___あの日の出来事を忘れることはないだろう。
破軍学園三年の俺は早々に七星剣舞祭予選に敗退し、残った試合を一観客として観戦している。普段生徒が使用している観客席ではない。その下に狭く小さい個室があり、そこから観戦ができる。これを知っているのは俺か一部の教員くらいだろう。誰にも邪魔されない個室で試合の様子を食い入るように見ている。
手にはノートと鉛筆が握られている。自分の横にはいくつかの端末で試合の様子を録画している。一年の頃からこうやって試合の分析をしている。別に最終年で負けたことが受け入れられずに今もやっている訳ではない、ただ俺にとっての日課であり七星剣舞祭の楽しみ方の一つなのだ。
自分ならこのように攻めるとか、あれをされないように立ち回るだとか色々妄想するのは有意義だ。伐刀者としての自分を昂らせ日々のトレーニングの活力になる。
そう。負けて卒業して、はい終わりではないのだ。努力を続けていれば非才の自分でも伐刀者としての能力を活かせる職業に就ける、と。
その時にこれらのことは役に立つと信じている。一年は予選に出場すらできなかったが三年になるころには三回戦まで進めるくらいには強くなれた。
今戦っている貴徳原カナタに敗れはしたものの、遂に一矢報いることができたのだ。勿論勝ちたかったが、それでも確かな成長を実感している。
そして今貴徳原はステラ・ヴァーミリオンを戦っている。正直、皇女様の勝ちが堅いだろう。貴徳原の技は剣を小さくして体内から破壊するものだ。圧倒的な火力と膂力を持つ彼女には苦労するだろう。
一度剣を体内に入れてしまえばこちらの物だろうが、それまでに攻撃を食らえばいくら彼女といえど敗北は免れないだろう。
丁寧に立ち回っていたがやはり皇女様の攻勢は苛烈そのものだった。次第に劣勢になり、清潔感の感じるドレスも破れている。皇女様の猛烈な攻撃に押され、遂に晒した隙を逃がさず剣を振りぬいた。何とか回避したものの、続いて繰り出される拳が腹に突き刺さった。
ドンッ!
空気を叩く衝撃と共に貴徳原が宙を舞う。試合を決定づける一撃だ。
そのまま場外に、こちらに向かって突っ込んでくる。
コンクリートを突き破って俺がいる個室に飛びこんできたのは言うまでもなく貴徳原カナタだった。
遠くで試合終了を告げるコールがされているがそんなものはどうでもよくなった。
今の今まで書いていた試合の分析もどうでもよかった。手に持っている鉛筆とノートを放り投げると、貴徳原を複数の方向から撮るように移動させた後、改めて彼女を見る。
人によっては場外に飛ばされて負けるのは無様と思うかもしれないが、それでも彼女は美しかった。試合で相まみえるよりずっと綺麗に映った。
ドレスが破れ胸には下着が見えており所々生肌も露出している。
しかし、問題はそこではない。貴徳原は殴り飛ばされてきたのだが彼女は足から突っ込んできたのだ。当然突き破ってきたコンクリートに引っかかったのかスカートは破れあるいは捲れて股は大きく開かれている。
つま先からが臍まで一切の遮りなく見えている。シミのない純白の肌が露出している。
唯一、下着だけがその下半身を隠している。
白いレースの下着だ。彼女によく似合っていると素直に思った。学生としては少し背伸びをしたものだろうが、気品をある貴徳原には相応しいものだと感じた。
それが目の前に広がっている。
“見て。”
まるでそう言っているかのような、あられのない姿を見せている。
ありえないような光景にふと俺は冷静になった。すぐに救護が来るはずだと。貴徳原が突っ込んできた方を見るとコンクリートで塞がって向こうからは来れないようだ。
俺は胸を撫でおろした。まだ彼女の艶姿は自分だけが見ていられる、と。
俺の中では数分だが実際には数秒もないだろう。貴徳原の股間に異変が起こった。
下着のウエスト部分がプツリと切れた。今まで衝撃から守っていた薄布は遂にその役目を終えた。
ハラリ。
遂に隠されていた股間が露になる。
貴徳原の髪色と同じ陰毛だ。
丁寧に処理された茂みは秘所の上で小さなV字を形成している。
ピッチリ閉じた秘所の一本筋の頂点には主張しすぎず、だが確かに包皮から剥けている陰核が覗いていた。
少し顔を近づけた。
淑女などではなく女の香りがした。
少し臭いと思うと同時にとてもいい匂いだとも思った。
