タイトル通り、擬人化した文房具がチョメチョメするだけの話。

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前半は教師と生徒の純愛シーンで、後半はレイプシーンになります。
苦手な人は閲覧注意です。
※一応コメディ分類ですが、コメディというよりはシュールギャグが近いです。


アンスロポモフィック・オブ・ステイショナリー

特別教室が多い南校舎の、空き教室の一つ。白いタイルの床や天井に、大きな黒板が二つあって、教卓や二十前後の机と椅子が並ぶ部屋。

殆ど使われていないその部屋からは現在、肉と肉がぶつかり合い弾ける音や淫らな水音が響いている。

 

「あぁっ、はぁ…。そこ、いいぃっ」

 

「せ、先生っ、……はぁぁっ」

 

僕の腰と先生の豊満なヒップがぶつかる度に淫猥なメロディーを奏で、心地良い快感と共に多幸感や深い愛情が頭へ流れ込んでくる。ここはまさしく、僕と先生の二人だけで作り上げる愛のコンサート会場だ。

そして、その艶やかなる二重奏の終演はもうすぐだった。

 

「先生っ、……で、射精(で)るっ!」

 

「んはぁっ。いいっ……射精してっ、膣内(なか)にっ」

 

僕は腰の動きを速めてラストスパートをかけながら宣言すると先生は上ずった声で受け入れてくれる。二人の身体から湯気が出るのではという激しさで、僕は陰部の抜き差しを続ける度に水滴が割れ目から溢れてくる。既に先生の足元には小さな水溜まりが出来上がっていた。

堪えていた欲望の解放が近づき、僕の前後運動は更に激しさを増す。

そして——、

 

「で、でるぅーーーーっ」

「んはぁぁぁぁっ!!」

 

白濁色の粘液が狭い蜜壺の中で爆ぜるように放たれるとほぼ同刻、チャイムの音が校内に鳴り響いた。——授業の終わりを告げたのだ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

肩で息をしながら僕と先生は快楽の余韻に浸っていた。お互いに全力を出して愛を求めあう行為を終え、射精時を超える程の幸福感に包まれる。まるで、愛という名のプールで泳いでいるかのようだった。

 

「気持ち、良かった?」

 

ふと、先生が訪ねてくる。それに僕は間髪入れず答える。

 

「気持ちよかったですよ。当然です」

 

「そう? それなら、嬉しい」

 

無限大の愛おしさを噛み締めながら、僕は先生を抱きしめる。このまま今日はお別れ、というのがこの上なく寂しかったのだ。ついその寂しさが溢れ出して、先生に問いかける。

「明日もしてもらって、良いですか」

 

はた迷惑な質問だと自分でも思った。しかし、そんな問いかけにも先生は優しく微笑んで答えてくれる。

 

「“絶対に”、とは約束できないわ。でも必ず、予定は空けられるようにするから。ね?」

 

「先生……。ありがとうございます」

 

僕はより強く先生を抱きしめる。

今日はこれで先生とはお別れとなる。けど、もう寂しさは無い。何故なら先生は“明日”を約束してくれたのだ。それだけで希望になる。

向き合った僕と先生は顔を近づけ、優しい口付けを交わす。

 

◆◆◆

 

僕の名前は“委尾(いび) 柄逸(えいち)”。『文具(ふみとも)学園』に通う高校一年生の16歳だ。

自分で言うのもなんだが成績は学年全体で見ても優秀な方にいる自負がある。

 

「おはよう」

 

「おはよう、委尾くん」

「おっはー」

「おはよウナギの滝登り」

 

「おいおい、滝を登るのは鰻ではなくて鯉だろう」

 

朝、教室に入って挨拶すると元気な声がいくつも返って来る。心地よい喧騒の中、自分の席について鞄の中身を机に移す。すると、隣から聞きなれた声がかけられる。

 

「おはよう、委尾(いび)君」

 

「おはよう。偉礼(いれい)さん」

 

その声の主は“偉礼(いれい) 麻(あさ)”さんで、この教室の学級委員長だ。定期試験はいつも全教科満点で常に学年主席。更に容姿端麗で誰に対しても優しいという、絵に描いたような完璧超人の少女で僕の友人の一人だ。

 

「委尾君、今日の一限目の数学だけど宿題はしてきたの? 今回のはかなり難しかったけど出来た?」

 

「ちゃんとしてきたよ。偉礼さんが心配した通り、かなり難しくていつもより時間がかかったんだけどね」

 

「やっぱりね、それで——」

 

そんな他愛ない会話をしながらチャイムが鳴るのを待つ。

一限目の数学は担当の先生がかなり個性的で授業も難しく、一日の始まりから受けるのは少し憂鬱な気分になる。けど、そこまで苦にはならない。

——だって、先生は『今日』を約束してくれたから。絶対とは言えないけど、それでも僕の為に予定を空けると言ってくれたから——。

 

◆◆◆

 

僕が通う『文具学園』は他の学園と大きく異なる点がある。それは、進路指導の存在だ。進路指導の先生は進学先や就職先の相談に乗ることを主な役割としているが、他にも大きな仕事がある。その仕事とは生徒が勉学に集中できるよう肉体奉仕をすることなのだ。そしてその時間は決まっていて、五限目と六限目に希望の生徒が事前に予約を入れることで欲望の解消をしてもらえる。そういう仕組みがある。

五限目の終わりを告げるチャイムの音と共に教室を出て、少しだけ逸る気持ちを抑えつつ僕は保健室へと足を運ぶ。

 

「先生、こんにちは」

 

「えぇ。こんにちは、委尾君」

 

ガラガラと扉を開けて、部屋の椅子に腰かけている女性——“樹ノ筆(このふで) 削利(けずり)”先生と挨拶を交わす。

 

彼女がその進路指導の先生であり、保健体育の担当であり、何より僕の恋人だ。

ここ『文具学園』でも教師と生徒の恋愛は基本的に認められていない。しかし例外は存在しており、進路指導の先生と成績上位十人の生徒という組み合わせであればお互いの同意の上、決して公の場で口外しないという条件付きで恋人となれるのだ。

ただ、そのような校則が存在するのであれば今僕の目の前にいる先生は既に他の生徒のモノとなっている。そのように考えた人はいるだろう。ではどうして、彼女が僕のカノジョなのか。——それはお互いの性器に理由がある。

