鬱蒼と茂る森の中、中堅冒険者であるウィリーは草木を剣で払いながらジリジリと進んでいた。
「あぁクソ、相変わらずバカみたいに生い茂ってやがる」
文句を言いつつ先を阻むツタを切り落とす。木々が日光を遮っているため薄暗いここは、冒険者の間で『再生の森』と呼ばれている場所だった。
『再生の森』には常に魔力が充満しており、普通なら危険な場所に生える特殊な薬草や植物、鉱石が採集でき、生息しているモンスターもそこまで強くないことから冒険者には人気のスポットである。しかし、その充満する魔力のため植物が際限無く成長し続け、迷わず踏破するには経験と体力が必要だ。そんな森の中をウィリーは単独で進んでいく。彼がここに来るのはもう四度目であり、それだけに無事に帰れる自信があった。
「確かこっちの方に・・・・・・あったあった」
辺りを見渡しながら、ウィリーは迷うことなく進む。苔とツタで覆われている小山を見つけると、彼はそのままザクザクとを突き刺していった。
やがて感触が軽い場所を見つけると、ウィリーは剣を一閃させ、緑を切り開く。
そこには、人が二人くらいなら並んで通れそうな洞窟があった。
「よしよし、他の奴には見つかってないみたいだな」
ウィリーは呟きながら中へと入っていく。しばらく坂を下っていくと、青白く発光する菌糸がびっしりと生えているひらけた場所に出た。
この菌糸・・・・・・オニビタケは希少なポーションの素材となるため高く取引されている。偶然この群生地を見つけたウィルは、他の者に見つからないよう入り口を隠し、以降定期的に採取に来ているのだった。
「今回もいい稼ぎになりそうだ」
ニヤつきながら手際よくオニビタケを小瓶に入れていくウィリー。しかし、先日来た時とは何かが違うことに気付いた。
「ありゃ?ここの部分、妙に少なくないか?」
壁の一部分に生えているオニビタケが、他の場所に比べて少ない。自分以外の者が採取しなのだろうか?しかし、入り口には他の誰かが入った痕跡は無かった。では、一体・・・・・・?
と、背後に気配を感じたウィリーは剣を引き抜きながら振り返る。
「誰だ!」
青白い光に照らされて、そこには異形の人型が佇んでいた。
全身からしたたるヌルヌルとした粘液。下半身はナメクジでありながら、本来頭がある部分から生えているのは、人間のような上半身だった。その上半身は豊満な女性のような形をしており、頭に見える部分からはナメクジのように触覚が二本突き出ている。整った顔立ちはかなり美人であったが、ヌメつく青白い肌のせいか一層不気味に見えた。
「こいつ・・・・・・ジャイアントスラッグの変異体か!?」
モンスターの中には、時折本来の姿からかけ離れた存在が生まれることがある。その中でも人型に変異したモンスターは知能が向上していることが多いため冒険者の間でも危険視されていた。
ウィリーは剣を構えながらジリジリと距離を取る。通常のジャイアントスラッグであれば、動きは鈍重なため粘液に足を取られないよう気をつけていればいい。しかし、人型に変異しているということは何か特殊な能力に目覚めている可能性もある。
(出来れば逃げたいが・・・・・・)
彼が降りてきた入り口はモンスターの後ろにある。丁度立ち塞がられている形だ。幸い、ジャイアントスラッグはこれといった行動を起こす様子はない。整った女性型の顔立ちは、どこか茫洋とした表情を浮かべながらウィリーを見つめていた。
(敵対の意志は無い、のか?)
