままですわよ?」
音を立てて激しく熱いフェラをするサラマンドレと、ぱふぱふと谷間で顔を挟み、ぎゅっーと抱きしめてぐりぐり胸を押し付けるノーミディス。
龍一は訳も分からず、くぐもった声を出すことしかできなかった。
「じゅぷっ、じゅぷっ、ぢゅるるっるるっ♡ ぶはぁ♡ マスター、少しハンデやろうか? アハッ♡」
「目の前も見えないんじゃかわいそうですの。少し離してあげますの」
顔とペニスを解放される龍一。考える前に、急いで手札にあるカードを墓地へ送ってからデッキに戻してシャッフルした。
すると、サラマンドレは名残惜しそうにペニスの先端に熱いキスをし、ノーミディスは龍一の空いた手を胸に持ってこさせて揉ませる。
「マスター、たっぷり可愛がってやるぜ……♡」
「やぁん♡ マスターったら、大胆ですの♡」
何かがおかしい、なんでこんな勝負が成立しているんだと、龍一はグチャグチャの頭で考える。しかし、気づいた時には龍一の周りを裸の6人の竜人達が取り囲んでいた。そして、プリマテリアがニヤニヤとしながら答え合わせをする。
「なぜ、こんな勝負がという顔をしているな? 『雌竜の愛の巣』のもう一つの効果……。『竜達は、己の主を愛することができる。さらに攻撃する際、主に与えるダメージを0にできる』♡ さぁ、いくぞ? 妾達6人で、プレイヤーに直接攻撃♡」
「そんな効果、ありえなっ――んむーっ!?」
またノーミディスの胸の谷間に顔を埋められる。サラマンドレの熱い口がペニスにむしゃぶりつく。ウォンディーヌの冷たい指先と、シルフィドのいたずら好きな指先が、両乳首を引っ掻いたりつねったりして愛撫する。プリマテリアがわざとらしくいやらしい声を漏らしながら龍一の背中を長い舌で舐め回す。ダークマテリアの操る闇が、尻のをなぞったり、肛門周辺をぐりぐりと押したりする。
「んんーっ!? んー!! むぅぅぅぅぅ!!」
【龍一 ライフ8000→8000→8000→8000→8000→8000→8000】計6回の攻撃、全て0ダメージ。
「マスター気持ちよさそうですの♡ こうやって顔を胸の谷間にうずめて、6人の竜の発情期フェロモン、大量に吸い込んでほしいですの……♡ 」
「じゅぱっ♡ れろえろれろれろ……♡ マスター、アタシのあっつぅ~い口の中に精液ぴゅっぴゅしてもいいからな♡ いつでも出していいからさ……♡ がぷっ♡ じゅっぷゅっぷ♡ じゅるぞぞぞっぞぞぞっ♡」
「悦楽、京楽、快楽。マスター、私達と永遠に愛し合いましょう。マスターの戦意が崩れていくのを確認。乳首への責めを続行」
「6人の竜人に囲まれるだなんて、ボクのマスターは幸せ者だなぁ~♡ にっひひひっ♡ おっぱいに顔潰されちゃって、喘ぎ声上手く出ないね~♡ 幸せたっぷりだね~♡」
「んはぁ……♡ じゅるちゅるっるるるぅ……♡ あはぁ……♡ 首筋も背中も、たっぷり舐め回してやるぞマスターよ。妾達と一緒に、永遠にこの世界で暮らそうぞ……」
「そうらマスターよ。尻穴を、我の瘴気でたっぷりと虐めてやるのじゃ。さわさわ~♡ ぐりぐり~♡ はははっ、身をがくがく震わせて、マスターはドMじゃったか?」
6人から受ける快楽で、龍一の体が一度がくんと大きく震える。……が、その瞬間にサラマンドレがぎゅっとペニスを掴んで射精運動を止めさせ、他の6人も責めるのをやめた。
「あっ! ああっ!? なんでっ、なんでっ!?」
このままの射精を心のどこかで期待していた龍一が、息も絶え絶えな状態で目下のサラマンドレを懇願するように見る。肩にそっと顎を乗せたプリマテリアが、こしょこしょと耳責めするように理由を話す。
