奴隷のサキュバスさんに催眠をかけられて正直にさせられ、お互いに好き好き言いあいながら婚約えっちするお話です。

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白銀クール奴隷サキュバスに催眠をかけられ、両想い判明からの婚約中出しをする話

「リル、街の人にバレているという感じはしなかったか? 久しぶりの買い溜めだし、怪しまれてたらマズい。バレてたらまた移動することになる」

 

「心配ないわ、ご主人様。みんな私を普通の女子だと思っているわ。リンゴ売りの人、私に1個サービスしてくれたのよ? だから当分は大丈夫」

 

 とある森の奥。雑草や邪魔する小枝が取り除かれた小道を進んで薄暗い雰囲気になるまで進んだ箇所。昼間でも暗いその道を、二人の若者が手荷物を提げて歩く。

 

 一人は髪の赤い、ムッとした表情の青年。背は高く、何らかの訓練を昔から受けていたのか、がっしりとした体格である。

 名はアーヴィン。ご主人様と呼ばれていた通りに、隣を歩く乙女の持ち主である。

 

 もう一人はさらさらとした銀髪をした乙女。スンとすました顔をしており、荷物を抱える腕も、地面を踏みしめる足も細い。胸も同年代の女性からしたらやや小さく見え、全体的にスレンダーである。

 名はリルといい、首には赤い宝石を埋め込んだ黒い首輪がはめられている。奴隷の証だ。

 

 森の奥の開けた場所には、ポツンと一戸建てな木造の家が存在した。そんな家へ二人の若者が森の細い道から帰ってきた。

 家の近くには井戸や壁にぴったりとくっついた物置が存在している。時折念入りに手入れされているのか、散らかった印象はない。

 

 青年はドアの鍵を開け、ドアを開いた後はレディーファーストとしてリルと呼んだ女性をまず入れる。その後に自分も入り、施錠。

 お互い荷物を丸テーブルの上に置き、ふぅと一息。

 

「誰も付けてきてないな? ……もう魔法を解くぞ。『解除』」

 

 解除の言葉を告げられると、リルの頭部や背中にほわりと光の粒があふれる。

 すると彼女の銀髪に似合った白い角が、初めからそこにあったかのように出現し、背中にも蝙蝠(コウモリ)のような白い翼が現れる。ついでにお尻からも先端がハート形になった細くて白い尾が現れた。

 

「認識阻害魔法が効いててよかったな」

 

 ええ、と小さく返事をし、リルはうんと背伸びをして翼もピンと張る。そして脱力し、いつも体に生えている角や翼の存在を今一度確かめた。

 

「帰り道で少し疑問に思ったのだけど」

 

「なんだ?」

 

 アーヴィンは2つマグカップを用意し、紅茶を入れる準備を始める。リルからの質問は意識の半分程度で聞いているかのようだ。

 

「どうしてあなたは私を襲わないのかしら?」

 

「どうしてだと? 今更か? 僕が婦女子に乱暴を行う人種に見えるか。自分で言うのもなんだが、僕は優しい人でね」

 

 けっこう長い間一緒にいるのに、今になってそんなことを質問するのかとアーヴィンは呆れながら返す。

 

「優しい人は奴隷の首輪を女性に付けるなんてしないと思うのだけれど」

 

 アーヴィンがリルを奴隷にした理由はこうだ。

 ある夜に物音がして外へ出てみると、一人の同年代にも見えるサキュバスが家の前で傷つき倒れ伏していた。

 アーヴィンは念のため襲われないように所持していた奴隷の首輪を装着させ、手当を施して今もお手伝いさん代わりとして住み込ませている。

 

「それが無いとお前は僕を食い物にするだろ。いいか君はサキュバスだ、食われるからだ。僕は昔からの訓練で体力も魔力もあるし、お前からすれば僕は高級食卓テーブルにどんと乗せられたメインディッシュに見えるだろう」

 

「ええ、見えるわ。あなたを見ていると今にも堕としたくなってしまうの。……でもご主人様であるあなたは私の体をいつでも好きにできるわ。それをしないのがどうしてなのか気になっているのだけど」

 

 目を細めてくすりと妖美に笑い、リルは話すことを続ける。

 

