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遠目に見かけたことのあるドニアザードを、どうして少年が憧れるようになったのかは本人さえも預かり知らぬことだった。それほど外に出ることのない彼女だったから、少年と話したことさえ片手で数えるほどしかなかったはずだ。しかしそれゆえに育まれてきた憧れでもあったので、ときおり年上の娘を見かけるだけで少年は満足して過ごしていたのだ。
だが花神誕祭が終わってからこっち、ドニアザードの調子が悪くなって自宅に閉じこもりっぱなしになったと聞いた少年は心配でたまらなくなり、なんとかして彼女の力になりたいと思った。
実際のところ、少年にできることはない。そもそも娘が彼の事をどれだけ覚えているのかも怪しいと本人が疑い、迷うくらいだ。
一人で焦り、わけのわからない顔をして悶々と過ごしているのが気にかかったのだろう。ドニアザードの友人であり、こちらはよく見知っている踊り子のニィロウが少年にこっそりと聞いてきた。
「なにか困ったことでもあった?」
二人きりになった時、まるで朝の挨拶のようにさりげなく聞かれたものだから、つい少年は訥々と理由を話してしまった。娘に優しく誘導され、しどろもどろにドニアザードをどう思っているのかも喋った。自分よりドニアザードと親しいニィロウお姉ちゃんであれば、なにかいい考えを出してくれるかもしれないと、話すうちに少年は期待した。
その期待に応えたものか、ニィロウはしばらく考えてうなずいた。
「うん。それなら私がなんとかしてあげられるかも。明日の昼に、またここまで来てくれない?」
「わかった!」
少年の笑顔にニッコリと笑みを返して、ニィロウはその場を立ち去っていった。話してみてよかった、と少年は安心して明日を待つことにした。
それにしても、ニィロウお姉ちゃんはかけっこでもしていたんだろうか。妙に頬が赤くなっていたなと、今頃になって少年は気づいたのだった。
「に、ニィロウお姉ちゃん……!」
「んー?」
「お、おちんちん持っちゃヤダよ……! 離して……!」
しゅりしゅりと表面だけを擦るような優しい手コキをされてしまい、少年は初めての刺激にカカトを浮かせて立っていた。震えているのは不安定な姿勢のためか、それとも初めて生殖器に受ける刺激のためか。
「でも、君のココ、こんなになっちゃってる。私が持ちやすいように、ぷっくり大きくしてくれてるんじゃないの?」
「ち、違うよ! だって、だってお姉ちゃんが勝手に触ったんじゃないか!」
ニィロウと待ち合わせた少年は彼女の部屋に通されるなり、いきなり股間へ手を伸ばされた。驚いているうちに少年チンポがやわやわと揉まれ、そうすると当然のことながら勃起してしまい、ズボンから取り出されて娘に愛撫されてしまっている。
「やめてよぉ……! いじっちゃやだぁ……」
「どうして?」
親指と人差し指の間でくにゅくにゅと、すでに皮の剥けている亀頭を捏ねられて少年が身を捩らせる。男根は見るからに未成熟だったが、鈴口には小さな水玉が浮かんで光るのをニィロウは見てとった。
「おちんちんの奥が、ピリピリとかムズムズしてるよね?」
「うぅ……」
ニィロウの優しい声がおちんちんと言った事実に少年の胸が高鳴る。そのせいで耳まで赤くなり、ほんとうにチンチンの奥で何かが動くのを少年は感じた。
「な、なんか……おかしいよ。お姉ちゃんの言った所が、かゆいのか痛いのか……。わ、わかんない」
「うん。それでいいよ。」
ぴたりと吸い付いた娘の手のひらで包まれながら、竿がゆっくり上下にシゴかれる。そうするとますますピリピリしてしまい、彼はニィロウから逃げるように腰を揺らした。
