誤字脱字があったらごめんなさい。
あるよく晴れた日の夕刻。
ロドス・アイランド製薬本艦の宿舎傍の廊下で、ドクターは大きく伸びをしながら歩いていた。
窓越しに床を照らすオレンジ色の西日がじんわりと体を温めていく。
今日は仕事が早く終わったのでのんびり映画でも見ようか。そう思って足早に自室へと向かっていた彼だったが、角を曲がった瞬間、見慣れた姿を床の上に見つけた。
鮮やかな赤の長髪が床に投げ出され、黒い衣服に覆われた肢体がぐったりと横たわっている。
「・・スルト!?」
彼女の名を呼び、慌てて屈みこんで上体を起こす。耳元で呼びかけようとしたが、彼の耳に届いたのは穏やかな呼吸音のみであった。
「あれ・・・・眠ってるだけ・・?」
規則正しい息の音と苦しみを一切感じさせない表情。すやすやと眠る彼女を見て、ドクターは安堵の息を漏らした。
取り敢えずは無事そうだ。だが、何故こんなところで眠っているのだろう。表情はいたって穏やかでただ眠っているように見えるが、廊下で倒れ込む様にして眠っているという事からして何等かの異常事態が起こったものと思われる。と、するとやはり医療部へ送り届けたほうが良いだろうか。そう考えて彼女をおぶろうとした時、彼女が小さく声を漏らし身動ぎした。
「ん・・・・・んぅ・・・?・・・・・なんだ、あんたか。」
アメジストの瞳がぱっちりと開き、二三度瞬きした。
「あぁスルト、起きたのか・・・。大丈夫か?具合が悪いのかと思ったんだが。」
彼女は軽く上体を起こし、腕を伸ばしてから立ち上がった。ふらりと覚束ない足取りでゆっくりと数歩歩き、スカートについた埃を手で軽く払う。
「大丈夫・・・ちょっと酔っただけ。」
「酒でも飲んだのか?」
ロドスで度々行われる酒宴にも彼女は一度も顔を出したことがないので、スルトにしては珍しいなと思い、そう訊ねる。
「いや違う・・・アイスに、入っていた。」
彼女が首をゆるゆると振る。きまり悪そうに呟かれた言葉に、ドクターは暫く言葉を返せなかった。
「・・・スルト、ひょっとしてお酒に滅茶苦茶弱い?」
「・・・うるさい。だからあんた達の馬鹿騒ぎにも行かなかったのに・・ホントに最悪。」
眉間にしわを寄せ、彼女は溜息をつく。酔っているせいか、悩まし気な表情のせいか、普段の覇気が薄れているように思えた。
「本当に大丈夫か?必要なら医療部まで送っていくぞ。」
「医療部に用はない。でも・・・あんたは別だ。」
彼女が小さく呟く。その発言の意味を考えるよりもはやく、スルトの腕がドクターの胸元に伸びてきた。
フードの胸元を掴み、そのまま引き寄せる。バランスを崩した彼の肩をもう片方の手で支え、スルトは乱暴に唇を重ねた。
僅かに酒の匂いがする。そのまま押し付ける様に、擦り付ける様にぐりぐりと唇を寄せてくる。
慌てて彼女を引きはがそうとするが、前衛オペレーターの膂力に敵うはずもなく。
ぎこちないキスを終えて彼女が唇を離したのは暫く後の事であった。
苛立ちを浮かべた瞳は潤み、頬が先程よりも紅い。
「っ・・・はぁ・・・スルト・・?一体どうしたんだ・・・」
慄きながら問うと、彼女の眼光がひと際鋭くなった。
「知らない・・・!起きてからずっと身体が熱くて、腰の奥が妙な感じがして・・・あんたを見ると・・・」
そこまで言うとスルトは口を止めた。頬を赤らめ、目を伏せて舌打ちをする。
「・・・とにかく、今は私に逆らわないで。ごたごた質問するのも禁止。どうせあんた、力じゃ私に敵わないんだから・・・暫く大人しくして。」
今にもこちらに食いかかって来そうな程気が立っているのがわかる。思わず首を縦に振ると、スルトは溜息をついて再び身体を寄せてきた。
