身長約2メートルの親友くんに一千万円で処女を買われちゃったTSっ娘ちゃんの話 作:しじままどせ
学校終わり、放課後である。
すでに部活動が始まっている時間だ。グラウンドでは野球部とサッカー部が練習をしていたし、後者の方からは吹奏楽部の間延びした金管楽器の音が響いている。穏やかな陽気と相まって非常に平和な雰囲気だった。
そんな心地よさの中で、僕と清水は帰宅するために校門へ向かっていた。
手を繋いで、歩いている。
清水はなぜかガチガチに緊張していて、油の切れたロボットみたいな動きになっている。そんな様子を見て僕は苦笑する。どんだけ緊張してるんだよ、こいつ。
彼は身長約2メートルもある大柄な男だ。首も太ければ肩幅も広い。体格もいいので、その威圧感たるや相当なものだ。こちらが小柄なのも相まって首が反るくらい見上げないと彼の顔が見えないほどだ。寡黙で、厳つくて、強い男。
しかし、今の彼にはそんなものは微塵も感じられない。ただ単に挙動不審になっているだけの男にしか見えないのだった。
「清水、落ち着けよ」
「う、うむ」
「深呼吸しろ」
「すー、はー、……よし、大丈夫だ」
「いったいなにが大丈夫なんだよ……」
おおかた美少女と一緒に歩くことに緊張しているのだろう。
僕、こと
今は本当に小柄な可愛らしい女の子になってしまっている。髪はサラサラなショートヘアだし、肌も白くてきめ細かいし、まつ毛なんかバサバサしているし、唇だってぷるんとしている。胸はちょっと小さいけれど、それが逆に可愛らしさを強調しているように思う。
全体的に華奢な感じの体なのだけれど、美少女であることは折り紙付きだと思う。
だから今の光景は
「おーい! 今日も一晩中セックスするのかー!?」
不意に、校舎の三階の窓から男子生徒が声をかけてきた。クラスメイトだ。ニヤニヤと笑いながらこちらに手を振っている。下世話な野郎だ。
「……む」と清水が不快そうな顔をする。
確かに先週、僕と清水は一晩中セックスをした。というか彼に1千万円で処女を買われた形だ。しかもクラスの面々の前で購入交渉が行われたから、僕と清水がヤッたということはみんなにバレている。
というか完全に『清水の女』として僕はクラスに認知されている。
まあ、事実だけれど。先週から僕が清水と交際しているのは紛れもない事実だし、クラスのみんなはそれを知っているわけだけれども。おおむねめちゃくちゃ祝福されているわけだけれども。
とはいえクラスのお調子者からこうしてからかわれることもあるのだ。
不快だ。
「デリカシーのない奴だなぁ」
「……殺すか」
「バカ清水、冗談に聞こえないんだよ」
「冗談ではないからな」
「やめろってば」
僕のために怒ってくれるのはいいのだけれど、いちいち物騒なんだよな、こいつは。バカでかい清水が暴れたら本当に死人が出かねないし。困るなあ。
ちなみに、こんなやりとりをしている間も僕らは手を繋いだままだ。もう恋人繋ぎをしてしまっている。
周りからは「ヒュー!」とか「熱いねぇ!」なんて声も飛んできたりして、まあ、事実とはいえ不快だ。
どんどん清水の額に青筋が浮かんでいくのがわかってハラハラしてきた。彼氏が人殺しになるのはさすがに勘弁してほしいところだ。
「……はぁ」
と、僕はため息をつく。ここは僕がなんとか収めてあげないといけないだろう。
どんどん、と清水の胸板を叩いてこちらを向かせる。
「なあ、清水」
「なんだ、殺しに行くか」
「行かないってば。僕のことをお姫さま抱っこしろよ」
「お姫さま抱っこだな、わか──お姫さま抱っこ!?」
ガッ、と清水はいきなりこちらを向いた。
ぱち、ぱち、ぱち、ぱち、と瞬きする彼。予想外だったらしい。
青筋が立っていた顔がかぁぁ……っ、とみるみるうちに真っ赤になっていく。恥ずかしがっているのか、あるいは怒っているのかよくわからない表情だ。
いや、照れてるっぽいなこれ。
「い、いや、それは……その……」
「いいから早くしろって」
急かすように彼の胸を小突く。
「うぐ……」と彼は呻くような声を出したあと「人が見ているのだが……」と消極的なことを言う。
「人前で、僕の処女を、1千万円で買うとか言い出したのは誰だっけぇ?」
「…………」
「誰だっけぇ?」
「……お、俺だが」
「だろぉ?」
「…………」
真っ赤になって黙る彼を見てなんだか楽しくなってきた。デカいくせに可愛いな、この子。ちょっときゅんとする。
あはは、いつも僕を振り回している仕返しだ。せいぜい困ってしまえ。
「ねえねえ、お姫さま抱っこしてほしいなー? お姫さま抱っこしてくれる彼氏くんは手ぇ挙げてー?」
