※この作品はR-18です。

ガレス、快楽と恥辱の一夜   作:嶺月


原作:Fate/
タグ:R-18 ガールズラブ 百合 ふたなり
ノクナレアと密約を交わしたカルデア一行。
円卓軍への合流を目指してロンディニウムへ向けて再び旅を再開したある夜、ガレスがふと目を醒ますと野営地に立香とアルトリアの姿が無い。
不思議に思ったガレスが二人を探しに行くと…

1 / 1
FGO、第二部第六章の二次創作です。
オリジナル設定有ります。
同性愛、ふたなり有ります。苦手な方はご注意ください。


ガレス、快楽と恥辱の一夜

 覚醒(かくせい)は唐突だった。グロスターでの鮮やかな彼女のわざに見惚(みと)れてから、頻繫(ひんぱん)にその勇姿を思い起こしては興奮で寝付けないことも有ったが、流石に共に旅をするようになってからはそんな事は無い。時々訪れる幻視の予兆かと思い、眠るためではなく現実の視覚を遮断(しゃだん)するために瞼(まぶた)を閉じてみる。しかし特段いつもの幻に悩まされることも無く、ただ彼女のほころぶような笑顔が瞼(まぶた)の裏に浮かんで心臓がわずかに走り出す。いけない、明日も早いのだから、と自分を諌(いさ)めたところでふと気が付く。彼女‐アルトリアさんはどこに居るのだろう?気になって辺りを見回してみると、アルトリアだけではなく立香の寝姿も見当たらない。

 すわ何事か、と飛び起きるとガレスの勢いを削ぐようにのんびりとした声が届く。

「眠れないのかい?珍しいね」

 声の主は腰まで届くブルネットが星明りに美しい少女、ダ・ヴィンチだった。

「ダ・ヴィンチちゃん、アルトリアさんと立香さんは?」

「ん~…ま、そこらの岩陰でデートって所かな。大丈夫、今夜はモースの気配もないし」

 いつも明朗快活なダ・ヴィンチには珍しく視線が泳いでいる。いや、今は彼女のらしくない振舞いが問題ではない。気配が無いと言っても、モースがいつ現れるかなど知れたものではないし、野獣が襲ってくる事だって無い訳ではない。二人が何故野営地を離れたのかは判らないが、捜して連れ戻さなくては。

「探してきます!」

「あ、ちょっと待って!」

 ダ・ヴィンチが焦ったように呼び止めるのを尻目に、ガレスは野営地脇の大岩を回りこんでいった。

 

 岩の反対側まで来ると人の気配がして、どうやら二人を見つけたようだとガレスは人心地が付いた。安心すると、こんな所で二人がこそこそとどんな話をしているのか興味が湧いて、息を潜(ひそ)めてゆっくりと気配の主に近付く。

 普段から仲良くじゃれ合っている立香とアルトリアだが、今はなんとお互い抱き合って内緒話をしているようだ。アルトリアにとって自分よりも近い位置に立っている立香に、幼い嫉妬心を刺激されながら、なんとか会話を聞き取ろうとする。

「ん…立香…ん、ふっ、ん…」

「うん…ん…ちゅっ」

 だがどうやら二人はそもそも何かを話しているわけでは無いようだ。耳を澄ましても、抑えきれずに漏れたような鼻息と、時折ぺちゃぺちゃといった水音が聞こえてくるだけだった。

 では何をしているのだろうと今度は目を凝(こ)らす。今夜は月も出ていないが、この程度の闇で妖精の目をくらます事などできない。重なり合っている二人の輪郭(りんかく)を見つめていると、段々はっきりと様子が見えてくる。

「っ!」

 二人はただ抱き合っているのではなかった。両者の唇は時には啄(ついば)むように浅く、時に深くお互いを求め合い、四つの腕は華奢(きゃしゃ)な背中を、すんなりとした腰を、夜目に眩しいほど白い太ももを撫でさすっていた。

(えっ?えっ?二人とも…女の子同士で何を?)

