涙が溢れてくる。
少しでも涙を抑えようと、顔を覆う腕に力が入るが、その腕を押しのける様に次々と。
柚斗の前で少しだけ残った意地が恥ずかしいとか、情けないとか、そんな気持ちがあっても止まらなかった。
柚斗は公園の地面に倒れたまま泣きじゃくる俺の隣に、黙ったまま腰を下ろしている。
俺に触れることもなく、話しかけることもなく、ただ隣にいた。
泣いて泣いて。
俺は泣き止んだ。
「なあ」
「ん?」
「俺、また彼女できるかな」
それが泣き止んだ俺の第一声。
すっきりすればするほど恥ずかしくなって、腕で顔を覆ったまま、そうやってふざけて誤魔化す。
「なんだよそれ」
そう言いながら柚斗は笑った。
俺達は友達だ。
長い時間公園にいたが、夜明けはもう少し先だ。
暗い夜道をおぶられながら帰る。
飢餓状態なのもあり、俺の体力が底をついてしまったようで、立ち上がるのも辛かったためだ。
脳にダメージがあるんじゃと焦った柚斗は救急車を呼ぼうとしたが、なんとか大丈夫だとなだめるのには苦労した。
止める俺に構わずスマホを取り出した所で、グゥーという大きな腹の音が俺から鳴らなかったら、今頃初めての救急搬送を体験していた事だろう。
「ついたよ」
俺の家まで送ってもらい、扉を開けてもらう。
母さんの姿は見えないが、俺が帰ることを見越してか、玄関の明かりはついたままだ。
「あがってけよ」
「いや僕はここで」
「お前に殴られたせいで動けないんだよ。せめてベッドまで運べや」
「いや……そんな重症なら病院が先じゃ……」
「それは大丈夫だ」
玄関までついた俺をその場で下ろして帰ろうとする柚斗を俺は止める。
柚斗は居心地の悪そうに、俺をおぶったまま部屋まで入った。
「じゃあ僕はこれで……」
俺をベッドに降ろした柚斗は、やや前かがみになりながら直ぐに帰ろうとする。
俺をおぶったことで触れた色々なもののせいで勃起したようだ。
「腹減ったんだけど……」
「そう……なんだ」
おぶられながら柚斗の中で精液が作られているのを感じた俺は、友達に精液が欲しいと暗に伝える。
至近距離でかぎ続けた男の匂いは、腹の減ったサキュバスをどう惑わすかは言うまでもない。
「なあ……」
「いや……僕は葵の友達だからそういうのはもう……」
確かに柚斗がそういう付き合い方を選んでくれたことは嬉しい。
柚斗は覚悟を決めてそれでいいのかもしれないが、俺は本当に腹が減っている。
友達としての立ち位置を選んでくれたことはうれしいが、今はそれどころじゃないんだ。
「なんだ? お前俺の事好きって言ってたじゃん」
「でもそれ以上に友達でいたいんだよ」
「俺が他の男の精液飲んでだら嫌だろ?」
「それは……いい気分ではないけど……仕方がないと思うよ」
関係がギクシャクしてからは精液を飲む頻度が減っていた。
腹が減っても、ストレスを感じても精液を求める体に対して、供給される精液の量は減る。
その上、今日は柚斗にボコボコにされて体力を酷く消耗している。
あらゆる条件が重なった今、兎に角精液が欲しくて堪らない。
それこそ飢えて歩けなくなるくらいに。
「おっぱい好きにしていいから」
「え?」
「俺今動けないから好きにしていいぞ」
形振り構っていられない俺は、柚斗を誘惑する条件を差し出した。
今まで数える程しか触らせたことのない胸を。
「お前おっぱい星人だろ?」
「いや……」
俺自身男心がわかるというのもあるが、サキュバスの本能としてどうやったら男が興奮するのかなんとなくわかる。
それは仕草や表情、ペニスの動きや金玉の重さ等から無意識のうちに判断しているらしい。
そんな俺はこれまで何度も柚斗の精液を抜いているため、柚斗が俺の胸に並々ならぬ関心を抱いているのは知っていた。
「ていうか本当に死にそうなんだ……頼むよ……友達のお前にしか頼めないんだよ……」
友達だから手を出さないと決めている柚斗に、友達だから頼めると言ってやる。
「でも……」
上着を脱いで、下に来ていたシャツをめくり上げる。
すると色気のないブラがあらわになり、柚斗の目が釘付けになった。
ベッドに仰向けになったまま、最後の砦のブラも上にずらす。
ずらした下着に合わせて一度胸は持ち上がり、乳首の引っ掛かりが取れると元の位置へと大きく弾みながら戻った。
柚斗の目の色が変わった。
俺は見せつける様に自分の右の胸を持ち上げ、大きく舌を出して自分で舐め上げる。
いいだろ?
