夕餉を終えて雪がお茶を淹れると、ライドウは姿勢を正して彼女に向き直った。
「雪さん、話があります」
「はい、何でしょう?」
「また今日のようなことがあってはいけませんので、雪さんに自分を慰める術をお教えしようかと」
「今日のこと? 慰める?」
ライドウの言葉の意味がよく分からず、目を瞬く雪。年長者であるゴウトは当然分かっているので、彼は『やれやれ』と場所を移した。そしてライドウは咳払いをし、噛み砕いた説明をする。
「あのように淫らな顔をして出歩くのは危険です。未然に防ぐ方法を教えましょう」
「み、淫らな顔なんて……!」
「自分では分からないと言っていましたね。余計危ない」
ライドウは悩ましげに眉を寄せ、雪に服を脱ぐよう命じた。
「まずは、裸になってください」
「っ、あ……明かりを……」
「駄目です」
要求をぴしゃりと跳ね除けられ、逆らえば脱がされるだけと知っている雪は、おずおずと着物の帯を解いていった。
「……っ」
彼の前で肌を晒すことはこれが初めてではないが、いつまで経っても慣れはしないようで、一糸纏わぬ姿となった雪は、自身を庇うようにして胸や股間を覆い隠している。
いつもならそれもすぐに退けられてしまうのだが、意外にも今日は『そのままで』と言われて雪は目を丸くした。
「……良いのですか?」
「はい。そのまま自分で乳房や秘部をいじって下さい」
「え……?」
聞こえなくて問い返した訳ではないのだが、ライドウに全く同じ言葉を返される。
「自分で乳房や秘部をいじって下さい」
「な、何故そんなことを……!?」
「一人で性欲を処理できるようになれば、あんな顔しなくて済むようになるからです」
「わたくし、性欲なんて……っ」
「ない──とは言わせません。物欲しげな顔をして、人前で喘いでおいて」
ライドウのその言葉には、僅かながら苛立ちが含まれており、それに気付いた雪は慌てて『ごめんなさい』と謝罪した。
「……ライドウ様の、仰る通りにします」
長い睫毛を震わせ、雪は彼の指示に従っていった。
(とは言え、どうすればいいの……? こう、でいいのかしら……?)
"穢れ"を避けて生きなければならなかった雪に自慰の経験はこれまで一度としてなく、故にやり方がよく分かりはしなかったものの、ライドウにされたことを思い出し、手を動かしていった。
「あっ、んん……!」
触れた箇所にビリッと甘い電流が走り抜け、雪の身体が小さく跳ね上がる。
(自分でしても、こんな風に感じるものなのっ……?)
股を閉じて座っているし、女の部分は腕で遮っているため、見られる心配はないが、それでも発した声は聞かれてしまう。雪は自身への愛撫を続けはしたが、喘ぎは漏れぬようにと唇を噛み締めた。
「っ、く……! ふ、ぅうん……ッ」
「…………」
声を押し殺していることについて、ライドウは何も言ってこないが、ジッと見られていると落ち着かない気分になってくる。
「あ……あまりご覧に、ならないで……」
「何故です?」
「だって、恥ずかしい……」
白皙の肌を朱に染めて、か細い声でそう答える雪にライドウは『今更』と股を大きく開かせた。
「きゃ……ッ!?」
「そのまま続けて下さい」
「……っ」
開脚したところで、胸と股間はまだ隠していられるのだが、内ももに外気が触れるだけで何だか心許ない気持ちになる。そのため雪は、瞳の端に涙を滲ませ、おずおずと行為を続けた。
「……んっ、くぅ……ッ、ふぁ、っ……」
釣り鐘状に重く垂れさがる乳房は餅のような柔らかさで、揉んでいると指がずぶりと中へと沈んでいき、花弁のほうはとろとろと蜜が流れ出ているようで、ぬるりと指を濡らしてくる。
(触れていて……気持ちがいいような、不思議なような……何だかよく分からない感覚……。ライドウ様も、わたくしと同じ思いなのかしら……?)
