Vol.3四章のIFルートです。もしも病み落ちしたミカが、アリウススクワッドから先生を救出『出来てしまった』ら? ……という話。ヤンデレなミカがすべてを投げ出して、先生を監禁拘束します。


もともとミカを書きたいなと思っていて、最初は本編ルートに沿った救済イチャラブで考えていたのですが、イチャラブはヒナ委員長でガッツリ書いてしまったので。結果、なぜか曇らせになりました。どうして……。

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病み堕ちした聖園ミカが先生をさらって逆レする話

「先生を! 返せ!」

 

薄暗い聖堂を、聖園ミカはひた走る。愛銃のランチェスターを横薙ぎに構えて、ようやく見つけた目標を追う。

 

「とまれ! アリウススクワッド!」

 

「くそ、化け物め!」

 

アリウススクワッドのリーダーが弾丸をばらまく。

 

「とまれ聖園ミカ! とまれぇぇぇ!」

 

苦し紛れの照準を、ミカは速度だけで上回っていく。旋回半径をかいくぐり、スカートをなびかせて蹴りを放つ。

 

「ごはぁ!」

 

サオリが交通事故みたいな勢いで吹っ飛んでいく。

 

「サオリ! くそっ――!!」

 

「邪魔」

 

またアリウスの――名前も思い出せない女を、機関銃で撃ち倒す。

 

弱い。弱い。弱すぎる。

 

「あわわ……やめ……やめてくださぃぃ!」

 

アリウスの誰かが名前を呼ぶ。恨みにかられて突撃してくる。

 

「だまって」

 

最後に、大きなリュックの女に弾丸を叩き込むと、地下聖堂はようやく静かになった。

 

あれほど手こずった追跡の、終わりはほんの一瞬だった。

 

「ああ、よわい。よわいなぁ。……私、こんな弱い札に賭けてたなんて本当、バカみたい」

 

まあ、いいや。ミカは思う。おかげでこうして、勝てたのだから。

 

 

「……先生」

 

聖堂の奥へ向かう。崩れかけたステンドグラスの下に、ひとりの男性が倒れている。

 

スラックスにワイシャツ姿の先生は、戦闘の余波で気絶していた。

 

「おまたせ、先生。ごめんね、助けが遅くなって」

 

それまでの暴虐が嘘のように、ミカは男にやさしく触れる。顔を赤らめて手を伸ばし、うれしそうに近づいていく。

 

「まて、聖園、ミカ……」

 

だが、まだその逢瀬を邪魔する者がいる。

 

「たのむ、話を聞いてくれ……」

 

かろうじて立ち上がったサオリが言った。

 

「私たちは……決して先生をさらったわけじゃない。むしろ彼にしたがっていたんだ……アツコを、救うために……」

 

「…………」

 

「先生の目的はアツコを救出し、マダムの陰謀を防ぐことだ。……お前のこの行為は、決して先生の助けにならない……」

 

「……………………」

 

「だからたのむ、ミカ! 協力して――」

 

「ぅるっさぃなぁぁぁぁ!!!」

 

振り向きざまにランチェスターを一斉掃射。

 

邪魔な女が弾丸と踊る。

 

「あのね、そういうのは、もういいの。アリウスだの、マダムだの。……ゲヘナだの。そんなの全部、私にはもういらないの」

 

ランチェスターを――ヘイローの次に大切な愛銃を捨てる。

 

「なに? アツコって? 誰その女? 先生が救おうとしてってなに?」

 

気絶した男を抱き上げる。

 

「先生が救ってくれるのは私。……私だけでいいの……ふふふ、ふふふふふ」

 

平均的な成人男性を、しかしミカは簡単に持ち上げる。騎士が姫君にするように、横抱きにして手中に納める。

 

埃にまみれた疲れた顔が、小さな寝息を立てている。

 

「先生、やっとつかまえた。もう絶対に、離さないから……」

 

……DEFEAT……DEFEAT……DEFEAT……DEFEAT

 

足元に落ちていた端末――『シッテムの箱』に『失敗』の文字が踊っている。

 

…………DEFEAT

…………battle time66:66???

