性欲が秩序を上回った世界でTSしたオレとインポ疑惑のイケメン 作:ぶるきえ
「やっぱり此処って治安悪いよね」
そう言って、路上に仰向けで倒れているセイジを見下ろしたのは整った顔立ちの男だった。汗と精液に塗れた女体に動揺することなく、その話し方は淡々としていた。
「う゛…ぐぅ…!」
また犯されるのか。セイジは逃げる為に起き上がろうとするが、叶わなかった。疲労の溜まった身体は地面から離れることを嫌がったのである。
「や、やめろ…。どっかいけ…よ…ッ!」
セイジの掠れた声は弱々しかった。
「うーん…此処で寝ていても困るのは君だと思うよ。一人で家まで帰れる?」
男の問いによって、セイジは自分の帰れる場所が無いことに気付いた。突然女になったなんて、家族が信じるわけが無い。
「う、ううぅ…」
セイジの目から涙が流れる。これから死ぬまで犯される日々が続くのだろうか、誰もセイジという人間を受け入れてくれないのだろうかと、不安になってしまった。
「泣かないで。君は多分、笑っていた方が可愛いよ」
「ひぃん…ひぐぅ…ッ!」
「心配だなぁ」
「えぐッ、えぐッ…! どっかいけっ…!」
男は泣いているセイジを見下ろしながら暫く考える素振りを見せた後、セイジにある提案をした。
「僕の家に来る? 此処から結構近いよ?」
「い゛や゛ッ!!!」
「大丈夫、大丈夫。君を襲わないよ」
セイジの拒否を聞き入れることなく、男はセイジを担ぎ上げて歩き出した。
「よっと…! 思ったより重いなぁ」
「お、おろせぇ゛…ッ! やめ゛ッ!」
これがセイジと、後にセイジが恋に落ちる男ヨウタの出会いである。
アンケートについて
Q.恋愛要素に需要はありますか?(オチは変わりません)
この作品はハーメルンだけでなくピクシブにも投稿しているのですが、どちらも「ある」の方が多かったです。
TSした直後セイジの心は身体に引っ張られて女性に近いものでしたが、段々と男性らしさを取り戻していきました。そして無意識のうちにアズマに惚れていたので、「女性としての恋心+男性としての性欲=逆レイプ」という結果となりました。独占欲マシマシです。
もし「ない」の方が多かった場合、「セイジは男性としての性欲を取り戻していくうちに肉欲に溺れ、色んな男に抱かれる日々を過ごす中で、ふとアズマのちんぽに興味を持ち、味見として逆レイプする」というオチにする予定でした。
没案について
・アズマではなく、ヨウタ(第十一話で登場)がセイジを拾う。ヨウタはセイジを抱くので、セイジは女としてヨウタのことが好きになる。(ヨウタがセイジのことを好きになるとは限らない。)
・セイジ「あ、あへ~♡」アズマ「お前まーた犯されたのかよ」みたいなギャグ路線。すぐ犯されるセイジとすぐ勃起するアズマ。
・アズマの父親を名乗る謎のおじいちゃんにセイジが授乳手コキする。
・近所に住む謎の博士の薬によって母乳が出るようになったセイジが搾乳器を使う。
・隣人(第九話で登場)は初心な学生にする予定だった。なぜか気持ち悪くなってしまった。
・ヨウタは恋愛的な意味でアズマのことが好き。この作品を読んでいる人はBLを求めていない気がしたので却下。(ちょっと匂わせたのは許してください…。)
・アズマは身体が男性、心が女性である。(この案を考えていたので、精神的BLのタグを入れようか迷った。)
・アズマ「うわ!(グーパンする)」セイジ「ほげ~~!(吹っ飛ぶ)」っていう感じのギャグオチ。
・実演販売をしていた男と下着を作っていた男(共に第八話で登場)がタッグを組む話。番外編として書こうと思っていた。
・防護服がいらないくらい不細工な処女とヨウタが雑談をする話。番外編として書こうと思っていた。
・セイジがアズマに近寄る女に嫉妬する。
・セイジが生理になるシーン。アズマへの好意を自覚した後に初潮を迎えることで「俺、アズマの子ども産めるんだ!」って感じの流れにする。
・セイジとアズマの間に子どもが産まれるエンド。「アズマのことしか考えていないセイジ」と「状況が状況なだけに子どもを愛せないアズマ」という感じの話を子ども視点で書くことも考えていた。