「…………」
「ほら、御意って言えよ、いつもみたいに」
「……だが」
「言・え」
「……ぎょ、御意」
くらくらと目をそらしながら彼はごくりと唾を飲んで、それからゆっくりと僕を見下ろした。
照れくさそうな彼の目にきゅんとしてしまって、なんだよ僕、女かよ、などと思いながら彼に向かって、にっこりと微笑む。
そしてぴょん、と彼の太い首に飛び上がって抱き着いた。
「……っ」と清水の息が詰まる。
けれどそのままひょい、と僕をお姫さま抱っこしてくれた。
ぐぃーんっ、と視線が高くなって、周囲の景色が一気に広がる。遠くに見える山も、空も、全部が近くなる。
わぁっ、と僕は思わず感嘆の声を漏らしてしまった。
同時に「わぁーっ!」とか「ヒュー!」と教室の方からも歓声が上がる。みんなが窓から身を乗り出して僕らのことを見ていた。
だから見せつけるみたいに彼の首に腕を回して、それから連中に手を振ってやった。いちゃいちゃしているぜ、というアピールだ。
「見せつけてんじゃねぇぞー! バカップルめー!」と誰かが叫んだので、「うるせー! ラブラブなんだよ!」と叫んでやる。
すると「ひゅー!」とか「いいぞもっとやれー!」みたいな声が返ってきた。
いい気分だ。
清水はものすごく恥ずかしそうに俯いているけれど、僕は上機嫌になって鼻歌なんか歌ってみる。
「冬場、恥ずかしいのだが」
「いいだろ、見せつけてやろうぜ。こういうのは堂々としていればいいんだよ。悪いことをしてるわけじゃないんだから」
「だが……」
「えー? じゃあやめる? せっかく抱っこしてくれたのに僕のこと降ろしちゃうのぉ?」
「……このままでいい」
「ん、素直でよろしい」
そう言って、ちゅ、と彼の頬に軽くキスをする。
清水の体がびくん、と跳ね上がった。それから周囲から歓声が上がる。
「なっ!? なにを」
「へへっ、ほら、一緒に帰ろ? お姫さま抱っこしたまま運んでよ」
「…………」
「抱っこして帰ってくれたら清水と一晩中セックスしちゃうかも」
「──ごくっ」
「あはは、興奮した?」
「……した」
「素直な奴は好きだよ」
「そうか」
「うん、清水、好き」
ぎゅ、と彼に抱きついてあげると、彼もまた僕の体を力強く抱きしめてくれた。
そんな様子をクラスメイトたちが囃し立てる。女子たちはキャーキャー騒いでいた。男子たちもヒューヒュー言っている。割といい気分だ。
そいつらにまた手を振ってやる。
それから清水の耳にささやく。
「よーし、それじゃ帰ろうか、清水」
「……うむ」
「セックスもするよな?」
「……する」
「じゃあ清水の家までこのまま運んで?」
「……御意」
真っ赤になったまま頷く彼にまたきゅんとしてしまって、それからお腹の奥がきゅーっ♡と火照る感じがして、ちょっと体が弛む。清水のたくましい腕がもっと好きになる。
そのまま僕は彼に運ばれていった。
周囲の連中に手を振りながら、僕たちはふたりきりで、意気揚々と学校を後にするのだった。
清水の家で、セックスをするために……。
◇◇◇
「……ほ、本当にするのか」
「えー? 僕は清水とえっちしたいんだけどなー?」
「そ、それはそうだが……」
「照れるなよ! 二回目だろ?」
「だが俺はまた冬場を抱き潰すかもしれない……」
「いいってば、僕は清水を受け入れるんだよ。清水のこと好きだしさぁ」
「うぐ……」
放課後、清水の家にて。
彼の部屋のベッドに降ろされた僕は、クスクスと笑いながら彼の頬をつつく。
今日は金曜日で、土日はまるごと休みだ。つまり今日の夜から月曜日の朝まではずっと彼と愛し合える。
清水の両親は彼の妹と旅行に出かけているらしく、今夜は帰ってこないらしい。ということは今夜からずっとふたりでいられるということだ。
どうも僕の心と体はそれが嬉しいらしく、さっきから疼いてしょうがない。はやく抱いてほしいな、などと思ってしまうのだ。
すっかり女である。
頬に手を当てるとめちゃくちゃ熱かったし、たぶん清水と似たり寄ったりな顔色をしていることだろう。乙女顔っていうか、そんな感じの。鏡を見なくてもわかる。
でも仕方ないだろう、好きな男とこうして恋人になれたんだ。女なら誰だってこうなるはずだ。
しかし僕と違って清水はまだ理性が残っているのか、そわそわとしているだけで一向に手を出そうとしない。
まったくもう、可愛い奴だなあ。
「ほら、おいでよ」
そう言って両手を広げてやると、彼はおずおずといった様子で僕に覆いかぶさってきた。
ぎしっ、と重たそうな音。ベッドが軋む音だ。その音すらなんだかえっちな感じに聞こえてしまって、心臓がドキドキと高鳴るのを感じた。