 激しい混乱に襲われたガレスは、睦(むつ)みあっているとしか思えない二人の様子を、ただ無言で見つめる事しかできない。そんなガレスの困惑など知らぬげに‐実際知らない筈だが‐立香とアルトリアはお互いを愛撫し続ける。

「んっ…アル、トリア…ん、ちゅっ、ちゅっ…」

「あっ、んっ…立香…もっと…」

 ガレスが見つめるうちに、最初はお互いを思いやる優しさの感じられた口付けは、徐々に相手を深く求める淫(みだ)らなものに変わっていく。どうやらこの行為についてアルトリアの方が立香より積極的なようで、次第に金髪の少女は相手に覆(おお)いかぶさり始める。だが小柄な妖精の体重を立香は苦もなく受け止め、その両腕は休むことなくアルトリアの体を這(は)いまわる。

 だが決定的な一歩を先に踏み出したのはやはり楽園の妖精だった。しばらく執拗(しつよう)に立香の太ももを撫で回していた手が、ついに異邦の魔術師のスカートの中に滑り込んだ。

「んっ⁉」

「ふふっ、立香ったら。いくら離れてるからって大きな声出しちゃダメだよ」

「そんなこと言ったって…もっとゆっくり…」

「ダメダメ、いくらダ・ヴィンチちゃんが許してくれたからって、そんな時間かけられないよ。村正にばれたら大目玉くらいじゃ済まないもの」

「う~…あんっ!もう、話は終わっ、きゃんっ」

 文句を言いながらも立香の目は情欲にトロンと蕩(とろ)け、本気で拒んでないのは明らか。その様子に調子に乗ったように、アルトリアが立香の陰部をまさぐり続けているのがガレスにもわかった。

(アルトリアさん…立香さんのオンナノコ、触ってるんだ…下着の上から?それとももう直接?)

 ガレスの目はスカートの中まで透かし見ることはできない。それでも同じ女同士、そこが一体どんな物なのかは知っている。それだけではない。どうすれば気持ち良いのかも。他ならぬ今視線の先で愛欲の宴を繰り広げる片割れ‐アルトリア・キャスターを想って、こっそり野営中に慰(なぐさ)めたことも有るのだ。

 そこがガレスの運命にとっての分岐点だった。もし二人に声をかけて淫(みだ)|らな‐そして野営地を離れるという短慮を‐諌《いさ》めたならば、ガレスのアルトリアへの思慕は彼女自身の理想たる騎士の忠誠へと昇華したかもしれない。だが駄目だった。男装の少女の指は、もし憧れの魔術師の指が自分の割れ目を擦(こす)っていたらという想像のままに、ズボンをずり下ろし、簡素な下着の上からふっくらとした柔肉の谷間を上下し始める。

「…アルトリアさん、アルトリアさんっ…」

 声を出して気付かれてはいけないと思うものの、女陰をまさぐる情熱は思わず口から零(こぼ)れ、その呟いた名前が更にガレスの淫欲を加速させる。ガレスの脳裡(のうり)は、愛する少女が他の女性を愛する姿を見ながらという倒錯(とうさく)した昂(たかぶ)りに、完全にとらわれていた。微妙な力加減で自分の柔肉を行き来する指先が徐々に湿気を感じ始める。もしも陽光の下ならば、生成りの白が少しずつ暗い色に染まっていくのが見て取れただろう。絡みつく愛液が徐々に粘度を増していくのを無視して、執拗(しつよう)に未成熟な谷間を擦(こす)り続ける。

「…はぁっ、はぁっ…アルトリアさぁん…」

 そして僅(わず)かに理由も知れぬ涙でにじむ視界の中では、魔術師たちも倒錯(とうさく)した愛欲を新たな局面へと進めていた。先ほどまで一方的にアルトリアの熱情を受け止めて嬌声(きょうせい)を漏らしていた立香が、慣れた手つきでアルトリアの上着を脱がせ、白い丘の頂につんと立った蕾(つぼみ)にしゃぶりつく。

「あんっ…立香はどうして舐めるんじゃなくて歯を立てるの?結構痛いんだけど」

「ん?サーヴァントの中には少し乱暴なくらいが好きって人も多いよ?」

「こんな時に他の女の話はしないで欲しいんですけど」

「ごめんごめん…でもさ、どうせ誰にも見られないんだし、歯形とかキスマークとか興奮しない?所有権って感じで」

「そーゆー問題じゃありませんー。良いもん、私だってこうだ!茎

 そう言ったアルトリアは片手が塞(ふさ)がったままでは服を脱がせるのももどかしいとばかりに、カルデアの制服の上から乱暴に、立香の大きくはないが形の良い胸を揉みしだく。その膨らみの柔らかさを示すように、アルトリアの手付きに合わせて自在に形を変え、アルトリアの視覚と触覚を楽しませているようだ。

