百年近い月日が経過し、十四代目葛葉ライドウからマダム銀子へと転身を遂げた彼の許を、『雪』と名乗る少女が訪ねてくる。
彼女と言葉を交わす内、彼は"存在し得ないはずの記憶"を思い出していき──……
※かなりオリジナル色が強い作品です。そういうお話が苦手な方はご注意ください。一応、元ネタを知らなくても読めるように書いたつもりですが、不明な点が御座いましたらお気軽にお尋ね下さいませ(՞ . .՞)✨
──20XX年、4月某日。
今宵は新月。クラブ・クレティシャスのオーナーであるマダム銀子はアンニュイな雰囲気を漂わせ、煙管を燻らせていた。
「ふぅ……」
「どうしたんだい? ママ」
「昔から何だか雪の日は、憂鬱な気分になるの。……胸が締め付けられるように痛むのよね」
「そう言えば珍しいことに、今日は春なのに雪が降っているねぇ」
「名残の雪とか、雪桜とか言うそうよ。風流よね」
長い射干玉の髪を結い上げ、狐の姿をあしらった紺の着物を身に着けている、マダム銀子と呼ばれるこの美しい人は──十四代目葛葉ライドウ、その人である。
現世において彼は葛葉一族のお目付を担っており、それと同時にファントムソサエティという裏組織や、サマナーによる世界的ネットワークの監視を行っている。
クラブ・クレティシャスにはサマナーだけでなく、新月の夜にしか店に顔を出さない彼を目当てに足を運ぶ、普通の客もいる。
今、彼が話している相手もそうだ。男は銀子をアフターに誘うため、ラストまで居残っていた。それを銀子も分かっているのだが、今日は上手くあしらう元気もない。
「……はぁ」
心を蝕まれるかのような遣る瀬無い思いに、銀子は何度目になるか分からない溜息をつき、己の小指に口付ける。
「ママの小指を噛む癖、色っぽいね」
「……ああ。これ、噛んでいるんじゃなのよ。キスしてるの」
「キス?」
「ええ、こうすると何故だか気持ちが落ち着くの」
薄っすらと紅が付着した小指を男に見せ、嫣然とした笑みを浮かべる銀子。その微笑みに心を撃ち抜かれた男が、彼の手を握り締めたところで店の扉が開いた。
「いらっしゃいませ……って、あら?」
店に入ってきた人物が、まだ幼さを残した面差しであったため、銀子は一瞬『子供が夜の店にくるなんて』と眉を顰めたが、すぐに客ではなくサマナー絡みの話で来たのだと思い直し、少女を手招いた。
「お嬢さん、どうぞこちらにいらして」
「お邪魔します」
少女が席に着くのを見て、自分の娘を思い出し、ばつが悪くなったのか、男は『今日は帰るよ』とそそくさと去って行った。
「寒いし、お茶でも淹れるわね」
「あ、いえ……どうかお構いなく」
「いいのよ、私も飲みたいから」
もう従業員を帰してしまったので、銀子手ずから緑茶を淹れる。そして『どうぞ』と湯呑を差し出し、少女の顔を間近で見たところで激しく胸が脈打った。
(っ、な……に……?)
急に鼓動が速まり、戸惑う銀子。少女は『大丈夫ですか?』と彼を案じた。
「ライドウ様、どこかお加減が……」
「……ライドウ? また、随分と懐かしい名前で私を呼ぶのね。あなたはいったい誰……?」
まさか今の世においてその名で呼ばれることがあるとは思いものよらず、相手は何者なのかと銀子の顔に緊張の色が走る。
「ライドウ様、わたくしは……」
ジッと真っ直ぐにこちらを見詰めてくる少女の瞳は瑠璃色を帯びていて、見ていると酷く胸が疼く。そして──
「……雪。雪と言います」
そう彼女が名を告げた途端、涙が頬を伝った。
「っ、ライドウ様……?」
「……ああ、ごめんなさいね……。どうしてかしら……何だかとても……胸が苦しくて……」
「…………」
「……雪を見ても、こんな気持ちになるの。だから、そのせいかしら?」
銀子は『あなたのせいではなく、単に"雪"のせいだ』と言ったつもりでいたのだが、少女は気分を害してしまったのか『帰ります』と席を立った。
「え……?」
「……ごめんなさい。会いに来るべきじゃなかった」
顔を逸らし、急ぎ足で扉へと向かう少女を呼び止める。
「待って。何か話があって来たのでしょう?」
「いいえ。どうかそのまま、全て忘れて……そして幸せになって下さい」
少女は一度こちらを振り向いて、微笑み、深く礼をした。だがすぐに踵を返し、外に出ようとした。瞬間、銀子は立ち上がり、扉をガチャリと施錠した。
「駄目よ、行かせない……!」
「……ライドウ様?」
「……え?」
気付くと銀子は、扉を背にした少女を腕で閉じ込めるような体勢を取っており、自分の訳の分からない行動に困惑した。