彼の顔が近い。それだけでも幸せになってしまう。
「あはっ♡ 清水、好きだよ。キスしていい?」
「き、聞くな」
「ふふ、恥ずかしがってる清水、可愛いなぁ。君が女の子になったらよかったんじゃない?」
「恐ろしいことを言う……」
「怖かったら目ぇ閉じな」
「……む」
唇を震わせながら、それでも素直に目を閉じる彼。ああもう、いちいち可愛い奴め。
そんな彼を見てキュンキュンしながら、僕もゆっくりと目を閉じた。
そして唇を重ねる。
ちゅ、という軽い口づけ。
だけどそれすらも気持ちが良くて、頭がふわふわしてしまう。
「ん……っ、ちゅ、ちゅう……っ♡」
彼の唇を舌でなぞってみると、その唇がかすかに開いた。だので舌を滑り込ませてみる。
口腔内で彼の大ぶりな舌と触れ合って、そのまま絡め合った。
ぬちゅっ、ぢゅぷ、と唾液の絡まり合う音が部屋に響いて、余計に興奮してくる。
「んっ、んっ、んんっ……♡」
自分の喉から漏れる声は女の子みたいで──というか実際に美少女だけれど──なんだか興奮してしまった。
そんな自分に苦笑しながら、僕はそっと清水の胸に手を伸ばす。
シャツ越しに触れた胸板は厚く、固い筋肉に覆われているのがわかった。男の子の体だなぁ、なんてことを思ってしまう。
ごつごつしていて、熱くて、硬い体。僕は大好きだ。
いつからこんなに女になったのだろう。先週か、それとも一年前か。
「──ぷはっ、清水ぅ、興奮してきたぁ?」
「元々している」
「えへへ、僕も♡」
そう言いながら清水の胸板を手のひらで撫で回していたら、彼はその手を優しく掴んできた。そのまま指を絡められてぎゅっと握られる。
いわゆる恋人繋ぎというやつだった。
「……あ♡」
そのまま僕の手が
まるで磔にされたみたいに両手の自由を奪われてしまった。
すごい、1ミリも手が動かない。
どれだけ力を込めてもギシッっと腕の肉が鳴るだけで、髪の毛一本分さえも動かすことができない。
これが男女の力の差ってやつなのだろうか? いや、僕が非力なせいではないだろう。清水がデカすぎるのだ。
しかし、なんにせよ僕はいま完全に無防備だ。しかも両腕は頭上で固定されていて、両足の上には彼が乗っかっている。気を使ってくれているのか、重くはないけれど、動けない。
これは、逃げられない。
これからなにをされるんだろう、と考えるだけで子宮がきゅんきゅん疼くのがわかる。つまり、メスにされたがっている、というか。
「冬場、あまり誘惑されると、止まれなくなるのだが」
「だろーね。で? 僕の両腕を抑えちゃって、どうするのぉ?」
「……ど、どうしたらいいだろうか」
「あははっ♡ もうほんと可愛いなあキミは。いいよ、好きにしても」
そう答えると、彼はおそるおそるといった様子で顔を近づけてきた。今度は目を開けたまま、彼の側から唇を重ねてくる。
ぬ゛るり、と舌が入ってきて、僕の口の中を舐め回すように暴れ回った。歯茎の裏とか、上顎とか、頬の内側だとか、そういう所を丹念に舐め回してきたのだ。
そのたびにゾクゾクとした快感が走る。体がピクンピクンと跳ねてしまって恥ずかしい。
「ん゛ぶ……っ……っ♡ ぢゅ、れ゛るぅ……っ♡」
舌を絡め合いながら、時おり息継ぎをする。その度に熱い吐息が漏れてしまうのが恥ずかしかった。顔が火照って仕方がない。きっと真っ赤になっていることだろう。
同時に清水の片手が僕の胸へと伸びてきて、セーラー服の上からぐにぐにと揉み始めた。
「ふぎゅっ♡ や、やだぁっ♡ おっぱい触っちゃ、だめぇっ♡」
「すまない、だめだったか」
「や、やめるなぁっ、だめって言ってももっと触ってよぉ♡」
「どっちなんだ……」
呆れたような声を漏らす彼だが、それでも触る手を止めないあたり本気で嫌がっていないことは伝わっているようだ。
女の──というか僕の体というやつは触られている箇所だけではなくて、触れられているという事実そのものにも反応してしまうらしい。
ようするに全身が一気に性感帯になる。
だからどこを触られても気持ちよくなってしまうし、胸に触られているのに背骨とか尾骨とか骨が痺れて気持ちよくなるし、肉のほうは言わずもがなだ。
おっぱい、それからおなか、特に下腹の奥が火照る感じがあって、筋肉が弛んでくる。なぜか耳まで熱くなる。
きっととろとろに蕩けた乙女顔をしているのだろう。目を潤ませて、口を半開きにして、頬を紅潮させて息を荒げているのだ。
いまの僕はめちゃくちゃエロいに違いない。
そんな僕を見て、清水はごくりと喉を鳴らした。