などと相手のことを考えているうちは良いのだが、乳首や肉豆といった過敏な箇所を指先が掠めると、途端に耐えがたい快感に見舞われ、驚いてつい動きを止めてしまう。
「あぅ……! ん、くぅっ……!」
「指が止まってますよ」
「ご……ごめんなさいっ……」
慌ててすぐに手淫を再開するが、感度がどんどん高まり、核心に触れずとも良い反応を示すようになってしまった。それに伴い、声が抑え切れなくなっていく。
「あふ……っ! んっ、だ……だめぇっ、やぁ……!」
どこをどう触れても感じてしまう身体に、鼻に掛った甘い声。そんな自分を凝視する黒耀の目。それら全てに羞恥を覚え、また雪の手が止まってしまう。
「……雪さん」
「ご、ごめんなさい……! でもっ……」
『もう出来ません』と、涙を零す雪。ライドウはそんな彼女に助け舟を出した。
「ならお手伝いしましょう」
つぷりと、雪の花唇に指を挿し込むライドウ。付け根まで押し込んだその指は、濡れた柔肉にギュッと強く食い縛られた。
「はッ……!? あっ、あああああ……!」
不意に快感を重ねられたせいで、プシャッと絶頂の飛沫があがる。そんな鋭敏さに情欲を掻き立てられる。しかし、達したからこれでお終いという訳にはいかない。雪に自慰での快感を覚えて貰うことを目的としているため、ライドウは彼女に続きを促した。
「さぁ、指を動かして」
「ぅ……はっ、はい……ッ、でも……でもぉ……っ……!」
五感が膣内に埋められた、ライドウの指に集中しているようで、雪は静止したままだ。
「……ここを、撫でるだけでいいですから」
ライドウは『我ながら甘い』と思いながらも、彼女の指が突起に触れるよう導いてやった。
「あう……! んっ、ここ……! だめですっ、いやぁ! ビリビリくるのぉっ! やぁぁぁッ!!」
もう軽く指が当たっているだけでもツラいらしく、雪は泣いてかぶりを振っているが、ライドウが肉の包皮を剥いてやると、性感帯への直接的な刺激に耐えようもなく達していった。
「ひッ!? ひぃ! いぁっ、あ……ッ、あーーーーーッ!!」
絶頂の叫びをあげると共に柔肉が収縮し、深々と突き込まれたライドウの指が中での快い箇所を刺激して、肉豆と同時に膣内でも果てていく雪。そんな彼女の胸先にライドウは、トドメとばかりに吸い付いていく。
「ひあっ!? だ……めぇぇぇっ! んぁあああああッッ!!」
高く大きな嬌声が喉奥から放たれ、四肢がぶるぶると激しく震える。
「……雪さんは本当に感度がいい。どこをどう触れても気を遣ってしまいそうだ」
「……ライドウ様、は……?」
「え……?」
「ライドウ様は……違うのですか? わたくしみたいに、心を乱されることはないのっ……?」
整い切らない呼吸のまま、責めるような口調で尋ねる雪。その勢いに少し驚きながらもライドウは、正直に言葉を返した。
「乱れていますよ。今、激しく」
「嘘……そんなの、全然わかりません……」
雪からすると、ライドウの顔は無表情そのもので、感情が全く読めない。故に、胸を騒めかせていたのは自分だけなのだと寂しい気持ちになり、彼女は静かに目を伏せた。
「顔を見ても分からないかもしれませんが、でも……」
雪の手を取り、自身の股間へと導くライドウ。そこははち切れんばかりに膨らみを帯びていて、衣服の上からでも熱が伝わる。
「っ、ライドウ様……」
「これでも分からないなら、もっとよく見て触れて下さい」
言いながらライドウは重く邪魔っけな衣を脱ぎ去り、そそり勃つ肉棒を彼女の眼前に突きつけた。
「……あっ、あの……! わたくし、その……充分に分かりました……」
