※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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それは、運命の再会

「あぁ、またこれか」

 

さすがに二度目という事で、慌てる事はなかった。

キョウの策略によって、別の世界に飛ばされた際には、驚きを隠せなかったが、それも二度目の経験となれば、落ち着いて、行動する事は出来た。

 

「他のメンバーと合流したいけど、うぅん」

 

周囲を見ると、尚文達の姿は見えない。

一番、近くにいたはずのシドの姿も見えない。

 

「以前のキョウとは違い、意図的な物ではなく、暴走した魔力で行われた転移。それに近いのかもしれない」

 

だからこそ、必ずしも、近くにいた人物と一緒にいるとは限らない。

それを理解すると同時に、これからどう行動するべきか。

悩んでいた時だった。

 

「ソラ様!?無事か!!」

「んっ、聞き覚えのある声が?」

 

俺が頭を悩ませていると、どこからか声が聞こえてきた。

周囲を見回すも、いないようだが。

 

「ソラ、何を無視しているんですか?」

「んぅ!?」

 

同時に、俺は思わず、下を見る。

そこに立っていたのは、デルタとゼータだ。

二人だというのは一目で分かった。

特徴的な犬の耳に、猫の耳。

獣人である二人である事は間違いないだろう。

ただし、それが子供であれば、驚くが。

 

「んっ、なぁ!?雌猫が小さくなっているです?!」「バカ犬もって、どうなっているんだ!?」

 

二人もまた、小さくなっている事に気づき、互いに自分の身体を確認する。

 

「あぁ、なるほど、これはラフタリアちゃんと同じ現象か」

 

ラフタリアちゃんもまた、他の世界に転移する際に、その身体を小さくなってしまった。

それは、彼女自身がレベルをリセットされた事による影響だと考えていた。

しかし、どうやらそれはデルタとゼータにも該当しているようだ。

 

「うぅ、なんだか以前よりも力が出ないです」

「これが、まさか噂に聞く、異世界という事なのか」

「そうなるな」

 

ゼータは、その事を事前に聞いていたので、ある程度は落ち着いていた。

反対にデルタは、その変化に対して、頭を抱えていた。

 

「なんだか、嫌なのです!なんで、デルタは弱くならないといけないのですか!」

「まぁ、そこは仕方ないと思うしかないよ、にしても」

 

ここは、どこの世界だ。

その疑問に思うよりも早く、後ろからモンスターが現れた。

 

「なっ、魔物っ」「警戒していたのにっ」

 

それを察知する事は、レベルが下がった二人には不可能だった。

モンスターの体格はかなり大きいが、そのまま俺達を奇襲する。

すぐに、俺は手持ちにある鍵から守護者を呼び出そうとした時だった。

 

「はいっ、そこの人、退いて退いてぇ!」

「んっ?」

 

聞き覚えのある声。

同時にモンスターは、瞬く間に斬り刻まれる。

それは、本当に一瞬であり、俺達を助けた人物は、そのまま降り立つ。

 

「危なかったねぇ、それにしても、君達、一体ここで何をやっているの?」

 

そう、その人物は俺達の方に振り返る。

小柄な体格に、手には包丁らしき物を。

正面には赤ん坊を背負っており、抱っこ紐を抱えている。

和服を思わせる衣装を身に纏っているその少女に、俺は見覚えがあった。

 

「えっ絆!?」

「んっ、あぁ、ソラ!」

 

互いに俺達が名前を呼び合うと共に、笑みを浮かべる。

 

「んっ、ソラ、知り合いですか?」

 

その最中で、デルタは俺に対して質問する。

 

「あぁ、そうだな、二人共、紹介するよ。こいつは風山絆だ」

「こいつって言い方はどういう事だよぉ」

「いやぁ、悪い悪い、それでこの子はリクだ」

 

そう、俺はリクを紹介した。

 

「はぁ、それで風山さんでしたっけ、その子は弟ですか?」

「違うよ、俺とソラの子供だよ」

「そうですか、風山さんとソラ様の子供ですか」

 

リクの事を聞くと、ゼータは納得する事一瞬

同時に目を見開きながら、再度聞き直す。

 

「えっ、子供?」

「おぉ、という事は、そのチビがソラが言っていたお嫁さんなのですね!」

「誰がチビだ、君だって、そんなに変わりないだろ」

 

ゼータは、なぜか硬直。デルタは納得するように言うと、そのチビ発言が気に入らなかったのか、絆は思わず言い返す。

 

「ばっ馬鹿犬は知っていたのか」

 

ゼータはなぜかデルタに、そんな事を問いかける。

 

「何を今更、とっくの昔にソラから聞いたですよ」

「・・・」

 

ゼータは、まるでこの世の終わりのような顔をしているようだが、一体。

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