逆らえないならば、被害を少なくすべきだ。
だが、人間というモノは欲故に被害を増やそうとする。
2時間後――
帰還し、ガレージに輸送車を停車させると、見馴れない物の存在に気付く。
履帯に滑腔砲。その他、機械制御式と思われる機銃群。
破損が目立つが、主力戦車だな。
(…………FA社の型落ち品か?)
記憶を掘り返し、車種の特定をした結果、エリアAmeのFreedom Inc.製の《M1918-G》。
一世代前の旧式であり、どのみち
(喜ぶのは、ノエルぐらいか)
降車しつつ、車体を見回す。
何処かにいるはずだ。
そして、部品取りか……修理を行っている筈。
と、なれば車内か底部。
耳を澄ます。
電子音と機構の駆動音が聴こえた。金属音はしない。
(……車内だな)
電気系統からバラしているようだ。
一応、確認しておこう。
「ノルシェ」
ならば、後々面倒な相棒にも了承を取っておこう。
「……後で埋め合わせ」
以心伝心、というべきか、意図を察したノルシェはそう言って、格納庫から出ていく。
(…………高くついたな)
後が怖い。
ともかく……。
戦車に登り、開放されたハッチに向かって言う。
「順調か?」
「……ん?そうでも……って、先輩――」
スウェー。
突き出るノエルの頭。
数瞬遅ければ、頭突きを受けていただろう。
「結構遅かったですね」
「……楽しそうだな」
しかし、今のノエルは上機嫌だ。
いつも小動物的な雰囲気は微塵も無く、新しい玩具を与えられた子供のように見える。
一瞬、姉妹か?と思う程度に。
「今まで、エリアGerやFranの装甲兵器に関わりはあったけど、エリアAme製は無かったから……」
「で、感想は?」
「旧式ですね」
……妥当な評価だ。
「火器管制システムは優秀。武装も中型ドーピング系種までには通用するけれど、他は論外。古い方式、材料の複合装甲、対戦車ミサイル警戒システムなんて余計な物までついている。……現代戦が魔物相手だと分かっていないのか、それとも魔物を滅ぼした先の対人戦の事しか考えていないのか……」
「おそらく、後者だな」
アイツらの多くは、強者で――世界の“王”でありたいらしい。
ならば、世界を平定した者達を自らの手で屈服させれば、良いという単純思考。
尤も、大抵の思考も突き詰めれば、単純な事柄の複合体だけどな。
「私も、そう思います。……だから、解体しているんです。構成素材自体はそこそこ使えるから、再利用しようかと」
「賢明な判断だ。……
踵を返し、格納庫から出る。
そのまま、談話室へ。
いるのは3人。
ソファ1つを占領し、丸くなったグラナデ。
堂々と同性愛漫画(レズビアン系)を広げるライヒ。
読書に興じていた、エイノ。
で、エイノが俺に気付き、顔を上げた。
「隊長、ご無事で」
「屑共は片付いたか?」
要件だけを返す。
「えぇ。……殆ど、妹さん達の活躍ですが」
「そうか」
仮にも、第7世代。
活躍できて当然だろう。
(……とはいえ、俺達だけでは止められない事もある)
もうすぐ起こるであろう“雪崩”、とか。
……しかし、エイノの口から、そういう言葉が出るとはな。
悔しさを覚えているのか?