「ふあ……」
「だめだめ。そのまま、そのまま」
娘にじっと見つめられて、しかもその顔が笑っていることで少年の身体が熱くなってくる。この知らないことは、ニィロウお姉ちゃんにとって楽しい、いいことなんだ。なぜか悪いことをしていると感じていた少年の理性が娘の笑みでほぐれ、崩されていく。
「ほら、私にもわかるようになってきたよ。おちんちんの先っぽ、パクパクして、お汁が出てきた」
裏筋を下から上へ娘の指がなぞると、透明な汁がじゅわっと溢れた。そのまましごいているニィロウの手がぬちゅぬちゅと音を立てはじめると、少年は自分が失禁したのかと本気で疑ってしまう。しかしそんな粘っこいものを出したことは今までなかったし、正直なところ、もう少年はそれどころではなくなってきていた。頭の中が真っ白になりそうな快感で両足が震えるばかりだ。
「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」
「こっちも触ってあげる」
「あっ……うぁ……! そこ、そこ、つぶさないで……!」
「大丈夫。揉むだけだよ。このかわいい袋、モミモミするだけだから」
「うあ……ぅ……! ひ……! おねえちゃ……!」
手コキされながら金玉をクリクリされて、少年は情けない声をあげてしまう。いじめるというよりも奉仕のような彼女の責めはどんどん早くなっていった。ニィロウのお手てが少年のおちんちんをまんべんなく擦りたて、どんどん大きく、硬くしていく。
満ちていく官能の痺れに少年は思わず腰を引いてしまうが、それを追うニィロウの指使いはぴったりと張り付いて離そうとせず、我慢汁を竿へ塗りたくるように伸ばし、性臭を立ち昇らせていった。
「おねえちゃん、おしっこ、おしっこが出る……! 汚いから離して!」
「いいよ。それはこのまま出していいの。ねぇ、君のおちんちんが出してるネバネバや臭いは、おしっこのじゃないんだよ。わかるかな……? 今は臭いなんてわからないよね」
「でも、でもこれ、やっぱり、おちんちんの……ぉ……!」
「我慢しなくていいよ」
彼女の手が少し力を込めて男根をしごきはじめると、もう片方の手は肉竿の根元のあたりに添えらてそこをつかみ、肉の器官全体を前後に揺さぶった。お尻の奥にある熱が強烈に広がってしまい、彼の背骨を昇って頭を炙っていく。少年の口からはもはや荒い息遣いだけが吐き出され、ニィロウも気持ちが昂ぶっているのか目を潤ませて微笑んでいた。
「出しそうだよね?」
「近い、近いぃ……! お姉ちゃんの声で、耳元で言わないでよぉ……! それ、それダメぇ!」
「あ……♡ 出して、出して……♡ ちょっと我慢してもいいけど、すぐにぴゅぅ~っ……てしても気持ちいいよ。どうする? どうする……?♡」
「あ……! あっ、あぁ……!」
「出る? 出る? 出る?」
「でるうぅ……!」
きゅ、と亀頭を絞られた瞬間、少年は叫んで精通した。ニィロウが蓋をするように片方の手のひらを肉傘の上にかざしていたので、少年のはじめては娘の手にドブドブとぶちまけられてから下へ垂れ落ちていった。
腰をガクガクと震わせて全身を仰け反らせる少年は背骨の一番下のあたりで爆発する射精の快感で涙をこぼし、歯を食いしばって耐えようとしている。
「まだ出てる……すごい……♡」
両手に塗られていく精液の熱と勢いに微笑みながら、ニィロウはやんわりと少年のモノを揉んでやる。やがて荒ぶる噴出が終わると、娘は布を取ってきて、精液で濡れた場所を丁寧に拭いていった。
「すごかったね」
