※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ リターンズ   作:もっち~!

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夢か幻想か

 

---鳥居亜樹---

 

冒険者達の葬儀の後、深雪の兄が妹が心配で同居したいという。シスコンか?俺も他人のことを言え無いが…

 

「仕事のジャマしたら、叩きだします」

 

と、俺の代わりに蓮が言ってくれた。俺では実力行使は無理そうだ。だって、深雪の兄って怖そうだし。見たくも無いが見えてしまった。デカイく力強そうなモノをお持ちのようだ。アレに比べたら、俺なんか粗品すぎる…

 

深雪は、放し飼い状態である。俺からはアレをしろ、コレをしろとは言わない。人手は、足りているし。蓮に茜、帰省からもどった蘭もいるし。おかげで、俺と夏美は創作活動に邁進できていた。

 

「おにいちゃん、年末年始の巫女さんが足り無いよ~」

 

この辺りでは寺の役目をしている神代神社。初詣と除夜の鐘、年末年始は来場者が激増するようだ。警備陣は用意してあるが…巫女さんかぁ。真純と深雪と蘭…後は、のどか達と麻衣とちづるは戻って来たら参加させるか。

 

「賢者様に相談してみれば?」

 

「後が怖いよ~」

 

それはしょうがない。かといって、明美と志保は緊急医療に必要だし。残るは来生姉妹だが、喫茶店は夜通し営業だろうな。

 

「無い袖は振れないよ」

 

あっ!深雪の兄の仲間の女子はまだ滞在中である。バイトに引き込むか。深雪に頼んでみるかな。

 

 

 

---渡辺摩利---

 

真由美と共に秘宝館を見学してみることにした。深雪さんが案内してくれるらしい。温泉地の秘宝館って、なんでこんな生々しいモノが展示されているのだろうか?

 

「これらの造形物は亜樹君の妹さんの夏美さんの作品です」

 

触れると大きくなるアレ。リアル過ぎる。モデルはいるのだろか?誰かのアレの等身大の秘密の花園…ふ~ん、こうなっていたのか。自分で自分のモノをマジマジと見たこと無い。

 

「この体験コーナーって?」

 

「女性専用ですが、やみつきになる方が多く、2時間待ちですよ」

 

真由美が予約している。ここで2時間待つ気らしい。

 

「なんの体験なんだ?」

 

「あり得ない刺激の体験だそうです。私はテストで体験しましたが…」

 

顔と耳が真っ赤になっていく深雪さん。そういう体験なのか…

 

「人間相手?」

 

「いえ、精巧に出来たオートマタです。蜘蛛と大ダコの体験をしました」

 

蜘蛛と大ダコ?現実にあり得ないモンスター相手なのか?

 

◇

 

舐めていた。この体験コーナーを。こんな精巧なオートマタだったのか。数匹のゴブリンに襲われている。抵抗しようにも相手の力が強い。何かの液体を顔に浴びて…腰が抜けたようにしゃがんでしまった。私に群がるゴブリンにオークが加わり…放心状態の私の背後から巨大なムカデが抱きついて来た。足が顔を掴み、脇の下を掴み、乳房を横から掴み、腰を掴まれ、身動きできない状態に…そして、ムカデのアタマ体内に入ってきた。なんとも言えない刺激が私に襲い掛かってきた。

 

あぁ、確かにこれは戻れないかもしれない。もっと違うモンスターに襲われてみたくなっている。

 

ムカデで達した後、ゴブリン達に足を掴まれ、どこかに引き摺られていく。何かの台の上に載せられ、目の間のプールから何かが出来た。大ダコだ…

 

 

 

 

---七草真由美----

 

摩利は大丈夫だろうか?巨大なゴーレムに両腕を引っ張られ、何かのツタにより両足が開かれていた。完全に無防備な私…何に襲われるんだろうか?身体が期待をしているが、精神的にはグロッキーである。もう蜘蛛で充分よ。体内に卵を産み付けられ、体内で孵化した蜘蛛たち。それが体内で蠢いているようだ。もう人間相手では無理かも知れない。体内のヒダとヒダの間で蠢いているのか、感じた事の無い刺激で、下腹部がグチョグチョである。こんな姿を達也君に見られたく無いのだが…目の前に達也君がいて、私の惨めな姿をガン見していた。

 

「真由美さん、それはお兄様のオートマタですよ」

 

って深雪さん。そのオートマタに抱かれ、カワイイ声を上げる私。深雪さんが、その風景を撮影しているし。後で、本人に見せるのだろうか?

