お外で盛られる愛弟子♂の話

(なんでこんな事に……!!)

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〖注意〗
 *この作品は成人指定です。十八歳未満の方の閲覧はお控え下さい
 *作者の頭の中で生み出された二次創作であり、現実の団体、人、行事とは一切の関係がありません、ご了承ください
 *性的嗜好が全開です。一緒に沼に堕ちましょうね


お外のやつ

 流れる川のせせらぎと、穏やかに吹く風が葉を揺らす大社跡のメインキャンプ。

「これでよし、と……」

 頼まれたガーグァの卵を支給品ボックスへと納品した猛き炎の背後に一人の男が音もなく降り立った。

「愛弟子」

「!! きょうか……あれ?」

 頭の後ろで聞こえる見知った声に驚いて振り返ろうとするが、それよりも早く腕を回され抱き締められた。

 ウツシが動く度、カチャリと装備同士が擦れる音がする。

「え……? あ……あの……教官、ですよね……?」

 困惑している猛き炎の質問には黙ったまま、男は静かに首元に擦り寄ってきた。

 すりすりと甘えるようなそれを受け入れ、青年は"こうなった"理由をぼんやりと思いかえす。

 尊敬する師と想いが通じ合ったのはいつ頃の事だったか

 意外と嫉妬しいで、警戒心が強いこの人が珍しい事をするものだ。

 普段は閉じた場所でしかやらない仕草に、そわそわと落ち着かない気分になる。

(恋人になったとは言え……なんか、恥ずかしいな……)

 ウツシが頭を押し付けるたび、皮膚の薄い部分に髪の毛がちくちくと刺さり、少し痒い

 いつまで続くんだろうか?

 もう一度、問いかける為に振り返ろうとするが

「ニャ、ニャ……旦那さん! ボクらは一足先に戻っていますニャ!」

 オトモ達は何かに驚いて慌てた様子でそう言うと、返事をする暇もなくバタバタとこの場を去っていった。

 走り去るオトモから、ジンオウガに蹴られて死にたくはないニャ〜〜ッ!! と言う叫び声が風に乗って遠ざかっていく。

「ジンオウガ……??」

「……キミのオトモはとても優秀だね」

 足音が遠くへと消え、静かになった空間でウツシの囁く声が吐息と共に耳に吹きかかり、体がびくりと跳ねる。

「!! あ……えっと……すみません、びっくりして」

 湧き上がる何かを誤魔化すように話しながら、手元のクナイを弄ぶ。

 男の普段よりも声量を抑えた声色が耳朶に触れると、何をどうしたって思い出してしまうのだ。

 薄暗い部屋の中、熱くて荒々しい呼吸で自分を見下ろして笑う、理性が溶けた雄の顔。

(……変な事を思い出してしまった……)

 じわりと滲みだした欲を振り払うように頭を振り、クナイを懐へしまう

 気を取り直してウツシへ話しかけようとするが

「それで、あの……教官はどうしてここに……えっ?」

 突然しゅる、と衣擦れの音がしたと思えば、ドサリと何かが落ちる音に驚き、思わず声を上げてしまった。

「え、は? ……え?」

 支給品ボックスの周囲に散らばった自分の装備に、何が起きたのかと思考が止まる。

(なんで、そうび……ぬげて……?)

 少しばかり軽くなった体と外気に晒された肌が、冷静になろうとする頭をかき乱す。

「愛弟子……」

「……んぁっ、え……? あ、やっ……!」

 切なく自分を呼ぶウツシの声と共にきゅ、と胸の先端に刺激が走り我に返る。

 何事かと下を見れば、服の隙間から男の手が無遠慮に入り込んで、胸の中心を撫で擦っていた。

(なんで、こんな所で……っ!!)

