男は恥じらいに震えていた肉を鷲掴みにし、まだ濡れてもいない薄桃色の花びらに太ましい指を這わせた。
「んっ……ぅ、ううっ……いきなり、ですか……?」
「べつにペッティングやキスをしてもいいけど、それならお金を貰わないといけないな……けっこう高いけど、それでも僕の愛が欲しいか?」
「要らねーよきったねぇな……!あ、すいません、つい本音が……や、べつに本音とかじゃないんですけど……アハハ……!」
「……ふーむ……全く使い込まれてない、薄色のおま×こだな。舐めたさすら覚えるぞ……フンフン……!」
「うわぁ、キッショぉ……! 会話もできないクンニモンスターかよ……こういうのマジで無理なんだけど…………最悪……」
嫌悪すべき悲しきモンスターに、鼻息が当たる距離で秘部を凝視され、ぷにぷにと股肉の柔らかさを堪能されるすいせいがたまらずに身じろぎをする。
その無粋な動きを制するかのように、男はガッシリと尻肉を掴み、指で花びらを捉えて――くぱぁっ♡と乙女の花園を割り開いた。
「っ……!? は、鼻息、かけないでくださいよ……ぁっ……♡ はぁっ……な、生温かいの……キモい……から……!」
男はすいせいの言葉を気にかけることなく、夢中になって歌姫の秘部を観察していた。
その仕草や視線は、まるで音楽家が楽器を品定めするときのように高尚で鋭いものだった。
「ふむ……淡い色のヒダはカタチが素晴らしいし、陰唇もグラビアで性的かつ綺麗に映える程良い膨らみ具合だなぁ。肝心の中身はどうかな?」
「言い方が悪趣味すぎだろ……っていうかちょっと、待って……さすがにナカはまだ、心の…………っ……あ、ぁあああっ……♡」
すいせいの股で咲いた花を弄り倒した指が、小さく開いていたクチの中に進入していく。まだ濡れてもいない粘膜を傷つけないように、くりくりと指を回すようにほじりながら膣肉を探った。
「うん、うん。やっぱり処女ではないが……ほぼほぼ無調整だな……? 粗チンでテクなしの彼氏とは上手くいかなかったの?」
「はッ――はァ!? な、なんでそんなこと……誰にも言ってないっ……のに……うっ……ぁ……♡」
「触ればわかるさ。こんなの未経験と変わらないだろう……かわいそうに。セックスの快感を知らないまま、男の陰がタブーとされる業界で真面目に生きてきたのか」
「よ、余計なお世話っ……はぁっ……♡ くっ……うぅうっ……!♡ そんな、ところ……弄ぶっ……な、ぁあああっ……!♡」
高潔に佇むすいせいも、芸能界に殴り込む前は……大きな夢を持っている〝普通の女の子〟だった。
来場者4人(身内が3人)だった小さい定期ライブの帰り道。駅前で自作曲の弾き語りをしていたストリートミュージシャンと意気投合をし、程なくして、恋仲兼パートナーとして〝契り〟を結んだ。
オリジナル楽曲を演奏する男に合わせて、女が感情を乗せて歌をうたう。その世界でひとつだけのハーモニーは、音楽と共にある非日常の中で、すいせいの心を恋と情熱に燃やさせた。
しかし……男との情事は、AVで見ただけのガサツなペッティングに、小さめのペニスを突き入れるだけの単調かつセックスを繰り返すばかりで、すぐにマンネリ気味になった。そして、ナマ中でヤりたいだけの男側の性欲発散にしかならなくなった。
……それだけなら問題はなかった。何よりも合わなかったのは……男は自分の才能を特別視しており、『成長しよう』という意欲がとても薄かったことだ。そのうえ、すいせい以外の女と〝カネとカラダの援助関係〟にあったことも発覚した。
音楽性や向上心、身体の相性、そして精神性。全てが最悪だった相手と涙の刃で縁を切り、すいせいは単身でがむしゃらに努力を続けることになった。
地道な地下アイドル活動を続けているときに今の事務所にスカウトされ――現在に至る。マトモな男との交際・性交経験がなかったという男の指摘は、すいせいの強い心を大きく波立たせた。
男はその緊張を悟ったのか、すいせいの秘肉を探る動きを少し変えた。お腹側にあるざらついた部分――Gスポットをトンっ♡トンっ♡と撫でたり、揉むようにこね回したりして、疼いていたクリトリスを裏から刺激し始めた。
「くっ、あっ……♡はぁっ……は、ぁあああっ……!♡ い、今……そこ、グリグリして……っ……♡ それ、何をしてるんですか……?」
