この作品はその本の続きを勝手に妄想した二次創作になります。
元の本を知らなくても読めるように書いたつもりですが、興味があれば是非買ってみてください。
白狼天狗の少年が大乳天狗の飯綱丸龍に拉致られてあんなことやこんなことをされてしまう話です。途中から文お姉さんが乱入します。
「お前と、うちの射命丸とが、いわゆる男女の関係だという噂を聞いたものでな?」
飯綱丸亭。
真昼間から傾けた盃の中身を飲み干して、ぷはぁと息を吐く鴉天狗の総大将。片膝を立てた紺のワンピースの裾からは、肉感的な白い太股がちらりと覗いているが、それに目をやる余裕もなく、彼女のすぐ目の前に正座した白狼天狗の少年は、ただ床を見つめて縮み上がっていた。
今日も文さんの取材に付き合わされるかな、などと思っていた昼下がり、突然この大天狗が現れて、なかば拉致されるように連れてこられた彼女の屋敷で、いきなりぶつけられた質問がこれだった。
「まあ、そう固くなるな。別にこれは、尋問しているわけじゃないんだ。他の勢力の誰かとならともかく、天狗同士なら恋愛は自由だからな」
そう言いながらつまみあげた徳利を、ふと少年に向かって振ってみせる。
「お前も飲むか?」
「いっ、いえ! 結構です!」
「遠慮せんでもいいんだぞ。まあ、せっかくだから酌くらいは付き合え。……嫌なら無理にとは言わんが」
「め、滅相もございませんっ! お注ぎいたしますっ……!」
「そうかそうか❤ ならもっとこっちに寄れ❤」
にんまり笑って引き寄せた少年の腕に徳利を持たせ、震える手から盃に酒を受ける。
「それで……そう、恋愛は自由だ。別にそれを咎めだてしたりはしないとも。ただ上司たるもの、部下の交友関係についても、ある程度把握しておかなければならん……わかるか?」
「は、はい! わかります!」
「よろしい。で、どうなんだ? 射命丸とは。そういう仲なのか?」
くっくっと笑い声まじりに、酒気のからんだ甘い息が少年の顔に吹きかけられた。
「い、いえ……ぼ、僕……じゃない、私は射命丸どのとは、決してそういったお付き合いをしているわけではっ……!」
半分は嘘で、半分は本当だった。
男女の関係を持ったのは事実。しかし、それは酔った一夜の交わりに過ぎず、今なお二人は付き合っているわけではない。なにせ当の文がその夜のことを全く覚えていないのだから。
少なくとも少年は、そう思っている。
「ふむ……これはガセネタだったか、やれやれ。ま、噂なんてのは根も葉もないものがほとんどだからな」
またくいと盃を空け、龍は少年に次の酌を求めた。
「だが、そんな根も葉もない噂でも、当事者となれば安穏としてもおれまい。……よし、そういった事実はない、と私がキッチリ広めておいてやろう。そうすれば射命丸も安心、お前も安心、私も安心だ。それがいい!」
からから笑いながら、ぱしぱしと少年の肩を叩く手が、またさりげなくその身体を引き寄せた。
「えっ……!? と、とんでもない! そんなっ、大天狗様のお手を煩わせることは……!」
思わぬ話の流れに、慌ててぶんぶんと首を左右に振る。
付き合ってはいないし、そんな噂をされるのも恥ずかしいけれど、いつかそうなりたいと淡い願いを抱いてもいる。だから、そうではないと明言されてしまうのも嫌だった。
「なに、気にするな。組織内の風聞に対処するのも大天狗の仕事の一つだからな……しかし」
そう言って、少年の肩から離した手を、自分の首へと持っていく。
「暑いな」
ワンピースの首元が緩められ、続けて背中のファスナーが下ろされる。さらに腰へと降りた手がしゅるりと帯を解いた。
「……えっ?」
何が起きているのか理解できない少年をよそに、膝立ちになった龍はワンピースの裾を掴むと、一気に捲り上げるように脱ぎ捨てる。
普段はやや厚手の布で押さえつけられていながら、それでもたっぷりとした質量を主張している服の中身が、飾り気のないグレーのタンクトップを内側から大きく膨らませ、ゆさりと少年の目の前に踊りだした。
