内容はタイトルまま。
俺には目に入れても痛くない可愛い妹がいる。周りに言えば普通にドン引きされるがそうなっても仕方がない。同級生から聞く妹という存在は生意気で腹が立つというものが多いが俺の妹には一切そういうのがないからだ。
だからこそ妹の『お願い』というものは聞いてあげたい、そう思っていたんだが…。
「…なぁ、パソコン貸してやるから一人でやらないか?」
椅子に沈む俺の足の間には何を間違ったのか妹の体が収まっている。そして目の前のパソコン画面には所謂『エロゲ』のタイトル画面が堂々と鎮座していた。
「私、こういうゲームって初めてで…兄さんがついててくれないと怖いです」
今まさに間違いが起きないかのほうが兄さんは怖いです。
妹と俺は血の繋がりがない。どこのギャルゲやエロゲの設定だよってくらい盛られた関係だ。連れ子だった俺達だが、両親が共働きで結局二人でいることの方が多く、必然的に俺が世話を見るようになっていた。6歳も年の差があれば仕方がない事だろう。
妹は白いワンピースと清楚という言葉が似合うほどいつまでも可憐だった。一度だけうっかり脱衣所にいることを知らずにばったりと会ってしまったときも、下着姿を見られた妹は怒ることもなく、後で謝ったときも恥じらうだけで責めたりしなかった。
そんな本当にできすぎた妹なのだが今この状況だけは褒められたものではない。今年女子大生の妹は確かにこのゲームを触る資格はあるだろう。だが仮にも義理の兄との距離感があまりにもバグっている。俺の育て方が間違っていたのだろうか。もぞもぞと動かれるたびに股間を刺激されて、いけない感覚が沸き立つ。
「どうしてもこうじゃなきゃ駄目か?」
「嫌でしたか?」
変に頑固な所のある妹だ。諦めの嘆息を吐いて前屈みに起き上がると背中から覆いかぶさる形になる。こうすれば少しは拒否感もでるだろうとマウスを握る手に自分のを重ねた。今になって兄離れされたら泣くはめになりそうだが、年齢的にいい加減俺も妹離れするべきだろう。そんな気持ちだったが少しだけ指がぴくりと動くのがわかっただけで何かを言うことはなかった。
「兄さんは、どの女の子がタイプですか?」
エロゲの中で複数のヒロインと出会い、好感度がわかるようになった頃に伺うように妹が見上げてくる。その近さに思わずうわ、と声には出さなかったがキスできそうな距離感に申し訳なさが憑き纏う。
「あー…そうだなこの黒髪の子かな」
奇しくもそのキャラクターは妹に似たような子で、そんなつもりはなかったが弁明すればより怪しくなるとそのまま口を閉じた。
「わかりました。この子を選べばいいんですね?」
「いや、お前の好きな子でいいんだぞ?」
「いいえ。どうせなら兄さんの好みの女性を知りたくて」
「そんなもの知ってもなんの得にもならないだろう」
妹は何も答えず、ただ攻略のために再び画面に集中した。
家族と微妙な空気感になるのなんて、‘‘そういうシーン’’でしかない。キスシーンですらにやにやするどころではないのだ。セックスして喘いでるシーンなんて一緒に見るものではない。
『やぁっ…♡おに、ぃ、さっ、もっとおくぅ♡』
『いっぱいっ、ナカに、だしてぇっ♡』
これは何の苦行なのかと頭がくらくらする。聞こえてくる嬌声にせめて妹一人、ヘッドホンつけさせておけばよかったかと後悔する。普段なら血迷ってもスピーカーでプレイしたりはしないのだが。マウス、というより妹の手を握っている手汗が凄い。冷や汗も正直ある。画面から目をそらさない後ろ姿をちら見する。
「……なぁ、」
「きゃっ」
「!あ、悪い」
集中していた妹に申し訳ない気持ちがあるが、それ以上に振り向いた顔が紅潮しており見てはいけないものを見てしまったように目をそらす。
