「こんな最っ低な恰好をさせられるなんて……!」
最初こそ気丈に振る舞っていた綾香であったが、健気な抵抗も虚しく幼い性器は無惨に辱められていく。泣き叫ぶ美少女アクトレスに視聴者達は盛り上がり、まるで魔女裁判の如き様相を呈し始めた。そんな中、少女を誘拐した男は汚物や蟲が漂う濁った液体を持ち出す。使い古された便槽にも似た悪臭を放つそれは、正真正銘の汚水だった。
「底の方にゴミがたっぷり残ってるので、膣襞でよく味わってくださいね」
14歳の未熟な穴を容赦なく襲う最低最悪の異物。想像を絶する責め苦に、綾香は顔を引き攣らせるのであった。
コンクリートジャングルという喩えがぴったりと当て嵌まる、官公庁と大企業のビルが密集する一角――東京シャードの中心地では今日も大勢の人々が行き来していた。だが彼らは知らない。シャード内でも有名な外資系企業の高層ビルに、怪しげな集団が極秘裏に出入りしている事を。
――ヴァイス信奉者【SIN】――
人類の仇敵であるヴァイスを救済の神として崇める宗教団体SIN。その偏った思想は大企業や政府組織にまで侵食しており、活動領域を蜘蛛の巣のように張り巡らしている。このビルの地下にも彼らの下部組織が運営する隠れ家が存在していた。
B5階まである地下部分はさながら迷宮のような構造であり、さらに何重にもかけられたプロテクトによって外から入ろうとする者を拒む。なぜなら、その奥には彼らにとっての"敵"を捕らえ、拷問にかけるための設備があるからだ。旧兵器では歯すら立たなかったをヴァイスを唯一討てる者、アクトレス。エミッション能力という特殊な力を秘めた選ばれし少女達こそが、彼らにとっての怨敵であった。
これまで突然の失踪と報じられ、世間から姿を消していったアクトレス達の大半は、この施設においてSINの毒牙にかけられている。恥辱にまみれ凄惨な末路を迎えた彼女達の残渣が漂う、暗くて冷たい無機質な一室。そこへ新たな犠牲者……いや、正しくはこれから犠牲になる少女が運び込まれたのであった。
――――――
――――
――
バーベナは東京シャードで知らない者などいない人気沸騰中のアイドルユニットだ。粒ぞろいのメンバーの中でも、リーダーである一条綾香のファンは多い。幼くも整った顔立ちと強気な瞳、サラサラとして美しいツインテールが特徴的な容姿は、男であれば誰しもが目を惹かれるだろう。
そんな彼女は普段、一条家が保有する大きな屋敷で目を覚ますのだが、その日だけは違っていた。カビ臭くて薄暗い部屋で目覚めを迎えた綾香は、首筋に残る火傷のような痛みに顔を顰める。
「どこなのよ、ここ……?」
そこは綾香が初めて目の当たりにする場所だった。背に感じる硬いベッドにも憶えがない。自分が置かれた状況を飲み込めなかった彼女は、ゆっくりと記憶を辿った。
(えっと、確かあたしは学校から帰る途中で……)
綾香はアクトレス業をする傍ら、聖アマルテア女学院の中等部に通っている中学2年生でもある。名家のお嬢様ということもあり、普段は執事が車で送り迎えをしているが、交通事故による道路封鎖で迎えに行けないと言われ、仕方なく通学路を歩いていた。その道中で、彼女は背後にいる何者かの気配を感じ始める。
(尾行されてる……? この前はあたしを小学生だと思って声を掛けてきた変態男だったけど……ま、誰でもいいわよ。一流アクトレスのあたしに、並の男が敵うわけないんだから!)
背が低い上に胸も平らである彼女は、14歳になっても小学生に間違われることが多かった。少女性愛者と呼ばれる不審者からストーカー行為を受けた事もある。だからこそ、それなりに警戒もしていたのだが、自分への過剰な自信が仇となってしまう。
――バチバチバチ!――
背後に駆け寄ってきた相手を捕らえようと振り返った瞬間だった。綾香の首筋には大型のスタンガンが突き付けられていたのである。その直後、彼女の全身にビリビリとした痛みが駆け回った。そこからの記憶は途絶えており、何も思い出せない。
「……あの時、気絶させられてこんなところに連れて来られたってわけね。誰の仕業か分からないけど、絶対許さないんだから!」
自分を害した何者かに腹を立てつつも、彼女は自身の置かれた状況を確認することにした。ひんやりとした空気のおかげか、徐々に意識もはっきりし始める。中学生ながらも聡明な彼女は、こういう状況では冷静さが最も大事であることを理解していた。
「手足は……動かせないわね」
拘束された両手と両足。何らかの金属器具のようなもので、手首と足首を掴まれている感覚があった。背中に感じる硬いレザーのような肌ざわりといい、病院の診察台に寝かされている気分だ。そこまで考えたところで、綾香はあることに気が付く。
「えっ……あたし、まさか裸なの!?」
昏倒していたせいで感覚が鈍っていたのだろう。着衣による布の肌擦れを一切感じない事に、彼女は今になって気づいた。衣服だけではなく、下着すら身に着けてない事に酷く混乱する。
「な、なんなのよこれ……!?」
女子中学生にとって、見覚えのない場所で裸で拘束されている事への恐怖感は相当なものだ。1秒でも早くこの状況をなんとかしなければと、綾香は脱出を試みた。拘束器具を壊さんとする勢いで全力を振り絞り、手足をがむしゃらに動かす。
「くっ……全然外れないじゃない、これ!」
彼女が寝かされているベッド本体はガタガタと揺れるものの、金具が外れるような様子は一切なかった。
どうやら頑丈なアームのようなもので強固に掴まれているようだ。それに加え、脇をしめる形で腕を拘束されており、脚もぴったり閉じた状態で固定されている。こんな格好では力を入れようとしても、上手くいかないのは当然だった。掴まれた手足の肌が拘束具と擦れて痛みを感じ始めた彼女は、一旦脱出を諦めて体力を温存することに決める。
「こんなことして、何が目的なのよ……」
誰もいないであろう空間に、綾香の独り言が寂しく響いた。そもそもこの部屋がどんな構造なのかさえ、彼女にはさっぱり分からない。照明が消されており周囲が見えないばかりか、空調の音ですら聞こえなかったのだ。
