モチベーションアップのために募集したリクエスト(R18あり) 作:蜜柑ブタ
原作:色々
タグ:R-18 残酷な描写 アンチ・ヘイト アンチ・ヘイトは念のため リクエスト消化 作品色々
ここではR18描写(ぬるくても)のある物を投稿します。
二次創作に使っている作品は個々でタイトルに表記します。
本当にお待たせして申し訳ありません!
リクエストを募集しておいて非常にお待たせしたことをお詫び申し上げます!
時間はかかりますが、リクエストを少しずつ消化していきたいと考えておりますが、下手すると年単位…という可能性もあります。
できるかぎり実現できるよう努力はいたします!
しかしこう言って実現できた試しも…微妙で…。自分が情けない限りです。
まず、執筆できたモノから投稿します。
リクエスト
【クラエア(クラウド×エアリス)で、原作終了後のIFで、バットエンド】
直接ではありませんが強姦されたっぽい描写や原作キャラの死亡表現など有り。
バッドエンドなので注意!!
※2023/01/12 少し加筆
吹き抜ける青空を鳥の群れが横切っていく。
かつてミッドガルと呼ばれ人間達の科学文明の栄光を極めていたといえる中心都市があったが、そこにかつての活気も、夜の闇をも忘れさせるほどの人工の光ももう存在しない。
金属とコンクリートなどで形成され、ライフストームを魔洸エネルギーとして使い捨てて得ていた人間だけの恵まれた住処はそんな頃もあったことだけを伝える化石のように錆びて朽ち果て、人間の叡智による自然界にない力で加工処理された影響で自然の一部に還ることなく時間を掛けて少しずつ少しずつ空気の流れと滴る水に削られ腐ったように脆くなりながらミッドガルの形が崩れるのを待ち続けるしかなかった。
このミッドガルという都市に人間の姿が消えて数え切れないほどの季節が巡り、人工の光と音がないその場所はゆっくりと風化しながらも人間以外の生命が住み着くにはちょうど良い部分が多かった。
雨風をしのげる屋根と壁、大きな天敵が入れない狭い出入り口。自然界でそんな好条件の住居になる場所はなかなかないので天敵が多くて生き残るのに必死な小動物達が集まり、人間の不在で金属とコンクリートなどに纏わり付いて増殖、繁殖し始めたカビやコケ、キノコ類が小動物が住み始めたことで彼らが落とす食べ残しや排泄物や死体を養分により勢い増し鳥などがフンで運んだ他の植物の種が生命活動を始めるとミッドガルは少しずつ緑に包まれはじめた。魔洸エネルギーとして生命の源たるライフストームを消費しているだけだったミッドガルには植物が育たなかったのに、人間がいなくなった結果植物が育つことになったのは皮肉めいているかもしれない。そうして緑が溢れてくるとより多くの動物たちが集まってくる。食う食われる。自然の掟といえる弱肉強食が形成され、ミッドガルは今や生態系の息吹溢れる場所となった。
月日の経過で厚みが出てきたコケと風と雨水に乗って少しずつ堆積した泥に覆われたミッドガルの道にミッドガルに住み着く動物たちのどれでもない足跡ができていた。
倒れてやや斜めになった鉄筋にとまっている鳥が、足跡の主の姿を見下ろしていた。
ふいに強めの風が吹き抜けたとき、それが頭に被っていた布が外れ、晴れた青空の光に照らされる金色の毛髪が現れる。
ツンツンに硬そうにはねた金色の髪は、チョコボという飛べない鳥の羽根に似ているが残念ながらその金色の髪の持ち主は鳥ではないしチョコボですらない。
人間だった。すでにミッドガルから姿を消した人間の同じ種族だった。
分厚くゴツい靴裏がコケと泥を踏みしめ、二本足で歩く彼の足跡がついていく。
人間を知らないその鳥は若い年齢らしい好奇心からその人間を高所から眺め、見失わないように追った。他の動物たちも気になったらしく、コソコソとその人間を見て後をつけていた。
しばらくして不意に人間が足を止めた。
背中に背負っていた彼の身長と同じぐらい大きい剣の柄を握り背にある引っかけから外すと、両手で柄を握って上から下へ、前方に剣を振り下ろした。
重い物体が空気を切る音、その剣に込められた巨大な力による大きな破壊。それによって空気と水と微生物によって腐食していたミッドガルの一部が崩壊し、大きく抉れた。破壊された箇所に住んでいた動物たちが逃げ惑い、乾いた錆びの破片と泥とホコリが舞う。