爪先立ちになり、スルトはもう一度ドクターと口を交えた。廊下の壁に追い詰められ、甘んじて彼女の求めに応えながらも、ドクターは彼女を鎮める術を考えていた。
恐らく彼女は一種の発情状態にあるのだろう。フェリーンやペッロー、ループス等の種族には発情期というものがあり、その期間の彼らは一種の興奮状態に置かれるというが、その状態と現在のスルトの様子は酷似している。サルカズに発情期があるとは思えないが・・・恐らく慣れない飲酒がトリガーとなったのだろう。酒に催淫効果はないのだろうが、スルトの体質の特異性や、彼女が鉱石病に罹患している事をも鑑みると、アルコールによる酩酊が何か脳に影響を与えたものと考えられる。とりあえず、彼女が発情状態にあるのだとすれば、その性欲を発散させるのが最も手っ取り早い手段であろう・・が。
彼はスルトを見下ろした。
唇をぎゅっと押し合わせ、何度も擦りつけてくるものの、一向に舌を挿れてくる気配もなく・・・キスも力任せの拙いものだ。この様子から察するに恐らく・・・彼女は性的な事について全くの無知なのだろう。これでは、自分で発散させることすらままならない。
「んむ・・・っ・・・スルト・・・一回放してくれ・・・んぐ・・逃げないから・・」
「っ・・はぁ・・・何?手短に話して。」
「スルトは・・・その、ディープキスも知らないだろ・・?」
「・・・何それ。キスに種類があるだなんて聞いたことないけど。」
やはりか。自分も性的な事に詳しいわけではないのだが・・・。
溜息をついて、丁寧に説明する。
スルトが置かれている状況について軽く触れ、性的欲求を発散させれば解消される筈だと述べる。
そして、性的な事には順序があり・・・キスだけでどうにかなるものではない、という事も。
説明するにつれ、スルトの双頬にじわじわと赤みが差していく。
「・・・もういい。大体わかった。」
襲った相手に正しい手法を教わるのが恥ずかしいのか、彼女の声が震えている。
「・・・私にそういうのを教えたって事は、あんたも嫌じゃないって捉えていいよね。後で何か言っても聞かないから。」
そう言うや否や、スルトはもう一度顔を近づけてきた。今度は、唇の位置をちゃんと確かめる様に・・・丁寧に合わせて、舌を隙間から差し込んでくる。ドクターもまた彼女に応じて舌を重ねる。
ちゅ。ちゅく・・。静かな廊下で微かに水音が響く。
彼女の舌はざらりとしていて先端が尖っており、舌裏を舐められるとくすぐったさにぞわぞわとしてしまう。ぎこちないものの必死に舌を絡めて来るスルトに応えているうちに、二人の唾液と息が混ざり合い、酸欠気味になっているのも相まって脳裏が少しずつ本能に侵され始める。
上下に舌を擦り合わせ、舌の表をぐりぐり、とぶつけるように撫であう。
貪る様な彼女の動きに合わせているはずが、いつの間にこちらから彼女の舌を求めているかのような・・・。
息苦しくなったのか、彼女が不意に顔を離した。二人の唇の間に架かった透明な橋がすぅ・・と伸びてふつりと切れる。
「はぁ・・・・♡っ・・・・///」
スルトの息が荒い。彼女の体温がこちらまで伝わってきそうだ。熱を帯びた視線がこちらに射かけられ、一部のサルカズ特有の縦長に尖った瞳孔がきゅっと細くなる。
「スルト・・・一応聞くが、満足は・・・まだしてないよな?」
「ふんっ・・!わかってるなら一々聞かないで。・・・まさかあんた、今更逃げようだなんて思ってないよね。」
「いや。ただ・・この先をするなら流石にここはマズい。場所を変えたほうが・・・。」
「言われなくてもわかってる。四の五の言わずについてきて。」
苛立ちを抑えながらスルトはドクターの腕を乱暴につかんだ。そのまま彼の手を引いて自室へとつかつか歩いていく。
