その後、ふたりはビーチに戻った。
ももちゃんはまた清純な子供に戻って、無邪気に僕と遊んだ。そのギャップもまた、愛おしかった。
辺りが暗くなると、浜辺で花火をした。
暗闇の中、花火の鋭い光に照らされた、ももちゃんの笑顔。
もう二度と、この笑顔を曇らせる事はしないと誓った。
夕食を済ませると、また車を走らせた。
今夜はどこで寝ようか。
あの温泉旅館は、一泊しか予約が取れなかった。今からアパートまで帰るのは遅すぎる…などと考えていると、ももちゃんが嬉しそうに言った。
「あっ!お城だ!」
「えっ?」
窓越しに見えたのは、たしかにヨーロッパの城のような建物。
「キレイ…」
ももちゃんは、うっとりしていた。でもあれは…
「ももちゃん、あれはラブホテルだよ」
ももちゃんは、キョトンとした。
「それ何?ホテルじゃないの?」
「えっとね…恋人がエッチするために行くホテルで…」
「すごぉい!行きたいな!」
「大人しか行けないよ」
「大丈夫だよ!ねえ、行こうよぉ!お城でするなんてロマンチックだよ!」
かなり新しそうな、立派な造りだ。おそらく監視カメラとか付いてる。子供を連れて行ったなんてバレたら…
いや、大丈夫かな。多分、警察に通報とかしないだろう。どうせ見て見ぬフリをするさ。
それに、ももちゃんとラブホだなんて…想像しただけでチンコが固くなる。
「よし、行こうか!」
「やったぁ!いっぱいしようね!」
ももちゃんはもう、大はしゃぎだ。
車は、大きな門をくぐって入って行った。
部屋はほぼ満室だが、ひとつだけ空いていた。
最上階の、スペシャルルーム。豪華で、宿泊代がかなり高い。でも選択の余地はない。
「すごぉい!キレイ!お兄ちゃん見て!シャンデリア!」
部屋に入ると、ももちゃんは歓喜の絶頂だ。
たしかに、まるで宮殿の一室のようだ。
彼女は、キングサイズのベッドで飛び跳ねていた。
「すごいすごい!わたしお姫様になったみたい!」
こんなに喜んでくれるなら、やっぱり来て良かったな。僕も思わず笑顔がこぼれた。高額な宿泊代の事は忘れよう。
「お風呂行くね!」
そう言うとももちゃんは、急いで服を脱ぎながら、浴室に入って行った。
「こっちも広いよ!あ、お花がある!お兄ちゃん、このボタン何?」
僕が中に入ると、ももちゃんは浴槽の縁にあるボタンを見ていた。
「ジャグジーだね」
「じゃぐじぃ?」
「すぐにわかるよ」
ももちゃんが体を洗っている間に、僕は浴槽にお湯を満たして入浴剤を入れた。
彼女が浴槽に入ると、スイッチを入れた。みるみるうちに、お湯が泡立ってきた。
「何これ!面白ぉい!くすぐったいよぉ!」
ももちゃんは、キャッキャと笑っていた。
「お兄ちゃんも入って!」
「まだ体洗ってないよ」
「そんなのいいよ!泡がなくなっちゃうよ!早くぅ!」
僕も向かい合って入った。
「ほら、きもちいいでしょ?」
「ホントだね。僕も初めてだよ」
ももちゃんは、いきなり僕の体を、くすぐってきた。僕も笑いながら、くすぐり返した。
浴槽の中で、じゃれ合っていると、泡が溢れ出して浴室の床まで泡だらけになった。
僕はくすぐりながら、こっそり、ももちゃんの可愛いおまんこに触れた。
「キャッ!そこはまだダメ!反則だよ!」
叱られてしまった…
「面白かったね!」
ももちゃんは、体を拭くのもそこそこに、浴室から走り出た。
僕が部屋に戻ると、彼女は頭にタオルだけ巻いた裸のまま、テーブルの前でファイルのような物を見ていた。
「何見てるの?」
それはカタログだった。アダルトグッズとか、レンタルしてるらしい。
彼女は、ピンクローターやバイブなどの写真を不思議そうに見ながら、僕に尋ねた。
「これ、何?」
「おまんこに当てたり、中に入れたりするんだよ」
「きもちいいの?」
「そうらしいけど、僕は女の子に使った事ないから…」
「なんか変なの…おちんちんの方がいい」
「ももちゃんにはまだ早いよ」
さらにその後ろには、コスプレ用の衣装があった。こんな物まであるのか…
彼女は、そっちの方に興味を示した。
セーラー服…ナース服…これはCAかな?
そして最後のページに、ももちゃんは見入ってしまった。
それは純白のウェディングドレスだった。
かなり本格的だ。ベールやブーケ、手袋も付いている。エッチのコスプレ用だから、スカートの丈は極端に短いが…
「ももちゃん、着てみたい?」
「でも…わたしなんか、似合わないよ」
「そんな事ないよ!絶対可愛いよ!」
お世辞ではなく、本心からそう思った。
「じゃあ、お兄ちゃんも着て」
見ると、男性用に白いモーニングもあった。
「わたしね、結婚式したい」
「今ここで?」
「ホントの結婚式じゃないけど、したいの」
やっぱり、そういうのは女の子の憧れなんだろう。
「うん、いいよ。ふたりだけの結婚式しよう」