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恋愛関係とは二人の人間それぞれの感情・情動に基づいた、本質的に個人的な関係性である。
それ故に究極的には二人だけしか存在しない状況でも成立するし、また他人が強要するということもできない。
一方で、婚姻関係とは法制度や社会通念に依拠した社会的な人間関係だ。
ある種の契約であるがゆえに、しばしば婚姻が生じさせる効果・利益のみによって成立する。
許嫁などという関係性はその最たる事例であろう。
婚姻の第一の当事者である本人の意志の外側で…
まして、その意義を解さない幼い時期に婚姻相手を定められてしまうのだから。
つまり何がいいたいのかといえば
真正面にいる美しい少女が、僕のような凡百の男との婚姻を本心から望んでいるとは当の僕自身でさえ、にわかには信じることができないのであった。
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始めて彼女と出会ったのは小学5年の夏休みであった。
いつになく整えられた余所行きのフォーマルな服装をした母と共に、郊外の高級住宅街でもひときわ目を引く大きな鉄細工の門扉を通り抜け、よく整備された芝と花壇の庭を歩く光景が記憶に残っている。
だが、そんなことよりも…頭に刻み込まれたのはその数分後。
ホテルでしか見ないような赤絨毯を踏みしめた先の扉を開いた瞬間に中央で佇む一人の少女へと、僕の目は奪われたのだ。
その作り物めいた、ある種イデアルな美を追求したかのような目鼻立ちは未だ小学生の幼い少女らしさを残しているというのに。腰まで伸びる美しい銀色の髪も相まって、現実の事象ではなく絵画を目にしてるようように思えた。
刺繍で飾られた高級そうな白いワンピースドレスも彼女の美しさを十分に引き立てるには至らず、部屋の隅に置かれた何やらよくわからない美術品など、今やほとんど記憶にさえ残っていない。
胸の内側からなにやら未知の感情が溢れてきて、ただひたすらに深い青色の瞳にだけ目線を釘付けにされてしまう。
つまるところ、僕は彼女に一目惚れしたのだ。
正視してしまえば気恥ずかしさでどうにかなりそうだというに、さりとて見惚れてしまい目を背けられなかった。
相反する感情に翻弄されて脳のキャパシティを使用し尽くしていた僕には、頭上で互いの両親との間でかわされたやり取りなどまるで頭に入らない。
少女の表情はといえば、薄桃色の唇の両端を柔らかく持ち上げ、穏やかに微笑みながらこちらを見つめているばかりであり、その視線に晒されるだけで頬が熱くなっていく。
そうこうしているうちに話は纏まったらしく、親たちの会話が終わると、ついに少女が僕に声を向けてきた。
「そういうわけで、今日からキミの婚約者になったユーリカだ。よろしく頼む。」
その声色は透明感のある高音が心地よいソプラノボイスで、耳に優しく染み渡っていくようだった。
綺麗な女の子は声まで綺麗なんだな…などと、そんな間の抜けた考えばかり頭に浮かんで、その内容に衝撃を受けるのがずいぶんと遅れてしまった。
そして、ようやく言葉の意味を理解したときは、全く衝撃的すぎて頭が空っぽになったことだけを覚えている。
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その日からというもの、僕に関するあらゆることがユーリカを中心に回りはじめる。
生活拠点からして家族もろとも屋敷の近くの邸宅へと移居することになり、小学校だって、それまで5年間通った学校の友人たちと離れて転校することになった。
忘れもしない転校初日の新たな学友たちとの顔合わせ。
彼女のような良家の子女が通う学校だけあって以前の学友たちより平均して小綺麗ではあったけれども…それでもユーリカに比類しうる相手はいないようだ、というのが僕の素直な感想だった。
(とはいえ恋ゆえに盲目となった僕は他の女性の美を正確に評価できないというバイアスは差し引かねばならないだろう)
白いワンピース型の夏用制服はシンプルでありながら少女らしい可愛らしさを存分に引き立てるデザインでなまじ衣装そのものの主張が少ないものだから、ユーリカほどの美少女が着てしまえば、彼女自身の眩しすぎる美を前面へと押し立て強力に主張させてしまうのだ。
しかも顔合わせの日から数週間を置いて久方ぶりに彼女を見たものだから、一目惚れの瞬間の衝撃には劣るものの、それでも僕は再び心を奪われてしまっていた。
自己紹介のときは平静を装おうと務める余裕さえなく、顔を真赤にしてユーリカに視線を送る僕の姿を見れば学友たちは皆一様に察したことだろう。