ドアを開け放ってベッドの方へドクターを押しやると、そのまま扉に鍵をかけた。
「なに座ってるの。さっさと靴脱いでベッドにあがって。」
不機嫌そうに眉根を寄せながら彼女が顎でベッドの中央を指した。
シンプルな白いシーツからは、女性らしい甘やかな香りがほんのりと漂ってくる。スルトも年頃の女性なのだ、という事などとうに知ってはいたものの、この様な形で改めて知らされると・・・妙に居心地が悪い。もぞもぞとベッドの上に上がると、彼女がすぐに覆いかぶさってきた。
彼女の手がドクターの頭の横に置かれる。押されたシーツが沈み込み、マットレスが軽く音を立てた。
彼女の赤い髪が体の脇から垂れ下がってくる。
「・・・もう待ったは聞かないから。私がする。あんたはただそこで大人しくしてて。」
彼女の指が胸元のベルトにかかる。軽い金属音と共に彼女の胸元が開け、汗の雫を薄らと浮かべた形の良い乳房が顕わになる。やや離れ気味の双丘が解放され、彼女の動きに合わせてゆさゆさと揺れる。丸みを帯びた胸の先で、薄いベージュの乳輪と淡い桃色の乳頭がその存在を主張していた。
手を下の方へとおろし、腹部に巻かれたベルトを解く。そのまま彼女はするりと服を脱いだ。シーツの上に落ちたワンピースドレスを持ち上げて椅子の上に放る。普段は裾の広がったスカートに覆われ形すらうかがい知ることのできなかった豊かな腰がぷるん、と跳ねた。ニーハイソックスまで脱ぐのは流石に煩わしいのか、彼女はそこで手を止めて彼のもとへとにじり寄ってきた。
「はぁ・・・全く。なんであんたなんかと・・・」
「おいおい・・・私を襲ったくせにやけに不服そうだな。そんなに嫌か?」
「・・・嫌だったらしない。でも、あんた以外にこうできる人なんて私にはいないから。それだけ。」
彼女の手がドクターのローブの前を暴く。荒い手つきで衣服をずらし、彼のものを露出させた。
「ちっ・・・まだこれじゃ挿れられないな。ほら、さっさとたたせて。」
スルトはうざったそうに舌打ちをすると、上体を起こして自らの下腹部に彼のそれをあてがった。
ちゅく、と微かな水音が彼女の暗がりから聞こえる。彼女はそのまま軽く腰を落とし・・・亀頭を陰部にしっかりと当てたまま、竿を掌で扱き始めた。
滑らかな柔らかい掌の肉がぎゅっと陰茎の周囲に詰まる。やや手つきは荒くぎこちないが・・・彼女なりに繊細なものを扱っているという自覚はあるのか、痛みを感じるほどのものではない。寧ろ、適度な圧迫感に心地よささえ覚えてしまう。
彼女が手を上下させるたびに腰が細かく震え、先端が彼女の陰部に擦れあう。とろりと愛液を纏った肉襞や小ぶりな陰核の感触が、敏感になった亀頭に直に伝わってくる。彼女もその細かな刺激に感じているのか、小さく声を漏らしていた。
「くっ・・♡ん・・・・っ・・・//はやく・・・しろ・・・///」
絶頂に至らない優しい刺激が却って彼女を苛立たせたのか、手の動きが一層速くなる。
彼女の陰部から垂れ落ちてきた愛液と、彼の先走りが混ざって淫猥な音を立てる。
じゅく、じゅこ、と空気を孕んだ水音と、程よく肉のついた肢体を目の前で揺らすスルトの姿。
尖った犬歯が覗く口は半開きになって荒い息を吐き出し、その目は完全に据わって理性を忘れている。
「はぁっ・・・すまん・・スルト、もういいから・・・!これ以上されると挿れる前に・・・!」
煽情的な姿と刺激に腰の奥が熱くなる。思わず彼女を制止すると、スルトの動きがぴたりと止まり、その瞳に光が戻った。
「っ・・・・!あぁ・・わかった。」
「待てスルト・・・そのまま挿れるんじゃない。ゴムくらいつけないと・・・」