「マスターが自分から『僕の負けです、お婿さんにしてください』と言うまで、絶対に射精させてやらん。さぁ、妾はターンエンド」
「ぁ、ぇ……」
「さぁ早く。妾達のパパになる決意の
攻撃は全てダメージ0で終わった。もうプリマテリアにできることは無いので、ターンエンド。射精感が収まってきた龍一は、ささやくプリマテリアに恐怖を覚える。
龍一が選んだ答えは、それでも戦うという答えだった。決定的に負けが決まっているような状況でも、諦めないという答えだった。
「ど、どろー……!」
「うむ、妾のマスター♡ どんな相手にも諦めることのない、愛しいマスター♡」
「ぼ、僕はっ、みんなと過ごす日常が大好きなんだっ! だから、みんなとあの楽しい日々を過ごすために……!」
断崖絶壁の底へと落ちるギリギリのところで踏ん張る。負けちゃいけない、負けたら帰れない、みんなと一緒にあの楽しい日々を過ごすんだと耐える。
「でも、暖かくて楽しい日々なら、妾の国でもおくれるぞ? ダークマテリアの効果発動。相手のドローの内容を言い当てて、それを捨てさせる。シルフィドの効果でデッキの上は操作しているし、確定だな。『逆転勝負』のイベントカードを捨てよ」
「まだ、だ……! 相手の効果で墓地に送られた『逆転勝負』は――」
「ウォンディーヌの効果発動。相手ターン中に発動した効果を1度だけ無効にする」
完膚なきまでに龍一の心が圧し折られる。うっとりとした、普段のクールさの欠片も残っていないウォンディーヌが龍一がにキスをする。さらに舌で力の入っていない唇を割って口内にねじ込み、閉じた歯をとんとんと開けるようにノックする。
ダークマテリアが舌でゆっくりと龍一の耳の輪郭を舐め、徐々に内側へ舌を入れていく。ついには耳穴の奥のまで舌をゆっくり出し入れする。
龍一の手から、はらりと『逆転勝負』のカードが地面に落ちた。
「ふぁーん、えんろぉ……♡」
ターンエンド。蕩け切ったウォンディーヌとのディープキスと、快楽を与えることを目的としたダークマテリアの耳舐めを受け、やっと出た答えがそれだった。それしかもう言えなかった。
「くすっ、よい。妾のターン、愛してるぞマスター。シルフィドの効果でデッキの一番上をめくって一番上に戻し、1枚ドロー。これで妾の手札は2枚」
もう龍一の足はガクガクと震えて、全身はだらっと力が抜けきっており、ノーミディスやダークマテリアに支えられてないと立っていられない状態だった。
もういっそこのまま普通の攻撃で決着をつけてくれと叫びたがってたが、プリマテリア達は絶対にそれをしないだろう。
「妾は永続イベントカード、『エンペラーサイズベッド』を発動。10人乗って騒いでも駄目にならないベッド、らしいぞ?」
しゅうぅとピンク色の煙を立てながら、姿を現すサーカステントのような家具。男を惑わす紫色の天蓋とカーテンで囲まれていて、龍一の目の前で巨大なサイズのピンク色のベッドが姿を少しだけ覗かせて招いている。
「マスターよ、妾達と永遠に愛し合おう……♡ 妾達の国で、永久に幸せに暮らそう……♡」
決して降参の言葉を言ってはいけない。龍一のドロドロに溶けた心のわずかな部分が、そう叫んでいる。龍一は涙目になって、必死に快楽の波と敗北の怖さに耐える。
「怖くない、怖くないぞマスターよ? 愛する切札たる妾達と一緒に、ず~っとこれまで以上に楽しく暮らすだけなのだから。子供は何人作る? どこへ冒険へ行きたい? それとも、妾達と一緒にあま~いセックスを楽しみたいか?」
「が、ぁ……っ!」