というより、実際に一目瞭然であったと複数の学友から後日別々に指摘を受けた。
いや、僕の醜態などこの日の出来事では些細な事だ。問題なのはこの直後のこと。
僕のしどろもどろな自己紹介が終わって、担任教師から座席へと案内されそうになったときにそれは起きた。
それまで静かに座っていたユーリカがおもむろに立ち上がり
「先生、しばしお待ち下さい。シューヤ君は未だ重要なことを我々へ伝えていない。」
と、今にして思えば彼女自身も意図してそう振る舞っていたのだろうけど、大仰な仕草を交えながら演劇のように朗々と口にする。
「一体どうしたのだ」という表情の担任教師も学友たちの視線を集めるユーリカは
僕の方へと真っ直ぐ歩み寄ってくると、僕の隣で優雅に体を反転させ学友たちへと対面する。
そして、おもむろに僕の腕を掴んで引き寄せ
「何を隠そう、彼はこの私と将来的に結婚する間柄、つまるところ婚約者なのだ。みんな、どうかよろしく頼むよ。」
などと宣うと、そのまま僕の肩に手を置いて体を寄せあわせ親密性を見せつける。
教室が大騒ぎになったのは言うまでもないことだろう。
とにかく万事こんな調子で、とびきりの美少女であるがゆえに舞台の中心に立つユーリカが眩しいスポットライトが当たる彼女の隣へと僕を強制的に引き連れるのが日常茶飯事であった。
交友関係の広いユーリカは流石に僕に四六時中かまっているわけではなかったけれども、それでも暇を見つけては僕に会いに来てくれたし、放課後になれば一緒に帰宅したりもした。
そうなると、彼女に集まる視線は隣の僕へも向けられるわけで、特に転向当初なんかユーリカは学友たちが驚く姿を面白がって積極的に婚約者という関係性をアピールするものだから、僕は名前や顔より先に「ユーリカの婚約者」という立場の方が周知されてしまうものだった。
幸いにして学友たちはみんな大変素晴らしい人格者ばかりだったから、すぐに僕個人の情報を認知してくれたし、婚約者との関係でやっかみなど向けられたこともなかった。
問題はユーリカが僕の存在を使って他人を驚かせたり煽ったりするのを面白がるようになったことだった。
婚約者という情報が周知されきって周囲が驚かなくなると、次はある種のスキンシップを公然と図るようになった。もちろん、学校で大っぴらに可能な常識の範囲内でだけれど……
例えば、僕の手を恋人繋ぎしてみたり、僕に飛びかかるように抱きついてきたり、膝枕を要求して頭を乗せてきてきたり、唐突に後ろから抱きついてきたりとそんな感じだ。
ユーリカは自然と注目を集める人気者なのだから、こうも露骨だと周囲がざわつくのも当然で…居心地の悪さを感じた僕が彼女を制止しようと試みるも、彼女は全く意に介さず
「そうは言うがね、キミとていくらか優越感を感じているのではないかね?私ほどの美少女と交際はさぞ鼻が高いことだろう?
それに、毎回あんなに顔を赤くしていて、やめてほしいと言われてもいささか説得力に欠けていると言わざるを得まい。
…それとも、本当に嫌なのかね?そうならば、次からは控えるようにするが、しかし私にはどうしてもそうは思えないのだ」
などと得意げな顔で言うものだから僕は閉口するしかなかった。
たしかにユーリカの言葉通り、彼女は文句のつけようのない美少女だし、僕自身も彼女の外見に一目惚れしてしまったのだ。
初恋に落ちたばかりの僕にとって彼女と付き合えるだけでも夢のような話で、ユーリカが僕を抱きしめてきたときには心臓が体を突き抜けそうなほど高鳴ったし、彼女と手をつなぎながら歩く通学路はまるで天国への階段にさえ思えた。
彼女が言うような優越感はよくわからなかったけれども、彼女が僕とそういったスキンシップを行うことそれ自体が何より僕の心を揺さぶるのだ。
たとえ、仮に彼女の興味関心が僕自身ではなく周囲の反応にあったとしてもだ。
そういうわけで、僕が拒絶できなかったがためにそういったスキンシップはその後も続き、周囲から「そういうもの」と認識され日常的光景として受け入れられ動揺など生じなくなった後になっても、ユーリカにとっても日常的行為として定着してしまったのか、辞め時を失ってしまったのか継続して行われている。
「慣れ」というのは恐ろしいもので、僕も最初の頃のようには動揺することはなくなっていった。
もちろん、恋い焦がれる美少女に密着されてドキドキしないはずはない……
嬉しさや気恥ずかしさで脳が満たされても制御可能となっただけのことだ。
ところが、時間が経つにつれて気恥ずかしさの性質が変わってきた。
小学校の高学年ともなれば人によっては成長期が始まるわけで、ユーリカも例外ではなく、徐々に「異性」としての特徴が目立ってきたのだ。