唯一動かせる首をもたげて周囲を見回しても、静かな暗闇が広がっているだけである。自身の心臓の鼓動だけがドクン、ドクンと響くのを感じながら、何時間にも思えるような時間を過ごしていた時であった。
――ガチャ――
不意に、部屋の隅の方から扉の音が響く。何者かが入ってきたのだと、綾香にはすぐ分かった。
「誰っ!?」
音がした方へ顔を向け、入ってきた人物の様子を伺う綾香。しかし扉が開いた場所は自分よりも左斜め後ろであったため、誰がこの部屋を訪れたのかは一切不明だ。しばらくして、彼女の目の前に急に白い光が広がった。眩しくて思わず目を瞑ったが、部屋の電灯が付けられたことだけは分かる。自身の頭が向いている方向、つまり天井から眩い白光が放たれているからだ。
「お目覚めですか、一条綾香さん?」
ねちっこさを感じさせる男性の声が聞こえてきた。この声の主があたしをこんな目に遭わせた張本人ね、と沸々とした怒りを滾らせながら、綾香は瞳孔が眩しさに慣れるのを待った。しばらくして、瞼を開いた綾香の視界に入ってきたのは小太りの若い男性の姿だった。その男はギア整備員風の作業着を纏ってはいたものの、綾香との面識はなかった。
「こんなことして……タダじゃ済まさないわよ!」
「元気そうでなによりですよ」
声を荒げる綾香に臆する様子もなく、男性は彼女のすぐ近くまで歩み寄ってきた。そして良からぬ事を企んでそうな不気味な笑みを見せながら、その男は綾香を見下ろす。
「それくらい活きが良いと、僕としても助かります。なんせ、君にはこれから大勢の人に向けて、馬鹿なアクトレスの末路を示してもらわないといけないのですから」
「アクトレスの末路……ってどういうこと!?」
男の言葉が意図する内容が分からず、綾香は怪訝そうな表情で男を睨み返すことしかできなかった。アクトレスの末路、とはどういうことなのだろう。この男はアクトレスに何か恨みでもあるのだろうか、それとも純粋に私怨を持った人間なのだろうか……綾香は様々な考えを巡らせたが、その答えはでなかった。
「僕の顔に見覚えはありますか?」
「はぁ? そんな汚い顔、知ってるわけないじゃない!」
「……そうですか。ま、君達にとっては僕は敵だった会社の整備員でしかなかったですからね。ノーブルヒルズの下請けなんて、見覚えはなくて当然でしょう」
ノーブルヒルズ、という言葉に綾香はピンときた。東京エリアの防衛権をかけて、成子坂製作所が争った企業の名称だ。正確にはノーブルヒルズ・ホールディングス。その内部にはヴァイス信奉者SINが潜んでおり、成子坂は数々の嫌がらせや不法行為を受けたが、最終的にはそれを退け東京エリアを死守したとった因縁があった。その後、ノーブルヒルズ本社はAIGiSならびに人類に対する背信行為を咎められ、厳重に罰せられたと隊長から聞いていたのを綾香は思い出す。
「君の寝ているベッドはノーブルヒルズの関連企業でつくられていたものなんです。アクトレスの体格に合わせてギアを調整するためのものでしてね。そのベッドの上で仰向けになっているだけで、採寸からギアの位置調整までをしてくれる優れものですよ。ちなみに開発には僕も携わっていたのですが――」
「はぁ? そんな話聞いてないわよ! 早くあたしをここから出しなさい!」
「手厳しいですねぇ……せっかく良い話を聞かせてあげようと思ったのに。そのベッドとの付き合いは長くなるのですから、多少は聞いておいて損はなかったと思うのですがね。まずは自分の置かれた状況を確認してもらいましょう」
気持ちの悪い薄ら笑いを浮かべたまま、男性はポケットから取り出したリモコンのようなものを操作した。ピピッという電子音と共に、ベッドが動き始める。
「なに、なんなの!?」
背中を押される感覚に戸惑う綾香。どうやらベッドの背もたれ部分が自動的に起き上がっているようだ。上半身を少しだけ起した体勢になったことで、綾香の頭の位置からは部屋の全体が良く見えるようになった。
「何よ、この部屋……」
だだっ広いだけの白色の部屋。それが綾香の頭に浮かんだ最初の感想であった。この部屋には生活のための道具などは一切なく、ただただ真っ白な壁に囲まれただけの箱のようだ。視線を降ろすと、光沢のあるグレーの床が見えた。また所々に排水用の丸い蓋が鎮座している。
(普通の部屋じゃないわね、ここ。強いていうなら……)
病院の手術室みたい――そんな不穏なイメージが頭に浮かび、綾香は少し動揺してしまう。
「ここはアクトレスを拷問にかけるための作業室ですよ。血飛沫で汚れても掃除しやすい便利な部屋です」
「……拷問!?」
「ああ、心配しないでください。手足の指を千切ったりとか、爪を剥いだりだとか、そういうグロテスクな事はしませんから。ただ、君のような未来のある若い女の子にとっては辛いことばかりいなるとは思いますが……」
「な、何を言ってるのよ……?」
口調こそ穏やかではあるが、この男は冗談でこんなことを言っているのではない――綾香は直感的にそう感じた。人類のために戦うアクトレスに危害を加えようとする人間がいるのも理解できなかったが、そのためだけに作られた部屋が東京シャード内に存在しているという事実は殊更に信じられない。
「SINって名称、知っていますよね。君達やAIGiSが目の敵にしている"人類の敵"です。僕はその末端組織の所属なんです。信者にはアクトレスの事をヴァイスと意思疎通できる存在として崇拝する派閥もいますけど、僕からみればアクトレスこそ害悪にしか思えない。あの美しい機械生命体を破壊するなんて、愚の骨頂ですよ全く」
「SIN……!?」
SINといえばヴァイスを神として崇めている異常者の集団だ。その所属である、などと普通の人間なら冗談でも言わない。もし口にすれば即AEGiSにより連行されるからだ。それを平然に述べているこの男は、間違いなく"本物の異常者"だろう。
「さて、こちらを見てくれませんか」