「大きさには自信ないけど、きっとこの世の一番高いところまで飛んでいけるわ。ご主人様は死にかけていた私に手当てをしてくれたし、今も優しくこの家に住まわせてくれている。……私としては、あなたとするのは嫌じゃないわ。むしろ大歓迎よ」

 

「据え膳食わぬは男の恥と言うが……生憎(あいにく)僕は用心深い。サキュバスの姦計にも乗らない質(たち)でね。ほら、紅茶だ」

 

 丸テーブルにマグカップの1つを置き、アーヴィンは自分のものをゆっくりと味わう。リルは少し不満げな表情を浮かべた後、温かい紅茶で一息入れる。

 

「なかなか、上手くいかないものね……」

 

「そうとも、僕はそういう奴だ」

 

 リルの小声ですら聞き取り、アーヴィンは自虐の言葉を述べた。さすが亡国の生き延びた王子の一人だ。生き残るに関することは敏感だと、リルは心の中で両手を挙げる。

 

 奴隷の首輪も、物置に入っている宝物の数々も、アーヴィンがちゃっかりと宝物庫などから持ち出した物だ。言葉や策略で付け入る隙がない。

 

 ――付け入る隙が無い? 逆に言葉は全部受け止めてから考える? ……そう、そういうことね。

 

 誘惑に対する防御が固いアーヴィン。そんな彼に対し、ある悪戯(いたずら)を考えてリルはほくそ笑んだ。リルはどうしても、とある理由からアーヴィンを堕としたかったのだ。

 

「ねぇ、ご主人様? 荷物を運んだのだから、少しくらいの『お賃金』を貰えると嬉しいのだけど。今度それで『ミルク』でも買ってくるわ」

 

「……まぁ、そうだな。労働には対価が支払われるべきだ」

 

 アーヴィンは財布を取り出し、いくらかの金を取り出してリルの前に置いた。

 アーヴィンとリルの目線が合う。リルの目の奥にはなにやら不思議な光が宿っており、彼は彼女の瞳孔から目を離せなくなった。

 

「ありがとう、ご主人様。私、素直に対応してくれるご主人様が好きよ。この『お賃金』で、美味しい『ミルク』を買ってくるわね。一人でも大丈夫。たまには私、一人で『イキたい』わ。少しだけ『独りよがり』でごめんなさいね」

 

「ああ……? わ、わかっ、た?」

 

 アーヴィンとリルの視線はまだ交わっている。会話はまだ終わらない。

 

「人間として過ごすための、あなたの『調教』が役に立つから大丈夫。あぁ、太い『ソーセージ』もいいかしら? お口を大きく開けて、あーんって食べたいわ」

 

「リ、リル……?」

 

 アーヴィンはリルの狙いにようやく気付いたようだ。だが動けなかった。

 これは言葉の淫毒だ。聞くだけで無意識に卑猥なことを連想してしまう言葉を続けられると、どうしても人はそれを意識してしまう。

 

 そうなればサキュバスの手の内だ。サキュバスの目は魅了の目。しかもリルは上級の淫魔。自分に好意を抱く相手や、自分に対して性的な考えを持っている相手を強制的に集中させる。

 そして……その場から逃げられないように体を痺れさせる。

 

「リ、ル……すぐに、やめろ……今なら許すぞ……」

 

「いいえ、続けさせてもらうわご主人様……いえ、アーヴィン?」

 

 席を立ち、その場で痺れて動けなくなっているアーヴィンの隣に立つリル。そして、ぼそぼそと耳元でささやき始める。

 

「大丈夫よアーヴィン、気持ち良くなるだけなの。死にはしないし、私はどこにも行かないから安心して……」

 

「リル……っ」

 

 安心しろと言われると本当に安心する。アーヴィンはもう術中にはまっていて抜け出せなくなっていた。リルが命令すると、体と心がその方向へ動き始める。

 

「本当に大丈夫よ、アーヴィン。私の言うとおりにするとあなたは気持ちよくなることができるの……まずは深呼吸して……力んだ体を落ち着かせて……」

 

「すぅー……はぁー……」

 

 理性では行いたくないのに、体が勝手に深呼吸をし始める。アーヴィンの体は弛緩を始め、リルに対して無防備をさらけ出すようになっていた。

 

