今日受け取ったボーナスと同額のそれは世界最高のオナホールであった。
「異空ホール?」
それは夜の街角で見かけた怪しい露店の商品であった。
見た事の無いような工芸品が多数並ぶ簡易テーブルの上にそれは在った。
空き缶の蓋くらいの小さなピンクのリング、商品名に異空ホールと書かれたそれが妙に興味をそそった。
「はい、簡単に言えばオナホですよ旦那。それにご自身のブツを差し込めばたっぷり楽しめますぜ」
薄暗い影にローブをまとった老人が座っており、声をかけられて初めてその存在に気付いた。
あまりにも異質な雰囲気であったが、俺はその小さなリングへの興味がそそられた。
「幾らだ?」
「お安くしておきますぜ、ざっと15万円ですわ」
「・・・高いな」
値段を聞いて突っぱねるべきだろう、どう考えても高すぎる・・・
15万円て言えば今日は言ったばかりのボーナスとほぼ同額なのだ。
しかし、俺はなにか心が躍る感覚に引き留められる・・・
(ダメ、今しかない・・・もったいない・・・)
女々しいそんな俺に相応しくない感情が押し寄せてくる・・・
要らない物は直ぐに捨てる性格の俺・・・
荷物だろうが、友人だろうが、恋人だろうが、今まで要らないと感じたら直ぐに何でも捨ててきた。
そんな自分を分かっている筈の俺がその衝動に違和感を覚えつつも高揚感を感じるのは仕方ないだろう。
「分かった。買わせてもらうが気に入らなかったら詐欺で訴えるからな」
「えぇ、構いませんよ。今週末まで私はここで店を開いていますからね・・・」
そう言って俺は先程出金したばかりのボーナスを全額支払う。
普通に考えてあり得ない、これは新しい家具を何か買おうと考えて用意した筈の金だったのだ。
それを丸々衝動買いで使う事に抵抗が無い違和感を俺は押し切って、小さなそのリングを手に家へと帰って行った・・・
「たっぷりとご堪能下さいませ・・・」
「ふぅ・・・」
アパートの部屋に戻った俺はネクタイを緩めてベットの上に腰を下ろす。
天井に先程購入したリングを持ち上げて見てみるが・・・
「どう見ても騙されてるよな・・・」
ピンク色の単なる輪っか、それが15万円で衝動買いで購入した。
我ながら自分の馬鹿さ加減に笑いそうになるが、後悔の気持ちが全くないので悪い気分ではなかった。
「まぁ試すだけ試してみるか・・・」
そう言ってズボンを脱いでスマホを取り出す。
最近お気に入りの官能体験談のページを開いて今日のおかずを探す・・・
「今日は・・・おっこれ面白そうだな」
俺は部活中に体育倉庫に閉じ込められた男女が一線を超す物語を読みだした・・・
漫画であるようなそんな体験談であったが妙に描写が異質なその物語を読みながら、勃起した自らのブツを俺はリングを通していった・・・
「オイ無能!もっと魔力を絞り出せよ」
「そんなんじゃ退学になっちゃうぜ」
「「ギャハハハハハ!」」
王立魔法学園、そこは全く違う異世界。
そこに通う一人の青髪のローブを着た少女は3メートル先の的へ向かって両手を突き出していた。
後ろでクラスメイトの二人がゲラゲラ笑いながら少女を煽る。
「んー!!!んーー!!!!」
両手に込められた力が突き出された手から放出されるように煙のような物が渦を巻く。
小さな塊となったそれは伸縮を繰り返し今にも飛散しそうな形のまま手から放たれる。
「やった!出た!」
だがそれは1メートルも飛ばないうちに空中で溶けるように消えていった。
それを目の当たりにして少女は涙ぐむ。
「あーあ、やっと出せるようになったと思ったんだけどな」
「こんなんじゃ今週末の試験の的破壊は無理そうだな」
「「ギャハハハハハ!!」」
そう言って馬鹿笑いしたまま二人はその場を離れていく・・・
残された少女は体内の少ない魔力を絞り出した事でへたり込み小さく泣く・・・
「おとうさん・・・私無理だよ・・・」
少ない稼ぎの殆どを自分の為に使ってくれた片親の父に申し訳なくて少女は絶望していた。
幼い頃にとてつもない魔法の才能があると発覚した少女であったが、上手く魔法を使うことができなかった。
父親は基礎が出来ていないだけで、学べばきっと才覚を表してくれる!
そう信じて自分の為に沢山の物を与えてくれた父・・・
そんな父に嫌気がさして母親は去っていった。
それでも諦めずに自分の力を信じてくれた父の思いに答えようと頑張った少女・・・
しかし、現実は甘くなかった。
「ノエルさん、週末の試験。それが貴女の最後のチャンスです」
講師から告げられた最後の言葉。
駄目だったらこの学園を去らなければならない、その事実に泣いてばかりはいられないと歯を食いしばるが・・・
「駄目だ・・・立てないや・・・」
体内の魔力が無くなりかけてることで体は思うように動かなかった。
この世界では魔力が全て、体を動かす際も体内の魔力を使って筋肉を動かす。
だから魔力が尽きると人は見動きすら出来なくなるのだ。
「私・・・このまま駄目なのかな・・・」
ノエルは自分に魔法の才能があると告げた神父の顔を思い出す。
一体こんな自分の何処に才能なんてモノがあるのか訴えたい・・・
あの言葉がなければ父は自らを犠牲にしなかったし、母親も居なくならなかったかもしれない・・・
また涙があふれ出しそうになったその時であった。
ズンッ!
