姉の持っていた少女漫画なんかを幼い頃から読んでた影響で恋愛観がちょっとズレてしまった童貞オタクがTS転生し、どうせならと幼馴染達のリアル純愛物語を演出しようとするも何故か二人からの矢印がこっちに来てしまった話。

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幼馴染無自覚誘惑系TS転生者

 

 

諸君、私は純愛が好きだ

 

諸君、私は純愛が好きだ

 

諸君、私は純愛が大好きだ

 

幼馴染ものが好きだ

転校生ものが好きだ

同僚ものが好きだ

――以下略

 

 

というわけで俺の名前は白谷鈴、現在小学五年生。まぁ色々あって転生した、ごく普通の一般TS転生者である。

 

 

先程も説明したが、俺は恋愛もの、特に純愛物語が大好物なのだ。

多分姉の影響だろう。幼い頃から姉の買ってきた少女漫画や恋愛小説を読んでいたのだ。子供の頃からそんな生活をしていた俺の恋愛観がどっか行ってしまうのは至極当然の事で、大学生になった時には立派な恋愛オタク、それも純愛もの至上主義になってしまっていた。

 

そして今世、今回こそは2次元だけではなく、キュンキュンするような恋愛を間近で見てみたいと思っているのだ。

 

……いや、でもまぁね? 前世が童貞恋愛オタクな自分が人と恋愛するのはちょっとハードル高めかなって……。

 

ということで俺は身近でそんな恋愛物語を見せてくれそうな人を探していたのだ。

 

そんな俺だが、御誂え向きに幼馴染と言われる間柄の友達が二人いた。しかも男女だ。

一人は藍沢悠太、同い年の男の子だ。最近になって男女の性差について意識し始めたのか周りにつられてか、こちらに対してツンケンした態度を取ることが出てきた。しかし態度の端々からこちらを気遣う様子が見て取れる可愛いヤツである。

もう一人は紅里萌香、こちらも同い年の女の子だ。小柄で守ってあげたくなる可愛らしい容姿と引っ込み思案な性格。まさに控えめ系ヒロインといった感じの愛らしい娘だ。

自分を含めての三人は家がご近所な事もあって物心つく前からの家族ぐるみの付き合いだ。特に二人に対しては転生者特有の保護者的視点もあって、とても大切に思っている。

 

そんな二人には当然幸せになって欲しいのだ。

 

――あれ? 今でも悪くない雰囲気だし二人がくっつけば二人とも幸せになって俺も幸せになれる……これはWin-Win-Winでは?

 

 

そんな天啓が降りてきたのは小学校の入学式、校長先生の有り難いお言葉を聞き流している最中だった。

 

 

それからの俺はその目標に向かって邁進した。

 

それまでもかけがえのない存在として大切にしてきたが、より将来を見据えて手を引き背中を押し、時に叱って……。

 

 

 

そして入学から五年の月日が流れ――

 

「鈴……ッ!」

「鈴ちゃん……♡」

 

――何故か俺は、大切な幼馴染二人の手によって、ベッドに押し倒されていた……?

 

 

(どうしてこうなったッ!!?)

 

 

 


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