陰核は少し固さを持っていることに気が付いた。命の危険を感じた身体が無意識に貴徳原を興奮させたのだろうか。
ただ、今はそんなことより貴徳原が男の前で陰核を固くしているという事実に俺は震えた。
いつも穏やかな彼女が今、俺だけに向けているのだ。股間は今まで一番大きく固くなっていた。
視線を少し下げると小さなお尻の間から肛門が見えた。一切の毛はなく、不浄の穴というにはあまりにも綺麗だった。
しばらく見ているとそれに反応したのだろうか、肛門がヒクついていた。
俺はもう我慢できなかった。
救護が来たときに不審に思われないよう、自然に見えるようにブラジャーをどけた。
プルンと張りのいい乳房と共に薄桃色の乳輪と乳首が顔を出す。
陰核と同様に乳首も固く尖らせていた。
思わず乳首の頂点を撫でると、貴徳原の口から悩まし気な吐息が漏れた。
理性が飛びかけたが悪戯と強姦の区別はつけられる。
純潔を奪うのは超えてはならない一線だ。
それに今の様子は撮ってある。
少し後ろ髪を引かれたが再び股間に目線を移した。
手近にあった端末をさらに股間に寄せて観察を再開した。
ピッチリと閉じられた一本筋は時折震えていた。
“これが紅の淑女の秘所___”
そう思うと一度は制止した理性は瞬時に蒸発した。
ゆっくり、悟られないように彼女のその一本筋を舌で一往復撫でつけた。
前方から気持ちよさそうな小さな喘ぎと舌から伝わってくる腰の震えがたまらなく興奮させた。
丁寧に舐めていると唾液でない味がした。それが愛液だと直感するとどうしようもないほどの歓喜に満ち溢れた。
気を良くした俺は少し悪戯をすることにした。
舌を愛撫しつつ、指で膣と尿道を刺激した。
依然気絶した貴徳原はその刺激に対して素直に感じていた。
性や自慰について無知な子供のように貴徳原の腰は快感を求めて俺の舌を指に擦りつけ出した。
気付けば考える前に行動にしていた。
普段の貴徳原からは考えられない媚びた腰使いに、俺は舌の愛撫と共に陰核を甘噛みした。
瞬間、初めて貴徳原が嬌声を上げた。腰が浮き上がりブルブルと痙攣している。
ドロリと粘りついた愛液が舌に当たり、俺はその蜜を静かに啜った。
再び彼女は快感に震えた。
貴徳原の秘所から顔を離して体全体を見た。顔は上気してして瑞々しい口は小さく開いている。乳首はあれから触っていないのに両方ともピンと主張している。一本筋だった秘所は少し開かれピンクの粘膜とその奥の膣と固く尖らせた陰核を淫靡に見せている。貴徳原の口と秘所は餌を乞う鯉のように見えた。
次はどうしようかと思案していたが、端末の時間を見ると思ったより時間が経っていた。
“そろそろ人が来るかもしれない。”
名残惜しいがそろそろここを離れなければならない。
“気絶してるし告白でもしようか。好きだし。卒業したらもう会えないだろうから。”
俺は貴徳原の耳に顔を寄せて囁いた。同時に指で陰核を一撫でした。
“んっ……。”
未だ気絶している彼女の返答は微かな喘ぎだった。
一通り満足すると胸をブラジャーに収め直した。そして豪快に開かれた下半身も隠そうとしたところで突如、貴徳原の腰がブルリと震えた。
思わず身を引いてその様子に見入った。小刻みに震える股間は何かを我慢しているようで、
“あっ、まさか…。”
そう思った拍子に
“んんっ…。”
一度大きく震えた後、震えていた腰はピタリと止まり、秘所から黄金色が糸を引いた。
シュィィィと勢いよく溢れ出し、床の染みを広げる黄金水が俺の目を釘付けにした。
“あっ、ん…は、あぁぁ……”
放尿、いや失禁の快感に貴徳原の口から吐息を漏らしている。
気絶している彼女には止めることは叶わず、男の前で小水を垂れ流し続ける。
その光景はあまりに淫靡で妖艶であまりに綺麗だった。
ようやく勢いが収まった秘所を見て、誘蛾灯に惹かれるように震える手で秘所を下から上へ撫でた。
“ピュッ”
すると、その手にマーキングするかように残っていた尿が俺の手を濡らす。じっと貴徳原の尿で濡れた手を見る。
…少ししょっぱかった。
遠くから人の足音が聞こえてきた。
手早く失禁の跡をはじめとした彼女の痴態と服装を直す。
たとえ敗者であったとしても気品のある人だなと改めて思う。
濡れていない方の手で彼女の頭を撫でる。彼女への敬愛と恋情を込めて。
貴徳原の表情は変わらない。
足音が次第に大きくなってくる。