お前もこうしていいんだぞ?
そう挑発する。
俺はなけなしの体力を振り絞り、ベッドの上をズリズリと移動して頭だけをベッドから出す。
ベッドの支えを失った頭を重力に引かれるまま仰け反らせ、あーんと口を柚斗に大きくあけてみせた。
何度も何度も柚斗の精液を絞り出してきた俺の口の中は、柚斗にとって性器のようなものだ。
これだけで柚斗は勃起する。
ごくりと柚斗が喉を鳴らすと、ベッドの傍で膝立ちになり、ゆっくりと俺の胸の方へと手を延ばしてきた。
まだ葛藤があるようだが、心は性欲のほうに傾いたようだ。
「胸触る前にちゃんとチンコ出せって」
「あ、ごめん……」
「しゃあねぇな……」
柚斗は俺が口を開いて待っているのにも関わらず、ペニスを出す前に胸に触れようとしていたのでそれを咎める。
両腕を柚斗の方へと延ばし、柚斗のお尻を掴んでグッとこっちに引き寄せた。
顔にズボン越しに硬く膨らんだペニスが押し付けられる。
チャックの上部へと舌先を差し込み、ひんやりとして堅い感触の金具を探り当てて持ち上げる。
さらに口を開け、やや背中ごと体を起こして位置を調整し、持ち上がった金具を噛んでそのまま口でチャックをおろした。
「すご……」
逆さ状態にもかかわらず、器用にチャックを開けて見せた俺の動きに、柚斗から感嘆と興奮の声が漏れた。
わざわざこんなやり方をしたのは、こうすれば美味い精液が出来ると直感したからだ。
興奮すればするほど精液は濃くなり、味も栄養も良くなる。
後は簡単だ。
解放されたチャックから膨らんだパンツが大きく飛び出しており、パンツのスリットに少し指を入れてずらしてやればペニスが突き破る様に飛び出してきた。
「ほら」
もう一度俺は口をあーんと開けた。
「んぐぅっ!!」
流石に次は間違えなかった。
しっかり俺の口の中にペニスを突っ込んでから、胸を鷲掴みにしてきた。
一般的には生臭いらしいペニスの香りが喉を通ってから鼻へ辿り着く。
ペニスを迎え入れるための器官でもある口と喉は性感帯であるため、ズンズンと犯される喉が焼けるように熱くなっていく。
もっとペニスの形を舌で、頬で、喉で感じたい。
だから俺はギュッと喉を締めてペニスに張り付かせる。
俺の口を道具のようにして数度口を犯しただけのペニスは、ぐぐっと大きくなりあっけなく射精した。
サキュバスと言えどペニスを突っ込まれた状態で精液が溢れてしまえば流石に苦しい。
なので精液で気道が一杯にならない様に出した傍から飲んでいく。
射精しながらも柚斗のペニスの出し入れが続く。
粘着質な音と共に、ゴポっという空気と粘液の混じる音に変わった。
水分は十分なのに、カラカラに乾いたどうしようもない不快さが消えていく。
俺は苦い食べ物が好きな訳ではないのに、なんでこんなにおいしいと感じるんだろうか。
舌に触れれば得も言えぬ深い味わいが広がるし、口を介さず喉奥に直接出されれば全身に染み渡る様に多幸感が広がっていく。
なんでこんなおいしいのに人間の女は不味いというんだろうか。
普段は俺と同じものを食べて生活しているのだから、きっとこの感覚は共有できるはずだ。
それともネットでよく見る精液は不味いというのは、ネットなのにカマトトぶっているのか?