直ぐにでもそれを自らの秘裂にあてがい挿入しようとする彼女を止め、支給されているコンドームを使う様に言う。ベッド傍の棚の一番下の段の引き出しの奥。発情期のあるオペレーターも多く在籍するロドスでは「万一の間違い」に備え宿舎の各部屋に避妊具が毎月数個置かれる事になっているが、まさか自分が使う羽目になるとは。
お預けを食らったスルトは眉間に軽く皺を寄せ、軽く舌打ちをしながら引き出しに腕を伸ばした。コンドームの袋の端を口に咥えて袋を破ると、それを彼のものの先端に当てて装着させる。
「もういいでしょ。いちいち私を止めて・・・全くあんたって奴は本当に・・・!」
性的な疼きによる苛立ちが、やや冷静なドクターへの腹立たしさと相まってスルトの中で渦を巻く。
そそり立ったドクターの陰茎を手で押さえ、スルトはその上に腰を下ろした。
ちゅぐ、と愛液が空気を孕んで音を立てる。彼女の臀部がドクターの腰の上にゆっくりと落ちていく。破瓜の痛みにスルトは顔を顰め、掌でドクターの肩をぎゅっと掴んだ。爪が皮膚に食い込んで痛いが・・・今それを彼女に伝える度胸はない。
「ぐっ・・・ん・・・♡本当に・・・むかつく・・・・!」
スルトの膣が完全に彼の陰茎を呑みこんだ。彼の上に馬乗りになったまま、彼女はぎゅっと目を瞑った。
「はぁ・・・くっ・・・//ぅ・・・・♡あんた・・・今動いたら許さないから・・・//」
慣れない痛みに耐えながら、彼女が震える声でそう命じる。しかし、ドクターも言われるまでもなく動く余裕などなかった。彼女の膣内はあまりにも熱く・・・そして狭かった。細やかな肉襞がぎっしりと壁に沿って生えており、それが陰茎全体をぎゅっと強く捕らえている。発情のせいか、それとも素で体温が高いのか、じんじんと沁みいる様な熱がコンドーム越しにもはっきりと伝わってくる。
彼女の膣内が彼に慣れるまで待つ事暫し。痛みが引いたのか、スルトが軽く腰をあげた。そのまま再び奥までぐっと挿入し直す。
「あ゛っ・・・♡ぐぅぅっ・・・・・!」
ごりゅ、と膣奥に先端がぶつかった瞬間、彼女の中が激しく収縮し、細かに痙攣した。
スルトの背がぐっと丸まり、喉奥から搾りだすような声が漏れる。
「スルト・・・イったのか・・?」
「・・・っ♡はぁっ・・・♡うるっさい・・・!黙ってろ・・・!」
ぎりりと歯を食いしばって彼を睨みつける彼女に、ドクターは目をそらして口を閉じた。
「・・・口、開けて。はやく・・・!」
彼女の上体が迫って来る。その言葉に従い口を開けると、スルトはドクターの上に覆いかぶさり、彼の舌に自らのそれを重ねた。
「じゅる・・・れろ・・・ん・・・♡んぐ・・・・・・//」
開きっぱなしの口から駄々洩れになる吐息が、彼の口の中に入って来る。
ぴっとりと密着した彼女の身体は熱く、柔らかく、ずっしりと重かった。
スルトは舌を貪りながら再び腰を持ち上げ、そのまま勢いに任せて彼の腰の上に打ち付けた。
ばぢゅん!ぐじゅ、と激しい水音が鳴り、腰がぶつかる度にマットレスが軋む。
「ん゛っ・・・ぢゅる・・・す、スルト・・・!いきなり激しっ・・・あ゛っ・・・//」
「気がっ・・・♡散るから・・!静かにしてっ・・・♡♡」
上に乗った彼女の身体が揺れる。胸板の上に乗せられた胸がその度に擦れて、潰れて、温かく柔らかい感触をこれでもかといわんばかりに主張する。
「くっ・・・!このままだと・・・もうっ・・・・・!」
彼女の中で己のものが一層大きく張るのがわかった。全身の血液が一カ所に集中し、腰の奥がどくどくと熱い。射精が近いのを感じ取ったスルトの腰の動きがより一層速くなる。
彼女の腿と臀部の肉がぐりぐりと押し付けられる。熱い膣内は竿全体をぐっと強く締めたまま弧を描くようにうねる。挿し入れる度に肉襞がぞりぞりと陰茎を撫で、引き抜くたびに彼を手放すまいと締め付けて来る。