…………restart???%&%$FT'U&R&FUP)#"

 

端末を拾い上げて、そっと電源をオフにする。

 

「おかえりなさい、私の大事な、王子様……」

 

そしてミカは先生とともに、バッドエンドへ向けて、歩いていった。

 

 

――――――

 

 

数時間後、ゲマトリアの『淑女』ベアトリーチェは上位存在にシフト。

「色彩」との最終戦争を開始した。

 

 

――――――

 

 

先生が目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。

 

「……ここは」

 

品のいいベッドの上に、自分ひとりが寝かされている。白を基調とした洒落た部屋は甘い匂いに満ちていて、女性の寝室のようだった。

 

「えっと、……だれかいませんかー?」

 

呼びかけると、隣の部屋がバタバタと騒がしくなって、

 

「先生!? わっ! よかった、目が覚めたんだ!」

 

寝室の扉が開いて、見知った生徒――聖園ミカが入ってくる。

 

「ミカ? あれ、私はどうして……痛っ!」

 

「先生! 動いちゃだめ。まだ治療したばっかりだから」

 

ミカが心配そうに体を抑える。そこは絆創膏だらけだった。

 

「ええっと、いったい、なにがあったんだい?」

 

「なにって、先生、覚えてないの?」

 

うなずく。怪我のせいか、記憶はひどく曖昧だった。

 

「たしか、なにか大きな事件が起きたのは覚えてるけど……痛っ!」

 

「あ、先生、いいの。無理に思い出さないで」

 

ミカが心配そうに、先生の傷ついた手を握る。

 

「もう大丈夫。全部終わったから」

 

「えっと、ミカが、助けてくれたの?」

 

先生は言った。それは今の状態を簡単にとらえた、確認のような問いかけだった。

 

「~~~~っ!」

 

しかしその簡単な言葉に、ミカは泣きそうな顔をした。

 

「ミカ?」

 

「うん、うん! 先生! そう! 私が先生を助けたんだから!」

 

「おっと」

 

ミカが、先生の胸に飛び込んでくる。まるで自分のほうが救われたように涙ぐむ。

 

「先生、さらわれて、傷だらけになって……大変で……ひっく」

 

「そっか……ごめんよミカ、心配かけたね」

 

どうやら自分は、また事件に巻き込まれたらしい。記憶は相変わらずあやふやだが、それ自体はありそうなことだった。

 

「先生、ねえ、先生……」

 

「なんだい?」

 

ミカが顔をもたげる。先生は、なにか言いたいことがるのかと思って顔を寄せた。

 

「……ちゅ」

 

唇に感触。

 

「…………っ」

 

口と口を接触させる、それがなにを表すのか、先生は一瞬分からなかった。

 

「えへへ、先生とキス、しちゃった……」

 

ミカが頬を染めて後ずさる。先生はそこではじめて、その行為の名を思い出した。

 

「……………ミカ?」

 

「あ、そうだ先生、お腹すいたでしょ? いま、ご飯を作っていたの。持ってくるね」

 

いそいそと、まさしくキスを恥ずかしがる少女がするように、ミカがキッチンへと去っていった。

 

「…………」

 

暗い、少女の部屋のなか、先生は自分の唇に手をやった。

 

そこには愛すべき生徒のぬくもりと、そして拭いきれない不穏の気配が溢れていた。

 

 

――――――

 

 

「どう、先生、おいしい?」

 

ベッドの上で、先生はパンとスープを食べていた。

 

「あ、うん、……おいしいよ」

 

「ほんと? よかった。たくさん作ったから、おかわりしてね」

 

「これ、ミカが作ったの?」

 

「そうだよ。えへへ、ちょっとしたもんでしょ?」

 

ミカが、幸せそうに微笑んだ。

 

「先生さえ良ければ、また作ってあげる。それこそ毎日だっていいんだから」

 

「はは、毎日はミカが大変でしょ」

 

「ううん、大変なんて、そんなこと。……私、このスープを作ってるとき、本当に嬉しくてしあわせだったの。えへへ、意外と私って尽くすタイプなのかな?」

 

「そうかもしれないね、おっと」

 

からん、っと手から滑ったスプーンが落ちた。

 

「あ、いいよ先生。私が拾うから。ごめんね気が付かなくて、手を怪我してるんだもん、持ちにくかったよね」

 

ミカが新しいスプーンを取り出して、

 

「はい、あーん♡」

 

まるで恋人のように、スープを救って突き出した。

 

「ミカ? それは……」

 

「しょうがないじゃない、先生は怪我してるんだもの」

 

「でも……」

 

「ほら、あーん」

 

