「飛騨からくり屋敷を相続した巽もえぎに頼まれて旅行に出かけた不動高校一行、金田一が美雪と速水玲香に連れられて行先を予定変更したので男は俺一人、殺人事件は起きないし田舎の因習のある村で宗像先輩と桜樹先輩という美人二人に囲まれて大変なようです」

『金田一少年の事件簿』30周年・新ドラマ化を記念して。

『金田一少年の事件簿』で好きな事件、第1〜5位。

1. 蝋人形城殺人事件
2. 学園七不思議殺人事件
3. 露西亜人形殺人事件
4. 首吊り学園殺人事件
5. 雪夜叉伝説殺人事件/飛騨からくり屋敷殺人事件(同率)

好きな女性キャラクター… は、もう分かりましたね。

ついでに、嫌いな女性キャラクター、第1〜3位。

1. 仏蘭西銀貨殺人事件の彼女(カスのため)
2. 飛騨からくり屋敷殺人事件の彼女(カスのため)
3. 五塔蘭(異人館村殺人事件)(無駄に猟奇的で、そのうえ犬死にするため)

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第1話

〈わたし、七瀬美雪。私立不動高校の二年生です! いまは不動高校ミステリー研究会の合宿で岐阜に向かっているところです。それというのも《飛騨からくり屋敷殺人事件》で知りあった巽もえぎさんから、応援を求めるメールが届いたからなの。なんでも飛騨からくり屋敷の《隠し財産》が見つかったとか。でも、それは《暗号》で隠されていて、わたしたちの知恵を借りたいんだって!〉

 

 車体が淡黄色の列車が田園風景を行く。

 車内のボックス型の座席には、五人の男女が腰かけていた。いずれも不動高校の制服を着ている。

 長髪を無造作に後頭部で結んだ少年――金田一一がスマホを覗きこんでいる。その表情は真剣だ。

(すごい… もえぎさんから送られてきた暗号をあんなに真剣に見てる。はじめちゃん、本気なんだ)

 金田一の様子を見て、美雪は慨嘆した。

 隣に座る桜樹るい子が、金田一の耳からワイヤレスイヤフォンを取った。途端に、スマホからポルノらしい喘ぎ声が響く。

「わああっ!」金田一が慌てて、スマホの画面を閉じる。

 美雪は拳をわななかせた。

「はじめちゃん…?」

 金田一と美雪が揉みあうさまを見て、るい子はクスクスと笑った。

 るい子は三年生でミステリー研究会の会長だ。《学園七不思議殺人事件》のときに昏睡状態に陥ったが、奇跡的に回復して、いまでは日常生活を送っている。長い黒髪に、切長の目をした美人だ。

「勘弁してくださいよ、桜樹先輩ィ」

「われらが天才少年はずいぶん余裕みたいね」るい子が笑う。

「そんなことないっスよ。こうして宗像先輩にも助けにきてもらいましたし――」

 金田一は対面の席の宗像さつきを示す。

 さつきは明るい髪色の長髪に、溌剌とした目をした美人だ。ミステリー研究会の会員ではないが、故人の父親が考古学者で、その知識が期待された。金田一たちとは《魔神遺跡殺人事件》で知りあった。

「隠し財産って言っても、見つければ半分は発見者のものになるんでしょ? あたし、頑張っちゃおうかな」さつきは冗談めかして言った。

「ええっ?」思わぬ言葉に金田一が慌てる。

 るい子は窓際の席に座る少年に声をかけた。髪をスポーツ刈りにして、顔付きはやや不良っぽい。

「競争相手が増えたわね。どう? 東(あずま)くんは」

「いやー、どうっスかね」

 東大(あずままさる)は曖昧な返事をして、頭をガリガリ掻いた。東は二年生で、ミステリー研究会の会員だ。

 

 列車がターミナル駅に停まり、金田一は買出しのためにコンコースに降りた。

 金田一に背後から声をかけるものがある。

「あれ!? こんなところで奇遇ね、金田一くん!」

 アイドルの速水玲香だ。周囲には撮影クルーらしき一団もいる。

「玲香ちゃん、どうしてこんなところに?」

「それはこっちの台詞よ。いまからロケなの」玲香はなにか思いついたように顔を明るくした。「そうだ! 金田一くんも来ない? バイトのスタッフが急に来られなくなって、人手が足りないの。バイト代も出るはずだから」