それからも歯を食いしばり、周囲にある目に付くモノすべてに当たり散らすように剣を振り回しメチャクチャに周囲を破壊していた男は、天に向かって叫んだ。ビリビリと空気を震わせる音には彼の心に溜まった悲しみと絶望があったが、逃げ惑う動物たちには理解できない。
空の太陽が沈み、青から赤へ、そして夜の黒と紺色のような色へと変わる頃、散々周囲に八つ当たりをしていた金髪の人間は瓦礫に背を向けて足を抱えて蹲っていた。
眠っているととれる姿であるが、実際には眠っていない。近づけば微かに何かをブツブツ呟いていた。
仄かに青い輝きを持つ彼の眼には、暗くドロリとした酷い色のようなものを感じさせる不気味さがあった。
朝日が昇る頃、その人間は剣を背負い直し、来た道を引き返した。
その時、風に乗って仄かな甘い香りが彼の鼻をくすぐった。
その香りにハッと表情が変わった彼は顔を上げた。
鮮やかな花びらが風に乗って香りと共に彼を導こうとするように舞う。さっきまで死にそうな顔をしていたその人間は足をもつれさせかけながら走り出した。
ミッドガルの中でその場所は見えない何かに守られているかのように綺麗なままだった。
古びた木製の教会と呼ばれる建物と、その周りに緑が溢れ様々な花々が咲いている。朝日を浴びて朝露の水滴を少し纏った花の葉が薄紅色の布に当たった震動で揺れ、水滴が落ちる。
薄紅色のロングスカートを身に纏う茶色の髪の毛を大きなリボンで一つに結んだ美しい人間の女が教会の扉が無い入り口に向かった。
彼女が教会の中に入ろうとした時、結構な高さの外壁の上から金色の髪の男が飛び降りてきて周りを必死に見回した。
「……………クラウド?」
自分以外の人間の気配を感じた女は弾かれたように振り向いて金色の髪の男の方に顔を向けた。
次の瞬間には女がクラウドと呼んだ金色の髪の男に抱きしめられ、そのままの勢いで二人は地面に倒れた。
生い茂る草花がクッションになり水滴が飛んで二人の衣服を濡らした。
「く、クラウド?」
「エアリス…。」
クラウドが女の名前を呼んだ。
ゴツゴツとしたクラウドの手が彼女の衣服の上をまさぐる。その感触に驚いたエアリスがクラウドを押しのけようと肩を掴むがその手首を掴まれて地面に縫い付けられるように抑え付けられた。
そこから先のことは女という生き物にとって本来なら喜ばしい行為になるはずだったことなのに、同意もなく、そして本人の意思をねじ伏せて抑え付けて無理矢理に切り開いて引き裂く暴力に等しい行為にもなる。残念ながら生前に異性とそういう関係を持つことなく一生を終えたエアリスは、一時的に肉体を得て地上の空気と大地の感触を感じる状態になって間もなく再会を果たした男、クラウドによって痛みと屈辱ばかりのそれになってしまった。
花の甘い匂いと葉っぱと茎の青臭さが鼻腔を満たす中、陵辱されて横たわるエアリスの涙が零れ落ち地面に染みこんだ。下腹部を膨らませるほど満たす子種の素を感じながらエアリスは静かに涙を零しながら目を閉じた。
エアリスは自分を呼ぶ声で目を覚ました。
花畑に横たわっていたエアリスは自分の身体が綺麗なままであることに違和感を覚えたが、それよりも自分を呼ぶ二人の女性の声を探して周りを見回した。
遠くを見ると見覚えがある女性が必死にエアリスを呼んでいた。
慌ててエアリスが彼女の方へ行こうと立ち上がり花畑の上を走った。だがなぜかいくら走っても女性達に近づけない。
それどころか周囲の光景がどんどん不気味に暗く、そして花畑が枯れて朽ちて前から吹く強い風で抉られるように消え始めてきていた。
「お母さん!」
エアリスが泣きそうに顔を歪めて叫ぶ。自分を生んでくれた母と育ててくれた義理の母がどんどん遠ざかっていくのを感じながらそれでも必死に足を上げて走る。
世界が真っ暗になり母達の姿が消えそうになるのをやめさせるように思わず手を伸ばそうとすると、エアリスの足下が崩れて彼女の身体は底が見えない真っ暗な闇の底へと落ちていった。
「…リス…、エアリス!」
「ーーー!」
自分を男の声にエアリスは目を覚ました。
「あ…、クラ…ウ、ド…?」
「エアリス、だいじょうぶか?」
「クラウドぉ…。」
毛布に横たわっていたエアリスは自分の顔を見ているクラウドに涙を浮かべて抱きついた。
エアリスは子供みたいに泣いた。
「どうした? 怖い夢を見たのか?」
「お母さんが…お母さんがぁ…!」
「ああ…。」
「ふぇええええん…。おかあさ~~ん!」
「エアリス…。」
泣き声をあげて涙を零すエアリスの様は完全に幼い子供のソレになっていた。