また、違和感。どこか、こんなことをしている場合じゃないように思える。

 

けれど、確信が持てなくて、ミカの瞳が少し怖くて、先生は結局口を開いた。

 

「あ、あーん」

 

あたたかいスープが舌を滑る。コンソメに卵を溶いた簡素なスープが、疲れた体に染み入っていく。

 

「おいしい?」

 

「ああ、おいしいよ……」

 

「よかった。あ、先生、パンくずついてる」

 

「え?」

 

「そっちじゃなくて、ほら、ここ」

 

ミカが頬についたパンくずを取る。取って、そのままぱくりと食べる。

 

「ふふ……、おいしい……」

 

違和感が、どんどん大きくなっていく。

 

休息をとった脳みそが、ようやく活動を初めていく。

 

「ミカ?」

 

「なあに、先生?」

 

「ミカは、どうしてここにいるんだい?」

 

「どうしてって、私が自分の部屋にいることが、そんなに不思議?」

 

ああ、やっぱりそうなのかと。先生は思った。趣味の良い室内からはミカのセンスを感じられた。

 

「あの、先生? あんまりジロジロみられると、さすがにちょっと恥ずかしいかも……。これでも乙女の部屋なんだけど?」

 

「あ、いや、そうじゃなくて。だってミカは、捕まってるはずじゃ……」

 

記憶が、少しずつ蘇る。

 

「そうだ、ミカは今、トリニティの独房に入れられているはずだ」

 

「…………」

 

「それで……なにか事件がおきて……脱獄したって連絡が……」

 

「……………………」

 

一つの記憶をきっかけに、全体像が蘇っていく。

 

「そのとき、私はたしか、……だれかと、地下の……」

 

「あーあ」

 

突然、ミカが言った。

 

「もしかしたらって、思ったんだけどなぁ。このまま先生がなにも思い出さないで、最後まで過ごせるかなって思ったのに」

 

「ミカ?」

 

「先生。――どうでもいいじゃない。そんなこと」

 

ミカが食膳をパッと跳ねる。跳ね飛ばされた食器が、ガランガランと床に転がる。

 

男の体にのしかかって、少女の体がしなをつくる。

 

「だってもうぜんぶ、おわりなんだもの」

 

「……おわり?」

 

ミカがポケットからタブレットを取り出した。

 

電源がつく。動画サイトにアクセスする。

 

『早く避難してください!』

 

ニュース映像のなか、いつもは気の抜けたレポートをする褐色肌の生徒が、真剣な表情で叫んでいる。

 

『いそいで逃げてください! みなさんは行政の……きゃああああ!!』

 

中継がホワイトアウトして、画面がつぎつぎに切り替わる。

 

『シスターフッド壊滅』

『ゲヘナ風紀委員会半壊』

『アビドス消滅』

 

信じられないような見出しが乱舞する。

 

『市街地にヒエロニムス顕現。死者数千人か』

 

「っ!」

 

「きゃっ!」

 

先生はミカを跳ね除けて、窓へ走った。

 

カーテンを開く。

 

どんよりとした曇り空にキヴォトスの街並みが写っている。

 

そこに、何体ものヒエロニムスが顕現していた。

 

『o..........ooooo..........oooooo』

 

ヒエロニムスたちの中央に、奇怪な花が咲いている。

 

花は、なにかと戦っていた。空から降り注ぐ虹のような光に向かって炎を放っている。

 

街は、その余波で壊れていた。

 

「思い出した……」

 

自分は、アツコを救いに行く途中だった。そこで、脱獄してきたミカに襲われて……。

 

「ミカ! あれから何時間たった!?」

 

「んー? 十時間くらい?」

 

「じゅっ……」

 

心が折れそうになる。そんなに時間がたったら、もう……。

 

「……いかなきゃ」

 

それでも、先生は駆け出そうとした。

 

「どうして?」

 

その手を、ミカが掴んだ。

 

「ミカ! 離してくれ、私はいかないと!」

 

「だから、どうして?」

 

「生徒を守るためだ!」

 

「生徒? 生徒ならここにいるじゃない」

 

ミカが笑う。

 

「私を守って、先生」

 

「あ、ああ、もちろんミカも守る。けど他の生徒も……」

 

「大丈夫よ。そんなのもう『ほとんど』残っていないから」

 

「なにを言って……」

 

「えい♡」

 