段々と身長が伸びて手足が長くなり、健康的に引き締まっていた足回りは徐々に丸みを帯びてきて…腰回りも同様に、いつの間にか相対的に腰が細く感じられるようになっていく。
胸元はそれに比べると変化に乏しかったけれども、それでも男のそれとは違う形になっていく。
その変化の度合いというのは依然として子供相応
のものだとしても、普段から日常的に彼女と文字通り触れ合う僕にとっては実際の変化量よりもずっと大きく感じられたのだ。
中学校に進学する前後になると僕自身の変化もあって、スキンシップにたいする以前のような気恥ずかしさが戻ってくる。つまり僕の体が成長するとともに、ユーリカに異性としての魅力を強く感じるようになってしまったのだ
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そういうわけで、せっかくユーリカが僕の勉強の手伝いをしてくれているというのに…
僕は教科書の内容よりも目の前にいる彼女の姿や仕草ばかりに意識を奪われてしまうばかりである。
「天は二物を与えず」とか、それを揶揄して「神は二物も三物も与える」などと言われる。
ユーリカに関しては後者が当てはまるようで、美しさに加えて勉学にも優れている。
テストでは全国偏差値はもとより、学内偏差値でも最上位の成績を収めているのだ。
一方で僕はといえば、低い成績というわけでは決してないけれども、それでも最上位層のユーリカと比べると見劣りしてしまうレベルでしかなく…彼女の婚約者として果たして釣り合いが取れるのだろうかと劣等感を感じてしまう。
なんて内容の悩みをぽろりと他人に打ち明けてしまったばっかりに、どこからかその情報が彼女の耳にまで届いてしまって
「なるほど、ではキミが言うところのミネルワとウェヌスを兼ねたような女が直接キミに加護を与えよう」
と、芝居めいた口調で宣言すると、そのまま僕の部屋まで上がり込んで勉強を直接教えてくれる事になったのだ。
それ以前のユーリカは我が家に来たとしても居間までで留まってくれていたから…僕に自室に彼女の存在を許すようになったのはついここ最近の出来事なのである。
つまり僕にとってまだ耐性がそこまでできていないのだ。
勉強を教えてもらって3ヶ月たつというのに、プライベートな部屋で二人きりになるという状況そのものが思春期真っ盛りの僕にとっては甘い体験に過ぎる。
最近は季節が移ろって夏服になり、可憐な白いブラウス姿になった彼女が目の前にいるだけで僕はもう気が気ではない。
仮に煽情的に過ぎる衣装だったならば、学生としていかがなものかと文句のつけようもあっただろう。
されど学生らしい服装の極致である学校制服が相手では何も言うことはできないのである。
むしろ、それに劣情を抱いている僕の側が糾弾されてもおかしくはない。
だけれども、僕が彼女に邪な欲求を暴走させる可能性を考えて、せめて図書室でやらないかと提案したところ
「キミは自分の立場を忘れているのかね?我々は将来を誓いあった婚約者なのだから…
むしろキミは私に劣情を抱く正当性が存在しているじゃないか。
一般的な中学生の男女ならたしかに「あやまち」を犯してしまう可能性があるかもしれないが…
私とキミとならば、仮に同じ行為に及んだとしても「あやまち」とはなるまい。」
なんて言ってくるものだから、「あやまち」を想像した僕の頭が湯だつほど熱くなってしまい、それを見て愉快そうに笑う彼女に手を引かれて自宅に帰ってきたのが今日のこと…
そして今に至るわけだが……そのせいで今日の僕はいつも以上に集中力を欠いているというわけだ。
初恋の相手から僕が劣情を抱くことに何の問題もないと言われてしまったら意識するなという方が無理な相談というものだろう。
普段から魅力的で仕方がないユーリカの姿がますます艶めかしく見えてきてしまって、僕の視線がますます彼女の肢体に釘付けになってしまう。
僕の方に体を寄せてきているせいで前傾した姿勢が、彼女の胸元の膨らみを強調する。
凝視したらいけないとは理解しているのに、どうしても目が離せない。
同学年にユーリカより大きく成長している女生徒は多い。
…というよりもサイズそのものは同世代でも控えめな育ち方だ。
それについて彼女自身が
「キミにとっては残念ながら、どうやら私の乳房はそれほど大きく育ってはいないようだ
もっとも、キミにとっては唯一無二の婚約者の乳房なのだから…後々これを好きにする権利があるというだけでサイズなど些細な問題となろう。」
と、文字通り胸を張りながら教えてくれた。
あのときは僕の脳裏が劣情と呼ばざるをえない思考でいっぱいになったけど
実際、僕にとってユーリカより魅力的な乳房なんてないわけで……下着とブラウス越しであっても、ある種の信仰の対象となりうる神々しさを感じてしまう。