「うぁ・・・!もう、出るっ・・・・・!」
腰の奥から熱が陰茎の先端へと昇って来る。背筋を震わす程の快感と共に彼は射精した。
スルトもまた動きを止め、彼の絶頂を受け止める。大きく膨らんでびくびくと震える彼のそれに呼応するように、彼女の膣内も細かに痙攣した。
「くっ・・・♡あぁっ・・・・・♡♡」
ドクターの上で彼女の身体がぎゅっと縮こまる。ほぼ同時の絶頂を果たし、二人は暫くただ荒い息の音だけを交わしていた。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・♡あんた・・・まだ、できるよね・・・?」
ゆっくりと体を起こし、スルトがそう問う。質問の形はとっているが、彼女の視線は有無を言わせぬものだ。
「待って・・・すぐには無理だけど・・・少ししたら・・・」
重みと熱から一度解放され、大きく息をしながらそう答えると彼女はふん、と鼻を鳴らした。
「あんたのおかげで多少マシになったけど、私はまだ満足できていない。だから、最後まで付き合ってもらうよ・・・」
スルトはそう言うとゆっくりと立ち上がった。ドクターも上体を起こしてベッドの上に座る。
汚れてしまった避妊具を外して捨てると、スルトは彼のもとに身を寄せた。
「・・・まだできないってんなら、手でいいから。」
はやく、と彼女が小さく呟く。強気な態度はそのままなものの、恥ずかし気に視線を逸らす様にふと、可愛いな、と思ってしまう。
口に出したら殺されかねないのでその感想をそっと胸にしまい込み、ドクターは彼女の胸元に手を伸ばした。
「・・・ん。」
スルトが彼に応えて胸をそっと掌にすりよせる。柔らかく、そしてやや弾力の強い彼女の乳房に指を埋め、ゆっくりと優しく揉むと、彼女が細く息を漏らした。
彼女の背を抱き寄せると、素直に体を任せて来るので、腕を伸ばして後ろからそっと彼女の陰部に指で触れた。
「・・・//そう・・・それでいい。」
ドクターの耳元で彼女が囁く。
掌に押し付けられた胸を優しく揉み、指の間で乳首を挟んでくりくりと転がす。太ももまで濡れるほどしどけなく湿った彼女の秘裂を丁寧に指でなぞり、ふにふにと柔らかい大陰唇を軽く押す。割れ目に指を挿し入れると、つぷ、と軽い水音がし、彼女の腿がぎゅっと彼の腕を挟み込んだ。
「ふっ・・・//んん・・・♡悪く・・ないかな・・・・♡」
数度絶頂したからか、彼女の態度が先程より柔らかい。ゆっくりと性感を高める様な優しい愛撫に小さく喘ぎながら、彼女はいつしか自分から軽く腰を動かしていた。
膣口の傍を撫でていた指がきゅっと中へと咥えこまれる。
絶頂を経てとろりと蕩けた彼女の膣内を指でほぐし直していく。膣壁を指の腹でなぞり、襞の凹凸をゆっくりと撫でる。特に襞が細やかでざらりとした箇所をごしごしと擦ると、彼女の腰がびくりと跳ねた。
「ん゛っ・・・・・♡♡ぁ・・・♡んんぅ・・・・・・//」
大きな声で喘ぐのは恥ずかしいのか、なるべく噛み殺そうとはしているものの、声の調子からそこが彼女の弱点である事は丸わかりである。
ぷっくりと勃起した乳頭を指で軽く潰す様にぐりぐりと押し下乳から先端に向かって掌全体で押し上げる様に揉みしだく。それと同時に弱点を日本の指で交互にすりすりと丁寧に撫で、曲げた指の関節で膣壁をぐっと圧し拡げる。
「あ♡ぅっ・・くぅっ・・・・!」
スルトの腰が大きく跳ね、背中がぎゅっと丸まった。勢いで指が膣内から押し出され、同時に彼女の陰部からぷしゅ、と飛沫が上がる。
「スルト、気持ちよかったかい?」
目をぎゅっと瞑って絶頂する彼女にふと可愛らしさを覚えてしまう。額に貼りついた髪を除け、軽く頭を撫でても彼女はそれを払いのけなかった。