ミカが腕を引いた、先生はガクンと重心を崩して、ベッドの上に投げ出された。

 

「ミカ! なにをするんだ!」

 

「――♪」

 

手際よく、体がベッドに拘束されていく。手足をロープでX字に引っ張られて、干物のように押し開かれる。

 

「ミカ! 放してくれ!」

 

「だめだめ、先生は怪我人なんだから、じっとしていないと」

 

ぎしぃ……とベッドをきしませて、ミカが先生の胸に馬乗りになる。

 

「ん……ちゅぅ……」

 

キス。それも先程とは違う、舌を入れる情熱的なキス。

 

「んん~~!!」

 

先生は反射的に唇を閉じた。しかしミカの指がそれを許さない。顎を無理やりこじ開けて、舌が口腔をねぶっていく。

 

「ぷは……ふふ、せんせいとまた、キスしちゃった……ふふふ」

 

ミカが、胸元のリボンを解いた。

 

肩にかかっていたストールが落ちる。ノースリーブのシャツに手がかかって、がばりと一気に捲れあがる。

 

「ミ、ミカっ!? なにをして……っ!」

 

先生は慌てて目を閉じた。

 

残像の中に桃色のブラジャーと、真っ白な双丘が残っていた。

 

「あ、もう、先生、どうして目をつぶるの? 私、もっと見てほしいのに……」

 

「ミ、ミカ。さっきから何を言っているんだ。服を着なさい!」

 

「いーや」

 

ぽすっと、顔になにかがかけられる。

 

生暖かい、ミカの匂い。

 

たぶん、きっと、ブラジャー。

 

「~~~~っ!」

 

「あはは、あはははは」

 

きつく目を閉じる。ぽいぽいと顔に投げられるそれを、もう確認したくもない。

 

「ね、先生、目を開けて」

 

それなのに、ミカは最後の抵抗まで奪っていく。

 

「目を開けてくれたら、開放してあげる」

 

「……本当か?」

 

「もちろん、先生なのに、生徒をうたがうの?」

 

「……約束だぞ」

 

先生は、おずおずと目を開いた。

 

「あは、おはよう、先生」

 

美しい、本当に美しい少女がいた。

 

全裸になったミカが男の腹にまたがっている。

 

その四肢は十代らしい細身のもので、反対に腰と胸はおおきく膨らんで熟れていた。

 

真っ白な肌が汗ばんでいる。隠すもののない乳房の中心で、小さな乳首がツンっと上を向いている。

 

腰から伸びる純白の羽が、天使のように羽ばたいている。

 

「ふふ。どう? 私、綺麗かな……」

 

「……ああ、綺麗だよ」

 

倫理と本能のはざまで、先生はギリギリの回答をする。見てはいけないという思いと、見たいという獣欲が、体のなかで暴れている。

 

「……さあ、ミカ。約束だ。開放してくれ」

 

「ふふふ、はーい」

 

ミカが腹から降りる。足の間に座り込む。

 

「? ミカ?」

 

「ふふ、ふふふ」

 

細い手が、腰のベルトに手をかける。

 

「ミカ!? なにを! 話が違う!」

 

「そんなことないわ。これだって開放でしょ?」

 

ジィィィィとジッパーが下りていく。

 

「ミカ! やめなさい!」

 

「もー、はなせって言ったり、やめろって言ったり、我儘な先生ね」

 

パンツがずり下ろされていく。ぼろん、とペニスが空気に触れる。

 

「わ、これが先生のおちんちん……」

 

ミカが、まじまじと股間を見つめる。

 

「~~~~っ!!」

 

恥ずかしさと情けなさで死にそうになる。

 

「ふふ、先生、これって勃起っていうのでしょ? 保険の授業で習ったんだから」

 

予習を自慢する生徒の顔。

 

「うれしい……。先生、私の体をみて、勃起してくれたんだ」

 

「ミカ、やめてくれ。いまならまだ間に合うから、服を着て」

 

「……はぷ」

 

股間に、柔らかい快楽が弾ける。

 

美しい、少女の口が、男の股間に埋まっている。形の良い鼻梁が陰毛にうずくまり、形の良い唇がペニスを咥えている。

 

「~~っ! ミカ、やめてくれぇ!!」

 

ぎりぎりと手足に力を込める。だがガッチリと結ばれたロープはびくともしない。

 