そんな僕の視線に気づいたのか、ユーリカはいたずらげに微笑むと
「なんだね、たしかに私はキミが劣情を抱いても何も問題は生じないとは言ったけれど…そうまで露骨に見つめられると、流石に羞恥心が全く生じないというわけではないよ。」
と、言うものだから、流石に行き過ぎだったと僕は急に申し訳無さをおぼえてしまって…慌てて謝罪の言葉を口にしながら目を逸らす。
しかし、ユーリカは慌てたように
「いや、別に見るなと言っているわけではない。ほら、私の顔をみたまえ。コレがキミに嫌悪感を感じているように見えるかい?」
と言って僕を手招きしてくる。
僕が以前から女神のようと形容するようになった人間離れした美貌を見つめる。
普段は僕をどうからかっても彼女自身は単に面白いだけといった表情しか浮かべない。
ところが今日はやたらと、彼女自身が言う通りの羞恥心故なのだろうか、ほんのりと頬が上気しているように見えた。
見慣れないユーリカの表情に、神々しさではなく、同世代の女性らしさを感じてしまう。
心臓の動悸が早くなり、二人きりという現在の状況に、いつも以上の緊張を感じる。
そして、ユーリカが可憐な唇に意味深に指を当てながら
「正直な話をしよう。キミが私に男性的欲望を向けてくれていることに、自分で思っていた以上に喜びを感じているよ。婚約者だからって、なるべくそういう目で向けるのを避けようとしてくれていただろう?その心遣いには感謝するけれども…私はね、キミの男性としての欲望を受け止めてもいいと思っているんだ。」
なんてことを言うものだから、僕はくらくらするほど。
もうどうなってもいいやという欲望と、流されてはいけないという理性が戦う中でつい僕が守っていた本音がぽろりと漏れたしまった。
「自信がないんだ。親が決めたというだけで、ユーリカみたいな女神様みたいな子と婚約できたけど…僕がユーリカに本当に釣り合うだけの価値があるのか分からない。」
と、途中で口に出したことを後悔したけれど、でも今更止めるわけにはいかず絞り出すように続けた。
するとユーリカは少し困ったような顔をして そっと僕の胸に顔を埋めてきた。
そして僕の手を自分の胸元に導くと、小さな声でささやく。
「なんだ、そんなことかね。釣り合うだけの価値だと難しく考えすぎだろう。キミは私が好きなのは知っている。ならば、私がキミのことを好きなのだから、それで十分じゃないか。」
僕は思わず赤面してしまう。
だって、初恋の相手から、明確に好きだと言われたのだから。嬉しくないはずがない。
だけど反射的に
「でも、僕なんかの何がどう好きになれるの?」
などと、情けない疑問を口走ってしまう。
すると彼女は少し困惑したように眉根を寄せ、それからため息混じりに
「キミのことをなぜ好きかって?そりゃあ愚問というやつだよ、説明不能だ。好きになったから好きなんだ、それ以上の理由はきっと後付にすぎない。恋愛感情というものはそういうものではないのかね?」
そんなことを言われてしまっては返す言葉もない。
たしかに、そうかもしれない。感情というのは得てして無根拠なものだ。
だけどそうは言っても、やはり何かしら好きになる最初の要素はあるだろう。
と、僕がなにか言い返そうと心中で色々と考えているうちに、目前でユーリカが初めた行為に思考が真っ白になった。
彼女の細い指が、ブラウスのボタンをぷちぷちと外していく。
「キミはもう少し自分の本能に素直になった方がいい。折角の機会だ、動物みたいに本能のまま愛し合おうじゃないか。 どうせいつか「夫婦の営み」をするようになるのだから…だったら、なるべく早いうちからいっぱい性を楽しみたいんだ。」
ボタンが外れたブラウスが床に落ちると、薄青色の下着に包まれた胸が現れる。
まだそれほど大きく育っていないからだろうか、外見的にはシャツと大差ないスポーツブラ。
だが、その下からささやかだけれども、柔らかな膨らみがあることがわかる。
少女らしい、小さな成長途上の乳房。
けれどそれは確かに、女を感じさせるものであった。
思わずつばを飲んでユーリカを凝視してしまうが、彼女はむしろそれを楽しむように
「どうだね?やはり思春期まっさかりなのだから興味津々のようだ。私は妊娠できるようになったばかりで、キミはメスをはらませることができるようになったばかり…書物で読むには、この年頃がいちばん体が敏感らしい。つまり、セックスが一番気持ちいい時期というわけだ。」
そう言ってにやりと笑うユーリカの笑顔が淫靡で美しい。
もう僕の理性が限界を迎えそうになり、思わず彼女に両手を伸ばそうとしてしまう。
ところが、ユーリカは慌てたように