「ぅ・・・うるさい・・・♡こんなの・・酒のせいだから・・・・・//」
蕩けた声で彼女が軽く凄む。
「あんた・・・そうやって調子に乗ってられるのも・・今のうちだけだよ・・・」」
スルトがこちらを睨む。湿った瞳の真ん中で、前よりもずっと横に開いた真っ黒な縦長瞳孔が揺れている。
彼女は一度身を退かせると、髪を軽く耳にかけた。
「・・・もう、触ってもいいよね。」
敏感だからと先程まで触れないように言っておいたそれに、彼女は軽く指で触れた。膨らみかけの陰茎がぴくりと跳ねる。
ドクターが頷くと、スルトはやや躊躇ったものの・・・意を決してそれに口を付けた。
慣れないので深く咥えるようなことはせず、亀頭だけをそっと口に含んで舌で丁寧に舐める。
「うっ・・・あぁ・・・・・//」
未だに敏感な先端に加えられた刺激に、思わず腰が引けそうになる。
「逃げないで。・・・ちゅぷ・・・・情けない顔・・・♡」
ドクターの腰に腕を回し、スルトが軽く笑った。
一度それから口を離し、口内を見せつける様に大きく開く。はぁ・・・と温かい息を吹きかけられて、彼は思わず背筋を震わせた。
「さっきまでは威勢がよかったけど・・・・ふん・・・れろ・・・くぷ・・・・♡」
薄笑いを浮かべ、彼女が再び先端を咥える。くぽ、じゅく、と軽く音をたて、亀頭とカリ首を何度も唇が移動する。
最初はただ支えるために添えられていた手も、今は口の動きに合わせて竿を擦っていた。
裏筋を丁寧に扱き、時折、陰嚢を優しく揉む。
先程まで柔らかく垂れていた陰茎が見る見るうちに張りを取り戻していき、一度退いた熱が再び腰の奥に蟠るのを感じた。
「ふーっ・・・はぁ・・・・//そろそろ・・・シないか・・・?」
「・・・・あんたに言われなくたってそうするよ。」
スルトが再びマットレスの上で膝立ちになる。そのままドクターのもとに歩み寄り、先程同様、避妊具を彼のそれにあてがう。しっかりと根元まで装着したのを確認し、座った彼の腰の上に重なるようにして腰を落とした。
ぢゅぐ。先程よりも粘っこい音を立てて、彼女の膣が彼を受け入れる。先程よりもすんなりと入ったそれに、スルトの方がぴくりと震えた。
「ん・・・ぁ・・・・・はぁ・・・・・・///」
もぞもぞと体勢を整えると、彼女はドクターの背に両腕を回した。
そのままぎゅっと彼を抱きしめ、何かを求める様にこちらの目をじっと見つめる。
はいはい、と呟いて彼もまたスルトの背を抱きしめた。
ん、と彼女が小さく囁く。彼の肩口に顔を埋めたまま彼女は軽く腰を動かし始めた。
ちゅく、じゅく、とくぐもった水音が二人の間からする。重なった腰の肉がふるふると触れ合い、密着した部分が徐々に熱を帯び始める。
「んぁ♡ぅ・・♡っ・・・・・///」
彼女の吐息が耳に熱い。黙って快楽を貪るように、彼の陰茎を幾度も自らの弱点に擦り付けるように、細かく小刻みに彼女は腰を振る。腹側の膣壁の、少し奥まったこりこりとした感触の場所に彼の亀頭が幾度となく擦り付けられ、その度に蕩けきった膣内がきゅっ、きゅっ、と軽く締まった。
「はぁ・・・//スルト・・・すまない、私も動いていいか・・?」
「ん・・・//・・・・わかった。」
彼女が頷いたのを見て、ドクターは背中を支えていた腕をそっと下した。そのまま彼女の肉厚な臀部をがっしりと掴み、腰を支え持つようにする。
そのまま彼女の身体全体を軽く持ち上げ、奥までぐっと挿入し直した。
「っ・・・!んん゛ぅっ・・・・♡♡」
重めの衝撃に彼女が思わず甘い呻きをあげる。