「んちゅ……ぷぁっはぁ……あは♡ 先生、おっきくなった」

 

事態はさらに悪化していく。つたない口淫にさらされた性器が、言い訳できないほど勃起していく。

 

「わぁ、先生のおちんちん、かっちかち。こーがんも、ひくひくってしてる……」

 

「ミカ、やめてくれ。女の子がそんな言葉、口に出さないでくれ……」

 

「ええ? もう、先生ったら、別に女子だってそれくらい言うよ。性欲だってあるんだもの」

 

うずくまっていた体が起きる。乳房がぷるんと震える。

 

「ふふ、私ね、独房では暇だったから、よくオナニーしてたの。先生のこと考えて、ここ、たくさんいじってたの……あ、ああ……」

 

見せつけるように、細い指先がくちゅくちゅと、音を立てて性器をいじる。

 

もう片方の手が胸に伸びる。むにゅうと乳房を押しつぶして、乳首をこりこりと弄んでいる。

 

「ふ……ふふふ、先生は、私でオナニーしたこと、ある?」

 

「あるわけないだろう……」

 

「なぁんだ、残念。……じゃあ、夢に出てきたことは?」

 

今度は即答できなかった。

 

「私はいーっぱいあるの。夢の中で、先生は私を抱いてくれるの、このオチンチンを、おまんこにいれて……二人で気持ち良くなるの……先生は、どう? そんな夢、みたことない?」

 

金の瞳がのぞきこむ。沈黙が、なにかの意味を持とうとしている。

 

いますぐこの興奮を収めなければならなかった。

 

だから、先生は口を開いて、

 

「むぐぅっ!!」

 

「あは、先生、そんなのだめよ」

 

口に脱いだ服がつっこまれる。噛もうとしていた舌がうまる。

 

「よい、しょ」

 

ミカが腰の上にまたがった。

 

「んん~~!! ん~~~~!!」

 

「あは♪ 先生。なにいってるかわかんないよ?」

 

亀頭が熱い肉に触れる。信じられないくらい気持ちよくて、同時に死ぬほど気色が悪い。

 

「んっく……えっと、ここでいいのかな? えへへ、ごめんね、よくわからなくて、わたし、はじめてだから……ちょっとこわいや」

 

細い手が、ペニスを膣口に導いていく。ミカは、まさしく初夜をむかえる乙女のように、破瓜の恐怖に怯えていた。

 

それが先生の心をおかしくする。守るべき生徒を前にして、抵抗する力が失われていく。

 

「い、くよ……先生……先……生……」

 

(~~~~~~~~~~!!!!!)

 

一気に体重がかかっていく。

 

「痛っ! ふっ! くっ! んんんんん!」

 

(ミカ! やめて! やめてくれぇぇぇぇ!)

 

ペニスが膣を貫いていく。絶対に守らなければならない生徒の処女膜を、ぶちぶちと無惨に散らしていく。

 

ぎちぎちぎちっ! ずん!

 

「……はいっ……たぁ……」

 

ミカが苦しそうに囁いた。その目尻には涙と、喜びが合った。

 

「先生とセックス、しちゃったぁ……」

 

「あ……ああ……」

 

「先生どう? 私の中、きもちいい?」

 

最低最悪の気分だ。心はそう答えていた。

 

「あは♡ そっか、きもちいいんだ♡」

 

けれど、肉体はそれを裏切っていた。

 

ペニスがガチガチに勃起していく。少女の未熟な性器を貫いて、オスの本能が満たされていく。父性愛だったものが書き換えられて、凶暴な衝動に変わっていく。

 

腰が、無意識にうごめいた。

 

電流のような快楽が、動けない体を駆け巡った。

 

「あは♡ 先生いま、うごいた?」

 

「ひ、ひが! ぃまのは……」

 

「いいの、……気持ちよくしてあげるね」

 

ミカが恐ろしいことを言う。

 

「んっ……んっ……んっ!」

 

「~~~~!!!!」

 

注挿が始まる。凄まじい快楽が、ペニスから脳天に駆け上る。

 

ぷるん、ぷるんと胸が跳ねる。細い体に反した大きな乳房が、注挿に合わせて跳ねている。

 

「んんん~~!」

 

「あは、先生、先生♡ ふふ、……好き……好き……大好き……」

 

少女の声が脳に響く。あまい睦言が反響していく。

 