男が再びリモコンを操作すると、ウィーンというモータ音を響かせて天井から巨大なモニタが降りてきた。成子坂の指令室にある特注モニタと同じくらい広い画面領域であるそれは、一般の家庭ではまずお目にかかれないだろう。資産家である一条家でもここまでのものは置いていないのだから。そんなものを使って何をするつもりなのかと綾香が身構えていると、不意にモニタが彼女へ向けて光を放った。
「な、なによこれ!?」
唐突に画面に映し出されたのは、ベッドの上で四肢を拘束されている彼女自身の裸体であった。モニタの上部には高解像度カメラが取り付けられており、リアルタイムで目の前の少女を映していたのだ。こんな形で自分の姿を見せられてしまえば、一糸まとわぬ姿であることを嫌でも自覚させられてしまう。
「綺麗な白い肌です。中学生なのに陰毛が1本も生えてないのは体質でしょうか?」
そう言って男は綾香の太腿をさすった。男性の手のひら特有のごつごつとした感触に、ゾワゾワとした嫌悪感を感じる綾香。裸を見られ、さらに普段人に触れさせない素肌まで好きにされていることに、強い屈辱の念が沸いてくる。
「さ、触らないで!」
「まるで吸い付くような手触りだ。これが僕だけしか味わえないのは、画面の前の視聴者に申し訳ないですねぇ」
男の言葉にビクっとする綾香。今、聞こえた言葉は一体なんなのか。視聴者という単語が、彼女に途方もない不安感を抱かせた。
「し、視聴者って何よ……?」
「君の破廉恥な姿を見てくれる、彼らの事です」
男は再びリモコンのボタンを押し込んだ。その瞬間、モニタの画面上にいくつもの文字が浮かんできた。右側から左側に流れていく文字を目で追いながら、綾香は愕然とした。
『JCの裸キター! おまんこをズームで見せてくれ!』
『お嬢のエッチな鑑賞会はここですか?』
『綾香ちゃんの割れ目でシコるわ俺!』
綾香の姿を映した画面上に、誰かが書いたのであろう卑猥な言葉が次々に表示されていった。さらにモニタの右上に『視聴者数:4649人』という文字まで見える。
「君の姿はネットでリアルタイム配信しています。もちろん、東京シャードにいれば誰でも見れる公開映像ですよ。今なら……ふむ、4600人くらいが君の裸を見てることになりますかね」
「はやく止めて! 止めなさいよ!!」
自分のあられもない姿がネットで生放送されていることを知り、綾香は錯乱気味に叫んだ。しかし男はそんな彼女を気に留めることもなく淡々とリモコン操作を続ける。
「次は彼らのご希望に応えましょう」
男の言葉と同時にベッドに嫌な振動が伝わってきた。綾香の腰あたりからモーター駆動音が響き始める。
「えっ!? 待って、それはやめて!!」
綾香は自身の両脚を拘束している器具が、徐々に左右へと移動し始めたのに気づいた。こんな状況で足を開かれれば、どうなるか――そんなことは考えなくても分かってしまう。
「この! このっ!!」
華奢な手足を踏ん張り、必死に抗う綾香。しかし幼い少女の筋力ごときが機械のパワーには勝てるはずも無かった。ゆっくりと、しかし着実に彼女の股は強制的に広げられていく。
「あくまで人体向けの機器ですから、加速度リミッターのせいで動作が鈍いんです。でもこれはこれで"彼ら"に好評みたいですね」
「こんなの嫌っ! すぐにやめなさいってば!?」
拘束具のアームは単純に横移動をするだけではなかった。捻るような動作も加えることで、綾香の脚を下品なM字へと歪めていった。さらに背もたれも連動して動き始める。モニタに付いているカメラがベッドの上の少女の姿を捉えやすくするためだ。
「いい眺めですよ、綾香さん」
「こんなこと、あっていいはずがないんだから……っ!」
男の耳障りな声が綾香の感情を逆撫でする。数分も経たぬうちに無様な開脚姿を晒すことになってしまった少女は、恥ずかしさと怒りが入り混じった感情に飲み込まれてしまう。彼女は普段から高貴な者の務めとして堂々と振舞うことを意識していたが、モニターを通して自身の恥ずかしい姿を見せつけられてしまうと、落ち着き払うことなどできるはずもなかった。
「こんな最っ低な恰好をさせられるなんて……!」
まるでオムツ交換を待つ赤ん坊のような無防備なポーズに、綾香は悪態をつく。丸出しの局部をモニタのカメラへ向けて突き出すような姿勢に固定されたせいで、毛ひとつ生えていない幼い秘裂が目の前の大画面へと映し出されてしまっていた。それもかなり鮮明に。
『おまんこ! おまんこ!』
『子供みたいなスジだな。小学生と変わんねぇじゃねーのwww』
『いいねぇ……おじさんが孕まてあげたいなぁ』
モニタに投影された自身の恥ずかしい部分と、それを背景にして表示される情け容赦のないコメント群。屈辱に塗れた光景を前に、綾香は顔を背けることしかできなかった。
「見ないでよっ……!」
ラベンダーのような儚い紫色のツインテールを震わせながら少女はじっと耐える。こんなネット中継、見た者が通報すればすぐにこの場所を突き止めてくれるはずだし、それまで耐えればこの苦痛から開放されるんだから――その望みだけが彼女の心の支えとなっていた。
「ふふっ、いい表情ですよ。君も冊子がついているかと思いますが、この場所を突き止めるのはそんなに時間をかけずにできると思います。そうですね……あと6時間もすればこの部屋まで辿り着く人間がいるかもしれない」
「……当り前よ! こんなの、隊長が見たらすぐに駆け付けてくれるわ!」
涙ぐんだ瞳と共に、綾香は男の顔をキッと睨みつけた。少女を性的に辱めるのがこの男の目的なのであれば、そうそう簡単には思い通りになってやらないと彼女は心の中で誓う。この状況においても民の上に立つべき一条家の者として、健気な気概を見せていた。
「随分と成子坂の隊長を信用していますねぇ。でもその顔はいけない。もっと泣き叫んだ様子を見せて欲しいのです。アクトレスなんかになると、こんな末路を辿りますよという現実を知らしめるため、ここに呼んだのですから」
