「・・・終わったか、指揮官。」
ロゼッタがゆっくりと目を開ける。
「終わったけど、まだやらなきゃいけないことがある。」
私はロゼッタを立ち上がらせ、こちらに尻を向けるように指示した。
「ロゼッタ。」
私は覚悟を決めてロゼッタに声をかけた。
「どうした、指揮官。」
ロゼッタがなにかを感じ取ったように声を出す。
「今から私が何をしても、絶対に後ろ足を動かさないで。」
その瞬間、ロゼッタの腟口がキュっと締まった。
しかし、私の目的はそこである。
シリンジを構え、その先を腟口につける。
「指揮官、何を・・・!?」
ロゼッタの声を無視し、ゆっくりとシリンジにつけたウマペニスを差し込んでいく。
当然ながら愛液はないため、すぐにペニスはロゼッタの肉に引っかかる。
私はシリンジを少しだけ押し、膣内に水色の液体を染み込ませていった。
「冷たい・・・!」
ロゼッタの脚が震えだす。
「指揮官、どうしてこんなこと・・・」
「詳しいことは後から話すから、今は我慢!」
液体を腟内に注ぎ込みながら、ペニスをロゼッタの奥に突き刺していく。
後ろ脚が何度も私に向かって振り上げられたが、ロゼッタはギリギリでそれを収める。
「冷たい・・・腟内が凍りつく・・・・!!!」
後ろ脚が思うように動かせないぶん、上半身や声はどんどん勢いが強まっていく。
「あと少しだから・・・!」
私はペニスをロゼッタの子宮口に押し当てた。
すると、あれほど抵抗していたロゼッタの様子が急に大人しくなった。
オスの精液を受け入れようと構えるメスの本能なのだろうか。
「・・・はや・・・く・・・注いで・・・」
ロゼッタのうめき声に突き動かされるように、私はシリンジの中身をロゼッタの子宮に叩きつけた。
「うあああああああああああああああっ!!!!」
身体は動かなかったが、凄まじい咆哮が響き渡る。
ロゼッタの腹部がゆっくりと膨らんでいく。
やがてシリンジの中身は空になり、私はペニスを引き抜いてロゼッタを解放した。
普段は凛々しい表情の彼女であったが、今は両足を折り肩で息をしている。
「もう大丈夫。皆のところへ戻ろう。戻りながら話をするから。」
私はロゼッタが立ち上がるのを見届け、歩き出した。
「どうしてあんなことをしたんだ?」
呼吸が整い、元の凛とした表情を取り戻したロゼッタが言った。
私は、先程の出来事を話した。
「・・・というわけで、私はあなたが妊娠していると思ったんだ。」
ロゼッタはひどく狼狽していた。
「私が・・・妊娠?」
「リーフに聞けば間違いないと思うんだけど、おそらくね。」
「だから、膣内にあの液体を注ぎ込んだ、と・・・。」
「自覚はなかった?」
「正直、あまりない。最近はもっぱらキカイイッカクの精液を出させるのに必死だったから・・・。」
「いや、もしその精液を腟内で射精させてたらありえない話ではないでしょ・・・。」
「あっ・・・。」
ロゼッタは赤面した。
「・・・だとしたら、やっぱり助けてやらないといけないな・・。」
「ルシア達のためにも、お腹の子のためにもね。」
私の返答を最後に、ロゼッタはディアンヌたちに会うまで全く喋らなかった。
キカイイッカクのもとへ戻った。
ルシアたちを確認する。
液晶に映し出されている進捗度は先程と殆ど変わっていない。
ルシアたちはなんとか持ちこたえてくれているようだった。
キカイイッカクの発言でリーフのことが心配だったが、進行の程度こそ最も深刻であったがまだ意識海を完全に支配されてはいないようだった。
「ロゼッタ!」
ディアンヌがこちらへ駆けてきた。
「・・・もう、行ってしまうのか?」
ディアンヌはかなり心配そうだ。
「ああ。」
ロゼッタはディアンヌの目をまっすぐに見て言った。
「心配するな。必ず戻ってくる。ユニットから彼女たちが出てきたら、すぐに手当を頼む。」
ロゼッタはディアンヌから私に目線を移した。
「・・・指揮官、ありがとう。」
ロゼッタの拳が私に向けられる。
「やれることはすべてやったつもり。必ず戻ってきて。」
私も拳を合わせた。
そして、ロゼッタは近くに置いてあった自分の槍を取ると、キカイイッカクの背中を目指して走り出した。
ものすごい勢いで加速していった次の瞬間には、彼女は私の視界から消えていた。
キカイイッカクの背中へ、文字通りひとっ飛びで到達した。
ロゼッタの様子を確認した私は、ルシアたちへリンクをつなごうとした。
誰かにつながってくれればいい、そう思っていた。
「・・・指揮官・・・?」
ルシアの声だ。
「ああ、私だ。心配をかけた。」
リンクの向こうで、ルシアが安堵する様子が伝わる。
「目を・・・覚まされたのですね・・・。よかった・・・。」
「ルシア、そちらの状況はどうだ?」
「正直に言って、あまり良い状況ではありません・・・。」
「キカイイッカクの触手?導線?のようなものが、私達の意識海への干渉を試みています・・・。」