 

僕は駆け足気味に先生のもとへと近づいてその手を握ると、強く接吻をする。彼女の唇をこじ開けるように舌を捩じ込ませ、柔らかい先生の舌に絡ませる。すると先生も受け入れて僕の舌に絡めようと懸命に動かす。

 

「あぁん、はぷ、じゅるっ…ちゅっ。はぁ、はぁ、……んふ」

 

お互いの唾液を交換し、口内を蹂躙するかのような熱い口付け。僕も先生もすっかりと虜になってしまっている。

そんなキスをしながら、僕の右手は彼女の左胸に、左手は腰へとそれぞれ触れさせる。スタイル抜群な先生の豊満な胸に添えるように右手を置き、優しく包み込んでは少しだけ力を入れてその柔らかさを堪能する。

 

「んっ、ああぁん。……もう……」

 

まだまだ素人な僕の愛撫にも先生は反応を示してくれる。口の動きが途切れ途切れになり、熱い吐息が僕の口元にかかる。それがまた、僕を興奮させていく。

 

「先生……、早速で申し訳ないですが、いいですか?」

 

「ふふ。相変わらず、そういう我慢は出来ない“イケナイ子”なんだから」

 

そう言いつつも先生は僕をベッドに連れていくとカーテンを閉めて、僕のズボンのチャックを下す。手慣れた動きで下着もずり下ろし、先生は膝を曲げて躊躇することなく僕のイチモツを咥え込んだ。

 

「ふぁぁっ」

 

一瞬にして僕の性器は温かい粘膜に包まれ快感に支配される。唾液でしっかりと湿らせて舌が縦横無尽に動き回るそこは、もはや女性器と何ら違い無かった。

 

「んんっ、じゅっぷ、じゅる、はぁ…ん、ちゅぱっ、ずずっ」

 

先生は時折口を窄めて男根を吸い込み、筋に舌を這わせて唾液を塗り込み、更にカリ首を舐め回して刺激する。そして口を離したかと思えば再び咥え、その際に亀頭を甘嚙みして快感にアクセントを付ける。非機械的な快楽の波が寄せては引かず、この状況はまさに淫欲の津波に襲われているようだった。

——控えめに言って、気持ちよすぎる。

 

「はぁっぷ、ちゅるじゅる、んぁっ、れろれろ……ずずっ、ぷぁ」

 

性行為と殆ど変わらない責めに耐える僕を先生は上目遣いで見ると微笑み、口を離して語りかけてくれる。

 

「そんなに気持ちいいの? 私の口・マ・ン・コ♡」

 

「気持ち良い。良過ぎですよ、先生……」

 

表情もさることながら、声もエロ過ぎる。

腰を震わせながら答えると、嬉しそうに顔を綻ばせて先生は亀頭にキスをした。一度、二度、三度……。角度や強さを変えながら、愛情を込めての口付けに僕の射精感は倍々に増していく。

我慢の限界が意識出来る程に近づいてきた時、気が付くとイチモツは先生の口の中へ収められていた。気を抜いた一種の間に肉根全体へ心地よい温かさが伝わり、僕の膝がガクガクと笑う。

 

「んふふ、膝が笑ってる。そんなに気持ちいいんだ」

 

「と、当然ですよ。これでも、かなり我慢、してるんですよ」

 

正直なところ、喋っていられるような余裕も無い。けど、先生が語りかけてきてくれているのに、無視なんて出来るはずもない。

そんな僕の内情を知ってか否か、先生の口淫はラストスパートをかける。今まででも十分過ぎる程に激しかった口の動きが更に僕のイチモツを責め立てる。

 

「じゅるる、じゅぞっ、じゅぷぷ、はぁっ…んぷぅ、れろぉ、ずぞぞっ」

 

「ん、はぁぁっ!! もう、もうっ……」

 

あまりの気持ち良さに、僕の腰は砕けそうだった。ドロドロのマグマのような限界が、もう根本にまで来ている。

堪えきれない快楽をそれでも耐えようと、必死になった僕の両手は先生のサラサラな頭を掴んでいた。ただ、それでも先生の口淫の勢いは留まる事を知らず、寧ろ激しさを増す。僕の股座に向かってひたすら顔を前後する先生を薄目で見ながら、僕は彼女に伝える。

 

「先生ぇっ! もう、射精ますっっ!」

 

先生はイチモツを咥えたまま、コクコクと頷き、受け入れ態勢を整えた。

それから二、三度先生の顔が前後した後、僕の欲望は決壊した。

 

「いっ、いくぅぅーーーっ!!」

「ん、ふぅぅっ!?」

 

弾けるように鈴口から煮えたぎる精液が解き放たれ、先生の口内で暴れる。射精を我慢した分だけ勢いを増したそれは、先生の口から溢れんばかりの白濁を吐き出した。

そのあまりの激しさにイチモツは先生の口から離れ、僅か残っていた精液を先生の顔を汚していく。既に勢いを無くしつつあった為か、先生の口から出てから程なくして射精は治まる。

その解放感たるや、全身から力を奪い去った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

疲労困憊となった僕の脚は自立する力を失い、身体がフッと後ろのベッドに倒れ込んだ。

射精後に来る疲労感の波が引いていき、息を落ち着けてきた頃、先生は僕の精液を含んだ口のままキスしてくれた。そして、先生の甘い唾液と混ざり合った精液を僕に口移ししてくれる。

先生の唾液と混ざれば、自分の精液でさえ至福の味わいに変化する。

 

「満足した?」

 

艶やかな表情で訊ねつつ、僕の男根を優しく握る。

僕のイチモツは——ガチガチに聳(そび)え立ったままだった。気持ちとしては出し切った感に溢れているが、先生とシテいるのだ。一発で終わらせられるわけがない。

 

「まだ、……まだまだですよ」

 

そう答えると殊更嬉しそうに笑った先生が自身の下着に手をかけた。そして、股間と糸を引く布切れを脱ぎ捨てて僕の上に跨る。それと同時にシャツもはだけさせた。

 

「だったら……しちゃおっか」

挑発するような、期待しているような。恐らくはその両方のような。淫靡な声でそう呟くと僕のモノを自身の秘部へとあてがった。

 

