好きになった団長へと初めてを捧げられたのはいいものの、それが勘違いから始まったものであったことに。
そして、団長にもっと褒めて貰うにはどうしたらいいのかを。
悩んだ末に、リッピアはある一冊の本を頼ることにした。
その本のタイトルは――
※解釈違い、設定違い
※7.5周年人気投票ネジバナへの投票との等価交換花騎士SS
以上のご注意の上、それらが許せる方はお暇つぶしにでもどうぞ
※※※
ウィンターローズのHなウソ・ホント、という本があります。
つい最近まで鎖国していたロータスレイクへと流れてくる本の中でも、特に貴重で珍しい本だと伺っていました。わたし、リッピアがまだ騎士学校に在校していた際にも風の噂として耳に届く程に、その本は有名でした。
「こ、これが、ウィンターローズのHなウソ・ホント……」
騎士学校を卒業し、団長さまの元へと配属されてから紆余曲折。様々な経験、色々な交流を経て……その、わたしは団長さまと一夜を共にしました。
そこまでは良いのです。頑張って団長さまに褒めて貰えることに喜びを感じ、そんな団長さまに惹かれ、好きになったのですから。
「これを読めば、わたしはもっと……」
けれども、そんな団長さまとの行為はわたしの勘違いによって行われてしまったのです。えっちの後、優しい団長さまは褒めてくれましたが、このままではいけません。
ですからわたしはもっと頑張って、今度はちゃんと団長さまから褒めて貰えるよう、噂の本を仕入れたのです。
その重厚な本を手に入れたわたしはすぐに自室へと戻り、そして今、ベッドの上で正座をして本を開きます。
「ひゃっ!?」
表紙から1ページ目の時点で同タイトルと共に男女の裸のイラストが描かれています。それも、タイトル通りえっちなことをしています。
そのイラストを見た瞬間に、何だか見てはいけないものを見た気がしてわたしは目を逸らします。けれども同時に、団長さまとえっちをした日のことを思い出し、すぐに視線を戻しました。
「な、なるほどー!?」
見ればそのえっちなイラストの体位はあの日、わたしと団長さまが致した体位と合致しています。それを本扉の時点で堂々を記載して見せるとは、流石は噂に違わぬ本と納得できます。
団長さまとのえっちをした際の体位は、この本からしたら基本中の基本。となれば、わたしはまだまだえっちの入り口に立ったばかりと言えます。
であるのならば、この本を読み、学び、頑張れば、もっと団長さまのお役に立てます。そして、団長さまからいっぱい、い~っぱい、褒めて貰えるはずです。
「……よぉしっ」
団長さまが優しく微笑み、わたしの頭を撫でてくれる。その光景を想像するだけで心の中が温かくなってきます。同時にその前に致した行為を思い出し、下腹部が熱く、そして股の内側から滲み出るように少し濡れてきました。
その感触がちょっと恥ずかしく、内股を擦るように両足を寄せつつもわたしは期待に胸を躍らせながら本の頁をめくっていきました。
※※※
「はふぅ~」
本を読み終え、それを両手で抱きかかえる形でわたしはベッドへと仰向けに倒れます。それから本を枕の右横へと置いた後、ベッドの天井を見つめました。
すごかった。とてもすごかったです。
わたしも団長さまとえっちをした後、他の花騎士たちの猥談であろう話をよく耳にするようになりましたが、それらを上回る逸品でした。
どうすれば男の人が喜ぶのか、どうすれば女の人が喜ぶのか。どうしたら男の人が感じるのか、どうしたら女の人が感じるのか。
それら全てのえっちに関することを嘘か誠かで最初に断言し、その後に根拠と理由を立てて説明、実戦例を記しています。
「……んっ」
文章から熱すら感じられるそれらの内容に影響されたのか、初めは少し湿りを感じる程度だったわたしのあそこも今でははっきりと湿気を帯びた熱を感じました。
その熱と、多くの情報をいっぺんに仕入れたわたしの頭の熱が全身に広がり、火照って汗が滲み出ます。
「すぅ……っ」
これらの熱を落ち着かせようと、わたしは目を閉じ、深呼吸をしました。
けれども目を閉じた先に広がる光景は、あの夜団長さまとえっちをした時のものでした。
慌てて目を開くも、一度見てしまった光景は脳裏に張り付いて離れません。身体は更に火照り、股の間からお尻にかけて汗のような液体が伝うのにも驚きませんでした。
「んっ、ふぅっ」
気が付けばわたしは、左手で衣服の上から右胸をまさぐっていました。