(……私、どうしてこんなことを? 店の鍵まで閉めて……きっと怯えているわ……)
申し訳ないとの思いで、腕の中にいる少女に目を遣ると、案の定と言うべきか、彼女は瞳の端に涙を湛えていた。
「ごめんなさい、酷いことして。怖かったわよね」
「……いいえ。では、これで」
「……ええ」
少女の『帰路につく』という言葉に頷きを返すものの、どうしても扉を開けることが出来ない。
「……ライドウ様?」
少女は困ったように顔を上げた。そうして銀子の瞳が相手を捉えた瞬間、彼は彼女を掻き抱いた。
「雪さん、駄目だ。もうあなたをどこにもやらない……!」
銀子のその言葉に、『え?』と言ったのは少女であったのか、銀子であったのか。ともあれ銀子は自分が吐いた台詞の内容、そして何十年振りかに使った素の言葉に、驚きを隠せない。
「俺は……今、何て……? いや、いえ……待って。"俺"……? 雪さん……?」
"あり得ない"はずの記憶に揺さぶりを掛けられ、パニックに陥る銀子の背を、少女は優しく撫でさすった。
「……ライドウ様。大丈夫ですよ、落ち着いて……」
「……ぁあ……」
少女の優しい手付きに、また別の記憶の扉が開く。
「……幼い頃、母様が……よくこうしてくれた……」
「なら、こうしていると……落ち着きますか?」
「……ええ。でも、あなたみたいな若いお嬢さんに、母を感じるだなんて失礼よね。ごめんなさい」
確かに、少女のおかげで落ち着きを取り戻すことが出来た。ライドウから銀子に戻ることが出来たのだ。しかし──
「いいえ、嬉しいですよ。だってあなたはとてもお母様のことを、大事に思っていらっしゃったから」
少女のその言葉に対して──
「……雪さん。あなたも俺の、大切な人ですよ」
そうかつて……いや、今世で存在しないはずの世界線で、母や仲魔との絆が羨ましいと言っていた彼女に呟いた台詞を、気付くともう一度言葉にしていた。
「ぁ……、う……ッ!」
"ない"ものが存在する、その理を無視した記憶の復元に銀子は苦痛し、顔を歪めた。
「ライドウ様……! 苦しめてしまってごめんなさい……。どうか……許して……」
少女もまた、涙で頬を濡らして彼の許を去ろうとした。だがやはり銀子は、彼女を帰しはしない。
「……教えて、私とあなたの間で……いったい何があったのか。私は何か、大事なことを忘れている。……そうでしょ?」
縋るような思いで少女を見詰め、彼女を抱き締める腕に力を込める銀子。しかし、それでも少女は『忘れて下さい』と首を振った。
「そう言わないで。お願いよ。……もう、いくらか思い出してしまった今、知らないままでいるほうがツラいわ……」
「ライドウ様……」
降る雪を見て、涙するぐらいなのだ。自分のことを全て思い出してしまえば、彼は今よりツラい思いをするかもしれない。
だがもういくらか思い出してしまった今、中途半端な状態でいるほうが、よりツラいかもしれない。どうすることが、彼に取って一番負担がないのか。
分かり兼ねて雪はとうとう、瞳の端に留めていた涙を零した。
「……っ、ごめんなさい……。ライドウ様……本当に、ごめんなさい……」
──物心ついた時から、少女には当時の記憶があった。しかし彼女はこの世界線から消された身。つまり存在しないが故に、ライドウと過ごした時間も、掻き消えた。なのに何故、消えた時間の記憶が存在するのか。
"千葉雪"がいない世界こそが正使だ。存在した世界、それは改竄された歴史ということになり、それは彼女の息子の手により、葬り去られたはずだった。
故に雪本人は勿論のこと。雪を知る人物は存在しないはずである。にもかかわらず、少女が。そして銀子が"改竄された歴史の記憶"を思い出したのは、神の御業と言う他ないだろう。
ともあれ今世で生を受けた雪は、初めから"消された歴史"の記憶の全てを所持していたものの、すぐにライドウに会いには行かなかった。
それは今世での暮らしもまた、かつてのように複雑なものであったという事情もあるが、何より──ライドウに取って、自分とのことは良い思い出ではないだろうし、忘れているならそのほうが良いと。そう結論付けたからだ。
だが、当時の彼と同い年になった今日、一目会いたいと思ってしまった。
かつて17歳であった彼はどんな気持ちで自分と付き合ってくれていたのか。会えば少しでもその気持ちが分かるかもしれないと。
そして彼の姿を思い出に。生涯の宝にして生きようと、そう思ってここに来たのだ。決して彼を苦しめるつもりはなかった。
雪は肩を震わせ、謝罪を繰り返した。