「無駄よ! あんたの思い通りになんかならないんだから!」
「ふむ……なら、これはどうでしょうか」
男はポケットから白い紙テープのようなものを取り出した。テープの先端を爪で掻き起し、綾香の前で伸ばしてみせる。
「これは医療用のテープ剤です。患部にガーゼを固定したりするのに使われていますね。肌にもしっかり張り付くので、多少動いても取れないのがウリなんですよ」
男はテープを短く切り取り、それを綾香の陰部へとあてがった。何をされるのか不安で堪らない彼女であったが、ここで恐怖するような姿は見せまいと、瞼と口を閉じて抵抗を試みる。
「くぅっ……!?」
耐え切ってみせるんだから、と息巻いていた綾香であったが、自身の敏感な部分を無造作に触れられたことで思わず声が漏らしてしまった。それだけではない、あろうことか男の指は少女の割れ目を左右にぱっくりと開いたのだ。声を押し殺すのに必死な綾香を横目に、男は彼女の外陰唇を固定するようにして先程のテープを貼り付ける。
「これでよく見えるんじゃないでしょうか。ねぇ、視聴者さん達」
作業を終えた男が綾香の前から離れると、モニタに付属しているカメラが綾香の剥き出しにされた局部をズームで撮影し始めた。カメラの解像度は異常なほど高く、どんな小さな部位であってもそのズーム機能からは逃れられなかった。テープで固定された陰裂の中身が映され、モニタ画面が淡いピンク色に染まる。
『おまんこをネット配信されるとか可哀想すぐるwww』
『お、処女じゃん! 窪みに膜が見えてるよ!』
『女の子の部分、丸出しにされちゃったね。こりゃもうお嫁にいけないなぁ』
酷い仕打ちを受けている少女相手であっても、東京シャードの住人達は猛る情欲に任せて無責任なコメントを投稿していた。しかし彼らの異常な興奮を焚き付けているのは綾香本人だ。人気美少女アクトレス――それも中学生というプレミアム感のある少女の裸体を前にすれば欲望を曝け出すのも仕方ない。
「こいつら、あたしの事なんだと思ってるのよ……っ!」
憤る綾香を嘲笑うように視聴者人数が凄まじい勢いで増えていく。実はこの時、子供の性器がタダで見れるという口コミがネット上で広がっていたのだ。皮を被った未熟な陰核や、ゴマ粒サイズの尿道口、そして桜色の膣粘膜までもが無修正で配信されているのだから、その手の趣味を持つ者ならば確実に心惹かれる事だろう。
現在進行形で配信を目の当たりにしている男性の半数近くは、この映像を食い入るように見つめながら自身の性欲を発散していた。そんな彼らの自慰行為の糧にされていることなど知る由もない綾香ではあったが、インターネット上で自分の性器が隅々まで公開放送されているという惨い現実を突きつけられ、その精神状態は極限にまで追い詰められる。
「うぅ……っ!!」
今にも泣きだしそうになるのを必死に堪える綾香。そんな彼女の様子に満足げな笑みを浮かべていた男はさらなる追い打ちをかけるべく、次の行動へと移った。
「次はこれを使ってみましょう」
綾香が拘束されているベッドの下から、男は幾重にも巻かれたコードと細い棒状の物体を取り出した。次は何をされるのかと怯えながらも男の動向を警戒していた綾香は、視線でその姿を追う。
彼が手にしたコードには接続用の端子が付いていたらしく、モニタの端へと挿し込まれた。変態的な嗜好を持つ男がこれから何をしようとしているのかは分からなかったが、それが自分を辱めるためのツールだろうということは彼女にも推測できた。
「これは体内観察用の超小型医療カメラなんです。鼻や口から入れて喉や食道を検査する用途で作られたもので、画質も良いんですよ」
そう言いながら、男は細い棒状のカメラを持って綾香の歩み寄る。説明がないとカメラであるとは気づかないほどにその器具は細いものだった。
「まさか、それ……!」
綾香はある事に気付く。先程のコードを介してモニタに接続されているということは、棒状カメラの映像もモニタへ出力することが可能なのだ。それが何を意味するかは言うまでもない。
「さて、上手く映ってくれるでしょうかね?」
不意に男が棒の先端を綾香の顔へと向けた。その直後、モニタ画面の右下に別の映像入力枠が追加され、大画面と小画面の同時配信モードへと切り替わる。ただし映し出されたのは、ぼんやりとした綾香の頭の輪郭だ。接写用らしく、この距離ではピントがあっていない。
「動作に問題はないですが、この距離だと上手く映りませんか。内臓の観察用だけあって接写しかできないみたいです。ちなみにこれは特殊素材なので、狭い穴に入れても内壁を傷つけることはありません。安心してくださいね」
棒状カメラについての簡単な説明を終えると、男は綾香の下腹部へ向けて手を伸ばした。この状況においてこの男がカメラを入れるような場所など、1つしかない。
「だ、だめなんだから、そんなのっ!?」
綾香の悪い予感は的中してしまった。男は躊躇することなく、手にした棒を綾香の膣口へと差し込んだのだ。処女膜によって守られていたはずの幼穴は、プチュっという音を立ててカメラを受け入れてしまう。
「あぐっ……痛いっ……早く抜きなさいよ、それ……っ!!」
性交渉を未経験であることを示す襞は少し破けて、うっすらと血を滲ませていた。前準備もなく無機質な異物を敏感な場所へ入れられたことで、粘膜が切れたのだろう。未発達な膣壁にヒリヒリとした痛みが走る。しかしそんな苦しみすら、綾香にとってはすぐにどうでもよくなった。棒状カメラからの入力映像を受け取ったモニタ画面が、彼女の最も大切な部分を映し始めたからだ。
「綺麗なものです。さすがにこの年齢だと"使われている"こともなかったみたいですね」
艶めかしい桃色に染まった粘膜を掻き分けるようにして、カメラが進んでいく様子がモニタに表示された。先端に小型ライトが装着されていたらしく、カメラが映す視界は非常に明るい。暗くて狭い膣内の様子も、モニタ上では不自由なく観察することが出来た。
(ここって、こんな風になってたの……?)