ああ、興奮してくれてるんだ。嬉しい。
「……あっ♡ やぁ、ん、んっ♡♡ はうぅ♡♡」
「声が出ている」
「う、うん……んっ♡ 出て、あはぁ……っ♡♡」
「可愛いな」
嬉しそうな声を出す清水。
彼の手つきは次第に大胆になってきて、ついにはセーラー服を脱がせようとしてきた。
でも僕はそれを拒まない。というか拒めない。腕動かせないし。
セーラー服のファスナーを上げられて、そのままブラジャーごとたくし上げられる。ふるん、とあまり大きくない胸が空気にさらされてすこし寒かった。
だけどすぐに暖かい手が伸びてきて、直接胸を揉まれ始める。さっきよりも強く、激しく愛撫されて、また頭がぼーっとしてきてしまう。
「あんっ♡ あぁ……っ♡ 乳首ぃ、こりこりしないでぇ……♡」
指先で乳首をつままれてコリコリいじられるとたまらない。腰が勝手にくねってしまうのがわかる。
もう下着の中がぐちょぐちょで、お尻の方までシミが広がっている気がする。
勝手に喉から「あん♡ あん♡」みたいな声が出てしまうけど、もう抑えることができない。気持ちよすぎるのだ。女の子の体って本当に不思議だ。
「冬場、乳首で感じているのか?」
「みたら、わかるだろっ♡♡ ばか、ばかぁ♡」
思わず悪態をつくけれど、声音は完全に甘えきっていて、媚びを売るような響きがあった。つまり逆効果だったようで、彼はさらに指の動きを早めてきた。
親指と人差し指を使ってくりくりと捻ったり引っ張ったりしてくるので堪らない。
しかもその間ずっともう片方の胸には彼の口が伸びてきていて、唇で食まれたり吸われたり甘噛みされたりするのだ。こんなの耐えられるわけがないじゃないか。
「やああぁっ♡ あぅっ♡ やっ♡ やめへぇっ♡♡♡ お゛ぉっ♡♡♡」
胸だけなのに、まるで全身を犯されているかのような錯覚を覚えるほど気持ちいい。
脳が溶けてしまいそう。いや、すでに溶けているかも。だって脳みそを直接舐められてるみたいに感じる。
全身がほにゃほにゃに弛緩して、なにも考えられなくなる。ただ快楽だけが頭の中にあって、それしか考えられない。
きもちいい、すき、だいすき、あいしてる。そんな感情ばかりが浮かんでは消えていく。
そのうち自然と足が開いていって、膝を立てた状態で腰を持ち上げていた。スカートがめくれて、ふとももの付け根あたりに清水の手が触れるのを感じる。
そのままゆっくりと撫でられるとぞわぞわとした快感が走る。その感覚だけで軽く達してしまいそうなほど気持ちがいい。
いつの間にか両腕は解放されていて、僕のサイドで清水が愛撫をしてくれている。僕はシーツを掴んで必死に耐えながら、かくかく腰を揺らし続けていた。
「ん、んんっ♡♡ ふ、ふぅ……っ♡ はうっ♡ ふぁああっ♡♡」
ぐしょ濡れになったショーツの上から彼の指が割れ目をなぞるように上下する。それだけで腰が抜けてしまいそうなほどの気持ちよさに襲われる。
腰椎から背筋にかけて甘い電流が流れるような感覚があって、それが何度も何度も繰り返されるうちにどんどん強くなっていった。
やがて彼の指先がクリトリスに触れるようになる頃には、もはや喘ぎ声を抑えることすらできなくなっていた。
「ふにゃあっ♡♡ あ、あ、あ、あ……、~~~~~~っっ♡♡♡」
びくんっ、と体が跳ねて、視界が明滅した。一瞬意識が飛んでしまったような気がする。
どうやら軽く達してしまったらしい。お膣の奥のほうがきゅんきゅんと収縮を繰り返しているのがわかった。
ひゅくん、ひゅくんとお膣がうねって、その度に愛液が溢れてくる。それをすくい取って塗りつけるみたいにしながら、彼は何度も指を往復させた。
ほぐすように、優しい動きなのに、僕は、達する。
「~~~~~~ッッッ♡♡♡ ~~~~~~ッッッ♡♡♡ ~~~~~~ッッッ♡♡♡」
声にならない悲鳴を上げて、体を弓なりに仰け反らせ、ぴくんぴくんと気をやった。
全身が熱くて、汗が噴き出しているのがわかる。
視界の端ではチカチカと星が舞っていた。頭の中はもう真っ白で、何も考えられない。ただ気持ちよくて幸せで、それ以外のことはどうでもよかった。
「……あ、……う、…………んゅ♡」
長い絶頂が終わると、今度は体の力が抜けてしまった。そのままベッドに倒れ込んでしまう。余韻が残っているせいで頭がぼんやりしているし、体は熱いし、足の間がぬるぬるしていて、どろどろだ。
だけどそれ以上に気持ちよかったし、幸せな気分でもあった。
ほにゃほにゃに蕩けるみたいなさ。
セーラー服をはだけて、下着と胸を露出させて可愛らしく蕩けている僕はめちゃくちゃ可愛かっただろうね。
