第16話「シンオウ地方の冒険、始まりはキッサキシティ」1
シンオウ地方、雪の降る街キッサキシティ。その港に一艘の船が止まった。
「着いたね、シンオウ地方に!」
シンオウ地方に付いてコルニははしゃいで喜んでいた。カロスを旅したナタネ、スモモ達の誘いに応じて来たので、彼女達とまた会える事に喜んでいた。
「フウジョタウン並みに寒いわね。まあ、そこがいいのよ・・・」
雪の降るキッサキシティの寒さにサヨコは同じ町の空気を感じていた。
「マーシュお姉ちゃんも来てくれたんだね」
少年、ゲンキはマーシュが一緒にいるのを見て喜んでいた。
「ええ、坊ちゃん達がいくなら、うちも付いて行きますえ。それに、この子も来とるからなあ」
そう言ってマーシュがとなりにいるふりそでの方を向いた。
「もちろんです、私はどこへでもマーシュ様に付いて行きますから!」
ふりそでのキリカははきはきした口調で言った。マーシュがシンオウ地方に来る事になった時、彼女が唐突に現れて付いて行くと決めたのだ。
「まあ、賑やかになるし、ええと思うよ」
「流石マーシュ様、見事な寛大っぷりです!」
キリカは目をキラキラさせて一生付いて行くと言った。
「じゃあゲンキ、初めて踏むシンオウ地方を旅しよう」
コルニに手を引かれてゲンキは彼女達とシンオウ地方の地を踏んだ。
「ゲンキ、コルニさん達、待ってたよ!」
地を踏むと、ナタネとスモモが待っていた。ナタネが笑顔で手を振ってゲンキ達を出迎えた。
「ナタネお姉ちゃん、久しぶりだね」
「ゲンキ、久しぶり」
ゲンキとナタネはハイタッチをして再会を喜んだ。
「お久しぶりです、見ない内に逞しくなりましたね」
スモモが少年が心身共に成長しているのを感じて喜んでいた。
「そうだよスモモ、あれからゲンキも強くなってね!」
コルニがはしゃいでゲンキと修行した日々を語っていた。
「スモモちゃん、カロス地方を旅した男の子がくるって聞いたけど!」
そこへ一人の少女がやって来た。黒の三つ編みのツインテールの額が広いフェイス。白の半袖にミニスカートの太腿が眩しい、水色と白の縞々のソックスが魅力的な活発な少女だった。
「あ、スズナさん!」
彼女、スズナがやって来てスモモは喜んだ。
「初めまして、カロスの皆。あたしはスズナだよ!」
コルニ達を前にスズナは元気よく挨拶した。
「初めまして、ゲンキです」
「君がスモモちゃん達の言っていた男の子だね」
スモモがしゃがんで顔を合わせて少年に声をかけた。
「あたしはスズナ。このキッサキシティでジムリーダーをやってるの。君はカロス地方から来たんだよね。シンオウ地方はいいよ。雪景色が綺麗なこの街もいいけど、大都市のコトブキシティやコンテストのあるヨスガシティ、スモモちゃんがジムをやってるトバリシティにはデパートがあるし、ノモセシティには大湿原があって、楽しい所が沢山あるの!」
そう言ってスズナは両手を広げながらまだ見ぬシンオウ地方の見所のある名所を少年に教えた。
「そうなんだ。行ってみたいな」
「うん、行ってみるといいよ。さて、早速だけど、スズナと勝負しない?」
スズナがボールを構えて勝負を誘って来た。
「え、ここで」
「そうよ、カロス地方から来た男の子がどんなトレーナーかこの目で確かめてみたいし。スモモちゃん達から君の事は聞いていたから、どんな男の子か興味津々なの!」
「ゲンキさん、スズナさんと勝負してあげて下さい。スズナさん、貴方と勝負するのを凄く楽しみにしていたんです」
スモモが少年にスズナと勝負してあげて欲しいと言った。
「ゲンキ、やってみなよ。スモモのお友達のトレーナーって聞いたからどんな勝負をするか見てみたいな!」