 金田一は腕組みした。

「いや、そう言われても、こっちにも予定があるし…」

「じつは、温泉の撮影があるんだけど、混浴でわたし一人じゃ心配で…」玲香が金田一の耳元で囁く。

「なに!?」金田一は色めき立った。

 数分後、金田一は荷物をまとめて列車を降りていた。るい子が言う。

「分かったわ。もえぎさんにはわたしから説明しておくから」

「いやァ、どうもすみません」

 金田一が曖昧な笑みで、わざとらしく頭を下げる。

 ドスンと物音がして、金田一がふり向くと、美雪が荷物を置いていた。

「はじめちゃんが予定を変えるなら、わたしもついていきます。お目付役が必要なんだから」

 玲香が不服そうに美雪を睨む。

「そ、そんな〜!(玲香ちゃんと混浴の予定が〜!)」金田一は自分の指を噛んだ。

 

  ***

 

「三猿?」と、美雪が尋ねる。

 老婆は重々しくうなずいた。

「そうじゃ。この村では《三猿》を祀っているのじゃ。見ざる、聞かざる、言わざる。この禁を破ったものには祟りがあるとな――」

 

〈目の前には、日本のどこにでもあるような、のどかな農村の風景が広がっていた――

 だがこのとき、この村では、犯人《三猿》による恐ろしい連続殺人が幕を開けようとしていた!〉

 

  ♡♡♡

 

 金田一と美雪がいなくなった一行は、予定どおり岐阜県奥地にある農村――くちなし村に着いた。村の最奥にある広い日本家屋――巽邸を訪ねる。

 屋敷は書院造だ。その広い居間でもえぎと対面する。

 もえぎは髪を肩口で切り、物憂げな目をした美少女だ。簡素なワンピースを着て、黒猫を抱いている。一七歳という年齢より幼く見える。

 もえぎは三指をつき、るい子たちに低頭した。

「遠いところからご足労いただき、ありがとうございます」

 さつきが申しわけなさそうに言う。

「ごめんなさい。金田一くんたちが来られなくなっちゃって…」

「いえ、かまいませんわ。もともと藁にもすがるような思いでしたもの。藁の一、二本が流されたところで…」

 もえぎは口元を押さえ、くつくつと笑った。さつきは毒気を抜かれたようになった。

「それで、《隠し財産》というのは?」

「戦国時代に落ち武者が残したという財宝のことです。巽家はその財宝を元手に現在の家勢を築きました。代々、巽家の当主はそのありかを口伝で継承してきたのですが、ここ数年の悶着で失われてしまって…」

 《飛騨からくり屋敷殺人事件》の顛末を聞いていたるい子たちは、反問しなかった。

「唯一、残ったのが財宝のありかを暗号にした文書です。みなさんにメールでお見せしたものです」

 金田一に送られたメールは、古文書の画像が添付されていた。

 るい子が唇を指でなぞる。

「隠し財産が何かは分かったわ。それで、どうしていまになってそれを探そうとしているのかしら」

 さつきはるい子の指摘にハッとした。

 もえぎは内心を伺わせない笑みを浮かべた。

「もともと巽家で家督を継ぐことができるのは男子だけです。生憎、わたし以外の相続人がいなくなってしまったため、巽家の土地と財産はすべてわたしが継ぐことになりましたが――ご覧のとおり、旧弊な村ですもの。反対する村民も多いんですの。とくに巽家とともに村方三役を務めていた、村役人の旧家の二家が、わたしを追い落とそうとしていますの。わたしは未成年で、結婚して男性を迎えなければ彼らは納得しません。けれど、骨肉の争いはもううんざりですわ。巽家の隠し財産を見つければ、彼らを黙らせることができます」

 似た経験のあるさつきは、神妙な顔付きで話を聞いていた。

 るい子が親指を口に当てる。口端には妖艶な笑みが浮かんでいる。

「もえぎさんは入婿を迎えようとは思わないのかしら」

 東がるい子に便乗する。

「そうだな。外の血を入れたらいいんじゃない?」

 正座するもえぎは片膝を引き、畳に手を着いた。

「ここは獣の村ですもの。獣の巣にひとを招くわけにはいきませんわ」なおも言募ろうとする東に、もえぎは言った。「だって、そのひとが獣でなければ食べられてお終いですもの」

