※この作品はR-18です。

もしも艦娘が催眠アプリを持っていたら   作:蚕豆かいこ

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軽巡洋艦Gotlandの場合

Chapter1 催眠

Chapter2 手袋コキ・フェラ

Chapter3 スペンス乳腺・クンニ

Chapter4 正常位

Chapter5 お掃除フェラ・バック

 

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Chapter1 催眠

 

 

「提督。ゴトと、セックスする時間だよ」

 

 名をゴトランドという。瑞々しさの溢れる長身の北欧美人である。

 

 シニヨンで後ろに纏めた髪には、スカンディナヴィア半島が抱えるバルト海の煌めきが宿る。地毛である。すなわちゴトランドは人間ではなかった。艦娘だ。スウェーデン海軍の軽巡艦娘。それが、提督が執務を終えるや、出入り口の扉に後ろ手で鍵をかけ、左目の下にある悩ましい涙ぼくろまでうっすら上気させ、次いでスマホを印籠のように見せつける。

 

「わたしたち、小さいころに将来結婚しようねって誓いあった幼馴染みでしょ? 幼馴染みがセックスするのは、なにもおかしいことじゃないよね」

 

 スマホの画面では、工作艦明石(あかし)が眩しい笑顔を浮かべ、両手で子宮の形を象っている。

 

「え? なにを世迷い言を、AVの観すぎじゃないか、催眠の9割はヤラセ――あっ、ああ、そうだな。わたしとゴトランドは幼馴染だから(・・・・・・・・・・・・・・・・)、セックスするのは当然だよな(・・・・・・・・・・・・・)」

 

 ゴトランドが選んできた、詰め物のよいブルーのソファに掛けてコーヒーで一服していた提督は、目を泳がせながらも、苦笑してはにかんだ。それを見てゴトランドは内心で雀躍(こおどり)する。やった。本当に効いた。明石謹製の催眠アプリ。

 

 はるばるスウェーデン王国から派遣されてきた軽巡艦娘ゴトランドと、生粋の浜っ子の提督が幼馴染みなはずがない。そも初対面はほんの数年前である。提督の記憶までゴトランドに都合のよいように改変できた。ゴトランドははっきりと確信した。このアプリは本物だ。明石にはあとで改めて礼をせねばならない。今はとにかく提督と念願の生ハメ子宮精液マーキング交尾をする好機である。

 

 提督の左隣に座り、腕を絡ませるようにして抱き寄せる。提督のがっしりした筋肉質の腕を胸の谷間に埋める。提督は拒まない。

 

 ゴトランドは、よっしゃ、と雪色の右頬を、提督の左頬にぴたりと合わせる。温かい。ずらしていき、互いの唇が触れ合う。提督の口唇を啄む。唇どうしを密着させ、逃げ場を奪ったうえで、舌を送り込む。

 

 奥で息を潜めていた、提督の舌。それを、唾液をまとったゴトランドのベロが、見つけた、といわんばかりに捕食する。遅れて、提督も舌を動かし、柔らかくも熱い肉どうしを摩擦させる。

 

 ゴトランドはキスしながら、提督の前に回り、対面座位の形に移る。提督の股間を優しく撫でる。そのたびに、短いスカートのスリットからむっちりとした太ももが、眩い白を覗かせる。提督の唾液と自身の唾とを混ぜ、ぢゅるるる、と音を立てて吸い、飲み下しながら、紺碧に裏地が山吹色のジャケットをはだける。

 

「ここで?」

 

 ゴトランドに喰われるようなキスの合間から、提督がやっとそれだけ漏らした。

 

「い、いつも一日の終わりに、執務室(ここ)でゴトをセックスでねぎらってくれてるでしょ? 忘れちゃったの?」

 

 そうだったね、という返答すら、ゴトランドは深いキスで貪る。自分の吐息がだんだん荒く、熱くなっていくのがわかる。唇を離す。唾液の糸が孤を描いて切れる。鼻どうしが触れ合う距離。ゴトランドはさらに試す。どちらのものかわからない唾まみれの口を耳元に寄せ、

 

「“勃起しろ”」

 

 と、甘く囁いた。

 

 唸る提督を慰撫する膝から伝わる感触が硬くなる。提督が羞恥に顔を背けるさまに、ぞくぞくする。

 

「だーめ、ちゃんとゴトを見て? 勃起させられた顔、“ゴトに見せて”」

 

 逆らえない提督が、ふたたび正面を向く。目を合わせたまま、提督のズボンのファスナーを下ろす。すでに下着のなかで膨張しきっているかたまり。頂点の布地は色が暗くなっている。

 

「男の人も濡れるんだね」

 

 見下ろしたゴトランドは、素直にそう口にしてから、失態に気づいた。自分は幾度となく提督と交わっている設定なのに。

 

 さいわい提督は不審に思っている様子はない。ミスを糊塗するためゴトランドは提督の下腹部に手を伸ばす。布越しでも熱を感じる。さする。滲む頂きを、指先で軽く、カリカリと引っかく。提督が短く呻く。腰が引ける。もう下着の吸水性を超えた露が溢れている。そこと、ゴトランドの白い短手袋(ハーフグローブ)に包まれた細い指とが、銀の糸で結ばれる。糸はどこまでも伸びた。

 

 粘液の染みた指先を口に咥える。しょっぱい。おいしい。それがまるで媚薬であるかのように、子宮から立ち昇る淫気をさらに高めさせる。好きな男の我慢汁を舐めるだけで、こんなにも幸せな気持ちになれるのか。なら、この先にはなにが待ち構えているのか――ゴトランドは生唾を呑んで、吐息混じりに、言った。

 

「ゴトに、提督の、舐めさせて――舐めたいの」

 

 

Chapter2 手袋コキ・フェラ

 

 