「待ち給え、条件がある。ちょっと落ち着き給え。だけどキミは余裕が無いだろう。処女はちゃんと準備しないと痛いらしいからね… そう、私が主導権を取ってやる。それが処女と童貞を交換する条件だ」
彼女はそう言うと、僕の手を引いて立ち上がった。
そしてそのまま僕自身のベッドのそばへといざなわれる。
「ちょっと恥ずかしいね。最初だから服を脱ぐのはお互いに背を向けてしよう。」
僕は彼女の言葉に従い、後ろを向いて、おずおずと自分の服に手をかける。
普段から何度となく毎日やってきた脱衣という行為に、自分がコレほど興奮するとは思わなかった。
はやる気持ちが抑えられない。ボタンをつい乱暴に、引きちぎらんばかりの勢いでつかんでしまう。
すぐ後ろでは、ユーリカが服を脱ぐ気配と布ズレの音が聞こえてくる。
その音だけで心臓が爆発してしまいそうだ。
そして、ベルトを緩めたところで、ズボンをいつものようには下ろせないことに気づく。
あまりの興奮に感覚が麻痺していたのだろう。僕自身のペニスが、ズボンを下から押し上げてテントを張っていたのだ。
僕はズボン越しにそれを撫でる。熱く猛ったそれは、布越しに触れるだけで痺れるような快感をもたらした。
僕は慌ててベルトをすべて取り払うと、チャックをおろしてパンツごと脱ぎ去る。
狭い衣服から開放された僕の陰茎がしなって、自身のお腹をペチンと叩く。
小学生の頃から少しづつ大きくなって、勃起すると15cmほどになった僕のオスとしての部分はかつて見たことがないほど固く反り返ってしまっている。
今からコレを使って、愛しい初恋の少女の処女を奪うのだと思うと、それだけで射精しそうになった。
興奮で頭がおかしくなりそうな僕に、ユーリカが背中から声を掛ける。
「流石の私といえど、ちょっと恥ずかしいね。私の方を見ないで、黙ってベッドに仰向けに寝てくれないか?キミが主導権を握るのは…そうだね、10回目くらいからにしようか」
言われるままに僕はベッドの上に仰向けになり、この数年毎日見てきた天井に目を向けた。
心臓が激しく鼓動しているのを感じる。ユーリカにまで心音が聞こえてしまいそうにまで思えた。
ユーリカの足音が近づいてくる。
生まれたままの姿でベッドに上がり、僕の身体を跨ぐようにして膝立ちになる。
常日頃からユーリカのことを女神じゃないかと思っていたけれど…その裸体はあまりにも美しく感じて、僕の心中にいっそ畏敬の念すら湧き上がってきた。
白い肌にはシミ一つなく、ほっそりとした手足やお腹には無駄な肉は一切ついていないように見える。
だというのに腰は女性らしくくびれがかって、乳房も膨らみかけの尖った蕾のように可愛らしい。
ぷっくりと膨らんだ股間の恥丘は、ユーリカの頭髪と同じく銀白色の薄い産毛のような陰毛で広く装飾されている。
そんな成熟の中に幼さが未だ残る両立したの華奢で美しい肉体を見上げているだけで、僕の興奮はさらに高まっていく。
僕を見下ろすユーリカの顔にも緊張の色が見えて、それがまたたまらなく艶めかしくてドキドキしてしまう……
ユーリカの美しい青色の瞳がだんだんと近づいてきて、その顔立ちはどんどん大人びたものへと変わっていく……。
そして二人の唇の距離がなくなった時……僕はゆっくりと目を閉じた。…………
柔らかな感触が僕の唇に触れる。それはとても甘く蕩けるような味わいだった。
僕の思考回路を優しく溶かして、身体中の神経をゾクッとした快感が駆け巡る。
幸せな気持ちに包まれながら、僕らはそのまま、たぶんお互いに初めての…ファーストキスを続けた。
触れるような、ついばむような優しい口づけ。
まだまだお互いに初心者だから、加減がわからず鼻と鼻をぶつけてしまうのさえ愛おしくて仕方がない。
この幸せで心地よい時間をもっと味わっていたい。
……そう思っていると、突然、ユーリカが僕の両手を取って、自らの胸元に添えさせた。
ユーリカのしっとりした肌の手触りを感じつつ、僕は彼女の意図を理解する。
僕たちは見つめ合い、再び軽く触れ合うだけのキスが上からふらされると
「ほら、優しく触り給えよ。本来は子供に栄養を与えるための器官だけれども… 暫くの間は伴侶を楽しませるためにしか使い道がないんだ。たっぷり揉み心地を堪能するといい。」
ユーリカはそう言って妖艶な笑みを浮かべると、僕の指先を自らの乳首に押し当てた。
そして、そのままゆっくりと揉むように促してくる。
お言葉に甘え、僕は少し力を入れて柔らかな乳房を揉んでみた。
想像していたより硬い…というのが素直な第一印象だった。
しかし、同時にその硬さからは女性の性的な魅力も感じられた。
外側の柔らかな女性の肌の内側に芯が通ったような感触でありつつ、それと同時に弾力があるという不思議な感覚である。