「ごめんなさい……。わたくしの浅はかさが、あなたにツラい思いをさせてしまいました……」
「…………」
抱き締めた腕の中で、少女の身体が小刻みに震えている。稚いその姿は父性や母性といった感情を掻き立てられるもので、だがそれ以上に切なさが込み上げてきて、銀子は彼女の顎を指先で捕らえて顔を上げさせ、唇を重ねていった。
「……っ、ライドウ……様……」
『子供相手にこんなことをするだなんて』と、頭の中で自身を諫める声がある。しかし銀子は、見た目はともかく、彼女のことを子供だとは思えなかった。故に心の赴くまま口付けはしたが、僅かに残る理性で『嫌なら逃げなさい』と言った。
「帰してあげるから、私を跳ね除けて」
こんなに強く抱き締めておいて、何を言うのかと自嘲するが、それでも確かに少女を解放する気持ちはあるのだ。彼女が強く拒否すれば、自分はそれに従うと。
だが銀子の口付けと抱擁は、雪の『帰らなければ』という決意を揺るがせるには充分で──
「……あなたこそ、これ以上ツラい思いをしたくないと言うなら離して。でも、それでもいい……構わないと、そう思ってくれるのなら……抱いて」
そう素直に想いを吐露することで、銀子の心を大きく乱した。
「いいのよ、全てを知りたい……。あなたのことも私のことも、忘れている何もかもを知りたいの……」
雪の耳朶を舐めながら低く囁き、背に回した腕でワンピースのファスナーを引き下ろしていく。
「んっ……、あっ……、ライドウ様……、ぁ……っ……」
「感じやすいのね。まだ大事な部分に触れてもいないのに」
背を撫で擽りながらブラのホックを外し、するりと首筋から肩に掛けてを撫で下ろしつつ、ワンピースを床に落としていく。そうして残すところはショーツ一枚となった雪は、露わになった胸を隠して頬を赤く染め上げた。
「あらあら、どうしたの? 抱いてだなんて挑発しておいて、今更怖気づいたのかしら?」
胸が駄目なら空いているほうをと、雪のショーツを引き摺り下ろしてしまった銀子。
「……あっ、やぁ……ッ!」
全裸に剥かれた雪は恥ずかしさに拍車を掛けられ、涙目になっているが、銀子は容赦なく乳房を覆う腕を退けさせ、そのたわわに実る双乳を露わにさせた。
「やっ、ああ……!」
「まだ子供なのに……あなたの胸、随分と大きいのね。揉みごたえがあるわ。でも昔より、一回り小さいかしら?」
むんずと雪のバストを鷲掴みにして、そんな感想を漏らす自分に銀子は、やはり自分は彼女を深く知っているとの確信を強めた。
(この感触、確かに覚えがあるわ……)
手に吸い付くような、もちもちとした乳肌を懐かしく思いつつ、銀子が彼女の首筋に触れた歯を食い込ませると、雪の口から掠れるような嬌声があがった。
「い゛……、ぁ……! はッ、ああ……!」
「……今の声、もしかして軽くイっちゃったかしら? ふふ、ここまで感度がいいと愉しいわ」
「……痛みも、悦びも……全てあなたが教えてくれた」
顔を上げ、熱を帯びた潤む瞳で見詰められ、銀子の逸物がむくりと反応する。こんな台詞を言わしめるほどその身に快楽を教え込んだ過去があると言うのであれば、忘れていることがとても惜しく感じられる。
「あなたとのこと、もっと思い出したいわ……」
やわやわと雪の乳房を揉み込み、その先端を指先で摘まんでこすり上げる。
「っあ! や……ッ、そこっ……そんなにしないで……っ、ぁあああああ……!」
既にカチコチに勃起していた乳首を、指腹で軽くスリスリとすり潰してやると、それだけの刺激で雪は耐え兼ねたように身を震わせ、甲高い喘ぎをあげた。
「……あなた、乳首でイけちゃうのね。いやらしい子」
揶揄するように言いながら、ピンと硬く屹立した胸先に爪を立てる。
「や……ぁ、くぅッ……!」
『いやらしい』と言われて自分の過敏さに恥じ入り、耐えようとする雪。だが押し殺したその声に、隠し切れない昂奮が混じっている。
「あら、我慢してるの? いやねぇ、そんな必要ないのに」
重量感のある乳房を持ち上げ、その先端をぺろりと舐めると雪の腰がびくりと跳ねた。
「くふっ……んぅ……んっ、んああっ……!」
「ふふ、いい反応……」
銀子は濡れた舌で雪の乳首を甘噛みしたり、軽く吸い立ててみたりと弄ぶ。
「ぅあ……ぁは、あ……んぁぁ……っ! ラ、ライドウ様は……昔より……意地悪……っ、ん、くぅっ……!」
「そうねぇ……ライドウと呼ばれていた頃からもう、百年近い時が過ぎた訳だから……色々と変りもするわよねぇ……」
『確かに、昔の自分はもっと生真面目であったな』と思う銀子。こうして雪に触れていると、着実に失くした記憶を取り戻していける気がした。
