この作品は、下記小説を校正したものとなっています。
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「うっ……ぐぅ。あ、暑い……」
夏の西日の、刺すような熱と光が首筋をじわじわと焼いてくる。
嵐で立ち往生していた自分を快く避難させてくれたお礼に、管理しているという墓の草むしりを手伝っていた。
「駄目だ……もう限界だ……」
しかし、あまりの敷地の広さで、先に体力の限界がきてしまった。
フラフラと木陰へと潜り、そのまま倒れ込む。
夕前の風が、ヒリつく肌を癒やしていった。
「客人、そろそろ夕飯の時間だ」
頭上から声をかけられ、慌て目をやる。そこには、自分を受け入れ避難させてくれた屋敷の女主人──ビフロンスが、黒い日傘をさしながらこちらを覗っていた。
青白い肌に、藍の化粧。首元から手の甲までを覆う紺のドレスに身を包み、腰までの銀の髪を真ん中で分けている。
目立つのは、右目を覆う大きな眼帯と、
「これで大まかに刈ることができるのだが、やはり細かい所は人の手でやらねばならないからな。助かった」
そういいながら振り回す巨大な鎌──本人が言うには「刈る」用だとは言っていたが……
細い腕からは考えられない軽やかさで大鎌を操っているその姿は、夕日に照らされた逆光で、黒衣に身を包む死神のようだった。
「夕餉前に汗と泥を落としてくるといい」
そう言われ、重い体を引きずりながら屋敷へと戻る。
「前夫の使っていたものだが、サイズも丁度か少し大きいくらいだろう。よかったら使ってくれ」
彼女は未亡人だ。それ以上の事は聞けていない。
聞ける程の仲でもないしな、と思いつつ礼を言い脱衣所へと進む。
ズボンを降ろし、汗でベタつくシャツをどうにか脱ごうと下だけ裸になっているところに
「おっとすまない、忘れ物をしたのでな」
と声が、正面から聞こえた。
見られた、丁度対面する形で相対してしまい、下半身の何もかもを晒す形になってしまった。
焦るこちらを尻目に、涼やかな視線を送るビフロンス。
「前夫のしか見たことがなかったが、ふむ…これくらいの方が可愛らしくて、愛でがいがありそうだな」
可愛らしい。男性器を形容する言葉としては、あまりいい意味で捉えられることのない言葉。
硬直しているこちらを余所に、彼女はするりとリビングへ戻っていく。
馬鹿にされたのか、本気で可愛らしいとおもっているのか、
靄ががった考えを巡らせながら、とぼとぼ風呂場へと向かった。
§ § §
風呂から上がってお礼を言いに、ビフロンスの自室に行ってみると、何やら声が聞こえてきた。
自分以外にも客人が居たかと思いつつドアへ近付くと
「んっ……あっ……ふ、う……んぁ」
明らかに「それ」と分かる声が聞こえる。
聞いてしまった。
「ん……っあ。ふっ……ん。……客人か。見苦しいところを見られてしまったな」
焦り謝ろうとするこちらを気にせず、彼女は、はだけていたネグリジェを直す。
「片割に先立たれた痩せぎすの身体だ、見てもなにも楽しいこともあるまい」
「そ……そんなことない!……です。興奮しまし……あいやその、すみませ……」
こちらの焦りを微笑ましくみるように、ビフロンスはつづけた。
「ふふ…死に魅せられた女に欲情するか…前夫といい、客人といい、随分と変わった男だな」
前の旦那の事が今更聞きたくなり、居ても立っても居られず、どんな人だったかを訊ねてみた。
「聞いても楽しくはないと思うが……そうだな。前夫とは今日の様な満月の夜に交わる事が多かった……月に中てられてたのか、夕飯もとらずに押し倒され……」
「ちょ……ちょっと待ってくれ!きゅ…急にそんな話……」