 もえぎはくつくつと笑った。

 東は憮然として顔を赤くし、るい子とさつきがそれを見て笑った。

 

 夜、東は与えられた客室で布団に寝ていた。プリントアウトした古文書を仰ぎ見ている。

「くそッ、なんなんだ。あの女は」と毒づく。

 天井から雫が垂れ、紙に染みを作る。

「おまけに雨漏りか。酷い部屋を当てがいやがって…」

 東は紙を見て、「ん?」と声をあげた。

 肩が震えはじめ、やがて哄笑が起きる。暗い部屋でその顔は鬼気迫って見えた。

「そうか! そういうことだったのか! 暗号が解けたぞ! これで財宝はおれのものだ! はははは!」

 

  ***

 

「きゃあああ!」

「どうした!」

 

〈悲鳴を聞いて駆けつけたおれたちが見たものは、無惨にも目を切断された市谷さんの死体だった。

 まるで、《三猿》の《見ざる》のように――〉

 

  ♡♡♡

 

 翌朝、もえぎとるい子たち三人は、揃って居間で朝食をとっていた。

 それぞれの目前に膳がおかれている。米飯に味噌汁、アジの干物、漬物という献立だ。

 東は朝食をすさまじい勢いで食べていた。米飯と干物をかき込み、清涼なナスの漬物で乾きを癒やす。刻みネギの味噌汁を波々と飲みほす。

 前日から一変して上機嫌な東を、るい子たちは唖然として見ていた。

 食後、東はるい子に言った。

「今日の午前中、もえぎを足止めしてくれませんか」

「え、ええ。いいけど」

 るい子は怪訝に思いつつ、頼みを聞いた。

 

 晴天のもと、東とさつきは村の渓谷に行った。渓谷の洞穴に隠されていた財宝を発掘する。

「これで財宝はおれのものだ! はははは!」

 東は凶悪な面相で哄笑した。次の瞬間、冷静になってスマホで財宝の写真を撮る。

「何をしているの?」さつきが尋ねる。

「あ、いや。おれが財宝を発見した証拠に、メールで公証人に画像を送って、公正証書を作成してもらうんです。これでおれに所有権が移って、おれが死んでも家族が所有権を相続します」

「つまり、誰かが財宝を横取りしようとして、東くんを殺しても意味がないわけね」

 そうした動機による殺人事件を知っているさつきは、深くうなずいた。

 昼食の席で、東はもえぎとるい子に財宝を発見したことを話した。

「ここ一帯の土地はあんたのものだそうだから、法的に、財産はおれとあんたで山分けだな」

 もえぎは下唇を噛んで悔しげに俯いた。

 

 村で二度目の夜を迎える。

 東が消灯して布団に入っていると、部屋の外から声がかかった。障子に人影が映っている。

「わたしよ」さつきの声だった。

 軽い摩擦音がして障子が開く。

 さつきは夜着の浴衣を着ていた。下着をつけていないらしく、肉感的な体の輪郭が浮かびあがっている。

「どうしたんですか」東が尋ねる。

 さつきは正座したままにじり寄った。東に抱きつく。

 豊かな乳房が当たり、東は股間に血が充填するのを感じた。

「あたし、実家の集落でちょっとあって… 相続税とか、賠償金とか、再建費用とか、いろいろ入用なの。東くんが見つけた財宝は、半額でも数億円の資産価値はあるわ。借りるだけでいいの。何年かかってもかならず返すから、融資してくれないかしら…!」