「……冬場」
「んー? なぁーにぃ?」
「イッたのか」
「んー、イッたぁ♡」
「そうか」
カチャカチャと金属の触れ合う音がする。視線をそちらに向けると、ズボンの前をくつろげた清水がいた。
ビンッと屹立した大きなペニスがトランクスを押し上げている。
「……あ♡」
そういえば僕がイッただけで、清水は1ミリも達していないのだ。
だから彼はいま、ものすごく興奮しているのだと思う。
その証拠に、彼の目はギラギラと欲望に輝いていた。獲物を狙う肉食獣みたいな目で僕を見ている。
──そっかあ、今からブチ犯されるんだぁ♡
などととろとろに弛緩した頭の片隅で考える。そして、それに歓喜する自分がいることにも気づいていた。
女の子の体になって不安だったけど、恋人になってからもちょっと不安だったけど、ちゃんと女の子として見てもらえてるんだって思うと、すごく嬉しい。
でも裸がいいな。裸でくっつくの気持ちいいし。
「清水ぅ、脱がせてぇ?」
「いいのか? 俺が脱がせても」
「うん、自分で脱ぐの、すんごいめんどくさいもん」
「……手のかかるお姫さまだな」
「えへへ、でしょー?」
「……まったく」
さっさとブチ込みたくて仕方ないはずなのに、清水は丁寧に僕の服を脱がせてくれた。シャツを脱がせるときも、スカートを脱がせる時も、ブラジャーを外す時も、靴下を脱がす時も、いちいち恭しく僕に許可を求めてくる。
可愛いやつだな、ほんと。
それに、お姫さまみたいに扱われるの、意外ときゅんきゅん来る。意外と心から乙女ってやつなのかもね、僕は。
そんなことを考えている間に、僕は一糸まとわぬ姿にされていた。白いシーツの上に寝そべる僕はまるで絵画の中の天使みたいだったに違いない。だって僕、美少女だし。
「んふふ、どうぉ? 僕のこと、すき? 惚れちゃった?」
「……そうだな」
「えーっ、ちゃんと好きって言えよぉ」
「……冬場のことが、好き、です」
「ん♡ えらい、がんばった、ね♡」
よしよしと頭を撫でてやると、彼は照れたように目を伏せた。その様子を見てキュンとするあたり、僕も大概ちょろい女だと思う。まあ惚れた弱みというやつなのかもしれないけど。
そのまましばらく撫でていると、彼は何かを思い出したように顔を上げてこう言った。
「……そろそろ、いいか?」
ハメてもいいか、という問いだ。
答はもちろんオーケー。というか最初からそのつもりだったし。そのためにわざわざここまで来てもらったわけだし。
だから僕は揶揄うようにこう言ってやった。
「ダメって言ったら我慢できるの?」
「無理だな」
即答だった。さすが清水、潔くてかっこいいぞ。
「じゃあ、おいでよ。生でいいから」
「……いいのか?」
「いいって。安全日だし、何かあったら清水が責任取るだろ?」
「……そうだな」
「ならいいじゃん。ほら、きて♡」
「御意」
両手と両足を広げて彼を受け入れる体勢を作ると、彼はすこし照れくさそうに笑ってから覆いかぶさってきた。
至近距離に彼の顔がきて、ドキッとする。
「キス、しろ?」
「……ああ」
ちゅっ、と触れるだけの軽いキスをされて、それからすぐに舌を入れられる。
口内に侵入してきた舌は、僕の歯列をなぞり、上顎を撫で、僕の舌を絡め取った。くちゅ、ぬちゃ、という水音が頭の中に響いて、思考がとろけていく。
「ん、ふぅ、んんっ♡♡ ふ、んんぅ……♡♡」
唇を重ねながら、清水のモノが僕の入口に触れるのを感じた。熱い、塊だ。こちらはもう待ちきれないとばかりにひくついていて、早く欲しいと言っている。
腰を揺らしておねだりをすると、ぬる、ぬるる……っと秘部とペニスを擦り合わせるようにして往復された。その度にクリトリスが刺激されてしまって、びくん、びくんっと体が跳ねてしまう。
「ふぐ……っ♡♡ ……っ、……ぬぢゅ……っ♡♡♡」
思わず声が出そうになるけれど、それは彼が許してくれない。口を塞がれていて、くぐもった声しか出せないのだ。
やがてゆっくりと腰が沈められていくのがわかった。亀頭の先っぽが入り込んでくるのがわかる。それと同時に、ずぶぶっ、と音を立てて竿の部分まで挿入されていくのがわかった。
彼のものが侵入してくるにつれて圧迫感が増していき、同時に幸福感に包まれる。
熱い。
生の性器同士が擦れ合う感覚は、想像以上に気持ちがよかった。お互いの粘膜が絡み合って溶け合っていくような錯覚に陥るほどだ。
そのまま一番奥まで到達すると、ズンッ♡と先端が子宮口に当たったのが分かった。そこで一旦動きを止めて、馴染ませるようにゆるゆると腰を動かされる。