「……まだ何もしてないよ。君のおま×こを慣らしているところだし」
「こ、これで……まだ、何もしてないって……!? は、早く、ヤッてよ……! う、ぅうううっ……!!♡」
すいせいは艶めかしくお尻を振って、身体の内部を弄られる不快感と……微弱に走る、もぞもぞとした性感に抵抗する。ロクに開発されていない膣内でも官能が震えてしまう、確かな刺激が少女の困惑と焦燥を誘った。
しかし、男のスローペースな手淫はなかなか次の段階に進まない。あちこちの肉ヒダをペロリとめくり、指先をコリコリと引っ掛ける動きを繰り返し……時間をかけて、緊張していた膣をほぐし、膣口からとろりとした潤いを垂らさせた。
「はぁっ……はぁ……♡ ま、まだ、ですか……? そろそろ……終わってほしいんですけど……!」
「せっかちだなぁ、ヤリマンになるぞ? ようやく柔らかくなってきたところなんだ……これから本格的に始めるんだよ」
「う、ウソだろっ――えっ!?♡はっ♡あっ♡あっ♡ま、って……なに、これっ……ぇっ……!?♡」
すいせいの肉壺の中で温まった男の手指が、手淫に激しさとねちっこさを増させた。にゅぽにゅぽと空気と蜜を混ぜた音を漏らしながら、少女の秘部に『じーん』と響く、年代物の楽器が奏でる音のように深みのある快感を生み始めた。
「マ×コも楽器も同じだ。優しく、しつこく……こってりとイこう。これがホンモノの手マンだよ、星街くん」
「し、知らないからっ……♡ あっ、んんっ……♡そ、そんなの、男が勝手に――ふぎゅっ♡うっ♡にゅううっ……!!♡」
しっとりと粘液を絡ませ始めた蜜肉は、別の生き物のように這い回る指を受け入れてしまっていた。ゆるんだ膣口から溢れる愛液の量は、与えられる刺激に応じて比例的に増していき……5分後には男の手をべちゃべちゃに汚したうえ、床に恥ずかしいシミを作るほど恥汁を漏らしていた。
(なんでっ……なんで、こんなに……! ずっと、手マンされてるのに……快感に、慣れてくれないんだ……!?)
男の手淫は激しくもなければ、そこまで上手くもないように感じる……が、すいせいは全身から汗を湧かせ、肌を魅惑的に輝かせるほどに興奮しきっていた。
『たかだか手マン。どれだけ気持ちよくても、性感はいずれ慣れるだろう』とタカを括っていた、狭い世界で生きてきた歌姫が未知の責め苦に喘ぎ散らす。
「あっ♡あっ♡く、ひぃっ……んっ♡あ、ぁあああっ……!!♡ きゅっ、うっ……ぅうううっ……!♡」
「いいね。艶っぽくて良い〝音〟が出る。高すぎなくて心地いいのに、それでいて星空のような透明感もある……これは思った以上にスジがいいな」
男は執拗に膣肉をこねくり回し、すいせいのお尻を突き上げさせ、ふくらはぎをヴァイオリンの弦のようにピンと張らせた。
愛液の飛沫が顔にかかる距離で、粘液と粘膜が擦れる音や、少女の切ない嬌声だけに耳を傾ける。衣擦れや手がガラスを滑る音、カクカクと快感に震える足踏みの音……さまざまな雑音を排除して、カクテルパーティー効果をフル作用させて〝星街すいせいの音〟だけを聴いていた。
「はぁっ……あ、ぁ゛ああああ……っ……!!♡ も、ぉ……終わってよぉ……っ……ぅううっ……♡ こ、こんなの、何の意味がっ……あぁああっ……!!♡」
すいせいはガラスに突いた手を握り締めて、反射して映る自分の顔を見つめる。赤らんだ頬に伝う汗、快感に垂れる口角と目尻……そのどれもが、自分だとは認めたくないほどにとろけていた。
(やだ……いや、だぁ……! 私……こんな、キッショい男に……感じさせられて……アイドルが晒しちゃいけない、顔で……あぁああああ……!!)
その悪い夢を掻き消すように……すいせいは、熱く湿った喘ぎ声で視界を白く曇らせる。それでも現実の冷たい風は、手淫で火照った身体に不気味な心地良さを無情に与えてきた。
すいせいがどれだけ抗おうとも、自分が恋人でもない男に股間をまさぐられ、快感に喘いでいる事実は変わらない。神聖なスタジオに、溢れる汗と愛液がこぼれ落ちて……悪夢が現実であることを示す証拠として、体液による淫靡な水濡れを刻んでいった。
(……あれ……? 私……なんで、こんなことしてるんだっけ……? 会ったばかりの男に、マ×コ触らせて……こんな……感じちゃって……何を……?)