「……」
無言のままの少年は、立っているのも辛そうで脚を震わせっぱなしだ。自分の粘液で濡れた陰嚢を拭かれている時もぴくりと反応はするが無抵抗で、ニィロウは拭うたびに少しずつ硬さを失っていく男根の柔らかさを感じていた。
「ドニアザードにしてほしい?」
「えっ……!? ちが……!」
弾かれたようにニィロウを見る少年の瞳は狼狽して泳いでいた。最後に先端の汚れを拭くと、彼女はその先端に軽くキスをする。
「……!?」
少年は驚いたような顔をして娘を見ると、ニッコリ笑ったままニィロウが囁いた。
「こっち来て」
「うああぁぁ~~……!?」
掠れるような声を上げて、少年はニィロウの膣内へと雄肉をすっぽりと埋めていった。
「そう、そう。上手だよ」
「ニィロウお姉ちゃ……ん! これ、なに……ぃ」
「……腰、もっとくっ付けようね」
ベッドの上で正常位になるよう少年を迎え入れたニィロウは、相手の腰に脚を絡ませてぐっと引き寄せた。
「わぁ……っ! にゅるにゅるが、おちんちん全部、た、食べちゃう……!」
「そうだよ。私が、全部食べちゃうから」
「やだ……。これ、ゾクゾクする。こわい! こわい……!」
「じゃあ……じゃあ、ね。後ろに下がって、抜いちゃおうよ。そう、そうやって、私から逃げていって……。
ふふ。だめ~♡」
カリ首が膣口まで戻ったところで、少年に絡んだニィロウの脚が彼を奥まで押し戻していった。情けない声を上げる少年を見て瞳を細めながら、彼女がその動きを何度か繰り返させる。そうするとやがて彼は自発的に雄の腰つきでピストン運動を行いはじめた。
「ふぅっ……! ここ、にゅるにゅるして、ほかほかして……! ゾクゾクがお尻の中にぃ!」
「んっ……ん♡ ゾクゾクじゃなくて、きもちいい、だよ。あっ……。」
「きもちいぃ、お姉ちゃん、きもちぃ~……」
快楽で舌足らずになっている少年のモノがニィロウの中へ挿し込まれるたびに、柔らかく絡みついてくる女の子の感触に夢中になっていく。娘は身体を揺らして自分から腰を押し付けてやり、膣全体で少年を可愛がる。
「もっと速く動いてもいいよ。痛かったりしないから……。ほら、ほら……ぴたん、ぴたん、ぴたんっ」
「うぁ……ヒダヒダが、おちんちんに引っかかって食べ、食べないで……っ! きもちぃ、止まんない、止まんない、止まって……っ!」
泣きそうになりながらパンパンパンッと腰を振る少年を淫靡な腰つきで受け止めて翻弄するニィロウは、余裕すらありそうな表情でひっそりと笑っている。
「ずぼずぼって、音してる。っん……♡ おちんちんが、どんどん大きくなってるけど……どうなるのかな?」
「あっ……! あああ……! さっきの、さっきのが出る! ごめんなさい、ごめんなさい! いぅう……!」
「んぅ♡ あっ……♡ 泣かないで。さっきの、出してもいいの。お姉ちゃんの中に出していいから」
「でも……でも……!」
「出して」
前かがみになっていた少年の頬をニィロウの両手が包む。それが引き金となって、少年の我慢は呆気なく崩壊した。
「あぁぁぅ……うぁぁぁ!!」
「あっ♡ はぅっ、ん……♡ びゅぅ~、びゅうぅ~~~~……♡」
作りたてのアツアツザーメンがニィロウの雌肉へと注がれていき、そのリズムに合わせて娘が脚を絡めて射精を促してやる。腹の中身が出ていきそうな快感を解き放っていた少年だったが、全部を出し切る前にニィロウの甘い声を聞いて淫肉で包まれているとすぐに硬チンポを復活させてしまい、続けざまに腰を振るいだしてしまった。
「あ……♡ 勝手にしちゃうんだぁ……?」
