※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ リターンズ   作:もっち~!

27 / 49
冬休みのイベントの始まり

 

---司波深雪---

 

冬休み…お兄様と小淵沢の叔母様の元へ行くと、彼の元へ行けと言われ、お兄様と向かっていた。小淵沢駅から佐田鉄道の特急に乗ると、一駅で終点の佐田リゾート駅に着いた。駅前のリゾートホテルは叔母様が予約してくれて、すんなり、部屋に案内された。お兄様とは別の部屋のシングルルームであるが、解放的で少し広めの部屋であった。

 

コンコン

 

部屋がノックされ、「司波深雪様、お迎えに参りました」と声がし、ドアを開けると、お見合いの席にいた凜々しい女性が立っていた。

 

「これからですか?」

 

「えぇ、お一人をお連れするように、上から指示が出ています」

 

上から?彼では無く、その上からの指示ですか…言われた通り、彼女の後を付いていった。ホテルの隣の美術館のバックヤードに車が止まっており、それに乗り込むと、車が坂を上っていく。巨大な温泉旅館風の建物の裏手に着き、離れと思われる建物に案内された。

 

「あれ?深雪さん…来るって言っていたっけ?」

 

驚いている彼。私の訪問は、前もって伝えれていなかったようだ。

 

「何もごちそうの用意していないけど…」

 

「いえ、普段通りでよいですよ」

 

これって、彼の日常を見せる為か?もし、結婚すれば、私はここで暮らすことになるのだから。

 

客間に通され、そこで少し休みと、家の中を案内してくれた。

 

「同居しているのは妹の夏美と、パンダさんの飼育員を目指しているかえでと、家事をてつだってくれている蘭だよ。仕事が休みになると、女優の桜島麻衣が帰ってくるけど…」

 

本当に桜島麻衣と暮らして居るようだ。

 

「まぁ、食い物に困ったら、隣の療養所に喫茶店があるから、問題は少ないと思うよ」

 

彼の仕事部屋…執筆活動の部屋だと言う。描画の部屋は別にあるらしい。そして、アトリエと呼ばれる描画の部屋に案内された。そこは旅館の大広間だった部屋だという。部屋中に、未発表の絵画が並んでいた。

 

「半分は、美術館が買い取って、残りが画廊へ流れるんだよ」

 

そこには、あり得ない構図の絵があった。黒地に白銀の蜘蛛の糸があり、その中心に全裸の私がいた。彼には見せた事が無いのに、その描写は正確であった。アレの形が一緒…あり得ない。見ながらでないと無理である。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

息づかいが荒くなっていく。胸が張り裂けそうで、苦しい。なんで?

 

後ろから彼が抱きつき、彼の手が、服の中に入り、私の胸を揉んでいた。段々苦しさが消えていく。はっとした瞬間、私は全裸になり彼に抱かれていた。いつの間に…彼の身体が躍動し、私にリズムを刻み込んでいく。それに伴い。息づかいは落ち着きを取り戻し、一緒にリズムを奏でていた。

 

「もっと、奥まで…ください」

 

「かわいいのに、強欲なのかな?」

 

「もっと、壊して下さい…」

 

満足感と共に幸せな気持ちになっていた。全身はドロドロだけど…御姫様だっこで、お風呂場に…優しく洗い上げて貰った。私しか触ったことが無い場所も…

 

 

 

---鳥居亜樹---

 

昨晩あんなに激しい運動をしたのに深雪が起きて来て、一緒に神社へ向かった。神社でのルーティンを終え家に戻り、今度は一緒に家のルーティンをした。夏美は仕事があるらしく、神社に残っている。そして、今日は4人で喫茶店へ…

 

瞳たちには神社の繁忙期のアルバイトと紹介した。お見合い相手ではあるが、婚約した訳でも無いし。

 

そして家に戻り、深雪を抱き枕にしてお昼寝…

 

「ここにある本は読んでも良いですか?」

 

「いいよ。今までに書いた作品だよ」

 

薄い本は別枠で保存してある。あれは俺の変態度合いのバロメーターと呼ばれているし。

 

 

 

---江戸川コナン---

 

亜樹のやつが東京で、アイドルとデートしたようで、写真誌に掲載されていた。『雲隠れ中の高校生探偵、高校生アイドルと密会か?』だと…。知らない人が見れば、アレは工藤新一に見えるだろうが、右半分が少し歪んでいる。

 

「お前のソックリさん、遊び歩いているようじゃないか」

 

服部が冬休みを利用して東京に出てきた。彼女連れで、服部家の同年代の親戚のヤツが、佐田リゾートに行くと聞き、俺を誘ったのだ。

 

「服部、気を付けろよ。FBIのエージェントが消されているんだからな」

 

「あぁ、ドジは踏まねぇよ」

 

目暮警部の指示で動いていた佐藤刑事も、一身上の都合で内勤に異動した。何か、されたらしい。問題はジョディ先生が生きているかどうかだ。まだ、死体となって発見はされていない。目暮警部と連絡を取ったのだが、あそこは治外法権に近いらしい。どんな闇が待ち受けているか分からないと言われた。

 

一般人から見れば、温泉リゾートで、美術館があり、そして子供専用の移植手術が出来る病院まである、言わば身も心も癒やさせる空間なのだろうが、一部の粋がったヤツラ、自称冒険家達は狩られていた。出来たての死体から内臓を摘出して、それを移植していたとしたら、犯罪行為に近い。警視庁としては管轄外であるがグレーのアンタッチャブルエリアとなる。

 

一緒に行くメンバーは服部の親戚、その先輩で七草真由美さん、渡辺摩利さんだそうだ。今回の予約は、七草真由美さんの手配だそうだ。

 

「現地には既に司波君がいて、スィートルームを取ってくれたって」

 

嬉しそうに話す真由美さん。彼女は公安警察のえらいさんの娘だそうだ。

 

「まさか、服部くんの親戚に大阪府警の本部庁の息子さんがいて、その彼が摩利の知り合いって、意外よね」

 

服部と渡辺摩利の接点は千葉道場であるそうだ。所謂同じ釜の飯を食ったことがあるって感じであるが。俺はトレードマークになっている眼鏡を外して参加した。眼鏡は重要なアイテムであるが、それで身元バレは痛いし。

 

 

 

---七草真由美---

 

「えっ?!深雪さんが連れて行かれた?」

 

別室に達也君と二人きりである。頼みがあると言われて…

 

「ですから、七草家の力で、鳥居邸に行けないかと…」

 

深雪さんが鳥居亜樹とお見合いをし、今は鳥居邸にいるそうだ。

 

「お見合いは断らなかったの?」

 

「断れる状況ではなくて…」

 

司波家の上位家系に命令されたのだろうか?鳥居家かぁ…父親に相談をしてみた。

 

『鳥居亜樹に面会か?難しいぞ』

 

と、即答の父。

 

「どうにかなりませんか?後輩が連れて行かれたそうなんです」

 

「あそこは関係者以外は入れない。その後輩は関係者なんだろう」

 

それはお見合いが成立してと見なされたのかな。

 

『分かった。許可証を発行する。ただ、彼の敷地内で、妙な真似はするなよ』

 

と、スマホに父から許可証代わりのQRコードが送られて来た。有効時間は12時間とある。鳥居邸へのアクセス方法はメールで送られて来た。バスで行けるのか。直ぐに行動しないと。

 

達也君と出発準備をしていると、みんなも行く気満々だった。

 

「観光はみんなでや」

 

服部君の親戚の男子がいい笑顔でそんなことを言う。大丈夫だろうか?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。