目に、耳に、肌に、極限の快楽が弾けていく。感覚がどんどん鋭くなって、ペニスで触れる彼女を理解する。いま亀頭が触れているのは子宮口。竿がふれているのは小陰唇。

 

突然、乳首をつねられる。

 

「ひぐっ! かは! ふんん! んんん!」

 

「あはははは♡ もう、なにいってるの先生♡ ちゃんとしゃべって?」

 

「んん! んんんん!」

 

「ふふふ、それとも私の下着が、そんなに美味しい?」

 

言われてようやく気がついた。

 

自分の口に詰められているのは、ミカのパンツだ。

 

「~~~~っ!!」

 

恥ずかしい、情けない、気持ちいい、気持ち悪い。

 

「ふぐぅ……ううううう……」

 

ついに涙がこぼれ始める。情けなくて死にたくなる。

 

「ああ、先生、泣かないで。よしよし……」

 

ミカが額にふれる。腰がグリグリと動いて、子宮口が亀頭を撫でている。

 

気持ちいい。安心する。気色悪い。怖い。

 

混乱していく、頭がおかしくなっていく。

 

「ふふふ、先生……」

 

ミカが、先生の口に手をやって、詰まっていた布地を引っ張り出した。パンツとタイツが、ヘドのように吐き出された。

 

「げほっ! げほっ! はぁはぁ……ミカ?」

 

「やっぱり、喋れるほうがいいものね。もう噛んじゃ、だめよ?」

 

言われなくても、もう顎に力が入らない。噛み締めすぎた筋肉は疲れ切っていて、心はミカに怯えていた。なにか抵抗をして、また捻じ曲げられるのが怖かった。

 

「ほら、先生、みて……」

 

ミカが腰を浮かせる。両手を下腹に押し当てて血まみれの性器を見せつける。

 

「見える? 先生のおちんちん、私のおまんこに入ってるの。私達、セックスしてるの」

 

あたまが おかしく なっていく。

 

注挿が続く。血と体液が泡だって、じゅぼじゅぼと音を立てている。ガチガチに勃起した男根が、生徒の膣を突いている。

 

「ひっ……ひぅ……ひぅぅ……」

 

「泣かないで先生、こわくないわ……ちゅっ」

 

かがみ込んで、キスをされる。

 

先生はもう、その舌を拒むことが出来なかった。

 

せめて、自分から舌は動かさない。それが最後の抵抗だった。

 

「ふぁあ……先生と……キスしてる……セックスしてる……ふふふ……ふふふふ」

 

ぴちゃぴちゃと水音が弾ける。ぱんぱんと肉がぶつかる音がする。ふぅっと吐きかけられた甘い口臭が、鼻の粘膜まで犯していく。

 

ずぶずぶと肉をかき分ける。信じられない快楽が、脳とペニスを侵していく。

 

気持ちいい。気色悪い。嬉しい。怖い。

 

そして、先生は、ついに、

 

「――っ! あ、あ、ああ!」

 

「ふふ、先生、かわいい顔……」

 

「ミカ! たのむ! どいてくれ!」

 

「いーや♡」

 

「本当に! もう、まずいんだ! ……わかった! なんでも言うことを聞くから!」

 

「え?」

 

腰の動きが止まった。

 

「……なんでもって、いま先生、言った?」

 

「あ、ああ、なんでもいい。言うことを聞く。だから、だからどいて……」

 

「…………じゃあ、好きって言って」

 

ミカは、それまでの狂乱が抜け落ちたような。少女らしい顔で言った。

 

「なんだ、そんなことか、す――」

 

「生徒じゃなくて、女として、好き?」

 

急に感情の抜け落ちたような『女』の顔。

 

「…………っ!!」

 

「あは、先生って、本当に不器用ね。こんなときくらい、嘘ついてもいいのに……そしたら私、信じたのに……」

 

腰が再び動き出す。ペニスがぬるぬるとしごかれる。

 

「ミ、ミカっ! やめてっ!」

 

「先生、なんでも言う事聞くって、いったよね?」

 

ぱん、ぱん、と腰が鳴る。ミカが這いつくばって、顔を寄せる。

 

「じゃあ、私のこと、恋人にしてくれる?」

 

「…………」

 

「私のご飯、毎日食べてくれる? 休日は一緒にデートして、たくさんキスをしてくれる?」

 

「…………っ!」

 