「う、ぁぁぁ……」

 

ヌププと音を立てながら先生の蜜壺は僕の屹立した肉棒を容易に吞み込んでいく。一ミリ動けば細かい肉襞がそれぞれ異なる部分を刺激してきて、並みの男性であればもうすぐにでも発射しそうになる、まさに名器と呼ぶに相応しい秘部だった。

だが、先生の膣の真髄はここに無い。その奥——子宮口付近にある。

 

「はあぁぁぁぁぁっ!!」

 

僕のイチモツの先端がその部位に差し掛かった時、唐突に刺激に変化が訪れた。

ネジ穴のような螺旋状の突起が高速で回転し続け、絶え間なく亀頭部分を少し強めに擦ってくる。

 

「はぁっ、……ふふ。やっぱり、一擦りでは絶頂かないのね」

 

子宮口に亀頭がぶつかった衝撃で先生が甘い声を漏らして僕に微笑みかける。

 

「当然、ですよ……。だって僕と先生、“相性が良い”ですから」

 

半分強がり、半分本音で僕は先生に言葉を返す。

——そう、僕と先生は相性が良いのだ。先程も言ったように先生の性器はかなり特殊な構造をしていて、他の男性ならば一擦りするだけでどんな経験者でも絶頂してしまうような超早漏に変わり果ててしまう。実際、これまで先生と行為をした男性は皆そうなったらしい。

しかし、どうしてか僕の肉棒はその襞に対して抗体のある構造をしているらしい。自分はこの学園に入学して初めて性行為を経験して、その相手が目の前にいる削利先生だったのでよく分からないが、先生がそう言ったのだからそうなのだ。そうに違いないのだ。

 

「はぁ、はぁ、もっと……動いても大丈夫ですよ。先生」

 

「そうなの? それなら、言葉に甘えさせて貰おうかしら」

 

僕に向けてくれた微笑みが妖艶なものに変わり、先生は徐に腰を上下させ始める。ゆっくりと腰を上げてはストンと下ろし、少し間をおいてから再び腰を上げた。

先生の腰が動く度に刺激される場所が変わる変わる。更に、腰を下ろした状態で少し時間を置くのでその間は亀頭を回転する襞に責められる。

 

「はぁっ、はぁっっ、気持……ちいぃ」

 

そのあまりの刺激に全身が蕩けそうになった。もう既に十擦りは超えて、僕は限界の近さを意識し始めて来た。

その意識を別の方向に向ける為、僕は眼前で跳ねる美しい布地に包まれた大きな肌色に注視する。そして、その布をずり下げた。

 

「あっ、こらぁ」

 

すると、先生は怒っているような恥ずかしがっているような表情で僕に反抗の声を上げる。でも、僕は止められない。先端の桃色の突起が露出した二つの乳房を両手で揉みしだき、グニグニと形を変形させた。

気持ちの良い感触と、形が思い通りに変わっていく楽しさで、イチモツから込み上げる快感が少しずつ薄まって、他の感情に意識が向いていく。

それに気づいたのか、先生はまた微笑んでくれた。

 

「そんなに、私のおっぱい気持ちいいの?」

 

「そうです。大きくて、ふかふかで、弾力があって……。最高です」

 

先生の動きが少し緩慢になったこともあり、多少は喋る余裕が出来た僕は先生の問いかけに答える。快楽から意識を逸らす目的で触っていたが、その必要が無いくらいに余裕ができてきて、僕は少しだけテクニカルに先生の胸を責めてみようと思った。

ただ本能の赴くままに揉みしだいていた両手の動きを緩めて、軽く搾り出すような動きに変えてみた。

 

「あぁっ、はぁっ、あんっ……んんっ」

 

そうすると、先生の表情から僅かに苦悶の色が見えた。力は先程よりもかなり弱めているので、恐らくは感じているのだろう。だからか、上下する先生の腰の動きが更に少しだけゆっくりになった。

調子に乗り始めた僕は両手の動作を遅く長いものに変えて、段々と刺激する部分を乳房の先端へ向けていく。そうして暫くした後、遂に僕の両手がその先端突起に触れた。

 

「ひゃんっ!」

その時、先生の口から甘くて可愛らしい声が漏れた。その様子により興奮した僕は先端の周辺を重点的に責め立てる。乳輪を人差し指で優しく撫で回しては軽く摘まみ上げ、段々と力をかけて引っ張る。少しずつ長く伸びていく乳房だが、その長さにも限界はあり摘まんでいる場所が乳輪からその先——乳首へ移っていく。

 

「んん……くぅ……」

 

もう既に先生の腰は動きを止めて、痙攣するように少しだけ震えている。必死になって快感を堪えて口を横一文字に噛み締めている先生の表情が嫌に色っぽく、更に僕の興奮が高まった。

そして、引っ張る力を更に強めた時、両手の指が先生の乳首から外れた。その反動から、先生は漏れそうになる声を抑えつつビクビクと震えている。何より、執拗に責められた乳首はビンビンに勃起していた。

 

「ふぅっ、ふぅっ、……ふぅ。満足、した?」

 

年下に弱点を苛められて気持ちよくさせられたことが気に喰わなかったのだろうか。どこか恨めし気な表情で先生は僕のことを見下ろす。

 

「ま、まだ……満足はしてない、かな」

 

先生のそんな表情に本能的な恐怖心を抱いた僕はそう答えた。しかし、ゆっくりと腰を上げた先生が不敵な笑みを浮かべて、言った。

 

「そう。でも、今度は私が満足する番だから」

 

そして、勢いよく腰を下ろして乾いた甲高い音を鳴らした。

 

「うぁぁっ」

 

突如として襲われた激しい快感に、僕は呻き声を漏らした。だが、それでも先生の腰は止まらず、その勢いのままパンパンと臀部を叩きつける。

 

「あっ、待っ、あぁっ、ぅぁっ!」

 

何万、何億分の一というような領域の名器が、一般的な性行為のスピードで抜き差しさせてくるものだから、頭がおかしくなるような程の快感に襲われる。恐らく、僕のイチモツでなければ迫ってくる快楽によって即座にテクノブレイクしていたことだと思う。