「あがぁっっ! かっはっっ!!!」
突如下腹部に違和感、まるで何かが体内に入ってきたような感覚に思わず声が出た。
体が仰け反り股の間が裂けそうな苦しさに意識が飛びそうになる。
「ま・・・魔力が・・・」
それは生物的本能であった、魔力が全てのこの世界では体温を下げる為の汗すらも魔力を使って形成される。
ノエルは無意識に裂けそうになる異物への対処として残り少ない魔力を使って潤滑油、つまり愛液を形成したのだ。
当然酸欠にも似た症状となった彼女は飛びそうな意識の中必死に抗う。
だが呼吸すらも魔力を用いるこの世界ではその抵抗も空しかった。
「かっ・・・ひっ・・・も・・・だ・・・め・・・」
全身を震わせて遠くなる意識・・・
最後に残った魔力も全て使い切り生命活動が停止した・・・
「うぉっ!?なっなんだこれ?!」
ピンクのリングの中にブツを通した途端、もの凄い締め付けを押し広げて中へ入っていく感覚に包まれた。
突然入ったそれを直ぐに受け入れるかのように生暖かい潤滑油の様な液体があふれ出し、ブツの動きを滑らかにする。
「すっすげぇ!これやべぇ!!うっっ!!!くっっっっ!!!だっだめだ!!!直ぐに出ちまうよこんなの?!」
まるで処女の膣内、いや実際にそうなのだが男にはそんな物は分からない。
素人童貞だと言うのもあるが向こうの世界の性交感覚は現実世界とは比べ物にならないのだ。
全てが魔力で成り立っている世界なので、相手に快感を与える為の要素が全て魔力によって形成される。
結果、締め付けも濡れ具合も全てが魔力で本能的に受精目的で最善を選択してくれるのである。
それが気持ち良くない訳が無かった。
本来であれば男性側も魔力で快感に抗うように出来ているのだから尚更であった。
結果、ウイルス対策がされていないパソコンの如く、濁流となって襲い掛かる快感に抗う事など出来はしなかった・・・
「ふっふぐぅっっっ?!!!!!」
男は挿入して5秒と持たずに射精してしまっていた・・・
「ハッ?!ぅっ・・・?!!!??!」
ノエルの中に注ぎ込まれた男の精液。
物凄く熱を持ったそれは一瞬にしてノエルの膣壁へと吸い込まれる。
それは信じられないほど濃厚な魔力の塊であった。
男の精液もまたこの世界には存在しない物質、精子自体がこの世界では生存できないので一瞬にして死滅していく・・・
それと共に存在力と変換された精子達はノエルの膣壁を通じて彼女の魔力へと変換される。
結果、ノエルには低級とはいえ魔物を数億匹倒した時と同等の存在力が注ぎ込まれて行ったのだ!
「うそっ・・・あっん・・・もうこれ以上入らないよ?!?!溢れて・・・来ちゃう!!!!」
死の寸前から強制的に呼び戻されて在り得ない程の存在力によってノエルの体は満たされていく・・・
「ん”~~~~!!!!」
覚醒した意識、それが自然と全身をめぐる快感を満喫しようと動き出す。
子宮が喜び体が打ち震えノエルはだらしなく口を開けて目が蕩ける。
「んひぃっ!!」
体がビクンッビクンッと震え股がきゅんきゅんと喜ぶ。
「きゃひ・・・・ッ!」
そこに居るのは一匹の雌であった。
ノエル、実はとてつもない魔力のキャパシティを持つ少女なのだが、残念な事に彼女には魔力を取り入れる能力が皆無であった。
想像してほしい、巨大なダムが在るのに流れ込む小川がとても小さな1つのみの状況を・・・
とんでもない量を貯める事が出来、それを放出する事が出来る、だが貯める手段が無かったのだ。
「らめ・・・あ”~っあ”っ!」
今まで小さく殆ど無かった胸が年相応に膨らみ乳首が勃起する。
成長すらも魔力によってなされるのでノエルは成長していく・・・
「ああ”っイクッイッイッちゃ・・・らめっあ”ッ!!ああ”アッ!!」
座り込んだまま痙攣を繰り返すノエル、中に幾度も流れ込む精液によって強制的進化による快感が彼女を襲い続けるのであった・・・
「やっべ・・・まじやっべ・・・連続で8回も出ちまったのにまだ収まらね・・・けど流石にこれ以上はヤバいな・・・」
男は必死に放したくないと締め付けるそれを抜き去った。
ヌロンっと精液と愛液でダクダクになった自らのブツを見て高揚感に満たされたまま意識を手放した・・・
その日から仕事から定時で帰宅しては毎日異空ホールを使用した男・・・
万年独身を貫いた彼は定年を迎えても若々しい見た目を貫いたのであった・・・
それが魔力による効能とは誰も知らない・・・
「お・・・おいアレ・・・ノエルだよな?」
試験の日、あの日から学園に登校していなかったノエルは見違えていた。
胸は膨らみ色気が増し年相応以上の美女へと変貌を遂げていたのだ。
当然クラスメイト達は驚きを隠せなかった。
「それではノエル、試験開始だ」
「はい、あの的を壊せば良いんですよね?」
「あぁ、全力でやってみろ」
「はい・・・『滅線!』」
その日、空を漆黒の線が貫いた。
後に世界最強の魔導士と呼ばれる魔女の誕生の瞬間であった。
「んんっ・・・今日は早いのね・・・」
毎日同じ時間に子宮内に満たされる精液の快感を悟られないように暮らす彼女・・・
人は知らない、世界最強の魔女は常に膣内を精液で満たされて絶頂していることに・・・
「あんっ・・・今日もごちそうさま」
完