「それは先輩しだいですね」

 東は下卑た笑声をあげた。

 さつきは浴衣を肩から落とすように脱いだ。豊かな白い乳房が露わになる。

 東は身に着けていた下着を脱ぎ、全裸になった。布団にあぐらをかく。

 さつきは東の股間に顔を伏せた。隆起する陰茎を咥えこみ、柔らかい唇で食み、頭を上下させる。口からジュポッ♥ ジュポッ♥ という水音が洩れる。

「そのデカい乳でもご奉仕してもらおうか」東が言う。

「分かったわ」

 さつきが頭を下げていたことにより、豊かな乳房は下を向いていた。起きあがることで弾む。

 さつきは柔らかい乳房を両側から支え、隆起する陰茎を挟みこんだ。上下に摩擦する。乳肉が水を詰めた袋のように、自在に形を変える。

「ああ、いい気持ちだ」東が嘆声を洩らす。

 しばらくパイズリを続けさせたあと、東は挿入させるように促した。

「あの… こんなことになるとは思わなかったから、コンドームは持ってきていないのだけど」

「分かってる。外に出してやるよ」

 さつきが布団に上背のある体を横たえる。長く肉付きのいい両足を広げる。

 東はさつきの両足を抱え、その秘裂に陰茎を挿入した。

「…ンッ♥」さつきが鼻にかかった媚声を洩らす。

 東は腰を前後させ、さつきの下半身の柔らかい肉にぶつけた。抽送のたび、ヘビが巣穴に出入りするように、陰茎が膣道を広げる。接合部からズチュッ♥ ズチュッ♥ という水音が洩れる。

「あッ♥ あッ♥ あッ♥ あッ♥」

 さつきは抽送のたびに間欠的な嬌声をあげていた。籠絡のために東と情交したものの、本気で性感をおぼえていた。

「…ンッ、ああッ!♥」

 絶頂に達し、膣腔をギュッと締めつける。

 東は射精しそうになり、慌てて陰茎を抜いた。すぐにさつきの体上で陰茎が跳ね、断続的な動きで、白い下腹に精液を噴出した。

「ふーッ」東は嘆息し、射精の脱力感で、さつきの隣に横たわった。

 

  ***

 

「そうだ。これは《三猿》の祟りなんかじゃない。真犯人が仕組んだ巧妙な《計画殺人》なんだ!」

 金田一は拳を固めた。

「真犯人はおれが必ず暴いてみせる――ジッチャンの名にかけて!」

 

  ♡♡♡

 

 翌日の昼、東はもえぎに呼びだされた。

 場所は屋敷の広間だ。人払いがされているらしく、森閑としている。

 もえぎは広い座敷の中央に正座し、膝に黒猫をのせて撫でていた。

 東が来ると、もえぎは黒猫を放した。黒猫は短い四足で遠くに走っていく。

「なんだよ。話って」東が立ったまま尋ねる。「財宝を寄越せとでも言うつもりか? そんなわけないよな」

 もえぎは平静な表情を保っていた。

「ええ。そこまで愚かではありません」

 正座したままプツ、プツ、と音を立ててワンピースのボタンを外す。衣擦れの音をさせ、ワンピースを脱ぐ。もえぎの痩せた裸身が現れる。もえぎはブラジャー、パンティも取り、最後に靴下を脱ぎ、畳んだ服の上に重ねた。

 一糸纏わぬ姿で東に土下座する。

「東さま。どうかわたしと籍を入れ、巽家の当主になっていただけませんか…?」

 東は驚いてもえぎを見下ろした。

「たしかに東さまが見つけた財宝は数億円を下らないでしょう。ですが、巽家の総資産は数十億円になります。東さまがこの財産を手中に収めることは、けっして損にはならないはずです。ですが、わたしが隠し財産をすべて手に入れなければ、巽家は村の二家に食い荒らされ、分裂してしまうでしょう。そうなればまた、骨肉の争いが生じることは必至…! それを止めるには、わたしが巽家を継ぎ、村を治めるしかないのです」

