停留所でバスを降りたのは美由紀一人だけだった。
年々過疎が進むこの村のことを考えれば、そのうちこの路線バスも廃止になるんだろうなと思うと寂しく感じる。
10年前まで美由紀もこの村に住んでいたのだ。
だけど毎年里帰りする度に記憶の中の光景とは少しずつ変わっていく。
人が減り、道路も畑も田んぼも手入れされているところが減って、荒れてきているのが分かってしまう。
懐かしさと物悲しさを同時に味わいながらバス停から実家までの道を一人歩く。
一歩、そして一歩。
10年前にこの村を飛び出した時は二度と帰ってこれないと思っていた。
だけどそれから……父母が立て続けに病で亡くなり、妹の由紀美と和解できたのは5年前だったか。
聡太を連れて毎年里帰りするようになったのは……そうだ、4年前だった。
……時が経つのは早いものだ。
やがて前方の大きな木の陰から実家が目に入った。
いや、今はもう由紀美の家だったわね。
ヒバの生け垣がかなり伸びてしまっている。伸びた枝を、夏が終って……9月半ばくらいに父が剪定していたのをふと思い出す。
さて聡太はちゃんとしていただろうか?
何しろ一ヶ月もお世話になってしまったのだ。
手土産の有名ブランドのお菓子を凛ちゃんや鈴ちゃんは喜んでくれるだろうか?
一ヶ月ぶりに見る息子の聡太は身長が伸びてたりするのかな?
凛ちゃんと鈴ちゃんと仲良く過ごしたんだろうか?
仲良くなりすぎてもちょっと困ったことになるけれど、あの子たちはまだ子供だ。言わなくて済むかもしれないし、伝えるにしてももう少し大きくなってからの方がいいだろう。
溢れ出る思い出に一杯になりながら、聡太のことを考え歩いていると家の玄関まで着いてしまった。
一応呼び鈴を鳴らしてから、玄関の引き戸を開けるとガラガラガラという音が家の中に響いていく。
「こんにちはー」
反応がない。
……全員で出かけているのかしら? と美由紀は首を傾げた。
過疎の山間の村だ。近場へのお出かけくらいなら玄関に鍵などかけない。
そこは不思議に思ったりしないけど、家の中に確かに人の気配を感じるのだ。
「居留守? ……そんなわけ無いよねぇ。由紀美ー!? 凛ちゃーん!? 鈴ちゃーん? 颯太ぁー?」
「───ぁっ♥」
耳を澄ますと…………何か、聞こえた。
まさか──と思った。
あり得ない──とも思った。
脳裏に浮かんでしまった光景をすぐに打ち消す。
そうよ。も、もしかしたら子供たちが全員外で遊んでいて……由紀美が……その、一人で慰めてるとか……。
そうだ、その方がよっぽどあり得る。自分だってこの一ヶ月、颯太がいないのを良いことに何度か自分を慰めたのだ。
「──ゆ、由紀美っ! 上がるわよっ!!」
心臓の鼓動が急激に高まる。
妹の自慰に出くわすならむしろ大歓迎だ。そうであって欲しいと願いながら、人の気配のする居間にわざと足音を立てながら入っていく。
「──う、うそ」
居間の床の上で絡まる4人の体が目に入った途端、美由紀は腰から力が抜けてしまい、柱に縋りながらストンっとへたり込んだ。
そんな美由紀に気づかないのか、気づいていても気にもしてないのか、美由紀の目の前で4人が絡まり続けている。
いや、よく見れば違う。
床の上に大の字になって裸で寝そべる聡太の眼は閉じられていて、一見眠っているようにも見える。だけど時折うめき声とともに、腰の上に跨っている凛ちゃんの太ももを掴んで、腰を震わせている。
凛ちゃんの
聡太の放った何かを腰の奥で受け止めた凛ちゃんが、顎を跳ね上げて仰け反った。
膨らみ始めたばかりの凛ちゃんの小さな胸がわずかに揺れる。