 提督をソファに座らせたまま、ゴトランドはひざまずくようにしてズボンを脱がせた。

 

 下着も下ろす――途端、窮屈な空間に閉じ込められていたそれが、反動をつけて、熱と湿気とともに、その凶悪な全容を現した。

 

 ゴトランドは息を呑んだ、大きい。赤黒い。醜悪でさえあるグロテスクな外形。全体が、いまにも破裂しそうなほどにいきり勃っている。いつもこんな凶暴なものをぶら下げて執務していたのか。提督の一部とはにわかに信じ難かった。まるで提督の股間に別の生き物が下手な合成でくっつけられているかのようだ。ドイツの鉄兜のような頭部はゴトランドの顔が映りそうなほどパンパンに膨れ上がっている。先端の亀裂から、透明な夜露が滲んで、真珠の輝きを宿す。

 

 釘付けになっていたゴトランドは、人差し指で、その珠を潰した。手袋にも染み込む。淫靡な粘液を亀頭ぜんたいに塗る。そうしているとまた新たな先走りが表面張力の一粒となる。

 

 垂れるブルーの髪を耳の後ろに流しながら、ゴトランドは四十五度の仰角で天を睨む対空砲に軽くキスして、露を啜った。汗を濃縮したような生臭い汐(しお)の味が口から喉、そして臓腑へと浸透していく。

 

 ペニスの熱気とともに濃い臭いが、鼻腔をつく。オスの臭い。蒸れて饐えた臭い。

 

「いったんシャワー浴びてくるよ」

 

 まだ汗を流していないことを思い出したらしい提督が、狼狽を見せた。ゴトランドはまた鈴口にキスしながら上目遣いでウインクする。

 

「いいって。わたしとあなたの仲じゃない? ゴトはこの匂い、好きよ。一日お仕事して、お風呂入る前の、提督の生の匂い――」

 

 提督の太ももを開かせ、肉筒と陰嚢の付け根に顔を押しつけて、深く息を吸う。ああ、これが提督の匂い! 胸が高鳴り、同時に安心も覚える。しわしわの肉袋を吸って、少しだけ引っ張る。皮が伸びる。提督はなすがまま。弱い部分を任せてくれている。信頼されている。なんて愛おしい。明石の催眠のおかげだ。

 

「これ、好きだよね?」

 

 硬い漲(みなぎ)りを、右手の手袋と手のひらのあいだに挿し込む。提督のペニスはハーフグローブに包まれながら手コキされた。出し入れするたび、ゴトランドの白手袋は陰茎のかたちを克明に浮かび上がらせる。提督の熱っぽい吐息。

 

 そうして幹を手柔らかにしごいていたゴトランドは、手袋から抜くと、行儀も悪く迎え舌で提督の先端を口に含んだ。きのこの傘をれろれろ舐め回す。しだいに砲身全体を口内へ受け入れていく。匂いが味覚でダイレクトに脳へ伝わる。鼻へ抜ける男臭。後頭部が甘く痺れる。

 

 木に蛇が絡みつくようなイメージで、飴色の極太を舐めつつ、頭部を後ろに引く。提督がゴトランドの口から引き抜かれる。上目遣いで提督の反応をうかがう。ねえ、どこ? 提督はどこが感じるの?

 

 口元からよだれが滝のようにぼたぼた垂れても気にしていられない。じゅっぱ、じゅっぱと下品な音を執務室じゅうに響かせ、何度も硬茎をしゃぶりながら出し入れしていると、提督が両手を伸ばしてきた。ゴトランドの乳房を、紺のブラウス越しに揉む。

 

「んむっ?」

 

 肉の凶器で口を塞がれているゴトランドの喉から、驚きの声が飛び出る。それでも緋根をしゃぶるのは止められない。フェラチオをしながら、提督におっぱいを揉まれる――ブラジャーとブラウスでも隠せないほど勃起している乳首を指でこりこりされるたび、男の生殖器官を甘いお菓子のようにしゃぶっているゴトランドは、くぐもった、けれども熱い喘ぎをあげた。

 

 北欧艦娘が無我夢中で攻勢をかけていた、そのとき、提督が「うあっ」と情けない声をこぼした。おっぱいをいじめる手も瞬時止まる。それは、ゴトランドが、ペニス全体というより、すぼめた口で尿道を吸い上げたときだった。

 

 スウェーデンの軽巡クラスは舌なめずりした。見つけた。提督の弱点。

 

 舌先を尿道に押し込み、内側をちろちろと舐(ねぶ)る――提督が「それ、やばい」と声を震わせて前かがみになっていく。

 

「そうだよね、提督、ゴトの尿道フェラ大好きだもんね」

 

 いま初めて知ったなどとはおくびにも出さず、胸を揉まれたお返しとばかりに、皺々の袋をていねいに揉みながら、尿道を長く深く吸いたてる。繰り返すと快感を通り越して痛みになるかもしれないから、口を離し、いまやゴトランドの唾液でコーティングされたようなペニスを、ただにっちゃにっちゃとしごいたり、横方向から雁首の段差に沿って舐め、裏筋を責め、そうしてインターバルを置いて、尿道フェラを再開する。すると思ったとおりまた提督が呻いて、それがゴトランドを悦ばせる。

 

「ごめん、もう出そう」

 

 上目で提督を仰ぐ。つらそうな提督と目が合う。瞬間、ぞくり、とゴトランドの背筋に電流が駆け巡る。体がかっと熱くなる。体中の汗腺がひらくのが自分でもわかる。鎮守府のだれも見たことない、提督の素顔。艦娘たちみんなが憧れているあの提督が、射精させてって懇願してる!

