※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ リターンズ   作:もっち~!

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1章 鳥居亜樹のいる世界
鳥居亜樹は絵師である


---鳥居亜樹---

 

母親の遺産で相続した家に住んでいる。中学に入って直ぐの時、推理作家の父親、女優で夏美の母親、俺にとっては父親の再婚相手であるが、それに夏美の実の姉が、自宅で殺されていた。俺と夏美は離れである亡き母親の家で生活していて、難を逃れ、現在は父親と後妻の母親の遺産で暮らして居る。

 

俺は中学生の時にラノベで大賞を受賞しプロ作家としてデビューし、義妹の夏美も中学の時にフィギュアの原型師としてデビューしており、主にその稼ぎで生活している。

 

「おにいちゃん、締め切りが近いよ」

 

お気に入りのパンダの着ぐるみパジャマを着ている夏美が、俺の背中に張り付いている。最近、大きくなった胸の感触がたまらない。

 

「わかっている。今日中に仕上げて、鈴木さんに送るよ」

 

鈴木さんは俺の担当編集者である。しかし、今描いているのは、女性の裸体像である。担当編集の鈴木さんの親戚に画廊を開いている人がいて、俺の描いた絵を買ってくれているのだ。小説を書くよりも短納期で高額収入になる。

 

俺のスキルなのか、服を着た女性を見ただけで,全裸に見える気がし、それを脳内保存して妄想でアレコレと色々なシーンを浮かべられるのだ。

 

「この人は知り合い?」

 

「いや、街で見かけたんだよ」

 

その女子が騎乗位で踊っているアニメを作ったら、鈴木さんが系列のソフト開発会社に持ち込み、大金に化けた。プレイ相手は描いていないけど…

 

「これ、薄い本にしてみたヤツだよ」

 

薄い本を夏美に手渡した。その時一緒にいた女子との百合ものである。

 

「えぇ~妄想でここまで描けるものなの?」

 

まぁ、才能かな?空想は絵に出来ないが、何故か妄想だと描けるのだ。

 

「よし、出来た。ちょっと鈴木画廊に届けてくるよ」

 

メットとバイクの鍵、そして、出耒たばっかの商品を手に、家を飛び出した。

 

 

 

---毛利蘭---

 

「ねぇねぇ、蘭。従兄弟から奪った薄い本なんだけど、これって蘭にそっくりじゃない?」

 

園子が薄い本を見せてくれた。その中で私似の女性が、世良ちゃん似の女性と…

 

「なにこれ!」

 

私にソックリである。まさかのアンダーヘアの形まで…園子には言え無いけど。

 

「どうしたんだい?」

 

私の手元を覗き込んだ世良ちゃんも絶句。

 

「いや、蘭ちゃんとそんなことはしないよ」

 

って、顔が紅い。私の耳も熱いし。

 

「ねぇ、作者は誰?」

 

「知らないわよ。薄い本って作者名が無い場合があるらしいし」

 

お風呂を覗かれたのかな?犯人は誰だ?

 

 

 

---鳥居亜樹---

 

スケッチブックを片手に、街中をぶらりと散歩をする。何か良い風景は無いかな?どこかにイイ女はいないかな?平日の昼間、適齢期の女子はいない。俺も夏美も中学を卒業すると、高校は通信教育に切り替えた。生活費を稼ぐ為に働く。両親の遺産にはなるべく手を出さない。我が家のルールである。

 

鈴木画廊に着き、おやつをごちそうしてもらう。

 

「こんな絵は描けますか?」

 

桜が舞い散る池の畔で舞う天女

 

「天女を見たことが無いから無理です」

 

アニメではあるけど…

 

「脳内保存している女性でどうにかなりませんか?お客様からの要望なんです」

 

って、言われてもなぁ~

 

画廊から出て、散歩に戻った。今は、学校ではクラブ活動の時間だろうか?近くにある高校のグランドを見て回る。その時、一人の女子の姿が眼に入った。道着を着て、空手の練習をしているようだ。その動きが天女の舞いに見えた気がした。俺は急ぎ家に帰り、アトリエに籠もった。

 

 

 

---鈴木園子---

 

親戚が経営する画廊へ何の気無しに訪れた。そこには衝撃的な絵画が飾ってあり…

 

「何で蘭が全裸で踊っているの?」

 

題名は『天女の舞』とある。価格は軽く100万を超えているし。透けるようなベールを身体に纏っているだけで、ベールが透けて陰部がうっすら見えている。どういうことだ?

 

「ねぇ、伯父さん、この作者って誰?」

 

「園子ちゃんじゃ知らないか。国宝クラスの絵師の子供で、二代目安芸桜っていう絵師だよ」

 

桜の花びらが舞い、湖の湖面に花びらが映っている。凄い…写真を見ているようだ。それだけに、ほぼ裸体の女性も写真の様に見えるし。その絵を写メで撮り、蘭へ送った。

 

 

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