キッサキシティから出発して雪道から洞窟を通り抜けて、ゲンキ達はハクタイシティに辿り着いた。
「着いたよ、ハクタイシティに!」
ナタネが指を差して街に来た事を伝えた。
「やっと着いた、道中寒かったもんね・・・」
街に着いてコルニがホッとしたように息を吐いた。道中、吹雪が舞う雪原を歩いていたため、コルニやナタネはとても寒そうにしていた。少年はその事を思い出していた。
「そうですか?あたしは鍛えているので平気でしたけど・・・」
「スモモ、平気なんだ・・・」
平気そうにしているスモモにコルニは驚いた顔をしていた。
「でも、ここまで来たから寒さはもう大丈夫だよ」
ナタネが笑顔で寒さの心配はないと言うとコルニは安心したように笑みを浮かべた。
「良かった、折角来たんだから温かい飲み物が欲しいな・・・」
「そうやなあ、どこかにええ喫茶店は無いやろか?」
マーシュが喫茶店が無いかを探していると、何かの異変に気付いた。
「あら、どないしたんやろうか?」
「マーシュさん、どうしたの?」
「コルニはん、何かこの街、ポケモンがおらへんなあ・・・。それに、何か皆も気分が沈んどるなあ・・・」
マーシュが見ると、街にはポケモンが少なく、人々もどこか気持ちが落ち込んでいるように感じられた。少年も人々の元気が無く暗い感じになっている事に気付いた。
「あれ、皆どうかしたのかな?」
「おーい、ジムリーダーさん!」
そこへ一人の男性がやって来た。
「ナタネはん、その人は?」
「マーシュさん、自転車屋のおじさんだよ。どうかしたの?」
「ジムリーダー、ロケット団とか言う奴等が現れて、ポケモンを奪っているんだ」
「ロケット団って・・・?」
「神殿に来てたあの人達だね」
ナタネが言うとスズナが神殿に現れた黒づくめの連中だと言った。
「こんな所まで来て悪さしているなんて・・・!」
「ナタネさん、一緒に追い払いましょう!」
スモモがロケット団を追い払おうとやる気を見せた。
「うん、それでロケット団はどこにいるの?」
「そう言えば、あそこのビルに入っていくのを見たな・・・」
自転車屋のおじさんが指を差した先に、ギンガ団が使っていたビルがあった。
「あそこだね、皆、力を貸して!」
「うん、任せて!」
ナタネがお願いするとコルニ達は力を貸してくれる事になった。ビルへと向かい、中に入ると、そこには予想した通りに、ロケット団のしたっぱ達が立ちはだかった。
「何だこいつ等、ジムリーダーか?」
「ロケット団、盗んだポケモンを返しなさい!」
「は、人に言われて返すかよ!」
「ここでご退場させてもらうわ!」
したっぱ達がポケモン達を繰り出して来た。ナタネ達もポケモンを繰り出して戦いに挑んだ。
「ゲンキ、頑張ろうね!」
「うん!」
ゲンキもコルニと力を合わせて戦っていった。したっぱ達と戦いながら頂上へと進んでいき、3階まで辿り着いた。
「な、したっぱ達は何をやっていたのよ!」
奥では幹部のアテナがジムリーダー達が早く現れた事に歯ぎしりして驚いていた。
「貴方がリーダー格だね!」
「街の人々のポケモンを返してください!」
ナタネが指を差すとスモモがアテナにポケモンを返すよう言った。
「何を言っているの、奪ったポケモンは私達が有効利用させてもらうのよ。貴方達に邪魔はさせないわ!」
「ポケモンを悪い事に使うなんて許さないんだから!」
コルニが叫ぶとアテナが睨んで来た。
「なら私達を倒してみなさい!返り討ちにしてあげるわ!」
アテナがラフレシアとアーボックを繰り出して来た。
「ゲンキ、一緒に戦おう!」
「うん!」
ゲンキとコルニが前に出た。ルカリオとイーブイを繰り出してアテナのポケモンと戦った。
アテナのアーボックがかみつくに出ると、イーブイは素早くかわしてでんこうせっかで攻撃した。
ラフレシアがマジカルシャインで攻撃して来ると、コルニのルカリオはラフレシアの攻撃をかわして、シャドークローで攻撃した。
「きいいい、生意気よ!」
アーボックがヘドロばくだんを飛ばして来ると、イーブイはこれをかわしてあなをほるをして攻撃してアーボックを倒した。
「ルカリオ、インファイト!」
コルニのルカリオがインファイトをしてラフレシアを倒した。
「ぐ、ぐぎいいいいい!!!」
敗北したアテナは悔しそうに呻いて歯ぎしりをした。
「さあ、ポケモンを返しなさい!」
ナタネが言うとアテナは落ち着いて言った。
「ふ、ふん、少しはやるようね。仕方ないわね、ここは引き際をわきまえてあげる・・・。奪ったポケモンは自由にするといいわ・・・」
アテナは奪ったポケモン達をナタネ達に渡した。
「でも警告しておくわよ。我々ロケット団はこのシンオウ地方で大きな事をするの。今のうちに逆らう事は止めておきなさい、ではこれで・・・!」
アテナはそう言うと足早に去っていった。
「やったね、ポケモンを取り返せたよ」
「ええ、コルニさん、ゲンキさん、ありがとうございます」
ナタネとスモモがゲンキとコルニにお礼を言った。
「どういたしまして、ゲンキ、感謝されるのって気持ちいいね!」
「うん、そうだね・・・あれ、イーブイ?」
ゲンキが見るとイーブイの様子がおかしい事に気付いた。するとイーブイは姿を変えてエーフィに進化した。
「やった、ゲンキのイーブイが進化した!」
イーブイをプレゼントしたスズナがゲンキに渡したイーブイが進化した事を喜んだ。
「ゲンキさん、おめでとうございます!」
キリカがゲンキのイーブイが進化した事を祝福した。
「ええなあ、エーフィか。うちのマーシュもええけど、エーフィもええなあ・・・」
マーシュは興味津々にゲンキのエーフィを見ていた。
「じゃあ、ポケモンさんを皆さんに返しましょうか?」
マーシュ達と一緒に人々のポケモンを返しに行った。
「ゲンキ、あたしのジムに挑戦に来るといいよ!貴方と勝負するの楽しみにしてたんだ!貴方の腕前見てみたいから、よろしくね!」
事件解決の後、ナタネはジムに戻っていった。ゲンキと勝負がしたいと言ってジムで挑戦を待つことにしたのだった。ゲンキはジムに入って休憩室で一休みをしていた。
「ゲンキ、ちょっといい?」
「うふふ、坊ちゃん、ここにおったか♡」
そこへコルニとマーシュが手を振ってやって来た。