細かい肉の襞が精密に気持ち良い部分へ絡みつき、粘液を纏って肉棒を責める。先生の腰が僕の股間にぶつかると、その特殊な構造をした子宮口付近の突起が高速回転しながら僕の亀頭を擦り続ける。

僕の股間と先生の臀部がぶつかっては離れる度に先生の性器から、粘ついた液体が分泌されて溢れてくる。気づいた頃にはベッドのシーツがグショグショになっていた。

 

「あっ、はぁっはぁっ、あぁ……、はぁっ」

 

先生も完全に蕩けた表情で、髪を振り乱して乳房を揺らし、一心不乱に腰を上下させる。部屋中に淫靡な香りが充満してきた頃、遂に限界がすぐそこまで来ていた。

 

「先っ、生っ! もう、射精ますっ!!」

 

「あぁっん。はぁっ、あっ、ふぅっ。いい……よぉっ。膣内にっ、射精して!」

 

僕が宣言すると、先生は腰の動きにラストスパートをかけてきた。

先生の蜜壺から溢れる粘液が、肉と肉のぶつかる衝撃で飛沫となり、ベッドの上に飛び散る。否、ベッドを超えて部屋の床にまで滴って水溜まりとなっていた。

乾いた音と湿った音が混ざり、とても淫らなメロディーを奏でられる。その美しくも卑猥な旋律に合わせたように、僕の快感が倍々に増幅していく。その興奮と言えば、確実に人生で一番だっただろう。

 

「先生っ、いくよっ!!」

 

「うんっ。いいよ、委尾君っ! 来てっ!」

 

堪えていた欲望の解放がすぐ近くまで来ていることを実感し、僕の腰が震えだす。

「先生がこのまま、僕のものになってくれるならどんなに良いことだろう。」

どうしてかはわからないが、その時に僕はそんなことを考えていた。

そして——、

 

「絶頂(イク)ぅぅ――――――っ!」

「んはぁぁぁぁっっ!! ああぁぁぁぁっ!」

 

ビュクビュクビュクッと激しい勢いで先生の膣内に白く濁った精液が吐き出される。その勢いと言えば、先生の子宮口を乱暴に叩き付けるような程のものだった。そして、そんな勢いの射精は中々留まる事を知らず、彼女の性器から逆流しながらも尚イチモツの鈴口から飛び出し続ける。

僕の射精が収まったのは、凡そ五秒前後経過した頃だった。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「ふぅ……ふぅ、……ん、ふぅ」

 

僕も先生も、肩で息をしながら呼吸を整える。

流石に出し切ったのか、僕の肉棒は萎んでいて蕾のような形になっていた。大きさも硬さも失ったそれは殆ど音も無く先生の膣口から抜け落ちた。

 

「…………?」

 

ふと先生の股間部を見てみると、薄く黒ずんだ粘液が溢れているように見えた。

激し過ぎて血が混じってしまったのだろうか。いや、血にしては色の赤みが足らないような気もする。

そんなことを考えていると、不意に先生が僕を抱きしめてくれた。

 

「ごめんね。ちょっと、激しくしすぎたよね。痛くなかった?」

 

「先生……」

 

優しくて柔らかくて温もりに包まれて、余計な思考は一気に吹き飛んだ。

僕も先生の背中に腕を回して抱き締め、答える。

 

「痛くなんてないよ、先生。とても気持ちが良かった」

 

先生を抱きしめている腕の力を緩めて、僕は先生の唇に自分の唇を重ねる。舌をいれたりするようなものではなく、優しい愛を込めるように接吻をする。そんなキスに先生も応えてくれて、先生からも求めるように口を押し付けてくれた。

 

僕と先生。二人だけの愛の時間——。

その刻は不快に響く扉の音と共に終わりを告げられた。

 

「探したぜぇ、削利先生ぇ」

 

僕と先生は同時に声のした扉の方を向いた。そこには筋骨隆々で体格の良い大男が立っていた。

その男の名前は“諸有(もろなり) 乾棒(ドライバー)”先生。削利先生と同じ保健体育の担当で、彼が担当している他クラスの体育の授業はとても厳しいらしく、その日に体育の授業があると教室中が陰鬱としているといった噂を頻繁に耳にする。そして何より、あの男は点検委員の顧問なのだ。

点検委員とは何なのかと言うと、学校の備品等を点検・整備することを仕事としていて、その中には生徒の性欲解消の役割を務めている教師たちも含まれていて、点検目的であればいつでも行為に及んでも良い、という立ち位置なのだ。

ただ、他にも点検委員の担当教師は数人いるのだが、その中でもこの男だけは特別嫌悪している。何故なら、この男は以前から削利先生に対するセクハラ行為を続けているのだ。それだけでも嫌悪の対象になって当然なのだが、以前聞いた噂によるとこの男が点検と称して犯した女性教師が一人病院送りになりかけたという事件があったらしい。それで二年以上は謹慎処分を受けていたと言われている。

 

「何の用ですか? 今は委尾君の性欲解消中ですから、後にしていただけませんか」

 

明らかに敵意と怒気を孕んだ声で牽制した先生だったが、それに対して何とも思っていないように諸有先生はスタスタと歩み寄って来ながら一枚の紙を見せつけてきた。

 

「……それは?」

 

先生が訝し気に訊ねると、下卑た笑みを浮かべながら男は答える。

 

「点検許可証だぜぇ、学園長お墨付きのなぁ。これで文句言う権利は無ぇよなぁ」

 

「点検許可証……!? 学園長が、そんな……」

 

その紙面を目にして明らかに狼狽する先生。

点検許可証——。それは学園長が点検委員に対して発行する一枚の紙だ。進路指導の先生はその役職柄、様々な問題を抱えやすい立場にあって他の役職よりも精密且つ定期的な点検や検診を必要とする。その為、何か重大な問題を抱えている疑いのある教師に対して義務的に点検を要請する際、その紙を発行するのだ。そして、その紙が発行されれば先生と生徒間での恋愛を容認しているこの学園でも、行為中だろうと何だろうと即刻点検が行われる。また、その教師の点検に対して特に適正があると判断されている場合は点検委員の指名も記されることがある。

削利先生が目にしている紙面の指名欄に、“諸有 乾棒”の名が記入されていた。

 