いつまで続くかわからない辱めを受けて、悩ましげに腰をくねらせて。すいせいは、人生で得たことがないほどの快感に悶えて嬌声を漏らしながら、頭をボーっとさせていく。
何も知らず、熱にうなされるような恋に落ちた男からは与えられなかった……切なくて、溺れるような充足感。それは、すいせいの身体と心をドロドロに融かして、ひとつに再構成するような、新鮮すぎる刺激に満ちていた。
まるで――心の底から惚れ込んだ歌に、ヘッドフォン越しに耳を抑えて、音の世界へ沈み込むような……あの陶酔感に似ている。その甘美を理性が拒まずに受け入れてしまえば、二度と手放せないほどの快さ……それが、膣から足の爪先やつむじまで浸っていくようだった。
膣肉を好き勝手にほじくられ、『女としての悦び』を教え込まれている。すいせいはそのことに気づきながら、涎や舌を垂らしてしまうほどの快感の大波に、どうしても逆らえなかった。
「……そろそろいいか」
「は、ぁっ……ぁあんっ……!♡ い、いま……何か、言いましたか……?」
「ん、いや、なにも。ところで、星街くん……ちょっと真面目な話をしてみるか」
「ふひ……ぃ……♡ こ、こんな……ぁっ……♡て、手マン……されながら、真面目になんて……ん、ぅうっ……!♡」
「こういう状況じゃないと、ちょっと話しにくいコトでね。君にとって悪い話ではないことは保証するよ」
「い、意味、わからっ――んっ♡ぐぅう……♡」
「……君はここに来たとき……わずかに期待していただろう? 『枕営業を要求している』と思い込んだ僕を、歌唱力という実力で魅了し、無償で楽曲制作の約束を結ぶ……そんな、都合の良いことを妄想していた……違うか?」
「――ッ……!!」
夢中になって快感を味わっていたすいせいが、震わせていた身体をギクリと硬直させた。その目論見が上手くいかなかっただけに、見透かされていたことへの衝撃は大きなものだった。
「むはは! マ×コをキュッと締めて認めるとは、なかなかにいじらしいね」
「はーっ……♡はーっ……♡ ち、違うっ……違い、ますから……! 私は、そんな……あっ♡やめっ……♡そこ、はぁっ……♡あぁああ……ッ……♡」
ぬじゅぽっ♡じゅぽッ♡じゅッ♡ぐぽぉっ♡ ちゅくちゅくちゅくっ♡
男は手淫のリズムに緩急をつけながら、切ない悲鳴を上げている膣肉を責めるようにいじめ抜く。神経に直結している敏感な粘膜をこそぐようにほじくり、女体と精神を快感で揺さぶり、内部から凌辱していた。
「隠そうとしなくていいよ。それは、誰もが通る道なんだろう……ここに来た女の子たち全員が期待するほどの〝ありきたり〟だからさ」
「ふ、ぅうっ……ん、ぅうっ……!♡ あ、ありきたり……? こ、こんな……狂った手マンが……?」
「そ。君と同じことを考えて、僕の前提を覆すことができなかった女なんて何人もいたよ。今ではその名を知らない人がいないほどの一流歌手に、覇権アイドルグループのリーダー……手マンを受け入れた彼女らも結局、君と同じように嬌声を漏らして、濡れた股間を疼かせながら帰っていったのさ。ハッキリ言って……『つまらない』……こう思ったね、うん」
「…………く、うっ……!」
すいせいは嬌声を噛み殺すだけでなく、溢れ出そうになった悔しさを奥歯ですり潰した。それは、同じ境遇に陥った先人たちの苦悩や屈辱を慮ったわけではなかった。
(……私より、先に同じことを試みて……同じように恥辱を受けて……既に、スターダムにのし上がった人がいる……? それなのに……私は、同じことを周回遅れで繰り返して……このままで、本当にいいの……?)
