---鳥居亜樹---
昨日、鈴木画廊のオーナーに訊いたのだが、敷地内であれば、免許無くても運転していいらしい。私有地だからだ。地図で確認すると、ここと神社への最短経路と、ここと美術館のバックヤードまでの経路は敷地内であった。ということは…ガレージに向かい、作業を開始した。荒れた道を母さんのジャガーは不釣り合いだし、ポルシェも同様である。なので、中古のワーゲンタイプ1を手に入れていた。いわゆる練習目的の車である。
RRだったが、FRに改造した。エンジンとミッションを載せ替えようと思い、フロントに広いスペースが取れるので、フロント置きにしてみた。エンジンとミッションは価格面を考慮してカローラの物を換装した。サスは固めの物に交換し、山道に対応させる。まぁ、免許が取れるまでの練習用である。
そして、試走してみた。助手席には夏美がいる。
「おにいちゃん、練習用なのに自作ってどうなのよ?」
「自分で組上げれば、修理の練習にもなるだろ?」
山道を走らせていく。バイクでいつも走っている道なので、迷う事無く…行きは良い良い、帰りは…ブレーキがオーバーヒートした。しまった。ブレーキを強化していなかった。ブレーキを冷やしながら、下山をし、ガレージに着いた。これはダメだな。悪路に対して、フレームが保たない感じである。うん…メーカーに特注をするか。
佐田グループの佐田自動車に、設計コンセプトを話し、亜樹スペシャルという自動車を作って貰った。出来上がったのは、俺が自動車免許を取得した後だったが…まぁ、練習用だし。インテリジェンスエアサスを装備し、オンロード時、オフロード時で、車高が調整出来る様にした。見た目は、カウンタック似であるが、FR駆動である。ミッドシップにすると、二人しか乗れないし。定員は5名で、エンジンは2000CCとした。1500CCにしようとしたら、山道が登れないかもと言われたのだ。
「凄いなぁ。世界で一台なんだよね?」
美和子さんが興味津々で運転席に座っていた。ただいま、美和子さんの愛車はガレージで整備中である。
「さぁ、行こうか」
って、処女走行は美和子さんがするらしい。助手席には俺、後部座席に夏美と蘭が乗り、神社へゴーだ!
「これで峠道を走ったら、気持良さそうだね」
って、神社の帰りに、林道を走り抜けていた。こんなはずでは…車高を低めにして、峠道を下る。まるでジェットコースターのようで、家に着く頃には俺はヘロヘロになっていた。苦手なんだよ、ジェットコースターは…
---佐藤美和子---(時系列が多少前後します)
夏休みを利用して、亜樹君の元へ向かった。ちょうど、愛車の整備も任せたいし。峠道を満喫しながら、亜樹君の住んでいる元温泉旅館へ。途中のスタンドでガソリンを満タンにして、100Kmほど走っているが、景色は山ばかりで、飽きてくる。道を間違えたのかな?う~ん、間違えたらしい。スマホで亜樹君に連絡をして、迎えに来てもらうことにした。
一時間ほど待つと、ワーゲンタイプ1もどきがやってきた。
「お待たせ!」
「これ、だいぶ弄っているでしょ?」
エンジン音からして違う。ヤケに野太いし。
「一箇所弄ると、全体的に弄る羽目になって…最終的には930ターボをワーゲンタイプ1の見た目にしてしまいました」
一体、いくら注ぎ込んだんだ?
「まぁ、こっちですよ」
亜樹君はワーゲンタイプ1もどきをUターンさせて、先導してくれた。なるほど、もう少し先なのか。途中から私道に入り、更なる峠道を体験した。私道は走るのに特化した道で、景色など考慮されていない道であったが、それなりに楽しめた。一般車が入ってこないのもいい。佐田家と神代家の私有地なので、不法侵入に関して、厳しいそうだ。
神代家…亜樹君の母親である初代安芸桜の実家である。この家の存在がよく分からないのであった。どう、あの事件に関わっているのろうか。
亜樹君の自宅である温泉旅館に着き、その辺りを訊いてみた。
「神代家?途中にあった神社が神代家の物だよ」
「亜樹君との関係は?」
「母さんの実家だから、それなりに関係はあるだろうね」
と、あまり知らないようだ。
◇
寝る前に温泉へ…脱衣所で浴衣と下着を脱ぎ、洗い場で全身を洗い、そして、湯の中に…24時間掛け流しであり、いつでも入れるのはいい。はぁ~長時間ドライブの疲れが抜けて行く。油断はしていたと思うが、いきなり両脚を引っ張られた。そのまま湯の中に引き摺り込まれた。息苦しさに、ジタバタするが、足が動かない。何かに掴まれているようだ。湯の中で足が左右に、股間が無防備になっている。そこに何かが入って来た。ウソ!何が入って来たんだ?意識がとざされていく。
なんとも言え無い刺激で意識が覚醒していく。ここはどこだ?どこかの建物の中か?冷たい風が全身を舐める様に吹き抜けていく。薄暗い場所、小さくな光源がいくつかあり、目が慣れてくると、状況が見えてきた。鍾乳洞の中のようだ。太い何かが私の中に入り、私をこの場につなぎ止めていた。自力で抜け出せない程、私の中に突き刺さっている何か。天井から何かが落ちて来て、私の突起物3つを確実に捕らえていた。これは蝋かな?熱いけど、気持ちが良い感覚である。まさか、媚薬入りの蝋燭を垂らしているのか?