「もう一回……! もう一回いいでしょ……? いま、いまのすごかったんだ! お汁がでるとき、すごかったんだよぉ……っ! お姉ちゃん、お姉ちゃんっ……!」
「っふ……。いいよ……♡ またいっぱい出そ?」
「っ……ニィロウお姉ちゃん……! うん、うん……!」
愛液と精液でぐちゃぐちゃになっていく自分の股間など見向きもせず、必死にニィロウの腰を掴んで少年は雄根をねじ込み、すぐに果てては追加の白濁を吐き出していった。いくら出しても飽きず、次から次に金玉が送り出してくる気持ちのいいお汁を娘にプレゼントすることしか考えていない。
「出る、出るぅ!」
「あぁッ♡ また出てる……♡ 大っきくなってきたオチンチンで、また私の中、好きにしてるぅ……♡ くぅぅ……♡♡」
腰を痙攣させた少年がついにニィロウの腹の上へと倒れこんだのは、外が夕陽の色に染まりはじめた頃になってからだった。
「ひゅーっ……ひゅーっ……ふぅぅ……」
「私のお腹の中、たくさんになってて、すごいよ……。がんばったね」
「お姉ちゃ……」
萎えはじめたオチンチンを抜こうともせず、頭を撫でられながら幸せなぬくもりに包まれていた少年の耳元へ、ニィロウの小さな声が忍び寄ってきた。
「ねぇ。ドニアザードにおちんちんしたい?」
「…………? んふ……っ!? えっ……」
はっとした少年が顔をあげると、微笑んだままのニィロウと目が合った。そして彼は想像した。こうしているのがドニアザードお姉ちゃんだったら……。
ぴくん、と少年のペニスが血を集めはじめる。
「あっ……。ちがう、だって……ニィロウお姉ちゃんがしてくれたんだ。ちがう」
「いいの。いいことなんだよ、本当は。でも、ごめんね」
ぐい、と身体の位置を入れ替えられた少年がベッドに押し倒される。そのまますばやく彼へ馬乗りになったニィロウの濡れたままび花口が、膨らみはじめた亀頭にピタリと吸い付いた。
「あぅ、あっ、おねえ、あっ……」
「応援はしてあげられないけど……っん」
娘が入り口で性器同士を摺り合わせ、少年を勃ち起がらせていく。雌膣の中から白い液体が垂れてきてチンポをつたい、小さな玉袋を温かく濡らしていくと、その中身が次に向かってキュッっと動きはじめる。
「入るぅ……んっ……♡」
「ああぁぁ……にゅるにゅるが、またにゅるにゅるぅ……」
娘が腰を落として膣口がキュゥンと震えた瞬間、一気にズブブッと少年のモノを柔らかな粘膜で包み込んでしまった。そして先ほどとは違う、回すような動きを加えてニィロウが腰を揺さぶったものだから、少年はすぐに恍惚とした顔で呻いた。
「これ……これさっきとぜんぜん違う……! ふぁ、あぁっ……! おねえちゃん、まって、おかしいっ……!」
「好きな時に出していいよ。んう……ふ……ふっ♡ でも、止めてあげないけど……ふっ♡」
「な、なんで……!? あっ! 中でおちんちん握らないで、そんなに触ったら、ヌルヌルした、あっ、あっ、あうぅ~~……!」
ニィロウの太ももが少年をがっちり挟むと、その丸いお尻を彼の恥骨にピッタリと押しつけてグリグリ回した。その膚の柔らかさとトロトロの膣壁に揺すられた少年は呆気なく熱液を迸らせてしまい、泡立って白く染まった二人の接合部に新しい粘り汁が注ぎ足されていく。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「まだまだ元気だね。んしょ……♡」
「あ……ああ……ああぅ~~……」
きゅっ、と肉棒を搾り上げられると少年の目へある種の諦めが浮かんだ。それを目ざとく見つけたニィロウが前かがみになって顔を近寄せた。
「気持ちよくない?」