そんなエアリスの様子に困惑したクラウドだったが、困惑したのは僅かな時間だった。
すぐに何かに気づいたように、そしてエアリスを落ち着かせようと泣いている彼女を抱き寄せて幼子を慰めるように包み込むように横抱きにして密着した。
「エアリス、エアリス…。だいじょうぶだ。だいじょうぶ。俺が傍にいるだろ?」
「う~…、うう~…、おかあさ~~ん…。」
「エアリス? お母さんは…、もういないんだぞ?」
「いやぁ、お母さん!」
「こら、ちゃんと分からないといけない。」
母親の存在を否定され泣きじゃくりながら暴れ出すエアリスにクラウドが優しい声色のままエアリスの両手首を掴んで毛布の上に彼女の身体を押え付けた。
「イヤーイヤー! お母さん! お母さん!」
「だいじょうぶだエアリス。今は記憶とか色々混乱してるだけだ。馴染んできたらきっと…心も頭の中も全部落ち着くから。」
クラウドが優しく言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
その表情はほの暗い笑顔で、青い目に蛇のような縦筋が表れていた。
散々泣いて癇癪を起こして、それをクラウドに押さえ付けられたまま抵抗を続けて体力が尽きたエアリスは涙の痕を顔に残したまま意識を失った。
綺麗な水で濡らしたタオルでエアリスの顔を綺麗にしながらクラウドはほの暗い笑顔を張り付けた顔をしていて、眠っているエアリスを見ていた。
「エアリス……エアリス…。」
意識のないエアリスを抱きしめ、その頬に顔をすり寄せた。
再び目を覚ましたエアリスは、ボーッと寝台の上に座ったまま動こうとしなかった。
「エアリス。水を飲もう。ほら、口を開けてくれ。」
綺麗な水が入ったコップを持ったクラウドが指でエアリスの口を開けさせ、肺に入らないように気をつけながら少しずつ少しずつ水をエアリスに飲ませた。
エアリスはされるがままになっていた。
「ん、良い子だ。」
水を飲んだエアリスの頭をヨシヨシと撫でるクラウド。
そして徐にエアリスの目元を指でなぞった。
「もう少しか?」
エアリスの目を覗き見てクラウドがそう呟いた。
翌日少しずつ少しずつエアリスは本来の彼女の心と記憶を取り戻していき、そんなエアリスをクラウドはほの暗い笑顔で愛でた。
甲斐甲斐しく身の回りの世話をして、彼女の名前を呼びながら抱きしめ、夜の営みもした。
クラウドは本当に嬉しそうにエアリスを抱きしめる。そんなクラウドをエアリスは拒否できずされるがままだった。
しかし数日に一度は突然クラウドの様子が変わる。まるで気が触れたように狂う。エアリスへの謝罪、先に逝ってしまった仲間達への懺悔、弱い自分への嫌悪。それらがグチャグチャになった状態で狂って泣き叫ぶ。
エアリスはせめてもの慰めにとそんな彼を抱き寄せて子守歌を歌う。そうして散々泣きわめいて狂って疲れて眠った翌日には狂っていたことなど無かったかのようにほの暗い笑顔をしたクラウドに戻る。
泣いて狂うときのクラウドの口から切れ切れとだが、クラウドが星の未来ではなく、ただひとり、エアリスだけを求めている言葉が出ていた。
だから嫌でも分かった。壊れてしまったクラウドは終わりが見えない贖罪の人生の果てに償いたい相手であるエアリスだけを求めるようなったのだと。
日数を数えるのも億劫になるくらい時間が経過し、もう数え切れないほどの回数狂って泣き叫んだクラウドが眠った後、クラウドを抱きしめて添い寝しながらエアリスはついに決意した。
クラウドが席を外した隙にエアリスがいなくなった。
そのことに気づいたクラウドは剣を装備して廃墟となったミッドガルの中を走り回ってエアリスを探した。
一方、エアリスは元神羅カンパニーの本社ビルであった高層建造物をゆっくりと登っていた。
上へ上へ、ゆっくりと、だが確実に行ける場所まで。
「エアリス!」
メテオによる破壊で外に剥き出しになった廊下部分を歩いているエアリスをクラウドが下の方から発見した。
エアリスはクラウドの声に気づいて少し下を見るが、すぐに上を見上げて歩を進め始めた。
クラウドは持てる身体能力を全力で使ってメチャクチャな登り方でエアリスを追う。
そして元ヘリポートだった場所にエアリスはあと一歩進めば遙か下へ落下するギリギリのところでやっと立ち止まり、ほぼ同時にクラウドが到着した。
「エアリス!」
「…クラウド。」
エアリスが振り返る。
涙を零す彼女の目は、元々の色を失い、クラウドと同じ青い色になり瞳孔が爬虫類のように縦筋が入ったものに変化していた。
