僕は波打ち際に浮き輪を浮かべた。
ももちゃんを抱きかかえて、小さなお尻を浮き輪にはめた。
「きもちいい!フワフワしてる!」
防波堤に上がる事を想定して、バスタオルを浮き輪のロープに縛り付けた。
「よし、出発だ」
そして沖へと向かった。
海は次第に深くなり、僕はももちゃんの浮き輪を引きながら泳いでいた。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「まだまだ、全然いけるよ」
「離さないでね」
「死んでも離さない」
「やだ…死ぬなんて言わないで…」
なぜか、ももちゃんはその言葉に敏感なようだ。身内に不幸でもあったのかな。
僕はももちゃんの過去を全く知らない。彼女が話したこともない。
別にそれで、ももちゃんを好きな気持ちが揺らぐ事はないが、気にならない訳ではない。
「わたしね…本当はずっと、寂しかったの」
「お父さんとお母さんは?」
「いてもいなくても、同じだよ」
それは育児放棄か?やっぱり、親から愛情を受けずに育ってきたのか。
「ずっと、お兄ちゃんに会いたかったの。わたしが好きなのは、お兄ちゃんだけ」
以前と同じ疑問が、頭をよぎった。いつ僕の事を知ったのか…
しかしそれは、触れてはいけない気がした。なぜだか自分でもわからない。
「ありがとう。僕も、ももちゃんだけだよ」
防波堤は、少しずつ近付いていた。
僕はふと、ビーチの方を振り返った。
砂浜を女性が歩いていた。全身黒ずくめ、黒い帽子…旅館にいた、あの人か?
まさか…僕達を追ってきた?
いや、偶然だろう。ここは旅館からそれほど遠くない。たまたま同じ海水浴場に来てるだけだ。
しかし、もし偶然じゃなかったら?きっと、狙いは僕ではない。
「どうしたの?」
僕が岸の方を見てるので、ももちゃんも気になったのだろう。
「何でもないよ」
彼女は振り返った。
「あ…」
明らかに、驚いていた。
「ももちゃん?」
「……」
「あの黒い服の人、知ってるの?」
「知らない。見たことない」
「もしかして、お母さん?」
「違うよ」
ももちゃんは、何かを隠している。しかし、僕に言いたくない事を、問い詰めるわけにはいかない。
「ももちゃん」
「何?」
「もしも…いいかい?もしもだよ。もしも、誰か悪い人が、ももちゃんを連れて行こうとしても、僕は絶対渡さない!何があっても、ももちゃんを守るからね!」
「うん、ありがとう…」
防波堤に着いた。
切れ間を通って、反対側に回り込んだ。
階段状になったところにバスタオルを敷いて、ももちゃんを抱き上げ座らせた。
僕も隣に座った。
目の前には、遮る物のない、一面の海。
水平線が、どこまでも伸びていた。
「きれい…」
ももちゃんは、果てしなく広い海に見とれていた。
「来た甲斐があったよ」
僕もうれしかった。
静かだ。
ビーチにいる家族連れの声も、聞こえてこない。
防波堤に当たる波の音。時折、海鳥の声。それだけだ。
まるで、世界に僕達ふたりを残して、全ての人がいなくなったようだ。
そう、世界はふたりのものだ。
邪魔する者などいない。そんな事させない。
誰も僕達を引き裂けない。
絶対に。
「お兄ちゃん…」
ももちゃんが、僕の海パンの股間を擦りはじめた。
「ももちゃん?」
彼女は、熱に浮かされたように、ささやいた。
「さっきの続き、しよ」
「ここで?」
「だって、ふたりきりだよね」
たしかに、僕達の背後には防波堤の壁があり、ビーチから見えない。
海にも誰もいない。沖から船でも来ない限り、見られる事はないだろう。
「お兄ちゃん…わたしだけの、お兄ちゃん…」
ももちゃんが、僕の唇を求めてきた。
僕の頭を抱えて、舌を貪るように、吸っている。
こんな激しいキスをするなんて…
それだけで、チンコが反応していた。
彼女は海パンのゴムに指をかけた。
僕は腰を浮かせ、スルリと脱がされた。即座に解放されたチンコがピョコンと上を向いた。
「おちんちん元気だね。うれしい…」
ももちゃんは、身をかがめてチンコにキスをした。
「ももちゃん…いいの?」
見えないからといっても、真っ昼間の海だ。あまりにも大胆だ。
「わたし、ここでしたいの。すごく。お兄ちゃん、いや?」
「ももちゃんがよければ、僕はどこでも」
「うれしい!」
ももちゃんは、水着のブラを外した。小さなおっぱいが、真夏の太陽に見せつけるように、晒け出された。
立ち上がり、ためらう事なく、パンツも脱いでしまった。
雲ひとつない、抜けるような濃い青空。澄みきって穏やかな、煌めく海。
美しい風景の中、全く自然に堂々と、全裸で立っている可憐な少女は、何よりも輝いていた。
僕は圧倒されて、言葉もなかった。
大人に比べて凹凸の少ない裸体だが、強い日差しが濃い陰影を強調していた。
「きもちいいね…」
海に向かって全身で潮風を感じながら、ももちゃんは伸びをした。