「やめてくださいっ……外ですよ……っ、あぅ……っん」

 慌てて腕を掴み離そうとするが、先端をぎゅっ、と摘まれ力が抜ける。

 ウツシによって丁寧に、時間をかけて気持ちいい所だと教えられてしまったそこは、少しの刺激でも敏感に反応して上擦った声が出てしまう

 ぐりぐりと指で先端を転がされ、腰が震えて仕方ない

「やめっ……やっ、あぁッ」

 ふらついておぼつかない足が、散らばった装備に触れて、カシャンと音が鳴る。

 止めてくれ、と頭を振るが、それでも弱い部分を優しく撫でて、ぐりぐりと押し潰す動きは止まってくれない

(駄目だ……だめ、くる……ッ)

 男の与える快楽が身体全体を満たしていき、あと少しの刺激で溢れてしまいそうだ。

「やだっ、やだ……っあぁ!」

 もう駄目だと腕を掴んで訴えるが、男は聞き入れることはなく青年の身体を的確に追い詰めていく

「……イって」

 男の興奮して上擦った声が耳元で聞こえて頭が痺れる。

 ……あぁ、もう限界だ。

「〜〜〜〜ッッ!!」

 ビクンビクンと腰を震わせて声もなく達してしまった。

(こんな……外で……ぁ)

 インナーの中で吐き出してしまったものが、動きに合わせてくちゃ、と音を立てるのが聞こえる。

(でも、これで……おわり……)

 男に身体を預けて緩やかな吐精感に惚けていると、再びきゅ、と胸に刺激が走り背筋が凍る。

「〜〜ッ!? なんでっ、まだ……むねっ!」

 なんで続くんだ、もう達したじゃないか、これで終わりじゃないのか

「あっ、あぁ……やめっ、やっ……!」

 絶頂したばかりで、快楽を余すことなく拾い上げてしまう身体では……

 とんでもない事になる予感に焦り、視界がぼやけてくる。

「もう一度、ね?」

 背後で聞こえる恐ろしい声に、何とか距離をとろうとするが、快楽で蕩けた身体では振り払う事ができない

「駄目ですっ……だめ……っ、これ以上イったら……俺……ッ!!」

 ぜんぶおかしくなってしまう

「戻りましょう? ……帰ってからなら幾らでも付き合いますから……だから、ここは……ぁ〜〜ッ!」

 止めてくれるようにと訴えるが、先端に爪を立てられて言葉を封じられる。

 こりこり、すりすり、と男の指は胸の弱点を責め続けていて、腰の震えが止まらない

「とまってっ、おねがっ……あぁッ!!」

 快楽でふらつく足ではもう立っていることができずに、目の前にある支給品ボックスの上に手を乗せて寄り掛かった。

 変えた体勢にあわせて覆いかぶさってきたウツシの体温を感じて、その安心感と気持ちよさで頭がおかしくなりそうだ。

(〜〜ッ!? 硬いの、あたって……ッ!)

 服越しにぴったりとくっ付いた身体に、硬く熱いものがぐりぐりと擦り付けられている。

「ぁ……これっ、これ……ッ」

 それが何なのかを察した青年は身体の芯から湧き上がる淫らな感覚を、もう抑えてはいられなくなってしまった。

(こんな……っ、こんなのむりだ……たえられない……ッ)

 上と下の両方から与えられる弱い刺激は腹の奥、雄を受け入れる事を教えられた箇所を甘く疼かせる。

(おなか……だめ、だ……♡ぁ♡)