 もえぎは小柄で痩せているため、背中は尖った肩甲骨が浮いている。裸の全身がふるふると震えている。

 東はもえぎのボブカットの頭を踏みつけた。靴下越しに足裏で頭蓋骨の形を確かめるように、畳に押しつける。

「分かってんだろうな? 結婚するってことは、おまえがおれの端女(はしため)になるってことだぞ」

「はい。よろしくお願いします。旦那さま」

 もえぎは顔を畳に押しつけられながら、語調を変えずに答えた。

「くくく」東は下卑た笑声をあげた。「よし、いいだろう。それじゃ、早速、仕事をしてもらうとするか」

 下衣だけを脱ぎ、畳にあぐらをかく。

 もえぎは土下座の姿勢から頭を上げ、東の股間に近づけた。未知のものを目にしたかのように、当惑げな表情で顔を陰茎に寄せる。実際、もえぎが陰茎を見るのは初めてだった。

 震える唇を、包皮が纏わりつき、血管が浮いた、隆々たる陰茎につける。キスをするように、チュ♥ チュ♥ と何度も唇を陰茎に触れさせる。

「ああ。じれってェな」

 東はもえぎの小さな頭を掴み、その喉奥まで陰茎を押しこんだ。

「ンッンッ!♥ ンッ!♥」気道を塞がれて、もえぎが呻く。

「フェラチオっていうのはこうやるんだ。いいな?」

 東が手を放す。

 呼吸を止められていたもえぎは、大きく息を吸った。口端に唾液が伝っている。もえぎはみずから陰茎を喉奥まで沈め、東を見上げつつ、頭を前後させた。

「ああ、いいぞ」

 東は足を組むように、片足をもえぎの背中にのせた。さらに、両足で首を締めるように、その片足を頭に巻きつける。

 もえぎは上目遣いで東を見つつ、フェラチオを続けた。この地域一帯の土地を所有するもえぎに奉仕させることは、東にとって快かった。

「そろそろ本番の準備をしてもらうか。立ってガニ股になれ」

「はい…」もえぎが沈鬱そうに返事する。

 もえぎは立ち、両足を肩幅に広げ、腰を落とした。鼠径部から足の付根に伸びる筋が際立つ。立ちあがると、もえぎの肢体はなおさら幼く見えた。

 ガニ股になっているため、股間の秘裂は剥きだしになり、やや開いている。東はごつごつした太い指を、真っすぐな秘裂に当てた。肉付きの薄い陰唇を指の腹でまさぐる。

「挿れる前に濡らしておかないとな」

「ううッ… グスッ」ガニ股の姿勢を保ちつつ、もえぎは嗚咽していた。細い腕で目元をぬぐう。

「泣いてるわりに、ここは喜んでるみたいじゃないか」

 東は充血した陰唇を指でなぞった。

「あッ!♥」鮮烈な刺激にもえぎが嬌声をあげる。

 二指で陰唇を揉みしだき、赤く膨満した淫芽を押す。

「あッ、あッ!♥ ああッ!♥」

 操り人形の糸を引いたかのように、陰唇に触るともえぎは体を跳ねさせた。厳しい状況と、はじめて男に触れられるという事実による興奮が、もえぎの体を敏感にしていた。

「あッ!♥ あッ!♥ ああッ!♥」

 しばらく陰唇をいじると、もえぎは体を震わせた挙句、自力で立てなくなった。またぐようにしていた東の腕に掴まる。淫液が秘裂から溢れ、濡れて光っていた。

 もえぎが畳に仰向けになる。

 東はもえぎにのしかかり、陰茎を挿入した。

「うッ♥ 痛(ツ)ゥ♥」もえぎは歯噛みし、破瓜の痛みに耐えた。

 狭い膣道が陰茎を締めつける。東は時間をかけて腰を前後させた。

「うン♥ ふッ♥」

 処女で痛みのほうが大きいが、もえぎはその奥底に快感をおぼえた。

 東は陰茎を強く摩擦され、すぐ射精感が込みあげた。

「おッ。出すぞ」そう言い、陰茎を抜こうとする。

 額に汗を浮かべたもえぎは、その腕を掴んだ。かすれた声で言う。

「お待ちくださいませ。出すならわたしの中にお願いしますわ」

 もえぎは自らの下腹を見下ろした。東はもえぎがただ既成事実を作るために膣内射精を乞うているのかと思った。だが、もえぎは思いつめたように言った。

「血と家がこの家(うち)で多くの悲劇を生んできました。ですから、わたしが子を授かったら愛情を込めて育てます。そのつもりで、どうかあなたの子種をわたしに入れてくださいませ…!」

 自らの子宮のあるあたりを撫でる。東は発奮した。

 もえぎの膣に挿入したまま、陰茎の根元を緩めて射精する。陰茎がひとの体温に包まれたまま射精することは、強い快感だった。陰茎が痙攣するように跳ね、精液を膣腔に注入する。射精が終わるまで、東ともえぎは結合したままでいた。

 

  ***

 

「きゃっ」と、美雪が悲鳴をあげる。

「どうした?」

「こんなところに文鎮が落ちてたのよ。危ないわね。片づけておけばいいのに」

 美雪はなおもブツブツと文句を言った。だが、金田一はすでにそれを聞いていなかった。愕然とした顔で独りごちている。

「そうか。それなら《あのひと》のあの奇妙な行動にも説明がつく。犯人は《あれ》を使って密室を作ったんだ。そして、犯人に当てはまるのは一人しかいない――」

 美雪が金田一を見る。

「はじめちゃん。もしかして…」

 金田一は「ああ」と、うなずいた。

「謎はすべて解けた…!」

 