綾香自身でもまともに見た事もない性器の内部――そこは湿り気を帯びた襞のようなもので覆われており、臓器の一種であることを再認識させる。初めこそ、見た事のない光景を前に唖然とするしかなかった綾香であったが、次第にこの映像を他人に見られているのが無性に恥ずかしくなってきた。
「いやぁっ!? 見ないで!! こんなの映さないで!!」
裸体だけではなく、体内の映像も配信されているという異様な状況に、綾香はついに叫び声をあげてしまった。ましてや、この映像はネットを介して何千人という人間の目に触れているのだ。女性の最も大事な部分を不特定多数に晒してしまった事になる。
『綾香ちゃんの膣、きもちよさそー』
『お前ら、シコる準備はできたか? 俺は出来てるwww』
『処女膜ちっせぇなぁ。こんなのチンコ入らないよ』
狼狽える綾香の目の前で、大画面は心無いコメントを淡々と流していた。自分の最も大切なところを見世物にされている――それが多感な年齢である彼女にとって、どれほどの辱めであったかは言うまでも無い。
さらに彼女にとって不運だったのは、右上に表示された視聴者数がさっきの数十倍に膨れ上がっていたことだ。
最初こそ4000人程度であったが、現在では10万人近い数字となっている。この配信が始まった直後からSNSや掲示板等で配信URLは拡散され続けており、あっという間に膨大な視聴者数へと膨れ上がっていた。東京シャードの人口は1300万人程度であることを考慮すると、この数字は決して小さいものではない。
「大勢の人に生殖器を見られてしまいましたね、綾香さん。それでは赤ちゃんを作る部屋も、みなさんに見て貰いましょうか」
「ま、待って! もうやめて! お願いだから!」
懇願する綾香を無視して、男はカメラをさらに奥へと移動させた。膣肉はカメラを咥え込みはするものの、拒絶はしない。まるで男性の陰茎を導くようにして最深部まで誘う。
(だって、その奥にあるのは……赤ちゃんを作るところなのよ!?)
綾香の叫びも虚しく、モニタには膣奥の様子が映し出された。濃いピンク色に染まった肉の膨らみがカメラの行く手を遮っており、その真ん中には小さな穴がある。
(見られちゃった……あたしの子宮口……)
保健体育の授業を受けた彼女は、そこが何のための場所なのかよく知っていた。子供を育む子宮へと繋がる唯一の入り口であり、男性の精子が通るための道――それが目の前で今映し出されている子宮口という部位の役割である。14歳の生殖器はまだまだ未発達で、孕むための機能を持ったばかりではあったが、視聴者達の下半身を刺激するには十分過ぎた。
『綾香ちゃんの赤ちゃん部屋キタコレwww』
『ここに精液が入ると受精するのか?』
『子宮口ってこんなに開いてるもんなの?』
『俺はここで生まれたかったんだ……』
14歳の肉体において最も神聖な場所が晒されたことで、視聴者のコメントは沸き立つ。もちろん同時視聴数も更に跳ね上がった。男はそれを見て、満足そうに頷く。
「実は綾香さんが気絶している間に、特殊な弛緩剤を注射させていただきましてね。その効果で、本来は閉じている子宮頚部の入り口が緩んでしまってるんですよ。ほら、こんな感じで」
男がカメラを子宮口へと近づけた。本来であれば数mmに満たないはずの小さな穴が、だらしなく口を開いているのがモニタの映像ではっきりと分かる。また、うっすらとではあるがカメラのライトのおかげで子宮の内部まで目視できそうだ。
「どうですか、赤ちゃんの作る部屋の入り口をみなさんに見てもらった気分は?」
「うぐっ……こんなの、酷すぎるっ……」
羞恥心が限界に達した綾香は、ついに感情を堪えられなくなってしまった。パッチリとした大きな瞳から大粒の涙をぽろぽろと流す。SINを自称する男による変態行為の数々により、少女の自尊心はズタズタに切り裂かれてしまったのだ。アイドルとは思えないグシャグシャになった顔が、カメラを通じて東京シャード中へと配信されてしまう。
「さて、こんなのでは終わりませんよ。まさか君も、晒し者にされただけで済むなんて、思ってないでしょう?」
男はニヤリと下品な笑みを見せながら、棒状カメラを強引に引き抜いた。当然、綾香の陰部には鋭い痛みが走ったが、精神的に追い詰められた彼女は苦痛を気にする余裕すら無い。涙で濡れた顔を伏せ、嗚咽と共に時間が過ぎ去るのをひたすら待つだけしかできなくなっていた。
「さて視聴者のみなさん、これはなんだかお分かりでしょうか?」
そう言って男が取り出したのは小さなペットボトルである。それを綾香の股を隠すように置いたので、モニタには不満を示すコメントが表示された。
「そんなに怒らないでくださいよ。この中身、なんだと思います?」
不敵に笑いながら男は先程使っていた棒状カメラを用いて、ペットボトルの中をモニタに映し出した。小汚い500mlのペットボトルは、茶色く濁った液体によって半分程度まで満たされている。一見すると泥水にも思えるが、目を凝らすと細かなゴミのようなものが浮遊している事も確認できた。そしてそんな異物の間を縫うようにして、何匹もの細長い微生物が泳ぐ様子がモニタへと映し出される。
「これ、近くの下水から採取してきたんですよ。東京シャードの衛生環境はかなり改善されていますが、一部の古い地下通路にはまだこうした汚い水が溜まっている下水の名残があるんです。そういった場所は少なくなってきてはいるんですけどね」
そう言いながら、男はペットボトルの蓋をあけた。途端に周囲を水が腐ったようなドブ川の臭いが包む。今まで嗅いだこともない悪臭をモロに吸ってしまい、綾香は眉を顰める。
「いやぁ臭いですねぇ! 生活排水だけじゃなく、糞便や生き物の死骸も入ってるような淀んだ水溜まりですから。これを採取するときは苦労しました。腐ったような臭いが服につくんですよ。だから作業着を用意したんですが」
男の言葉通り、ペットボトルの中身は汚水であった。改めて説明された事で、ペットボトルの中の沈殿物や浮遊物には嫌悪感を募らせる視聴者が多かったようだ。モニタ画面には『そんなの捨ててこい』『変な物みせんな!』といった辛辣なコメントが溢れていた。どうしてこの男がこんなものを用意したのか、誰も理解しようとはしなかったし、したくもなかったのだろう。
「いえいえ捨てませんよ。この雑菌とゴミだらけの不潔な液体は、生意気なアクトレスへ御馳走してあげるために用意したんですから」
「……えっ!?」
綾香は男の発した言葉に顔を引き攣らせた。
(御馳走するって、つまり汚水を飲ませるつもりなの? そんな事して何になるのよ!? 人としての尊厳を踏みにじって嫌がらせしたいだけなの!?)