「…………」

 

その紙面に対して悔しそうな表情で歯を食いしばる先生だったが、暫くして力無く項垂れて呟くように言った。

 

「わかったわ。…………けど、すぐに終わらせるから」

 

それでも、先生は抵抗の意思を見せようと睨みながら付け加えた。すると、男は口角を上げて言った。

 

「あぁ、そのつもりさ。あんた次第だがな」

 

あくまでも敵意を剥き出しにする先生に対して男は挑発するように嘲り笑った。

 

「せ、先生…………」

 

僕は心配になって声をかけた。

もしも噂が本当なのだとしたら、先生もこれから入院してしまうのでは——。

 

「大丈夫よ、委尾君。すぐに終わらせて続きをしようね」

 

先生は優しく微笑みかけながら言ってくれた。僕の心情を理解してか否か、そう言った先生の表情は僕の心をとても穏やかにしてくれた。

 

「おい小僧ぉ、俺ぁ優しいから言っておいてやるよ。部屋から出て行きな。大切な恋人が壊されるのを見たくないならよぉ」

 

「っ。諸有先生なんかに、先生は壊されたりしないっ!」

 

「ハッハッハァッッ。そうだと良いなぁ! 今のうちに祈っておけよぉっ」

 

僕の反論も一笑に付して男は先生の腰を乱暴に引っ掴んで寄せると、片手でジッパーを下ろして男根を取り出した。そして、何の遠慮も無く一気に捩じ込んでいった。

 

「あぁっ、あああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「ふっ、うぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

その途端、先生は両目を見開いて藻掻き出し、男は快楽に身体を震わせた。そして、歓喜に染まった男の声が上がった。

 

「これは凄ぇっ! 初めてだぜ、こんな名器っ!! もう、射精ちまうぅ!」

 

男がそう言うと、身体が小さく痙攣し出して止まった。その後、先生の股から白く濁った粘液が零れる。

もう射精してしまったのか。

 

「はあっ、はあっ、はあっ、……ぁあ。…………もう、終わったでしょ……」

 

ただ挿入しただけで男を射精に導いた先生。だが、その表情は疲労し切っていた。

結果だけ見れば男が情けない痴態を晒しているように見えるが、たったの一擦りにも満たないような行為で先生は息を切らし、射精後も悶え喘いでいるという異様な光景がそこに広がっている。

その場で僕は何も言えず唖然としていると、男が息を整えてイチモツを引き抜くとこう言った。

 

「俺ぁ忍耐力には自信が無ぇが、持久力には誰にも負けねぇ自負がある。このくらいで満足できるかよ」

 

「そん、な…………」

 

「しかし、流石に噂通りの名器だな。これは少し慣らした方が良いな……」

 

その際、僕には見えてしまった。男の股座に生えている、その男根のように見える異形の肉塊を——。

 

「何だ…………、それは…………」

 

思わず声に出してしまっていた。

男の股間に生えているのは恐らく陰茎で間違いない。しかし、それにキノコのような傘は無く、十字型の出っ張りが先端にあった。そして僕のモノより一回りも二回りも太いそれは——回転していた。

 

「よぉし、今度はケツを点検してみるかぁ」

 

男は特に気にした素ぶりも無く、自分の肉棒を先生のアナルへあてがった。

このままだと先生が壊されるかもしれない——!

本能的にそう直感した僕は立ち上がって諸有先生に抗議した。

 

「待てっ! そんなモノを入れられたら先生がっ——」

 

「うるせぇな……。だから部屋を出ていけっつったんだよ」

 

しかし、諸有先生は大儀そうに悪態をついた。その態度に激怒した僕は怒鳴った。憤慨して激昂した。

 

「それのどこが点検ですか! そんな乱暴、寧ろ壊しにかかっているではないですか! そのような非道な行為が許されるわけが無いっ!」

 

「あぁん? どう見ても点検してるし、整備してんだろ。何も知らねぇ餓鬼がピーピーギャーギャーと喚きやがって。もう部屋から出ていろや」

 

一切悪びれるような様子も無い男に対して、もう容赦は出来なくなった。

僕は勢いを付けて飛び掛かって鉄拳を振り上げた。暴力に訴えるようなことはしたくなかったのだが、相手が相手だから致し方無い。それに、ここで止めなくては先生の体が取り返しのつかない状態になってしまう。正当防衛なのだ。

 

「うおぉぉぉぉっ!!」

 

「うっせぇ」

 

しかし、僕の渾身の一撃が相手に届くことは無く、逆にカウンターを受けて蹴り上げられてしまった。飛び掛かった勢いのまま、ベッドの上に倒される。痛む身体に鞭打ちながら起き上がろうとした僕に向かって、男は肉棒の先端を銃口のように突き付けていた。

 

「暫くそこで大人しくしてろやぁっ! 喰らえっ、〔“禾(た)重(ネ) シ(ジ)十(る)”止め〕っ!」

 

男が咆哮すると白い塊が僕の左肩に撃ち込まれた。あまりにも速くて見えなかったそれは匂いからして精液なのだが、様子が違う。

それは、ネジと同じ形状で僕の肩を貫通してベッドまで貫通しており、身体を固定してしまっている。貫通しているが、流血はしていない。

どういう現象が起きているのか理解出来ていない僕から視線を外し、男は再び先生の臀部に自身のモノをあてがいながら言った。

 

「それはネジの概念を持つ、俺の精液だ。一時間程度は絶対に外せねぇから、その特等席から見ているんだな。お前ぇの恋愛ゴッコが終わる瞬間を……なぁっ」

 

「んああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

そうして、男は一思いに男根を先生のアナルに挿入した。その瞬間、先生が絶叫した。今まで見たこと無いような目の見開き方をして、だらしなく口を開く。明らかに異常な反応を示しているにも拘らず、男は気持ちよさそうに腰を振る。

 

「ハッハァッーーー! こいつぁ気持ちぇぇっ!! 湿りきった腸壁がうねうねと絡みついてきやがるぅっ! マンコもだが、アナルも一級品——いや、特級品だぜぇ!!」

 

「う゛あっ、あ゛あぁっ、ん゛ぐぅっ、あ゛ぁっ」

 