 まだ自慰(じい)を覚えて間もないガレスには、揉むというより潰(つぶ)すと言った方がいいようなその勢いでは満足な官能を得られないのではと、他人事ながら思ってしまうが、立香は意外な性への成熟を顕(あら)わにして、アルトリアの乱暴な愛撫(あいぶ)に嬌声(きょうせい)で応える。

(立香さん、なんて嬉しそうな声…ああやってアルトリアさんに触られるのがもしも私だったら…私の、立香さんより大きな胸を、アルトリアさんが触ってくれたら…)

 異邦の魔術師の蠱惑(こわく)的で淫靡(いんび)な声に、彼女の感じている悦びを想像した少女騎士は、嫉妬のあまり自分が女として優れているだろう部分を意識して、妖精少女が夢中になって弄(もてあそ)んでいるのがもしも自分の双丘だったなら、そう思って太ももや臀部(でんぶ)を撫でさすっていた少し手持ち無沙汰の方の手で自分のそれを揉みしだく。それもいつもより強く、痛みを感じるほどに。

(痛い、痛いですアルトリアさん、もっと優しくして…)

「アルトリアさん…んっ…」

 自分を苛(いじ)める痛みに倒錯(とうさく)的な悦びを覚え始めたガレスの耳に、少し離れた場所で愛し合う二人の声が聞こえてきた。

「ね、立香…そろそろ膣内(なか)に指、挿入(いれ)て…」

「うん…私もそろそろ…」

 そう囁(ささや)き合った二人は互いのスカートの中に手を差し入れる。

「「んぅっ!」」

 立香とアルトリアはまるでタイミングを計ったように同時に、先程までの喘(あえ)ぎより一段階大きく嬌声を漏らし、そして背筋を反らす。これまで以上の快楽が二人の体を揺さぶり、痺(しび)れさせているのが見て取れる。だが、二人の腕はまるで独立した生き物のように動き、お互いの膣内(なか)に指先を抽送させているようだ。

「んっ、んっ、んっ…あ、立香、りつ、か…良い、良いよっ!」

「あんっ…アル、トリア…あぁ、私も、すごい感じる、アルトリア…」

 そして二人はお互いの名を呼び、与えあっている悦びに酔いしれている。最早声を抑える事すら忘れた様子で、ひたすらに指を相手の割れ目の奥深くへと挿し入れ、それだけでは足りないとばかりに双丘を揉みしだく。

(あぁ、アルトリアさん、あんなに気持ち良さそう。そうだよ、だってこうやって擦(こす)ってるだけでもチカチカするんだもん。膣内(なか)まで入れられたら…アルトリアさんの膣内(なか)に私の…指なんかじゃなくて、もっと硬くて太い…男の人のあれを…あれ、を?)

 自らがアルトリアと愛し合っているという想像をしながら陰部を慰(なぐさ)める快感と、目の前で別の誰かがアルトリアを夢中にさせているという嫉妬でぐちゃぐちゃになったガレスの脳は、普段なら自分でも正気を疑ってしまうような思い付きをさらに広げる。妖精の生殖行為など人間の真似事に過ぎない。生殖器もただの飾り、こんな末端組織を作り替えるなど下級妖精にすら容易いこと…

(あの、アルトリアさんの膣を貫くような逞(たくま)しいおちんちんが私に有ったら…あそこでアルトリアさんに悲鳴を上げさせるのが…もしも、私なら…)

 常軌を逸した考えだ、女が陰茎(ペニス)を生やすなど。だがガレスはやろうと思えばできるという確信と、もしやりとげれば愛おしい可憐な花を自分が散らすことができるのではという希望に取り憑かれていた。その歪んだ情熱のまま、ガレスは自分の女陰(ほと)を見つめる。

(この私のオンナノコから…おちんちんを…)

 熱に浮かされた視線で陰部を焼き焦がさんばかりに凝視していると、腰がカッと熱くなる。そしてその熱は膣の奥から次第にせり出していき…

(できた…おちんちん)