彼の思惑に理解が追い付かず、綾香は生まれて初めて心の底から湧き出る恐怖に肩を震わせる。言うまでもなく視聴者達の大半も同じ想いだ。
『ないわー! それはないわー!』
『うわ汚ねぇ……』
『どうしてそんなことするんですか? どうして……?』
モニタに表示されるコメントの多くは、男の言動に大して批判的であった。それを見て綾香は少し安心する。いくらなんでも、そんな酷い仕打ちを許容できる人間は、東京シャードには少ないというのが分かったからだ。そして視聴者がこんなに反対してるのだから、男も考え直してくれるだろう、と淡い期待を抱いた。が、しかし……
「勘違いしないでくださいよ? 口からは飲ませないですよ。お腹を壊したりしては大変ですからね」
綾香の願望は意図しない形で打ち砕かれる。口からは飲ませない、ということは何を意味しているのか? なら、どこから飲ませるつもりなのか?――そこまで考えて、彼女は全身から血の気が引いていくのを感じた。
「ただ彼女には、女性の最も大事なところに糞尿混じりの汚水を注がれるという、最高に人としての尊厳を貶めた行為を、身をもって体験してもらおうと思いましてね?」
男の視線が綾香の秘部へと映る。顔では茶化したような表情を作っていた男であったが、綾香に向けられたその眼には、異常ともいえる嗜虐心が滾っていた。この男、本当にやるつもりだ――全身の毛が逆立つような恐怖を覚えた綾香は、なんとかしてこの場から逃れようと足掻く。
「このっ! このぉ!」
しかし小柄な少女が無造作に暴れただけで外れるような拘束具ではなかった。むしろベッドや拘束具に素肌を打ち付けてしまうことになり、身体中がヒリヒリと痛むのだが、そんなことを気にしている場合ではない。
「はっはっは、いやぁ活きがいいですね」
男は笑いながら、必死にのたうつ綾香を見下していた。まな板の上の鯉とはまさにこの光景の事なのだろう。下水道で淀んでいた、ゴミ混じりの腐った水――そんな不潔の塊のような液体を綾香の眼前でちらつかせる男は、サディスト以外の何者でもない。
(そんなもの、見るのも嫌なのに……それをアソコへ入れられるなんて!)
これまで培ってきたプライドも気高い誇りも全てかなぐり捨て、綾香は抵抗を続けた。自分がどんなに滑稽な姿を晒しているのかは分かっている。それでも彼女には、これから男がやろうとしている事を素直に受け入れることなど到底できなかった。
『おまんこに汚水いれるの可哀想じゃない?』
『でも綾香ちゃんの膣にさっき見えてた蟲が入るのは見てみたいかもwww』
『俺は興奮するよ、こういうの。でも止めてあげて欲しいかな……』
『うげぇ……悪趣味すぎんだろ!』
綾香の様子を見て流石に気が引けてきたのだろうか。配信に寄せられるコメントでは否定的な意見が多かった。しかし、もしも否定的な意見でコメントが一色に染まっていようとも、この男が行為を止める理由にはならない。そもそも、彼の目的は視聴者の人気取りではないのだ。
流れていくコメントを無視して、男は淡々と準備を進めていく。自身の手を汚水で汚さないための手袋や小さな穴へ液体を注ぐための漏斗状の器具を、ベッドの下にあった道具箱から手馴れた様子で取り出し、綾香に見えるように並べていった。
「や、やめて……本当に……」
数分間に渡り、全力を振り絞った抵抗を見せていた綾香であったが、その頑張りも虚しく体力を消耗するだけに終わってしまう。体力が尽き、ぐったりとした様子の彼女を男が一瞥した。反抗されると面倒だと思ったのかもしれない。男はベッドに備えられていた拘束ベルトを使い、綾香の腹部を縛り付ける。
「手足だけで十分かと思ってたんですけど、せっかくの汚水がこぼれてしまっても困るので、腹も縛っておきましょう」
不意に訪れた腹部への強い圧迫感。綾香は思わず吐いてしまいそうになった。ベルトを相当きつく締め付けられてしまったようだ。もはや手足が動かせないだけでなく、胴体を浮かすことすら許されない。今の綾香が辛うじて動かせる場所は。手足の指と頭くらいだろう。
「はは、まるでカエルの解剖みたいですよね、これだと」
屈辱的な言葉だが、男の言う通りだった。発展途上の幼い体はベッドに強く縛り付けられており、さながら実験台にされた標本のように見えるかもしれない。綾香の自慢でもあった長く細い脚は無機質な拘束具によって淫らな開脚を強制されており、無様に秘部を突き出す格好にされているのだ。
「やめて……お願いだから……」
普段気の強い少女が決して他人に見せることのない、懇願するような眼差し――それを見た男は心底楽しそうに唇を歪ませる。
「くくっ……それでは準備が整ったので汚水を下の口で飲んでもらいましょう。みなさん、綾香さんに応援のメッセージをお願いしますね」
割れ目の左右に貼られた2枚の粘着テープによって、パックリと開かれた秘部――その下方にある小さな穴を目掛けて、男は漏斗の先端を近づけた。死刑宣告にも近い状況に、綾香は半狂乱に陥る。
「嫌ぁっ! やめて!! 誰か助けてよ! ねぇってば!!」
耳を裂くような必死の悲鳴ですら、男にとっては心地よいBGMに過ぎなかった。彼は漏斗の先端を、ついに膣口へと突き刺してしまう。下腹部を揺らしてなんとかそれ以上の侵入を拒もうとする綾香であったが、ベルトで腹部をガッチリと固定されているせいで、碌な抵抗はできなかった。
「どうですか? ちょうど良いサイズでしょう?」
まるで事前に調整していたかのように、漏斗の先端は未熟な膣口にぴったりと嵌まっている。続いて男は手袋ごしに汚水の入ったペットボトルを掴み、漏斗の注ぎ口へと近づけた。
「いやぁほんとに臭いです、これ。こんなものが子宮に入ったら、奇形児しか産めなくなってもおかしくはないですね?」
ねちっこく響く男の笑い声に、綾香は背筋が凍るような恐怖を覚える。しかし、彼女にはどうにもできなかった。四肢を固定されてしまった以上、見知らぬ男に好き勝手されるがまま、この仕打ちを受け入れるしかない。少女は泣きながら残酷な運命を呪った。
「ほーら、入っていきますよー?」
チョロチョロと音をたてながら、悪臭を放つ茶色い液体が漏斗へと注がれ始める。それに混じって虫の死骸や、朽ちたゴミ屑のような物体も漏斗の中心へ落ちていった。漏斗の細い管は透明になっており、少女の秘穴へと流れ込んでいく汚水が良く分かった。
「なんでこんな酷いことするのよ……? あたし、何も悪いことなんてしてないのに……」
虚ろな瞳で、うわごとのような言葉を繰り返す綾香。彼女は下腹部を襲う異物感に苛まれながら、自身の性器に汚水を注がれる光景をただただ見つめることしかできない。直接的な痛みがあるわけではないが、嫌悪や拒絶といった感情が綾香の中で入り混じり、その精神を酷く蝕んだ。