――だとすれば、俺がかけるべき言葉は――
「……気にするな」
気休めだろう。
結局は本人の問題。ケリは自身で着けなければ、意味が無い。
「すぐに挽回の機会は訪れる。……その時は嫌でも動いてもらう」
無能だろうと何だろうと……使えるものは使わないといけない。
死力を尽くし、殺し尽くせ。……さもなくば、死ぬだけだ。
「…………何か、あるんですね」
「近いうちに全員集めて話す。……装備は整えておけ」
「了解です、隊長」
エイノの了承を受け流し、退室――ついでに、
「へみゅあっ!?」
人体構造上、
「みゅうぅぅ………」
故に、珍妙な声と共に蹲るグラナデ。
「ふぎゅぅぅ…………酷いよぉーセルゲイ……蹴らなくてもぉ良いじゃん~」
「癖だ。寝るなら、自室で寝ろ」
出口へ向かって歩き出す。
背中に刺さる視線は、それなりに痛いが、振り返らない。
時間の浪費は避けるべきだから。
(とはいえ、既に不味いが……)
何件か、埋め合わせは溜まっているし。
(…………嫌な予感しかしねぇ)
宥める方法は性交だけのような気さえする。
…………
そうこういう内に、自室の前に着き――覚悟を決める。
上手くやれるかは、絶望的だが……なるようにしかならないから。
最適な選択を。
入室。
「予想より早い」
案の定、目の前にノルシェの姿。
俺の着古したTシャツ(と、おそらく
完全に
「数秒程度は、だろ」
だが、釣られはしない。
何時もの寝間着だ。見飽きている。
無視して、通り過ぎようとして――
「埋め合わせを忘れないで」
背後から抱き締められた。
「……一息ついてからだ」
「……分かった」
一端、離れるノルシェ。……とはいえ、半径30㎝以内。
……疑っているらしい。
(別に逃げないさ)
いや、逃げられると思っていない、が正しいか。
少なくとも、性欲に関してノルシェは貪欲だと、前回の行為で理解しているが為。
一定の距離を取るノルシェを無視しつつ、ジャケットを脱ぎ、ハンガーに掛け、装備一式もラックに掛ける。武装自体の整備は簡易だが、移動中に済ませてある。
で、いつも通りの無表情で俺の斜め前に立っているノルシェをどうするか……だが――
前回の経験から、被虐嗜好気味であろう、という確信もある。
床に押し倒して、後ろから強引に犯してやるのが良いだろうか?
少なくとも、喜んで哭いてくれそうだが、性欲が抑制されている以上、ノルシェから何かしらの
加えて、避妊具を付ける隙も必要だな。
馬鹿正直に付けようとしたところで、外されるのは、目に見えている。
(……俯せに組伏せ、その上で付けるか?)
……無理だな。腹を括ろう。
「さて……“埋め合わせ”の内容だが――」
「
即答。
「…………だろうと思ったよ」
案の定、性交渉だった。
「今回はセルゲイから、して」
加えて、俺の意思で犯せ、という要求。
確かに、前回はノルシェから一方的にヤられたような行為。
マゾには……いや、男性的には不完全燃焼だったと言えるかもしれない。
「……激しい方が良いんだろ?」
「セルゲイのしたいように」
なら、放置か――とは、行けない。彼女には。
「……あぁ、分かったよ」
だから、ノルシェの肩に手を置き――離れる。
「――来客だ。いったんはお預けだな」
気配を感じたから。
数は2つ。
僅かに洩れた匂いなどから察するに、どちらも女性。
(俺に用がありそうな奴で……二人組…………アイツ等だな)
特定完了。面倒な相手だ。
「…………」
若干、顔をしかめるノルシェを残し、玄関へ。
扉を開けると――案の定。
「兄さん……遅い」
「急かしてやるなよ……」
予想できなかった事と言えば、二人とも私服だったという事くらいか。……どうでもいい事だがな。
「……何のようだ。少なくとも、お前らに課した依頼は完遂済みだろう?」
「兄妹が会うのに、理由が必要?」
そう来るか。
確かに、肉親と会う事に理由は無い。正確に言えば、無くはないのだが、『肉親』だから、という理由足り得ないものだから。
とはいえ、俺はコイツらを“妹”ではなく、“義妹”として見ている。
飽くまで、コイラらは俺に孕まされ、第7.5世代複製個体を産む為の道具であり、兵器。
ノルシェの場合と同様に、兄妹
「……俺に用事は無い。自室に戻れ」
だから、追い返そう。
“不幸”と“苦痛”を背負うのは、俺とノルシェだけで充分だ。
……いや、その言葉適切じゃないな。――
お前らは一兵士としている方が、
「……嫌」
暫しの沈黙の後、スナリャートは言う。
「私は兄さんと一緒にいたい。産まれて初めて、兄さんと生活できるのだから……その時間を味わいたい」
「……それで、
「……」
首肯される。
「だとすれば、クローフィはどうなんだ?」
「私か?兄貴と親睦を深めたいってのは、姉貴と同じだ。けど、同衾までは考えてないね。そこまで行くと、一線を越えちまうような気がするからな」
……こっちは
戦闘スタイルはともかく、信頼には値するかもしれない。
「なら、クローフィ。この愚妹をどうにかしてくれ」
「強硬手段に出るようなら、そうするつもりだよ。……私自身、姉貴の恋路は応援したい方だからよ」
姉貴の恋路……。
この場合、スナリャートではなく、ノルシェの事だろうか?