「!!!??? い、飯綱丸さま、何をっ……!?」
あまりにも唐突な出来事に、目をぱちぱちさせる少年。
大きい。普段から彼女の姿を見かけるたびに、大きいなあと思っていたその胸の本当の大きさは、上着の拘束から解き放たれれば想像を更に超えていた。あの夜、間近に見て触れた文の胸、十分巨乳と言えるそれよりも、一回りか二回りは大きい。その乳房の片方だけで、少年の頭と同じくらいはあるように見えた。
見てはいけないと理性が叫んだが、それでも少年の瞳はその爆乳を穴が開くほど凝視してしまう。
「いや、どうも暑くてな。……おおすまん、流石に見苦しいか? まあ、勘弁してくれ❤」
小さく笑って肩を揺する龍。当然ながらその下の乳房もゆさゆさと揺れ、胸元に深く刻まれた谷間の上で、汗のしずくが艶かしく光った。
あまりに大きい体積に引き伸ばされている布は、その分だけ丈が足りなくなっていて、引き締まった腹筋に支えられた滑らかな臍周りをすっかり露出させている。その更に下、胸の大きさに決して見劣りしないボリュームの腰は、同じく装飾のない白のペチコートで覆われてはいるが、それだけに下着然とした趣を匂わせた。
もっとも今は、少年の瞳は一番近くで目を引く物体にしっかりと吸いつけられていて、そこから下の様子はほとんど視界に入っていなかった。
「い、いえ、そんなことはっ……! そ、その、大変ご立派ですっ……!!」
「世辞はいらんさ、否定もしないがな。いや、どうにもこの服を着ていると窮屈でなぁ……ふふ❤」
ようやくのことでそこから目を逸らした少年は、そんな様子を見てまたくすくす笑う龍が突き出す盃に催促され、再び酌をしようとするのだが……
「こら、酌は片手でするものじゃあない。ちゃんと両手を使え」
「っ……! は、はい……失礼しました……」
袴の前を押さえていた手をおずおずと上げ、両手で徳利を持って酌をする。
手が離された場所では、ふっくらと大きくなったものが下から袴を押し上げ、小さな山を作っていた。
それを龍に気づかれてしまうのではないかと赤くなった顔が、ついつい横へと背けられる。
もちろん気づいている龍は、声に出さずに小さく笑った後、わずかに杯を持つ手の位置をずらしながら、少年の火照った横顔を眺めていた。
「おいおい、注ぐ場所もちゃんと見ろ。そんな余所見をしていたら……ほらぁ、こぼれたじゃないか」
あきれたような声に慌てて視線を戻せば、丸い双丘を包むタンクトップの上に、滴った酒が大きな染みを作っていた。
「あ、ああっ……! も、申し訳ございませんっ! どうかお許しをっ……!」
また一瞬そこを凝視してしまいながらも、流石に青くなって徳利を置き、床まで頭を下げて許しを請う。
「困ったものだな。まあ、酌をさせたのは私だし、別にいいさ。殴ったりせんから顔を上げろ。ああ、しかし暑いな……」
平伏する少年の頭の上に、そんな言葉と、新たな衣擦れの音が降ってくる。
「……えっ?」
困惑しながら恐る恐る上げた視界の真ん中に、瀟洒な黒いレースのブラだけに包まれた眩い生肌のふくらみが飛び込んできた。
「!!!!! な、な、なんっ……!!」
少し揺らせばこぼれ落ちそうな柔肉を、横と下からしっかり支える布は、しかしその内側がかなり大きく開かれたデザインで、深い谷間の上から下まで、ふくらみの先端にあるだろう突起のほとんどギリギリまでを、隠さず小さな雄の眼前に晒している。
顔を真っ赤にし、口をぱくぱくさせながら、少年はもう見開いた目をそこから逸らすことさえできなかった。
思わず中腰になった袴の前が大きく盛り上がり、びくびくと細かく脈打っていた。
「何って……お前が汚したんだろうに❤ それに暑いしな❤」
先ほど脱いだワンピースの上へ、ぽいとタンクトップを投げ捨てる。そうしてから龍は、その巨大な胸に遮られて自分では見えない膝上に手を伸ばし、触ってペチコートの状態を確かめた。