「うぷっ……!」
唐突に胃から込み上げてきた吐き気を、綾香は必死に我慢する。ひんやりとした液体が腹部の奥に溜まっていく感覚が、不潔極まりない液体が注入されているという現実を哀れな少女に突き付けたのだ。
「もう満杯ですか。広げないとダメみたいですね?」
汚水が溢れそうになったため、男は一旦漏斗を引き抜く。小学生にも間違われる綾香は、性器の方もまだまだ未発達だ。膣長も平均に比べるとかなり短かった。当然、入る水の量も限られてくるのだが、男はそんなことお構いなしに、手袋越しの小指を綾香の膣へと差し込む。そしてあろうことに、雑菌にまみれた粘膜の壁を強引にかき混ぜ始めたのだ。
「痛っ!? 痛い、痛いっ!!!」
陰部に走った激痛に耐えかね、思わず綾香は悲鳴を漏らす。一方、モニタには汚水に混じって血の赤色が見えていた。本格的な破瓜に至ってしまったのである。
「おおっと、処女膜を破ってしまいましたか? でもこれくらいしないと広がらない綾香さんが悪いんですからね?」
そう言って、男は狭い穴をさらに拡張しようと指を動かした。激痛に顔を歪める綾香であったが、男は一切の容赦を見せない。むしろ綾香が苦しむほどに、男は悦びに溢れた笑みを見せるほどだ。しばらくの間、部屋には綾香の嗚咽が響き続けた。
「ふぅ……これでいいでしょう」
男が満足そうな笑みを浮かべて指を引き抜く。それまで鉛筆の先端が入るかどうか程度の大きさしかなかった幼い膣口は、人差し指くらいなら余裕で飲み込めるほどの大きさまで拡げられてしまった。
「はぁ……はぁ……」
数分間、激痛に耐えていた綾香は息をするのもやっとな状態だ。裂かれた柔肉に汚水が沁みてズキズキと痛むが、悲鳴の声をあげる気力すら尽きている。
「さて、残りの汚水もいれますね。底の方にゴミがたっぷり残ってるので、膣襞でよく味わってくださいね綾香さん」
綾香が息を整える間もなく、再び漏斗が差し込まれた。ゴミ交じりの茶色の汚水が、傷ついた膣内へ注ぎ込まれていく。先程に比べると汚水の中に漂っている異物が明らかに増えていた。ペットボトルの底に沈殿していたものが一斉に流れ始めたのだ。
『綾香ちゃん可哀そう』
『赤ちゃんできなくなるぞこれ。やめてやれよ!』
『おいAEGiSはまだか!?』
今も生放送をし続けているモニタでは、綾香の身を憂うコメントの方が多くなっていた。まだ幼い少女をここまで痛めつけるのは、こんな放送を見続けている視聴者と言えども気が引けてきたのだ。
「少し溢れましたが、これで全部入りました。頑張りましたね」
なみなみと注がれた汚水で満たされた穴を見て、男は嬉しそうに頷いた。膣口からは入りきらなかった濁水が茶色い水滴となって少しこぼれており、ベッドのシートを汚している。先程まで鮮やかな桃色に染まっていた処女の柔肉にも様々なゴミが付着しており、とても14歳の膣穴とは思えない様相だ。
「なんだか公衆トイレの便器みたいな臭いがしますよ、綾香さんの性器。というか汚水まみれなんですから、便器そのものと言っても良いかもしれませんけどね、はは。さて、今度は中の様子をみてみましょう」
手にしていたペットボトルや漏斗を床に置いた男は、先ほど使っていた棒状カメラをポケットから取り出した。そして自らが便器のようだと揶揄した綾香の膣穴の中へカメラを差し込んでいく。映像用のスイッチが押されたのだろう。画面に再び棒状カメラからの入力映像が映し出された。
「うぅ……こんなの……酷い……」
綾香が画面を通して目にしたのは、膣内を隅々まで満たした汚水と異物の数々であった。薄汚い泥のようなものや、ドロドロした水垢が付着した髪の毛、そして小さな羽虫の死骸――触るのも汚らわしい不潔なゴミが、赤く腫れた肉襞へ絡みつくようにして付着しているのが分かる。
『コレを見たらちょっと興奮してきたかも』
『可愛い女の子を汚すのってサイコーだよねwww』
時たまモニタに表示される心無いコメントが綾香に追い打ちをかけた。少し自分勝手な面もあるとはいえ、純真に育ってきた彼女が人間不信になるには十分過ぎる経験だろう。
「もっと奥の方を見てみましょうか」
男の言葉と共に、カメラは奥へと向かった。最深部へと辿り着いた先にあるのは先程も画面に映されていた子宮口である。そこは本来、常に清潔に保たなければならない場所であるはずだが、今は雑菌だらけの濁水がそこを満たしていた。今すぐにでも消毒・治療しなければいけない状況であることは誰の目にも明白であったが、男がそれを許すはずは無い。
「あ、なにかいますね? 動いてるから生き物かな?」
男がカメラ映像に向かってを指さす。その先に映っていたのは綾香の子宮口付近で蠢く数匹の小さな線状の生き物だった。汚いドブ川で見かけた事のあるイトミミズのように見えるソレに、綾香は顔を引き攣らせた。イトミミズであれば通常1cmに満たない体長しかないため、もし肉眼で見たとしても糸くず程度にしか見えなかっただろう。しかし高解像度ズーム機能付きの医療用カメラは、そんな小さな対象でさえ鮮明に撮影できる代物だった。今、綾香の前にあるモニタでは、汚水に満たされた膣内で泳ぐ気持ち悪い虫の容姿がリアルタイムで流されているのだ。
「下水で生きてるような虫ですし、相当不潔な生き物でしょう。この独特の姿形、視聴者のみなさんも嫌悪感を抱いている人も多いのでは? せっかくですしもう少しズームしてみましょうか」
モニタに写されていた生き物がさらに拡大された。いくつもの節で構成された赤黒い胴体には細かな毛がびっしりと付着しており、その先端にはグロテスクな頭部が繋がっている。顎を思わせる口のような器官をパクパクさせているその姿は、さながらエイリアンのような風貌であった。
「ひっ……!?」
自身の大切な場所に得体の知れない生物が入り込んだのを目の当たりにして、綾香は声を詰まらせる。こんなの入れたくない! 取り出して、はやく取り出して!――そう叫びたくなったが、あまりのショックに声を出すことすらままならかった。
『生意気なアクトレスのまんこなんて、気持ち悪い虫にはピッタリじゃね?』
『虫とエッチしてることになるのかなこれ? 中学生のくせに淫乱だなぁ』
『これ寄生虫とかじゃない? 大丈夫?』
『この細さなら子宮の中に入れそうだよね』
視聴者のコメントが綾香の不安をさらに煽る。子宮に虫が入りそうだと言われた事で、その光景が頭に浮かんできてしまった。
(子宮に虫が入るなんて……ありえるはずない……ないんだから……!)