 そしてガレスには自分でも驚くようなたくましい逸物が生えていた。

 

 ガレスは改めて自分の色白な肌に似つかわしくない黒ずんだ、心臓に合わせてどくどくと脈打つ思ったよりグロテスクな肉棒を見つめる。あまり愛着の湧かない見た目をしている。しかしこの逞(たくま)しいモノで立香の指遣いに遠慮なく嬌声(きょうせい)をあげるアルトリアを貫くことを想像すると、それだけで達してしまいそうな興奮を覚えた。

 衝動(しょうどう)に導かれるままにガレスが即席の男根に手を伸ばすと、生まれて初めての快感が肉茎から脳髄まで電流のように走り抜けた。初めての感覚に驚いたガレスはすぐさま肉棒から手を離してしまったが、その驚愕(きょうがく)は恐怖には結びつかなかった。むしろ生真面目な少女を堕落させるに充分な、甘い悦びに満ちた「その先」を明確に予感させる刺激だ。

(これ、スゴイ…いつものオンナノコ触るのとは全然違う…もう一度…)

「ん…やっぱり、触るだけで…んっ、あ、いやっ…気持ちいい…」 

 ガレスは今まで味わったことの無い快感に、しばらくの間アルトリアの事すら忘れて夢中になる。敏感な先端部をつついたり、肉竿を軽くつかんでしごいたりと、初めて親に与えられた玩具(おもちゃ)のように好奇心と悦楽の入り混じった心持で逸物を弄ぶ。

「ん…はぁっ、はぁっ…ん、もっと強くても、良さそう…」

 ペニスは時折おっかなびっくり触っていた淫肉よりもずっと丈夫なようだ。ガレスは少しずつ大胆になって肉棒を握りしめ、そして束の間意識の外にあったアルトリアの様子を窺(うかが)う。幸いガレスの油断した甘い叫びはお互いに夢中になっている二人には届かなかったようで、微かな星明りに魔術師たちの絹糸のような髪と整った白貌は自分たちの痴態(ちたい)をガレスに見せつけるように揺らめいていた。

「んっ…あ、立香…ね、胸ばっかりじゃなくて、キスも、頂戴(ちょうだい)…」

「いいよ、アルトリア…ベロ出して…んっ、ちゅっちゅっ…」

「んぅっ、ちゅちゅっ…ん、りつ、か…」

(二人とも、あんなに舌を絡ませて…あれも気持ちいいのかな…?)

 ディープキスを夢中になって続ける立香とアルトリアの様子に、せめて真似だけでもと思ったガレスは、右手には肉棒をしごかせながら豊かな膨らみを揺さぶっていた左手を口元に運び、人差し指を丁寧(ていねい)にねぶり回す。

「んふっ…ぺろっ、ぺろっ…ちゅっ、ちゅばっ…ん、ん~っ…あ…」

 本来存在しない男根から絶え間なく襲い来る快感で歪む視界の中、アルトリアと熱い口付けを交わす立香を自分に置き換えて指をしゃぶっていると、口元から一滴、二滴と唾液がこぼれ、僅かが偶然にも淫棒にふりかかる。今更汚れることなど気にしていられないガレスがそのまま右手を動かすと、唾液によって摩擦の和らいだ淫棒への刺激は先ほどとはまた違った悦びを生み出した。

「あ、これいいかも…もうちょっと…ん~…」

 偶然発見した新しい楽しみを広げようと、ガレスは醜悪な肉棒に顔を近づけて更に唾液を垂らす。

「ん…あっ、あっ、んぁっ…」

 試みが功を奏し、唾液が潤滑剤(じゅんかつざい)となってガレスの右手は更にペニスから快感を引き出す。

「んっ、あっ、いやっ…あぁんっ」

 アルトリアの膣に見立てた筒状の掌の内側を肉棒に行き来させるうち、ガレスは腰から不思議な予感がせりあがってくるのを感じた。勢いに任せてこの感覚を解き放てば、今までとは比べ物にならない快感と引き換えにこの甘美な時間は終わってしまう、と。ガレスはせり上がる射精感をこらえながらも右手を激しく動かし、左手で再び乳房を弄(もてあそ)ぶ。

 