「……ああ、こっちまでこぼれてしまったな❤」
当然のようにそれも、するりと腰から剥ぎ取る。
その下から現れたショーツもまた、ブラと同じ黒のレース仕立ての扇情的なものだ。高級そうなフリルに飾られた下腹部も、少年からは見えないがずしりと重そうな尻肉も、それを覆う部分のほとんどが透けていて、滑らかな生地で隠されているのは中心の狭い範囲だけだった。
大人の男でも冷静さを失うに十分な光景を前に、幼い少年は声もない。ただ身動きもできず硬直し、飛び出しそうなほど目を見開き、ハアハアと過呼吸気味に荒い息をつきながら、視線を上下に何度も往復させるだけだ。
そんな様子にニンマリ笑った龍は、座りなおすついでにさりげなくその位置を少年へと寄せ、なおも鼻息を荒くする彼の耳元でそっと囁く。
「ところで……さっきお前は射命丸とは何もないと言ったが」
乾ききった喉を潤そうと必死に唾を飲み込み、それでも声の出ない少年は、がくがくと上下に首を動かした。
「うむ。では、他の者とはどうだ? そうだな……天狗なら姫海棠だとか、あるいは河童や山童の誰だかとか」
今度はぶるんぶるんと横に首を振る。
「他の妖怪とは? あるいは人間などとは……ああ、そんなに心配するな。さっきも言ったが、これは尋問じゃあない。ただ、お前にそういう経験があるのかないのか……いわゆる童貞かどうかを、聞いているだけだ❤」
更に身を寄せ、顔のすぐそばで吐息を吹きかけてくる龍の胸が腕に当たる。
その感触に、ひえっと悲鳴じみた響きで喉を鳴らして息を飲んでから、ようやくのことで少年はかすれ声を搾り出した。
「そっ……そんな、こと、聞いて、どうするん、です、かぁっ……!」
「なぁに……簡単な話さ。もしそうなら……今日の足労のねぎらいに、この私がた~っぷりと……男としての経験を積ませてやろうと思ってな❤」
また大きく唾を飲み込んだ少年の視線が、目の前の女体を上から下まで往復した。
すらりと伸びた足。むちりと張った太股。片膝を立て、いつの間にか大きく開かれている足の、小さな黒布に覆われた付け根。たぷりと重そうな尻。くびれた腰と、はちきれそうな胸。そして酒に赤らんだ顔の、色っぽく濡れた瞳と、妖しく光る柔らかそうな唇。
沸騰した頭で見つめたその顔に、だけれど文の笑顔がだぶって見えた。
「……けっ……結構ですうぅぅううぅう!!!」
全身全霊を振り絞って目をそらし、立ち上がって逃げ出そうとする。
「ここはそう言っていないがな❤」
しかしそれより速く、龍の手がしっかりと少年の股間を掴んでいた。
「っっっ!!!?!?!? あ、あっ、あああああ♡♡♡」
突然の強い刺激に、限界ギリギリだったペニスはあえなく暴発してしまう。
ビュクビュクと勢いよく吹きだす精液が少年の下着を貫通し、袴にまでじんわり大きな染みを作った。声にならない悲鳴を上げてガクガク腰を震わせ、やがてぺたりと床にへたりこんだ少年を見下ろして、半裸の大天狗はねっとり舌なめずりをする。
「おやおや……ちょっと触っただけなのにねぇ? これはやはり、しっかり鍛えてやったほうがよさそうだな❤」
「あ……あ……ご、ごめんなさ……」
「なにも謝ることはないよ❤ 出させたのは私なんだし……それにまだまだ元気いっぱいだし❤ だけど……」
涙目で震え声を漏らす少年に、一転猫撫で声で囁いて、まだ硬さを保ったままびくびく跳ねる肉棒を布の上からしばらく弄んでから、龍はその袴の帯に手をかけた。
「汚れた服は、脱いでしまわないとな❤」
放心している少年の身体から、難なく服を剥ぎ取る。袴も上着も下着も。そうして一糸まとわぬ姿になった彼の身体を、自分もブラのホックを外しながら、抱え込むように抱き寄せていった。
「ほぉら❤ 柔らかいだろ❤ 気持ちいいだろう❤ お前くらいの歳の子は、おっぱいが大好きだものねぇ❤」
「んーっ♡ ふぅぅう♡ んっむぅぅー♡」
ずしりと重なる肉の下から、声だか呼吸だか定かでないくぐもった音が響く。