  ♡♡♡

 

 村に来て三日目の夜になる。連休が終わるため、明日には帰宅しなければならない。この三日間でさまざまな出来事があったことを、東は慨嘆した。

 東は与えられた客室で寝ていた。障子に人影が映る。誰何(すいか)し、返ってきた言葉はるい子のものだった。

「桜樹よ。邪魔するわね」

 夜着の浴衣を着ている。正座したまま東の布団に近づき、指で耳にかかった黒髪を掻きあげる。

「桜樹先輩。どうしたんですか」

 東は布団から上体を起こした。

 桜樹は四つ這いで東ににじり寄った。淫蕩な微笑を浮かべている。

「東くん。見直したわ。この三日で数億円の財宝と数十億円の資産、そして、宗像さんともえぎさんという女の子を手に入れた――あの二人は分かってないわ。二人が手に入れたのは、金よりも、あなたという男だということをね」

 東は気を詰めた。るい子と視線を合わせる。

「わたしは優秀な男が好きよ。それとも、ここでわたしを追い返すほど、わたしには魅力がないかしら」

「いや、大歓迎ですよ」昼間、情交したばかりだったが、東は口元に下卑た笑みを浮かべた。

 東が応じると、るい子は足を崩して座りこんだ。東は怪訝に思った。しばらくして、ようやくるい子は口を開いた。

「笑わないでね」そう前置きしてから言う。「わたし、処女なのよ」

 東は億劫そうに頭の後ろを掻いた。考えてから言う。

「いや、むしろ嬉しいですよ」

「そう」るい子は安堵したように息を吐いた。「それじゃ、しましょうか」

 肩から浴衣を脱ぐ。るい子の丸く白い乳房が突きだされた。

 東は両手を伸ばし、手のひらを椀型にして、るい子の乳房に合わせた。手のなかで柔らかい乳房を揉みしだく。

「ミス研にいるとき、ずっと桜樹先輩とこうしたいって思ってましたよ」

「わたしは思わなかった」るい子は東の表情を確かめてから言った。「見る目がなかったわ」

 東はるい子の乳房を揉みつつ、指のあいだで乳首を挟み、刺激した。

 るい子が両手を後ろに着き、東を誘う。

 東はるい子の股間に手を伸ばした。黒々とした陰毛の下で、秘裂が濡れて輝いている。

 濡れそぼった秘裂に指を入れる。るい子は「ン、ン…♥」と甘えたような声を出した。

「桜樹先輩はどうやってオナニーしてるんですか?」東が軽薄そうに笑う。

「ペンを入れたり… もう♥」

 るい子はわざとらしく、怒ったように頬を膨らませた。

 東は指で、熱く濡れた膣内をまさぐった。るい子はくすぐったそうに笑いつつ、時折、嬌声をあげた。

 東は指を抜いた。指は粘い淫液にまみれている。東はいったん体を引き、それからるい子の股間に腰を近づけた。陰茎を秘裂に挿入する。

「ンッ、ンッ!♥」

 処女だが、るい子は挿入されて嬌声をあげた。

 東は時間をかけて陰茎を押しこんだ。腰を浅く前後させる。膣腔は奥が広く、陰茎が飲まれるような感覚がした。

「あッ!♥ あッ!♥」浅い抽送に、るい子が小口を開けて、嬌声を洩らす。

 るい子は顔を上げ、東と視線を合わせた。東は顔を近づけ、るい子と唇を重ねた。下半身の結合部からは、ズチュ♥ ズチュ♥ というかすかな水音が響いている。憧れの相手であるるい子と情交している事実に、東は腰が溶けるように感じた。

「あッ、もう出ます」東が告げる。

 東は急いで陰茎を抜いた。途端に、鈴口から破裂したように精液が噴出する。精液はるい子の下腹に滴(したた)った。雫が落ちる音がする。

 るい子は東を見上げて微笑んだ。

 東は全裸のまま、るい子と並んで座った。どちらともなく顔を近づけ、ふたたび唇を重ねた。

 