「ちょっと飲み物とってくるわ。その間に進めな?大体流れとかわかっただろうし」
椅子を後ろにずらし立ち上がることを促した。でも妹は離れるどころか体ごとこちらに向けて体重を預けるようにしなだれかかる。どちらの心音なのかドクドクと早鐘を打っている。首に腕が絡みついてきて、妹の慎ましやかな胸を俺の体に擦りつけてきた。だめだ、と開きかけた唇に妹が辿々しく重ねてくる。妹と、キスしてしまった。
「…はぁ」
何にも集中できない。あのことがあってから意識散漫で同僚にも注意される始末。早上がりさせられて公園にきていた。閑散とした中、珈琲を飲みながら思い出す。たまたま実家に帰ってきたが帰省すると言ったにも関わらず両親は旅行にでかけており、結局妹と二人の空間があの時にできていた。
「思えばずっと二人だったんだな…」
もしかしたら妹はそれで自分の感情を勘違いしてしまったのかもしれない。もしくは頼れる両親が近くにおらず依存対象になったのか。
「誰かまともな男を紹介して…」
紹介して妹をその男が抱くのかという考えが浮かぶ。何よりも先にその思考が出てきたことに頭を抱えた。妹をそんな目で見たことがなかった。しかしあの瞬間柔らかい唇が、体を俺のものにしたいと思ってしまった時点で妹を女として見てしまっていることを認めてしまう他なかった。
日が落ち始めた頃にやっと腰をあげる。妹とは距離を空けたほうがいいだろうと重い足取りでマンションまで帰ってきた。エレベーターを降り、外廊下を見ると借りている部屋に女性が座り込んでいた。いやあれは間違いなく妹だろう。
「……どうしたんだ?」
話しかけないわけもいかない。妹はぱっと顔を上げてこちに駆け寄ってくるとすぐに抱きついてきた。甘い香りにくらくらと酔いそうになりながらも手は回さない。女と意識した瞬間全ての俺の行動は男としてのものになる。
「兄さん。あのときのこと、怒ってますか…?」
不安げに揺れる目が真っ直ぐに突き刺さる。
「全然怒ってないよ。それより、友達が一緒ならいいけど一人ならもう危ないから帰りな?」
「…帰っても、父さんも義母さんもいなくて、寂しいんです。兄さん、今日泊まっちゃ駄目ですか?」
荷物が多く見えるのはおそらくお泊りセット一式をご丁寧に持ってきたのだろう。流石に可哀想ではある。
「今から友達の家泊めてもらえないのか?」
「むりです」
にべもなく答えられた。最初からこのつもりだったんだろうか。思わずがくりと頭を落とすが仕方なく鍵を取り出して家に招き入れることにした。
「兄さんは、家に女性を連れてきたこと…」
「ないよ。そんな余裕はなかった…っていうかモテないしな」
思わんやさぐれそうになったがそれをこの妹に言うのは違う気がした。とりあえずソファに座らせ、即席で作ったココアを目の前のテーブルに置いた。
「お前こそ彼氏とか、」
「いません」
きっぱりと食い気味に答えられる。思わず後ずさりしてそうか、と一言。妹といて気まずいことなんて一度もなかった。今までどうやって話してたっけ、なんて考える程度には焦りがある。
「あー…、ご飯出前とるつもりだったんだけどそれでもいいか?」
こくりと頷いた妹を傍目に早速二人分の頼みたいものを注文しておく。今の間に風呂でも沸かしておくかと時計を確認した。
「風呂先に入るか?ご飯待ってるか?」
「えっと、兄さんお先にどうぞ」
「わかった」
何事も簡単に了承するのは危険だ。背後にいる妹の存在を感じながら思う。
「痒いところはないですかー?」
「大丈夫だ」
「はーい」
楽しそうな妹とは裏腹に俺はドキマギせずにはいられなかった。何故か水着をきた妹が背中を流しに来たのだから。何でそんなものを用意してたんだと聞けばもしものときのためですと返答がくる。もしもってなんだよ。
「ん、しょ…」