……まぁ、気付く奴は気付けるだろうけど。
「姉貴の……恋路?」
一方で、スナリャートの表情が動く。
無表情から、驚愕ヘ。
驚愕から、無表情へと。
「……なら――」
場の空気が変わる。
殺伐とした空気へ。
……不味いな。
恐らくだが、スナリャートは既成事実を欲している。
で、俺の後ろでも、静かに怒りを滲ませる存在がいるわけで――
(3Pは俺の身体が保たねぇ)
早く、帰ってもらおう。
その為には――
拳をやや開き気味で、腰だめに構える。
掌底の構え。
昏倒させてのが、手っ取り早い。
「……喧嘩も初めて」
俺の意思を察したスナリャートも、自然と戦闘体制へ。
更に張り詰める空気。
どう出るか、と思考を巡らせる仲、
「そこまでにしておけよ、姉貴」
傍観に徹していたクローフィが、スナリャートを羽交い締めにする。
強行手段に移ると判断したようだ。
「兄貴、愚姉は私が抑えておくから、姉貴を可愛がってくれないか?」
「……出来るのか?」
編入してからさして時間が経っていない以上、
警戒しない方がおかしい。
「問題ねぇよ。こう見えて、女性を大人しくさせる心得はあるんだ。……じゃ、そろそろ私達は退散するよ」
そう言って、クローフィはスナリャートを拘束したまま、出ていく。
当のスナリャート自体は、折檻される寸前の子供のように見えた。いや、実際に子供か。軍の寄越した認識情報を鵜呑みにするならば。
(嵐は去った……みたいだな)
二人が自室に引っ込んだ事を確認した後、ドアを閉めて施錠。
「…………漸く?」
「だと良いが。……まぁ、大丈夫だろう」
「そう」
近付いてくるノルシェ。
小さな両手が俺の手首を掴み、
「なら……早くして?」
部屋の奥へと引っ張られる。
「解っているから、引っ張るな」
今回は俺主導が良いんだろ?
キチンとやってやる。
だから――まずはゴムを用意させてくれ!
心の中で言う。
無意味な思い……の、筈だが、
「……全部、処分済み」
「!?」
詠まれていた。
「避妊具は要らない。……
……想定されていた…………いや、想定している筈、か。
ノルシェは、そういう所も抜け目が無い。
「…………堕胎はしろよ?」
警告――或いは、確認。
これだけは意思を示してくれないとな。
「問題無い。排卵は止まってる」
即答。
「……そうある事を願うよ」
言葉通りならば、確かに問題は無い。……が、信憑性は皆無だ。
信用せずにヤろう。
「信頼して」
短い言葉と、首に回された両腕。
顔が近付き、キスを交わし――舌と唾液を捩じ込まれる。
欲望が顕現する準備は整う。
後は呼び起こすだけ。
その為の前戯は、なにが良いだろうか?
「希望、ある?」
「無い、と言えば?」
「抱き付く」
「…………」
だから、考えろという事だな。
宣言通り、正面から抱き付くノルシェを一旦、無視。
華奢なわりに、女性らしい柔らかさがあるからだ。
理性は保っていたい。
(さて……)
思考を軌道修正。
口淫は前回やられており、胸は残念ながら葡萄畑――ごふっ!?