それはお前がサキュバスだからという答えで終わってしまうような当たり前のことにすら疑問を持つほどに美味しい。
「柔らかい……すご……」
柚斗のペニスはまだまだ硬いままだ。
俺の胸を左右に開いたり、ギュッと握ったりしながら必死に腰を俺の顔に打ち付けてくる。
乳首をつまんで引っ張ったり、やりたい放題だ。
柚斗の呼吸は無酸素運動しているときのように荒く短く、その呼吸にあわせて俺の口を犯してくる。
俺の目には柚斗の股の間から見える扉しか見えないが、かなり胸に執着しているようだ。
胸自体は大きいくせに、小さくて赤ん坊のような桜色をした俺の乳首を、手の平に感触を覚えこませるようにいじり倒してくる。
喉を貫くペニスの動きが止まらない。
一度射精したことで、射精まで余裕があるようだ。
一回分の精液では俺の飢えた体は満たされないため、次も早々に射精に導くことにした。
喉から引き抜かれてきたペニスの裏筋を舌で迎えてあげ、再び奥に帰っていくときは喉を締めて柔らかい輪をこじ開ける喜びを与えてあげる。
時折ペニスが引き抜かれ過ぎた時は、あえて顔をそむけることで頬袋の方に突き刺してもらって刺激にアクセントを加えてやる。
柚斗のペニスが頬を押し広げているところを見せる事で、単純な気持ちよさだけでなく視覚的な興奮を煽るためだ。
ペニスが硬く大きくなり、射精まであと少しに差し掛かった。
そのあと少しという所で、柚斗は急にペニスを完全に俺から引き抜いた。
「え?」
ご馳走を前にお預けを食らい、思わず声を上げてしまった。
なぜそんな酷いことをするのか? と疑問に思ったのは一瞬のこと、柚斗は一歩足を進めて俺の頭を挟むように跨ぎ、握った胸と胸の間へとペニスを置いた。
バチン!
肌が爆ぜる音がした。
俺の胸をペニス挟むように左右から叩きつけたらしい。
柚斗は自分では動かずペニスを置いたまま、両手でつかんだ胸を前後に動かしてペニスをこする。
俺の柔らかい胸を左右からギュッと潰して乳圧をあげてオナホのように揺らしてくる。
ペニスに付着した唾液と精液がローション代わりになっているため、嫌な引っ掛かりは感じない。
律に開発された胸は握られても擦られても快感を感じる。
律は優しく愛でる様に愛撫してくれ、緩やかに絶頂へと導いてくれた。
だが柚斗は律とは全然違う。
俺を気持ちよくさせてやろうという事は一切考えず、ただ自分のペニスを気持ちよくするためだけに胸を使う。
だがサキュバスの俺にとってはそれも気持ちいい。
胸を絞る様に鷲掴みされると、ごつごつした手の皮が胸の柔肌に刺さり、されたことのないほど深い場所まで指がめり込む。
人間の女だとこんな扱いすれば痛みで泣き叫ぶだろう。
少なくとも貧乳だが律にはこんな乱暴にはできなかった。
だけど俺は胸の脂肪で隠されていた、触れれば絶頂に至る快楽の塊に初めて触れられたような感覚で、握られれば握られるほど気持ちよくなって絶頂を迎えた。
「ああああああぁ♡」
声を上げてしまった。
母さんと父さんに聞こえてしまうかもしれないが、いつも二人の声を聞かされているのでこれでおあいこだ。
全身がこわばり、股からドプっと粘液が漏れ、足先がピンと伸びてしまう。
一方的なパイズリで絶頂したのを柚斗も察したのか、ペニスのために胸を動かす手の動きが速くなり、自分も射精しようとする。
激しくなった柚斗の動きのせいで、絶頂している最中の俺の胸に快感がどんどん蓄積して全身から汗が噴き出してくる。
時折滑りやすくなった俺の胸から、手とペニスが時折こぼれながらも必死に自分を慰める柚斗。
媚薬となるサキュバスの体液が付着したペニスは、既に射精していてもおかしくない程パンパンだ。
いままで射精しなかったのは、物理的に金玉の中に精液が空っぽで射精するものがなかっただけだろう。