膣壁を押し広げるみたいにして入ってきたペニスが揺れるたびに甘い痺れが走った。
「……ッ♡ ~~ッッ♡♡♡ ……んんんぅうう♡♡♡♡」
ゆっくり、ゆっくり、ほとんど止まっているみたいに抜き差しされるだけで軽く達してしまったみたいだ。
お腹のあたりがひゅっくんひゅっくんと痙攣しているのが分かるし、目の前もチカチカしてるし、何より頭が真っ白になっている。たぶん快楽物質みたいなやつが脳内でどばどば出てるんだろう。
「冬場、大丈夫か。すこし弛めてくれ。食いちぎられそうだ」
「むり、らってぇ……♡ おにゃか、いっぱいなんだもん♡」
呂律が回らない口でなんとかそう答えると、彼は困ったように笑った。
そしてまたキスをしてくれる。今度はさっきよりも優しいやつだった。唇の表面をぺろぺろと舐められたり、唇を食まれたりして甘やかされているみたいですごく気持ちいい。
たったそれだけのことて体がほにゃほにゃに弛緩してしまうんだから、女の子の体って不思議だ。
優しい優しい清水はそうして僕が馴染むまで待ってくれた。
彼の性欲から言って、きっとブチ犯したいだろうに、それを我慢して僕を気遣ってくれている。本当に優しくて良い男だ。こんな男に愛されてる僕は幸せ者だなあと思う。
そう思うと胸とお膣がきゅんきゅんして、ぶわーっと脳内に花畑が咲く。ファンファーレが鳴ってる。幸せな気分になって胸がいっぱいになる。
もう何もいらないかも。そんなふうに思えるくらいに満たされている。
だから、今度は僕が清水を受け入れてあげて、彼に気持ちよくなってもらわなくちゃ、そう思った。
「ね、遠慮なく動いていいよ?」
「大丈夫なのか?」
「うん、もちろん。僕の体で好きなだけ気持ちよくなって? ちゃんと受け入れるからさ♡」
「……俺は、我慢ができないかもしれない」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。僕は清水の恋人だよ? 何があっても平気さ」
「しかし……」
「いいから♡ 僕がぶっ壊れるくらいやってよ。僕が『辞めて』って言っても辞めなくていいから」
「……。……いいんだな?」
「いいってば♡ ね、清水、信じて?」
これは、愚かだったと言わざるを得ない。優しく愛されて多幸感で馬鹿になっていた。僕は先日清水に意識が飛ぶまで抱き潰されたのをすっかり忘れていたのだ。
男側は大して動けない対面座位でさえ、ぐちゃぐちゃにブチ犯されたのに。
清水は「……はぁ」とため息をつき、それから数秒間、目をつむった。
そして、
「……わかった」
ぎらり、と彼はいきなり目の色を変えた。
獲物を狙う獣のような鋭い眼光だ。それ射抜かれると背筋がゾクゾクする。
あ、やばいかも。
やっちゃった。
食べられる。
そう思った瞬間、腰を掴まれた。
狙われる。そして正常位で、ガツンと最奥を突かれた。子宮口が押し潰されるほど強く、突き上げられる。いきなりの激しいピストン運動に息が詰まった。
「ほお゛お゛ぉ♡♡♡♡ ……っ、おぐぅ……っ、おぐっ♡♡♡ あ、あ゛あ゛ぁっ♡♡♡」
めちゃくちゃ汚い声が出た。
彼のモノで、鋭く、深く、勢いよく、ズンッと奥を抉るように穿たれるのだ。まるで串刺しにでもされたような気分だった。
深くえぐられるたびに横隔膜を押されて汚い声ともに息が漏れる。そしてえぐい衝撃に襲われる。息が吸えない。苦しい。
でもそれ以上に気持ちよくてたまらないのだ。
脳みそがバチバチ弾けてる気がするし、視界の端がチカチカ点滅してるし、手足の感覚がなくなっていってるし、たぶん達している。
一回の絶頂が些末な問題に思えるくらい、何度も何度も絶頂を迎えていた。それなのに、まだ足りないと言わんばかりに律動は止まらない。むしろ激しさを増す一方だ。
「おおお゛っ♡♡ あ、ら゛めぇっ♡♡ イってる、今イッてるからぁ……っ♡♡♡ とまってぇ……っ♡♡♡ とまっへぇ……っっ♡♡♡ ひぬぅうううう♡♡♡♡」
「……っ、すまない、止まれない……!」
余裕のない声でそう言われて、ばちゅん、ばちゅんと激しく抽送される。その度に結合部から愛液が飛び散ってシーツを濡らしていった。
何度もイキすぎてもう何が何だかわからないけれど、とにかく気持ちいいことと頭がバカになってることだけは分かる。
涙とよだれと鼻水で顔はぐしゃぐしゃだし、腰はずっとビクビク痙攣してるし、下半身ももうびしょ濡れだ。たぶん潮とかおしっことか、とにかくなんやかんやの液体を垂れ流しているに違いない。
それでも彼は腰の動きを止めてくれないし、それどころかさらに短いストロークの動きが激しくなるばかりで、あまりの快楽に気が狂いそうになる。
