休憩室でコルニ達に癒してもらった後、ゲンキはジムリーダーのナタネと勝負を挑んだ。ナタネとのバトルは大詰めを迎えていた。
「ロズレイド、リーフストーム!」
ナタネのロズレイドがリーフストームを飛ばして来た。ゲンキのカエンジシはこれをかわすとかえんほうしゃを吐いて攻撃、ロズレイドを見事に倒した。
「負けちゃったあ、ゲンキ、貴方って強いんだね。あたしももっと修行しなくちゃ」
負けを認めるとナタネはゲンキにバッジを渡した。ナタネからバッジを貰いゲンキは喜んだ。
「ありがとう、ナタネお姉ちゃん」
「貴方ならあたしに勝てると思ってたよ、これからも頑張ってね!」
ナタネからの励ましを受けてゲンキはジムを後にした。
「これがナタネお姉ちゃんのバッジなんだ」
ナタネから貰ったバッジを見ながらゲンキは歩いていた。バッジを磨いて叩いてみるといい音が響いて心地いい感じがした。
「スズナお姉ちゃん、ナタネお姉ちゃんからバッジを貰って二個だね。まだあるよね・・・」
シンオウ地方にいる残りのジムリーダーを思い出しながら少年はコルニ達の待っているポケモンセンターへと歩いていた。シンオウ地方もカロス地方と同じように8人のジムリーダーがいる。彼等に挑戦してバッジを集めようと言う目的を少年は持つようになっていた。それをコルニ達に言おうと思っていた。カロスでチャンピオンになった実績からシンオウでも同じように挑むのもいいかもしれないと考えていた。
「君、何を大事そうに持っているのかな?」
「え?」
するとどこからか声が聞こえて来た。済んだ低めの大人の女性の綺麗な声が聞こえていた。
「へえ、綺麗なバッジを持ってるのね♪」
後ろから影が出来ると頭の上から手が下がって来てバッジを取り上げてしまった。
「あ、僕のバッジ!」
「ふうん、フォレストバッジ、ナタネちゃんのバッジなんだ・・・」
少年が振り返ると、そこには半袖のミニスカートを履いた身長の高い大人の女性が艶やかな瞳でフォレストバッジを珍しそうに見ていた。
その女性は金髪の片目を隠したロングヘアーに黒の水玉型の頭飾りを付けていた。スタイルのいい引き締まった体に半袖のオレンジ色のミニスカート、ガーターベルトを付けた黒のニーソックスを履いていた。大人の女性が着るには恥ずかしく感じる、少女が着るようにミニスカ衣装をその女性は恥ずかしげもなく着ていた。
「シロナ、さん?」
少年は前世の記憶で彼女がシンオウ地方のチャンピオン、シロナに似ている事に気付いて彼女なのかと声をかけた。
「へえ、シロナさんを知ってるんだ?」
その女性はしゃがんで少年の目線に顔を合わせてシロナを知っているのかと言った。
「え、でもお姉さんじゃないの?」
「え、ええ、あ、あたしは違うわよ。あたしはただの、通りすがりのミニスカートのお姉ちゃんよ」
「ええ、嘘だよ、どう見てもシロナさんじゃあ・・・」
「君、女の子のプライバシーにずかずか上がり込むものじゃないわよ・・・?」
シロナじゃないかと言う少年に女性は黒いオーラを出してそれ以上探るのを止めるように察するよう言った。
「ご、ごめんなさい・・・じゃあこれ以上は言わないよ」
「うんうん、それでいいの、とにかくあたしは御覧の通り、明るいミニスカートのお姉ちゃんだから、だから君も親し気に接してくれると嬉しいわ」
「うん、ミニスカートのお姉ちゃん」
「うふふ、いいわよそれで・・・」
そう言うと女性は頬を赤くしてゾクゾクしたように体を震わせていた。
(ああ、男の子にお姉ちゃんと呼ばれる感覚、嫌いじゃないわ・・・。ミニスカートの恰好をしたのは大正解ね。こういうのを着てみるのも悪くないわ・・・♡)
「どうしたの、お姉ちゃん?」
両手を握ってドキドキしている女性に少年はどうしたのと、首をかしげて聞いた。
「あ、ああ、何でもないのよ、うふふ・・・もちもちほっぺ可愛い♡」
女性はクスクス笑うと、少年の頬を指でつついて笑っていた。
「そうだった、まだ君の名前を聞いていなかったわね。君の名前は?」
「僕、ゲンキ」
女性が名前を聞くとゲンキは自分の名前を名乗った。
「ゲンキ、いい名前ね」
「お姉ちゃんは?」
「それは・・・うふふ、ひ、み、つ♡」
女性は指を振って内緒だとウィンクして言った。
「ええ、どうして?」
「可愛い女の子は簡単に名前は教えないの♪きゃ!」
すると悪戯風が吹いてきて彼女のスカートをめくった。スカートの中の黒パンツを少年は見てしまった。
「うふふ、もしかして、お姉ちゃんのパンツ、見ちゃった?」
「う、うん・・・・」
「もう、エッチなボク君。女の子のパンツを見るなんて大胆ね。でもそう言う所、嫌いじゃないわよ?」
パンツを見られても彼女は怒らずクスクス笑って少年の額を指でつついていた。
「君、ここじゃ見かけないけど、どこの男の子?」
本題に戻って女性がゲンキにどこの子供かを聞いた。
「僕、カロス地方から来たんだ」
「カロス地方・・・!プラターヌ博士の?」
「その人を知ってるの?」
「え、あ、ああ、まあ・・・ね?その人の本を知ってるから、多少はね、うふふ♪」
冷や汗を流して知っていると言う感じを出している。少年は何かあるのかと思いながらも空気を呼んでそれ以上言わない事にした。
「僕、シンオウ地方でジムリーダーに勝ってシロナさんのリーグに挑もうと思うんだ」
「へえ、それはいい心がけね。強くなろうと言うその心意気、感心よ。けど、シロナさんは凄く強いわよ。シロナさんに勝てるのかな?」
「勝てるよ、カルネさんに勝ってチャンピオンになったから」
「へえ、それは凄いわ。シロナさんも楽しみにしてるかもね。そうだ、ねえ君、シロナさんに勝つ目的をもって頑張っている君!」
「なあに?」
「お姉ちゃんが頑張っている君を面白い所へ連れて行ってあげようと思っているけど、付いて来てみる?」
「いいの、でもコルニお姉ちゃん達が待ってて・・・」
「大丈夫、そんなに時間はかからないの。ちょっと行ってすぐ帰るだけだから。ね、お姉ちゃんの軽いお誘いだと思って付いて来てくれる?」
女性が両手を背中に回して太腿をもじもじさせてお願いして来た。
「う、うん、じゃあ一緒に行こうかな・・・」
「うん、いいわよ、それで。じゃあ行きましょう!」
彼女はボールを投げてトゲキッスを出した。
「さあ、乗って。ひとっ飛びよ」
女性に手招きで誘われて少年はトゲキッスに乗った。トゲキッスは羽ばたいてある山へと飛んでいった。