 

 

2時間コースが終わり、シャワーを浴びて、衣服を整えてロビーへ向かうと、深雪さんがいた。

 

「中にいた私もお兄様もオートマタなんですよ。本物ソックリでしたか?」

 

えっ?!あの深雪さんもオートマタなの?

 

「夏美さんが今回はテストだから、これで次回も楽しんで下さいって」

 

体験の間のプレイチケットを2枚ずつ貰った私と摩利。あと、2回もできるのか…

 

 

 

---鳥居亜樹---

 

秘宝館の体験プレイは好評らしい。なので、前日予約制になったらしい。夏美はウハウハらしい。オートマタの売上も好調だという。個人で憧れての人のオートマタを購入して、レンタル彼女では受けられないサービスを受けているらしい。そのうち、レンタルオートマタが出来るのか?

 

晦日になり、麻衣とちづるが帰ってきた。のどか達はカウントダウンコンサートの参加があり、年始に戻ってくるそうだ。神社に行き、麻衣とちづるの巫女衣装を準備して、明日の大晦日と明後日の元旦の仕事内容を説明していく。

 

「わかったわ。大丈夫よ、私達女優だからね」

 

って、麻衣。台本を覚えるのが仕事という。

 

蕎麦と餅の準備もする大晦日には蕎麦を売り、0時を過ぎたら、雑煮を売る作戦である。鳥居の外には屋台が並んでいる。世俗的な物は境内に入れられないから。境内での販売は神社関係舎だけに許された特権である。違反する者には罰が与えられるだろう。

 

神社の奥の聖域の館では、世界各地から神々が訪れ、宴会をしているのだろうか?基本、神々は宴が大好きだし。

 

 

 

---工藤新一---

 

意識が戻ると、俺は俺に戻っていた。俺の上にはジョディ先生がいて、疲れて眠っているようだ。先生を起こさないようにベッドを抜け出し、ガウンを着て、リビングに行くと、父さんと母さんがいた。

 

「新婚早々、お前は激しいのだな。私達の部屋まで聞こえていたぞ」

 

俺と先生の行いは、父さん達に丸わかりなのか。

 

「父さん達はいつ戻るんだ?」

 

「これからは一緒に暮らすよ。親子4人でな」

 

新婚家庭に両親が入り込むのか?待てよ。俺はいつ結婚をしたんだ?いつ、俺に戻った?

 

「どうしたんだ、新一。結婚初夜が衝撃的で、昨日の結婚式のことを覚えていないのか?」

 

昨日?う~ん…思い出せない。なんでだ?何か遭った気がするんだが…

 

「まさか、蘭ちゃんではなく、彼女を選ぶとは。人生とは分からないわね、新ちゃん」

 

って、母さんが笑っている。俺が蘭を選ばなかったって、どういうことだ。あっ頭が痛い…

 

◇

 

ここはどこだろうか?俺の家であることは間違いは無いが、ここは俺の生まれ育った世界だろうか?

 

窓から見える風景は、どこか不思議であった。周囲には木々しか見えない。これは森の中なんでは?

 

「父さん、ここはどこだ?」

 

「お前は、私達とは住みたくないのか?」

 

「いや、そういう問題では無くて…ここはどこなんだ?」

 

「こうして生きているだけ、儲けものと考えなさい」

 

「何を言っているんだ?」

 

父さんの瞳には光が無い。まるで…

 

「もしかして、俺も死んだのか?」

 

「いや、新一達は死んではいないらしい」

 

それは、父さんはもう…

 

 

 

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