先生の口端からは涎が滴り、いかにも苦しそうな呻き声を漏らしている。その表情を見ればわかる程に、先生から正気が無くなっていた。

 

「…………もう……、もう止めてくれ! 先生が死んでしまうっ!」

 

「死にゃあしねぇよぉ! 寧ろ気持ち良すぎて生き返っちまうだろうなぁっ!!」

 

僕の反応に気を良くしたのか、男はそう言って腰を振るスピードを上げる。周期的に乱暴な乾いた音が部屋に響き、先生の股下には水溜まりが出来て段々に広がっていく。

恐らく、あの動きの中でもイチモツは回転し続けているのだろう——。

そう考えると恐ろしくて肩が震える。あんな行為をされてしまうと、先生が無惨に死んでしまう。いや、例え一命をとりとめても何らかの後遺症が残ってもおかしくはない。

 

「ヒャッハァッーー! このままもう一発射精してやるぜぇ!」

 

男の腰を振るスピードが更に上がる。その光景を見て、居ても立っても居られない僕は男の精液ネジをどうにか外そうと掴みかかる。生臭い匂いを放ちながら粘ついて不快感を覚える感触に嫌悪感を抱きながらも握って引っ張るが、まるでびくともしない。ネジらしく反時計回りに回しながら引っ張っても動かず、敢えて時計回りに回しながら引っ張っても一切動いてはくれない。

そうこうしている間に、男は叫び声を上げる。

 

「ほぉらぁっ、一っ発ぅ!!」

 

「あ゛っ、つ゛ぅぅいぃぃぃっ!!」

 

奥歯をガチガチと鳴らしながら先生は悶絶し、身体が大きく痙攣した。そして、それと同時に男の腰は止まり、天国にでも昇るかのような恍惚とした表情で打ち震えている。

野郎の恍惚とした表情なんて見たくもないし、ましてや自分の大切な恋人を道具のように扱う男の表情を見せられて吐き気を催す。

でも——、

 

「……ん、おいおい。まさかお前、興奮してんのかぁ!」

 

僕の愚息は痛いくらいに怒張していた。

先生が乱暴に扱われて、犯されて、悶えている光景を前に、僕の欲望は愚かにも素直に反応を示していた。見たことの無い表情を見せる先生に、僕は興奮していた。決して、こんな阿鼻叫喚の地獄絵図に興奮していることは無い。

 

「先……、生…………」

 

僕は悔しくて涙を流して嗚咽を漏らす。

男が許せない。自分が情けない。自分が許せない。自分が——。

 

「ぃ、尾……君、……」

 

「先……生?」

 

ふと先生の声が聞こえた。僕が顔を上げると、そこには先生の顔があった。

焦点の合わない虚ろな表情でも、僕を見ていることだけはわかった。そして、よく見るとその目尻には透明な水滴が溜まっていた。

 

「ご……めん、ね……。……大、丈……夫…………ら、から……」

 

その言葉を聞いた瞬間、僕の心臓が激しく鼓動した。

呂律の回らない状態でも先生は僕のことを気遣ってくれている。心身ともに限界に近いだろうに、自分を保つ余裕すら無いだろうに、それでも僕のことを考えてくれている。そう思うとマイナスな思考が吹き飛んだ。

そうだ、愚かな自分のことは後で謝れば良い。今はこの状況を少しでも早く、どうにかしなくては——。

 

「おいおいぃ、俺は蚊帳の外かよぉ。……寂しいなぁ」

 

先生の言葉で奮起した僕をそう言いながら冷ややかな目で見下す男。その表情が教師とは思えない程に冷徹で、言いようも無い恐怖心を与えてくる。それはまるで、これから今まで以上の地獄を僕に見せつけようとしているかのような——。

 

「っ、当たり前だ。お前なんかお呼びじゃない、お前が出て行けば良いんだっ」

 

それでも、僕は勇気を振り絞って男に言い返す。僕には先生がいてくれれば、先生が僕のことを想い続けてくれれば、怖い事なんて何も無い。

そう思っていると、冷ややかな表情をしていた男の顔が大きく歪み、また下卑た笑みを浮かべた。

 

「そうかそうか、そうなのか。先生に向かってそんな口を利くのかぁ、優等生君がなぁ。それなら、お仕置きが必要だろうなぁ」

 

そう言うと、男は肉棒をまた僕に向けた。そして——、

 

「後悔しやがれ、〔“禾重 シ十”止め〕っ」

「っ!」

 

今度は右肘がベッドに打ち付けられて固定された。更に二発、両膝目掛けて射精した。これで完全に僕の身体はベッドから動けなくなった。

 

「さて、と——」

 

僕を動けなくした後、そう呟いた男は乱雑に先生をベッドの上へ投げ捨てた。その行動を見た瞬間に腸が煮えくり返りそうになったが、男を睨んだ瞬間に驚愕の光景が僕の目に飛び込んできた。

そこには、二本目の肉棒——陰茎がそそり立っていた。その陰茎は一本目のモノとは異なり、一文字の形に出っ張りがあり、異常な程の長さを有していた。異常とは言っても流石に何十センチもあるわけではないが、それでも目測で常人の五割増し以上はあるだろう。

 

「よっこらせ」

 

掛け声と共に男は先生を抱え上げると、十文字型の肉棒を先生のアナルへ、一文字型の肉棒をマンコへあてがった。その動作を見て全身の鳥肌が立った僕は、意識を保てていない先生に代わって僕は焦燥感に駆られながら必至に抗議した。

 

「それだけは本当に止めて下さい! お願いします! 何でもしますから、先生だけは助けて下さいっ!!」

 

「んじゃあ、こいつと恋人ゴッコを止めるか? こいつを俺のものにしてくれるのか?」

 

「っ、それは……」

 

二つ返事どころか一つ返事するつもりだった僕の決意が揺らぐ。

先生を助ける為ならば別れることを惜しむつもりはなかった。けど、それで先生があの男のものになるのであれば、結局意味が無いのではないか。

そんな事を逡巡している内に男が溜め息を吐いた。

 

「即答できねぇのかよ。じゃあ、諦めな」

 

「っ! 待っ——」

 

僕の返答を待たず、男はあてがっていた二本のイチモツを何の躊躇いも容赦も無く先生の二穴へ勢いよく挿入した。

 