「くは……ぁ……んん……、あぁっ……!」
懸命に耐えている雪であるが、銀子の責めが止まないためどんどん追い込まれていき、脚に震えが走っている。それを見て彼女はもう限界間近であると察した銀子は、トドメとばかりに強く乳首に歯を立てた。
「ぅは、あ……いやああぁぁっっ!!」
我慢に我慢を重ねたぶんだけ快感は深まるようで、雪は大きく背を仰け反らせて達していった。そんな彼女の足元には小さな液溜まりが出来ており、膣口との間で透明な糸が引いている。
「あら、おマタのほうが寂しそうね。いいわ、今度はそちらを責めてあげる」
瞳を三日月のカタチに細めて笑い、銀子は絶頂により息を荒らげている雪の身体を抱き上げて、ソファーへと座らせた。そしてM字に大きく股を開かせる。
「っ……ぁ、やああぁぁぁッッ!!」
そこにまだ触れられてもいないのに、真っ赤に腫れて爛れて、とろとろの蜜を垂れ流す様を見られたかと思うと恥ずかしさがピークに達し、雪は悲鳴をあげて強く身を戦慄かせた。そしてすぐに股を閉じようとするが、銀子が内ももをガッチリと掴んでいるため、それは適わない。
「ラ、ライドウ様……! お願いっ、離して……! いやぁぁぁ……ッ!!」
「どうして? もうこんなになってるのに……とても切なくてツラいでしょう?」
垣間見えた桜色の秘肉へと舌を伸ばし、下から上へと『ツゥ……ッ』と舐めあげていく銀子。甘酸っぱい蜜の味を愉しみながら、ぷっくりと浮き立ち、割れ目から飛び出している肉芽に『ちゅぅ、』と吸い付いた。瞬間、ビリリと胎内を電流が走り抜け、雪の腰が大きく跳ね上がる。
「ひ、ぃ……、あっ、あぁあぁぁぁぁぁーーーッ!!」」
凄絶な快感に、バチバチと目の奥で火花が散り、ガクガクと四肢を痙攣させながら絶頂の極致へと上り詰めていく雪。止まらない身体の震えと快感とに、ぼろぼろと大粒の涙を零している。
「や……ッ! ああっ! だ……めぇ、いや……! あーーーーーーッ!!」
ヒクヒクと小刻みに、引き攣るような動きを繰り返す、その刺激さえもう耐え切れないようで、雪は絶頂に絶頂を重ねている。そんな独りでに達するような、あまりの感度の良さに、銀子の欲がそそられる。
「あぁ……いいわ。もっと私の心を乱して……」
立ち上がって帯を解き、着物の前を肌蹴させ、臍まで反り返った野太い逸物を、少女へと突きつける。すると雪は、ぴくりと反応を示し、整わない息のまま肉棒の先端へと舌を伸ばした。
「ふ……ぅ、……っ」
口内にじんわりと広がるまろやかな塩気に、『懐かしい……』と、うっとりと目を細める雪。彼女は昔、彼に教えられた通りに自分で乳房を持ち上げ、その双乳で肉幹の根元を挟み込んでいく。
それから柔らかな乳圧で肉幹の中央までを揉むように刺激して、谷間よりはみ出した亀頭部を『ちゅぼっ』と咥え込み、強大な肉塊が齎す口端に走る裂けるような痛みと、強い顎の痺れに眉を下げながらも、ゆっくりと顔を上下させていった。
「ん……っふ、んぶっ、ちゅッ……! ンむ、ふぅぅ……っ」
(まさか、こんな子供がパイズリフェラとはね。しかもとっても上手だし……恐れ入ったわ)
まだ全ての記憶を取り戻していない銀子は、雪が淫奔な少女であると誤解した。だが、それなら『手加減無用で愉しむだけ』と割り切り、腰をズンッと前へと突き出した。
「おぶ……ッ!? ンぐう……!」
不意に喉奥を突かれ、驚きと苦痛とに、くぐもった悲鳴をあげる雪。しかし銀子は構うことなく、ぷりぷりと弾力のある亀頭溝で、彼女の上顎の綿密な襞をぞりぞりとこすり立ててた。
「ふぉ……! おッ、うう……ッ!」
ほんの僅かな隙間を残して気管を塞がれ、喉奥に痺れを感じた雪は、苦痛に涙を溢れさせた。だがそれでも懸命に逸物を頬張り、唾液でたっぷりと濡れた舌で亀頭を包み込みながら、じゅぽじゅぽと淫猥な音色を辺りに響かせ、頬裏で一生懸命肉棒を扱いていく。
胸での愛撫も忘れない。持ち上げた乳房をこすり合わせるようにしながら、しっとりと汗ばみ、湿り気を帯びた乳肌で、肉竿の根元をすりすり、むちむちと摩擦する。
「ぅあ、は……!」
少女の﨟たけたテクニックに、銀子の口から嬌声があがる。
(これは……あぁっ、たまらないわね……)
銀子は抽送を繰り出し、女性の膣を貫くような気軽さで、彼女の喉を突いていった。
「ッぐ!? ぅお、お……ッ、おごぉ……、お……ッ!」
雪が大きく目を見開き、口をパクパクさせながら必死に喉を引き攣らせ、息を吸い込もうとするが、窒息の苦しさは消えないようで、生命の危機に抗う小動物みたいに、小刻みな肉の反射を繰り返している。