天を衝き、臍まで反り返る剛直を目の当たりにして赤くなり、顔を逸らす雪。だがライドウはそんな彼女の細顎を掴んで捉え、再び自身と対峙させた。
「あなたこそ、俺のを見て何も感じないのですか?」
「そ……そんなことっ……」
「ないと言うなら心の赴くまま、従って下さい」
「ライドウ様……」
『好きにしていい』と言われて、『恥ずかしいから』と何もせず終わらせるという選択肢もあったかもしれない。だが自由を与えられた雪が選んだのは、彼に触れることであった。
「……っ」
おずおずと手を伸ばし、静脈を浮かせて微かに息衝く逸物の動きを掌で感じ取る雪。トクトクと脈打ち、指を押し返してくる力強さに、感嘆の息を漏らす。
「は……ぁ、すごい……っ……」
ライドウの熱に触れたことはこれが初めてではない。だが最初の時は緊張が強く、今ほど余裕をもって彼を知ることはなかったように思う。
(少し……動かしてみても、またすぐ元の場所に戻っていってしまう……。まるで身体の中に、バネが入っているみたい……。それに……両手を回しても掴めないぐらい太いし……先端がお臍より上にある……。こんなに大きいのが……わたくしの中に入っていたなんて……っ)
彼の逸物が自身の胎内に埋まっていた時の感覚を思い出し、ぞわりと肌を毛羽立たせる雪。甘く切ない息を吐きながら、張り詰めた肉幹に頬を寄せる。
「ライドウ様……」
すりすりと思う様、頬ずりしたあと雪は濡れた舌で逸物の根元から先端までをゆっくりと舐め上げていった。
「っ、雪さん……」
「……ライドウ様、わたくし分からないのです。どうしてわたくしは今、こうしているのでしょうか……。望みのままにと言われて……あぁ……どうして……」
言い募る雪の身体から沙棗花の香りが匂い立ち、くらりと眩暈を覚えるライドウ。そんな彼の鈴口から滲みだす淫蜜に、膝立ちになった雪は『ちぅっ』と吸い付いていき、そのまま舌を伸ばして、チロチロと擽るみたいに舐め上げていった。
「っ、う……!」
「あぁ……! ライドウ様のそういったお声を聞くと……胸がドキドキするようで……だからかしら? もっとそんなお声を聞かせて欲しいと。そう求める気持ちがあるから、だからわたくしは今、こんなことをしているのかしら……?」
いつになく饒舌な雪。彼女の情熱は止まらないようで、ライドウの陰嚢ごと陰茎の根元を優しく抱き締め、こすり立てる。
「はぁ……っ、ライドウ様の……とっても熱くて……こうしていると、涙みたいな雫がいっぱいここから垂れてくる……」
熱に浮かされたみたいに雪は、訥々と言葉を紡いで、彼の鈴口に唇を触れさせたまま、ふっくらとした舌腹で淫液を舐め取っていく。そうして尖らせた舌先で亀頭溝を擽り、彼の喘ぎを引き出した。
「うぁっ! くぅ……!」
ライドウの甘声が子宮を疼かせるようで、雪は身体の奥から込み上げてくる正体不明の衝動に身を任せ、ぐぶりと彼の逸物を咥え込んでいった。
「んっ、ふぅぅ……! ンンッ……!」
野太い肉幹を口いっぱいに頬張ることにより、口端に裂けるような痛みと、じんわりとした顎の痺れを感じる。だが構うことなく雪は、『じゅぶじゅぶ』と啜り立てる音を立てながら、彼の肉竿を呑み込んでいった。
「っ、あぁ……!」
逸物の中程までが湿り気を帯びた粘膜に包み込まれ、上擦る声をあげたライドウ。快絶にいきり勃つ肉棒が、彼女の舌を叩き付ける。
「はぅ……! んっ、むぅぅぅ……ッ!」
剛直の勢いに驚きながらも、巨大な肉塊を口いっぱいに頬張る雪は上顎の細い襞で、亀頭を撫で回すように丁寧に舐め上げていった。