そう言うことを聞きたかった訳では、と話を遮る。
卑猥な話を突然聞かされ、否が応でも想像してしまう。
昼過ぎに聞いた凛とした声。
ドア越しに聞いてしまった甘やかな声。
そして、今座っているベッドで行なわれていただろう、交わりの中の獣の様な声。
股間がズキズキと痛む程に勃起している。
「ふむ…確かに、随分と辛そうにしているな。すまない、あまり人に聞かせる話でもなかったな」
居ても立っても居られずに、階下へ逃げようとするが、ビフロンスに引き止められる。
彼女は、すらとした目でこちらを見つめつつ、ネグリジェのまま近づいてきた。
「こちらの落ち度がある。死にゆくこの身に、何かしら手伝えることがあるのなら手伝おう」
迫ることも、逃げることも出来ずに、
結局、自慰を手伝ってもらうことになった。
「ふむ…自慰を見ていればいいのか。…そうやって上下に陰茎を扱いて刺激するのだな」
旦那さんの自慰をしている姿は見たことはないのかと聞く。
「いや、見たことはない……前夫とはこのような行為をした事はなかったからな」
何故か、少し勝ち誇ったかのような感情が沸いてきて、笑みが溢れる。
「聞きたくない、と言った割には詳しく聞こうとするのだな。…まあいい、この後はどうする」
射精しそうになったらちり紙に射精するといい、より一層強く扱く。
「…命の源が只捨てられるというのは、見過ごせないな……どうしたものか」
扱いてるそばに、ビフロンスの顔が近づく。
舌を突き出し、口を開けて精子を待ち構える。
突然の事に混乱したまま、たまらずビフロンスめがけて陰茎を向ける。
びゅくっ♡ びゅくぐぐ♡ びゅぐんっ♡
二、三度大きく脈打ち、鈴口から精を放った。
シロップのようなトロトロの精液が、ビフロンスの口元にぼとぼと溜まっていき、薄い色の唇を白濁で汚していく。
その精液を彼女は舌で掬い、こそげ取り、溢れた分は手で受け止めた。
数秒の射精が終わり、慌ててちり紙を渡そうとする。
しかし、ビフロンスは口内に射精した分も、溢れて手に受け止めた分の精液も全て啜り、口の中で精子一粒ずつ噛み潰すように咀嚼し、呑み込んだ。
「塵に捨てられて、無益な死を遂げるよりかは……んっ、んっく……。生きる糧にでもなれば、少しは意味もあるだろうか。まあ、死に損ないの身体へだが……」
たまらず、ビフロンスを押し倒し口吻をする。
彼女の甘い香りと、自分の射精した精液のカルキ臭がにおってくる。
「あぁ……そうか匂いがするのか。前夫の精液は飲んだことがなかったからな、気が付かなかった」
その一言で、更に激しくビフロンスの口内を犯していく。
「んむ、んふ……ん……っぷぁっ」
白い、細腕からは考えられない力で、ぐいと頭を引き剥がされる。
「……おい」
やりすぎた、怒られると思い必死に謝る。
「いやそうではない……先に飯にするか、それとも……」
「……続けるか?」
§ § §
脱衣も途中半端に、ビフロンスの股座へと顔を埋める。
クリトリスを舌先で弄びながら、膣の「ざりざりとした所」を指でなぞっていく。
「っ……ふぅっ、んん゛っ……♡ っぁ……んぐっ……そ、そうだ、そこっ……♡ そこを舐められながら穿られるのが好きだ……んく……っぅあ♡」
舌でクリトリスの皮を剥きながら、前夫とはどうだったかと訊ねる。
「前夫は……おいお前、さっき聞きたくないと……ん゛ぁっ♡ ……そうだな……舐めてはくれたが……っ♡ ……そこまで食い入るようには舐めなかったな……っ♡」
そう言われ、より一層愛撫を激しくする。
舌で抉り、指で穿り、啜り、舐る。
「ふっ……んっふ……う♡ んん゛っ……っあ゛♡ 少し……抑えてくれ……うぐ……♡ 前夫とはこんな……激しくしたことがなくてっ♡ う……待てと言って……んっ♡」