それでも柚斗の体は気持ちよくなりたくて、ペニスだけでも先に勃起させていたんだとおもう。
だが今ようやく新しい精液の生産が完了したようで、射精まであともう少しとなった。
「うっ♡ うっ♡ うぅっ♡」
「葵! 葵!」
乳首をこね回しながら、俺の胸で亀頭の部分をぐにぐにとこねくり回している。
まだ快感を味わっていたいらしい。
きっと気持ちよくなりながら射精を先延ばしにするために亀頭攻めを自分で選んでいるんだろう。
だがその時間稼ぎができるのは数秒の事で、ペニスが俺の胸の中でグッと持ち上がり、それを抑える様に俺の胸ぎゅっと手で挟み込んだ。
「出る!」
「はぁ……♡ あったかい……」
疑似的に作り出された俺の胸の中で柚斗は射精した。
ドクドクと脈動しながら性感帯である俺の胸を突くペニスを、柚斗はぐっと押し付けると胸の下から頭が飛び出してしまったようで、お腹の方まで精液がパタタと落ちる。
皮膚で感じる精液の暖かさは、なんだか安心した。
胸と腹で感じる精液のボッテリした重さ、この精液を指で掬って口に運んだ時、どれだけ美味しいんだろうか。
そんな精液の味に思いを馳せている間に、最後の脈動を終えたペニスがビクンと一度跳ね、柚斗が俺の隣へ倒れ込んだ。
普段から鍛えているはずの柚斗が息を切らせてぐったりとしている。
よほど気持ちよかったのか心ここにあらずという様子で余韻に浸っている。
俺もまだ絶頂による全身を包む甘い感覚を抱えたまま、腹に手を延ばし、縦に割れた腹筋に沿って精液を掬い取った。
精液を掬い取った指を目の前まで持ってくると、付着した精液がゆっくりと垂れてくる。
俺は口を開け、舌を突き出して受け皿にして精液が落ちてくるのを待つ。
早く、早く!
精液が垂れてくるまでは数秒の事で、待つという程の事でもないのに、はやる気持ちからか非常に待ち遠しく感じた。
「ッ♡♡!」
何度も味わっているのに全く飽きる事のない極上の精液の味だ。
舌が踊って脳が痺れる。
もっと味わいたい。
自分で胸を持ち上げ、谷間に付着した精液を直接舐めとる。
美味しい。
谷間についた精液は全て舐めとり、最後は乳首にチュッと吸い付いて直接舐めとれるところは終わりだ。
舌が届かないところは指で掬って口へと運ぶ。
一度では足りないので何度も指で掬って、丁寧に残さないように気を付けないといけない。
指に付着した精液を残さない様に、親指から順番におしゃぶりのようにしっかりと咥えて舐めとってから引き抜く。
右手が終われば左手を、そして小指までしゃぶり終え、ついに出された全ての精液を飲み込んでしまった。
ほっと満足感でため息が出た。
でも味に満足なだけで、腹の方はまだまだ余裕がある。
注いでもらった精液のおかげで体に力が入るようになったので体を起こす。
柚斗は力を使い果たしたようだが、俺は逆に元気だ。
次を味わうためにうつ伏せで倒れる柚斗の腕を掴み、ぐっと引き寄せて仰向けにさせた。
まだ履いたままだった自分のズボンに手をかけ、下着ごと一気にずり下げる。
「あ」
そこで俺は自分の状況を思い出した。
今日は生理だ。
赤黒いものがこびりついたナプキンが下着に貼られているのを見て思い出した。
このままセックスしてしまえばベッドが血まみれになるし、感染症のリスクがある。
「まあいいか」
悩んだのは一瞬で、一回くらい大丈夫だという結論に至る。
俺はサキュバスだし、きっと血とかも男に都合のいいようにできているはずだ。
「ほらっ続きやろ」
柚斗はズボンのジッパーからペニスだけ露出した中途半端な状態なため、ズボンのホックに手をかけて外してやる。
すると柚斗も素直に脱がせやすい様に腰を上げたので、一気に下着ごとズボンを引き抜いた。
ペニスが下着の間から露出したままだったが、力を失っていたので特に抵抗なく脱がすことが出来た。
ばちゅっ♡
力のなくなったペニスの上に俺は遠慮なくのしかかって、膣で潰してやる。