 

「提督、出すときは、ゴトの頭を押さえつけて。逃げられないように。なにがなんでも飲めって」

「……そんなこと」

「いつも、してるでしょ?」

 

 このマジックワードで、思ったとおり提督は反論をやめ、喉を反らせたり、またうつむいたりして快楽に専念する。この催眠アプリはほんとうにすごい――ゴトランドは尿道責めにスパートをかける。

 

 ひときわ大きな、絞り出すような吐息が降りかかる。ゴトランドの頭部が、藍色の髪ごと提督に掴まれ、またぐらに押しつけられる。

 

 直後、ゴトランドの口内で、灼熱が迸った。

 

 四回、五回、六回――音をたてんばかりに噴射された白熱が、ゴトランドの粘膜を灼(や)いた。人肌に温められたゼリーのように濃厚で粘っこい。溺れる。むせ返るような青臭さに涙が滲む。だがゴトランドは、口のなかで打ち震える男根をくわえたまま、閉じられた肉の密室で、むしろ亀頭を舐めつくし、しかも指の環で陰茎の根元をしごきさえした。尿道に一滴も残さないよう、自身の口へと絞る。

 

 いつまで続くのか、果てがないかと思われた長い射精がようやく終わり、ゴトランドを押さえつける提督の力が緩んだ。

 

「すまないっ、大丈夫か」

 

 と慌てる提督に、ゴトランドは――

 

 ひざまずいたまま、うっとり恍惚とした顔で、提督を見上げた。

 

 だらしなく開かれたその口腔は、精液の池となっており、白濁の泥中で、ピンク色の舌が踊って泡立てる。

 

 見せつけたあと、口を閉じる。んく、んく、と、かたちのよい眉をしかめながら、苦労しいしいすべての牡汁を嚥下する。

 

 ぜんぶ飲んだよ、という証に、この清楚な北欧美人は「あーん」と口をあけ、さらには左右の人差し指で口の端をひろげて、きれいな歯並びや、舌の裏まで見せた。

 

「いつも、こうやって補給してくれてるもんね」

 

 でまかせだったが、やはり提督は疑う気配もない。これは、最後までいける。確信したゴトランドは、

 

「ちょっとうがいしてくるね。提督も、自分のが残ってる口とキスはしたくないでしょ?」

 

 と、立ち上がろうとした。

 

 提督にいきなり抱き寄せられ、抵抗するひまもあらばこそ、唇を奪われた。舌が侵入する。予想外のできごとにゴトランドが一拍遅れて体を引きはがそうとするが、提督は離してくれない。そのうち、ゴトランドも受け入れ、舌を絡めた。吐息が重なる。互いのベロを叩きつけるように、長く、長く、味わった。

 

「もう、しょうがない人なんだから」

 

 というゴトランドも、本心では片時も提督のそばを離れたくなかった。ふたりの間では、いましがた発射したばかりの肉砲が、もう再装填を終え、高々と屹立している。

 

 ゴトランドは提督の上衣も脱がしにかかった。提督としての服。制服はただの衣装ではない。具象化した世間体だ。提督は、軍服を着ているがゆえに、提督としての責任と権限をまとい、提督たりうる。よって、この服を着ている提督は、彼自身ではない。だから、脱がさなくてはならない。裸にして、彼を提督ではない、一人の男にしなくてはならない。

 

 邪魔だ。邪魔だ。ゴトランドは憎むようにして提督の軍服を剥ぎ取った。肩章や略綬に彩られた第二種軍装の純白の上着を、ローテーブルに投げ捨てる。それらは提督ではない。わたしが愛しているのは、この男そのものなのだ。

 

「逃げやしないよ」と提督。「わたしはゴトランドのものだからね(・・・・・・・・・・・・・・・・)」

 

 それを聞いたゴトランドは、瑠璃色の目を見開いて、しばたたき、熱い涙を流しながら、広い胸に飛び込んだ。

 

「それだけじゃ嫌」ひとすじの透明な涙とともに哀願する。「ゴトのことも、あなたのものにして」

 

 

Chapter3 スペンス乳腺・クンニ

 

 

 舌を舐めあいながら、提督がゴトランドのネイヴィブルーのネクタイを外す。スウェーデンの軽巡洋艦娘ゴトランド級一番艦、その改装型ゴトランドandraから、ただの女に戻していく。紺のブラウスを開かれる。お仕着せの制服から、ゴトランドが自分で選んだブラジャーが顔を出す。ボルドーカラーに白薔薇の、繊細な刺繍のレースブラ。

 

「とても素敵だよ。きみに似合ってる。やっぱりセンスがいいね」とブラジャーを褒められる。喜んでくれるかな、と悩んだすえに手にとった子。催眠とはいえ嬉しい。「わたしが外してもいいのかな」

 

「うん、あなたに、脱がせてほしい」

 

 提督が背中に手を回してホックを外す。華美すぎない可憐な下着が、さながら舞台の幕が上がるように取り払われると、提督が、長い夜を越えた古都ヴィスビューの旧市街と輪壁(リングムー)を祝福の色に染める日の出を目にした顔になる。

 

「あんまり、おっきくないけど」

 

 ゴトランドのいうとおり、サイズは控えめである。しかしながら染みひとつないミルク色で、見事なお椀型をしており、冴え冴えとしているのにしっとりと汗ばんで、なんとも悩ましい匂いと淫気を放っている。

 

 その甘そうな二つのケーキの頂上では、薄い紅色の野苺がはちきれんばかりに熟していた。焦らされて、焦らされて、早く吸ってほしい、舐めてほしいという悲鳴さえ聞こえそうだ。

 

「きれいだ」

 

 たった一言、ため息のような感嘆に、ゴトランドは幸福感に胸が満たされる。たった一言。そこに込められていたのがまぎれもない本心だと、いやでもわかった。

 

 提督が、乳房を手で遠慮がちに下から支えて、小さく揺らす。ゴトランドのCカップは、そういう大きさのプリンであるかのように波打った。

 