前夫、と聞いてまた黒い感情がふつと沸く。
何か、前夫とはしなかった事を彼女にしたい。
ビフロンスと前夫、ビフロンスと自分で差異がほしい。
「あの……旦那さんと、したことがなくって、したい事ってないですか? 何かそういう事でできることが無いかなって……」
「んっ……ふぅっ……ん……前夫とはしなかった事か……いや、お互い性的な事に特別詳しい訳ではなかったからな……あまり思いつかん」
自分に出来る事なら何でもする、と言うと
「そうか……してくれるのか、お前が出来ることなら……では、お願いしようか」
§ § §
「もう一度言おうか。仰向けの私の口めがけて、お前のその勃起した陰茎をねじ込んでくれ……射精するまで……一度も抜かずにな」
「いや、それは……」
流石に危険なのではと、止めようとするが…
「……大丈夫だ、私の肉体は見た目より丈夫に出来ている。……それに、感じてみたいんだ……生と死を同時に」
黙ってビフロンスの目の前に陰茎を差し出す。
「ありがとう……さあ、いつでもいいぞ。準備は出来ているからな……」
ビフロンスの唇に亀頭を押し当てる。
彼女の舌が、こちらの陰茎を奥へ奥へと押し促していく。
「ろ……おぶ……ん……れる……るろっ♡ んっぶ……」
ずるりと陰茎を引き抜き、交尾をするようにどちゅどちゅと、ビフロンスの顔にピストンを繰り返し、口内を犯していく。
「! んっぐ……んぶ…おぐ…おごぉっ…!! うぶ……ぐっぶ……っ!♡ ……るろ…ぶぼっ♡ ぶぢゅ……」
ビフロンスの、少しひやりとしている口内。陰茎を包み込むように舐っていく舌。声を出す度に震え、亀頭を刺激する喉。
どれもが抗い難く射精を促していく。
ビフロンスの呼吸は、大丈夫だろうか。
ふと我に返り、陰茎を引き抜こうとするが、ビフロンスに腰を押さえつけられる。
陰茎を咥えたまま、窒息と発情で上気した顔がこちらを覗いた。
「んっぶ……ふーっふーっ♡ つ……つづへろ、らいじょうぶら……もっろ……はげひくぅ……♡」
ビフロンスの細い首元を絞めながら、口に陰茎をねじ込む。
彼女の喉奥がキュッと締まり、陰茎にぬるりと、そしてこりこりとした感触が伝ってくる。
「ごぉっ♡ ぐっぼ、ぶづっ……づぢゅっ。ぶじゅるっ……え゛っ、お゛ぐ、お゛っ……♡」
ぶぴゅっ♡ びゅぶぶっ♡ ぶびゅーっ♡ぶびゅーっ♡
「んん゛っ!? おごっ……んぶ……ぢゅろ……♡ んく…んぐ…ぐ……ぐぎゅ……おあ゛……♡」
抜かずに射精を続ける。
びゅぐんっ♡びゅぐんっ♡びゅくっ♡
ビフロンスの胃に、直接流し込むように
びゅくっ♡びゅ…びゅぷ…♡
首を絞めていた手の力を緩める。
「う………んっぶ……♡」
陰茎をずるりと引き抜いた。
「ぷぁあっ!! んぶ……んっふ、ふぅ……の、喉に……」
急いでコップを渡し、水を注ぐ。
渡された水を飲みながら、ビフロンスはどうにか言葉を続ける。
「絡まって、飲みにくい……匂いも、濃さも先程の比では……ないな」
口元に張り付いた精液を拭い、口に運ぶ。
射精したばかりの陰茎が、ずぐりと再び勃ち上がってきた。
ビフロンスに覆いかぶさり仰向けにする。
掌から溢れる程の乳房を弄くり、小指の先くらいの大きさの、彼女の乳首をねりねりと舐る。
「ふふっ……乳に必死に吸い付いて……まるで乳飲み子の様だな……」
言い返そうとするが、途中で止める。
彼女から見れば、全くもってそのとおりの光景だろう。
「からかわれて怒ったか? ははっ、そうカッカするな。まあ、子を宿したことはないから……想像に過ぎんのだがな」
やり返そうと、乳首を少し強く噛む。
急な快楽が襲い、ビフロンスの口から甘い声が漏れる。
