---宮王子蓮---
マズい…亜樹様の妄想力が実体化していく。着ているライダースーツに襲われていた。彼のガードに着いていた私に襲い掛かる見えない刺激。まず腰が抜けたように、その場に尻餅を着き、四つん這いになり、腰を振る。こんな姿は他人に見られたくないが。まず、蘭ちゃん、次に深雪さんが果てた。
「蓮は普段凜々しいのに、このギャップがいいよね」
両胸を掴まれリフトアップされた。痛いのに気持ちがいい…体内から浸み出た汁は太ももを伝わり、ライダーブーツの中に溜まっていく。逃げないと、人間として終わってしまいそうだ。抵抗すればするほど、気持ちがいいのだ。きっと、ふやけた顔をしているのだろうか?
「蓮…どうした?お前、エムなのか?」
ライダースーツのジッパーが下ろされレ、アーム部分で私の腕が後ろ手に拘束されていき…胸を露わにされ、谷間に彼の顔がダイブしてきた。勢いがあり、息が出来ない。
翌朝、茜に救出して貰った。皆、翌朝まで、彼に好き勝手されたようで、ヘロヘロだった。
「蓮、私だけ、何もしてくれないんだよ~酷いでしょ?」
首に首輪を嵌められ、顔面がガビガビの茜。それは何かをシコタマされた跡じゃ無いの?亜樹様は電池切れのようにベッドで安らかに眠っている。スキル妄想力の実現化…いくら武力があって抵抗出来ないスキルである。きっと私以外の者では、された記憶が残らないのかもしれない。
---鳥居亜樹---
目が醒めると、俺は紅髪の少女に見つめられていた。
「兄さん…」
と、呼ばれた。この子、だれだったか?
「もしかして…紅子か?」
「そうです。あなたの妹の紅子です。覚えていてくれましたか?」
「何となく…」
食料難だった幼少期に、俺と夏美に食料を届けにきてくれた少女。そうか!佐田家の娘さんだったのか。今さらのように気づいた。特徴ある紅髪は佐田家のシンボルである。
「悟さんの娘さんだったよね?」
「そうです。昨日、英国留学より帰ってまいりました」
「おかえり」
「ただいま帰りました」
と、抱きつかれた。俺個人的には懐かしさは無い。中学に上がる前の記憶なんか、思い出したくも無い記憶ばかりだし。
悟さんによると、数日もすれば英国に戻るそうだ。将来は英国王室に嫁ぐらしい。
◇
蓮以外の護衛は、ダウンしているそうだ。昨晩、夜更かしをしたのだろうか。
「覚えていないのですか?」
今日の蓮は凜々しいなぁ。少し怒気を含めた言葉、今日はエスの日かな。二人で秋葉原へ向かい、のどか達と合流した。ミニライブに誘われたのだった。
「カウントダウンライブで仲良くなったんだよ」
ライブの後、のどかに仲良しを紹介してもらった。あっ!この子、兎の子だ。バニー衣装が似合いそうだと思った女子だった。
「ポッピンパーティーの花園たえです」
「ねぇねぇ、亜樹君の好みだと思って、口説いておいたよ」
俺はのどかとハイタッチをした。俺はスケッチブックから、彼女のデッサンを取り出し、
「もっと、モデルをして欲しいなぁ」
と伝えた。俺のデッサンを喰い気味で見ているのどか。
「ねぇ、これの薄い本は?」
って。
◇
のどか達とたえを連れて、カラオケルームへ。勿論、連も付いてくる。そこで、デッサンを始めた。カラオケをする女子陣を見ながら、たえと蓮のデッサンしていく。薄い本タッチのデッサン。蓮を襲い責めるたえの画。
「私はソッチ系では無いですよ」
では、たえボディーのギターの画。
「こんなギターあったら怖いですね~」
帰り際に佐田芸能へ加入しないかと訊いてみた。自社制制作の映画、音楽も自社で出来ればいいよね。彼女達のバンドの曲をのどかの音楽プレーヤーで聞いてみたが、悪くないし。バンドメンバーと相談してみるというたえ。
---宮王子蓮---
離れて寝ていても彼の妄想に引き込まれていく。今日はあのたえという少女とだ。彼女の弾くギターサウンドを聴くと腰が抜け、体内が熱くなっていく。催淫効果のある周波数か?ビートに合わせて、体内がビク着く。早く抜け出さないと、深みにはまりそうである。どうやったら抜け出せるんだ?この状態って…近くに居れば、叩き起こせば、彼の夢は覚めるだろうけど。近くにいないし。
腰が持ち上げられた。何かが入って来た。振り向くと彼がいた。後ろに振り向いた状態で口付け、いやディープキスって。腰が捻られ痛い。胸を揉まれ、乳首を指先で弄ばれ、身体は上下にノッキングしている。これ、夢だよね?現実だったら、筋肉痛確定コースである。
---鳥居亜樹---
今日は蓮が全身筋肉痛でダウンしているらしい。夜通しで筋トレでもしたのか?なので、蘭を連れて、妃先生の下にご挨拶である。
「亜樹君、元気そうね」
「先生も」
変わらずに元気そうな先生。
蘭は年末年始の巫女体験の話をしていた。俺は二人の姿を脳内保存していく。流石に妃先生を前にしてデッサンはマズいと思ったのだ。きれいに切り揃っているアンダーヘア。女は見えない場所も身だしなみを整えるのだなっと感心したり。日が暮れてきたので、帰路に着いた俺と蘭。
帰り道、黒尽くめのスーツ姿の何者かの襲撃を受けた。蘭を庇いながら逃げる。大口径の何かをぶっ放してきた不審な輩。巻き込まれた車が回転しながら宙を舞っていた。
「なんだ、あれ?」
「あれは、マズいって…」
接近戦が出来ない。蘭は接近戦が得意であるが、飛び道具は反則である。人ゴミに紛れようとするが、構わずに撃ってくる集団。
『転移させるよ』
神主の声で、俺と蘭は佐田グランドホテルの宿泊している部屋に転移した。