「ぉ……え゛、ぁ……あ゛、ぅぇ……」
雪の反応が薄くなり、大丈夫かと気になりはしたが、ヒューヒューと掠れた音が喉奥から聞こえてくるため、気道は完全には塞がっていないと判断し、銀子は続けて腰を振り立てていった。
「ん……ぐぅ! ンッ、ンぶっ、……ぉ、え゛ぇ゛ぇ゛……ッ! ぁ゛……」
気管が圧迫されどおしで、徐々に酸素が脳に回らなくなっていく。そのせいで意識が朦朧としてくるが、それでも雪は頬を窄めて顔を前後させ、肉幹に快感を送り込み続けた。
「ふっ、むぅ……、ンぐ……! ん、ンぼっ、んぅ……ッ……!」
雪のフェラする口の動きに伴い、左右の乳房が押し合い圧し合いしながら肉竿にぴったりと吸着し、何度もこすり上げてくる。
「くっ、はぁ……!」
熱心な唇での奉仕と、弾力のある乳圧の刺激に、射精欲動が込み上げてきた。
「あぁっ、もう……ッ──」
『出る……!』と言葉にしたところで、白濁が陰嚢を痙攣させながら、精輪管を駆け上ってくる。そうしてどくどくと肉幹が脈打ち、どろりと濃い液体が雪の喉奥へと直接注ぎ込まれていく。
「ふぉ……っ、ぐ……ふぅううう……ッッ!」
大量の精に気道を塞がれ、酸欠苦により唇を戦慄かせる雪。胃の奥から何やら込み上げてくるものがあり、えずきそうになりながらも、『そうなれば歯を立ててしまうから』と必死に耐えて、白く濁った液体を嚥下し、食道全体を細かく痙攣させる。
「……っ、ごく……っ、ごく、ぉ……、ぉぉ……ッ……」
「……いい子ね」
泣き過ぎて目元を赤くする雪の頭を優しく撫でてやりながら、ずるりと逸物を引き抜いていく銀子。
雪は銀子へと視線だけを巡らせて、肉竿に纏わりつく彼の残滓を、丁寧に舌で舐めこすっていった。
「ぁ……う、ん……、はぁ……っ……」
ふっくらとした舌腹で、こそぐように肉竿を舐めしゃぶられ、乳肉に未だ挟まれたままでいる肉棒が、またむくむくと鎌首を擡げてくる。
「……さて、そろそろいいかしら、ね……」
ねろりと舌なめずりし、銀子は雪に覆い被さっていった。瞬間、ふわりと沙棗花の香りが辺りに広がった。
「……この匂い。あなた、芳香異体なのね。気を付けなさい。この香りは男も女も、惑わせてしまうわ」
「……ライドウ様も?」
「え……?」
「ライドウ様も、そうだったのかしら……。だから、わたくしを……?」
今にも泣きだしてしまいそうな、頼りなげな瞳で見詰められ、庇護欲を掻き立てられる。
「……そうだったのかもしれない。でもそれはきっと、切っ掛けに過ぎないわ。決してそれだけじゃなかったはずよ……」
その頃のことを未だ思い出せはしないが、恐らく今みたいに彼女を放っておけない気持ちになったのだろうと銀子はそう思い、雪の腰を引き寄せた。
「っ、あ……ライドウ様……」
「……よしよし」
抱き締めた腕の中の柔らかな温もり。彼女の激しい、胸の鼓動を感じながら銀子は濡れそぼる膣口に自身を宛がい、そして一気に腰を進めていった。だが、強い肉の抵抗があり、極浅い所で止まってしまう。
「い゛ッ、た……、ぁ……、あああああッ!!」
「……え?」
蜜壺は充分に潤っており、物欲しげにヒク付きもしている。彼女の感度の高さから鑑みるに、時は熟しているはずだ。にもかかわらず、こうまでキツい締め付けがある、その理由は……。
「……嘘でしょ。まさかあなた、初めてなの……?」
「っ、ごめんなさい……。でも、大丈夫ですから……どうか続けて……」
「馬鹿ね、いいわけないでしょ……」
自分と雪とが昔、どんな関係であったのかは知らない。だがいずれにせよ、今世では初対面なのだ。そんな会ったばかりの男に処女を捧げるべきではないと、銀子は腰を引こうとした。だが、ぐいと強く背を引き寄せられる。
「あッ、くぅ……!」
「っ、よしなさい! 無理しないの……!」
「……いい、の……。痛みを感じる時は……あなたを感じていられるから……。だから……もっとたくさん痛みを……与えて欲しいの……っ……」
そう涙まじりに訥々と言葉を紡ぎ、甘えるように肩へと頬を寄せてくる雪。
……この台詞とこの感覚を銀子は、とてもよく知っていると思った。
それと同時に、小指がずくりと甘く疼く。そしてそれを切っ掛けに、様々な映像が、一気に頭の中へと流れ込んでくる。
「ッ……、あ……あああッ!!」
「ライドウ様!?」
どこか痛みでもするのか、急に叫んでツラそうに眉を顰めた銀子の顔を覗き込み、心配げに声を掛ける雪。