彼女は、少しバツが悪そうにしながら
「……私だって恥らいを忘れているわけではないよ。……んっ……あっ……♡」
弱点を見つけたのが嬉しくなり、同じところ噛んだり舐ったりを繰り返す。
るろ、みぢっ……ちろちろ。ぎぢぢ♡
「ビフロンスさんっ……俺もう……ビフロンスさん俺と──」
言おうとするが、ビフロンスに指で抑えられた。
軽い接吻を交わすと、小さく、しかし通る声で彼女は告げた。
「つちゅ……ん………みなまで言うな」
聞くやいなや、限界まで腫れ上がった亀頭を、ビフロンスの膣口に押し当てる。
が、興奮してうまくいかず手が滑ってしまった。
靴を一人で履く子を見守るようにするビフロンス。
「んっ……ふぅっ……そうだ……ソコにっ……♡」
つぢゅと音をたて、ビフロンスの膣内へと陰茎がねじり込まれる。
「んぁっ♡……ふぅっ♡ う……んぐっ…♡そのままっ……奥っ……にぃ……♡」
彼女の膣の襞々の感触を、下腹で感じる程にぴたりとくっ付ける。
漏れ出た彼女の愛液で、陰毛がぬぢりと濡れた。
ぐりぐりと陰茎をねじり回し、膣内を穿り返す。
お互い息も絶え絶えになりながら、ビフロンスに「具合」を聞いた。
「ふっ、ふぅっ……♡ んくっ……あぁ、気持ち、良いぞ……っつ♡ そんな風に……聞かれたことはなかったから……少し、恥ずかしいな……っ」
彼女の上気した白い肌が、羞恥でさらに火照り桜色に染まる。
彼女の膣の最奥目掛けて腰を振り、打ち付け続けた。
混ざりあった体液がお互いの下半身の間に、餅を伸ばしたかのように垂れている。
ぱぢゅっ♡ ぱぢゅっ♡ ぶぢゅちゅ づぷんっ♡♡♡
「ふふっ……そんなに必死に、腰を打ち付けられた……事もっ……♡ なかったな……ん……前夫とは……んぶっ!?♡」
遮るようにビフロンスの口に舌をねじ込む。
少し冷たい彼女の舌の感触を味わいながら、尚も腰を打ち付け続けた。
づぷんっ♡ ずにゅ♡ ちゅぶんっ づにゅにゅ…ぐりゅぐりゅっっ♡
「んっ………ずぢゅ……ぅ……ちゅぢゅ……んく……はぁ……♡……んぶ……ちゅ……つぢゅ……♡」
限界が近づいてきた。
精液が尿道を上り、陰茎が脹らんでくる。
その変化を膣で感じたのか、ビフロンスは耳元で囁いた。
「あ゛っ……うぐっ……♡そろそろ……射精するのか……ん……いいぞ……何時でも好きなときに射精せっ♡」
その声でとうとう我慢の限界が来た。
膣外へと射精する為に腰を逃がそうとするが、ビフロンスの白い脚が絡みつき、引き抜こうにも引き抜けずにいた。
彼女にぐいと体を引き寄せられ、耳元でまた囁かれる。
「駄目だ……絶対に、膣内でなければ……生命の源が、無為に失われるのは……許せん……んっ……ぐぅ……♡さぁ、お前の精をすべて吐き出せっ♡」
ギリギリまで我慢していたが、その一言でとうとう膣内に精子をぶち撒けた。
ビュグんっ♡ びゅ ぶびゅ♡ びぢゅぢゅぢゅ♡ びゅっぐ びゅぶ びゅぐん♡
「イっ……♡ ん゛っ……おお゛っ……♡ ふぅっ……ふぅ……♡」
ビュグっ びゅぢち♡ ぶびゅー ぶびゅー ぴゅくっ♡
最後の一滴も全部、全部ビフロンスの膣の中に射精しきった。
精根尽き果て、彼女の体に倒れ込むように覆いかぶさる。
「ん、沢山射精したな……せっかくの精が溢れそうだ…」
あやすようにこちらの頭を撫でながら囁く。
お互いの繋がったままの余韻を感じつつ、暫しの間抱き合い続けた。
§ § §
「……さて、少し遅くなったが、夕餉にしようか」
目が覚めると、ビフロンスはいつもどおりの黒衣に戻っていた。
昼と夕の運動で軋む体を起こしながら
いそいそと出しっ放しのそれを下着に仕舞い込み
「貴方の口に合えば良いのだが……」
その声がする方へと駆けていった。