---目暮十三---
佐藤刑事から連絡があった。佐田リゾートへ至る道のことだ。まさか四葉財閥も関わっていたのか。財閥の土地に調査は入れない。正式は家宅捜査許可証がないと捜査ができない。相手が財閥では、まず許可は下りないだろう。
現在分かっている迷わずにたどり着けるルートは、列車での移動だけだった。峠道経由は私道扱いで、勝手に侵入出来ない道路が多々あるそうだ。あとは、空からヘリなどで行くだが、降りられるのは佐田家の病院の屋上とホテルの屋上だけで、これも許可証が得づらい。
警視庁から大量に人員を送り込み、工藤優作氏の事件を絡めて捜査したいのだが、送り込むルートが無いのが悩みである。
どうするかな…
---佐藤美和子---
目暮警部に連絡をした直後に、襲われた。頭に黒い袋被せられ。どこかに連れて行かれた。着ている物が脱がされていき、何かの水槽に漬け込まれた。冷たい液体。なんだ、これは?
「おにいちゃんのお気に入りが、目暮と通じていたとは…」
冷たい声の夏美ちゃんだ。こんな声を聞いたことがない。
「尋問官として、あなたの身体に色々と訊くわよ」
身体に訊くとは?何かの板の上に置かれ、手足を拘束され、身体の上に何かを積まれていく。
「正直に話せば、おにいちゃんに会わせて上げる。そうでない場合は、工藤優作のようになりますよ」
殺される…そう理解した。警視庁のスパイってバレたようだ。
「なるほど、警視庁のスパイなんですね。では、じわじわと虐めてあげますね。おにいちゃんを騙した罪でね」
騙していないよ~。段々、体内が熱くなっていく。身体の中に何かが侵入しようとしているし。身体を捩るも、逃げられる気配は無い。股を固く閉じ、何かの侵入を阻む。が、ウネウネと何かが体内に入り込んでいく。
新たな刺激が始まろうとしていた。乳首の先端に何かが蠢く感覚があり、何かが乳首の中に入り込もうとしている。
「やめて…お願い、夏美ちゃん…」
「どの口が言うのかな?」
意識が保てそうも無い。
◇
誰かの声が聞こえる。
「どう?おにいちゃん専用の美和子さんのオートマタです」
あの鬼が柔らかい声で説明しているようだ。
「へぇ~、美和子さんにそっくりだね。見た目は…」
あぁぁ~、亜樹君の指が私の敏感な部分を摘まんでいる。
「わ~、感触がいいねぇ」
「スキンシップを主眼においたオートマタですよ」
いや、私は私だから。亜樹君、気づいてよ~。声が出ない。表情筋がまるで動かない。
「おぉ~、萎えている乳首が刺激で立ってきた。凄いなぁ、夏美」
「えへ、おにいちゃんに褒められた」
喜んでいる悪魔。
「入れても大丈夫?」
「ちぎれることは無いと思います」
グイグイと亜樹君のあれが入って来た。私の意思に反して、亜樹君のアレを内部に招く私の内臓達…
「すっげぇ、気持ちいいよ。ありがとう夏美」
って、夏美ちゃんと亜樹君が部屋を出て行ってしまった。
「へへへ、美和子さん」
何故か、全裸の高木君が私の腰を持ち上げ、入れてきた。あり得ない。
ズンズンと、ピストン運動をする高木君…何も感じ無い私。
『わかったかな?スパイさん。今後、おにいちゃん以外とは出来ない。してもいいけど、何も感じ無いんだよ。これが、あなたへの罰…』
脳裏で夏美ちゃんの冷たい声が響き、意識が遠く鳴っていく。
---鳥居亜樹---
朝、麻衣達とダンス練習をして、温泉へ…男湯のベンチに美和子さんが全裸で寝ていた。夢遊病か?
「美和子さん、こんな場所で寝ちゃダメだよ」
美和子さんの身体を揺する。
「あっ、亜樹君…会いたかったよ~」
目が醒めるなり、俺に抱きついて来た。美和子さんの胸の感触…悪くないです。
身体の冷え切った美和子さんと温泉へ…
午後は執筆活動である。美術館では内臓画展が開かれていた。宮野医院で描いた患者さんの内臓画の公開であり、参加者は医療関係者が多いらしい。それよりも執筆である。刑事と怪盗との恋愛話であるが、クライマックスなシーンだけを濃厚に担当の鈴木さんから指示が入った。刑事にプロポーズされたシーンから始まり、プロポーズを断るシーンで終わる感じにしろと。
本の執筆が終わると、それを台本に起こす作業がやってきて、その後は、絵コンテ割の作業って、俺はどんだけ仕事漬けなんだぁぁぁぁ~
と、言うことで、脱走をした。バイクで今度こそ東京を目指した。が、優秀なアシスタント達がバイクで追走してきた。蓮と蓮の後輩の藤崎 茜である。
「仕事に行き詰まって脱走ですか?」
茜に言われた。
「悪いかよ~」
「いいえ、悪く無いです。が、私達を置いて行くのは許せません」
と、凜々しい顔の蓮に言われた。
◇
蓮のおかげで、無事に渋谷に着けた。見た目が高校生な二人はスカウト達に囲まれている。
「私達、佐田芸能に所属していますので」
と、答えている蓮。その言葉が出ると解散しはじめるスカウト達。
「あれ?亜樹君じゃん」
と、突然、のどかに声を掛けられた
「あれ?秋葉原じゃないの?」
「今日はオーディションで渋谷のスタジオなんだよ」
売れ無いアイドルは大変だ。のどかと共にオーディション会場に。一般公開らしい。
みんな同じ顔に見えるアイドル達。これは選ぶのが大変だよな。俺を護る様にして茜と蓮が立っているが、気にせずにスケッチブックを取り出し、ラフ画を描いていく。一人の少女が目に止まったのだ。女優として、麻衣の妹分と売り出すのはありかな?バニー衣装を着せてみたが、なかなかしっくりとくる
し。
「スカウトするんですか?」
「しないよ。俺はスカウトはしない。ただ、目の前に素材があるから、描いているだけだよ」
翌日、鈴木画廊を訪れた。俺の絵は飾られていないが…オーナーによると、別室に上客専用で展示しているそうだ。一般受けする絵を描かないとだな。
その日は担当編集の鈴木さんの元も訪れてみたのだが、彼女は編集長になっていた。なんで、言ってくれないのかな?
「私は生涯、鳥居亜樹の担当編集者でありたいんですよ」
って、出世を悔やんでいるようだった。
翌日、事態が動いた。なんか、良い出会いが出来そうである。
『東京にいるなら、お見合いをして来なさいって、賢者様が…』
と、神主。賢者様配下である蓮と茜にも神主の声は届いているようだ。賢者様指示では無視出来ないなぁ。で、お見合い会場へ向かう俺達。