 身体が無意識に、押し当てられた熱を媚びるように撫で上げてしまう

「んっ、は……ッ」

 それが刺激になったのか男の興奮した声が耳朶を嬲り、身体が痺れて快楽に染まっていく

 また達してしまう、外で、ここで

「イッ……ぅ♡あ゛ぁ〜〜〜〜ッッ♡♡」

 胸を突き出し、二度目の絶頂をする。

 背徳的な状況で迎える快楽の波は激しく、バチンバチンと頭の芯が弾けて火花が飛ぶ

「〜〜イくのっ♡♡とまらなッ……ぁ゛♡♡」

 自分を支えるボックスにガリガリと爪を立てて波が引くのを待つが、なかなか収まらない

 敏感になった脇腹を撫で上げる男の手が、淫らな熱を持つ身体を昂ったままに引き留めるからだ。

「ひ♡ぅ♡〜〜ッッ♡♡♡」

 耐えきれずボックスの上に肘をつき、体重を預けるように背中を丸める。

 止まらない快楽に閉じられなくなった口から、ぽたりと唾液が落ちては蓋に染みを広げていく

「ッ……はァ、いやらしいね……」

 ウツシの興奮した声に、身体が反応してしまう

 脇腹を撫でていた手が、するりと下へと降りていき、下腹部をぐっ、と押し撫でる。

 それだけで目の前がチカチカと光り、頭の中が淫らに蕩けていく

「く、ぅ……♡♡あ……ぁッ♡♡ぁ゛ーー♡」

 周りも見えずに夢見心地で喘ぐ青年の口に男の指が触れる。

 男は二度、三度、下唇をなぞったあと、開きっぱなしの口内へ指を埋めた。

「ふ、ぁ……♡♡ぁぅ……♡♡」

 舌を撫でられ、溢れてきた唾液を指で絡めて、敏感な上顎を擦りながら出し入れを繰り返される。

 ちゅぽちゅぽと湿った水音が頭の中を支配して、まるで腹の奥を犯されているような錯覚に身体が疼く

(おなか、きゅって……ぇ♡♡)

 ようやく指が引き抜かれると、透明な糸が顎を伝いとろりと落ちた。

「ぁ……」

 口寂しさから思わず声が出てしまい、背後からくつくつと笑う声が聞こえる。

「もっといいものをあげるから、我慢してね」

(……?)

 いいものとはなんだろうか?

 ぼんやりした頭で考えていると、突然半身に纏う服をインナーと一緒に引き下げられて身体がびくりと跳ねた。

(ここ、外……ッ!)

 この身に触れる外気の冷たさに、今いる場所が外であったのを思い出して、カッと体温が上がる。

 耐えようのない羞恥から逃れるため離れようとするが、覆いかぶさっている男の身体がそれを阻む。

「もうやめ……っひ♡」

 涙声の懇願は、奥の窄まりを触れる指によって甘く蕩けた声に変わる。

 青年の口内を犯していた指が後孔を撫で回し、その度にぬちぬちと粘つく水音が響く

「キミのここ……指先に吸い付いてくるよ」

 はやく、はいりたいなぁ

 欲を孕んだ男の声に、腹の奥が痛いほどにうねるのを感じる。

 ぴたりと添えられた節くれだった指に、青年のあさましい孔はちゅう、と吸い付き飲み込んでいく

「……いつもより熱いね?」

 そう言われて肉壁がうねり指を締め付けてしまう

(いやだ、やだ……ぁ♡♡)