「しょうがないな? では、妾達6体で、またプレイヤーに一斉の直接攻撃。『雌竜の愛の巣』の効果で、主に対するダメージを0にできる」
今度はプリマテリアが唇を重ねる。ダークマテリアとウォンディーヌが両耳を責め立てる。サラマンドレは熱い口でぴくぴくと力なく動く指をしゃぶり、ノーミディスは自分の胸を揉ませる。最後に残ったシルフィドは、腰の後ろから手を回してペニスを両手で扱く。
「わらわとぉ……♡ わらわたちと、けっこん♡ だいしゅきだぞますたぁ♡ もっとキス、深くつながって……」
「くははっ、やはりドMじゃのぉマスター。全身責められて、びくんびくん♡ もう我慢するな。我らが精いっぱい、心ゆくまで愛してやるのじゃ」
「絶頂の前段階を確認。しかし、絶対に射精させません。マスター、敗北を認めるまで射精させません」
「んちゅぷ……♡ 指でも舐められると気持ちいだろ? マスター♡ アタシのぐつぐつとした口と舌。結婚すればどこでもしゃぶるし舐めてやるからさぁ……♡」
「マスター♡ 結婚すれば、いつでもどこでもわたくしのおっぱい自由にできますのよ? ね、だからわたくしたちと結婚して♡ いつまでも一緒に過ごしたいですの♡」
「しこしこ~♡ 後ろからおちんちんしこしこ~♡ ほ~ら、射精直前でぎゅっ! 射精させてあげな~い」
【龍一 ライフ8000→8000→8000→8000→8000→8000→8000】計6回の攻撃、全て0ダメージ。
もう龍一の心は終わっていた。降参の宣言は、あとはほんのちょっとしたきっかけがあれば、すぐに口から出てくるだろう。
それを見抜いたプリマテリアは、手札に残った最後の1枚を使用する。
「イベントカード発動、『竜の愛慕、騎士の答え』。竜達は発情しきり、子供を孕むことができる状態になる。さらにその主は絶倫になる。そして、竜達の思いを受け止めた主は、勝負に敗北することができる……♡」
龍一は、もうプリマテリアの言っている言葉を理解することができない。しかし、話の中に出てきた内容がこれ以上ない甘美なものだということは理解できた。
「しゃれ、んだぁ……♡」
「聞こえぬぞ? マスターよ」
「されんだぁー! され、んだぁー♡」
「ふふふっ♡ さぁ、交わろうぞマスターよ」
プリマテリア達6人は龍一を解放し、先にサーカステント状の天蓋の下にあるベッドへ向かう。そして6人とも思い思いに、ベッドの上で自分の秘所を指でなぞったり割れ目に指を入れたりしてオナニーし始めた。
響いてくる嬌声に釣られて、龍一は一歩一歩前へ力なく踏み出す
「かんじるぅ♡ わらわ、いましゃせーされたら、ぜったいにはらむぅ♡ ましゅたぁとのあかちゃん、ぜったいできるぅ♡」
「きもちぃい♡ きもちいぃよぉ♡ たすけてますたぁ♡ あたし、きもちいのとまんないぃ♡」
「じょうたい、はつじょうちゅう♡ ますたーのきゅうえんなしではっ、たえられましぇん♡」
「ますたぁぁぁ~♡ あぁっ、きもちいいよますたぁ♡ はやくこっちにきて、ぼくたちにいれてよぉ♡」
「ひぃ……っうぅぅぅ♡ つよすぎますのっ♡ ますたーのつよつよおちんぽさまで、くっぷくされひゃいますの♡」
「ますたぁ♡ はやくくるのじゃあ♡ われらを、われらのうずきをおさめてくれぇ♡ けっこんするのじゃあ♡」
オナニーで発生した淫らな香り、竜達が発情した時に出す男性を誘うフェロモン、大好きな女性達のあられもない姿。
龍一はついにベッドの前までたどり着き……。ベッドを囲う紫のカーテンが、出口をゆっくりと閉じた。そうして、狂うくらいに淫らな交わりが幕を開けるのだった。