「セックスも、いっぱいしてくれる? こんな無理やりじゃなくて、先生からやさしく、……お姫様みたいに、抱いてくれる?」

 

真っ黒に濁った金の瞳が、ぽろぽろと涙をこぼしていく。あり得たかもしれない未来を想って、絶望のなかに沈んでいく。

 

「それで、いっぱい中出し、してくれる?」

 

「――っっ!!!! ミカ、ミカぁっ!」

 

叫ぶ、こちらの意図がとっくにバレたことを悟って、最後の抵抗をしていく。

 

「あはは♡ 先生、いきそうなんでしょ?」

 

ミカの動きが激しくなる。

 

「だから、そんなこと言い出したのね? ふふ、バカな先生。そんなの…………逃がすわけないじゃない!!!」

 

パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!

 

「ひぃぃ! ミカ! 頼む! やめてくれ! お願いだから!」

 

「あん♡ あん♡ あはは♡ あはははは♡」

 

男の涙を舐め取って、ミカはどこまでものぼり詰めていく。慟哭は愛情の代替品だった。それがたとえ強姦であったとしても、それでも確かに彼を抱いているという証拠だった。

 

「頼む……ミカ……解放して……」

 

「ええ? もう、しょうがないなぁ」

 

驚いたことに、ミカがうなずいた。

 

「…………ミカ?」

 

「よい、しょっと……」

 

体が伸び上がって、先生の右手に触れる。固く縛られた結び目が、万力のような力でほどかれていく。

 

「はーい、とりあえず右手、解放したよ」

 

「あ……ありがとう。ミカ!」

 

先生はわらった。奇跡が起きたのだと思った。土壇場でミカが改心して、この強姦をやめてくれるのだと、さんざんに痛めつけられた脳で奇跡を信じた。

 

「ほ、ほら、残りも外してくれ。そうすれば、全部ゆるすから……だから……」

 

「えい♡」

 

ミカが、右手を手にとって、

 

ぽよん、と胸にあてがった。

 

「――っ!」

 

手の中に、少女の柔らかな胸がある。指が肉に埋まって、手のひらが乳首に触れている。

 

「あん♡ ふふ、先生のえっち♡」

 

「ち、ちがっ! これはミカが……」

 

右手がさらに持ち上げられる。あーんと唇が寄せられる。

 

「はぷ……ん……先生のゆび、おいしぃ……」

 

指が順番になめられていく。腕が乳房でしごかれて、指の股を舌が這いずる。

 

「ふふ……ふふふ」

 

再び胸。よだれでべしょべしょになった指が、豊かな乳房に添えられ。手の甲をミカの手が包み込んで、むぎゅうと先生の手ごと揉みしだく。

 

柔らかい肉の感触が、何度も手の上で弾けていった。

 

「どう? 先生。私のおっぱい。意外とおっきいでしょ? あん♡ そんな激しく、揉まないでぇ♡」

 

「ちが……私は揉んでなんか……」

 

「えー? でも先生、本当はこうしたかったんじゃない? たまにチラって見てたの気づいてたんだから」

 

がっしりと右手を抱え込まれる。むにゅむにゅと乳房を揉まされる。

 

心地いい。背筋がぞくぞくする。

 

「ふふ、べつに責めてるわけじゃないよ? ただ、どうなんだろうなーって、夢にまで見たおっぱい、気持ちいいのかなーって」

 

現実があやふやになっていく。過去に見た夢……性欲が見せた、忌まわしい淫夢を思い出していく。

 

亀頭がふっくらと膨れていく。体が射精の準備を始めていく。

 

「あは♡ そっか、せんせい、気持ちいいんだぁ」

 

「ミカ、たのむ、たのむから……」

 

「えー? なにをたのむの?」

 

「あ……あ……あ……」

 

先生はもう『離せ』とも『やめろ』とも言えなかった。

 

言葉はすべて曲解されて、悪い結果になるばかりだった。

 

「ふふ、先生、喘いでる。かわいい……」

 

そして、黙っていても、結局は同じだ。

 

ぱんっぱんっぱんっぱん!