 頭を振って、違う、違うと否定するが

 意地の悪い男の声が、更に羞恥を与えて追い詰める。

「恥ずかしいんだ?」

 中を拡げる指が増えて、じゅぽじゅぽと粘ついたいやらしい音が大きく響き、耳がおかしくなりそうだ。

「かわいいね……愛弟子」

 淫らな孔が、抽挿される指を舐めしゃぶって悦んでいる。

 それに気を良くした男に、いい子、いい子と頭を撫でられて、青年は耐えきれず甘く達してしまった。

「〜〜〜〜ッ♡♡♡」

 足がガクガクと震えてもう立ってはいられない、と崩れ落ちる瞬間。

 ぐるりと視点が変わり、ウツシの顔が目の前に現れた。

「えっ、え……?」

 何かを背にしている感覚はすれどもその疑問は、後孔に押し当てられた熱に溶かされ消えてしまった。

「ぁ……♡♡」

 脚を持ち上げられて、ゆっくりと肉壁を押し拡げながら埋まっていく欲の塊に、堪らず男の背中にしがみつく

「〜〜ッ♡♡♡」

 深く、深く、腹の奥へ収まった熱にまた身体をくねらせて達してしまった。

「は、ァ……また射精しないでイったんだね……」

 イき癖、付いちゃったかな

 男はうっとりと囁いて、青年の頬に口付けを落とす。

 唇はちゅ、ちゅ、と音を立てて降りていき、首元の薄い場所に吸い付いた。

「また……っ♡またイく♡♡ッッあ゛〜〜っ♡♡♡」

 じゅ、と何度も強く吸われて、その甘い痛みにまた果てる。

 所有の証が首元を彩る頃には、青年の身体はぐずぐずになり、小さく喘ぐ事しか出来なくなっていた。

「ぁ……ぁ……♡♡♡」

 精も出せずに極め続けた性器は今もなお、とろとろと透明な淫液を垂れ流し、自身の腹を濡らしていく

「……そろそろ、俺の事も気持ち良くして欲しいな」

 熱く荒々しい呼吸をして、青年を見下ろしている男は

 色に溺れて、理性が溶けた雄の目をしていた。

「っ、ひ……ッッ♡♡♡」

 ずるり、としこりを押し潰しながらゆっくりと腰を引かれて

 痺れるほどの気持ち良さで喉が引き攣る。

「中がとろとろだ」

 恍惚とした声と熱い吐息が耳に掛かり、堪らずに目を閉じた。

 青年の身体は孔のふちにひっかかる雄のくびれた部分をぎゅう、と締め付けて、抜かないでほしい、と男を離さない

「ねぇ、今いる場所……何処だったかな?」

 …………!!

 耳元で囁くウツシの言葉に力が抜けた瞬間、一息に奥を貫かれて、激しい衝撃が襲う

「ひ、や……ッあ゛ぁ〜〜〜〜ッ♡♡」

 腹の奥でどちゅん、と音が響き、全身がこれ以上ない絶頂感に埋め尽くされた。

(そと、そとでぇ♡♡こんな……ぁ♡♡きもちいい♡♡)