「おっぱい、好きにしていいんだよ、いつもしてるみたいに」

 

 では、と提督は、右腕を上げるように言った。

 

 右の乳房の脇、いわゆる横乳と呼ばれる部分を、そっと舐める。

 

「うにゃにゃ!」

 

 ゾクッと感電して、またも変な声が出る。未経験の感触。

 

「ああ、やっぱりここが弱いのか。さっき、フェラしてもらってるときに揉んだら、反応がよかったから」

 

 腋と乳房の境界にあたるスペンス乳腺は、脂肪が少なく、リンパ管と神経が集中しているため感じやすい。ゴトランドはその、俗に上半身のGスポットと呼ばれるスペンス乳腺を徹底して舐められ、

 

「知らない! こんなの知らない!」

 

 と、立っていられないほど悶えた。足が生まれたての小鹿のようにがくがく震える。提督に導かれる。提督と入れ替わるようにソファに腰掛けたゴトランドの、アンダーバスト沿いに、右のおっぱいから、左の丘へと提督の舌が旅をする。

 

 やはり左の乳房も、横乳のスペンス乳腺を舐め、吸い、いじめ抜いた。

 

 さらに、右のスペンス乳腺を指でなぞりつつ、左乳房の中心に実る赤い果物を口に入れた。

 

「んッ」

 

 丹念に、双子の姉妹をじっくり愛撫されていると、ゴトランド自身すら思いもよらぬ変化が起きた。二つの白い球体、その頂上を薄く覆う乳暈が、ぷっくり膨らんで、わずかとはいえはっきりと段差を生じた。いまやゴトランドの胸は、乳房、乳輪、乳首の三段重ねになっている。その段を楽しむように、提督は張り詰めた乳輪の周囲を舐め、自分のおっぱいが性感のあまり変形していると、嫌というほどゴトランドに思い知らせる。提督は本当においしそうにゴトランドの乳房を舐めて吸っている。それを見下ろすゴトランドが、喘ぎながら目に涙を浮かべる。

 

「おねがい、キスして。そんなに愛されたら、自分のおっぱいに嫉妬しちゃうっ」

 

 ゴトランドに、提督は口づけを交わす。二人の舌は発情した軟体動物のように睦みあった。

 

「ふーッ、ふーッ」と、すでにゴトランドは息が上がっている。唇同士で繋がったまま提督が、ブラとお揃いのショーツに指をかける。ゴトランドも腰を浮かせる。

 

 籠っていた体温と蒸れが、湯気のように解き放たれる幻覚。下着に一本の糸がついてくる。もどかしさのあまり、片足だけを抜いたため、ショーツはもう片方の足首に残った。

 

 濃紺のサイハイソックスの上に、無毛の三角地帯がさらけ出されているさまは、きわめて淫猥だった。深紅の裂け口が嗚咽をこぼすようにひくつき、切なさのあまり粘っこい涙を流している。その涙に濡れたぷりぷりの大陰唇が貝の剥き身のようにてらてらとぬめり光る。

 

「おまんこが泣いてる。ゴトのおまんこが、泣いてるよぉ」

 

 ソファでM字に脚をひらくゴトランドが自身の惨状に悲痛な声を上げた。

 

 提督が指先で慎重に陰核包皮を引き伸ばすと、宝石のように可憐なクリトリスが顔を出した。それを卵黄のようにいたわって舐めた。

 

 そのとたん、甘美な稲妻がゴトランドの背骨を貫通し、肺から空気が逃げていった。まともに息が吸えない。充血した花芯を舌でかすかに撫でられているだけなのに、自分でオナニーしたときとは全然違う。提督の頭を摑み、脳神経が焼ききれんばかりの快楽の大電流に耐えることしかできない。提督の舌がひらめくたびに、くちゅ、くちゅと淫らな音がして、ゴトランドの耳を犯す。快楽の情報過多。脳裏でチカチカと光が瞬く。それは次第に間隔が短くなっていく。ひときわ強い閃光が弾ける。あられもない嬌声。これは本当に自分の声だろうか? そう疑うほど甘く媚びた、真実の愛の叫び。同時にソファの背もたれを後ろに折らんばかりに海老反って体を硬直させる。

 

 絶頂を迎えて虚脱し、ゴトランドはたまらずしどけなく手足を投げ出した。思考がまとまらない。全力疾走したみたいに息切れする。降り注ぐ蛍光灯の明かりで、視界が白く染まっている。この光は自分のほかほかした陰部をも提督に露呈しているだろう。愛する人にイキまんこを見られている。なんて幸せなんだろう――

 

 霞んでいた視力がしだいに回復してきて、なんとか首を起こす。

 

「ね……キスして。あなたのお口、ゴトを気持ちよくしてくれたお口を、きれいにさせて」

 

 提督が顔を近づける。ゴトランドがおねだりをするように舌を出す。提督がそれを吸う。ゴトランドは、提督の口内と歯、歯茎のすべてを舐め取ったあとも、しばらく深い口づけに浸った。

 

 

Chapter4 正常位

 

 

 もう十分にほぐれ切った性愛器官から、薄白い密液がツーと臀裂の底の肉穴を伝って、濃いメス臭を振りまきながらソファの座面に滴り落ちる。

 

 互いの涎を舐めあうようなキスをしていた女の目線が流れ、提督の暴発寸前に勃起しきった怒張に注がれる。それを目にして子宮が疼き、膣圧が上がって、直感する。きっと、自分のおまんこは提督のペニスを受け入れるためにあるのだ。

 

 来て、とゴトランドは頷く。

 

 提督が、ローテーブルに置かれてあったズボンのポケットから小さな包装紙を取り出す。

 

「ゴム、つけるから――」

 