「っ、あ゛がぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ!!??」

 

半ば気を失っていた先生の意識が一瞬にして覚醒し、痛々しい絶叫が木霊した。

二本ある回転し続ける肉の棒が強烈に先生を責め上げる。一般的な人間が受けても平気な快楽を軽々と凌駕するその感覚に、先生はわけもわからないような様子で壊れたように雄叫びを上げる。

そんな光景をそれ以上見ていられなかった僕は目を閉じて顔を背ける。

 

「おおぉぉっ!? やっぱ二本挿入るとキツキツだなぁ! こいつぁヤバいぜっっ、とんでもねぇやっ! 気持ちぇぇぇっっ!!」

 

耳障りな感想が聞こえてくる。それに混じって、愛している人の悲痛な喘鳴が鼓膜を揺らして心を締め付ける。既に人とは縁遠い獣のようなその声が、自分の恋人から発されていると考えると気分が悪くなる。

 

「気持ちいぃ、が……。流石にうるせぇな……。おい小僧、少しその口を塞いでおいてくれや、っと」

 

「っっ!!」

 

突然、僕のイチモツが温かい粘膜に包まれた。反射的に顔を戻すと、そこには先生の頭部を乱暴に掴みながら僕の股座に押し付けている男の姿があった。僕の肉棒で口を塞がれた先生はくぐもった声を放ち続けている。

 

「これで少しは静かになったな。清々したぜ」

 

「こ、こんな真似をして……。お前はそれでも教師かっ!?」

 

「あぁそうだ。教師なんだなぁ、これが。そんなに嫌ならそこを退いてやればいいんじゃねぇのか? おっと、それが出来ないんだったなぁ。ハハッッヒャァッ!」

 

「この……、人でなし……」

 

「恋人がこんな状態にされているのに元気良くお粗末なイチモツをおっ立ててるお前も、十分な人でなしだろう? それとも、こいつぁもう恋人じゃあないのかぁ?」

 

「この野郎っ……」

 

反論しようにも出来ない。こんな状況になっても愚息が反応している自分は確かに、もう先生の恋人失格なのだろう。だが、しかし。

——諦めるわけにはいかない。

少しでも早急にこの状況を脱する手立てを考えることが先決だ。人外脳みその筋肉ダルマと楽しそうにクチャクチャお喋りしている時間など一秒たりとも無いのだ。

決意を新たにして思考を巡らせようとした折、突如僕の肉棒が深く咥え込まれた。

 

「うぐぅっ!?」

 

呻きながらも僕は何が起こったのかを確認する。男が先生の後頭部を左手で押さえつけながら、右腕で先生の右腕を引っ張り上げ、ピストン運動の速度を上げていた。重心が前のめりになっている為、先生の顔がより強く僕の股座に押し付けられているのだ。

 

「こん、な……。先生が呼吸……でき、ない……」

 

他者による強引なイラマチオの快感に耐えながら抗議する。先生のフェラが気持ちいいことは言うまでもないが、殆ど意識が無く只咥えられているだけの状態でも先生の口内はすぐにでも射精しそうになってしまう程、激しく淫らな刺激に晒される。

そんな僕の表情を読み取ってか、男は下衆な笑い声をあげながら言った。

 

「そうは言っても気持ちいいんだろぉ? それに、こいつも大好きな男のイチモツで窒息死するなら本望だろ」

 

「そ……んな、はず……がっ、……あ……るか」

 

自分の性器で恋人を殺す等、耐えられるはずがない。

四肢を拘束されている状態でもどうにか先生が呼吸する気道を確保できるように僕は身体を身動ぎさせる。しかし、それが仇となって先生の柔らかい口内に男根がフニフニと触れて一気に射精感が高まった。

 

「ぁっ、ぁっ、は……ぁ」

 

少しずつ息が荒くなってきた僕だったが、ふと違和感に気づいた。

 

「……、先……生?」

 

先生の体はいつの間にかぴくりともせず、くぐもった声も発しなくなっていた。

 

「っ、先生!?」

 

まさか死んでしまったのか!?

そう考えるとそれまで襲ってきていた快感が全て吹き飛び、その分だけ焦燥感が募る。そんな僕の反応を見て、流石に真剣になった諸有先生は乱暴ながらも先生の後頭部を掴んだまま持ち上げた。

口をだらんと開いたまま何の反応も示さない先生を見て、僕は自分の顔が青白くなっていくのが感じ取れた。

 

「気ぃ失ってるだけだろ? ほら、ほら」

 

そう言いながら、男は先生の豊満な臀部や乳房を乱暴にビシバシと叩いた。

こんな状況になってもそのような行いが出来る男に対して怒鳴りたくなったが、それでも反応を示してくれない先生を見ると恐怖心に苛まれる。

臀部の方は見えなくてわからないけど、先生の横乳が赤くなって僅かに腫れあがったところで男は叩く手を止めた。そして、静かに呟いた。

 

「体温は、……まだ温かいな。じゃあやっぱ気ぃ失ってるだけだな。目が覚めるように、回転数を上げとくか」

 

「は?」

 

男の呟きに頭の理解が追い付かず声を漏らしたが、次の瞬間ギュルギュルと異様な音が聞こえて来た。その音は何かが高速で回転するようなもので、男の股間から聞こえてくる。

その瞬間——、

 

「あ゛あ゛があぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「っ!?」

 

先生の両目が見開かれて再び獣のような咆哮が部屋に響いた。

先生は死んでいなかった。

その事実に安堵したのも束の間、僕のイチモツがまた温かい粘膜に包まれた。

 

「うっせ」

 

男が一言そう言って先生の頭部を僕の股座に押し付けてきた。じゅぷぷと音を立てて僕の身体に電流が走ったかのような快感が駆け巡る。

そして今度は先生の頭部を乱雑に上下へ動かし始めた。先生の苦しそうな嗚咽が響き、吐息が男根全体に浴びせられる。状況が状況でなければ、あまりの気持ち良さに二発分くらいの精液が放てそうであった。

 

「くっ、ううぅぅぅっ」

 

「へっ、安心した途端にそれか小僧? ほぅら、もう射精しちまいなぁっ」

 

「だっ、れが……、っ…………」

 