俺は端末の録画を止めると自分の持ち物と共に最初からそこにいなかったようにその場を去った。
俺はあの日から悩んでいる。
いつものように溜まった性欲を吐き出そうとしたのだが、問題が一つ浮上した。
貴徳原でないと勃起すらしない。
あの日の出来事が今までの性的経験の全てを塗り替えてしまったのだ。
以前は女子生徒のミニスカートやブレザーを押し上げる膨らみを見て股間を膨らませていたのだが、すっかり興味を失ってしまったのか今では一切の反応を見せなくなってしまった。
貴徳原の痴態を録画したものも、使い続ければいつか勃たなくなるのではないかと不安になり、偶にしか使えないでいる。
気分的には修行僧のそれである。禁欲している訳でもなく、いつものように性欲も射精欲もある。
ただ、興奮できない。
貴徳原カナタを思い浮かべでもしない限り、まともに自慰をすることすらままならなかった。
どうしようもなく俺は貴徳原カナタに魅了されてしまったらしい。
フラフラと歩いていると曲がり角から出てきた人とぶつかってしまった。
ぶつかった勢いで尻餅をついてしまった。
謝罪しようと同じく尻餅をついている人に顔を向ける。
◇◇◇
最近、何かおかしい。
ステラ・ヴァーミリオンとの試合に負けてから、あまりなかった性欲が表に出ることが多くなった。
同時に夢もよく見る。
自分の頭を愛情を込めて撫でてくれる誰か。
顔も見えないし、名前も勿論分からない。男か女かも。
身動きは取れず為されるがままなのに、それでいいと思っている自分がいる。
これは何なのだろうか。
ただ発散できればただの心境の変化だと強引に思うこともできたが、そうもいかなかった。
不慣れであったが、自分で慰めてみたが効果はなかった。むしろ酷くなってしまった。
試合の最後は地下の部屋まで殴り飛ばされたらしいのだが、そのことについて考えていると何故かこの欲が発散できた。
まさかと思い、ステラ・ヴァーミリオンと少し交流してみたが特に何ともなかった。
他の生徒会の皆も体調が優れない様子の私をみて心配してくれているが、こればっかりはどうしようもない。
平静を装い、平気だと告げて生徒会室を出る。少し頭を冷やすために校内を散策する。
それにしてもここ最近はどうしたのだろうか。
気が付かないところでなにか心境の変化があるほどの体験をしたのだろうか。
悶々としていると曲がり角から出てきた男子生徒とぶつかってしまった。思わず尻餅をついてしまう。相手も同じく尻餅をついている。
ぶつかった相手と目が合う。
“あ、この人…”
私の中の直感が叫んでいる。逃がすな、絶対に逃がすな、と告げている。
鼓動が早鐘を打ち、思考もままならない。
ぶつかったことを謝らないといけないのに言葉が出てこない。
思考がまとまらないでいると、彼が先に謝罪をしてきた。
“すみませんぶつかってしまって。周り見てませんでした。ケガとか大丈夫ですか?”
不思議とその言葉はスッと耳に入り、甘い感覚が胸に染みわたった。
その感覚と共に、私は自然と言葉を発していた。
“大丈夫ですよ。そちらこそ大丈夫ですか。”
先に立ち上がっていた彼の手を取り、立ち上がりながらそう返した。
"手の感触、あれとそっくり___"
そう認めると、腰が歓喜に打ち震えた。
続いて全身に甘い痺れが走り、身体を支配した。
そして全ての疑問が氷解した。
今日、貴徳原カナタは運命と出会い、紅の淑女は一人の女となった。
歓喜の中、スカートの中では男との再開に媚びるように失禁していた。
恍惚とした表情の女は男に身を預けた。
スカートから滴る液体と淫臭に男は困惑した。
所在なさげに宙を泳いだ手は腰を抱き、もう片方は女の頭を撫でている。
一方、女は雄の象徴を自分の下腹部に押し当て獣欲を貪っている。
そんな女の気に当てられたのか、男は女の顎を掴んで上を向かせると、その唇を奪った。
女は男からの接吻に全身を震わせて絶頂した。そして、
その多幸感と共に意識を手放した。
睡姦からはじまる恋もある!(ねえよ)
※描写はしていませんが、貴徳原カナタが失禁したところで俺君は一度射精をしています。
彼の性癖はここで上書きされてしまったのだ。
いつかの妄想を思いついた順に並べていったらこうなりました。口調とかは間違ってても許してもらえると。
なんでこんなの書いたんだろうね。