ゆっくりと、ジャイアントスラッグの側面に回っていく。それに合わせて目線がウィリーを追うが、攻撃してくる様子は無い。
考える。相手はジャイアントスラッグとはいえ変異体、それも人型だ。手強いのは間違いないだろう。剣の柄を握るウィリーの手に力が入る。
しかし、考えようによっては敵対していない状態の変異体に出会うこと自体が珍しい。変異体は素材も高値で取引されることが多く、チャンスであるともいえた。
このまま先手を取ればそのまま押し切れるかもしれない。いずれにせよ、どうにかして倒さなければ外には出られないのだ。ウィリーは覚悟を決め、剣を構え直し斬りかかろうとする。が、
「あー・・・・・・」
ジャイアントスラッグが声を発する。意思が感じ取れない、しかし人間のような呆けたような声。ウィリーの踏み込みが一瞬鈍る。その一瞬が明暗を分けた。
「しまっ・・・・・・!?」
ジャイアントスラッグの触覚が光り輝く。ウィリーは閃光をまともに浴び、がくりと膝をついた。体の力が抜け、意識が闇へと落ちていく。最後に彼が見たのは、同じようにくたりと倒れ伏すジャイアントスラッグの姿だった。
「ん、あ・・・・・・」
ガンガンと頭痛が苛む中、ウィリーはゆっくりと目を覚ました。
(確か、俺は閃光を浴びて)
はっとして臨戦態勢になろうとするウィリー。しかし、体が思うように動かない。それどころか、二本の足で立っている感覚すらない。全身がヌメつき、粘液まみれのようだ。
(一体、何が起きてるんだ)
どうにか首を動かし、辺りの様子を確認しようとする。すると、
「は、え・・・・・・?」
声が漏れる。ウィリーの横には、彼の体が倒れ伏していた。それだけではない。体に手を伸ばそうとしたウィリーは気付く。その手が、青白く粘液にまみれたものになっていることに。
思わず自分の体を確認する。そこには、先ほどのジャイアントスラッグのような姿があった。豊満な乳房、頭から生えた触覚、ナメクジそのものの下半身。
「なっ、なんで」
ヌメつく体をベタベタと触り、ウィリーは混乱する。これでは、まるで自身がジャイアントスラッグの変異体のようだ。ハッとして、倒れている自分の体に駆け寄ろうとする。しかし、下半身がうまく動かせず、その場でうねることしか出来ない。
「あぁ、クソ、どうなってんだこれ!」
喚きながら悪戦苦闘するウィリー。しかし、その動きがピタリと止まる。
「え?」
倒れている自分の体が動いている。ゆっくりと仰向けになり、上半身を起こしていく。そして、
「あー・・・・・・」
声を上げ、ぐるりとウィリーの方を向いた。その表情は茫洋としていて、見知った自分の顔のはずなのに先ほどまでのジャイアントスラッグにそっくりだった。
「ま、まさか俺の体を動かしてるのって」
わなわなと震えながらウィリーが言う。自分はジャイアントスラッグのような体になり、そして自分の体はジャイアントスラッグのような表情を浮かべている。これが意味するところは一つ。
「入れ替わったのか、これって・・・・・・!?」
信じられない状況。しかし、現実に起きているのならば信じるしかない。ウィリーは狼狽し、人型の体を無意味に震えさせる。
いくら人型とはいえ、変異体はモンスターだ。知性があっても討伐対象になる。ましてや、元のように冒険者稼業をすることなど不可能だろう。目の前が暗くなっていくような絶望感を味わいながら、ウィリーはそれでもなんとかならないかと考える。
こうなった原因は、おそらくジェイアントスラッグが発したあの閃光だろう。なら、もう一度それをすれば戻れるんじゃないか?
