しかし光は潰えていなかった。
救済の光は大陸を遍く照らし、人々に希望を齎す。
邪神降臨!
ガッデム大陸を暗黒が覆う!
古代の邪神ヘル・ギガ・マッドネスは相対するもの全てにフィアーの状態異常を与える恐ろしい存在!しかしそんな恐怖の権化に立ち向かう存在がいた!
聖なる神、マラ!
珍槍ケラウノスを手に邪神へ襲い掛かる!奇襲!
激しさを増す神々の戦い、ラグナロク!
マラとマッドネスの死闘は300年間に及んだという。しかし最終的にはマラの選定した七聖雄の助力もあり、マラはマッドネスを打ち倒し…そして巨悪を封印する事に成功した。。
だがマラはいつか必ずマッドネスが復活する事を予期していた。
なぜならマッドネスを斃したといっても、それはあくまで封印に過ぎないためだ。
いつか必ずかの巨悪は蘇る。
憂いに沈むマラ!
マッドネスが復活した時、ガッデム大陸の信仰はいまと変わらず自身に注がれているだろうか?
仮に人が神を軽んじるような事があれば、その時は再び勝利を収める事は危うい。
また他にも不安の種があった。
それはマラ自身の眠りだ。
マッドネスとの戦いにより、マラは深く傷つき、全身から白くてねばねばする液体…神の血が流れ落ちていた。
傷を癒さねば、神とて死ぬ。
問題は、マッドネスが封印されていてもかの存在が大陸に解き放った魔物がまだ健在であるということだ。
再び憂いに沈むマラ!
その時、七聖雄達がマラに言った。
我々にお任せください、と。
神無き世を護るため、昇天を拒絶し現世に留まり続けます、と。
そう、彼らは英雄だ。
英雄は人の寿命を終えたあとは天に昇り亜神となる。そして崇拝する神の傍に侍りつづける。
それこそ昇天。
それは彼等狂信者にとってのまさに幸せの極致。
それを拒否し、人の身のままに世界を護り続けてくれるというのだ。
マラは白い涙を零し、頷いた。
七聖雄…人類の、偉大なる礎達。
我々が今日も平和で暮らしていられるのは彼らが世界を護って居てくれていたからだ。
聖雄クンニシー!
聖雄イクブクロ!
聖雄オナル!
聖雄マグワウ!
聖雄イクオーン!
聖雄マタグラ!
聖雄シャブレ!
我々は彼らの事を忘れてはならない。
永劫に語り継がねばならない。
それが護れられた者の、残された者の責務である。
そしていつか必ず復活するであろう邪神との戦いに際しては、今度は我等が新たな聖雄となるのだ。