それは彼女の一時的な肉体が一時的なものではなく、クラウドと同じ異質なソレに変異したことを示す証であった。
「エアリス! こっちへ!」
「ごめんなさい…。」
「エアリス、頼む…!」
「長い間、苦しい思いをさせてごめんなさい…。」
「エアリス…!」
手を差し出したままエアリスに近づいていくクラウドを見ていられないエアリスが顔を両手で覆って泣いて謝罪を続ける。
「クラウド…。」
あと少しで触れそうな距離になったところで顔を上げたエアリスの表情にクラウドが立ち止まった。
「あのね…。」
涙に濡れた顔で、エアリスは。
「今度は……。ううん…、これからは…。」
泣きながらの笑顔で。
エアリスが足を後ろへ一歩。そこに足場はない。
「私が貴方に償う番だね。」
「エアリス!!」
高所に身を落としていくエアリスをクラウドが追って高所から飛び出し彼女の身体を抱きしめた。
重力に従って落下していく中、エアリスがクラウドを力の限り抱きしめた。
エアリスを救うために落下を途中で止めようとしていたクラウドが驚いた。そんな彼の顔をエアリスが見つめている。
「ごめんね…。でも…、1回終わらせてからじゃないと吹っ切って新しく始められそうになくって…。ごめんね…。」
エアリスは本当に申し訳なさそうにそう言う。
エアリスのその気持ちを察したクラウドは、落下していく中、彼女の身体を抱きしめ返した。
「だいじょうぶだ。痛い思いをするのは一瞬だから。」
「そうなの?」
「ああ、何度もやったから。」
「そっか…。」
「エアリスはこんなこと何度もする必要なんてない。」
「クラウド。」
「俺と違って…独りぼっちじゃないんだから。」
「……うん!」
クラウドの笑顔にエアリスは嬉しそうに泣き笑い更に強くクラウドに抱きついた。
そして。
人間(?)の男女が高所から落下した音が響き、廃墟のミッドガルに新鮮な血肉の匂いが風に乗って肉食の獣を引き寄せた。
しかし肉食の獣が食事にありつけることはなかった。
なぜなら匂いがした方角へ向かったのだが、そこにあるはずだった新鮮な死体が無かったからだ。
ただ新鮮な血飛沫の跡だけがそこに死体があったということだけを示している。しかし死体はどこにもない。
その後廃墟のミッドガルに人間の姿は無くなった。
その代わりに忘らるる都にて、美しい男女の姿が目撃されるという噂が流れるが、いつまで経っても変わらない二人の姿に忘らるる都で無理心中した恋人の亡霊なのではないかという噂が上乗せされて広まるが、真実を確かめようと忘らるる都へ向かった好奇心の強い人間達は何故か二度と帰って来なかった。
そのため忘らるる都は神隠しが起こる危険な場所として認知されていき、誰も足を踏み込まなくなるのは遠くない未来の話である。
神隠しが多発することになる前、忘らるる都の湖の近くでクラウドが座って待っていた。
やがて水の底から戻って来たエアリスが水面に顔を出した。
「エアリス。見つかったのか?」
「うん。」
エアリスはバシャバシャと水をかき分けて陸へ上がり、クラウドにタオルで拭いて貰いながら自分の手の中にあるマテリアを見つめた。
「使えるのか?」
「うん。だいじょうぶだよ。」
乾かし終えた髪にリボンと共に究極の白魔法『ホーリー』を宿した白マテリアを身につけたエアリス。
エアリスの死と共に水の底に沈んでしまった白マテリアを蘇ったエアリスが再びその手に取り戻した。
この時以降、忘らるる都に侵入する人間が跡形も無く消えて戻ってこなくなる。
初めてのFFシリーズでしたが、かなり苦労しました。
FFシリーズは一部を除いていくつかはクリアして何度もプレイしてきたのとFF7もそのひとつだったので二次創作に使うのは新たな試みでした。
執筆していて明らかにリクエストから外れてきた…とは思いつつ、自分が書きたいバッドエンドにしてしまったことをお詫びします!
エアリスは元神羅カンパニーだった場所の高所からクラウドと共に身を投げることで一度再度死を体験して過去と決別し、クラウドと一緒にいる決意を実現しました。
白マテリアの回収は、エアリスの思いつきで、ホーリーを変則的に利用して忘らるる都を誰も立ち入れない空間にして二人だけの世界を作ったのです。
なお神隠しにあった人間は……、考えない方がいいかも?
リクエストをくださった方へ。
このような出来になってしまいましたが、もし不満でしたらメッセージでお願いします。感想でだと規約違反になりますので。