「あ゛ぉっ、やべ♡♡ やべでっ♡♡♡ しぬ、ほんとしんじゃうぅっ♡♡♡♡♡」
「大丈夫だ、冬場は俺が守る」
「あほぉおおおっ♡♡♡ ばぁかぁぁっ♡♡♡ おぐだめっ♡♡ おぐきてゆぅっ♡♡♡」
ごちゅっ♡
どちゅんっ♡
どちゅどちゅどちゅっ♡♡♡
肉同士がぶつかる音が部屋中に響き渡る。ベッドがギシギシと音を立てているのがわかる。僕より先にベッドが壊れるのではないかと思うくらい激しいセックスだった。
ストロークが長いので抜き差しするときにもゴリゴリ膣壁を擦られてたまらない気持ちになる。特にカリ首の部分で引っかかれるみたいにしてGスポットを刺激されると、それだけで脳みそが弾けてしまうほどだ。
やばい。快楽の総量が、人間の許容量をはるかに超えている。これ以上気持ちよくされたら本当に死んでしまうかもしれない。
そのとき、ずるるぅ…………っ、とギリギリまで引き抜かれた。
「──っあ、へ?」
え、抜いちゃうの? と思った、直後──ズンッっと穿たれる。
「お゛ッ!? ♡♡」
めちゃくちゃ長いストロークだ。
ギリギリまで腰を引かれて「あ、抜くのかな?」と思った直後にまた貫かれる。
デカすぎる彼のペニスの長さをフルに使った長い長い全力の差し込みだ。
今度はいきなり最奥まで突っ込まれている。さっきまでとは違う角度からの突き込みだ。今までよりもっと深いところまで入り込まれて、子宮口をぐりっと押しつぶされた。その瞬間目の前が真っ白になるほどの快感に襲われて、体がガクガク震える。
もうダメだと思った。こんなの耐えられるわけがない。こんな暴力的なまでの快楽なんて知らない。ぶっ壊れる。
「……かわいいな」
「ふぎゅうううっ♡♡♡」
そんな僕の反応を見て清水は熱っぽくそう呟いた。そしてそのまま容赦なくピストンを始める。
今度はほとんど抜ける寸前のところで止めて、そこから一気に奥まで貫くという動きを繰り返すのだ。その繰り返し。それはもはや暴力と言っても過言ではなかった。
「あへっ♡♡ あ゛ぇっ♡♡ あ゛ぁあああっ♡♡ あひぃいいっ♡♡♡」
ずぼっ、じゅぽっ、ばちゅんっ、と卑猥な音を立ててペニスが出し入れされる。そのたびに結合部から愛液が溢れて飛び散っていくのが分かった。
ギリギリまで抜かれて、最奥まで穿たれるたびに脳天を突き破るような衝撃が走る。
あまりに強い快感に意識がトビそうになったけれど、すぐに次の衝撃が来て覚醒させられる。それを何度も何度も繰り返されるうちに頭がおかしくなりそうだった。いや、もうすでにおかしくなっていたのかもしれない。
「おほっ♡♡♡ らめえっ♡♡♡ イぐっ♡♡♡ イぐぅううううっ♡♡♡ イッでるから♡♡♡♡」
いくらなんでも激しすぎる。
何度目かの穿たれ、そして引き抜かれていくときに、ずるりと本当に抜けた。
一瞬フリーになったおまんこが口を開けてヒクヒクするのがわかった。
次の衝撃はわかりきっていて、だから思わず腰を捻って快楽から逃げようとする。無意識に逃げようとしてしまったのだ。
腰を引いて、寝返りを打とうとして、横を向いて。
しかしそれも虚しく、腰を掴まれた。
「逃げるな、冬場」
ぐわん、といきなり腰が浮いた。
「あ゛っ♡♡♡ まっで♡♡♡ やべ、やべでぇええっ♡♡♡」
ぐるんっと視界が回転したかと思うと、次の瞬間にはバックの姿勢になっていた。
四つん這いにさせられた状態で後ろから突かれているのだ。しかもさっきよりも深く挿入されているような気がする。
しかも腰を持たれていて、逃げられないように固定されていた。逃げたくても逃げられない体勢だ。
デカすぎる清水が膝立ちになって僕の腰をホールドしているものだから、小柄な美少女である僕の膝なんてもう宙に浮いている。
下半身はぷらーんと浮きながら、まるで犯されるためだけの人形みたいだ。
僕はシーツに顔を押し付けながら悲鳴のような声を上げることしかできない。
「ひぎぃいっ♡♡ お、おほぉおっ♡♡♡ んほぉおおっ♡♡♡ あっ、あひっ、あひぃぃいんっっ♡♡♡♡」
どちゅどちゅどちゅっ、と激しく突き上げられるたび、身体が跳ね上がる。でも動けない。腰を掴まれて浮いてるから。
どう考えても長すぎるストロークで強く穿たれて、子宮口まで簡単に届く。それが恐ろしいほど気持ちが良くて、気が狂いそうだ。
「ひぬ♡♡♡ まじでしぬぅっ♡♡♡ こわれるぅううっっっ♡♡♡♡♡♡」
「大丈夫だ」
──大丈夫じゃないってば!
──さっきからずっとイキっぱなしなんだよこっちは!!
──もう何回イカされたのかも分からないくらいだよ!!
