ディストピアにおける家畜の日常 作:家畜選抜AI
エロとか無いですが設定気になる方はどうぞ。
オムニバス形式でそれぞれの章が独立しているため好みのタグから読んでも問題ありません。
ちなみに世界設定ですが、『かわいそうなのは抜けるけど人生終わっちゃうレベルのはちょっと……』という面倒な性癖を無理やり納得させるための舞台装置みたいなものです。深く考えないでください。
世界設定&あらすじ
高度に生体技術の発達した近未来、ある種ディストピアとも言えるこの世界では、社会全体の潤滑な営みのためなら極小数の犠牲を厭わない事が常識となっていた。
それは一部の国民に対して人畜として社会奉仕の義務を課すものであった。
原則として義務教育の修了した15歳から30歳という体力のある国民の中からAIによって無作為に選ばれるのである。
奉仕期間は本人の適正を見て1年から3年。その間、基本的人権は停止され、社会からのありとあらゆる要求に応えなければならない。
しかしながら任期終了後には人権が復帰する。そのため個人情報保護の観点から奉仕期間中は高度な生体医療、ナノマシンによって姿形、本人の意向次第では人格までも調整される。そして人権復帰後は保存しておいたデータから肉体及び人格等、記憶以外の全てを奉仕期間前の状態まで復元されるのである。
また選ばれた国民には慰労金が支給され、人畜として従事した者を功労者として国が老後まで面倒をみるシステムが構築されていた。
これはそんなありえた未来の、国民奉仕法によって翻弄される人々の物語である。
以下用語説明他
・国民奉仕法
あらすじの通りAIによって無差別に選ばれた国民に人畜として社会奉仕の義務を課し、その身体を公有物として接収する法律である。
要は奴隷法やラブドール法みたいなもの。
選ばれる範囲は15歳から30歳となっているが、ただの原則であるため当然例外も存在している。AIの判断によっては、より幼かったり年嵩であったとしても適用される場合がある。
奉仕内容は主に性奉仕であるが動物愛護の観点から代替可能な家畜、乳牛であったり愛玩動物である犬猫等として飼われる場合もある。
選ばれた国民には就労後に慰労金が支給され、国が老後まで面倒をみるシステムが構築されているため生活には困らなくなる。また奉仕期間中とは姿形が異なるため個人情報保護も完璧()である。
犯罪者にも適応され、この場合は年齢等も関係なく人畜として服役する事となる。
奉仕期間や奉仕内容もより長く重いものになおり、犯罪抑制の一助となっている。
一時的ではあるが人権が存在しないため、犯罪人畜には多少の損壊を伴う性奉仕も可能となっている。また少子化解消のための母体としても活用されている。
殺人等のより重い罪を犯した罪人はその全てを国の所有物として徴発され、一生を人畜として過ごす事になる。
活用先は主に実験動物。他にも学校の性教育で、性差を知るための解剖実験等である。適性が高ければ少子化対策として牧場での孕み袋。
国の所有物であるため厳重()に管理されており、犯罪人畜であっても無闇な損壊は禁止されている。やっちゃった場合は器物損壊罪。
ただし高度な医療技術によってたいてい元通りなので死ななければ基本スルーであった。
また、極少数だが自ら人畜に志願する人も存在する。その場合は申請時に内容や従事期間をある程度自由に選択できる。
どのタイプの人畜であってもそうだが、従事期間が長期にわたる場合は、その人畜を使用している人の事を鑑みて最新のアンチエイジング等、様々なバックアップを受ける事ができる。
・人畜(通称=家畜)
国民奉仕法の適用された人の適正をみて大きく分けて性奉仕人畜、愛玩人畜、家畜人畜等に分類されている。他にも様々な種類が存在しており、多くの社会的要求、ニーズに応える事が可能となっている。
高度な生体技術によって身体を作り変えられるため選ばれる国民の容姿は重要視されていない。
また、社会的に有用な人物(社会的地位等)によっては専属の人畜を持つ事も可能であったりする。もちろん人畜化前の個人情報を知ることはできないが、改造の方向性等には口出しする事ができる様だ。
人で無い存在に人の字を当てるのはどうなのか、という意見もありまとめて家畜と呼ばれる場合も多くある。
奉仕内容及び改造例としては以下の様なものがある。
性奉仕人畜では乳房や腰つきの肥大化及び胴回りのスリム化、顔や声の美化等、多くの人々にとって魅力的に映る改造が行われている。逆に一部の需要を満たすために幼く造形し直すもあった。この様な場合、奉仕期間の前、中、後、と人格調整を行わなかった場合に認知機能にズレが生じた例があったため、より小柄な人が選ばれる傾向があった。
そうした優れた容姿でもって公衆肉便器、会社への福利厚生サービスの派遣肉便器、中学校や高校等での性処理便器等として円滑な奉仕活動を行っている。また学校によっては生徒を性処理委員や係として奉仕活動を行わせる制度を導入している場合もあった。
愛玩人畜ではケモノ耳や尻尾のみ追加の軽微な改造がほとんどだった。しかし子供の情操教育や、過去に繁栄していた愛玩動物である犬猫兎等を知るためにそれらを模したマズルや毛皮の追加、ニ足歩行の制限等の大きな変更を伴う改造も存在している。
特に小学校に派遣される愛玩人畜は子供の情操教育に適する様に改造が施されている。意思疎通のできない相手を思いやる心、どうすれば相手のやりたい事を察して世話をしてあげる事ができるのか。そういった能力を身に付かせるために声帯の変更による言語発声能力の制限、指先の鈍化による自己生活能力の制限、本能的行動を行う様に人格調整等が行われていた。
家畜人畜では主に乳牛があげられる。
動物愛護の観点から、代替可能な家畜は全て人でまかなおうという流れから来ているものである。最初期に立案されたものであるため、それ相応に改造技術は高く牛の耳や尻尾、角や白黒の毛皮の他にも消化器系、循環器系も強化されており、巨大化された乳房から栄養価の高い母乳を大量に分泌できる様に改造されている。
また、牧場での乳搾り体験や種付け体験等の愛玩人畜としての側面も持っている。
全ての人畜は体力が必要な活動内容であり、それに耐えられる様に耐久力方面に身体的強化が施されている。
これは奉仕期間が終了後も持続する処置の場合が多く、人畜経験者は病気知らずである。
人畜から人へと戻る時、本人の意向で暗黙の了解の下、元々の容姿に人畜時の容姿を引き継ぐ場合があった。そのため就労明けの人物は前よりも何となく美人になっていたりスタイルが良くなっていたりする。
コレはそんな世界に住む人々の暮しの一部分、取り留めのない日常を切り出したお話である。
貴方の気になる同級生は、実は人畜経験者の処女かもしれない……。
ちなみにAIは男女平等に、だが需要に応じて人畜を選ぶため、男の人畜も少数ながら存在している。
今日中にもう1話あげます。