「どうだ?気持ちが良いかな?鍾乳石にオカされる気分はどうかな?」
鍾乳石?それが私の体内に差し込まれているのか?後ろも前も…両脚のつま先は地面に着いていないようで、踏ん張りがきかない。
「蝋で徐々に埋まる気分はどうかな?」
蝋で埋まる?確かに胸と股間には垂れた蝋が絡まり始めていた。こんな状況なのに、感じている自分が恥ずかしい。
「今後、神代家の調査を止めるのであれば、助けてやるぞ」
脅し?私は事件の核心に近づき過ぎたのか?頭がいけない事考えはじめている。蝋に含まれる媚薬成分のせいだろう。もっと、欲しいと思い始めていた。マズい…
「亜樹はここを知らない。亜樹が見つける頃には、お前は蝋に飲まれるだろう。その後、鍾乳石に飲ませるのもいいかな」
マズい…どうやって脱出するかな。そう言えば私の両腕は?あり得ない…既に鍾乳石に飲まれていた。
---鳥居亜樹----
朝目覚めると、美和子さんがいなくなっていた。部屋には替えの下着や服が置いてあるので、温泉を見に行くと、脱衣所には浴衣が置いて会った。温泉からどこに行ったんだ?それも全裸で…
「おにいちゃん、穴風呂かも」
って、夏美。夏美によると、女湯には穴風呂があるそうだ。男湯には無いのはなぜだ?えっ、立地の問題、そうなのか。残念だ。
夏美の案内で穴風呂を探検してみることにした。
穴風呂は洞窟の中にある温泉だった。時偶、天井から水滴が落ちて来て、冷たいのだが、中々良さげである。奥へ行くとしめ縄で区切られた区域があった。そこに美和子さんがいた。二つの穴に何かが刺さり、地面から浮いているように見える。
「ここから先は、一般人が入ると危険なのよ。迂闊に入ると、あんな風になるのよ」
と、夏美。流石、神代家の次期当主である。フィギュア人形製作以外にも、勉強しているんだな。と感心したり。
「俺は大丈夫かな?」
「おにいちゃんは神主が守護しているから、問題ないよ」
なので、しめ縄の下を潜って、美和子さんの元へ。見事に刺さっているなぁ。乳首とアレには蝋を垂らした跡がある。洞窟内を照らしている蝋燭でも垂らしたのかな?少し火傷気味で腫れている。治療しないと。美和子さんを抱いて、ゆっくりと上に移動させ、刺さっている物から抜いていく。完全に抜き終わると、刺さっていた物の正体が判明した。男のアレの様な鍾乳石だった。これ入れると気持ち良いのかな?
美和子さんを御姫様抱っこして、自宅に戻った。
---佐藤美和子---
意識が覚醒すると、亜樹君が、私の身体に何かを塗り込んでいた。
「ダメですよ。鍾乳石を使って自慰行為しちゃ」
って…あれ?
「灯りに使う蝋燭の蝋はSMプレイ用と違って高温ですから、これも使っちゃダメだよ。必要なら、低温の蝋燭を購入しますからね」
ちょっと、待って。まるで私がM女みたいじゃない。
「なにを塗っているの?」
「治療薬ですよ。これ、放っておくと膿む怪我ですからね」
そう言いながら、お尻の穴に塗り込んでいる亜樹君。う~ん、塗るだけなのか?ちょっと、虐めて欲しい気分である。
「一週間くらい安静にしてくださいね。温泉もダメです。下着も着けないでください。擦れると痛いと思いますよ」
それは一週間、全裸で寝たきりかな?
布団は蒸れるということで、ハンモックで療養することに…