横抱きにされ、龍の左腕で抱えられた少年の頭は、完全に彼女の巨大な乳房の中に埋まってしまっていた。
とろけるように柔らかく、滑るようにきめ細かい肌の感触に、顔全体をすっぽり包み込まれ、わずかな隙間から必死に呼吸をしながら、少年は本能的にか両手でその乳房にしがみついていて、指先が深く沈み込むふわふわの柔肉の感触を、自ら味わっているようにも見えた。
「口で返事しようとしなくていいぞ❤ お前の気持ちよさは、ここからしっかり伝わってくるから❤」
「ふむうぅぅう♡ んっ、むっ、ふうぅぅうんんん♡♡」
少年の声に混ざって、ちゅくちゅく、ぷちゅぷちゅと粘ついた音がする。
硬くそそりたった少年のペニスを、龍の右手がねっとりとしごいている音だった。既に何度か放っている白濁液と、ときおり彼女が補充する唾液が混ざり合い、敏感な先端をぬるぬる滑り、ねばねばと貼りついて、絶え間なく刺激し続けている。そうするうちに、少年のうめきが徐々にかん高くなり、更に一回り膨れ上がった肉棒を振り立てるように、かっくんかっくん腰が跳ね始める。
「また出そうなのか? ダメだぞ、もう少しガマンだ❤ あと十秒ガマンしような❤ いーち❤ にーい❤ さーん❤」
「んんーっ! ん、んんんっ! んー! うむーっ、んむううぅぅうう!!」
息を詰まらせ、背中を弓なりにしながら、甘く容赦なく続く責めに、少年は崩れかけの気力を振り絞って耐えた。
「はぁーち❤ きゅーう❤ ……じゅうっ❤」
「んっ! んむっ!! んんん~~~っっっ♡♡♡」
数え終わると同時に、パンパンに張った棒からびゅーっと何度目かの精がほとばしり、少年の頭を包む龍の胸にまで飛んだ。
「よしよし、ちゃんと我慢できたな❤ 偉いぞ❤ いい子だ❤」
余韻に震える少年の頭を優しく撫で、少しずらして胸の下から出した額に、龍はちゅっちゅっと何度もキスを落とす。
「ふぇぇえ……♡ い、いいずなまるしゃま……♡ もう、ゆるして……ボク、はぁ……♡」
まるで乳房の隙間から少年の顔が生えているようだった。潤んだ瞳とあえぐ唇が、息も絶え絶えに訴える。
「何を言っている、まだまだこれからだぞ❤ それにお前のここも……ますますカタくなっているじゃないか❤」
「ひゃぁああぁぁっ♡♡♡」
再び、ぬちぬちと棒をしごかれ、なすすべもなくのけぞる少年。叫びと共にこぼれる涙と唾液を、ついばむように舐め取る龍。
そして、そんな部屋の中の光景を、廊下からこっそり覗き見ている者がいた。
(あ、あ、あややややぁっ……! い、一体何をやっているんですかぁぁぁあ!!!)
今日も荷物持ちを確保するべく、少年のもとを訪れた文。しかしいつもの場所に彼はいなかった。
おかしいな、と辺りにいた少年の仲間に尋ねたところ、あの飯綱丸龍がどこかへ拉致って行ったとのこと。
えも言われぬ不安にザワついた胸を抱えて、飯綱丸の屋敷へ飛んできた。玄関先で事情を尋ねた龍の手下の管狐は、自分は何も答えられぬと言ったすぐ後に、ニヤニヤ笑いで言葉を付け足した。
「気になるのでしたら、こっそり覗いていかれては? なぁに、そっと入ればバレやしませんよ❤」
その言葉と、ますます大きくなった不安に背中を押されて、文は屋敷へ上がりこんだ。音を殺して奥へと足を進めるうちに、その先から響く二人の声で不安はすぐに確信へと変わった。
(ど、どうしてぇ……! なんであの人が彼を、あんなっ……!)
無断で侵入した手前、飛び出して咎めることもできず、握り締めた手を震わせながらまぐわいの様子を見続けるしかない文。
「だめぇっ♡ 出る、またでちゃいますぅうう♡」
「いいんだぞ、いっぱい出せっ❤ ほら、ほら❤」
「あーっ! あっ、ふぁあぁあ~~~っ♡♡♡」
「ふふ、またすごい勢いだ❤ それに、こんなに濃い……❤ 素晴らしいぞ❤」
(あ、ああ……そんなぁ……わ、私のっ……私の精液っ……! 彼の、せーえきっ……私のものなのにっ……!!)