乳首の周りがようやく膨らみ始めたばかりの性徴期の胸には不似合いなほど、乳首が堅く尖り立っていた。
なだらかな膨らみの頂点から、細く肉付きの薄いお腹に向けてのラインがふるふると小刻みに震えている。
美由紀にも身に覚えがある。
大きな絶頂がやってくる直前の状態だ。
くんっ……と凛ちゃんが
小学6年生の──まだ11歳の線の細い美少女が今、激しく絶頂しようとしている。
背骨の浮いた薄い背中を駆け抜ける絶頂の波が見えるようだ。
ビクンっと大きな痙攣の後、三編みの少女が前方に倒れ込んで、下で横たわる聡太の首に手を添えて唇を重ねながら強く吸い付いた。
前にかがみ込んだ姿勢のまま、少女の全身に痙攣が拡がっていく。
きっと聡太のおちんちんを
美由紀の位置からは、凛の薄い腹筋が何度も下から上へ収縮を繰り返し、細くて小さな11歳の腰に似つかわしくない淫靡で艶めかしい動きで聡太のおちんちんを搾り上げているようにしか見えない。
腹筋が収縮する度に凛の顔が蕩けて悦びに染まり、目尻から歓喜の涙が零れ落ちていく。
……そんなにイイのか、と美由紀の──母親の気持ちの隙間から何かが頭をもたげた。
凛ちゃんが歓喜の涙を流しながら全身を痙攣させ、聡太の腰から崩れるように滑り落ちると、聡太の腰でぶるんと巨大な
ビクンビクンと律動し続ける聡太のおちんちんから白濁液が居間の床にパタタっと撒き散らされ、爽やかな梨の……だけど甘ったるい熟した実の放つ強烈な匂いが広がり、どんどんと匂いが濃くなっていく。
腰が抜けて動けない美由紀の前で、今度は鈴が凹凸の全く無い平たい胸と薄いお尻で聡太の腰の上に跨っていった。手慣れた感じで聡太のおちんちんを右手で掴み、自分の股間に誘導して……ぬるっと大した抵抗もなく聡太のおちんちんを受け入れてしまった。
小学3年生の鈴ちゃんが、腰をくねらせながら無毛の股間を聡太に押し付けた。
どうやればもっと気持ちよくなれるのか。
どうやればもっと快感を貪れるのか。
性愛を完全に知り尽くした雌の動きだった。
さっき一瞬目にしただけだったか聡太のおちんちんは明らかに20cm以上の巨大なものに育っていた。
そんな巨大なイチモツを胸も腰も育っていない、育つ前の少女が股間に迎え入れた途端に幸せそうな、悦びに満ちた表情を浮かべている。
脂肪のついてないお腹とお尻のせいで、鈴ちゃんの腰の中で何が起こっているか外からでも容易に分かってしまう。
あぁ、颯太のおちんちんが……。
鈴ちゃんの腰の中心を貫いている聡太のおちんちんが、鈴ちゃんの
そんな状況なのに鈴ちゃんは自分の腰を縦に振りたくり、颯太のおちんちんをどんどん追い詰めていく。
そしてとうとう仰向けに横たわっている聡太が跳ね続ける鈴ちゃんの細い腰を両手で掴んで自分の腰に強く引き寄せた。
「くぅっ!」
颯太が鈴ちゃんの奥の奥まで貫いた状態で、短い悲鳴とともに腰を痙攣させた。
あぁ……またしても射精させられているんだ。
小学3年生の小さな女の子の奥に、さっき見た白濁液をきっと大量に流し込んでいる。
9歳の颯太が一体どうやって射精しているのか分からないけど、目が覚めているようには見えない。きっと意識はない。
それでも鈴ちゃんの奥に自分のおちんちんを捩じ込み、自分から搾られにいっちゃうほど、鈴ちゃんの小さな膣穴が気持ちいいんだ。
鈴ちゃんの子鹿のようにスラリとした足からお尻、お腹にかけてのラインは完全に子どものソレなのに、おちんちんを咥え込んだ鈴ちゃんの顔はさっきから悦びに包まれたままで、口の端から涎まで溢してしまっている。