本の内容にあった、「男性は女性のおっぱいを揉むのが好き?」という見出しを思い出し、おっぱいを団長さまに揉まれているところを想像します。それから後は気持ちの良い触り方、感じるところを半ば夢中で探し、服の上からではそれらが分かり辛いことに気付きました。
「はぁっ、ぁっ、んっ、んんっ!?」
上着をブラジャーごと脱いだ後は止まりませんでした。
下からすくい上げるように。両手で円を描くように。搾るように、引っ張るように、突くように。団長さまならどのように揉んでくれるのか、どうすれば団長さまが興奮するのか。
それらだけを考えながら、胸を弄る中でもあの夜団長さまがわたしの胸をどのように揉んだかを思い出してしまいます。
手のひら全体で、形を変えるように、掴むように揉む。
「あっ、あっ、んぅぅ……っ」
普段優しい団長さまの、こちらを気遣いながらも興奮しておっぱいをまさぐる姿が脳裏をよぎり、わたしは快感を強く得ると同時に甘い声が漏れてしまいます。
「団長さまっ、団長さまぁっ! あっ、ぁあっ」
気が付くまでもなく、わたしの右腕は股へと伸びており、その指先で股間部をなぞっていきます。
最初は下着越しの肌をなぞるように。腰が浮くような快感に耐えながらも次は擦るように。何度も何度も中指の腹であそこを撫でていきます。
「はぁっ、んぅっ!? んふっ、んっ、んっ」
次第に下着越しでは満足できなくなり、わたしは腰を浮かし、下着をずらして中指をあそこの中へと挿れました。入口から第一関節が入った感触に、異物感と少しの背徳感。そして快感と僅かな期待を得られたと同時に、わたしは中指を前後に動かし始めます。
「あっ、あっ、だんちょ、さっ、まぁっ」
大きさも、硬さも、全然違うというのに。わたしはその指の前後運動に団長さまのおちんちんによる前後運動を重ねてしまい、胸を揉むのを止める程夢中になりました。
動きは徐々に激しく、指先も気づけば第二関節まで中に入る程。指を動かすたびに下腹部の奥から快感はせり上がり、抜き差しの繰り返しで膝が笑い、腰が浮きます。
頭の中は団長さま一色となり、額には汗が、目には涙すら浮かび上がります。
「ふぁっ、あっ、はぁんっ、んぁあっ!?」
それでも団長さまの為という思いだけで、全身に広がりつつある快感に耐えていました。
すると、頭の中に浮かび上がる団長さまがあの時のように微笑みます。それからわたしに甘えていい、と仰ってくれたことで抑えていた感情が爆発しました。
「~っ! はぁんっ、好きっ、好きですぅっ! 大好きですっ、団長さまぁっ!」
一度吹っ切れてしまうと、後は川の水が堰を破るようでした。
中指に人差し指を加え、二本の指で中をひたすらにかき回す。団長さまのおちんちんに大きさも硬さも近づいたことによって、そこから得られる快感は最早抑えきれません。
指を動かすたびに電流のように広がる快楽から逃げようと両膝の曲げ伸ばしを繰り返し、空いている左手はベッドのシーツを強く握りしめる。それでも指は止められず、団長さまへの思いはもっと止められません。
「はっ、はぁっ、あっ、あっ……っ、ふぁああああっ!?」
そして中に入れた指を曲げ、そのまま勢いよく引き抜いた瞬間に頭の中が真っ白になりました。
両足は膝が激しく笑い、指を抜いたあそこからはおしっこではない液体が噴出。腰は宙に浮かせたまま小刻みに前後へと振る形となり、そのせいで快楽から逃げられない上半身は甘美と辛苦の板挟みとなってしまいました。
口は何とか呼吸をしようと開きっぱなし、それ以外は汗なのか涙なのか分からないぐらいにくしゃくしゃになっていたように感じます。
「はっ、はっ、はっ、はぁっ、はぁっ……はーっ、はーっ」
弾けた快感は次第にゆっくりと寄せた後の波のように引いていき、呼吸もようやく落ち着いてきました。
未だに快楽で痺れる頭を上体ごと起こし、視線をあそこに向けます。
「……ぁ、あぁーっ!?」
そして、水をこぼしたかのように広がるシーツの滲みやパンツの滲みよりも、途中から団長さまの気持ち良さよりも自身の気持ち良さを追求していたことに大声を出してしまいました。
団長さまに褒めて貰えるように、団長さまを気持ちよくしてあげられるように。そう思って本を読んでいたというのに、これでは本末転倒です。わたしだけが気持ちよくなってしまっては意味がありません。
「はぁ~っ……」
けれどもその日は疲労感によってこれ以上頑張ることが出来ず、身だしなみだけを整えて就寝するしかありませんでした。
※
※※
※※※
「こうっ、んぅっ? いえ、こう、でしょうか?」