 なぜ避妊具を用意しているのか、などという疑問は、いまのゴトランドには浮かばない。あるのは、ただただ提督と自分との繋がりを阻もうと現れた薄皮一枚への憎悪。

 

 提督がシートを破ろうとしているのを、腹の底で煮え立つ汚泥のような怒りに任せ、やにわに体を起こして風のように奪い取る。

 

「こんなの、いらないよね? 幼馴染みだもんね? 提督とゴトの間には、0.01mmだって余計なものが入る隙間なんか、ないもんね?」

「そ、そうかな」

「いつもゴトのナカに、卵子の逃げ場がないくらい中出ししてるでしょ? 孕め、孕めって、子宮が精液で溺れるまでハメまくってるのに、ずいぶん今更じゃない?」

 

 すべてゴトランドが一人で慰めるときのお気に入りのシチュエーションである。そうとは露ほども知らない提督は、

 

「そう、だな。いまさらだな。なんで忘れてたんだろう」

 

 と追認するばかり。さすが催眠アプリである。

 

 満足し、汚いものに触れたかのように未使用のコンドームを投げ捨て、ほんとうに触りたいもの――提督の獰猛な肉器官を摑む。たおやかな五指を茎に絡める。軽くしごく。

 

「ほら、もうひとりのあなたも、裸で入りたいって言ってる。このソファで、いつもみたいにセックスしよ。ゴトがあなたのために選んできたこのソファで」

 

 ゴトランドの腿(もも)と腿のあいだ、内側からはみだした鮭肉色の二枚のびらつきの狭間が、灯りを浴びてぬらぬらとぬめっている。そこへ提督が砲口をあてがわせた。先端部で秘肉を上下に擦らせる。くちっ、くちゅ、と浅ましい音がする。提督も意を決したか、挿入すべき孔にロックオンし、腰を慎重に進めてくる。肉の隘路をかき分けていく。

 

「んッ、おっきい……」

 

 ゴトランドの熱く濡れた柔肉は、侵入してきたペニスにぴったりと密着し、潤いと粒立ちに富んだ肉洞ぜんたいで包みこんだ。あたかも挽き肉のミンチを膣の内壁に貼りつけたような、その粒立ちのひとつひとつが、やっとその身の内に迎え入れた亀頭を、雁首を、太い竿を、もう逃がすまいと蠢動し、悲願の肉棒を奥へ奥へと引きずりこむのである。

 

 串刺しにされるゴトランドが、ソファの上でのたうち回る。ぬめった肉経(にくみち)が勝手に締め付けるせいで、提督のかたちがはっきりとわかる。カリの高い返しや、巨木に絡みつく蔓(つる)のような血管まで、膣から感触が克明に伝わる。その性感でさらに締まる。するとますます、粒々が潰れんばかりに収縮してぎゅっと締まるので、下腹部に埋もれている提督のペニスの輪郭がもっと明瞭になる。それでもっと締まって、と快楽の無間地獄に陥る。

 

 ただ迎え入れただけで、すでにゴトランドは軽い絶頂に昇っている。透明なよだれが口の端から垂れていることも気づけない。

 

「いいよ……動いて」やっと落ち着いたころ、半ばまで挿しこんだまま様子をうかがっていた提督に、涙目で乞う。「腰振って、ゴトのトロトロまんこ、好きなだけえぐって」

 

 ゴトランドの腰をホールドする。その両手首を艦娘が摑んで、頷く。提督が腰を引く。抜かれる雁首に、フィヨルドのように複雑で細かい起伏がゾリゾリ引っかかる。一粒一粒の感触が、ゴトランドにも提督にも甘い電流になってふたりの脊髄を焼く。

 

 提督が本能にしたがって腰を前へ。もとどおり閉じたばかりの膣道がまた穿孔される。抜いて、挿して、抜いて、挿して。提督が腰を叩きつける。肉のぶつかる音。汗が弾ける。ピストンのたびに、だんだん深度が深くなる。ついに行き止まりまで届く。

 

「あ、奥ぅ、奥にきてるっ、すご……」

 

 提督は上向きに反り返っているため、深く詰めると先端がゴトランドの最奥部の天井にある子宮口に直撃する。提督が腰を打ちつけるたび、鈴口と子宮口が、運命の邂逅を果たしたかのようにキスをする。

 

「ちょ、待って、これ、あなたの、ゴトと相性っ、よすぎる、あぁっ」

 

 青い髪を振り乱して甘い声で鳴き、そして泣く。

 

「ああ、セックス、ほんとにゴト、あなたとセックスしてる! Vi är ett tillsammans(ひとつになってる)! 」

 

 しかも、ゴトランドの膣肉は、提督が押しこむときは異物を拒もうと押し返すくせに、抜くときは出ていかないでと必死になって剛直を抱きしめ、すがりついた。それは提督をして、さらにむきにさせた。抽迭(ちゅうてつ)がさらに速くなる。激しくなる。

 

「熱い! おちんちん熱いッ! ねえ、どうしてナカで、どんどん大きくなってるの? ゴト、なにかしたっ?」

 

「ゴトランドのが、気持ちよすぎるんだ、突くたびに熱湯が溢れてくるみたいで、奥がぐずぐずになってる、ごめん、なにも考えられない」

 

 あの提督が、いつも物腰の柔らかい提督が、もう生セックスで射精することしか思考できなくなっている。そうさせているのは自分だ――その優越感もあいまって、ひと突きごとに子宮が幸福で満たされていく。それが一杯になって、子宮から溢れたらどうなるか。そのときが来た。

 

 声は喉からではなく脳天から突き抜けた。言語ですらない、断末魔の悲鳴。高電圧の絶頂感で神経系がショートする錯覚。ぎゅっと閉じた瞼、長いまつ毛の間から、透明な涙がこぼれ落ちる。

 