その声をどこか遠くで聞きながら、かつて彼女と過ごした頃の記憶と思しき海の波に揺蕩う銀子は、その全てを取り戻すべく、少女の手を取った。
「……平気よ。それより……お願いがあるの……」
「何でも言って下さい……」
「ふふ、有難う……。じゃあ……私の指、噛んでくれない……?」
言いながら小指を、軽く雪の唇へと押し当てる。
「えっ、でも……」
『痛いのでは』と躊躇いを見せる雪を見て、『昔もこの人は、こんな風に相手を気遣っていたな』と懐かしい気持ちになる。
「いいのよ、大丈夫だから……お願い」
重ねて言うと、雪は『分かりました』と遠慮がちに、優しく小指に歯を立ててきた。
「……これじゃ噛むと言うより接吻みたいだって、昔そう言ったわよね?」
銀子のその言葉を聞き、雪は『もしかして』と目を瞬く。そしてその考えを確信へと変えるべく、昔吐いた台詞をもう一度、ここで吐いてみる。
「……だって、可哀想なんですもの……」
「あなたらしい」
銀子は笑みを深めて雪の手を取り、彼女の指を甘噛みした。
「……ねぇ、今世ではもっとたくさん、恋人としての時間を過ごしましょう」
その言葉を聞き、雪は彼が記憶を取り戻したのだと知り、涙を零した。
「ライドウ様……」
「いやねぇ、どうして泣くのよ」
「だって……ツラい思いをさせてしまうから……」
「それは思い出せなかった時のことよ。今はそんなことないから、安心して。ね?」
幼子をあやすように言いながら、銀子は優しく雪の背を撫でさする。
「たくさん不安にさせてしまって、ごめんなさい。それに、あの時……一人で行かせてしまったことも」
「いいえ……! わたくしこそ身勝手で……全て自分一人で決めてしまって、ごめんなさい……」
「いいのよ、もう。こうしてまた巡り会えたんだから。でも……どうかお願い。一つだけ約束して欲しいの」
「約束……?」
「ええ。もう決して私を一人にしないで。お願いよ……」
失くした記憶を思い出せば、胸を突くのは切なさばかりで、もう何をも奪われたくはないとの思いで、銀子は雪の手を強く握り締めた。
「ライドウ様……」
記憶はなくともライドウは、喪失感と寂寥感に苛まれていたのだと知り、申し訳なさに胸が塞がれる思いで雪は肩を震わせた。
例え何度あの時代を繰り返したとしても、それでも自分はあの時通った道を辿ることになるだろう。千葉家より受けた恩を、仇で返すことなど出来ない。例えそれが彼等が祀り立てる将門公の本意ではなかったとしても。
だが、こうして新たな人生を神より与えられた今、今世こそ彼のために尽くしたいとそう願い、雪は銀子の手を握り返した。
「あなたの心が許す限り、わたくしを傍に置いて下さい……ライドウ様……」
「本当に……? ならもう私達、ずっと一緒よ……」
銀子は愛おしげに雪の頬を撫で、そして会話の間にも萎えはしなかった剛直を、ゆっくりと彼女の奥へと沈めていった。
「うぁ……っ、ああ……!」
「……痛い?」
「痛い……のが、いいのっ……!」
心配げな面持ちで、優しく頬を撫でてくれる銀子の掌に頬をすり寄せ、雪は素直な思いを口にした。
最初はただ単純に痛いと、そう思った。だが彼との関係が深まるに連れ、痛ければ痛いほどその余韻は長く残り、痛みを感じるたび彼の事を思い出せるから嬉しいと。そんな想いからくるもので、痛みを欲した。
だが今は、そうしてずっと彼との行為で頭が支配されていれば、嫌なことを考えなくて済む。だから痛みで私の心を塗り潰してと、そんな願うような気持ちで彼に苦痛を求めていた。
雪のその思いを知ってか知らずか、銀子は彼女の額に口付けを落とした後、腰を激しく打ち付けていった。
「っあ……! はッ、あ゛ぁぁぁッ!!」
柔肉が齎す輪ゴムのようなキツい締め付けにより、鬱血の痛みを感じながらも、彼女と抱き合える歓びのほうが強いのか、強引に捩じ込んだ逸物は、強度を保ったまま膣内を隅々まで隈なく責め上げていく。
「い゛ッ、あああ……! ああッッ!!」
苦痛に眉を寄せながらも、雪は昔教えた通りに、腕を背に回し、そして脚を絡めてくる。銀子は腰の動きを速め、肉壁をこするようにして、奥深くにあるコリコリとした突起を亀頭で抉り込んだ。
「……ひッ!? ぁ゛……ッ、あああぁぁッ!!」
未だ肉の抵抗が強く、めしめしと軋むような感覚のある膣内を力任せにこじ開けられ、子宮が歪むほど激しく肉竿を叩き付けられた雪の尻が、痛みのあまり大きく浮く。
だが銀子はその逃げていく腰を捕まえて腰を引き寄せ、前屈みになり、全体重をかけて膣肉と子宮とをゴリゴリと押し潰していった。
「くあ……ッ! あっ、あ゛ーーーーーッ!!」