後ろで泡立てる音というより塗りつけるような水音が聞こえてくる。いっぱいいっぱいな俺は不自然に思っていなかったが脇から腕を絡まされ、ヌルヌルとした感覚と共に体を擦りつけられて思考が停止した。むしろ停止させなければ余計な劣情に駆られそうになるところだった。
前まで洗われそうになった所ですぐに妹の行動を静止させた。このまま行くと理性と出前がくる時間との戦いになっただろう。そんなわけで食事を終え、日課のネットサーフィンをする。ベッドの上に妹が横たわっているのも、「兄さんの匂い」なんて言われるのもいよいよ辛くなってきた。
「俺はソファで寝るから」
「一緒に寝ないんですか?」
「まぁ…狭いし」
「じゃあ寝る前にまたあのゲームやりませんか?」
「え、持ってきてんの?」
「はい」
可憐で清楚が売りの俺の妹だったがいつの間にか道を外れてしまったのだろうか。
「兄さん。あの時のように一緒に"ゲーム"をするか、私と一緒に寝るか…選んで?」
何故か俺のシャツ1枚だけ着ている妹は指を絡めて擽ってくる。膝たちになって甘えるようにこちらを見上げてくる妹は、すでに"妹"ではないのかもしれない。
暗闇の中、妹が足を絡みつけてくる。叱るようにその股に膝を擦ってやると縋りついてきた。引き攣ったような掠れた喘ぎ声はゲームの声よりずっと甘い気がする。
「にぃ、兄さ…」
「どうした、気持ちいい?」
「ぁッ♡」
膝をぐりぐりと更に押し付けると嬉しげに声が跳ねた。ぴくぴくとはねる体をシャツ越しに撫でる。特にブラジャーもつけていない胸を念入りに撫でると、尖った乳首が擦れて恥ずかしそうに首を振った。
「むね、大きい方が好きですか?」
「…まぁ、正直言うとそっち派だけど今となってはどっちでも。こんな可愛い反応されたらな」
シャツを大きく捲りあげ胸を両手でゆっくりと寄せるように撫でると羞恥で両手で顔を隠した。れ、と乳首を舌で舐めあげると体が大きく跳ねる。そのまま音を立てて吸い付くと妹の足が腰に巻き付いてきた。
「大胆だな」
「あ…ちが、…わない、です」
妹が可愛すぎると唇を重ねて舌を吸い付き長い時間キスしていると息苦しそうに胸を押される。
「指と舌、どっちがいい?」
唇を離した矢先に声をかける。くらくらしている妹はわかっていないのかぼんやりと声に出した。俺は体をずらすと妹の蕾を舌でつつき、ビクリと足が震えた瞬間に膣内に舌を割り入れた。
ぐちゅぐちゅと音を立てて中を掻き回す。時折花弁に吸い付けば甘い声が上から降ってくる。散々楽しんだ後、上から見下ろせば妹の目はもっと、と言っているように見えた。
「ここに入れるには流石に…」
「かば、ん…私のかばんの、ポケット、見て」
言われたとおりに漁るとゴムが入っていて用意周到すぎるそれに本気を感じた。装着するのを手伝いたいと言われたがもしそれで出たら恥ずかしすぎると丁重に断っておいた。
蕾に擦り付けるとぐち、と音がする。早くと訴えてくる目を手で押さえゆっくりと挿入していく。初めてなこともあり元から狭い上にきゅうきゅうと締め付けてくる膣内にかるくイきそうになりながら奥へと進めた。
「はぁ、はぁ…」
「兄さん、の、ナカ、いっぱい…」
嬉しそうに下腹部を撫でる姿に下半身がうずく。
「あんまり、煽らないでほしいんだけど、なっ」
「ひぅっ、んっ…ぁ、兄さんっ…きもちぃっ?」
「俺は十分いいよっ…ほら、イっていいぞ」
「まっ、ァってぇっ、ハっ、んぅッ」
初めての体験で妹が痛がらないが心配だったが杞憂な程に感じていた。敏感な身体に指を這わせビクビクと体が震えると同時に強めに奥を打つと一層体が跳ねた。
「ッっ♡」
俺もゴムの中に吐き出すとその場には荒い息だけが残る。
「……にいさん、すきよ」
「、俺もだ」
両親への言い訳はあとにしてしまおう。