「プロテクトが損傷しているのか?」
「少しずつですが・・・。相手は私達に快楽を与え続け、私達の心が折れるのを待っているかのようです・・・うぁあああ!」
ルシアの悲鳴が聞こえた。
ルシアの方を見る。
女性の腰のようなものが激しく動き、ルシアのペニスを責め立てている。
快楽に抗おうとルシアはもがくが、全くと行っていいほどその効果はない。
逆元装置をよく見ると、たしかに触手のようなものが見えている。
「ルシア!しっかりしろ!」
「はーっ・・・はーっ・・・だ、大丈夫、です・・・。私よりも、リーフのほうが深刻です・・・。」
「なにか情報があるのか?」
「先程から、リーフの信号がないんです・・・。意識海に関するアラートが、確認できたリーフの最後の信号です・・・。」
「数分前から、アイラからも同じ信号が出ているようです・・・。アイラももう長くは持たないかもしれません・・・。」
「指揮官・・・私はどうなっても構いませんから、リーフとアイラの救出を先に・・・!」
絶望的な状況にも関わらず、ルシアは隊長としての役割を全うしようとしていた。
「大丈夫、みんなまとめて助け出すから。それまで、なんとか持ちこたえてくれ・・・!」
リンクを介してはいるが、声を振り絞ってルシア達を励ます。
「ありがとう・・・ございます。指揮官・・・。」
「キカイイッカクの責めが強くなってきました・・・。次は、直接お話しましょう、指揮官・・。私達を、頼みましたよ・・・。」
ルシアのこの声を最後に、会話は終了した。
ルシアの精神を崩壊させようと、彼女のユニットの中でキカイイッカクの攻勢が強まっていく。
「うあああ!でる、出ちゃうううううううううう!!!」
ルシアは私とのリンクが切れたと思いこんでいるようで、抑え込んでいた声を漏らし始めた。
「指揮官!指揮官!!私は待っていますから!どれだけオチンポをしごかれようと、ザーメンドピュドピュさせられようとも!」
「逆元装置が侵されても・・・この機体が壊れても!意識海だけは絶対に守ってみせますからあああああああ!!!!!!」
鼓膜を破壊するかのような叫びとともに、ルシアは射精した。
女性の形をした腰がルシアの股間を押さえつけ、ルシアの行動を制限する。
抵抗できないことを悟ったルシアは、精液をキカイイッカクに搾り取られながら動かなくなっていった。
激しい呼吸をしながら、射精が続いている。
射精するたびに、ルシアの意識海のプロテクトが蝕まれていくようだった。
ルシアのユニットから機械音声が流れる。
「構造体“ルシア・黎明”:パラメータ変更進捗度:15%」
「射精管理権限所得プロセス進捗度:69%」
「母乳排出ニューロンネットワーク構築プロセス進捗度:25%」
「エネルギー貯蓄経路構築プロセス進捗度:3%」
「意識海改造権限所得プロセス進捗度:10%」
ルシアたちの様子から、私とロゼッタに残された時間は、もうあまりないと悟った。
私達にとって、ロゼッタが最後の希望である。
「・・・ルシア。君の声があったから、私は目を覚ますことができたんだ。」
快楽の闇に呑まれていくルシアに向かい、それが届かないことはわかっていたが、私はルシアにリンクを飛ばした。
私はルシア達とリンクを取りながら、ロゼッタの方を見上げた。
(おまけ)
「気になったんだけど・・・。」
私はロゼッタに質問を投げかけた。
「どうして、さっきから私の呼び方が変わっているの?」
「なんだ、嫌だったか?」
ロゼッタは飄々として答える。
「嫌ってわけじゃないけど、なんだか違和感がすごくて・・・。」
「そうか・・・。いつまでも客人として扱うのも、なんだか申し訳ないと思ってな。」
ロゼッタはこちらの方を見て言った。
「指揮官やルシア達は、数刻前にここに来たばかりだ。そんな中で私達の状況を話したら、並の人間ならば驚いて逃げ出したに違いない。」
「しかしながら、指揮官達は私達の状況を理解し、何ができるかと協力を申し出てくれた。実際にキカイイッカクに自身の精液を供給するとなっても、彼女たちは怯むことなくユニットの中に入っていった。そして、指揮官はそんな彼女たちを様々な手段でサポートし続けていた。」
「私としては、いや、守林人としては、私達にここまで手を尽くしてくれる方達を客人とはみなしたくない。同じ目的や意志を持った友として接したいと思ったんだ。」
「だから、私のことを指揮官と呼んだ・・・と。」
「そういうことだ。そして、守林人としての責任に加え、かけがえのない友を救うために、私はキカイイッカクと対峙する。」
「お腹の中の子のことも忘れないでね。」
「・・・そうだった。」
ロゼッタは人間だった頃の感覚で、自らの下腹部をなでた。
「さあ、指揮官。私はもう十分動ける。背中に乗ってくれ。」
私はロゼッタの手を取り、彼女の背中に飛び乗った。