雪の口から引き攣るような悲鳴があがるが、それでも銀子は肉幹の出し挿れを止めることなく、繰り返し自身を往復させて、その都度、奥の奥までぐっつりと埋没させた。
そうして節くれだった逸物の段差に吸着する肉襞を外にめくり上げ、パンパンに膨れ上がった亀頭で子宮を強打していく。
「やッ! あぅ……ッ! い゛ぃぃ……ッ! あっ、あああああッ!!」
ふと視線を落とし、泣き喚く雪の腹部を目にすると、なだらかであるはずの彼女のそこは、肉塊のカタチを宿しており、見ていると嗜虐と愉悦を焚き付けられる。
銀子は再び彼女の首筋にギリリと強く歯を食い込ませ、静脈が浮き立ったいきり勃つ逸物で、彼女を激しく突き犯していった。
「ぅあ……ッ、は……っ、ぁあああああッッ!!」
首筋に走る甘美な痛みに、膣内での痛みが緩和されたのか、それとも快楽が痛みを凌駕したのか、それは分からないが、不意に小さな絶頂の波が訪れ、雪は悲鳴に甘いものを滲ませた。
「っ、中がすごく締まってる……。もしかして、イっちゃったのかしら……」
『初めてなのにね』と、からかうように言いながら、膣肉の動きをじっくり感じられるように、抽送を止める銀子。
とくとくと脈打ちながら弛緩と収縮とを繰り返す柔肉は、ぬるりとした液体と、さらりとした液体という、種類の違う感覚を肉竿に伝えてくる。それらは恐らく愛液と、破瓜の血だろう。
「ぅ……は、あ……、ライドウ様……んんっ……」
柔らかい部分をもみくちゃにされた雪は、肩で息しながらも、彼の背に回した腕に力を込めて抽送の再開を促してくる。
「あら、動いて欲しいの?」
「んぅ……、は、はい……っ……」
「……そう。でも、痛みはもう充分でしょ? そろそろ気持ち良くしてあげるわ」
そう言って銀子は、腰の角度を少し変えて、熱く柔らかな肉に包まれている逸物の位置を僅かに動かし、弾力のある亀頭で彼女のGスポットを刺激した。
「ぅあっ!? はっ……ぁあん……!」
「ここがやっぱり、最初はイきやすいんじゃないかしら」
欲しがるような動きを見せる膣肉の動きに、彼女は快感を得ていると確信を持ちながら銀子は、亀頭溝でゴリゴリと肉壁を摩擦する。
「や……っ! だめ、そこ……イっちゃう! んはぁあああああっっ!!」
感度の良い雪に対する性感帯への直接的な刺激は効果覿面で、彼女はすぐに潮を噴いて達してしまった。
「ふふ……時代が変わると喘ぎ方も変わるみたいね」
昔の雪は絶頂の際、それを告げるようなことはしなかった。そんな奥ゆかしい彼女も良いが、今の素直な雪も可愛らしく、とても新鮮に感じられると、銀子は微笑んだ。
「もっとたくさんイかせてあげる……」
「っ、ぁ……あ、ライドウ様も……どうか一緒に……。あなたの子種を……わたくしの中に……いっぱい注いで欲しいの……」
「あらあら、そんな台詞まで吐けちゃうだなんて……驚きね。でもいいわ……とってもそそられる……」
銀子は雪の頬をゆるりと撫で、再び腰を突き動かしていった。
「あふ……っ! あっ、は……ッ、あ~~~~ッッ!!」
肉の悦びを覚えたばかりの雪の尿道口から、続け様に銀の飛沫が噴き上がり、それと同時に柔肉が強く収縮し、肉棒がギュッと強く抱き締められる。
「はぁっ、……く……!」
先程の、逸物を引き絞るような肉の動きではなく、揉みしだくような優しい動きに、銀子の中の高まりが、潮のように満ちていく。
「ぅは、あ……っ、ライドウ様……はっ、あぁン……!」
雪の甘く呼ぶ声が耳朶を擽り、ぞよりぞよりと蠢く肉襞が、肉幹の過敏な箇所を刺激する。
「あ……っ、う、はぁ……っ、出る……! ああッ……!」
繰り返し、繰り返し、腰を突き上げ、抗おうにも抗えない肉の反射と欲望に従って、銀子は丸々と膨らみを帯びた亀頭から、煮え滾る白濁を噴出させた。
「あぅン……! ぅあ、は……あぁ、熱い……っ、あぁあぁぁぁ~~~ッ!!」
雪の口から涎が長く垂れ落ちる。そんな彼女の、絶頂痙攣により戦慄く膣口に逸物の根元を締められ、ぞよめく膣壁に肉竿を貪欲に扱かれながら、ドクドクと続けて子種を胎内に向けて流し込んでいく。
「はぁ……ああ……っ! ライドウ様の……わたくしの中にいっぱい入って……っ、あーーーーーッ!!」
歓喜を叫び、絶頂を重ねていく雪の膣肉が大きくうねる。これほど柔らかくほぐれているなら、もう膣奥でも気を遣れるかもしれないと、銀子は亀頭を子宮口へと密着させた。
「んは……っ、ぁ……ッ……」
「次はこっちで、ね……?」
感覚の違いを敏感に感じ取った雪に銀子はウィンクして、ググッと腰を突き上げ、逸物の先端を膣奥の窪みにめり込ませた。