そして何よりも、掌から伝わってくるユーリカの鼓動や体温が僕には新鮮で不思議であった。
つい最近まで全く知らなかったはずの事なのに、何故か心が落ち着くような気がしたのだ。
そんな事を考えているうちに、僕の右手の中指は自然とその中心へと向かっていた。
僕がその固く尖った場所に触れた瞬間、彼女は小さく声を上げる。
「…っ!ちょっと力を込め過ぎだ…そこはもっと優しく扱ってくれ。まったく、私が上でよかった。そうじゃなきゃキミにレイプみたいに蹂躙されていたかもしれないね。」
そう苦笑しながら口にするユーリカに申し訳なくなって、僕は慌てて慎重な手付きを心がける。
ホットミルクの表面に浮いたミルクの薄膜でさえ傷つけないような手触り。
始めて触る母以外の乳房に僕は安らぎを感じてしまう。
しかし同時に、この幸せの塊のような肉球も、今から僕の手によって淫らに扱われるのだと思うと、背徳的な興奮を覚えずにはいられなかった。
そのまましばらく、おっぱいの感触を楽しんでいると、ユーリカが見せつけるように彼女自身の手を、ほっそりした腰へ滑らせ
「そう、その調子だ。キミの優しい手付きが心地よくて、私の女としての部分が目覚めてきた。」
と、言うと、そのまま更に手が下にずらされて、羽毛のような陰毛を撫でつつ割れ目に指先が届く。
「いまから、キミのペニスを受け入れるために自分で準備するよ。ここばかりはしっかり濡らさないとダメだとよく言われるからね。 しばらく胸をもんで私のザーメン絞り器の準備ができるのを待つがよい。」
彼女が口にした卑猥な文言に反応して、思わず固く天にそそり立ったペニスがピクリと反応してしまった。
「ざ、ザーメン絞りって…」
と、思わず反芻すると、ユーリカはニンマリと誘うように微笑んで
「だってそうだろう?精液を子宮へと放出させるためにペニスを刺激するのが膣の役割だ。その機能を換言すれば、「ザーメン絞り器」と呼んでも間違いではあるまい。しかも私の子宮を使って子孫を残すのはキミだけなのだから…私の膣はキミのペニスを気持ちよくして射精してもらうために成長したとも言えるわけだよ。」
なんて僕の脳を揺さぶるものだから
「僕もユーリカと会うために生まれてきたのかも」
なんて、恥ずかしいセリフまで口走ってしまう始末だった。
だけれども
「ありがとう。キミからそんな言葉をかけてくれて本当に嬉しい。できれば私の乳房を愛撫しながらでなければもっと嬉しかったよ。」
と、言われて失敗したと消沈するまさにその間にも、僕の手はユーリカの乳房を愛撫していたのだから仕方がない。
そうして、しばらく僕たちの粗い吐息とみだらな水音が部屋を満たしたのち、ユーリカがおもむろに
「・・・そろそろ、しようか」
と、口に出すと、ユーリカの繊細な指が、形を確かめるように僕のペニスを握る。
それだけで僕は気をやってしまいそうになるほど甘美な刺激を感じてしまう。
けれどそんなことよりも、ユーリカが僕とつながる準備とばかりに腰の位置をずらすその姿…これからひとつがいのオスとメスとして交わるのだという事実に僕の脳髄は甘く痺れてしまっていたのだ。
ペニスの先端と粘膜が擦れあうその瞬間、僕は思わず声を上げていた。
今まで感じたことのないような快感だったからだろう。
そしてその瞬間にユーリカも小さく喘ぎを漏らした。
僕の先走り汁とユーリカの秘所から滴る蜜が混ざり合い、互いの陰唇の間でいやらしい音を立てる。
ユーリカは浅く息を吐きながら、僕のペニスがうまく入る場所を探るように腰を振って陰部をこすりつけてくる。
やがて、限界まで膨らんだ亀頭が、リングをくぐり抜けるような感覚とともに膣口に沈む。
熱い蜜で濡れそぼったそこは柔らかくほぐれていて、亀頭全体が呑み込まれるようにして吸い込まれていく。
それと同時に、ユーリカのお腹の中へ僕の一部が侵入していくのがわかった。
ここから腰を下ろせば、もう引き返せない。確実にセックスしてしまうことになる。
ユーリカは僕に再び向き直ると、まるで聖母のように優しく微笑んで
「いくよ」
と一言だけ言った。
肉竿がギチギチとみずみずしく張りのある処女穴を押し広げながらゆっくりと沈んでいく。
挿入するにつれて彼女の表情から笑みが失われていき、代わりに苦痛に耐えるように眉根にシワを寄せて歯を食いしばる。
愛しい初恋の少女が僕のために苦痛に耐えてくれているのに自己嫌悪を覚えるけども…
敏感な亀頭が膣壁を掻き分け処女膜を引き裂いていく感覚はどうしようもなく気持ちいい…………。
オスとして本能的な肉体的な快楽だけでも凄まじいというのに、とびっきりの美少女の純潔を奪い取る征服感、崇拝する神様を汚してしまったような背徳感が合わさって頭がクラクラする……!