ウィンターローズのHなウソ・ホントを手にしてからというもの、わたしは毎日その本を読み返し、練習を続けました。
その中でもわたしの目を引いたのは「パイズリ」というものでした。
本によると「男の人は女の人にパイズリをしてもらうと精神的に気持ちよくなる」と記されており、俄然頑張って勉強しようと思えました。
しかしながら、やり方こそ図解付きで詳細が書かれていたので分かり易かったですが、肝心の勉強方法をどうするかが悩みの種。
「んっしょっ、んっ……あっ」
そんなわたしが考えた末に見つけた方法は、ソーセージを胸で挟むことでした。
食堂から一番大きいボイルされたソーセージを貰い、冷ました後に自室でわたしの胸で挟む。
けれども大きさこそ団長さまのおちんちんに似ているところはあるものの、ソーセージ自体は柔らかく何度も寄せたおっぱいの間から逃げてしまいます。
騎士学校の同級生の中でも、おっぱいは大きい方だと思っていましたが、騎士団の人たちを見る限りそれは自惚れであったと今なら分かります。現に団長さまのおちんちんどころか、練習用のソーセージですら、上手く挟めないのですから。
「むむぅ……ふっ、んふっ、ん~っ」
それでも何度も何度も試行錯誤を繰り返したところで、挟むコツと挟んだまま上下に動かすコツを学びました。
※※※
「えーっと、こう、ですかねー?」
次にわたしが試したのは、「騎乗位」と呼ばれるえっちの際の体位でした。
男性に奉仕する際に、男性が楽な姿勢。女性側が動くことで、男性側は得られる快感に集中できるのでお勧めとのことでした。
これこそ正しく、団長さまに褒めて貰えること間違いなしのピッタリな体位。
早速図解に従って、わたしは布団を丸めてその上に跨ってみました。
「んっしょ、んっしょ、んっしょ?」
それから布団を団長さまに見立ててそっと両手を添えて、膝を支点にして腰を浮かし何度か上下に振ってみます。
けれども当然ながら布団の上で跳ねているような感触だけしか覚えず、やり方が悪いのではないかと再び本を開きます。
「男性の肉棒に奉仕する気持ちで、一度奥まで咥え込み、そこから反応を見ながら腰を動かす……体重を掛け過ぎては相手の腰の負担になる、と。なるほどー」
初めはゆっくり、相手に合わせて。それから徐々に緩急を付けながら速度を変化させる。それから上下の腰の振りに前後左右を絡めて、相手を気持ちよく絶頂へ導く。
騎乗位の応用編を一通り読んだわたしは感嘆の声を上げ、再び布団へと跨り直します。
同時に、これは練習ではあるものの、相手が団長さまであるという前提があるということに気付きました。
「団長、さまのおちんちんを、根元まで咥えるイメージ、でっ」
その為、まずは団長さまをイメージし、それから先ほどと同じように腰を浮かす。団長さまが気持ちよくなれるように、わたしのあそこに団長さまのおちんちんを入れるように、今度はゆっくりと腰を落としました。
団長さまのおちんちんは大きく、太く、硬いです。ですから布団に再度腰かけた後も念入りに押し付けます。団長さまのおちんちんが私の奥深くまで挿入されたことを想像し、少し歓喜に震えながらも再度同じ速度で腰を浮かします。
「団長さまのおちんちんが抜けないように……このぐらいの長さ、でしたっけ? んんっ」
ある程度腰を上げたところで止まり、確認するために一度視線を股間部に下げます。目視で団長さまのおちんちんの長さを計り、お尻を軽く振りながら再び腰を落とします。
「んっ、ふぅ……後は、緩急と速度、それから前後左右の腰振り、でしたねー」
相手が布団であり、これが練習だと思うからこそ動きが単調になってしまっている。そのことに早い段階で気付けたのは僥倖でした。
わたしは先ほどよりも腰の使い方が上手くなっていることを実感しつつ、再度丸めた布団に団長さまを重ね、再び腰を上げるのでした。
※
※※
※※※
「団長さま。今、お時間よろしいでしょうか?」
時は来ました。本を入手し、一生懸命勉強し、一か月が過ぎた夜の執務室。
深夜も近いというのにわたしの訪問を団長さまは快く歓迎してくださいました。
部屋の中へと招かれたわたしは、まずは夜遅くまで働いている団長さまへと労わりの言葉を送ります。
「……あの、団長さま」
扉近くではなく、もっと近づいてもよいと仰る団長さまに対して、わたしは後ろ手で執務室の扉の内鍵を閉めます。その行動の意図が分からないというように小首を傾げる団長さまに対して、わたしは勇気を持って言葉を続けます。