「どうだ? 女のここを見るのは……初めて、のはずだったな?」
「うあ……い、いえ……その、はいぃ……」
「いいんだぞ、もっと近くで見ても……❤ さあ、指を出して、そこを……うん、優しくだぞっ……❤ コスって、つまんでっ……❤ ナカにもっ……❤ っあ……❤ ああ……そう、そうだ、とても上手いぞっ……❤」
(いやあっ……! それっ……それは、私が教えたかったのにぃぃい……!! 私、私のここっ、ああやって、開いて見せて、触らせてっ……!)
半泣きになりながらネクタイを噛み、いつもは自分だけを見ている少年の瞳が別の女に奪われている悔しさに歯軋りしながら、同時に文の指は自分の股間を激しくかき回してしまっていた。
発情した男女の、特に想いを寄せる少年の、むせかえる性の匂いにあてられた。けれどそれだけが理由ではない。
今あの少年の目の前にいるのは本当は自分で、この指は本当は彼の指。そんな妄想とかりそめの快感で自分を誤魔化していなければ、この現実に耐えられず叫びだしてしまいそうだった。
「い……飯綱丸さま……。ぼ、僕……もう……」
「ふふ……そうかそうか❤ もうここに入りたくて仕方ないか❤」
「い、いえっ……! そ、その、僕は、僕はっ……!」
半分は、もう今すぐに目の前の女性にむしゃぶりつきたい本能。
半分は、もう帰りたい、逃げださなければいけないという思い。
相反する二つの「もう」に挟まれて、少年もまた涙目で荒い息をつき、心のどこかで文に助けを求めながら、身動きもできず固まっていた。
そして、そんな二人の葛藤が、龍の声で同時に砕かれる。
「そうだな、そろそろ頃合というところだし……お前も混ざるか? 射命丸」
「「!?!?!?」」
衝撃に跳ね上がった二人ぶんの体重が、がたんと床板を鳴らした。
「え……あ……文、さん……?」
震えながらおずおずと、開いたままだった部屋の戸口を振り向いた少年の視線の先に、ややあってぎしりと文の姿が現れる。
「……人が悪いですね。いつから気づいてたんです?」
「ここは私の屋敷だぞ? 床板の癖から風の抜け方まで熟知している。お前がおっかなびっくり玄関に足を踏み入れた時からに決まっているだろう。そんなところで覗き見しながら、ナニをしていた?」
やはり少し震えた声を低く抑えて平静を装う文の声に、からかうような笑い声が返った。
「……っ……! 勝手に入ったのは確かですから、言い訳はしませんがっ……!」
自分の液で濡れた手を背中に隠しながら、顔を真っ赤にして言い返す。
「でも、貴方こそ何をやっているんですかっ……! こんな昼間から、その子と、そんなっ……! 彼は、私のっ……!」
「ああそうそう、こいつはお前の……知り合い、だったな? ただの」
「っ……!!」
鼻で笑うような龍の指摘に、言葉を詰まらせる文。
「直接の上司というわけでなし、多少親しくしてはいるようだが、特にそれ以上のことはないと……ついさっき、こいつからも聞いたしな」
「あっ……。い、いえ、あの、あれはっ、そのっ……!」
薄笑いの大天狗と、震えながら自分を睨みつける文とにおろおろ顔を向け、少年はただしどろもどろだ。
「そして重ねて言うが、ここは私の屋敷だ。その奥の間で私がこいつと何をしようが、何の問題もない。そうだろう?」
言いながら少年の肩を抱き寄せ、その顔を自分の胸の谷間へ埋める。
「ふんみゅうぅぅうっ!?」
「ちょっと!? やめなさいっ! その子を離してっ!」
「おいおい、それが大天狗に対する口の利き方か? 葉団扇まで出して何をする気だ? まあ私は寛大だから一度や二度は許してやるが、次は三脚が飛ぶと思え。それで……どうする?」
「は……? ど、どうするって、何が……」
「さっき聞いただろう? お前も混ざるか、とな❤」
胸の中でもがいている少年を一層強く抱きしめ、くすくす笑いながら龍は未だ硬く勃起したままの肉棒を片手で軽く弄ってみせた。
「なっ……! だ、誰が、そんなっ……!!」