そんなことを思うけれど、その思考だって頭の片隅みたいなもので、実際はもう何も考えられない状態だ。
ただただ与えられる快楽を受け止めるしかない。
「あ゛ぁあ゛ぁ~~~~~~ッッッ♡♡♡ お゛ば、お゛ぉ~~~ッ♡♡♡」
もう言葉らしい言葉は喋れなかった。獣のような声しか出てこない。それでも彼は僕を放してくれない。むしろますます興奮した様子で抽送を繰り返しているのだから本当にたちが悪いと思う。
ごりごりと子宮口を抉られて、あまりの快楽に獣じみた声が出る。
頭がバカになるどころか、本当にバカになってしまったんじゃないだろうかと思うくらいだ。
もう涙とよだれとで顔とシーツがべちょべちょで、せっかくの僕の美少女顔が台なしだ。それなのにそんな僕の顔を見ても清水は興奮してくれているらしく、背後から聞こえる息遣いは荒かった。
そしてさらにピストンが激しくなる。
パンパンパンッと肌がぶつかり合う音がして、そのたびに意識が飛んでいる。
そうして何度もピストンされているうちに、とうとうそのときがやってきた。
──くる。
そう思った瞬間、背筋がゾクゾクっとした。
いや、それはもはや寒気ではない。紛れもない快感だった。
そして次の瞬間、身体のいちばん奥で何かが弾けたような気がした。
「あ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡」
絶叫した。
清水が僕の最奥地で射精をしたのだ。
めちゃくちゃ重たい精液が吐き出されて、どくんどくんと脈打ちながら注ぎ込まれているのが分かる。お腹が重くなる。熱い飛沫を感じてまた軽く達してしまう。
長い長い時間をかけてたっぷりと吐精され続ける。
その間、僕はずっとイき続けていたように思う。その間中ずっと脳みそが痺れているような感覚があった。
永遠にも感じられるような時間だった。
「ひゅぁ……っ♡ はーっ……♡ ひゅー……っ♡ ふーっ……♡ ふひゅ……っ♡ はふぁ……♡」
ようやく終わったときには、もう息も絶え絶えといった状態だった。まじで死ぬかと思った。
それでもどうにか射精は終わって、ようやく解放された。
ずるるるぅ…………っ、と、今度は本当に引き抜かれると、ぽっかりと開いた穴から大量の白濁液が溢れ出した。
どろどろとした濃い精液が垂れ流される。射精しすぎなんだってば。
ほとんど潰れたカエルみたいにしてベッドに突っ伏したまま、肩で息をする。はひゅー、ふひゅーって感じ。頭の中はお花畑だ。すっごいメルヘンチック。
「大丈夫か?」
「だいじょぶなわけ、ないでしょ……」
やっとのことでそれだけ言うと、清水は困ったように眉尻を下げた。
「……すまん」
「しぬかと、おもった」
「やり過ぎた。悪かった」
「ほんとだよ……」
息も絶え絶えになりながらどうにかこうにか仰向けになると、心配そうな彼の顔が見えた。
ようやく冷静になってくれたらしい。良かった。これ以上されたらマジで死んでたかもしんない。死因が腹上死とか笑えないから。
そんなことを考えていると、不意に彼が僕の手を取った。なんだろうと思って見ていると、そのまま手の甲にキスを落とされた。
まるでお姫さまにでもなったような気分だ。
「……なんだよ、かっこつけて」
「いや、なんとなく」
「……ばーか」
悪態をつくけれど、内心満更でもない気分だったのは内緒だ。僕の王子さまは彼なのだから。
それからしばらく二人でベッドの上でごろごろしていた。
特に会話もなく、ただただ抱き合っていただけだ。たまに思い出したようにキスをしたり、頭を撫でたり、頬を擦り合わせたり。
そうしているうちになんだか眠くなってしまって、彼のたくましい胸板の上でうとうとして、そのまま寝てしまったのだった。
まあ、なんだかんだ言っても今回はプレイの最中には意識を失わなかったし、前回よりもすこしは成長したと思います。
◇◇◇
「あ゛ー……、ほんと死ぬかと思った」
「……すまん」
翌朝になって。
どろっどろに汚れた身体を清めながら呟く僕に、清水がしょんぼりしながら謝ってきた。別に怒ってはいないのだだのだけれど、全身べとべとだった。ブチ犯されたしね。
まあ、あれは僕が煽ったせいもあるし、仕方ないとは思っているけれど。
「安全日だけどさあ、妊娠した気がするよ、ホント。お腹のなかめちゃくちゃ重たいもん」
「……すまん」
「だから、べつに怒ってないよ? 気持ちよかったし。でも、また、疲れたけど」
そう言いながら自分の下腹部を撫でる。
そこにはたぶん清水の精液がたっぷり詰まっているはずだ。子宮の中まで全部いっぱいにされて、それがまだ残っているような感じがある。どれだけ出されたんだって話だよ、ほんとにさ。
そんなことを考えながら撫でていると、突然その手を掴まれた。なんだなんだと顔を上げると、そこに真剣な表情を浮かべたイケメンがいて思わずドキッとする。
「幸せにする」
「……え?」
「俺が冬場を幸せにする。だから、幸せになってくれ」
──ああ、これはプロポーズだ。
直感的にそう思った。
幸せになってくれなんて、なんて不器用な言い方だろう。清水らしいといえばそうなのかもしれないけれど、もうちょっと他に言いようがなかったんだろうか。
ばかだよ、ホント。ほっぺたが蕩け落ちそう。
彼を見ると、真っ赤だった。今さら自分のプロポーズに気がついたらしい。ちょっと焦っていて、可愛い。
そして、そういうところも含めて愛おしいと思う。
やっぱり好きだなあ、と思う。このひとと一緒に生きていきたいと思う。
「うん、僕も、きみとしあわせになりたい」
そう言って笑うと、彼も笑ってくれた。
そしてどちらからともなく顔を寄せ合って、唇を重ねた。
幸せなキスだった。