「ンむ……っ、ん……ンぐぅ……ふ、んんんっ……!」
「あく……ッ!」
肉幹を通して伝わる、喉奥の狭まった箇所の小刻みな震えと、頬裏粘膜の柔らかさに腰が浮く。そんな彼の快感を追い上げるかのようにして、雪は指先でゆるゆると根元の部分を扱き上げた。
「は、ぁ……!」
「んっ、じゅぶっ、ちゅッ……! ンふぅ……、ンぶっ、じゅる……ッ!」
口の中で跳ね動く逸物を、唇を窄めて包み込み、卑猥な水音を立てて吸い立てる。
「っ、雪さん……!」
口内全体を使っての激しい吸引愛撫と、しっとりと汗を掻いた掌による奉仕とに、昂奮を焚き付けられたライドウは、彼女の胸先に手を伸ばした。
「ンンっ!? ふっ……むぅぅ……!」」
乳輪に沿って円を描くように指を這わされ、雪の手が思わず肉竿から離れてしまう。するとライドウは、彼女の乳房をむんずと掴んで持ち上げ、その柔らかな乳肉で肉幹の根元を挟み込んだ。
「あふ……っ! ン、ふぅうう……!」
柔らかい部分にずぶりと食い込む指の感覚。それと内側から押し上げてくる剛直の熱さに、雪はぴくぴくと歓喜に震えた。
「うっ、はぁ……っ、雪さんも、一緒に……」
双乳を通して伝わってくる振動に、ライドウもまた上擦る声をあげながら、乳房を揉みしだきつつ、指の腹で胸先をこね回すみたいに刺激した。
「あぐぅっ……! ん……むーーーーっっ!!」
先程の絶頂の余韻がまだ抜け切らない雪の感度は良好で、彼女はあえなく達してしまい、唇を戦慄かせた。
「……っ、はぁ……はぁ……、んんッ……」
懸命に息を整え、口淫を再開しようとする雪の胸が忙しなく拍動している。その性急な脈の動きを愉しむかのようにして、ライドウは彼女の乳房を内に寄せつつ、乳圧の柔らかさを堪能した。
「ふっ……! むぅ、んっ、ンン……ッ!」
着物の上からだと分からないが、肉感的な体つきである雪の乳房には充分な張りと弾力があり、揉んでいると掌が心地よく、谷間に挟み込んでいる逸物も、揺れ動く乳肉にこねるように愛撫され、うっとりと息が漏れる。
「あぁ……」
「あふっ……! くッ、ンふぅっ……、んぅう……!」
快感が深すぎると気がそぞろになってしまうため、雪は感じないようにと必死に耐えているが、執拗に肌をまさぐられると、ぴくぴくと身体が反応してしまう。
「はぅ……っ! うっ、ふ……! ン……むぅぅう……!」
困ったように彼を見上げ、瞳を潤ませる雪の股間から、ぽたりぽたと幾つも蜜が垂れていき、小さな液だまりが出来る。そんな歓喜に打ち震える様がライドウの欲を煽り立てていき、彼は自ら腰を突き動かしていった。
「ぅ……あぁ……ッ……」
「ンぐぅ!? ンンッ……ンぅぅうううッ!!」
穿ち抜くような激しい抽送に喉奥を突かれ、気管が圧迫されて苦しいのか、雪がカタチ良い眉を寄せる。しかしそれでも尚も懸命に舌を動かし、逸物の筋張った箇所をねぶねぶと舐め上げている。
「は……む、ンぅ……ッ、ねろっ……ぴちゃッ、ちゅぷ……っ、ふっ……んぅぅ……」
「くあっ! くぅ……ッ!」
雪の丁寧な唇奉仕に腹奥から射精欲が込み上げてきて、腰の動きを速めていくライドウ。そうする内、喉奥の窪みに亀頭溝がガッチリと嵌り込み、そのせいで徐々に酸素が脳に回らなくなっていくが、それでも雪は酸欠状態の朦朧とした頭で口淫を続けた。
「んは……ぁ、はぁ……あむっ……、んッ、ちゅぶっ……じゅるッ、じゅぱ……、ちぱっ……! ぁ……、ふぅぅ……ッッ」
酸欠苦に喉を引き攣らせ、視界を涙で滲ませる雪の四肢が震え始め、もう限界かと思われた頃ライドウは、身体の奥底に溜まっていた衝動を、耐えようもなく吐き出していった。