「そうか? なら別に無理強いはせんから、帰っていいぞ。なあに、こいつの面倒は私一人でじっくり見てやるから、心配するな❤」
「!!! ……う、うぅっ……!」
舌なめずりをする龍に見据えられながら、少しの間視線を泳がせ立ち尽くしていた文は、やがて大きく息を吸って覚悟を決め、乱暴にネクタイを引き抜きながら歩み寄った。
女二人の熱い吐息と、少年の上げる嬌声が、蒸し暑い奥の間一杯に響く。
四つの大きな肉が四つの深い谷間を作り、その中心で一本の棒がもみくちゃにされていた。
「ほらっ! ほらぁっ、どうですかっ! わ、私のおっぱいのほうが、気持ちいいでしょうっ!?」
「ふふ、確かに張りは射命丸のがあるかもな❤ だが私のほうが柔らかくて、ぴったり包まれていいだろう?」
「ふぁぁあぁぁあ♡ ボクのおちんちんっ、もうヘンになってっ♡ わかんないですううぅぅ♡ ごめんなさいぃぃぃ♡♡♡」
二人分の乳房の重さがずしりとのしかかる腰をそれでもぐいぐい跳ねさせて、想像もしたことのない状況に少年は必死で耐えている。
自分も服を脱ぎ捨て、素っ気のない白いショーツ一枚になった文は、やむなく争奪戦に臨まされていた。龍の評通りの張りのある胸で、負けじとその相手の胸を押し返し、もぎ取るように自分の谷間に挟み込む。
「ほらぁっ❤ ぎゅっぎゅってしてあげますからっ❤ 先っちょも、ぺろぺろしちゃいますからっ❤」
「あーっ♡ そ、そこぉ♡ きもちいいですっ♡ 文さぁんんっ♡」
言葉どおりに先端に舌を這わせ、トロトロとあふれる先走りを舐め啜る。
「やれやれ強引だな。ま、そちらはお前に任すとするか❤」
押しのけられた龍はあっさり身を引くと、代わりに少年の上半身に這い寄った。頭を優しく抱え上げ、快楽にとろけきった表情の顔面に自分の胸を押し当てて、乳房の先端、薄紅色の大きめな乳暈から突き出た乳首を、あえぐ唇に含ませる。
「ふむっ!? ん、んむ……♡ みゅう……♡」
突然のことに混乱しながら、少年は無意識にその乳房にしがみつき、幸せそうな声を上げて口の中の乳首を吸った。
「ほぉら、おっぱいだぞぉ❤ ふふ、本当に赤ん坊みたいな、っあ❤ こらぁ❤ そんなに強く吸っても、母乳は出ないぞっ❤ それとも、お前が出るようにしてくれるかっ? 私は一向に構わんがなっ❤」
「んなっ……!」
聞き捨てならないセリフに顔を跳ね上げる文。爆発寸前のペニスを放り出し、自分も横から少年の頭を胸に抱き寄せる。
「私っ、私だって! そのうち本当に、おっぱい出るんですからっ……! 私のほうが新鮮なっ……だから吸ってっ❤ ああっ❤ いくらでも吸っていいですからぁぁっ❤」
「ふぅーっ♡ んむー♡ んく、んっくぅ……♡」
またも先客を押しのけるように横から現れた乳房に、少年はもはや何も考えず吸い付いていた。ちゅうちゅうと無心で乳首を吸う瞳に、それでも文の顔が映れば、柔肉を掴む手にも思わず力がこもる。
「まったく、本当に自分勝手なやつだな。せっかく下を任せていたというのに……。まあいい、部下の尻拭いも上司の務めだ……とはいえ」
また入れ替わるように少年の下半身へと移動した龍は、そこに顔を近づけ、にまぁと笑う。
「これでは尻拭いではなく、前拭いだな❤」
たっぷり唾液をまぶした唇が、一気に根元まで少年のペニスを吸い込み、熱い粘膜が剥かれた亀頭を擦りたてた。
「!!!??? ~~~~~っっっ♡♡♡♡♡」
寸止め状態だった少年が耐えられるはずもない。びゅーっ、びゅーっと激しい射精が龍の舌を叩いた。うっとりそれを味わいながらなおも唇を窄めて吸い立て、こぼさず口中に溜め込んでいく。
びくびく痙攣する少年の反応で、ようやく事態に気づいた文が慌ててそちらへ駆けつけようとした時には、もう少年の精液は一滴残らず龍の口に入ってしまっていた。
「ああっ!? あ、ああっ……そんなっ……!」
後先考えずに跳ね回った結果、一番おいしいところを持っていかれた。目の前で見せ付けるように喉を鳴らして飲み下す龍の勝ち誇った顔。自分の迂闊さに思わず涙が滲む。