そのまま腰をズリズリと前後に動かす素股でペニスを刺激した。
色んな体液でデロデロになったペニスは、適度な粘度で滑り、スムーズに腰が動く。
唾液、汗、愛液、血、ほとんど全ての俺から出る体液を素股により刷り込まれたペニスは、一往復ごとに力を取り戻していき、あっという間に力を取り戻した。
「準備OKだな♡」
俺は足をベッドにつき、お尻をあげてペニスの前でとめる。
ビキビキと力を取り戻したペニスが若者らしい上を向いた角度になっていた。
入れづらいので片手を添えて向きを垂直に調整して膣穴へと照準を定める。
俺の赤い血とまざった愛液が、今か今かとペニスを迎え入れるためにパクパクと動く膣穴からあふれ出し、柚斗のペニスへと垂れていく。
特に強い媚薬効果のある愛液がペニスに落とされたため、亀頭が破裂するんじゃないかと思う程パンパンに膨らんできた。
いまからお前はここに入るんだぞ。
この穴がお前を食べるんだぞ。
そう伝えるためにゆっくりと腰を下ろす。
「あれ? ……血が……」
「あーただの生理だ。気にすんな」
だが射精して頭が冷静になったらしい柚斗が、俺が生理なのに気付いたようで顔が曇った。
「いや駄目だって!」
「大丈夫だって」
ばちゅん♡
俺は柚斗が何か言い返してきそうな気がしたので、問答無用で挿入した。
ゆっくりと入れていく予定だったが仕方がない。
「気持ちよくないのか?」
「気持ちいいけどそういう問題じゃ……」
「じゃあいい……じゃんっ!」
「うぁ……」
柚斗を黙らせるために膣を締めた上で尻を叩きつけてやる。
俺の股の下で身をよじったり、足をバタバタして気持ちよさを必死に耐えている。
ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡
精液を出すことが目的なので我慢する必要はないが、ある程度腹が満たされた今、すこし我慢してもらって濃い精液を出してもらうのもありだ。
このまま限界まで耐えて貰って一気に吐き出してもらおう。
とはいえこのままだとあっという間に射精が始まってしまうので、少しやり方を変えることにする。
「んしょっと」
腰を浮かして深々と俺に刺さっていたペニスを限界まで抜く。
柚斗のペニスに吸い付いた俺の膣が、少しめくれてペニスに吸い付いて鈴口に引っ付いている。
ちゅぽんと音を立てながら、俺はそのまま少しだけ腰を下ろしてペニスの亀頭が隠れさせると、直ぐにまた腰を上げる。
ちゅぽん、ちゅぽんと亀頭が膣を押し広げてはカリを引っかけて引き抜く。
血と精液と愛液が混ざった粘液でテカテカと光ったペニスの先端だけを、細かくお尻を動かしていじめてやる。
この入れる瞬間の膣を押し広げる感覚は好きだし、柚斗は亀頭のみの愛撫では気持ちよくなるだけで射精には至れない体質。
まさに一石二鳥だ。
動かすたびにびくびくとペニスが動いて、俺の中の腹の方をグイグイと押してくる。
「もう……」
「駄目だ」
柚斗が俺の腰を掴んで引き下ろそうとしてきた。
だが俺は太ももにしっかりと力を入れてそれに耐える。
俺の腰を掴む柚斗の手は、俺よりはるかに大きく分厚くて、俺の腰を一周してしまうんじゃないかと思う程だが、足と腕の力では前者に分がある。
俺の抵抗に柚斗は歯をぐっと嚙み締めたかと思うと、次は自分の腰を突き上げて俺の中に入ってこようとした。
だが柚斗のしたいことがペニスを通して手に取りたいようにわかる俺は、その少し前に体を起こして後ろに手を回し、柚斗の金玉を握ることでその動きを邪魔していた。
「くそっ……なんで……」
「もうちょっとだけ精液溜めようか」
後ろ手に握った金玉が手の平にズシっとした重さを感じさせる。
精液は順調に作られているようだ。
行動の妨害と精液の量を確かめるために握ってみた訳だが、独特の柔らかい感覚が妙に気持ちよく、しばらくもにゅもにゅと揉んで感触を楽しむ。