「需要はある」
醒めた声と共に、鯖折りを決められる。
……確かに、需要はあるだろう。俺には理解し難い事だが。
というか、胸の大小で、女性の価値を決めるのは頭の沸いた塵屑であり、欲望の為に自身の下らない“正義”を掲げる阿呆。
(……それらが、動物としての真理に根差すもの故、という点はあるがな)
否定しようはないんだ。
……。
…………。
脱線したな。今考えるべきは、どうやって、ナニを勃たせるか。
もう一度考え直すが、
「…………廻ってきた?」
ノルシェの言葉で、現実を理解する。
何の事だ、とは言わない。
勃っていたのだ。
要因は幾つか思い付く。
「……みたいだな。一旦、離れてくれ」
が、今は関係無い。
「…………」
明らかに、不満そうな表情を浮かべ、離れるノルシェ。
離れた事を確認した後、
「っ!?」
押し倒す。……俯せに。
手早く、
そのままシャツを捲り、
同時に、俺もズボンと下着を脱ぎ、勃起した肉棒を曝け出し――
「っ……!入って……来てる……」
躊躇無く、ノルシェの膣に捩じ込んでいく。
相変わらず膣内は狭く、肉襞が絡み付いては、鬼頭や裏筋を刺激する。
さっさと射精するか、気絶するまでイカせてやらないとな。
幸いというべきか、ノルシェの唾液は媚薬と精力剤、双方の効能があったようだ。
抱き付かれている間に、勃ったのは、それが原因だろう。
故に、最初から全力で。
子宮口まで挿入したまま、ノルシェの両手首を掴み、立ち上がる。
後は、両手首を引っ張りつつ、前後運動を繰り返す。
所謂、“立ちバック”というヤツだ。
「っ……あっ!……早……はぅ……」
一般的に、強姦モノの成人向け動画で行われる体位らしいが、嬉しそうに啼いてやがる。
やはり、マゾか。
(まぁ、罪悪感を感じる事が無い分、有り難いな)
好都合。
ペースとストロークを高め、膣内を、子宮を抉る。
が、ノルシェの性感帯を狙ってはいない。
俺自身の性感帯を刺激するように、突いている。
まぁ、最奥まで捩じ込んだ時点で、相当不味かったのだが。
(後何回、保つか……)
少なくとも、後一セットは保つだろう。
「セル……ゲイッ……早い……」
「ペースは、落とさないぞ」
言いつつ、引き抜く。
「イジ……ワル――っ!?」
突き刺す。
抉る。
引き抜く。
もう一度。
奥まで突き刺し、子宮と膣内を抉りつつ、抜く。
悶えるノルシェは掴んだ腕を引き、逃がさない。
(……やっぱり、早足でやり過ぎたか)
限界たる奔流はすぐそこまで来ている。
中出しが良いんだろ、ノルシェ?
心中で問い掛け、再突入。
股間を臀部と密着させるほど、捩じ込んだ直後――
「っ……く……あっ!?」
限界を迎える。
「っ!?……あぅ!出て……るっ!?勢い、強っ……ひぅっ!?」
勢いよく、ノルシェの子宮内膜に突き刺さり、溜まっていく。
一秒足らずで精液が子宮を満たし、陰茎と膣膜の隙間から溢れ出す。
幾らなんでも、出過ぎだ。
成人向け電子書籍の演出じゃないんだから……。
(……っと、不味いな)
脱力しかけた意識を立て直す。
このままだと、不用意に床を汚してしまう。
「歩けるか、ノル――」
「あぅぅ……」
「……駄目そうだな」
悶え、絶頂に達し、脱力しているノルシェは歩けそうにない。
世話が焼ける。
仕方無いので、ノルシェを抱き上げ、俺は浴室に向かう。
同時刻、クローフィの自室――
「まだ耐えるのかよ……」
呆れるようなクローフィの声が脳裏に響く。
「ハァ……ハァ……変態……」
蔑みを込め、クローフィを睨む。
「良い眼だ。過去にヤってきた姉妹達よりな」
が、全くと言って良いほど、効果は無い。
当然だ。
今の私は、ベッドに鎖で繋がれている。
尚、鎖は対強化個体用の物で、外せそうに無い。
(いや、外そうと思えば外せるだろうけど)
…………万全の状態ならば。
幾度と無く、肛門には座薬、膣にはバイブレータを捩じ込まれつつ、肉芽を弾かれた現状では、快楽に溺れないよう、意識を保つのが精一杯。
「じゃ、次の行くぜ?」
「っあ!?」
捩じ込まれたバイブレータが引き抜かれ、膣分泌液が飛び散る。
代わりに、膣口へ9㎜短機関銃《JA BP-25》が押し当てられた。
「Feuer!」
「ひぅっ!?……んっ!ぅあっ!」
全自動射撃で、水溶性媚薬を固めた9㎜媚薬弾を撃ち込まれ、子宮内膜に着弾。破砕し、溶解。
有効成文が瞬時に身体中に行き渡る。
「で、ローターをもう一度!」