 ゴトランドの五体が鋼鉄となって息もできぬほど硬直。ひとしきり痙攣したあと、「かはっ」と息をひとつ大きく漏らし、一転してくらげのように弛緩する。酸素を渇望して、呼吸音がすきま風のようになる。全身の筋肉が緊張を失ってしまう。緩んで、体外へ流れ出ていく。尿。失禁。脱力のあまり、解剖台の上のカエルのような恰好で提督にペニスを挿されたまま、無防備に放尿してしまう。かすかに湯気が立ち昇る。止める余力もない。ソファがレモン色の小水で汚されていく。当然、熱水は提督の男根を伝って下半身も濡らした。だが提督は挿入の姿勢を保ったまま微動だにしない。

 

「ごめ、んなさい、おしっこ、漏らしちゃった、こんな、こんなこと」

 

 呆けた頭で、ゴトランドはなんとか意味ある言葉を紡ぐ。恥ずかしさのあまり目をあけて提督の顔が見られない。

 

「いいよ。あったかい」

 

 提督がほほを撫でた。軽巡艦娘はその大きな手を、両手で包む。一掬いの勇気でまぶたをほどく。性感に耐えながらも優しい提督の微笑みがあった。

 

 ゴトランドはようやくわかった。幸福が溢れたら、降伏になるのだ。たったいま自分の子宮は陥落し、提督とそのペニスに降伏したのだ。

 

「ゴト、動けないから、好きに使っていいよ、オナホみたいに。出すまで、好きにしてほしいな」

 

 躊躇っていた提督だったが、うっとりした藍の瞳と、涙に濡れた泣きぼくろに触発され、やがて言われたとおりに続きを始めた。

 

 ぐったりして抵抗できないゴトランドを一方的に犯す。絶頂したばかりで、いわば長時間の正座から崩した足から痺れがとれていくあの瞬間に触られるように、感覚が過敏になっているゴトランドは、激しく首を振って、命乞いをするように悲鳴をあげる。その合間に、

 

「もっと、もっと思いっきり突いて、そこイイ、やっぱり、んっ、ゴトは、あなたの勃起ちんちんがフィット砲だよっ、そう、ガッチリ摑んで、逃げられないようにして、あ、深いっ、すごくいい、わかるよ、これ、本気の腰使いだよね、好き、これ好き、本気交尾好き! ね、気持ちいい? ゴトだけ、気持ちよくなってない? あなたのこと、あんっ、気持ちよく、できてる?」

 

 と愛の唄を歌う。提督は催眠にかかっている。解除すれば催眠にかけているあいだの記憶はなくなる。だからどんな恥ずかしいことだってできるし言える。でも、ああ、解除すれば今夜のことは「なかった」ことになるんだ。それはいやだ。いやだ! なんとか証拠を残したい。提督と繋がった証拠を。

 

 長い脚線美を無意識に提督の腰に組み付かせる。ぜったい逃がさない、かならず膣内射精させる。女の本能。

 

「やばい、ゴトランドのなか、かたちがぴったりだ――」

「そんなの、当たり前じゃない、ゴトのおまんこって、あなた専用なんだしっ……」

 

 とっくに降伏したゴトランドの子宮を、提督が容赦なく蹂躙する。頤(おとがい)を反り返らせ、雪色の喉を長くのけ反らせたスウェーデンの艦娘が、苦悶にも似た表情に美貌を歪ませているのを眺めながら、提督はうねりの強い肉奥と戦った。深く突き入れては抜いて、をしばらく繰り返したかと思うと、浅く動いて、五回に一回、ゴトランドの深みを突き穿つ。その五回に一回のたびに、ゴトランドが命乞いするように泣き喚く。構うことなく、尖るほど勃起した乳首を吸って口の中で転がす。耳たぶを指の腹で可愛がる。全身を凌辱する。

 

「ゴト、執務室で、大好きなあなたとセックスして、イキまくってるの。これじゃわたし、秘書姦だねっ!」

 

 ゴトランドが提督の腰に絡みつかせた脚を、提督の動きに合わせて締める。より深くペニスを呑み込みたい。

 

「ううん、こんなにドスケベなんだもん、艦娘じゃなくて、姦娘だね!」

 

 いまや挿しこむ際には陰嚢がゴトランドの大陰唇に押しつけられている。しかもゴトランドは子宮が降りてきている。提督が突くたびスウェーデン艦娘の内臓が押し上げられる。その波動がゴトランドの脳幹を痺れさせる。目を開けていれば、自分のおまんこに提督の肉根が出し入れされる光景で性感の電流が走り、閉じればポルチオと亀頭が熱烈なディープキスを繰り返している情景が浮かんで快美の炎が全身の皮膚の下で燃え盛る。イキ地獄。

 

「ああ、あ、イク、また大きいのくるっ、んあっ、やだやだ、ゴトだけまたイクのやだ、たすけて、ねえ、おねがい、一緒にイキたい!」

「こっちも、出るっ」

「出る、出ちゃう? ゴトのナカに出しちゃうのっ? いいよ、出して、そのまま――」

 

 ゴトランドはそれを言い切ることができなかった。もうひとりの自分ともいうべき存在の、言葉にならない金切り声にかき消されたからだ。叫びながら軽巡洋艦の真白い裸身がいやらしく跳ね回る。

 

 そのあとを追いかけて、提督がけものの絶息するような吐息とともに、煮えたぎった白濁の奔騰をこの美しい女の胎内に解き放つ。射精しながら、なおもとどめを刺すように腰を振る。

 

「あっ、そんな、ゴトの膣内(ナカ)に、精子、マーキングされてる。粘膜にあなたの精液(好き)が擦りこまれてる。自分のモノだって、ニオイつけられてる……」

 

 一方で熱い牡汁が入ってきたのが本能的にわかるのか、膣襞たちが、ぐにゅりぐにゅりと蠢き、争って男の生エキスを女肉に沁み込ませていく。

 