 ガレスの孤独な自慰(じい)とは無関係に立香とアルトリアの時間は進む。

「んんっ…立香、立香…んぁっ、あっ、もっと…!」

「アル、トリア…あぁんっ、あ、やっ…あ、だめ、はげ、し…わた、し、一人で…」

「立香…良いですよ、そのまま…可愛い顔、見せてください」

 やはり立香よりもアルトリアの方が積極的に攻めているせいか、立香が先にオーガズムへの入り口に立ったようだ。立香の抑えようとする言葉を遮(さえぎ)って、優位に立ったアルトリアの愛撫(あいぶ)が激しさを増す。

「あっあっあっ、やっ駄目っあっ…んんん~っ!」

 ややあって、ひときわ高い声を上げた立香がビクンと体を硬直させると、アルトリアも責めの手を止め、優しく立香の頬を撫でる。

「ん…アルトリア、酷いよ…」

「ごめんなさい、でも可愛かったですよ。私も満足したいし、二回戦、します?」

「ん~ちょっと休憩~。ね、キスして…優しく…」

(あれがイクって事なんだ…なんだか凄いな…)

 実の所ガレスは自慰(じい)と言っても割れ目を適度に刺激する程度で、オーガズムの経験はない。初めて、しかも他人のそれを見て、手を動かしながら思わず身を乗り出してしまう。幸いすぐに気付かれる危険に気付いて元の位置に戻ったのが良かったか、二人が覗き見に気付いた様子はない。

(まだ続けるみたいだし…今度はアルトリアさんのあんな姿も…)

 それは思慕の相手が他の誰かと睦(むつ)み合うという事だが、初めて他人の絶頂を見た興奮と、堰(せ)き止めている射精感がさらに大きな快感を求めて止まない。

「はぁっはぁっはぁっ…ん、やっ…はぁっ…」

 休憩と言いつつ、仲良さげに唇を求め合う二人を見つめながら、ガレスはアルトリアの嬌声(きょうせい)と痴態(ちたい)を期待しながら、禁断の快感を自ら引き出し続ける。ペニスは痛いほどに張り詰めているが、この欲望を吐き出すのはアルトリアのオーガズムと共にと決めたガレスは、その時を待つべくペニスへの刺激を意図的に緩める。先ほどまでよりも優しい力加減で掴(つか)まれた肉竿はもどかしさを訴えるが、ガレスはそのもどかしさすらアクセントに、アルトリアのあられもない姿を期待して浅ましい監視を再開する。

「ん、いい…はぁっはぁっはぁっ…アル、トリアさん…」

「呼んだ?ガレスちゃん」

 

「え?…え?…え?」

 無意識の呼び声に後ろから返事があり、慌ててガレスが振り返ると、そこには先ほどまで反対の方向で体を重ねていたはずの二人がちょこんと屈んでいる。アルトリアは身なりを整えて悪戯(いたずら)っぽい笑顔を浮かべながら。立香はまだ乱れた衣装と蕩(とろ)けた表情のまま、ガレスのペニスを食い入るように見つめていた。

「え?」

 現実を受け入れられないまま、ガレスがもう一度向こうを見ると、そこには折り重なっている立香とアルトリアの姿は影も形もない。

「幻覚だよ、げ・ん・か・く。ガレスちゃんったら覗き見なんていっけないんだ~」

 どうやらガレスが見ていた二人は途中からはアルトリアが魔術で作った偽物だったらしい。そして二人はそっと回り込んで逆にガレスの醜態(しゅうたい)を見守っていた、ということのようだ。

 アルトリアは笑顔だが、ガレスにはその裏の怒りが透けて見える。当然だろう、自分たちのあられもない姿を見られ、あまつさえその光景に興奮して自慰(じい)行為にふけっているのを目の当たりにしたのだから。一方で立香の顔には怒りの色は少ない。アルトリアと違って我慢しているというのではなく、ガレスに有るはずのない男根に興味をそそられているようだ。

「あの、あの、アルトリアさん…あの、これは、その…」

 何とか弁解をしなければいけないと思うガレスだが、思考は上滑りするばかり。あまりの事にすっかり萎(な)えてしまったペニスの処置にすら思い至らない。するとアルトリアから指摘してきた。