僕の矛先がユーリカの奥へ奥へ突き進むほど熱く濡れた。
膣肉の壁はキツく通りにくくなり、並行して彼女の苦痛も強くなってきているに違いなかった
やがて、ユーリカがまるで命乞いをするかのように必死で手を伸ばしてきた。
その姿が、僕が見たことがないほど弱々しく、そしてたまらなく可愛いい。
出会ったその日から僕を魅了してやまない怜悧な姿は影を潜めて、僕の下腹部の上で弱さを露わにしている。
僕がユーリカの手を取り指先を絡めて握りしめると、直後にぎゅっと力を込めて握り返してきた彼女の力がやけに弱々しく感じられて…恐れ多くも、庇護欲めいた何かを覚えてしまった。
そうしている間にも、彼女は喘ぐように息をしながらゆっくり腰を沈め続けている。
ユーリカの体温に僕自身が包まれていく感覚がありありと感じられた。
彼女の言うところの「僕の精液を絞るための器官」がギチギチと締め付けて機能を果たそうとする。
まだ半ばほどだというのに、僕の腰の奥から熱いものが込み上げてくるような気がした。
夢にまで見た初恋の少女とのセックスで、僕の本能はもう遺伝子を子宮に注ぎ込みたくて仕方がないらしい。
僕は咄嵯に歯を食いしばって耐えるけれど、それだけじゃ抑えられなくて、とっさに彼女の手を強く握りしめすぎてしまう。
流石に痛いのか、彼女の顔がよりいっそう苦しそうに歪んだ。
最も深くつながっている相手がまさに苦しんでいるというのに、僕ときたらペニスでしか物事を考えられず身勝手に苦しめている。
そう思うとあまりにも申し訳なくなって、いくらか冷静さが戻ってきて……
「ゆーりか、すき、あいしてる、きすしたい」
なんて、あまりの幸福感にバカになった頭でうわ言のように呟いたら
「私もちょうどそうしたいと思っていたよ」
と、彼女は微笑んで上体を前傾させて僕と口づけを交わした。
柔らかな唇を貪るように吸いつくと、お返しだと言わんばかりに舌を差し込まれて僕の口腔内を蹂躙される。
つい先程のキスよりもユーリカ自身の匂いを強く感じる気がする。
きっと汗と、ひょっとしたらオスを誘うフェロモンも混ざっているのだろうか? 脳が蕩けるような甘美な香りだ。
さらに、ユーリカの唾液さえとても甘く感じられて僕は夢中になってそれを飲み込んだ。
僕たちは互いに体温を求め合うかのように必死に舌を絡ませていると、ユーリカとの間に隔たるたった数センチの空気の層が邪魔に思えてしまう。
彼女もその気持ちは同じだったのか、上体の重さが僕に完全に預けてくれた。
いつの間にか汗ばんだ柔肌同士が触れ合い、互いの身体の境界線がわからなくなっていく。
成長中の乳房ごしにユーリカの鼓動が伝わってくる。
こんなにも近くにいるのにまだ足りないとばかりに、ユーリカの下半身が僕の肉槍を自ら最奥へと招き入れてゆっくりゆっくり沈み込んでいく。
奥に進めば進むほど熱く柔らかな粘膜に包まれる感触は心地よく、自然と腰が震えた。
彼女の膣内は狭くきつく、それでいてねっとりとした蜜で満たされていてまるで生き物のように脈打ちながら吸い付いてくる。
思春期の敏感な亀頭で蜜を掻き分けていく甘美な快感に、いまだ射精を我慢できているのが奇跡のようだ。
やがて、下腹部へ何か柔らかいものが当たる感覚があった。
そしてすぐに彼女の全体重が僕の肉体へと預けられた。
ペニスが余すとこなく飲み込まれ…僕と彼女は完全に一つになったのだ。
横隔膜が呼吸のために動く様子でさえ感じ取れるほどの、これ以上ないほどの密着。
僕たちは一切の隙間も許せないとばかりに、身体をぴったりとくっつけ合い、互いの体温を感じ合う。
(セックスしちゃったんだ…僕の女神様みたいな女の子と…)
その事実に今更ながら実感がこみ上げてきて、僕は頭が真っ白になってしまった。
そしてその瞬間、彼女の最奥にたどり着くのを待っていたとばかりに、肉棒が激しく脈打ち始める。
ビュルルルッ!!ビュッ!ビューーーッ!!!ブピュウゥウッ!!!!