「ッ、ん……ァ」

 男の切なげな吐息が耳朶を嬲ると頭の中が甘く蕩けて、きゅうきゅうと中の熱を舐めしゃぶる。

 その動きに触発されたのか、奥を満たす雄の激しい抽挿が始まった。

「あっ♡あっ♡ん、ぅ……ッ♡♡」

 気持ち良い、きもちいい、それしか考えられない。

 質量のあるそれが中のしこりを擦り上げると、性器からとぷとぷと精が溢れて、腹を白く染めていく

 ハンターであれば必ず利用する箱の上で、あられもない姿を晒している。

 その事を快楽で霞む頭が理解して、恥ずかしさと気持ち良さで身体が蕩けてしまいそうだ。

 ギシギシと激しくなる音がいやに耳について、淫らな行為の背徳感を際立たせる。

 頭のてっぺんから足先まで、余すことなく淫欲に溺れていく

「〜〜ッ♡あたま♡♡ぁ♡おかしくなる♡♡ぅ♡あ゛ーーッ♡♡」

 青年のうっとりと色に溺れた顔を見下ろして、男もまた同じように微笑んでいた。

「ッはは、うん……俺と一緒に、おかしくなろうね……ッ」

 奥を抉るように揺さぶられ、嬌声が上がりっぱなしの口内に舌が入り込む

「ん、ぅ……ッ♡♡ふ♡♡ぁ♡」

 侵入してきた柔らかく厚みのあるそれを、男に教えられた通りに受け入れる。

 上顎をなぞられ、付け根をつつかれ、溢れる唾液を吐息と共に飲み込まれる。

 ぴちゃり、くちゃりと水音を響かせて、夢中になって淫らに舌を絡め合う

「ぅ、ん゛〜〜ッッ♡♡え゛♡ぅ♡♡ぁ゛♡♡」

 唇が離れる瞬間、舌先をじゅ、と強く吸い上げられ、だらしない声を上げて極めてしまった。

 その拍子に、中を擦りあげる雄の形がわかる程、きゅうきゅうと肉壁を締め付ける。

「く、ァ……ッ!」

 思わず、と言うように上がった男の甘く掠れた声に触発され、青年は腰をくねらせて内壁を舐めしゃぶり、奥に注げと絡みつく

「もう……ッく、でる……ッッ!」

 中でビクビクと熱が震え、動きが止まる。

 男が獣のように唸り、肉壁の奥に望んだものが、もうすぐ

「なか♡きて♡きてぇっ♡ぁ、あ゛〜〜〜〜ッッ♡♡♡」

 大量の熱が腹の奥に叩きつけられ、多幸感に包まれた激しい絶頂を迎える。

「なか♡♡なかすごいっ♡♡すき♡すき♡♡きょうかん♡♡」

「く、あァ……ッ!!」

 繋がった箇所を押し付けながら中をうねらせて、男の精を残さず搾り取っていく

 欲の全てを飲み干した後孔から熱が出ていくと、吐き出された白濁は臀部を伝い、箱の上にとろりと落ちた。

「……♡♡ぁ……♡」

 激しい性交が終わると、青年の体力はとうとう限界を迎え、指先一つ動かせずにぼんやりと微睡んでいる。

「後は俺が全部やっておくからね……お休み」

 男に汗で張り付いた髪を撫でられながらゆっくりと眠りに落ちていった。

 

 数日後。

 大社跡へ採取ツアーに出掛けた猛き炎は、支給品を受け取る為にボックスの前まで歩いていく、のだが

 手をかけた箱の蓋に刻まれた引っ掻き傷を見てピタリ、と動きを止めた。

 じぃ、とその傷を見つめる青年を、オトモは首を傾げて見上げている。

 その顔は紅を差したように真っ赤だ。

「ニャ……大丈夫ニャ? 旦那さん」

 オトモの声にびくん、と身体を震わせる猛き炎は、途切れ途切れに言葉を返す。

「あぁ……だ、いじょうぶ……っ」

 何が大丈夫なのか、とオトモは思う

 顔の赤みが強いし、瞳も潤んでいて息も上がっている。

 足腰もフラフラで今にも倒れてしまいそうだ。

「今日はもう帰った方が良いニャ、旦那さん」

 猛き炎の身体を支える為にオトモは小さな肉球を伸ばすが

「大丈夫かい? 愛弟子」

「ニ゛ャ゛」

 音もなく青年の傍に降り立った影に、潰れた蛙の様な声を上げた。

 そこに立つのはウツシ教官だ。猛き炎の尊敬する師であり、彼の最愛の番。

(ニャ……ニャ……)

 この光景には既視感があった。

 数日前にオトモを襲ったあの眼光、それを思い出す。

「そこのキャンプで少し休もうか」

 青年の震える背中を支えて、メインキャンプの方へと歩いていく

 その途中チラ、とオトモを見る男は、あの時と同じ目をしている。

「愛弟子の具合が悪そうだから少し休んでから帰るよ」

 ――この子に触ってくれるなよ

「君達は一足先に戻っていてくれるかな?」

 ――俺の番に触れるなら

「いいかい?」

 ――覚悟を決めてくれ

 男はいつも通りの声で話すが、小さな獣には分かる。

 この人間のじっとりと暗い、強すぎる執着心を

(旦那さん、とんでもない人に捕まっちゃったニャ)

 まるでヌシジンオウガを前にした時のように、ぞわりと全身の毛が逆立つ

「ほら愛弟子、あとちょっとだよ」

 オトモの視線の先では、ふらふらとした足取りでメインキャンプに入っていく二人の姿がある。

 これからあの中で何が行われるのかを、賢いオトモは理解していた。

「……………かえるニャ」

 何も知らない、分からない、そう唱えながらカムラの里へと帰る為に走り出す。

「旦那さん、今日はもう帰ってこれないニャア」

 テントの中で甘く蕩けた声が聞こえた気がするが、きっと気のせいなのだろう。


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