 すべて注ぎ込んだのちも、一番深くで結合したままふたりは、互いの唇をむさぼり、指を絡ませて繋いだ手を固く握りあい、吐息を熱いまま感じ、しばらく余韻に浸った。

 

 

Chapter5 お掃除フェラ・バック

 

 

「出し切った?」

 

 未だに胸を激しく上下させ、全身汗だくになっているゴトランドから、慎重に引き抜く。膣口が未練がましく亀頭に吸い付く。引き剥がすように離れる。刺激で北欧艦娘が短く喘ぐ。ぽっかりあいた、無言ながら雄弁な口から、受け止めきれなかった乳白色の塊がとろりとこぼれて、ヒップの丸味に沿って下っていく。

 

「うわ……出しすぎ。そんなに、ゴトの気持ちよかったの?」

 

 余裕を装いつつ、中指で掬って、名残惜しげに震えるビラビラに手ずから塗りつける。提督が自分で悦んでくれた証を一滴たりとも無駄にしたくなかったのだ。

 

 ふとゴトランドの目が止まる。提督のまたぐら。ゴトランドの愛蜜と提督自身の残滓の混合液にまみれた、盲目の両生類。今の今まで自分の体内に入って、必死に頑張っていたものだと思うと、可愛くてたまらない。

 

 足腰に力が入らないために、ゴトランドはソファからまるで溶けたアイスクリームのように落ちて、床を這い、気遣う提督の両足にしがみつく。軟らかく萎みはじめている陰茎は、精液と愛液で、沈丁花のようなきつい香りを放っている。それをゴトランドは、爪が光るくらい磨き上げた手で支える。

 

「おちんちんと、おまんこの匂いが混じりあって、すごい匂い……」

 

 サイドから舌に肉幹を乗せた状態で、根本から先端を往復する。

 

「はぁ……おいしい……」

 

 夢中でしゃぶる。その舌使いの、ひどく淫蕩なこと……。

 

 精液や自身のラブジュースの痕跡がすっかり取り除かれ、提督の半勃ちを覆うのはゴトランドの泡混じりの唾液一色になっても、軽巡艦娘はまだペニスを味わっている。片目だけ開けて提督の様子を窺ったり、口に含んで尿道をちろりと舐めたりする。あまつさえ、提督の乳首を細い指先でさわさわといじる。

 

「そんなにされたら、また……」

 

 ゴトランドの口のなかで、どんどん漲る。ドクン、ドクンと脈に合わせて巨大化していくのがわかる。すっかり完全に勃起した、涎の滴る陰茎を口から出す。

 

「ぷはっ。――ふふ、また勃っちゃったの?」

 

 白々しく、天井からの灯りを遮る偉容をしげしげと仰ぎ見る。ああ、自分がきれいにして、そして育てたおちんちん。またおまんこのなかで気持ちよくなりたいって、我慢汁の涙を流しておねだりしているみたい。なんて愛らしいんだろう!

 

「じゃあ、次は、後ろからシてみよっか……」

 

 ゴトランドはソファに左足だけ掛けて、涙ぼくろのある顔を半分だけ振り向かせながら、白くきゅっと丸いヒップを突き出し、まだ白濁汁の残渣でにちゃついている秘部を二指で広げてみせた。提督からすれば、くびれた腰に強調されたむちむちの双臀の奥が挑発してきている光景だった。

 

「ほら、来て?」

「犬みたいに?」

「そうしてっ」

 

 提督は弾頭部だけを軽く突っ込み、食パンでも割るようにゴトランドの臀肉を押し開いて、砲身を埋めていった。

 

「んんっ、く、ふぅ……!」

 

 挿入された膣を中心に、薄めた苦痛ともいうべき快感が伝達される。残っていた精液と、とめどなく流れている期待汁が潤滑油となって、先刻よりスムーズに肉塊を受け入れる。だが、正常位のときとは上下が反転しているため、

 

「これっ、この格好も、好きかも、あっ、深っ……届いてる届いてる……」

 

 思わず背後の提督に伸ばした腕を、摑まえられる。二の腕。まるで手綱のように、引き寄せるのに使われる。より深く、より強く、子宮口に押しつけるために。

 

「イイッ、これイイッ!」

 

 ゴトランドも摑まれている手で、提督の腕を握りかえす。

 

 床に残した右足も立っていられなくなって、ソファに膝を乗せる。背中に熱。厚い胸板と、ごつごつした腹筋の感触。提督が覆いかぶさってくる。もう片方の手で揺れる乳房を支えてくる。空気でも入っているかのように盛り上がった乳輪と、その頂点の突起を弄りまわす。

 

 ふたりとももう一糸まとわぬ裸形である。肌と肌がじかに触れあうたび、互いの汗で皮膚が貼りつく。犬の交尾のような体位もあいまって、人未満の獣に回帰していくような、理性が液状化して、快楽以外のことを考えずにすむ世界にのめり込んでいくような、不思議な感覚に陥っている。

 

 ゴトランドの喘ぎ声も、さきほどまでのような、甲高いおんなの声ではなく、もはや雄叫びのような濁声になっていた。普段の、北欧の山嶺と静謐な港町を思わせる、儚げで端麗な容姿ながら快活な美女であるゴトランドからは想像もできない、原始のけだものが怒り狂うような咆哮……それがさらに提督の獣欲を燃え上がらせる。

 

 激しい動きで、シニヨンに編んでいた後ろ髪がほどける。ブルーの豊かな髪が背中と肩を滑り落ちていく。

 

 女の美貌や首元が紅潮する。上半身がピンクに染まるセックスフラッシュ。ゴトランドが真のエクスタシーに昇り始めている。燃えるように火照った、複雑な曲線で構成された肢体を、ゴトランドの匂いを閉じ込めた透明な汗たちがきらきら光りながら走る。反る背中と腰の交点に水たまりができる。