「ねぇ……抱きしめて……」

 

 命令されるがままに、アーヴィンの体はリルの細くしなやかな体を優しく抱きしめる。

 普段味わうことのできない人の暖かさに、リルは悦びを感じて体を抱きしめ返す。

 

「暖かい……アーヴィン、落ち着いたわね? ……数を数えるわ。10から初めて、0で終わるの♡ そうするとアーヴィンはだんだん意識と体が重くなって、何も考えられなくなる……♡」

 

「やめ、ろぉ……」

 

 対抗しようとなんとか魔法を唱えようとするアーヴィンだったが、頭の回転が急激に遅くなり始め、詠唱や魔力の練り方を考えることができなくなる。

 

 虜(とりこ)。恋心という猛毒が、アーヴィンの意識を蝕(むしば)んで正気でいられなくさせる。

 

「じゅう、きゅう……♡ ゆっくりと数が減る、頭がぼやっとし始める。落ち着いて……♡」

 

 数が減り始めた。頭がくらくらし始め、思考がゆっくり、ゆっくりと消えていく。白色に汚される。

 

「はち、なな♡ 体に力が入らない。手はだらーん、足は立つだけ……立っているのがやっと……♡ 何も考えないで。私の眼を見て、深呼吸しながら数が減るのを聞くの……♡」

 

 手からも力が抜け、だらんと垂れさがる。

 

「ろく、ごぉ、よん……♡ 頭に力が入らない。もう何も考えられない」

 

 アーヴィンはもう何も考えられていなかった。サキュバスに襲われるのだという自覚すら消えている。

 あるのはただ、ぼんやりとリルを求める無意識と、落ち着く体とは逆に早くなっていく心臓の鼓動。

 

「さん、にぃ、いち……♡」

 

 無意識。まぶたが重くなった狭い視界に、リルの微笑みが映るだけ。

 

「ぜろっ♡ すとーんと落ちる。意識がずーんと重たくなってぼーっとする……」

 

「ぁ、う……」

 

「眠たくなってきたわね。それじゃあベッドに行きましょう?」

 

 隣の部屋、いつもリルが使っているベッドがある部屋へアーヴィンは支えられながら歩かされる。

 そして、手伝われつつ服を脱いで、ベッドにゆっくりと横たわった。その隣に添い寝するように裸になったリルが横たわって、耳元でささやくことを続ける。

 

「一度動いてしまったから、深呼吸しましょう? 吸って、吐いて……この部屋と私のフェロモンを意識して……。吸って、吐いて……体に取り込んで、頭をもっと真っ白にして……」

 

 上級淫魔であるリルが近くにいる状態での深呼吸。すると、アーヴィンの股間がむくりむくりと上がっていく。

 理性が封じられた状態では、サキュバスの甘いフェロモンは体に効きすぎる。甘い甘い淫毒。鼻腔をくすぐり、脳をとろとろと溶かしていくような感覚。

 

「頭が真っ白だと、まぶたが重くなる……頭がずーんって重いから眠たくなる……♡」

 

「ぁ、あ……」

 

 もうアーヴィンの意識はほとんど残っていない。ただリルの言うとおりになるだけ。

 主従関係は完全に逆転し、リルが上位となってアーヴィンは淫魔の奴隷となる。

 

 やがてアーヴィンは深呼吸を続けながら目を閉じる。さらりと頬を撫でるリルの手。

 くすぐったさを感じたのか、少々の身じろぎ。いや、最後の抵抗だったのかもしれない。

 

「もう一度数を数えるわ。そうするとあなたの意識は一番深い所へ落ちる。眠った状態に近くなるけど、私の声はその状態でもはっきりと聞こえるわ」

 

 続く深い呼吸が返事のようだ。アーヴィンはただ聞くだけ。既に眠っているようだが、無防備な意識にリルの声が優しく響く。

 

「たくさん命令して、弄(もてあそ)んで、たくさん気持ちよくしてあげる……♡ さん、にぃ、いち……ぜろ♡ ぜろ、ぜろ、ぜろ……♡ 落ちて……ねぇ、私に堕ちて……♡」

 

