ボール工場でフレア団を倒したゲンキはマーシュのジムで寛いだ後、バッジをかけてマーシュとバトル、これに見事に勝利した。
「坊ちゃん、カルネさんに挑むん?面白い子やなあ。坊ちゃんがチャンピオンになるの、見てみたいわあ」
ゲンキが旅の目的をマーシュに伝えると彼女も旅に同行してくれる事になった。何でも少年がチャンピオンになった姿を見届けたいとの事である。少年に振袖の衣装を着せた時に愛着が湧いてしまい、好きになってしまったと言うとマーシュも旅に付いて来てくれる事になったのだった。マーシュを連れてゲンキ達は先へと進んでいった。
「ふう、寒いなあ・・・」
コルニが肩を摩って寒さを凌いでいる。ゲンキ達は雪の振る町、フウジョタウンに辿り着いた。
「ほら坊ちゃん、早くおいでな」
「う、うん・・・」
少年は皆よりも後ろを歩いていた。マーシュが来るよう誘ってくる。少年はドキドキしながら歩いていた。
「ふふ、うちの着せた振袖衣装、可愛いわあ」
マーシュは少年が着ている衣装を見て微笑んでいた。ゲンキが着ているのはマーシュから貰った振袖の衣装なのだ。美少年だから着ても問題ないとマーシュに言われて旅の衣装として着る事になった。
「坊ちゃん、うちの衣装、どう?」
「うん、恥ずかしいかな・・・。ミニスカートでフリフリしてるから・・・」
少年はスカートを抑えてもじもじしていた。男の子なのにスカートを着ているのが少し恥ずかしく感じられた。
「そんな事無いよ、ゲンキ似合ってる!」
「そうだね、美少年だからその衣装も似合ってるよ」
コルニとナタネは似合っていると言った。少年は頬を赤くして足をもじもじさせていた。
「ええわあ、坊ちゃん、太腿が可愛いやあ」
マーシュは少年の瞳や衣装、太腿を見て微笑んでいた。
「くしゅん!寒いなあ、体を動かさないと凍えちゃう!」
コルニはくしゃみをして凍えていた。
「ではポケモン勝負でもしませんか?体が温まりますよ」
スモモが勝負をしようとコルニを誘って来た。
「いいね、勝負しよう、スモモ!」
「ではあたし達勝負してますね!」
コルニとスモモは勝負をしに広場に向かっていった。
「あらあら、行ってもうたわ。さて、坊ちゃん、うち等は何して遊びましょうか?」
「うん、どうしよう」
マーシュに何して遊ぼうと言われて少年はこの町でどうするか考えた。すると、何かの気配に気付いた。ナタネは背筋を凍らせて震えている。そしてそれをドロンと煙の中から出て来て舌を出して脅かして来た。
「きゃああああ、出たあ~~~~~~!!!」
ゴーストポケモンが出て来てナタネは一目散に逃げてしまった。
「あらあら、逃げてもうたわ。それにしてもゴーストが現れるとはなあ・・・」
マーシュとゲンキが見るとそのポケモンはゴーストだった。
「全く、私のポケモンちゃんに挨拶せずに逃げちゃうなんて・・・」
そこへ一人の女性が現れた。おどろおどろしい黒髪のロングヘアーにくまの付いた色白の肌、紫のドレスを着たいかにも妖しげな女性は、不機嫌な顔をしてゴーストの前に立った。
「あらあ、あんさんのポケモンではったの?」
「そうよ、私はオカルトマニア、サヨコって呼んでくれると嬉しいわ」
オカルトマニアのサヨコは不気味に笑って少年とマーシュの前に現れた。
「サヨコはんって言うの。ほなよろしゅうな」
「僕は、ゲンキって言うんだ」
「そう、ふふふ・・・」
サヨコはゲンキをまじまじと見て来た。
「な、何?」
「貴方、見るからに可愛いわね・・・。男の子なのに女の子の衣装着ちゃって・・・」
「そうやろう、うちが似合うと思って着せたんやで」
「そうなの、貴方とは仲良くやれそうだわ。まあ、そうなるのは既に分かっていたけどね・・・さて、お近づきの印にこれを一杯・・・」
そう言ってサヨコはゲンキとマーシュにある物を渡した。