金玉を弄ぶ手の動きに合わせて膣内でペニスが動くのも面白い。
柚斗は自分で動くのを諦めたようで、せめてはと俺の胸に向かって手を延ばしてきた。
俺はそれを止める事はせず、柚斗のやりたいようにさせる。
俺が動けば胸がゆさゆさと揺れるのを、両手で掬いあげる様に触れてくる。
胸が弾めば一瞬柚斗の手からはなれるが、直ぐに重力に従って柚斗の手に戻ってくる。
柚斗の手の上で形を変えながら弾む胸は、視覚的に満足度がかなり高いらしい。
俺はより柚斗を楽しませるため、あえて上半身を大きく揺すって胸を弾ませた。
それにともなって俺の膣がグチグチと音を立てて、少し違う所をペニスが擦る。
それがまた心地よく、俺は腰を振る速度を徐々に速くしていった。
「うぅ……もうやばい……出る……」
流石に我慢の限界らしい。
俺は最後の仕上げに、一気にお尻を落として自分を串刺しにし、自分の胸を柚斗の胸板で潰しながら倒れ込んだ。
柚斗の背中に手を回し、グッと抱きしめ、首筋をネトッと舐め上げる。
俺の体の柔らかさと、舐められた気持ちよさで柚斗はびくりと体を震わせた。
バンバンと柚斗に膣を打ち付けながら、できるだけ顔を柚斗の耳元に近付けて、囁く。
「イけ」
精液も経血も押しのけて、俺が育てた精液が吐き出されて腹が膨れた。
子宮が熱くなり、精液の熱が子宮からじんわりと全身に染み渡る様に広がっていく。
ドクッドクッと脈動する度に吐き出される精液の量はかなり多い。
人間の女は中出しされている感覚がわからないそうだが、俺はサキュバスだからなのか、膣内の様子がかなり精確にわかる。
試合で体力を消耗しているはずの柚斗の体が、本来作れるはずのないような濃度の精液だ。
それはまるで、命を削って吐き出しているかのようで、一方的に搾取する側とされる側の圧倒的な上下関係があることを錯覚させる。
普段は男に対して何も感じないのに、いざ性交が始まると男を喜ばせた上で屈服させたくなるのはサキュバスとしての本能なんだろう。
全身を襲う甘い感覚と満腹感で、俺はでかい胸をすりつけ、柚斗の乳首をカリカリと指で引っ掻きながらまた耳元で囁く。
「いっぱい出たな♡」
まるで女のように。
目が覚めると行為中に夜明けを迎えていたにもかかわらず、外は暗かった。
「やっちまった……」
柚斗は俺とセックスできる特権を捨ててまで友達でいることを選んでくれたのに、我慢できずに襲ってしまった。
俺が動けなかったため、誘惑して柚斗に自発的に動いてもらったわけだが、あの誘い方はもうこっちが襲ったようなものだ。
「はぁ……どうするよ……」
柚斗はまだ寝ており、俺の言葉に反応する様子はない。
搾りすぎたせいか心無しかやつれているようにみえる。
おかげで俺の欲求はすべて満たされたようで、全裸の柚斗のペニスを見て、うへぇとなった。
散々しゃぶったのにばっちぃ物を見た感覚になるのは、我ながら難儀な体質だと思う。
だけど嫌悪感はその程度のもので、以前のように嘔吐する程の拒否感はない。
「う~ん」
少し考えてみる。
柚斗とどう接するのか。
体の関係は断つべきなのか。
その場合精液は誰からもらえばいいのか。
「……まあいっか」
生きるのに必要だから仕方がない。
とりあえず風呂に入って柚斗が起きてから考えよう。
「それはそれ、これはこれだしな」
人生なるようにしかならないんだから。
セックスしてしまった今の形だけ見ると、結局の所悩みまくった今まで通りだ。
だけど今なら割り切って自分の体と向き合える気がする。
それは多分俺の人生において大きな違いのはずだ。
ここで完結にしてもいいのですが、もうちょっとだけ続きます。
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