「でも、これってどうやって光らせれば・・・・・・」
触覚を光らせる方法など、ウィリーが知る由もない。とりあえず触覚を触ってみるが、今まで無かった器官の感覚がするのが気持ち悪く、また敏感な刺激が伝わってきてすぐに手を引っ込めた。
「魔法みたいに念じればいけるか?う~ん・・・・・・」
試行錯誤しているウィリーを、彼の体に入ったジャイアントスラッグはぼぅっと見つめている。そしてしばらくすると、膝立ちになりながらウィリーの方へゆっくりと這っていった。
「うわっ、なんだ!?」
突然自分の体が抱き着いてきたことに、ウィリーは動揺した。なんとか押しのけようとするが、ぬるぬるした手では上手く押しやることが出来ない。そして、
「んぅっ、むぐっ!?!?」
自分の顔が目の前にある。そして、口元に入り込んでくる何かの触感。ウィリーは、元の体にキスをされていた。
「むぐぅっ!むぅ~~~!!?!??」
元の体は貪るようにウィリーの唇と口の中を蹂躙する。舌が舌と絡みつき、粘性の高い唾液がとめどなく溢れていく。
それと同時に、抱き着かれていることで押しつぶされている乳房が熱くなっていくのを感じる。皮膚全体から粘液が染み出し、体同士がぬるぬると触れ合うとそこからじわりと快感が広がっていくのをウィリーは感じていた。
このままでは不味い、どうにかして抱擁と口付けを引きはがそうと力を込める。
「んむっ、うわっ!」
元の体を押し倒す形になってしまった。しかし、そのおかげで口は離れ、ウィリーは口元を拭いながら押し倒している自分の体を睨む。
「クソッ、好き勝手してくれやがって、このナメクジが!」
いくら口元を拭ってもさっきの感触が薄れるどころか、むしろ拭う手がヌメついている為に嫌悪感と違和感が強調されていく。ウィリーは拭うのを諦め、なんとか考えをまとめようとした。が、
「クソッ、クソッ、一体どうすりゃ・・・・・・ひんっ!?」
押し倒している自分の体が逃れようとしたのかもがき始め、下半身のナメクジの部分を刺激する。特に、人型の付け根の部分からゾクゾクとした快感が上ってくるのをウィリーは悶えながら感じていた。
「あ、おい、やめっ、っくぅ!?」
どうやら、そこは変異体の性器のようだった。見た目は人間のものに酷似しているが、クリトリスは見当たらない。そこが元の体と擦れ合い、ウィリーに未知の快感を与えていた。
ウィリーはなんとか快感から逃れようとくねらす。しかし、相変わらず下半身を思ったように動かすことは出来ず、逆に擦れる頻度が増して刺激が増していってしまう。
「なんなんだよこのからだぁ、っひぃ!」
突起のようなものが性器を擦り上げ、ウィリーは嬌声を上げる。確認してみると、ウィリーの元体のペニスがむくりと大きくなっているのを見つけてしまった。
「こ、こいつ俺の体で何勃たせてやがんだ!」
思わず顔を殴りつけようとするが、どうにか留まる。それより、早くこの状況をどうにかしなければ。ウィリーは試行錯誤して下半身を動かすが、人間の体とはかけ離れた構造が彼の努力を殆ど無意味にしていた。
そうこうしていると、元の体がもがく内にずりずりとズボンがずれ、ウィリーのペニスが露出してしまう。
「うげっ・・・・・・」
ウィリーが変異体の整った顔をしかめる。普段日常的に見ているものだが、こうして客観的に見ると中々にグロテスクに感じた。と、
「うあー」
元の体が、腰を持ち上げようとする。張り詰めたペニスが、ぐいぐいとウィリーの滑らかな下腹部を撫でる。
「てめっ、何を押し付けてやがっ!?」
ぐちゅり。
挿入った。ウィリーの大き目のペニスを難なく飲み込んだ変異体の膣は、歓喜に震えるようにそれを締め上げる。
「!??!?!?!?!??!??」
目を白黒させるウィリー。下腹部に、何か熱いものが入り込んでいる。凄まじい異物感と熱さ、そして快感がウィリーを襲う。
「おま、な、これぇっ!!!??!?」
逃れようともがくウィリー。しかし、生物の本能か元の体が腰を突き上げると、ウィリーは耐えきれずに倒れこんだ。