  ***

 

「だから犯人は死体を《三猿》に見立てたんだ。美作(みまさか)さんが新島さんよりあとに殺されたように見せかけるために!」

 ……

「犯人はこうやって、竹の張力で槍が美作さんの喉に刺さるようにしたんだ。まるで兎捕りの罠のようにね!」

「ははは! バカな! そんな見え見えの罠に引っかかる人間がいるわけないじゃないか!」

「だから、犯人は窓を塞いで、部屋を暗闇にしたんだよ! 美作さんが手探りで壁伝いに歩かなければいけないように!」

 ……

「だが、犯人は致命的なミスを犯した――美作さんは、もともと《盲目》だったんだよ!」

「な、なんだって!?」「そんなバカな!」

「この屋敷の不自然さに気づかなかったか? 壁には手摺りが付けられ、段差はスロープで無くされている。老いて足腰が弱まった美作さんのためだってはなしだけど、それにしても念入りすぎる。すべては、美作さんが盲目になったことを気付かせないためだったんだ!」

 ……

「美作さんは盲目なんだから、わざわざ部屋を暗闇にする必要なんてなかった。犯人は美作さんが盲目だったことを知らなかった人物――」金田一は言葉を区切った。「犯人《三猿》はあんただ、法月智恵!」

 

  ♡♡♡

 

 東が全裸でるい子といると、部屋の障子が開けられた。もえぎとさつきが立っている。二人とも裸身が透けるような薄衣だけを着ていた。

「女性を次々と手籠めにして、いいご身分ですこと」もえぎが冷ややかに言う。

「ほんと、呆れそう」さつきが片手を腰におく。

 裸で座っているるい子は片膝を立てた。

「あら。繁殖能力が高いのはオスとして優れているということよ」

「色狂いは破滅のもとですわ」もえぎはそう言い、薄衣を脱いだ。東の足のあいだに膝を着く。「いくら妾を抱えてもかまいませんが――正妻はこのわたし。それを忘れないでくださいませ」

 萎れている東の陰茎を口に含む。美少女の口中に包まれたことで、東の陰茎はふたたび悠揚と膨張した。

 さつきが東を挟むように、るい子の反対に座る。すでに薄衣は脱いでいる。

「あなたは思っていた以上に絶倫なのね」

 るい子とさつきが、東の左右から股間に手を伸ばす。二人の柔らかい女性の肢体と、弾力のある乳房が密着する。

 もえぎが陰茎を吐きだす。顔の前に隆起した陰茎をおいたまま言う。

「このような美しい女性を三人も相手しているんですもの。ご自身が恵まれていることを自覚しなければいけませんよ?」

 るい子とさつきが左右からともに陰茎を握る。二人の手で陰茎を上下に摩擦する。唾液や淫液で濡れていた陰茎は、ズチュ♥ ズチュ♥ と水音を立てた。

「そうね。少しは有難みというものを分かってもらわないと♥」と、るい子が左耳に囁く。

「恥ってものを知ってもらわなくちゃ♥」と、さつきが右耳に囁く。

 東は二人に言った。下卑た笑みを浮かべている。

「そうだ。いいこと思いついた。二人で同時にパイズリをしてみてもらいたいんだけど」

「もう、言ったそばから♥」と、るい子。

「まったく、変態なんだから♥」と、さつき。

 二人は東の体を半周し、その股間に左右から上体を伏せた。ともに豊かな乳房を持ちあげ、中間の陰茎に押しつける。陰茎は四つの乳球に挟まれることになった。

 るい子とさつきが乳房を上下に動かす。柔らかい乳房の震動が陰茎を刺激した。

「ああ。幸せェ」東が声をあげる。二人の美人の先輩にパイズリされ、幸福感が湧いていた。

 もえぎが口を挟む。

「もったいないですから、出すならわたしの中に出してくださいね♥」

 るい子とさつきは思わせぶりに視線を交わした。

 もえぎは仰向けになり、両足を広げた。東が陰茎をもえぎの秘裂に挿入する。

「ンッ♥」もえぎは瞑目し、媚声を洩らした。

 東がもえぎにのしかかり、腰を振ると、さつきは東の会陰をまさぐった。細い指で陰嚢を揉みしだき、肛門の窪みを押す。東は興奮し、この日に数度目の射精にもかかわらず、濃い精液をもえぎのなかに発射した。

