※この作品はR-18です。

8月のヒメゴト 〜僕と桃香の7日間〜   作:水無月零

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『さすがお兄ちゃん!』

僕達は昼食を食べようと、またファミレスに行った。

 

「わたし、これと、これと、これがいい!」

ももちゃんは、メニューを次々と指差した。

ハンバーグステーキと…ビーフシチューと…パスタ?

 

「そんなに食べられないだろ?」

「だって、どれも美味しそうだもん。決められないよ」

「無茶だよ。そんなの」

「大丈夫!わたし、少しずつ食べたいだけ。あとはお兄ちゃんが食べて」

「僕だって無理だよ」

「お兄ちゃん、男でしょ?大人でしょ?わたしのカレシでしょ?カノジョのお願い聞いてくれないの?」

 

女性はいつも確認したがる。自分がどれだけ愛されているか、彼氏が自分の為にどこまでしてくれるか。

つまり僕は試されているわけだ。

「わかった!彼氏のすごい所を見せてあげるよ!」

「さすがお兄ちゃん!」

喜ぶももちゃんが、小悪魔に見えた…

 

しかし、さすがにこれはキツイ。必死で食べる僕を、ももちゃんは、あおり立てた。

「ほら、頑張って!まだ残ってるよ。もったいないよ」

 

やっと食べ終わった…とりあえず僕は勝った。

ももちゃんは、満足そうに笑った。

 

食後のコーヒーのカップを手に、僕は計画を話した。

「温泉に行こうと思うんだ。この時期は混み合ってるけど、探せばきっとあるよ。海か山か…」

ももちゃんはリンゴジュースを飲みながら言った。

「わたし、海がいいな」

「海か…じゃあ水着を買おう。まず旅館の手配だ」

 

温泉旅館は思いの外、空きが少なく予約が大変だった。でもやっと一部屋、確保できた。何もない田舎だが、綺麗な所で、近くに海水浴場もある。

 

それからデパートに水着を買いに行った。

 

売り場には、色とりどりの水着が並んでいる。

「ももちゃん、どれがいい?」

「う~ん…いっぱいありすぎて、よくわかんない。お兄ちゃん選んで」

 

ここはやっぱり、ワンピースよりビキニだよな。

とはいっても子供用だ。大人の物より、露出度は低い。

じゃあ、できるだけ可愛いのを…これかな。

花柄で、フリルが付いている。

「これ、どうかな?」

「かわいい!ねえ、着てみていい?」

「もちろん」

 

試着室の前で、ワクワクしながら待った。

「いいよ」

その声で、カーテンを開けた。

 

水着姿のももちゃんは、思った通り、すごく可愛い!

彼女は得意げに

「どう?」

と、色々なポーズを取って見せた。

 

初めて、ももちゃんの体をまじまじと見た。

 

やっぱり小さい。同い年の子と比べても、小さい方かもしれない。

体は細いが、痩せすぎではない。

大人の女性のような、くびれはない。でもしなやかで、無駄がないボディライン。

 

僕はもともと、グラマーな体型が好みだった。おっぱいとお尻が大きくて、くびれのある女性が。

子供の体に興味があったわけではない。

 

でも、ももちゃんは別格だ。

未成熟な少女だけが持つ、二度と戻らない期間限定の美しさ。

すべてが愛しく、抱きしめたくなる。

 

「お兄ちゃん?」

ももちゃんの声で、我に帰った。

ずいぶん長く、見とれてたみたいだ。

僕は

「うん、すごく似合ってる。最高に可愛いよ!今まで僕が見た中で一番だよ!」

「それ、誉めすぎだよ…」

と言いながらも、彼女は喜んでいた。

「気に入った?」

「うん!お兄ちゃん、ありがとう!」

 

代金は、僕が支払った。

ももちゃんは『いっぱいあるから、わたしのお金使って』と言ったが、僕は決めていた。

今後は絶対に亮のお金は使わない。僕の力で、ももちゃんと暮らしていくんだ。

 

その他、海水浴に必要な物も買った。浮き輪とか、ビーチパラソルとか…

 

部屋に返ると、ももちゃんは水着を袋から出して、楽しそうに鼻唄を歌いながら、眺めていた。

 

そんな仕草のひとつひとつが、可愛らしく、愛しかった。

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