「いぎっ、く、ふぅっ、なんっでぇ!?」
縋るように、元の体に抱き着く。自分から出ているとは思えない可愛らしい喘ぎ声を出しながら、ウィリーは経験したことのない快楽にふりまわされていた。
全身から汗の代わりに粘液が噴き出す。どろどろと、ウィリーの理性と共に流れ落ちていく。ぐいっと顔を寄せられ、再びキスをされるが、そのまま受け入れて自分から貪るように舌を絡ませ合った。
肉体の本能か、波打つように膣を締め上げる。ペニスは限界まで怒張し、今にも爆発しそうだ。
「んむっ、むぅ、んんんんんぅ!!!」
腰の突き上げが早くなる。腹の奥にある子宮が疼き、精液を催促するように膣内がキュウキュウとペニスを扱き上げる。
「たすっ、たすけ、たすけてくれっえぇっ!」
粘液と飛び散らせながら、何かに懇願するように叫ぶウィリー。しかし、再生の森の奥深くに彼の助けを求める声を聞く者は誰もいなかった。
やがて、ペニスが膨れ上がり射精の準備を整える。元の体がより深くペニスを膣内に突き入れると、凄まじい勢いで射精をした。
「あぁっ熱いぃぃっ!!!出てるっうっぅぅぅぅうううう!!!!!!!!!!」
絶叫するウィリー。その肉体は一匹たりとも精子を逃がすまいを膣内をすぼめ、ゴクゴクと放たれた精液を飲み込んでいく。快感に全身を痙攣させながら、ウィリーは無意識に元の体を抱きしめた。
ビュク、ビュルッ、ビュウ
精液が子宮口に叩きつけられる度、ビクビクと体が反応する。それを全て受け止めてしまったウィリーの脳内には、単なる快感だけではない、幸福感のようなもので満ち溢れていた。
「はんしょく」
不意に、元の体が声を発する。快楽が治まらないウィリーは、気だるげに元自分の体に目を向けた。
「はんしょく、する」
そう言うと同時に、萎えかけたペニスを再び膣にねじ込む。体に溜まった快楽をあおるように、再び膣内が擦り上げられていく。
「はぁっ!?!??ちょ、ちょっと待ってくれぇぇんんんんっ!!?!?!?」
ウィリーの喘ぎ声が口元を塞がれ遮られる。ぬるりとした唾液を元の体の口が吸い上げ、口内を舌が這いまわると、ウィリーは無意識に自分から舌を絡ませてしまう。
下腹部からは絶え間なく快感が送り込まれ、ぐちゅぐちゅといやらしい音が洞窟に反響していく。
(奥が・・・・・・熱いっ・・・・・・!)
自分のペニスが突き刺さっている腹に触る。ゴツゴツと突き立てられるその奥、子宮が熱くなっている。
もっと欲しい。もっと子種が欲しい。孕み、産んで、繁殖をしたい。ウィリーの思考が、全てそれで塗り潰されていく。
「は、繁殖・・・・・・っ!?」
貪り合うようなキスの合間、口をついて出た言葉を肯定するように元の体が言う。
「はんしょく、する。うんで。いっぱい、いっぱい」
ジャイアントスラッグが操るウィリーの体は、さらに力を増したかのように強く強く腰を振る。その度にウィリーは喘ぎ、痙攣し、キスをねだり口に吸いついた。粘液がとめどなく溢れ、周囲のオニビタケを湿らせていく。
再びの射精。二度目とは思えない勢いと量に、ウィリーは破滅的な幸福感を感じていた。
「あぁ、あはっ、えへっへへ・・・・・」
射精したまま、ジャイアントスラッグは腰を振り続ける。ウィリーもそれを受け入れるように、体を押し付けペニスを深い場所へと導いていく。ジャイアントスラッグがウィリーの乳房に手を伸ばすと、ぐにゅぐにゅと激しく揉みしだいた。
「んくっこっちもいいぃっ!!」
乳首をつねられ、快感に身をよじる。まるで全身が性感帯になったような感覚。粘液が肌を垂れ落ちるだけで弾けるような快感がウィリーの脳を襲い、膣は精液を求めうねる。
「はんっ繁殖するからぁっ!!もっと、もっとくれぇぇぇぇっ!!」
ウィリーが叫ぶと、それに応えるようにペニスから精液が噴き出す。まるで壊れた蛇口のように、異常な量が膣奥に吐き出されていく。
「んあああああああああああああああっっっ!!!!!」
子宮に精液が満ち、ウィリーの精神は焼け焦げ、完全に壊れていく。もっと。もっと、もっともっと!