あんなに悩んで、こんなにも耐えがたい辱めを受けているのに……自分では決死の選択で進んだ未来を『つまらない』と一蹴されてしまった。この無力感は、力いっぱいの歌唱に感じた自分なりの手応えを、まったく認めてもらえなかったときに似ていた。
オーディションで審査員からかなりの好評を得たのに合格しなかった。音程を一つも外さず、感情を乗せて歌いきったのに『全然ダメ』と酷評されたうえに悪い部分を指摘された。そのような、『自分では気づくことすらできない未熟さ』を痛感したのだ。
男の口から嘘をつかれている気配もない……『まだ何も特別なことをできていない』という事実は、負けず嫌いで自信家なすいせいにとって、ハゲデブオヤジに大事な秘部を弄り回されるよりもキツイ屈辱だった。
「――でも、そうだなあ」
現状の閉塞感に強い不安を覚えていたすいせいの耳に、男のわざとらしい、溜めに溜めた言葉が届いてしまった。
「あの子たち、みんな手マンを受け入れるだけで終わっちゃったんだよな。僕の個人レッスン……1ピストン5万円の調律を受けた人はいなかったね」
「……はぁ……は、ぁ…………え……?」
「……どうする? 君も、あの子たちのように……たかだか〝一流〟で停滞するか?」
ぐじゅっ♡ぬちゅっ♡ じゅぐ……りゅぽっ……♡
「それとも……スターダムなんて比べ物にならない、〝君だけの高み〟を目指してみるか?」
――じゅぐ、ぐぷっ……♡ ぬちゅ、ぬちゅ……♡
「っ……ぁ、ぁああっ……♡ はーっ……♡ は、ぁああっ……!♡」
瞳を狭めたすいせいは、快感と興奮を混ぜた激情に呼吸を荒くさせていた。
心の中に迷いが生じる。さまざまな感情が満ちていた水面に1滴……たった1滴の刺激が落ちただけで、すいせいの中から平静さが……常識、理性……大切なものが、ボロボロと欠けていく。
「……っ……で、でも……あなたとセックスをシたところで、何かが変わる……なんて……」
「……むはは……! それじゃあ、君にも感じさせてあげようか」
「んっ……く、ぅっ……♡ はっ……はぁっ……あっ♡なにっ♡あっ♡あっ――あぁっ!?♡」
ぐじゃっ♡ぞりゅうっ!♡と、すいせいのGスポットが強く擦り上げられたとき――電流のように背骨を走り抜けた性感が、少女の全身を支配する。
喉や胴体だけではない、身体全体を楽器のように震わせて発した嬌声。その官能的な響きは、振動を伝える空気すら支配するように――美しい波形がピンと張っていた。
鍵盤を叩いて協和音を弾いたときのように、心と身体に馴染んで感情が震撼するほどの快感が空間を包む……それはまるで、聴覚の誘惑。スターの座に届き得る歌姫が、これまで感じたことのないほどに力を持った〝艶音〟だった。
「……おおっ……! やっぱり、僕の見込んだ通りだった……それにしても、見事な……!」
(……な、に……今の感覚……? なんか……身体の中で……何かが……『噛み合った』……?)
「どうだ、星街くん。今の発声――〝気持ちよかった〟だろう?」
「はーっ……はーっ……ぁっ……あぇ……?♡ い、いまの……どういう、こと……んっ……んっ♡ぅううっ……!♡」
膣をほじくる手を右に擦り、左に抉り、また右に肉波を打たせる。巨匠の指がメトロノームのように正確なリズムを刻み、すいせいの弱点を撫で続けた。
すいせいの頭に、先ほどの艶音を覚え込ませるように。はたまた、愛用する楽器を〝調律〟するように――男の指は、少女の膣から均一な音が出る強さを探っていた。
「あっ……あ、あっ……♡ あのっ……これ、今っ……なに、して……?」
「君も薄々感じているだろう? 先ほど発した嬌声の、艶美でハリのある音波……甘美なまでの響き……もしアレを、君の歌に組み込んだら……?」
「……~~っ!?♡」
緊張していたすいせいの背筋がピンと張り、膣で生じていた快感をじわじわと膨れ上がらせていく。
――『気持ちいい』。そんなの、絶対に、気持ちいいに決まっている。
こうして淫肉で味わう刺激や、レコーディング終わりの達成感。これまで感じてきたそれらの快感なんて、目ではないほどに圧倒的だろう。
「あっ――あっ♡ だめ……そんなの、だめ……想像、しただけで…………――【あッ】――♡」
再び、その一音に全てが集約し……〝ひとつ〟になる片鱗が見えた。