「んっ……ぷぅ❤ 美味、美味❤ ……と、口で味わうのもいいが……」
今度は自分が強引に文を押しのけ、ぐったりしている少年を抱き起こす龍。上半身を支えて膝立ちにさせると、自分の腰から濡れた黒布を引き下ろし、少年の目の前に寝そべり大きく足を開いた。
「やはり蜜事というのは、こちらでないとな❤ さあ、おいで……❤」
「あ……ぁ……は、い……」
指差すように添えられた手の先、ほころんだ肉厚の花に誘われるように、腰の棒を突き出した少年の体がふらりと前へ揺れる。
「ダメっ! 駄目ですっ! この子は、私のっ……! じゅ、順番! 私の番ですっ!!」
本心の言葉を言いよどみつつ、あわてて少年の身体を抱きとめる文。
「んん? そんな決め事などしていないだろう。それに順番を言うなら、まず私がこいつと睦み始めたんだからな❤ お前は後だ❤」
足を少年の腰にからめ、軽く引き寄せるしぐさをする龍。
「ほら、早く……❤ 女を待たせるものではないぞ❤」
「え……あ、ああ……ボ、ボク……は……ぁ……」
「……っ、やぁ~~~~~っ!!」
龍の体の上へ倒れこもうとする少年を無理やり引き戻し、文は湿った下着を引きちぎらんばかりの勢いで脱ぎ捨てると、龍の隣に腰を下ろして同じように足を開いて見せた。
「こっち! こっちですよっ! 貴方の好きな場所は、こっちですっ!!」
「……あ……文、さんっ……」
「いやいや、こっちだろう? さっきたっぷりお前の指でほぐしてもらった場所だぞ❤」
「う、あぁ……飯綱丸、さま……」
二人の声、二つの肉花に呼ばれるたびに、ふらりふらりと少年の顔と体が左右に揺れる。
「好きって、言ったじゃないですかぁっ! 私のことっ、好きって! 貴方、いっぱいいっぱいここに、好きってしたじゃないですかぁっ……!」
「おやおや、そんな仲ではないのじゃなかったのか? まあ、過去などどうでもいい❤ よく考えろ❤ 私とそういう間柄になれば、先の栄達は望むままだぞ❤ 一介の鴉天狗などとは比べるべくもあるまい❤ それに何より、私にここまでさせておいて、まさか断るなどということは……」
二人の美女が並んでくぱぁと秘所を指で大きく広げる、そんな光景を目の前に震えていた少年の喉が、やがてごくんと唾を飲み込む。続けて大きく息を吸い込み、そしてその口が大きく開いた。
「申し訳ありません飯綱丸さまっっっ!!!」
叫んでそのまま、飛びつくように文の身体へ自分を重ね、一気にそこへ挿入する。
「あああああ♡♡♡ あ、あ、文さんっ♡ 文さぁぁぁんっ♡♡♡♡♡」
「ふわぁっ!? あ❤ あああ❤ あぁぁぁあ~~~っ❤❤❤」
がっしり腰をつかまれ、深く自分の奥を貫かれて、文は大きな喜びのままに絶頂していた。
「好きっ♡ 好きですっ♡ 文さんっ♡♡♡ 僕が好きなのはっ、文さんですぅっっっ♡♡♡♡♡」
「あああああっ❤ 私っ❤ 私もっ❤ 好きっ❤ 好きですっ❤❤ 大好きですっっっ❤❤❤」
ぱんぱんと腰を打ち付け、互いの気持ちをぶつけ合う二人。残された龍はその横で、失望するでも激高するでもなく、にやにやと笑みを浮かべて身を起こした。
「おやおや、残念❤ まあ、お前がそっちを選ぶというなら仕方ないか❤ だが……」
そう言って立ち上がり、突かれ悶える文を跨ぐように少年の前に立つ。
「流石に放ったらかしは非道いだろう❤ せめて口くらい貸せ❤」
頬を掴んで上げさせた少年の口元に、濡れそぼった秘裂をぐちゅりと押し当てた。
「ふむっ!? んっむ、ふんむむぅっっ♡♡♡」
もはやわけもわからず、少年はそれでも反射的にぺろぺろと舌を動かしてその花びらを舐めしゃぶり、あふれる蜜を啜った。そうする間にも腰をますます激しく動かし、文を絶え間ない愉悦の波でびしょびしょに塗りつぶしながら。
「あああ~~~っっっ❤ ダメッ❤ またイくっ❤ もうだめっ❤❤ まだイってるぅぅ❤❤❤」