彼女の膣壁の前側に、弱点に執拗に陰茎を撫でつける。たん、たん、と軽くリズムを刻む様に腰を打ちつけると、彼女の身体がその度に持ち上がり、噛み締められた歯の間から甘い声が幾度も漏れるようになった。
「あっ・・♡あんたっ・・・♡そこまでしていいって・・んぁっ♡言ってな・・・//」
「っ・・・・//ずっとスルトだけに動かせるのも申し訳ないからな・・・」
腰の奥、子宮口の縁を優しく何度も押すように、陰茎を彼女の中に打ち込む。
主導権を不意に奪われそうになった彼女が腕の中で身を捩らせ、彼の肩に咬みついた。
「っ・・・!痛っ・・・!」
「調子に乗りすぎ・・・あんた、忘れてないでしょうね・・?」
スルトが軽く身を起こし、彼に不敵に微笑みかけた。
「私が、あんたを・・襲ったの・・・♡」
彼女が軽く背を反らす。そのまま腰をすとん、と落として先程よりも速い動きで彼のものを扱き始めた。
体勢をやや変えたせいか、陰茎の側面がいっそうつよく肉襞に押し付けられ、粘液を纏った細やかな凹凸同士がじゅくじゅく、ぞりぞり、と音を立てて擦り合わされる。
「スルトっ・・・!そんなことされたら直ぐにっ・・・・!」
「っ♡知ってるから・・・♡私だって・・・・///」
彼女の身体に緊張が走る。力んだ掌がぎゅっと彼の身体を押す。
「はぁっ・・♡またあんたと一緒なんて・・♡♡最悪っ・・・♡♡」
そう言いつつも、彼女の口角が緩んでいるのをドクターは見逃さなかった。ぞくり、と腰の奥から熱がこみあげて来る。
一段と張りが強くなったそれを、彼女の中が悦んで締め付ける。二人の身体に力が籠り、刹那の後、それは強い快感と共に迸った。
「っ・・!あ゛っ・・・・・・!」
「くっ・・♡んん゛ぅっ・・・・・・!」
二人の身体が痙攣する。徐々に快感の波が引き、全身に籠った力が抜けていく。
だらりと弛緩した身体を持て余すように重なり合い、彼らは暫しの間余韻に浸っていた。
「はぁ・・・・///ん・・・もういい・・・//」
ドクターの胸の上から顔をあげ、スルトはそう呟いた。欲をすべて発散しきった後、改めて恥ずかしくなったのか、憮然とした表情で彼の上から立ち退く。
「・・付き合わせて悪かったな。あと、この事をもし誰かに言ったら、その時は容赦しないから。」
「わかってるさ。誰にも言わないよ。」
ならいい、と小さく呟いて、彼女は汗ばんだ額を軽く手で拭い、再びワンピースドレスを身に纏った。
ベルトに金具を通し、しっかりと服を固定する。
「いつまでそこで寝ているつもり?終わったし・・もう帰っていいよ。」
彼女は部屋の鍵を開けて廊下にだれもいないのを確認すると、ドクター方を向いてはやく帰るよう言った。
「あんただって私の部屋から出てくるとこ、誰かに見られたらまずいんじゃないのか?」
「はいはい、お気遣いありがとうね。」
肌を重ねた後でも彼女の調子は変わらない。その事がなんだか可笑しいように思われて、腹の内で少し笑いながら彼は起き上がった。服を整え、皺を伸ばして彼女の部屋から出ようとする。
扉を開け、彼女に別れの挨拶をしようとしたその時。
「・・ドクター。」
「ん?どうした?」
呼び止めた彼女の方を振り向くと、頬を薄赤く染めた彼女がいた。
「これから気を付けるつもりでいるが、もし万一また酔ってしまったら・・その時は。」
またあんたに頼ってもいいか?照れくさそうに問う彼女に、ドクターは微笑みかけた。
「まぁなるべく自分で発散して欲しいけどね・・・でも、どうしてもって言うなら構わないよ。」
「そうか。わかった。」
扉を開けると、彼女が軽く背中を押す。
「じゃあおやすみ、スルト。」
「あぁ。」
軽く挨拶を交わし、彼らは別れた。
「・・・ありがと。」
ドアを閉じる音に重ねるように囁かれた彼女の言葉が届いたのかは、彼にしかわからない。