 るい子とさつきも欲求が募っていた。

 あぐらをかく東にさつきがまたがり、みずから陰茎を自身の秘裂に導く。腰を下ろして陰茎を挿入し、膝のバネで腰を上下させる。

 るい子が床まで頭を下ろし、さつきの尻が上下している下で、東の陰嚢に舌を這わせる。情交する横で、もえぎが「出すならわたしの中にですよ」とねだるのが可愛かった。

 るい子が四つ這いになり、東に向けて裸の尻を振る。東はるい子の尻に取りつき、腰を掴み、後ろから陰茎を挿入した。抽送する。

 背後から突かれ、るい子は「あッ♥」と嬌声をあげた。垂れた乳房が衝撃で揺れる。

 さつきは東の横で膝立ちになり、体を寄せ、唇を合わせた。豊かな乳房が東の体に触れた。もえぎはさつきの反対側で膝立ちになり、東の胸板や、広い背中に唇を這わせた。

 最後には、るい子、さつき、もえぎの三人が同時に東の陰茎を舐めた。三人とも東と視線を合わせる。三人の美しい顔が、一斉に自分の陰茎に奉仕しているさまに、東はひときわ興奮し、暴発するように射精した。散水機のように、陰茎が三人の顔に精液を撒き散らす。三人は嬉しそうに精液を顔で受けた。

 

  ***

 

「そうよ。わたしがあいつらを殺したの。《見ざる、聞かざる、言わざる》とはよく言ったものよ。落盤事故が起きかねないことに見て見ぬ振りをして、父を死に追いやったあのクズどもをね!」

 ……

「それはちがうよ、法月さん。お父さんは岩盤が崩れかかっていることを知っていたんだ。それを承知で坑道に入ったんだ」金田一はポケットから指輪を取りだした。「その証拠に… この結婚指輪、刻まれたイニシャルは《N・K》――法月孝太郎、法月さんのお父さんのものだろ? これは市谷さんの部屋にあった。なぜ市谷さんが、お父さんの結婚指輪を持っていたのか? 普通、結婚指輪は外したりしない。それを市谷さんが持っていたのは、お父さんが自分で市谷さんに預けたからだ! もし岩盤が崩れて、自分が死んでもいいように!」

「う、嘘よ! それなら、どうして父はそんな危険な坑道に入ったの!」

 ……

「市谷さんたちは幼いあんたのことを慮って、真実を隠すことに決めたんだ。あんたに、父親を死なせたという負目を抱かせないために…!」

「そ、それならわたしは… うわあああ!」

 

〈こうして三猿伝説殺人事件は幕を閉じた――

 秘密がもたらした悲劇による慟哭ともに――〉

 

  ♡♡♡

 

 障子を透かし、日本家屋の居間に朝日が降りそそいでいる。

 東とるい子、さつき、もえぎは座卓を囲んでいる。卓上には朝食が並んでいる。米飯と味噌汁、焼き鮭、温泉卵、漬物という献立だ。

 さつきが東に尋ねる。

「東くん。温泉卵にお醤油をかける?♥」

「まあ、落着きのない。もうすこし上品に食べられませんの?」もえぎが楚々と食事しつつ、苦言する。

「はい、東くん。亜鉛を摂って、精液を回復してね♥」るい子がほぐした焼き鮭の身を、箸で東の口元に運ぶ。

 四人は賑々しく食事をした。午前中に復路の列車に乗らなければならない。

「名残惜しいですわね。結納式、結婚式までにもこちらを訪ねてくださいね」

 もえぎが東を見る。表情は寂しさで若干曇っている。

「田舎の結婚式かァ。肩がこりそうだなァ」

 東はわざとらしく肩を回した。もえぎの寂しそうなさまに頓着する様子はない。

 さつきが東の肩に抱きつく。

「この村だけじゃなくて、あたしの魔陣村にも遊びにきてね♥」

 るい子が笑う。

「あら。地元と二つの村とで、豪傑ともなると体が足りないわね。もちろん、わたしのことも遊びだなんて済まさせないんだから♥」

 いつの間に戻ったのか、黒猫がもえぎの足元に近寄っていた。もえぎは黒猫を抱きあげ、背中を撫でると、「フン」と鼻を鳴らした。

 


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