お盆の時期に母と一緒に田舎の叔母さんの家に泊まりがけで遊びに行くのは浜田聡太にとって毎年恒例の行事だった。
 母の妹である叔母さんには凛と鈴という名前の二人の娘がいて、叔母さんの家でいる間は聡太と一緒に山へ川へと、そして夜は遅くまでボードゲームやTVゲームで一緒に遊ぶのが聡太は大好きだった。

 だが今年は母の都合がどうしても合わなくて、聡太を叔母さんの家に届けた後は、母だけとんぼ返りで帰ってしまう。

 ──今年の夏はいつもとは違う。

 夏の始まりから夏の終りまで従姉妹の家で過ごす特別な夏になるはずだった。
 だけどいつもと違う夏になるはずだったのを、いつもとかけ離れた全く違う夏に変えてしまったのは渓流に潜んでいた、たった一匹の新種の寄生虫であった。

【完結済み】本編6話+1
 

 登場人物
 主人公:浜田颯太(そうた)(9歳)
 母親 :浜田美由紀(みゆき)(30歳)
 叔母 :山中由紀美(ゆきみ)(30歳)
 従姉 :山中凛(りん)(11歳)
 従妹 :山中鈴(すず)(8歳)