「あっ、ああっ❤ そ、そう、そこ、それを優しく咥えてっ❤ 強く吸うんだっ❤ そうだっ、も、もっとだっ❤ イイぞっ❤ 後で射命丸にもやってやれっ❤ ああっ来るっ❤ 私もっ❤ あああっっっ❤❤❤」
「んーっ♡ んむむっ♡ ふーっ♡ ふうぅぅぅっ♡♡♡ っんむ~~~~~っっっ♡♡♡♡♡」
文と龍が一際高く叫ぶと同時に、少年も文に密着させた腰をがくがくと動かし、ありったけの精液をその奥底に迸らせて、その熱でまた文を大きくのけぞらせた。
そしてくたりと転がるように龍が身を離した後も、すぐにその腰は動き出し、しっかりしがみついた乳房を吸いたてて、その頭をぎゅっと抱きしめる文と何度も「好き」を交わし合う。
そんな二人の交わりは、満足気に笑って湯殿へ向かった龍が、ゆっくり汗を流して戻ってきた後、まだ繋がったままの二人を呆れ顔でつまみあげて湯殿へ放り込み、さらにもうしばらくしてから様子を見にきて、流石にキレて冷水を叩きつけるまで続いた。
「ほらっ早くしなさいっ! 今日は旧地獄まで取材に行くんですからっ!」
「わ、わかりましたようっ!」
今日も横暴な鴉天狗が、小さな白狼天狗を荷物持ちに従えて道を行く。
そんないつもの風景の中、うつむいて小さく溜息をついた少年に、むにゅっと紺色の障害物がぶつかった。
「んむっ!?」
「おおっと。前は良く見て歩かないといかんぞ?」
慌てて胸の下から頭を引き、見上げた先から大天狗が少年をにやにや見下ろしていた。
「ひゃぁあ!? も、申し訳ありませんっ!!」
本来なら青くなるべきところ、色々な感触と光景が脳裏に蘇って顔を赤くし、少年は目を白黒させる。その間へ割りこむように文が飛んできた。
「ちょっと! 何してんですか!」
「何もしとらん。あと流石に往来でその口の利き方はないぞ」
「あ゛い゛っ!?」
軽く振られた三脚が鈍い音を立て、額を抑えて文はよろめく。そこへ駆け寄った少年をしっかり抱き寄せ、涙目ながらに威嚇するような視線で龍を睨んだ。
「そうそう、大事なものはそうやってしっかり捕まえておくことだ。でないといつ誰にかっさらわれるかわからんからな❤」
「……かっさらおうとしておいて良く言いますねっ!」
「まさか。部下のメンタル管理も上司の仕事、いわゆる一肌脱いだというやつさ。二重の意味になってしまったが❤」
「大きなお世話っていうんですよそれはあ゛っ!?」
今度は脳天に振ってきた激痛に流石に声も無くうずくまる。
そして今度は、そんな文を逆に抱きしめ、庇うように身を被せた少年が、怯えながらもしっかりと龍を睨む。
「ふふ、いい目だ❤ お前もな、大事な人にはしっかりくっついているんだぞ。しかし……」
身を屈め、少年の耳元に唇をくっつけて囁く。
「……もし飽きたり、捨てられたりしたときは、本当に私のところに来るといい❤」
肩に当てられた胸の重さにまた顔を赤くする少年。その様子を面白そうに眺め、くすくす笑ってすぐに龍は身を離した。
「……ちょっと! 冗談じゃっ……!」
ようやく立ち上がった文が抗議の声を上げた時には、笑い声も後ろ姿も道の向こうに去っていた。
龍が消えてもしばらくの間、文は頭をさすりながら、むううと小さく唸って道の彼方を睨んでいた。
「え、ええと、文さん、その……」
「……ほら、行きますよ」
おずおずかけられる少年の声に、ようやくくるりと身を返し、歩き出す。その手でしっかりと少年の手を握り締めながら。
「えっ……!? あ、文さんっ!?」
「二度と、あの人に付いていったら駄目ですよ。あの人じゃなくても、誰でもです」
ぐいぐい手を引き、背を向けたまま歩く文。つんのめるように付いていく少年。
「勝手にどこかに行ったりしたら、絶対許しませんからっ……。だって……だって、貴方は……」
ぎゅうと一際強く手が握られ、ちらりと振り向いた真っ赤な顔が、潤んだ瞳でその大切な人を見た。
「わ、私のっ……恋人、なんですからねっ……❤」
「……は、はいっっっ!!!」