「ねぇガレスちゃん、おちんちん隠さなくていいの?」

「へ?あの、これは…最初から付いてたわけじゃなくて、私女の子ですし、これは、その…」

「知ってる。私も同じことやろうと思えばできるし…ねぇ、私達に挿入(いれ)れたかったの?」

「え?いえ、そんなっ。そんな、事…」

 アルトリアからのまるで誘惑のような問いかけに、どう答えたらよいか解らずまごまごしているガレスを見て、アルトリアはまるで蛇のように舌を伸ばして自分の唇をなぞる。先の問いかけに加えた普段は見せないアルトリアの妖艶(ようえん)な仕草に、ガレスの頭はカッと熱くなり、冷めたはずの性欲に再び火が付く。

「わ、本当におちんちんって大きくなるんだ…」

 熱に反応して再び状況もわきまえず勃起を始めたガレスの男根に、思わずといった様子で立香がコメントする。その邪気の感じられない感想に、逆に叱咤されたような気がしたガレスはなんとか事を収めようと謝り倒す。

「すいませんっ。すぐ、消しますから!」

「待って、ガレスちゃん」

「…え?」

「立香、おちんちん…興味あるんだ?」

「え、うん…初めて見るから…」

「じゃあさ、触ってみたら?」

「ア、ア、アルトリアさん?何を?」

「だってさっきまであんなに夢中になってたのに、今更無かったことにするなんて大変でしょ?立香もおちんちん、興味津々みたいだし…」

 そう言うとアルトリアはガレスの返事を聞くことなく、穴が開くほど熱心に見つめている立香の肩を叩く。合図を受けた立香は四つん這いでガレスに近付き、ゆっくりと股間に手を伸ばしてくる。逃げるべきだという思考に反して足が地面に張り付いたようなガレスは、半泣きになりながら立香に翻意(ほんい)を促(うなが)す。

「立香さん、落ち着いて!おちんちんなんて…触っちゃダメですよ!」

「落ち着くのはガレスちゃんだよ、あんまり大きな声出したら皆来ちゃうよ?」

 アルトリアの指摘に思わず口を塞ぐと、まるでその隙を突いたように立香の手がガレスのペニスを握った。

「んぁっ!」

「え、ごめん、痛かった?」

「いえ、そうじゃなくて…」

「気持ちよかったんでしょ?立香、続けて続けて」

 後ろからささやく声に勇気づけられたように、立香はガレスの男根をしごき始めた。無論ペニスを初めて触る立香ではしごくというよりそっと撫でているようなぎこちなさだが、自分でしていた先程までと違う、快感が予想できないという状況はガレスに実際以上の興奮を与える。結果中途半端なサイズだった屹立(きつりつ)は徐々に太く硬くなっていく。その反応に気を良くした立香はだんだん大胆になり、それに合わせてガレスの快感が思考に占める割合も大きくなってくる。

 だが、今はアルトリアがガレスの一挙一動を観察している。愛しい少女に見つめられながら、他の女の手で与えられる快楽にあえぐ姿を見られるのはまるで拷問のようだった。

「あの、アルトリアさん…見ないでくれませんか…?」

「だ~め、半分は覗いていた罰なんだからね、ガレスちゃんに拒否権は有りませ~ん」

「アルトリア、もう半分は何?」

「私だって見るの初めてだもん…ねぇガレスちゃん、手だけで満足?」

「え?アルトリアさん、何を…」

「立香、前わたしのいやらしい所舐めてくれたよね、ガレスちゃんのも…」

「ふぇらちお?って言うんだっけ…アルトリア、見たいの?」

「そう言うの?見たい、見たいです」

「ふ~ん…アルトリアのえっち。でも解った、じゃあガレス…」

「え?え?そんな、だめです、立香さん、そんな所、汚いです…」

 思わぬ成り行きに思わず腰を引こうとしたガレスだが、長時間の快感に足元をふらつかせるばかりで、むしろ立香が腰に回した手に支えられる始末。そのまま立香はガレスの醜悪な逸物(いちもつ)にキスの雨を降らせた。

「あっ!ん、んぅ!」

「やっぱり手でするより気持ちいいんだ?今度はじっくり舐めてみるね」

「あ、ひゃん、や…やめ、て、ください…」

 実際のところ適切な力加減を覚え始めていた手での愛撫(あいぶ)の方が快感は強かった。だが、男性器に女性が唇で触れるというのは精神に強い刺激を与える。衝撃も覚めやらぬうち、ガレスは立香の唾液でぬるりと滑る柔らかな舌の感触に頭がくらくらした。