「あう……! はっ……ああッ!!」
前の世ではあるが、身体の奥深くでも絶頂を得たことがある。だがそれは何度か肌を重ねた後のことで、最初は痛いばかりの部位であったが、年月を経て銀子の熟練度が増したのか、早くも雪は悦びを感じ始めている。
「ンは……っ! あっ、あぅうン……ッ、ぁあああっ!!」
銀子の下で喘ぎながら大きく身悶えする雪の膣襞が、優しく肉幹を撫で回してくる。その動きに応じるかのように、銀子もまた子宮口の突起を、亀頭で犯しこすっていった。
「んはぁ! あぁっ……は、お腹……熱いのっ……! はぁぁぁン……!」
雪は切なげに眉を下げ、銀子にギュッとしがみ付いた。そんな縋るような仕草に情欲を煽り立てられ、銀子は膣奥の柔らかな肉を豪肉で揉み潰していった。
「ぁうう! はぁっ……だめッ、もう……んはぁああああッッ!!」
ずくりと激しく子宮が脈打つと共に、目の奥で眩い光が明滅し、視界が白一色に染まった。
「……やっぱり、イけたみたいね」
肉幹全体を強く喰い締められ、彼女が達したことを察する銀子。さすがに疲れただろうと、少し休ませてあげるつもりで抽送を止めたのだが、雪のどろりと蕩けた柔肉が大きくぞよめき、そしてうねって、張り詰めた逸物を、奥へ奥へと誘い込んでくる。
(これより……奥なんて……)
肉の蠢きは、恐らく雪が意図したことではないのだろう。彼女は絶頂の余韻により、苦しげに息を吐き出している。
「ぁ……ううっ、はぁ……はぁ……っ、ンぅ……ッ……」
(ツラそうな顔……)
まだ成熟しきらない身体に無理をさせた。その自覚は充分にある。けれど彼女の膣肉が独りでに蠢いて、そうして子宮口が吸い付くようにピッタリと嵌り込んでいくのだ。"この先にあるもの"の誘惑に、男として勝てようはずがない。
「……あぁ、雪さん……」
吐息まじりの甘声が雪の鼓膜を犯し、彼女がぞくりと腰を震わせた瞬間──銀子はぬたっとした肉の感触に辿り着いた。
「……ぅ、え……? ぁ……ぁ、あ……、あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁッ!!」
胎内への到達に目を見開き、声の限りに叫ぶ雪。痛みと熱さと苦しみと快感とが同時に襲いきて、激しく動揺しているようだ。だが彼女の子宮内をも征服したという無上な満足感に銀子は、抽送を止めることが出来なかった。
「はぁっ、ぅ……ああ……!」
血を集めて強度を増した逸物の付け根より深くが入り、身体の奥に火がついたみたいになる。そしてドクドクと高鳴る鼓動が耳に痛い。銀子は脳髄で火花を散らし、猛然と腰を振り立てていった。
「い゛ぁ……! い゛……ッ、あ゛あ゛あ゛ぁぁぁッッ!!」
銀子が繰り出す抽送に合わせて、雪の細く長い手足が揺れる。もう彼にしがみ付いていられるだけの力は残っていないようだ。
「やぁ……う! は……ッ、い゛ぃぃ……ッ!」」
白痴的に緩んだ面で半ば白目を剥いてしまっている雪に今、快感はあるのかそれとも灼け付くような痛みや、耐え難い苦しみしかないのか。判然とはしないが、ともあれ彼女は『やめて』という言葉を発してはいない。
『ならば許されるだろう』と、そう自身に都合の良い解釈をし、銀子は嗜虐により限界まで昂った剛直で、彼女の子宮内をこすり抜いた。
「あぁ……いいっ、すごくいいわ……。ああ……!」
「ひ……ぎ、ぃ……あ゛ーーーーーッ!!」
雪は悲鳴をあげてはいるが、それでも彼の子種を欲する気持ちが強いのか、射精直前の膨らみ切った逸物を、蠕動する柔肉が扱き込み、絞り抜いていく。
「あ……ぅ! もう駄目……限界よ……っ、ん……ああッ!!」
凄まじい快絶に猛り勃つ肉幹が、二度、三度と小刻みに痙攣して、陰嚢を震わせながらせり上がり、噴き出した白濁を直接子宮内へと注ぎ込んでいく。
その濁流の勢いと、熱量とに最後、『これが欲しかった』と歓びが全ての感覚を上回り、雪もまた達していった。
「や……ぁ、くぅぅっ……、ぅは……! あぁあぁぁぁッッ!!」
大きく背を仰け反らせて絶頂へと上り詰めていく彼女の肌を、銀子は胸を突く幸福感に導かれるまま優しく撫でていった。
「……雪さん」
「……っ、……」
雪は過度な快楽と苦痛とにぐったりと身体を弛緩させているが、それでも彼の手を取り、そっと握り締めた。それから、かつて吐いた台詞を一つだけ言い直す。
『幸せです』と……。
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