---毛利蘭---
亜樹君を新一の代わりにした罰か、その新一から連絡があった。スマホの番号は教えていないのに…
『蘭、無事か?』
って、何様なのか?私が空気になって以来の連絡がこれか?
『蘭、鳥居亜樹から逃げろ』
あの時から支えてくれているのは亜樹君なのに、この唐変木は何を言っているのだ?
『あいつは、危険だ。直ぐに逃げろ…』
って、通話が一方的に切れた。そんなに心配なら、会いに来やがれ…本当に来たら、逃げようかな。
それにしても、園子は…あの捕獲劇以来、キッドと寝ているらしい。キッドの方は、逃げることなく、鈴木家に飼われているという。真さんは、いいのか?って、他人のことを心配している場合では無い。今、現在ノーブラ、ノーパンでレオタードを着て、亜樹君に観察されている最中である。透明のレオタードって、着る意味があるのだろうか?
「ねぇ、この姿だと、どう?」
「全裸より感じるのは?」
「多分視姦されているって、身体が感づいているのかもね」
呼吸が荒くなっていく。ただ、見られているだけなのに。何もしてくれないのに…身体が何かを期待している。それから2時間後、他人に言え無いような事をされた。
---工藤新一---
ジョディ先生の意識は未だに戻らない。FBIから人員を手配して貰い、ボディガードとして藤林響子という国防軍の兵士と、レピア・マーベリックという情報分析官と共に、再度、あの地へ潜入した。勿論、蘭を助け出す為でもある。佐田リゾートホテルで宿を取り、宮野医院の調査と、ヤツラの情報インフラへのハッキングを試みている。
「宮野医院で怪しいのはST室と呼ばれている治療ルームね。STってナンの略か分からないのが不気味かな」
STかぁ…セックストランスか?いかがわしいな。調査は必要だな。
「レピア、情報インフラからは、何か分かったか?」
「特に怪しいアドレスは無いわ」
無いのか…温泉に入って寝るか?いや、アイツとソックリなら、あいつに化けて宮野医院に行くのも手か?
◇
温泉に入って寝た俺。だが、解放感を感じ、目が醒めると、俺に跨がっている響子さんがいた。
「いいよ、新一君。溜まっていたのね」
「じゃ、私も味わいなさい」
って、レピアが俺の顔に跨がってきた。鼻孔にレピアの香りを吸い込む。うっ、ムラムラ感が増して行くかんじで、萎えていたアレが、ムクムクしていく。これって、媚薬か?豊満な乳房により、レピアの表情がまるで見えない。罠か?
「新一…」
耳元に聞こえる蘭の声。どうして、ここに?
俺のアレに新たな刺激が舞い降りた。しゃぶっている音がする。レピアがどくと、蘭が俺のアレを咥えていた。夢か?幻か?俺は気持ち良すぎて、意識が飛んだ。
◇
再び、解放感での目覚め。俺の上には園子がいた。どうしてだ?
「キッド様、朝からお元気ですよね?」
って、俺のことをキッドと思っているらしい。なんでだ?反論しようとするのだが、声が出ない。
「キッド様との子供は鈴木家で英才教育しますわ。表向きは真さんと結婚しますが、キッド様は愛人として、鈴木家で飼い、大切にしますね」
って、意味が分からない。どうしてこうなったんだ?
---鳥居亜樹---
キッドの素顔は、俺にもソックリで、工藤新一ともソックリであったので、有効利用するために、配置替えをした。
「助かった。飼い殺しはイヤだったから。で、俺は何をすれば?」
「敵対勢力の犯罪の証拠集めだな。元怪盗として動けるのは、君だけだし」
探偵さんはいっぱいいるが、怪盗さんはいないから。
「仕事をしてくれれば、彼女には危害は加えないよ」
今の所、ノーマークなんだけど…悪役っぽく言っておく。工藤新一君には、新薬の実験体として、利用させて貰った。精力ブースーターなる新薬。不妊治療薬で、精子量を増やし、相手を満足させることが出来る薬らしい。厚司先生の発明である。
実験結果は、抱き枕さん達と、蘭のホムンクルムを相手に4Pを3ラウンド達成したそうだ。
「アイツ、私とホムンクルムの違いが分からないって、どういうことよ」
って、蘭がプンプンしているけど、薬の効果は有効だったらしい。
◇
久しぶりに東京へ。のどかと待ち合わせをして、台東区にある『ダイシー・カフェ』というVRMMOゲーマーの聖地とされる喫茶店へ向かった。のどかは道案内担当だ。
「それで、あの後、展開はあったんですか?」
あの後とは、兎の子との再会の後ってことだ。
「あぁ、のどかのパーティーのバックバンドをしてくれることになった。スケジュールが合えばな。後、たえ達のバンド仲間とのライブ構想もある。一応、GW期間に合同ライブを計画している。バックダンサーは麻衣達に頼もうかと思っている」
「ねぇ、どこで?武道館?」
「佐田リゾートだよ。セキュリティーは万全だし。佐田鉄道の売上に貢献できるし」
佐田リゾートへのアクセスは、佐田鉄道以外は現実的では無いし。
「あっ、ここだよ」
こじんまりした作りの建築物。ドアを開けて入ると、
「遠いところは、ようこそ」
と、キリト君。アバターとあまり変わらない姿だった。
「おぉぉぉ、スイートバレットのどがちゃんだぁぁ~」
のどかって、有名人のようだ。方々から黄色い声が上がっている。のどかも営業スマイルを振りまいている。
「アスナの具合はどうですか?」
「あっちの世界で毎日、会っているだろ?」
「ですが、実際の見た目は?」
「順調であるが、油断は禁物だよ。だいぶ、骨の強度が弱まっていた。気長に待っていてくれ」
新しいサポート肢体の写真を見せた。あの着ぐるみ肉襦袢の改良タイプである。
「この肉襦袢を開発中だよ。外皮は人工皮膚で、内部には金属ワイヤーの筋肉アシスト装置と、合金の骨のアシスト機構が入るんだが…今は力士のような造形だけど…将来的にはこんな風にスリムにしたい」
レピアの外見を肉襦袢化した物の写真を見せた。
「これって、スタイル補正はできますか?」
リズベッドに訊かれた。
「スタイル補正なら、全身を覆わなくてもいいと思う。部分部分に補正下着的な物を…って、それは詐欺だよ」
見た目はレピアで、脱いだらリズベッドって、萎えると思うな。口には出さないけど。
「女優なら有りだが、日常的には無理だな」
「それは残念…」
「じゃ確信詐欺師用の補正下着も開発するか。近い内に佐田リゾートの宮野医院に来てくれ。専用になると思うし、サイズを計りたい」
「行きます」
「私もいいですか?」
女性陣の食いつきが良いなぁ。