元の体に抱き着き、狂ったように腰を振る。元の体は粘液にまみれ、異常なほどの熱を発していた。
互いに互いを貪り合うような交尾は、長く、とても長く続いていった。
あれから何時間経っただろう。洞窟の中にはまだ喘ぎ声が響き、むせ返るほどの淫らな匂いが充満していた。
ジャイアントスラッグの変異体が、人間の男に覆いかぶさり犯している。はた目にはそう見える光景だが、もしかするとそれは間違っていないのかもしれない。
覆いかぶさり、腰を振り続けるジャイアントスラッグの顔はだらしない笑みを浮かべている。粘液がそこら中にまき散らされ、それがオニビタケの燐光を浴びてきらきらと輝いていた。
「あっ来たぁ!」
男が射精をする。ひどく弱々しいそれを、ジャイアントスラッグはうっとりと下腹部をさすりながら受け入れた。何度精を放ったのだろう、ジャイアントスラッグの下腹部はぽっこりと膨らんでいる。
さらに精液を絞り出そうと膣内を締め上げるが、ペニスは反応せずどんどん小さくなっていく。数時間延々と嬲られ続けた男の体は、とっくに限界を超えていた。
「もう、終わりかな」
ジャイアントスラッグは縮こまったペニスを膣から引き抜き、男を解放する。だが、男はピクリとも動かない。───死んでいる。
元の体が死んでいることを気にも留めず、ジャイアントスラッグは愛おしげに膨らんだ腹をさする。もはや、元の体などどうでもいいことだった。
「あぁ、いつ産まれるんだろう・・・・・・」
そう呟きながら、近くのオニビタケをむしり取り口に運ぶ。魔力がこもり美味なそれを頬張りながら、彼女はちらりと洞窟の外に繋がる道を見た。しかし、特に感慨もなく視線を逸らすと、腹を抑えながらうずくまる。
「赤ちゃん・・・・・・俺の、子供たち・・・・・・♪」
そこには、もはやウィリーという冒険者の面影はなく、仔を産むことを心待ちにする一匹のモンスターがいるだけであった。
『緊急依頼、ジャイアントスラッグの変異体の討伐及びコロニーの破壊』
依頼主、レンジャーギルド
依頼難度、B+
依頼報酬、ジャイアントスラッグ一体毎に400G、変異体は2000G、女王個体は12000G
依頼内容
再生の森奥深くに位置する場所に大量のジャイアントスラッグを発見。生態系の乱れが懸念される為、討伐を依頼したい。
なお、ジャイアントスラッグは知性を持たないはずだが統率が取れており、これはおそらく女王とも呼ばれる強力な変異体が影響を与えている可能性大。さらにそれとは別に人型の変異体が複数発見されている。以下に変異体の特徴を示す。
・優れた知性。まるで討伐する側の戦術を予期したかのような行動を見せる。
・女性の上半身。蠱惑的かつ煽情的な為、男性冒険者は一定の注意を。
・興奮及び催淫作用を持つ粘液。鎮静用のポーションを準備されたし。
・触覚から放たれる閃光。浴びた対象を前後不覚に陥れさせるが、放った個体も意識を失う模様。
・短距離のワープ能力。最大で10mの転移が確認されている。
ジャイアントスラッグの数は確認出来るだけでも100を超えており、変異体も3体以上確認されている。また、討伐に従事した冒険者の内複数名が失踪する事案も発生している為、こちらが把握していない能力を持っている可能性も高い。被害の拡大を鑑み、受注条件は冒険者ランクB以上、または冒険者ランクC以上が随伴する四人以下のパーティとする。
深い深い森の中。沢山の子供たちに囲まれて、ジャイアントスラッグの女王が鎮座している。
彼女は触覚をピクリと動かし、何者かが縄張りに入ってきたことを認識すると、妖艶な笑みを浮かべた。
「あぁ、また来てくれた。これで、もっといっぱい繫殖出来る」
沢山の子供たち、そして沢山の男の屍に囲まれて、彼女は幸せそうに、歌うように呟いた。
「さぁ、繁殖しよう・・・・・・?」