……非現実的な光景が続く。
美由紀の目の前で息子の聡太が二人の幼い少女たちに貪られ、搾り取られているなんて、とても現実だなんて受け入れられなくて、美由紀はイヤイヤをするように首を横に振る。
鈴ちゃんが聡太の腰に跨ったまま、短いストロークで腰を再び動かし始めた。
今日9歳の誕生日を迎える女の子が、一度や二度の搾精では物足りないと少年の上で腰を使っているのだ。
縦に何度か鋭く打ち付けた後は、グリグリと左右にグラインドさせて、鈴ちゃんの肉穴の奥を聡太のおちんちんで擦り立て、快感のあまり鈴ちゃんが足先を痙攣させている。
胸も膨らんで無いような幼い少女が聡太のおちんちんを使って貪欲に、底なしに快楽を貪ってしまっている。
……悪夢のようだった。
聡太の腰が再び痙攣した。
また鈴ちゃんの穴の奥で精液を搾り取られているんだ。
何度も何度も。
根こそぎ奪われている。
大切な息子の聡太が、この女たちに。
鈴ちゃんが凛ちゃんと同じように全身を快楽に染めながら横に倒れ、今度は由紀美が聡太の腰に跨がろうとしている。
……私と同じ顔をした女が。
私の息子に跨がろうとしている。
「──ああぁあああああっ!!」
絶叫した後のことはよく覚えていない。
気がついたら、裸の聡太を抱えてバスの停留所に座り込んでいた。
あぁ、だめだ。よく考えたらこの姿の聡太を連れてバスになど乗れるわけがない。
いや、聡太の上着とズボンくらいなら持ってきたカバンの中にあったはずだ。
だけどここでのん気にバスが来るのを待ってたら、由紀美だって追いかけて来るかも知れない。
ほとんど意識のない聡太にカバンから取り出した上着とズボンを着せている間に、タクシーを呼ぶことを思いついた。
そうよ、靴も履いてない聡太を裸足で移動なんかさせられないわ。
美由紀は震える手で携帯を取り出して、近くのタクシー会社を探して電話をかけた。
◇◇◇◇◇◇
「どうぞ」
目の前でタクシーの後部ドアが開き、クーラーで冷やされた車内の空気が美由紀の顔にあたったところで、ようやく現実感が戻ってきた。
聡太を抱えたままタクシーの後部席に乗り込む。
「どちらまで?」
髪が真っ白になった初老の男性ドライバーが後ろを振り返りながら聞いてきた。
「T県U市のIヶ丘までお願いします」
「分かりました。もしお急ぎでしたら、高速乗りますけど?」
「ええ、高速に乗って下さい」
美由紀は即答する。
タクシーが動き出し、幅の狭い道路で器用にUターンする。
そしてバックミラーでちらちらと様子を伺っていたドライバーが、少し迷いながら提案してきた。
「……あの、差し出がましいようですが、お子さんの具合が悪いのであれば近くに良い病院があります。そちらへご案内いたしましょうか?」
「いえ、結構です。一旦家に帰ってから……必要であれば病院に連れていきます」
「……そうですか、分かりました」
タクシーがインターから高速に乗った。
特徴のない景色が後ろに流れていくのを見ながら美由紀は聡太を抱きしめた。
大丈夫、痩せたりやつれたりはしていない。
呼吸も落ち着いているし、多分ちょっと寝不足になってるだけだ。
──ふと。
「……あの運転手さん?」
「何か?」
「この車って、何か芳香剤のようなものを使われてますか?」
「ああ、お客さんによって匂いの好みがありますからね。基本的に消臭剤は使ってますけど、芳香剤は使ってないですよ」
「…………そうですか」
「何か匂いがお気になりますか?」
「…………えぇ、その……とても良い匂いがして、なんだか……変な……」