「気持ちいい……。いいけど、ニィロウお姉ちゃん……もう……」
「私が好きって言って」
「…………。え……?」
聞き間違えたのかと少年は思ったが、娘の目は本気だった。
「言うだけでいいから。言ったら、止めるね」
「やだ。やだよ……!」
「うん。そうだよね」
ニィロウの指が少年の乳首をつまむと、驚きで彼の身体が小さく跳ねた。そのまま娘が腟内の中をうねらせて腰を上下させると、胸と股間の二つの快感がじわじわと馴染んでいくのを少年は感じた。
「やだ……なんで……なんで気持ちいいのがこんなにあるの……?」
「うん。なんでだろう……んぅ♡ あっ♡ あっ♡」
「お姉ちゃん、お姉ちゃんっ……! これやだ! もうやだぁ! うううぅ!」
「言って」
彼の上に跨り、ぱんっぱんっとお腹を打ちつけながらニィロウは優しく命令する。どれだけ少年の口から漏れ出す吐息が乱れても、鈴口が液を吹き出しても丁寧に官能を与え、彼のチンポと脳を溶かしていった。
「うぁっ、うぅ~~……! おねえちゃん、ニィロウおねえちゃん……!」
「気持ちいいよね。ぜんぶ、ぴゅーっ、しよう?」
そう言って何度もあやし、快楽に溺れさせながらニィロウは優しい声でずっと囁きかけていく。彼女が言葉を紡げば紡ぐだけ快楽が増幅されるようで、少年は腰をくねらせて射精欲を爆ぜさせていった。
「ニィロウおねえちゃん、ニィロウおねえちゃん、ぼく、すごい、すごいぃ……!」
少年の手がニィロウの太ももをつかみ、指が沈むほど力を入れて腰を押し上げていくと、お互いの動きが合わさって結合部にぐじゅぐじゅと大きな水音が鳴っていく。
「ニィロウおねえちゃん……!」
「言って」
少年の耳を甘噛みしながら娘は囁き、腰を思い切り捻ってやった。
「うあ……! 出る……! また出るぅ……! ニィロウおねえちゃぁ~~ん!」
「言って。言って。言って」
「好き、ニィロウお姉ちゃんが好き! 好きぃ……! 出るぅ~~!!」
悦楽に抵抗できず、少年は涙をこぼして絶頂に溺れながら、残っていた子種を全部ぶちまけた。
「んぅ……ふっ、くぅ♡ んっ♡ あ、あぅう……♡ ~~~~~~~っ♡♡♡」
精一杯作った若いオスのドロドロ搾りが膣道の奥へむかって吸い込まれていく。射精の勢いが止まるまで腰を揺らし続け、ひたすら相手を気持ちよくさせることだけを考えていたニィロウもさすがに軽くイってしまい、身体を震わせてその余韻を受け止めていた。
それが落ち着くと、息も絶え絶えになっている少年の身体を抱いて横になり、頭を抱きながら呼吸が落ち着くのをニィロウは待ってやった。
やがてお互いが静かになり、随分経ったあとで少年は天井を見上げたまま口を開いた。
「ニィロウお姉ちゃん」
「なぁに?」
「僕、ドニアザードお姉ちゃんを好きになったらダメだった?」
少年の頭を撫でながら、寂しそうにニィロウは微笑んだ。
「うん。そうだよ」
少年は静かな顔をして、ただ涙だけを流していく。
ドニアザードと少年では家柄も合わず、そもそも彼女の体調を考えた時にどれだけ時間が残されているのかも分からなかった。
間違えた根から生えてしまった少年の恋が実らない事を二人の知り合いであるニィロウはよく知っていて、だから娘は使える手段の中で一番激しい方法を使って彼を止めた。その実を素早く、できるだけ跡を残さないようにもぎ取ってやったのだ。
快楽に染められ、肉欲と混ぜられてしまった嘘は恋心を追い出してしまうだろう。少年の歳で、あれほど甘美な体験に逆らうのは難しい。
日が落ちかけて少年が部屋を出て行くまで、ニィロウはずっとその頭を撫でてやっていた。
読了ありがとうございました。