 

 下唇を噛んで耐えていた軽巡艦娘が、とうとう限界を迎えた。膣路にリズミカルな喰い締めが訪れる。

 

 射精を卑しく促すうねりに、提督の欲望も決壊。

 

 いちばん奥、子宮口と亀頭とがディープキスしている状態で、吠えながら唸りながら牡獣の原液をありったけ吐き出して果てた。

 

 ゴトランドの股間からソファへ、熱いスプリンクラーが撒かれる。ゴトランドの絶頂の叫びに、潮吹きが座面を叩く水音が混声合唱を奏でる。絶叫をすべて吐き出す。窒息寸前で海面に浮き出たかのような深い呼吸。真っ白な太ももがブルブルと淫乱に痙攣する。

 

 提督の、生命力を燃やしきった顔がすぐ横にあった。ゴトランドはたまらず、上体を捻ってその口唇を吸った。どちらからともなく舌を舐めあった。

 

 繋がっていた下半身を引き剥がすと、抜いたそばから欲情の白液がぼたぼたと零れた。

 

「あぁ、ナカ……またナカに出してくれたぁ……」

 

 びしょ濡れの座面に白い汚れが上乗せされる。提督は苦笑いする。

 

「これは、さすがにもう、使えないかな」

「また買いにいきましょう、ふたりで」

「今度の週末とか」

「約束だよ。リビングテーブルとか、椅子とか、広いベッドとか」

「例の家具店で?」

「もちろん。スウェーデンの家具は最高なんだから」

 

 笑みを湛えていたゴトランドの深い青の瞳が、澄明を保っていられなくなって茫洋とする。

 

「ごめん、ゴト、もう――」

 

 許容量を超えた快楽物質に脳が麻痺させられ、そのうえ恋焦がれていた提督と念願叶って結ばれた達成感で緊張の糸が切れたか、ここへきてゴトランドに睡魔が襲いかかっていた。

 

「いいよ、そのまま寝てて。仮眠室に運ぶよ。朝まで一緒に寝よう。シャワーはあした浴びればいいさ」

「ありがと、大好き……」

 

  ◇

 

 幸せな顔で眠るゴトランドを胸に抱きながら、提督は思う。本当にこれでよかったのか?

 

 というのは、過日、明石の工廠で装備改修について打ち合わせをしたさい、最後に明石が「ちなみにですけど」と付け加えた。およそエンジニアの「ちなみに」の以降は最重要事項であると相場が決まっている。提督は真摯に傾聴した。

 

「今夜あたりゴトランドさんが催眠アプリで提督とエッチしようとすると思うんで、そのつもりでいてくださいね」

 

 ……なんだって? 明石を見る。右耳に鉛筆を挟んで乗せ、ブループリントを片手に妖精らに指示を出している、この優秀の一語ではとうてい鎮守府へ果たしてきた貢献に報いることのできない工作艦娘は、明朗で諧謔(かいぎゃく)を解するものの、益もない冗談を口にする質ではなかった。

 

 さては隠語なのかもしれない、と提督は考えた。ことに海軍は隠語の多い組織である。まさか字面どおりにゴトランドが催眠アプリとやらで自分を洗脳したうえでセックスに及ぼうとしているなどというわけではあるまい。なんたる勘違いか。提督は我を取り戻した。

 

「つまり?」

「ゴトランドさんが、提督が好きで好きでエッチしたいけどなかなかきっかけが掴めないらしくて、もしフラれたら例の缶詰を寮で開けて自殺するしかないから、提督を催眠状態にして一時的に常識改変してハメるアプリかなんか作ってくれって頼んできたんですよ」

 

 隠語ではなく淫語であった。

 

 そもそも、そこまでゴトランドに慕われていたとはまったく想像の外であった。思い返せば、なにかにつけて胸を押しつけてきたり、かと思えば初夏には水着姿で執務室に現れて、

 

「提督、どう、似合ってる? 世界で最初に提督に見てもらいたくて」

 

 などと感想を求めてきたり、またあるときは、

 

「一緒に暮らすならどの物件がいいかな」

 

 と付箋だらけの賃貸情報誌を手に相談されることもあれば、

 

「結婚式にお金かけるくらいなら、そのぶんふたりの暮らしに使いたいよね、でも新婚旅行は行きたいかも。提督はどう思います?」

 

 など妙に踏み込んだ話題を振られることもしばしばだった。そのたび提督は、

 

「異性の友人関係とはこういうものか、新鮮でいいな。さすがスウェーデンだ」

 

 と受け流していた。提督は女心検定5級なのである。

 

「それで、そのアプリ、本当に作ったのか」

「作れるわけないじゃないですか。AVじゃあるまいし」と明石。「でもあんなに真剣に相談されたらできないなんていえないですよ」

「つまりうそっぱちのアプリを、ゴトランドは本物だと思って使ってくると」

「さすがです提督。いい感じに騙されてあげてくださいね。役得だと思って」

 

 明石は人差し指と中指のあいだから親指を覗かせた握りこぶしを提督に見せつけて、片目を瞑りながら舌を出した、という経緯があったのである。

 

 罪悪感がないわけではない。しかし、天国の夢を見ているかのように安らかなゴトランドの寝顔を見ていると、いまさら真実を明かすほうが残酷に思えてくる。

 

 提督はただ、すぐ隣で眠りに落ちる、この遠い海から来た青く美しい軽巡艦娘に、肩まで夜具をかけてやり、せめて今夜だけは彼女の想いを叶えられただろうかと自責しながら、同床で夢のなかへと落ちていった。

 

 なおゴトランドは翌日、二人きりになるや真っ昼間から催眠してきた。

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