 何度もささやかれる意識を失う言葉。今が一番深い場所だと思っていた所から、さらに落とされる。

 アーヴィンの意識は、導かれるままに深い深い闇に落ちていった。

 

 そして淫魔はにこりと微笑み……いくつもの命令の言葉をアーヴィンの耳元にささやき続けた。

 

 一つ、私を好きになること。一つ、『好き』と言われるたびに体の感度が上がること。一つ、許可されるまで射精できないこと。一つ、声を上げるともっと敏感になること。一つ、正直になること……。

 一つ……また一つ……一つ…………。

 

 

 アーヴィンの意識はない。しかし、頭の裏側がぱちぱちと白くはじけるような刺激を感じる。

 体と心は反応できないが、快感が脳へ焼き付けるように送られている。

 

 それに対する反応は……無い。思考も行動もできないまま、ただ快感を送られることを無意識に感じ取る。

 

「アーヴィン? 無意識状態の間に乳首舐め手コキしてあげるわね? 命令とそれに対する反応をたっぷりと仕込んであげたから……無意識のまま思いっきり感じなさい♡ でも私があの数字を言うまで、イクことはできないわ♡」

 

 れりゅれりゅれりゅ♡ ぷちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ じゅるるるるっ♡ ちゅぅうううぅ♡ れりゅれりゅ……♡

 

 もはやどこを触られているのか、どんな状態になっているのかも理解ができない。

 リルが片方の乳首を甘噛みしたり、舌で舐(ねぶ)っている。そして指で作った輪で、アーヴィンの陰茎のカリ首を優しく上下にしごいている。

 

 しかし、どんなことをされているのか分からず、アーヴィンはただ無意識化で喘ぎ声を上げるのみ。

 

「反対の乳首も舐めてあげるわね……♡ えりゅ♡ えろぉぉ♡ ちゅぱっ♡ アソコもしこ♡ しこ♡ しこしこ♡ しこ……♡ 可愛い♡ もっと喘いで、私に夢中になって……♡」

 

 アーヴィンは目を閉じたまま、うなされるような喘ぎ声を出し続ける。

 体も心も寝ているのに近い状態で無意識だが、リルの声と彼女から送られる快感はやたらとはっきり感じられていた。

 

 やがてリルは指の輪ではなく、ペニスを片手全体で軽く握って、少しずつスピードを速めながらしごいていく。

 逃げることのできない快感が体を襲い、鈴口から我慢汁がどろどろと分泌される。

 

「しこしこしこしこ……♡ アーヴィンは何も考えられない。でも気持ちいい……幸せ、うっとり、恍惚……♡」

 

 表情筋の力もすっかりと抜け、襲い掛かる快感に顔を歪めることもできない。

 もうそろそろ快楽に溺れきる頃だと判断したリルは、今度は目を覚ますことを命令する。

 

「じゃあ、そろそろ目を覚ましましょう。指を鳴らすと、あなたの意識だけが戻ってくるわ。でも体は動かせない。頭もぼーっとしたままで何にも考えられない。ただ受け入れるだけ……♡ いち、にぃ、さん……はいっ♡」

 

 ぱちん、と指が鳴る。

 

「はうっ……!?」

 

 アーヴィンは命令通りに目を覚ました。そして無意識から戻ってきた途端に襲い掛かる快感の波。

 せき止められていた時間が一気に流れるようで、快楽の波に溺れて何も考えることができない。

 

 頭は真っ白の状態。止まっていた時が一気に動き出し、せき止められていた快感が脳をばちばちと焼く。

 アーヴィンの眼は虚ろで、ただ目の前に映るリルののぞき込む顔を見つめるのみ。

 

「ぁ、あ゛ー……♡ リルぅ゛ー……♡」

 

「あんなに凛としていたアーヴィンがこんなに……♡ 可愛い……っ♡」

 

 意識は戻っているようだが、思考はまとまらず言葉もほとんど紡げないようだ。

 唇を合わせるだけの軽いキス。そこから乳首をこりこりと優しく指で虐めながら、舌で唇を割って入り込む深いキスへ。

 

 ほとんど動くことができない舌を労るようにつついたり、舌から撫でるように舐める。一呼吸した後、自分の口の中へ吸い、甘噛みしたり回すように舐め回す。

 