 

「はぁ……はぁ……先生のおちんちん、気持ちいい……こんなの、たまんないよぅ……」

 

「あ……ぐ……ああ……ああ……」

 

背筋がゾワゾワする。理性が少しでも耐えようと腰を引く。その動きがさらなる快楽に変わっていく。

 

「あっ♡ 先生、腰、動いてる♡ うれしい……」

 

「ち、ちが……」

 

「んん♡ おっぱいも、揉んでくれるのね? ……気持ちいい、うれしい、先生、せんせぇ……」

 

嘘だ。そんなはずはない。ミカは嘘を言っている。先生が自分から動いたことなど無い。

 

いや、だが本当にそうか? 抵抗しているこの腰は、本当に逃げようとしているだけか? 乳房に触れるこの手に、一切の力が入っていないと言えるか?

 

ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、

 

ペニスで生徒を犯していく。

 

むにゅ、むにゅ、むにゅ、むにゅ、

 

柔らかな胸を揉みしだいている。

 

その事実に、なんの違いがあるのだろうか。

 

「あっあっ先生……はげしい……」

 

右手が乳房に埋まっていく。ペニスが深く突き立てられる。

 

限界が近い。

 

「ミカ! 本当に! も、無理っ! ダメだぁ! お願いだからぁっ!」

 

「はっ……はっ……はっ……はっ!」

 

ミカがこちらを覗き込む。金色の瞳がまっくろによどんで、歪んだ笑顔が舌舐めずしている。

 

「いいよ、先生、出して……出して……」

 

「いやだぁ! ミカ! 頼む! どいてくれぇ!」

 

言葉とは裏腹に、右手が乳房を強く握る。ヘコヘコと腰が動いてしまう。

 

本能が理性を裏切っていく。我慢に我慢を重ねたペニスが、すべてをぶちまけようと高まっていく。

 

「ひっく……おねがいだミカ……おねがい、だから……」

 

「ああ、先生……泣かないで……んちゅ……じゅるるる……ちゅぴ……」

 

キス。キス。キス。

 

「だいじょうぶ、いっしょに、いこ♡」

 

ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん!

ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん!

 

ひゅぅ、と先生は息を吸って、ちからの限り泣き叫んだ。

 

「ぃやだあああぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

射精が始まる。

 

「~~~~~~~~~~~~!!!!」

 

どぐん、腰がせり上がっていく。どぐん、どぐんと波打つように、精子が尿道を駆け抜けていく。

 

「あはは、先生! あははははぁ!!!!」

 

どぐん! どぐん! どぐん!

 

少女の膣に、何億もの精子がぶちまけられていく。絶対に守らなければならない生徒の性器を、白濁液が埋めていく。

 

「ああ! いや! やだぁぁぁぁ!」

 

絶叫が、薄暗い寝屋に響いていく。涙が、鼻水が、ああゆる液体が吐き出されていく。

 

「あ……ああ……あが……」

 

どぐん、どぐん、まだ終わらない。ぶりゅぶりゅと下品な音を立てて、膣口から精液が漏れ出てくる。

 

そのさまを、先生はただ見つめていた。

 

「ふふ……せんせい……」

 

目の前に、天使のような少女がいる。

 

天使はその美しい裸身を惜しげもなく晒して。男の股間にまたがっている。

 

その股ぐらは無惨に荒らされていて、血と精液で汚されていた。

 

全部、自分がしたことだった。

 

「ふふ……ふふふ……先生」

 

ミカが倒れ込んでくる。やわらかな乳房が胸板で潰れて、熱い汗が滴り落ちる。

 

「先生、気持ちよかった?」

 

最悪の質問だった。沈黙が答えだった。

 

「…………」

 

恐ろしくて、気色悪くて、罪深い。

 

けれど同時に、信じられないくらい気持ちよかった。

 

生徒の処女を散らすのが、避妊もせずに犯すのが、なにも考えずに中出しするのが、ありえないほど、心地よかった。

 

いままでの人生で一番の快楽だった。

 

きっと、もうこの先の人生でこれ以上の快感はないだろう。もう誰とのセックスでも満足できないだろう。

 

自分のなかで、なにかが壊れるのを感じた。

 

「う……うう……ううう……」

 

「なかないで……」

 

絶頂のなかで、ミカが唇を求めた。

 

「ん……ちゅ……ちゅぷ……」

 

もう、なにも考えられなかった。

 

窓の向こうで閃光が走っている、巨大な花と虹の塊が、人外の戦いを繰り広げている。

 

世界が終わっていく。そのさなか、

 

「大好きよ――私の大事な、王子様」

 

大好きな生徒と、キスをした。

 

 

 

 

 

 

(bad)end


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