退かされた銃口。
捩じ込まれる、男性器を模した紛い物。
ティルドー型のバイブレータ。
最奥まで捩じ込まれ、起動。
「ひぐっ!?……ひゃうっ!?あ、あっ!?……んっ……」
「薬が効いてるな。……また、濡れてきてるぜ?」
窒口から溢れた分泌液を、私の肉芽に塗りながら、クローフィは言う。
「ひゃあぅあっ!?」
通常、肉芽……即ち、クリトリスは性感帯。
故に、私は媚声を上げてしまう。
「良い声だ」
それが、クローフィを喜ばせる。
何がどうして、彼女は同性愛――というか、加虐思考に目覚めたのかは分からない。
知る術も、今は無い。
出来る事と言えば、クローフィが早く満足する事を祈るのみ。
「いい加減、私も限界だなぁ……」
唐突な呟き。
「義姉貴が良い声で啼くからだ……」
自らの衣服に手をかけ、下半身を露出させる。
「満たさせて貰うぜ?」
蠱惑的な笑み。
こんな表情も出来たのか……なんて、思う暇は無い。
腹部に縄が打たれる。
続けて、打たれた縄に瘤が作られ、瘤の部分を窒口と肛門に宛がわれると、腰の後ろで括られてしまう。
“股縄”。
女性を辱しめる、或いは性器を責める為の縛り方。
場合にもよるだろうけど、主に拷問や、刑罰として発達した緊縛術の一つだったはず。
(意外と……効くっ……)
食い込んだ縄に、膣分泌液が染み込む。
「ハハッ、すっかり雌になったなぁ」
「ひゃあぅっ!?」
食い込んだ縄の瘤が、更に押し込まれる。
クローフィが自らの股間を、女性器を用いて、押し込んだのだ。
更に言えば、押し込まれたのは股縄だけではなく、既に挿入されていたバイブレータも。
激しく振動する先端部が、子宮内膜を擦る。
「っあ!?ひぅっ!振動……激し……んあっ!抜い……んっ!……てよ…!」
「聞けない相談だな。義姉貴の蕩けた顔を見せてくれ」
無意識に紡がれた媚声は、クローフィを昂らせるには充分らしい。
膣口を、肉芽を擦り付け、緩急も加えながら、自身の膣分泌液を塗り付けるように、股縄を押し込む。
先程、無意識に声が出てしまったからだろうか、私は限界を迎えていたらしい。
「っん……あっ!?っく……あぁん!!」
半ば、理性的な思考が失われている。
程無くして、情欲と種の保存に全てを任せた牝犬に成り下がるだろう。……同性だけど。
「これ……止め――んぅっ!?」
媚声は艶を増し、快楽は増大する一方。
私の予想以上に、陥落は早そうだ。
「牝犬の顔だな……でも――」
クローフィの身体が離れる。
「ふぇ……?なん……で……」
「これ以上は、一人でイってくれ」
股縄がずらされ、バイブレータが引き抜かれると、肛門と窒口に銃口が突き刺さる。
しかも、《BP-25》ではなく、もっと太い銃身。
「FS社の《AjG-01》口径は1ゲージ。なんでも、試作モデルらしいぜ?」
つまりは、49.5㎜口径の散弾銃。
その時点で相当不味いのだが――
「因みに、戦闘用散弾銃だ」
《AjG-01》は全自動式散弾銃らしい。
短機関銃や突撃銃に比べれば、発射速度は遅いが、それでも充分に厄介と言える。
「良い声で啼いてくれよ!」
引鉄が引かれた。
が、減音器付きなのか、銃声は散弾銃のソレではなく、
「ひぅっ!んぁ!あ、あ……ひぐっ……んっ!?本、あ!当に止め……んぁあぁぁぁぁぁぁーーっ!!」
銃声自体も、絶頂に達した私の喘ぎ声に掻き消された。
散弾状に形成された座薬弾が想像以上に効いている。
膣の収縮、分泌液の放出が止まらない。
どころか、今感じるべきではない感覚も。
「……弾切れだ。じゃ、今回はこの辺で終わるか」
そんな、クローフィの声はぼんやりとしか聴こえなかった。
意識が薄れ行く。
「姉貴達は
だから、最後の言葉は聞き取れなかった。
むしろ、聞き取れなくて、良かったのかも知れないが。
意識を手放しつつ、私が思った事は、そんなものだった。
更に数時間後、Bar “Engaged” 店内――
店内は静かだ。
まだ、酒盛りの時間には早い事もあるが、ここが治安の悪いスラム近郊だという事が、一番の理由だろう。
と、言えば店としては致命的だが。
「――と、いうわけで、義姉貴には灸を据えたんだが……」
「やり過ぎだ。新手の洗脳か、クローフィ」
カウンターにて、あの後の出来事をクローフィに話された。
性的玩具を用いての調教。
オブラートに包めば、そうなるが、早い話が強姦。
遠からず、スナリャートがドMレズ――つまりは、ライヒの紛い物になるぞ?