それはまるで、無音の部屋で音叉を鳴らしたときのような――無限に澄み渡る、快感の刺激。他者と分かち合うことができないはずの〝個人の感覚〟を結び、共感を得られる……この世に存在してはいけない、奇跡の音。
興奮した細胞と忙しない電気信号が性感という刺激で共鳴し、嬌声と同じ〝空気の揺らぎ〟を生みながら――八の字筋が勝手に収縮し、子宮頸部からドロついた粘液が溢れ出した。
歌唱だけに、しゃにむに注力してきたすいせいは、その予感と期待から目を背けることができなかった。高揚した心がバクバクと高鳴り、全身に昂りを届けていく。
じゅわぁ、と音が聞こえるほど大量に溢れた脳汁。脳細胞が溺れるほどに分泌される脳内麻薬。気を抜けば白目を剥いてしまう……そんなレベルの快感だった。
「おっ、と……トロトロにほぐれたマ×コが悦んでるな。その反応で全てを察した……君には、僕の想像を越える素養があったようだ。どれ、もう一回やってみるか?」
「だ、め……です……! お、お願い……あんなの、何度も……味わったら……あっ♡まって♡それだめっ♡あっ♡はっ――あぁあああっ――!!♡」
ちゅくちゅくちゅく!くちゅっ♡くちゅっ♡ぬじゅぷっ♡じゅぱっ♡じゅっ――ぱぁっ♡
男の節くれだった手指が再び艶音を響かせると……膣内に溜まったメスの濃いニオイが掻き混ぜられて、膣口からムワリと甘酸っぱく香り立つ。甘味が増した果実のように、オスの興奮を誘うジューシィな刺激が男の股間をピクリと跳ねさせた。
「……む……! しかも……仕事中の僕が、無意識に興奮を覚えるほどとは……! 俄然、君に興味が出てきたよ……!」
「あっ♡あっ♡や、ぁああっ……♡ そこっ……そこ、ぉおおっ……!♡ あッ♡あっ――あ~ッ……!!♡」
忌避すべき異物を孕んでいるはずの下のクチを、きゅう~っ♡と歓喜するように締め……性感で破裂しそうだったすいせいが絶頂に達した。狭まった尿道口から透明な液を噴き出し、肉体の鎖で重たいはずの身体を軽くさせていく。
身体が真っ白な絶頂に舞い、透明な旋律が喉から溢れた瞬間――音の世界に浸る陶酔に、歌をバッチリとキメたときのような――空へ羽ばたくような、果てしない爽快感が合わさった。
――気持ちいい。『気持ちいい』が止まらない。掻き混ぜられる膣から、喉から、溢れて――ぶるるるるッ!――と、すいせいにエクスタシーを越えた解放感を弾けさせた。
「……うん……いいね。いいよ。その調子だ……その〝音〟だッ……! ツンとした張りがあって、まろやかな可愛らしさがあるのに、星のようにきらりと輝かしい音だ……!」
潮の水滴を垂らしてガクガクと痙攣する尻肉を、興奮した様子の男が褒めるように撫でさする。その無作為な愛撫は、すいせいが感じている余韻をふんわりと融かし、より濃厚でとろみのある浮遊感を生み出していた。
ぜえぜえと息を切らして、時折電流が走ったように身体をビクつかせるすいせいが、汗だくの頬から一滴の雫を落とす。その小さな刺激が……すいせいの中で張っていた理性の糸を、ぷっつりとちぎった。
「……は、ぁ……♡ は、ぁああ……♡ …………い、します……」
「……ん? なんだって?」
「……こ、個人レッスン……お願い、します……!♡ あ、ぁ……♡今の……イッちゃう、歌い方……感覚っ……ぅううっ……♡ じ、自分の、モノに……はぁっ……ハァっ……♡」
「いいのかな? さっきも言った通り、1ピストン5万円だよ? 値引きもしないし、作曲には何も関係がない……君に仕事を紹介するわけでもない。それでも、僕のチ×ポが欲しいのか?」
男はパンツを脱ぎ捨てて、既に屹立していたズル剥けのペニスを取り出した。黒々とした巨大な肉幹には青い血管が浮き出ており、赤黒い亀頭からは我慢汁が溢れている。
そのグロテスクなイチモツを見たすいせいは、生理的な嫌悪をたしかに覚えたはずなのに――その不快感を覆い尽くすほどに湧き出た、抑えられない興奮に身震いをした。
「は、はいっ……おかねなら、いくらでも……はらいます……♡ その、えっぐいチ×ポで……私に……歌い方を、教えてください……っ……♡」
最初に聞いたときは、どうしようもない自惚れだとしか思えなかった狂気の提案だった。
しかし、今のすいせいには、その個人レッスンが持つ価値を認識できてしまっている。
歌に、真剣に向き合っていたからこそ……あの快感を味わってしまったすいせいは、ガラスに顔を押し付け、その両手で……くぱぁっ……♡と自分の股間を割り開き、ペニスを媚びてしまった。