僕は懸命に射精を押し留めようと堪えながら、男の言葉に反抗する。しかし、現実問題として堪えらるのにも限界がある。そしてその限界はそう遠くない。

それでも僕は、例え一秒の違いだとしてもその瞬間が来ることを遅らせようと歯を食いしばった。今射精してしまうと本当に先生を窒息させてしまいかねないのだ。

 

「っ、っ……!」

 

しかし、その我慢がいつまでも続くはずがない。段々と意識が朦朧とし始めて来た。

白く霞んでいく視界の中、どうしようもなくなってきた僕は、男が先生の頭部を上げようとした瞬間を狙って腰を思い切り打ち上げる。そして、腰を上げたことによって今まで以上にベッドとの間で大きな隙間が生じた。

 

「っ、くはぁぁっっ!」

 

僕はすぐさま腰を引いて先生の口から肉棒を引きずり抜いた。その瞬間に、溜まっていた欲望が堰を切ったように解き放たれた。

先生の唾液でヌラヌラと光るイチモツから、熱々の粘液が止め処なく溢れてきて噴水のように飛散し、先生の顔面をドロドロに汚してまわった。その色は、白んでいた視界の中でも明確に判別できる程に特別黒かった。

 

「おいおい、なんだその精液っ? 汚ぇ真っ黒じゃねぇかっ、気色悪ぃなぁ!」

 

その様子を見ていた男は嘲笑していた。けど、僕にはそれに反応していられる程の余裕が無く、普段以上の疲労感に囚われていた。辛うじて意識を保つのが精一杯で、もう一言も発せない。

すると、男のハッスルした声が聞こえて破裂音のスパンが短くなり、先生の喘鳴が激しくなった。

 

「俺ももう射精しそうだぜぇ! 子宮で受け止めやがれぇっ!!」

 

「やめっ!! ……あ゛ぁっ、や゛め゛、ってぇっ!」

 

「いーや、射精してやるぜっ。アナルとマンコの二穴で受け止めなぁ!! 喰らえよ、二発同時っ、〔“禾重 シ十”止め〕ぇぇっ!!」

 

「いやっ、い゛や゛あ゛ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

先生の悲痛な絶叫が部屋に響き、僕は絶望と虚無感,無力感に沈みかけた。

と、その時——。

 

「好き勝手にするのはそこまでだ、諸有先生」

 

静かに扉が開かれて、一人の男性が入室してきた。厄介そうに振り返った男の表情が、その姿を見て一瞬にして青ざめていく。

 

「た……、幸畑学園長……」

 

その男性は“幸畑(ゆきはた) 鷹将(たかのぶ)”学園長。齢四十弱にして『文具学園』の現学園長であり、全校生徒から信頼されている程のカリスマ性を纏う人物だ。

 

「幸畑学園長、これは……点検活動でして……」

 

「成程。それで、その紙は何かね?」

 

「っ! それは……その、……」

 

「その点検許可証、私が発行した覚えはないのだが……私が忘れてしまっているのかな」

 

「…………、偽物……です」

 

「そうですか。…よくできていますね、殆どが全く同じだ。私の印鑑以外、は」

 

「その、学園長……。これは……」

 

「ところで…あなたは以前にも一度、強引に点検活動と称した性行為を行い、女性教師を退職に追いやった。そうですね?」

 

「…………、はい」

 

「本来であれば即時解雇処分となるところを、家庭環境のこともあって大きな罰則と厳重注意だけで済ませた。到底許されざる行いをしたあなたに、私は情状酌量の余地があると考えて更生の機会を与えた。違いますか?」

 

「……いいえ」

 

「……宜しい。では、まず謝罪が必要ではないですか?」

 

「はい、……すみませんでした」

 

「謝る相手を間違えています。……回れ右」

 

「っ。本当に、すみませんでした」

 

諸有先生は学園長の冷え切った声を聞いて震えあがり、こちらを向いた後に頭を下げて謝罪した。——が、

 

「何を囁いているのですか? 普段のあなたなら、もっと無駄に五月蝿い声を出しているではないですか」

 

「すみませんでしたっ!」

 

今にも泣きそうな表情で再び謝罪をした諸有先生。ふぅ、と溜め息を吐いた学園長が諸有先生の腕を掴んで部屋の外へ連れ出すと、僕と先生の方を向いて深く頭を下げた。

 

「私が判断を誤ったばかりに、多大な被害を与えてしまった。お詫びの申し上げようもない。この謝罪はまた後日、改めてさせて頂きたい」

 

「…………あ、はい」

 

唐突の出来事に僕が呆然としていると、学園長が連れて来てくれた救急隊員が先生と僕の処置をしてくれる。

 

◆◆◆

 

それから、削利先生は特に目立った後遺症も無く大事に至らずに済んだ。ただ、女性器の筋肉が少し緩んでしまい、以前のような締め付けがなくなってしまった。そのことに関して深く傷ついていた先生だったが、僕が懸命に励まして慰めたことでまた元気になってくれた。

そして、諸有先生が今回の件で辞職となった。それは当然のことなのだが、どうやら噂によると滅茶苦茶に過酷な罰を下されているらしい。その内容はどうやら、高粘度の油で満たされた筒に男性器を挿入した状態で筒を上下させ続け、更に高速回転させることで気を失っても搾精されているのだと言う。

また、幸畑学園長はその座を退いてしまった。ただ、今も『文具学園』で教職には就いていて、職を失ったわけではない。学園長先生曰く——、

「私自身、まだまだ考えが幼く配慮が足りていませんでした。今一度指導者として、再度学び直すべきだという結論に至りました」

とのことだった。この決定に関してはPTAからもその他方面からも賛否両論でひと悶着あったらしい。

 

僕や先生にとって地獄のような事件を経て、今現在——、

 

「あぁっ、はぁ…。そこ、いいぃっ」

 

今日も今日とてパコパコと愛を確かめ合っていた。

今まで通り——、あの件があってから今まで以上に激しく、そして優しくお互いを求め合っている。色々と嫌な事も不可思議な事もあったけど、あの事件はお互いの想いを再確認する良い機会となった。

起こった事は全く良くなかったが、それでも僕たちは前向きに同じ道を歩いてる。

 




もしかしたら続編出るかもです。

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