「ンぶ……ッ! ふ……むッ、ん……っ、ン~~~~~ッッ!!」
猛り切った逸物の先端から、口奥へと直接注ぎ込まれる精の濁流に、雪は何度もえずきながらも唇を引き絞り、一滴も漏らすことなく白濁を、全て飲み下していった。
「……ん、っぐ。ンン……っ、ごくっ……、んッ、ンくっ、ん……っ、ゴク……ッ……」
「っ……は、ぅ……ッ」
脳髄が煮え滾るような凄絶な快感から解き放たれ、長くゆったりとした息を吐くライドウ。雪もまた、静かに鼻で息を整え、少しずつ顔を後ろに引きながら、肉竿に纏わりついた残滓を丁寧に舐めしゃぶっていく。
「ん……っふ、じゅるっ、ちゅぱ……っ、ん……ふぅ……ッ……」
もう舌に彼の雫を感じられなくなり、雪は『ちゅぽんっ』と音を立てて唇を引き抜いた。それから歯の裏に、にっちゃりと付着する白く濁った液体を、舌先で舐めこする。そして最後は舌なめずりをし、唇を濡らす精を舐め取った。
「……ん、ん、ねろ……、ぴちゃっ……」
「……っ」
雪の貪るようなその仕草に、射精を終えたばかりの逸物が、すぐまた猛々しい程にいきり勃つ。
「……あっ、ライドウ様の……また……」
萎えるどころかますます充血し、反り返った肉棒を見て、雪がまた舌を伸ばそうとすると、『次はあなたの中で』とライドウに押し倒された。
「ぅあ……! は……ぁ、ライドウ様っ……」
大きく股を開かせ、どろどろに蕩けた膣口に亀頭を押し当てると、その肉穴はひくひくと蠕動し、奥深くへと誘うように扱き込んでくる。
「っ、ぅ……」
「んはぁっ、あ……! はっ……、あぅぅ……っ!」
喘ぎ、大きく身悶えする雪の膣肉がぞよりと蠢き、逸物の先端を丸呑みする。そうしてぬらりとヌメる柔肉は、その綿密な襞を一枚一枚ひらめかせ、やがて肉棒の全てを包み込み、食い縛っていった。
「ぅあ、ぁあぁぁッ……あぁぁ……っっ!!」
めしめしと軋む音を立てて、狭い肉穴が内側からパンパンに開かされる。当然窮屈さを感じるし、隙間なく埋まるせいで下腹部に鈍痛も生じるが、女としての悦びを知った雪に取って、痛みや苦しみはもはや快楽の一部に過ぎないのだ。
「ぅは、あ……! ライドウ様……ぁ、くぅ……ッ!」
切なげに眉を寄せて、雪は最初教えられた通り彼の背中に腕を回し、脚を絡めて相手を己へと引き寄せた。そのせいで結合が深まり、胎内での苦痛が増すが、それは快感が高まると同じ意味である。
「は、あ……ん、んは、ぁあ……! ライドウ様ぁ……っ、んあああ……!」
繰り返し名を呼ばれ、求められることにより身体が熱く反応する。昂奮により目の前が、赤一色に塗り替えられていくようで、ライドウは激しく気を昂らせ、彼は雄としての本能が赴くまま、腰を突き動かしていった。
「あう! はぁッ! あっ、あっ! 激し……あっ、あーーーーーッ!!」
これまでの行為により、充分に快感を高められていた雪は、抗いがたい肉の悦びに、身を震わせながら達していった。
それに伴い柔肉が大きくうねり、断続的に肉竿を揉んでくるが、ライドウは流れ込んでくる快感から懸命に意識を逸らし、より深い快楽へと彼女を導くべく、膣の奥深くへと亀頭を叩き付けていった。
「あ……、ひ! あああっ、ライドウ様……! わたくし、もう……──っああ、あああぁぁあッ!!」
絶叫と共に、ブシュブシュと噴き上がる銀の飛沫。痛みや苦しみに、いくらか耐えられるようになった雪ではあるが、快感に快感を重ねられる感覚は、いつまで経っても慣れそうにない。