「ん、ちゅっ、ちゅっ…ぺちゃ、ぺちゃ…」

「わぁ、立香、なんかやらしぃ…」

「やらせておいて…ん、ちゅっ」

「あん、やぁ…立香、さん…」

 立香が肉棒を舐めるのに慣れ始めていたのと同じく、ガレスも少しずつ舐められることに慣れ始め、思わず「もっと」とより大きな快感を求めようとして、慌てて口を閉ざす。だが、傍らでじっと見つめていたアルトリアはそれに気づいたのだろう、立香に更なる奉仕を促す。

「ねぇ立香、ガレスちゃん、それじゃ足りないみたいだよ」

「そうなの?ガレス、どうして欲しい?」

「え?いえ、大丈夫です、充分です、立香さん」

 ガレスには「どうして欲しいか」は解っている。しかしそれは立香に負担をかけるし、何よりアルトリアの前では口にしたくなかった。だがアルトリアはまるでガレスの心が見えているように、次に何をすれば良いか立香に明かす。

「おちんちん全部を口の中に入れてあげて、立香。それで先っちょを舐めたり口の中で擦(こす)り付けたり」

「ん、わかった…ん~…ひょう?ふぁれす」

「んぅっ!はぁ、はぁ、はぁ…」

「ガレスちゃん、気持ちよさそうだよ。立香、続けて」

 立香の口内に飲み込まれたガレスの男根は、今度こそ溶け落ちそうな快感をガレスの脳に伝える。アルトリアに言われるまでもなくそれを察したかのように、立香はちょっと苦しそうにしながらも自分の口腔粘膜のあちこちで愛撫(あいぶ)を続ける。

「んっ、んっ、こう、ひゃな?ひょう?ふぁれす、ひもひいい?」

 立香の初めてのフェラチオとは思えない巧みさに、ガレスは完全に翻弄(ほんろう)され、がくがくと壊れた機械のようにうなずくのが精いっぱい。肯定のサインは口戯(こうぎ)に夢中になっている立香には伝わらず、あれこれと試行錯誤する彼女の動きに絶えず新しい刺激を与えられるガレスは、アルトリアにその様子を見られていることも忘れて、思わず自分から腰を振って立香の喉に肉棒を突き入れてしまう。

「ん!げほっげほっ…」

「あぁっ!立香さん、ごめんなさい…」

「うん、大丈夫。ちょっとびっくりしたけど…もっと深く咥(くわ)えた方がいいの?」

「い、いえ、そんな…」

「ガレスちゃん、あんな夢中になってたのに遠慮しちゃって。立香、頑張って」

 夢中になっていた。アルトリアの目の前で。他の女に。アルトリアの言葉に純情を引き裂かれるような気持になりながら、なんとか立香から離れようとする。一方立香はコツを掴(つか)んだこの遊びを止めるつもりはないらしく、再び深くガレスの肉棒を咥え込む。

「んぶっ、んんっ、んはっ…はっはっ、ガレス、腰引かないで、今度は、ちゃんと、する、からっ!」

「んっ、んぅっ、立香さん、だめ、やっ…お願い、それ以上、はっ」

快感を与えようとする立香、逃れようとするガレス、二人の綱引きは本能にブロックされるガレスが劣勢に追い込まれていく。ただ肉棒を唇で追いかけ回すだけでなく、ガレスの小柄な体格に似合わぬぽってりとした尻たぶを掴(つか)んで引き寄せる立香の手の感触にも、ガレスは官能を感じて従ってしまう。

「立香、頑張ってるから、ご褒美あげます。ほら、ここを舐めたら…気持ちいいでしょ?」

そんな二人をただ見守るだけでは物足りなくなったらしいアルトリアが、立香に寄り添って耳の裏をねぶりあげる。

「あんっ!ちょっと、あうとひあ…しゅうひゅ、集中、出来ないから…」

「立香ったら、どうせ…ほら!」

 イタズラを制止しようとした立香の言葉を遮(さえぎ)って、アルトリアは立香のスカートの中に手を伸ばし、柔らかな茂みをかき分けて立香の女陰(ほと)を指先でくすぐる。

「あっ!ん、もう…」

「ほらこんなにベトベト。こんなにして、立香ももどかしくて堪(たま)らないんでしょ?」

 悲鳴を上げた立香に、アルトリアは指の間で糸を引く液体を見せつけるように突き出す。自分の愛液を見せつけられた立香はさっきまでガレスを翻弄(ほんろう)していた女とは思えない、年相応の少女らしさで赤面する。