 きゅっ。乳首を軽くつまむ。

 

「んむうぅぅう゛ぅぅぅ!?」

 

 ただこれだけで、アーヴィンはのけぞるように絶頂を迎えた。もはやペニスは我慢汁に濡れてどろどろだ。

 

「おはよう、アーヴィン。私の虜(とりこ)、恋奴隷さん♡」

 

 そう言って、リルはアーヴィンの顔を再びのぞき込んだ。水色の目が、怪しげな光を灯している。

 上級淫魔の視線と言葉は毒。人がその魅力に堕ちると、体が精液を創ることに専念し、自分の上位たる存在に捧げようと興奮しだす。

 

 生命体としての本願である、より優れた存在と子孫を残すこと。目の前の存在がその最上級の存在だと錯覚させられる。もっとも、リルの容姿は最上級の美女なのだが。

 

「私はアーヴィンのことが『好き』……『大好き』……♡ 覚えているわね? 『好き』って言われると、感度がだんだんと上がっていくわ。くすっ、また『好き』って言っちゃったわね♡」

 

『好き』。そう言われるだけで、アーヴィンが軽く甘くイク。ペニスは早く射精したいと、ビクビク震えて懇願する。

 

「ねぇアーヴィン? 私、あなたのことが本当に『好き』なの。『好き』で『好き』でたまらない……♡ 拾ってくれて、優しくしてくれた時からずっと『好き好き大好き……♡』。でも、どうしてあなたは私の気持ちに気づいてくれないの? こんなに『好き』なのに……」

 

「ぁっ……!? あ゛ぁ!? お゛ぉ゛っ……!?♡」

 

 怒りか、悲しみか。リルは不満足そうに、だがやっと彼の正直な気持ちが聞けるのだと嬉しそうに再び彼のペニスをしごき始める。

 今度は早く強く。しかし、許可が無ければ射精ができない。常人であればとっくに射精を迎えているはずの快楽が体を襲う。

 

「だから『大好き』なアーヴィンの本当の気持ちが聞きたいの……♡ ねぇ、アーヴィン? 壊れて? 壊れて、私に本当の心を吐き出して? 聞かせてほしいの、あなたの思い……。ごぉ……♡ うふふ……もういいわね、食べちゃう……」

 

 リルがカウントダウンを始める。その数えはいけないとアーヴィンは思ったが、すぐに頭が真っ白になってその考えがかき消される。かわりに果てしないとまで言えるほどの絶頂が近づいてくるのを感じた。

 

 一旦ペニスをしごくのを止める。そしてリルはペニスの上にまたがり、濡れそぼった己の腰をゆっくりと落とした。

 結合する。命令が無ければ、入れるだけで精液を吐き出す膣内。だが命令が快感の爆発の邪魔をし、一歩間違えば地獄のような快感を送り込んだ。

 

「あっっっ!? がっ……♡ フゥーッ♡ フウーッ♡!!」

 

 アーヴィンは無意識にリルの腰を両手でがっしりと掴んだ。あはっ、とリルは笑った後で胸板に両手をついて、揺するように腰を動かす。

 

 卑猥な水音が結合部から鳴る。血走るような目を満足気に見つめ、リルは上下に腰を振り、愛しい彼へと快感を叩き付ける。

 

「告白するわ……♡ 私はっ、リルはあなたのことが本当に『好き』なのっ……♡ 結婚したい、ずっと抱き合ってたい、ずっとセックスしていたい……♡ 『好きっ』……アーヴィン、結婚してください♡ よん……♡」

 

 時には回すように動かしたり、きゅううと搾り取るように膣でペニスを締め付ける。その度にアーヴィンは悲鳴を上げるように声を上げた。

 

「リルッ、りる゛っ!? あぁ゛!! だめだっ、そのうごきだめっ゛!!」

 

「さん……♡ 射精と同時にあなたの答えを聞かせて? 『イクイクイクッ、好きぃぃぃ』って聞かせて?」

 

 自然と、二人の手は恋人つなぎになっていた。リルの青い目にハートマークが浮かび、本気の腰振りが始められる。

 