大丈夫。執務室の隣の部屋に仮眠用のベッドがあることは覚えています。
「わたし、あれから、あの夜から色々と勉強しました。その成果を、是非団長さまに見てもらいたいです!」
そしてそのベッドの上で、わたしは団長さまに初めてを捧げたことも、ちゃんと覚えています。
こちらの言葉に目を丸くする団長さまでしたが、わたしの視線が隣の部屋に向けられていることに気付くとすぐにその意味を理解して下さいました。
それじゃあ見せてもらおう、と優しく微笑む団長さまを見て、わたしは内心小躍りしながら一緒に隣の部屋へと移動しました。
※※※
「ん、しょっ、と……わぁ、やっぱり団長さまのおちんちん、大きいですー」
室内に移動したわたしはまず団長さまを椅子に座ってもらい、すぐにでもパイズリを実践しようと目の前で跪きました。
それから上着を半脱ぎしてブラジャーを外し、おっぱいを露わにします。
次に団長さまのズボンを脱がさせて貰いましたが、既に臨戦態勢となっていたおちんちんがわたしの顔の前に現れたのを見て、こちらも興奮してしまいました。
「それじゃあ、わたしに任せてくださいねー」
目の前で反り起ち、脈を打ち、鼻の奥を頭の中ごと誘惑するそのおちんちんの匂い。その癖があるからこそ惹かれてやまない匂いを前に、お股が濡れていくのを感じながらわたしはおっぱいで団長さまのおちんちんを挟みました。
「んっしょ……んっしょ……んっ、ふぅ……」
おっぱいの中で熱く跳ねるおちんちんを逃がさないように、上下に揺さぶります。それだけでも気持ちが良くなってくれたのか、団長さまは小さく呻きながら腰を浮かしました。
おちんちんは嬉しそうにおっぱいの中で跳ね、それを見たわたしは胸いっぱいの喜びを感じます。
「んっ、んぅ……あっ、今、ピクピクって動きましたー、えへへ、団長さま、もしかしていい感じですかー?」
ちゃんと出来ているのだと思い視線を上に向けると、そこには恍惚とそれに耐えるような団長さまが、わたしの問いかけに対して頷いてくれていました。
「良かったですー、頑張って勉強してきたかいがありましたよー! それじゃあ、んっ、続けますね……んっ、んぅ……!」
それがどうしようもなく嬉しく、わたしは更におっぱいで団長さまのおちんちんへと奉仕します。
上下に揺らし、挟んだままおっぱいでおちんちんを揉むように包む。それから左右におっぱいを揺らして違う刺激を与えた後、おっぱいを団長さまへと押し付けて擦る。
それらの動きを緩慢にならないよう、常に動きを変えて続けていると、団長さまのおちんちんの先端から透明な液体が溢れてきます。
液体はおちんちんとおっぱいを濡らし、それが潤滑油となって更に滑りを良くしました。
「おっぱいとおちんちん……ヌルヌルになっちゃいました。でもでも、それが気持ちいいんですよねー?」
尋ねてみるも、団長さまはただただ気持ちよさそうに小さく喘ぎ、腰を浮かしながら頷きを繰り返しています。
その腰の動きはわたしのおっぱいの動きに合わせるように、そして更に快感を求めるように激しくなっていきます。
同時におっぱいに包まれているおちんちんが更に大きく、強く脈打つのを感じ、それが射精の準備だと気付きました。
「あっ、出ちゃいますか? いいですよ、このまま出してください。んんぅ……ひゃっ、んぅぅ、えへへ……出てます、びゅ~って、おっぱいの中に、たくさん……!」
動きを止めずに団長さまへと再度尋ねるも、言葉の途中で勢いよく白濁の液体がわたしのおっぱいの中に発射されました。
小刻みに腰と足を震わせ、脱力して見せる団長さまの姿に、わたしはパイズリが成功したのだと確信します。
そして、気持ちよさそうな団長さまの顔が、わたしのおっぱいに未だ向けられていることに気付きました。その視線と連動するようにおっぱいの中で脈打ち、硬さを保ち続けるおちんちんを感じたわたしは、次は騎乗位で団長さまに気持ち良くなってもらおうと思いました。
「団長さまの、まだカチカチです……! 大丈夫ですよ、ちゃんと全部出しきるまで奉仕させてください。今度は……わたしの、ここで……えへへ♪」
一度団長さまのおちんちんを開放し、その手を引いてベッドまで誘導します。
それから団長さまを仰向けで寝かせた後、わたしは練習通りに跨り、互いの性器を擦り合わせます。
全ては団長さまに気持ちよくなってもらうために。そして、団長さまに良く出来たと、褒めて貰うために。
団長さまへと誠実奉仕を、するために。
開花寝室へと続く
最後までお読み頂き、ありがとうございました