激しい胸の高鳴りに息が止まり、そうして意識が白一色に染め上げられていく。
「っ、ぁ……! ーーーーーーーッ!!」
声もなく達していく雪の背が大きく跳ねた後、がくりと身体が脱力し、ライドウの背や足に巻き付けていた手足が解けていく。
「……っ……ぁ、……」
雪の唇が『ごめんなさい』のカタチを描き、口端から長く涎を滴らせる。しかし膣肉は弛緩しつつも小刻みな収縮を繰り返しており、張り詰めた逸物を強く食い縛っている。
ライドウはそんな肉の動きに応じるべく、逸物をより深くへと捩じ込み、子宮をぐんにゃりと歪ませていった。
「や……ッ! あっ……ぐぅうう!!」
肉棒の先端がぐぶりと膣奥の窪みに嵌り込み、さすがに苦痛が過ぎるのか、雪が喉の詰まったような悲鳴をあげる。しかしそれでもライドウは、彼女の腰を掴み、自身へと打ち付けるように引き寄せた。
「ひぁッ! ああ……ッッ!!」」
結合が深くなったせいで膣奥を強打され、雪の下腹部に鈍い痛みが走り抜ける。
「い゛ッ……い゛ぃぃ……ッ!」
逸物をキツく締め上げる、肉穴の引き攣るような動きに抗うかのように、ライドウは彼女の胎内をゴリゴリと責め立てていった。
「ぅ……あ! ラ、ライドウ様……! あああああッ!!」
背を反らし、叫ぶ雪の身体を上下に大きく揺さぶるように、激しく腰を突き動かしていくライドウ。その抽送の激しさに、雪の膣肉は収縮を解かないまま、ドクドクと息衝くような蠕動を繰り返し、ライドウの肉竿を強く引き絞る。
「っ、ぅく……!」
たっぷりとヌメりを帯びた柔肉の喰い締めに、ライドウの動きが止まる。今しがた、射精を終えたばかりなので充分余裕はあるつもりでいたのだが、腹奥がずくりと疼く。
『まだもう少し』と、腰の動きを緩慢にさせていくと、まるで精の放出を求めるかのように、綿密な肉壁が複雑に蠢いた。
「は、っぁ……!」
「あく……っ、あはぁ……ああ……ッ!」
抽送が穏やかになり、痛みが緩和されたのか、雪の口から甘く切ない声が漏れる。それに伴いうねる膣肉が肉幹に密着し、揉むように刺激しながらこすり立ててくる。その刺激に陰嚢が張り詰め、射精衝動がどんどん高まってくる。
「っ、雪さん……!」
「ぁ……は、ぁ……ライドウ様……っ!」
視線が絡み合い、呼び声に鼓膜が犯され、脳髄が甘く痺れていく。二人は互いに相手の背を引き寄せ、深く深く抱き合いながら達していった。
「はぁぁっ、く、ぅ……!」
肉幹が二度、三度と痙攣し、精輪管から勢いよく駆け上がった白濁が、鈴口から大量に噴き上がる。その灼熱の衝撃に、雪はピンと爪先を引き攣らせて硬直していった。
「あううッ! くっ……あぁあああぁぁぁッ!!」
「うっ、あぁ……!」
絶頂痙攣に脈打つ膣肉に、肉棒を強く喰い締められ、余すところなく精を全て搾り取られる。
「っ……は、ぅあぁ……っ……」
「んぅう……! はぁ……っ、はぁ……っ、ン……! はあぁぁ……ッ……」
絶頂の余韻の波に揺蕩い、徐々に乱れた息を整えていく二人。やがて落ち着きを取り戻し、ライドウが抱き締める腕に力を込めると、雪は甘えるように彼の肩に頬を寄せた。
「……すみません、ツラかったでしょう? また後で、痛むかもしれませんね」
「……いえ、もう良いのです。痛みを感じる時は、あなたを感じていられるから……。だから、もっとたくさん……痛みを与えて下さい……」
彼女は顔を首筋に埋めているので、どのような表情でその台詞を吐いたのかは分からないが、そんな強請り声はライドウの心に火を灯すには充分で、彼は繋がったままでいる雪を、もみくちゃに犯していった……。