「ねぇ、ガレスちゃんのおちんちん、そんなに美味しいの?」

 突然の質問に目を白黒させる立香の胸を汚れたままの掌で揉みしだきながら、アルトリアは再び立香の耳や首筋を舌で愛撫(あいぶ)する。立香はアルトリアから与えられる官能に喘(あえ)ぎながら、もう一度ガレスの剛直を咥(くわ)え直して口内で舌を絡ませる。

「あっ、んっ、立香さん、そんな…やめ、やめて…」

「んんっ、んぶっ、はぁっ…ガレス、遠慮しなくていいよ、ちゃんと最後までするから…んぶっ、んぐっ、おちんちんって、射精するまで収まらないんでしょ?」

「そんっ、な…そん、なこと、できません。立香さん、本当に…あぁんっ、駄目ですから…はぁん!」

「ガレスちゃん、遠慮しない遠慮しない。立香のあそこは私が気持ちよくするから、ガレスちゃんは立香の口の中にいやらしいお汁、しっかり出して」

 そう言いながらアルトリアは立香の茂みの奥をまさぐり続ける。本当なら自分がアルトリアにそうされたいと思いながら、しかしガレスは実際には立香の口淫に、堪(こら)えていた射精感が腰の中からせり上がってくるのを感じていた。

 この欲望に負けてしまえばアルトリアへの思慕が嘘になってしまうような気がして、ガレスは何とか堰(せ)き止めようとする。けれど立香はガレスの肉棒がビクンビクンと小刻みに跳ねる様子に、終わりが近づいているのを本能的に感じて、更に激しく唇、舌、頬を満遍(まんべん)なく使ってガレスを責め立てる。

 ガレスは最高潮に高まる性感に歪む視界の中で、意地悪な笑顔を浮かべながらアルトリアがガレスに見せつけるように立香の頬にねっとりと薄紅色の舌を這(は)わせるのを見て、思わず涙がこぼす。

「はぁっはぁっはぁっ…アルトリアさん、アルトリアさん、アルトリアさん…お願い、です…立香さんじゃなくて、私を…あっ、あっ、あっ…あ~っ!」

 嫉妬心を隠せなくなり、思わずアルトリアに自分を愛してくれるようにと口に出しかけた所で、とうとうガレスは立香の喉奥に欲望の塊を注ぎ込んでしまった。仮初の肉棒を通じて立香の口内に広がっていく粘りっこい液体の感触に初めての、しかも男としての絶頂を経験したことをガレスは自覚せざるを得なかった。自分の純情を裏切ってしまった悲しみと生まれて初めての極大の快感に、腰が砕けたガレスはそのままずるずるとへたり込んだ。普段のガレスの運動量からすれば大したことのない疲労の筈だが、立香の口から零れ落ちてなお未練がましく鈴口からどくんどくんと流れ出る精液は、ガレスの魔力を凝縮したかのようで、一滴ごとにガレスの体力を奪っていく。

「…ん…これ、あんまり美味しくない…ガレスには悪いけど、飲み干すのは無理かな…」

「どんなです?…うん、これは無いね…」

「アルトリア、口直しさせて」

「私たちも中途半端だったしね。ね、今度は私のを舐めてください。私は立香のを舐めてあげます」

「え?まだガレスが見て…あ、うとうとしてる」

「疲れちゃったみたいですね。きっと喘いでも起きませんから、派手にイカひぇて…くだ、ひゃい…」

「舐めながら喋らないで…んっ…ちゅっ、ちゅぱっ…」

 目の前ではまるでリタイアしたガレスに見せつけるように覗き見していた時よりも激しく淫らに求め合う二人。自分が立香とアルトリアの交歓のアクセントに過ぎなかったことに絶望しながら、疲れ切ったガレスの意識は闇に落ちて行った。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。