コルニも勝負を見たいと言って少年にバトルするよう勧めた。
「うん、じゃあやってみるよ」
「いい返事だね、それじゃあ、行っくよーー!」
スズナとの勝負が始まった。スズナがユキメノコを繰り出して来ると、ゲンキはカエンジシを出して挑んだ。
「ユキメノコ、かみくだく!」
スズナの指示でユキメノコがかみくだくをして攻撃した。カエンジシはダメージを受けたが体勢を整えて、かえんほうしゃを飛ばした。
「かげぶんしん!」
ユキメノコはかげぶんしんをしてかわすと、ふぶきを飛ばして来た。カエンジシはジャンプしてかわすと、ニトロチャージをしてユキメノコを攻撃した。
「れいとうビームだよ!」
ユキメノコがれいとうビームを飛ばして来ると、カエンジシは走りながらこれをかわしていき、フレアドライブでユキメノコを攻撃してこれを倒した。
「すっご~い、スズナのポケモンを倒すなんて!」
スズナはユキメノコを戻してユキノオーを繰り出して来た。ゲンキはカエンジシを戻してアマルルガを出した。
「ユキノオー、じしん!」
スズナの指示でユキノオーはじしんをしてアマルルガを攻撃した。
「ウッドハンマー!」
ウッドハンマーで追撃に出るが、アマルルガは何とかこれをかわしていわなだれを飛ばして攻撃、ユキノオーを怯ませた。
「ストーンエッジ!」
ゲンキの指示でアマルルガはストーンエッジでユキノオーを攻撃してこれを見事に倒した。
「ふわあ、スズナ負けちゃった。あはは、君って凄いんだね!」
負けたスズナはユキノオーを戻すと、笑顔で少年の強さを称えた。
「うんうん、流石だね。スモモちゃん達が君を気に入ったのも分かるよ。じゃあ、スズナに勝った証を受け取って!」
スズナがバッジを少年に渡した。
「いいの、もらって?」
「いいんだよ、スズナに勝ったんだから。遠慮しないで受け取ってね」
スズナに言われて少年はバッジを受け取った。少年はお礼をするとスズナは笑みを浮かべていた。
スズナと勝負した後、コルニ達と別行動を取って少年は雪だるまを作って遊んでいた。
「スズナお姉ちゃん、魅力的だったなあ・・・」
雪玉を作りながらスズナの事を思い出していた。勝負した時に明るい笑顔、肉付きのいい柔らかそうな太腿、全てが少年にとって刺激的に感じていた。
「コルニお姉ちゃん達も可愛くていいけど、スズナお姉ちゃんも・・・」
「スズナの何がいいの?」
「え、あ!スズナお姉ちゃん!」
声がして振り返ると、そこにはあのスズナがいた。スズナは涼しい笑みを浮かべて少年の顔を見つめていた。
「あ、スズナお姉ちゃん、どうしてここに?」
「あたし?う~ん、何て言うかな。君に会いたくなっちゃってね」
「僕に?」
「そう」
スズナと一緒に岩場に座って話をした。
「君の事はね。スモモちゃん達から聞いていたの。可愛い男の子なのに、勝負の才能があって腕が立つ。そんな子がどんな男の子なのか凄く気になってね、勝負をしたんだけど、うん、君、凄くいいと思うの」
「そうなんだ。ありがとう」
「えへへ、それで、君はスズナをどう思ってるの?」
スズナが少年の顔を覗くように聞いて来た。
「ああ、僕は、スズナお姉ちゃんの事、好きだと思うよ」
「スズナが好き?」
「う、うん、凄く魅力的だし、太腿がエッチで、僕、仲良くなりたいなあって・・・」
「ふんふん、そうか、スズナと仲良くなりたいか~・・・」
少年の言葉にスズナは頬を赤くして照れくさそうな顔をしていた。
「じゃあ、スズナと・・・エッチしてみる?」
「え、スズナお姉ちゃんと?」
スズナの誘いに少年は目を丸くして驚いていた。スズナは恋人を見るような潤んだ目で少年を見ていた。