(……その方が、懸案事項は…………駄目だ、増える)
スナリャートとクローフィは、俺とノルシェの複製の筈。……人型の魔獣というわけだ。
即ち、早急に俺がとるべき予防線は――
「……ライヒを巻き込まないように」
……隣に座っていたノルシェに言われる。
言うのが遅過ぎたか?
「そりゃあ分かってるって。……でも、あの娘は筋金入りだからな」
理解しているようで何よりだ。
「そうねー。でも、今のあの娘は、後輩ちゃん狙いだから大丈夫じゃないかしら~」
割り込んできたのは、長身の女性。
比較的、身長が高めなノエルより高く、身体付きはそれ以上。
就職先を間違えてないか、と言えなくもないが、言うつもりは無い。失言でしかない。
「その情報は確かですか?」
「少なくとも、昼の部ではそうらしいね。……ましてや、同じ便利屋の社員らしいじゃない。……人の恋路を邪魔する気はないけれど、後輩ちゃんにその気は無いだろうから、不安ね」
――アンジェ・T・アクーラ。
Engaged(Bar)の店員であり、必然的に俺達の事情を知っている。……というか、彼女も元軍属だ。
(……しかし、狙いは天樹か……)
最近の様子からすると、彼女の好意はライヒには向いていない。
が、性格上、ライヒならば襲いかねん。
「こちらでも、釘を指す必要がありそうですね……」
「……」
腕に違和感。
ノルシェが腕を絡めてきたか。
「それもだけど、彼女さんを大事にしたら?隊長さん」
「…………善処します」
とある島国的には、否定の意味も持つ言葉。
「……」
腕の締め付けが増す。抱き締められたようだ。
……暫く、離さないだろうな。
「嘘ね。その調子じゃ、刺されても文句は言えないわよ?」
「…………」
かもしれないな。ノルシェならやりかねない。
「……心外」
俺の腕を抱き締めたまま、無味乾燥した声が紡がれる。
「あらら……怒らせちゃったみたいね?」
「……問題ないですよ」
後で、搾られるだけだ。させるつもりは毛ほども無いが。
「ところで、肝心のスナリャートはどうした?」
「気絶中だ。疲労もあっただろうしな。寝かせておいてくれ」
「……あぁ。これから忙しくなる」
俺が行けば、面倒な事になるだろうしな。
「どういう事だ、義兄貴?」
「近い内に話す。大きい仕事が入ったと思っていろ」
「大きい仕事、ね……」
訝しげにクローフィは呟き、グラスを傾ける。
「どのくらいかしら?」
代わりに、アクーラさんが聞いてくるが、
「アクーラさんは分かっているでしょうに。惚けるのは止めてください」
手早くあしらう。
元司令部勤めのオペレーターが何を言うか、という感じだ。
「バレちゃったか。……次の注文は?」
「ウォッカと紅茶だ。後はこっちで調合する」
「了解。せいぜい、最後の晩酌にはしないでよ?」
軽い調子で言い、奥に消えたアクーラの背中を一瞥して、俺は思う。
(出来たら、どれだけ楽なものか……)
当事者達しか、分からない苦悩を。
――以上、Ген Цепь~避けられぬ悪意~ でした。
本編上では二度目の性交渉回。又は初のレズセックス(レイプ)回。或いは、作者の暴走。
今話はネームドタイトルですが、キリル文字の意味は『遺伝子の鎖』。……完全な皮肉です。
ですが、この章タイトルはセルゲイ、ノルシェ、スナリャートやクローフィ等の第7.5世代強化個体
――それはさておき。
性交渉は擬音を使わない作風では、中々伝えづらいと感じますね。そのせいか、レズセックス側で暴走。
参考資料の少なさから、凌辱ゲーとか、(エ)リョナゲーの分類に踏み込んだ気がしないでもない。しかも、わりかしすんなりキーを叩けるって……どういう事だ。直前にやってたのは普通の純愛エロゲー(ワ〇ハイのアーシェ√)だぞっ!?
尚、僕的に苛めるならば、スナリャートよりはクローフィですね。
しかし、『このキ〇ガイがっ!』、『つまんねぇ茶番を入れてんじゃねぇよ』、『吐きそうだ』という方が何人いるにやら……。
そういう方もご安心を。次話から再び戦闘方面へシフトしますし、以後のクローフィのレズセックス(直接的)は番外編のみ――の予定。
ヒャアッ!新鮮な火薬の臭いだぁ!!……とはならない事を祈ります。いたら、飢え過ぎです。
今回はこの辺で。
拝読ありがとうございました――