「ふっ、ふっ、ふぅ……! にぃ……♡ あはっ♡ ねぇアーヴィン聞こえてる? 私と契約してほしいの。悪魔との結婚の契約……♡ あぁん、淫紋出ちゃってる♡ あなたのものになりたいって証が出ちゃってるっ♡ ずっと一緒にいてください……結婚して、私のものになってくださいっ♡」

 

 子宮があるあたりに、水色のハートマークをモチーフとした淫紋が浮かび上がる。サキュバスが本気で相手から搾り取るということを現す、視覚的にも淫らなマークだ。

 

 自分の全てを吸われることを認識したアーヴィンだが、この事態を脱する手段など無い。いや、脱する必要などない。

 愛しい淫魔に己の精を注いで結婚できるのに、どうして脱する必要があろうか。

 

 そう。アーヴィンがリルを避けて襲わなかった理由――。ずっと一緒にいたい、しかし、無理に手を出して嫌われたくない。そんな甘酸っぱい理由だったのである。

 

「な゛るっ! なるからイがせてぇ!! すきすきすきぃぃぃ!!」

 

「だめっ♡ ちゃんと射精しながら『すきすきっ』て言って? いち……♡ いち♡ いち♡ いちっ♡ いち……♡」

 

 もはや喘ぎ声ではなく、襲い来る快感にアーヴィンはただ叫んでいた。頭も体も、もう快楽を受け入れることができずにいっぱいいっぱいなのだ。

 

「覚えているわね? 最後の数を私が告げた時、あなたは大きな絶頂を迎えて、脳がめちゃくちゃになって、心も体も正直になってしまう……♡ イッている間も『好き』って言いながら絞精を続けてあげるわね……♡ 優しくエナジードレインも重ねて……♡ 食べて私のものにしてあげる♡」

 

 下腹部の淫紋がほのかに光る。射精と同時に、魔力や気力をすべて奪う前準備。

 だが根こそぎ奪われることすら、迫りくる快感へのスパイスとなる。

 

 暴れ狂うように震えるペニスから出る我慢汁すら、御馳走としてリルの膣壁へと吸収されていく。

 

「のけぞってイキなさい、私の『大好き』なご主人様♡ 私の恋奴隷さんっ♡ ……ぜろっ♡ ぜろ♡ ぜろぜろ♡ 『好き好き好き好き』♡ イキなさいっ、『大好き』……♡」

 

「あがぁぁ゛ぁぁあ!! すき!! り゛るすきぃ!! すきっ――あっ、イクッ、イクイクゥゥゥッ!?」

 

 ぷちっ、何かのと糸が切れた瞬間。びゅーっ♡ びゅーっ♡ びゅーっっっ……♡ と、ペニスが勢いよく気持ちよく精液を吐き出し始める。

 それを余すことなく飲み込んでいくリルの子宮口。二人の幸せの最高潮が訪れた。

 

「あはっ♡ イッてる……♡ ぜろ♡ 『好き』♡ 射精している間も腰振りやめてあげないわ♡ 『好き好きだーい好き♡』 ぜろっ♡ ぜろ……♡」

 

「イ゛ッグゥゥゥ!! あぁぁ! イッでる!! イッでるからぁ!! すきぃぃぃぃすきすきすきすきぃぃぃいい!!」

 

 アーヴィンは射精しながら、腹の奥底から咆哮するような声を上げていた。脳で許容できない快感を声で逃がすように。

 叫んで叫んで、大量の精液をリルの奥目掛けて注ぎ込み続ける。

 

 明らかに一度の射精では考えられない量の精液。それを痙攣と共に吐く度に、気絶寸前までの快感が甘く襲い掛かる。

 

 幸せそうな笑みを浮かべるリルの笑みを最後に……アーヴィンの意識はぷっつりとまた切れた。

 

 

 数時間後のこと――。

 

「ねぇ? どうして私を襲ってくれなかったの? 私はいつだってよかったのに……」

 

「恥ずかしい……。僕だってその……君のことが好きだ……。だけど、こう……手口が卑怯だと思った。君に嫌われたくなかった……」

 

「そんなこと気にしてたの? 奥手なんだから……。でもこれからは、夫婦仲良くたっぷりと仲良くできるわ。これからもよろしくねっ、あなた♡ ……私の恋奴隷さんっ♡」


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