まるで壊れた蛇口のように勢いよく睾丸から精液が絞り出されていく。
今まで体験したことのない幸福感。
溶岩を吐き出しているかのように錯覚するほど熱くドロドロな塊が管を通り抜けていく感覚。
ペニスが痙攣するたびに断続的にビュクビュクと到来する至福の放出快楽。
身体の奥底で暴れ回る熱い奔流によって脳髄まで溶かされてしまいそうなほどの快感だった。
あまりの快楽に、僕の本能がむき出しになって…
痙攣するように腰を震わせてユーリカの体を持ち上げ……大量の精子を吐きだすために必死になっていた……
苦痛に耐えながら受け入れてくれた愛しい少女の肉体を、僕の快楽のためにさらなる苦痛へと追い込んでいく。
そのことに思い至る余裕なんてまったくなくて、ただ生殖の器官へと遺伝子を注ぎ込む悦楽だけがあった
やがて、最後の一滴まで注ぎ込んだのち、僕はユーリカの唇を貪りながら心地よい余韻を味わっていた……
ペニスは射精直後だというのにいまだ萎えることなく、彼女の膣肉から甘やかされて我が物顔でふんぞり返っている。
一方、最奥に押し付けられた亀頭からはびゅくっ♡びゅくっ♡と残滓が吹き出していた……
僕たちは二人して鼻で荒い息をつくばかりで、二人の吐息が混ざり合って部屋を蒸し暑くしていた。
汗ばんだ肌を重ねているせいでお互いの体温が伝わりあい、それがまた快感になるのだ……
そうしてしばらくお互いに抱き合いながら、余韻に浸っていると…
ふと思い出したかのように彼女が顔を離した。
ユーリカの美しい唇から、長い口腔どうしの交接で二人の唾液が混ざりあった糸が垂れる。
その淫靡さに思わず心臓が大きく跳ねた。
どこか惚けたような表情だったユーリカだったが、僕の視線に気がついたのかすぐにいつものように微笑んでくれた。
そんな彼女の仕草や笑顔にすらドキッとする自分がいた。
僕はゆっくりと身体を起こすと、未だ繋がったままの下腹部に目をやった。
僕の下腹部にはユーリカが純潔を捧げてくれた証の赤い血が付着していた。
それを見た瞬間、言いようのない感動が胸いっぱいに広がる。
おもわず
「ありがとう」
という言葉が口から漏れ出た。
するとユーリカは恥ずかしそうに頬を赤らめながら口を開いた。
彼女の言葉を聞き逃さないように僕は意識を傾ける。
「こちらこそ、キミに処女をもらってくれて、キミの童貞をくれてありがとう。ちょっと痛かったけれどもね。」
その言葉を聞いて思わず笑みがこぼれた。
そんな僕を見てユーリカも笑う。
ひとしきり笑い合った後、どちらからともなく唇を重ね合わせた。
お互いの舌を絡ませあい、唾液を交換する。
やがて二人の身体は再び火照り始めてきた。
ユーリカは再び口を開くと
「ねぇ、今日はこのまま繋がったまま寝ないかい?何が起きたか互いの両親にバレてしまうだろうが…なに、私たちは婚約してるのだから…胸を張って性的関係に発展したと言えばいい。どうせ明日にでも避妊薬を貰わなくてはならないのだから、どちらにせよ必要だろう?激しい動きはまだ痛くて無理だろうけれど、そうだね、その代わり…キミが私の中に精液を注ぎ込みたくなったら、いつでもそうしてくれてかまわないよ」
なんて彼女が誘惑するものだから、僕はお言葉に甘えて…翌朝までベッドの中でユーリカの肉体の重さを全身で堪能したのだった。