赤ん坊を宿すための大切な場所が、イトミミズの巣になってしまうという恐ろしい結末――女として終わってしまった自分の姿を想像してしまい、綾香の心臓はバクバクと脈打つ。
「少しカメラで突いてみましょうか」
男が棒状カメラを動かして、漂っていた生き物達へ軽く触れた。身の危険を感じたのだろうか、急に虫達は激しく体をくねらせて細長い穴の奥へ向かって泳ぎ始める。その先にあるのは言うまでもなく子宮だ。
「だ、だめぇぇ!! 入っちゃダメなんだから!!」
綾香の悲鳴が部屋中に響き渡った。不気味が虫が赤ん坊を宿すための神聖な部屋へと向かっている事実を必死に拒否する。だが、本来きつく閉じられているはずのその穴は男が投与した薬剤によって、今もだらしなく口を開けてしまっていた。抵抗などできるはずもない。
「若い女性は子宮頸部が閉じられていますから、滅多に異物が入ることはないんですけどね。弛緩剤で広げておきましたから、汚水もゴクゴク飲んじゃってると思いますよ」
男が言う通り、綾香の子宮腔には汚水が入り込んでいる。そこは本来、卵巣から卵管を経由してきた卵子が着床するための重要な場所だ。新しい命を授かるための神聖な部屋を、糞尿の混じりの不潔な液体で穢していいはずなどなかった。ましてや不潔な虫を受け入れるなど、あってはならない事だろう。
「あ、あ……嫌! 入っちゃうっ!?」
汚水の中を泳いでいた線虫達が、ついに子宮口へと到達した。そして袋小路となった場所に唯一残されている逃げ道に集中する。ごく小さな穴ではあったが、虫達は体を覆う繊毛を器用に動かし、濃いピンク色に染まった粘膜の上を這うようにして潜り込んでいった。その様子はモニタでも放送されており、異常な光景を目の当たりにして興奮した視聴者達のコメントが一斉に画面を埋め尽くす。
『お、頭から入っていったー!』
『虫の赤ちゃんが生まれるかもねwww』
『この奥もどうなってるか見てみたいなぁ』
狭い場所へ隠れようとするのは、弱小生物の生存本能だったのだろう。1匹2匹……と続けて赤い虫達が子宮へ至る穴の中へと入っていく。赤黒い不気味な体を小刻みに振り、穴の中に身を隠そうと必死に蠢く彼らには、そこが少女の性器内であるという認識など無い。ただただ安心できる住処を見つけるための行動でしかないのだが、綾香にとってそれは到底受け入れられるものではなかった。
「出ていってぇ! お願いだからっ!!」
綾香はなんとかして虫を追い出そうと下半身に力を込め続ける。だが薬剤により弛緩させられた子宮口を閉じることなど出来るはずもなく、ついに虫達の姿が全て穴の奥へと消えてしまった。
「そ、そんな……!? 入っちゃったの……?」
モニタを見据えたまま、唖然とする綾香。汚水を自身の膣内へ注がれただけでもショックだというのに、さらに子供を宿すための器官に不潔な生物の侵入を許してしまったという事実が彼女を襲う。嫌悪感もさることながら、それを見ているだけしかできなかった無力感が彼女の表情から生気を奪った。
「子宮内膜に着床するのが卵子じゃなくて線虫だなんて、人として完全に終わってますねぇ。性器もこんなに臭くなって……いくら容姿が優れていても、これでは誰も綾香さんを抱きたいとは思わないでしょう」
「ひぐっ……うぐっ……!」
「後で掃除してあげますけど、その時は便所ブラシを持ってきたほうがいいかもしれません。汚水が襞の裏まで染み込んだ、便所おまんこですから」
年相応の少女のように泣き始めた綾香の隣で、男は嬉しそうに軽口を叩く。その表情は"本当に面白いものが見れた"という感想をありありと表していた。しかし彼女を辱めただけで彼が満足することはない。男の目的は、アクトレスを志す者全てを恐怖へ突き落とすことなのだから。
「ああ、言い忘れてましたけど今のは単なる余興なんです。実は子宮を引っ張り出す器具や、他のシャードから取り寄せた寄生蝿なんかも取り揃えてますよ。女としての役割が果たせなくなるまで生殖器を台無しする予定ですが、簡単に壊れないように気を強く持っててくださいね」
男の放った言葉に、綾香は目の前が真っ暗になった。もし将来愛する男性ができたとしても、もう2度と愛を育むことはできないと悟ったからだ。子宮内に潜り込んださっきの虫達が、いっそ卵管に入って卵巣を食い尽くしてくれれば諦めもつくのに――そんな仄暗い感情を抱きながら、少女は瞼を落とした。
――BAD END――