メルトリリスはシたい時は前貼りを変える……
恋仲なマスターとの暗黙のルールである。
カッカッ……甲高く硬質な音がカルデアの通路に響く。
風に靡きふんわりと舞うのは艶めいて見るからにサラサラとした蒼い長髪。
アクセントになるリボンも青色……その様相はさながら深き母なる海を思わせる。
しかしてその髪と相反して顔は強気な少女然とした可憐さと猛禽を思わせる鋭さが混在していた。
その肢体は無駄な凹凸一つない、劣情を抱かせる余地ない少女……
その名はメルトリリス、カルデアに在籍する複数の神霊を撚り合わせ生まれ出たハイ・サーヴァントである。
向かう先は何処か?それは……
「フン……主人の私を出向かせるなんて……」
カルデア唯一のマスター、藤丸立香の部屋であった。
当然のことだがマスターのプライベートな空間であるが故に滅多なことが無い限りは許可無い侵入は怒られる。
主に愛に狂ったバーサーカーには無意味だったりする……無意味なのはこのメルトリリスにも同じだ。
さらに言えば……今日、このメルトリリスにはマスターの言葉なぞほぼ無意味だ。
普段のメルトリリスは若干広めな青色の前貼りで局所を隠している。
では今日のメルトリリスはと言えば……同じ青でも深い深い藍色の前貼り。
デザインも若干変化していて上部が盛り上がり遠目で見れば薄っすらとハート型に見えなくもない。
そんなデザインの物に変えていた、これを意味する所は……マスター以外はほぼ知らない。
姉妹とも言って良いパッションリップ、何かと交流があるメディア……それとなく後押ししてくれている面々だ。
さて、霊体化してするりと入り込むか?
否……メルトリリスにそもそもこの手の扉というのは……無意味だ。
そも、メルトリリスは水の権能を持つレヴィアタンが組み込まれている。
その身体も流体のようにするりと鉄の扉なぞ意に介さず抜けてしまえる。
セキュリティも溶かして自分に取り込み、書き換えてしまって自分の意のままに操る事ができる。
メルトリリスに目をつけられたら最後、逃げ場なぞ何処にもないのだ。
一定の自制心はあるが……その心中は……
「あら、可愛らしい寝顔……でも主人の前で惰眠を貪るのは……」
「……ぅ……ん?……メルト?」
「えぇそうよ、貴方のたった一人のプリマが来てあげたのよ、全身全霊をもって感謝して欲しいわ」
どこまでも恐ろしい相手に対しても心優しく、打ち解けようと必死になるお人好しなおバカと愛し合いたい。
実に実に初々しい恋する乙女であった。
メルトリリスの今の前貼りはいわば……マスターとイチャコラエッチ、らぶらぶチュッチュしたいという意思の現れ。
そもあまり公にされてはいないが……マスターはメルトリリスの重いまである愛情に負け恋人のような関係になっている。
同じく愛が重い系で言えば清姫が出てくるが……清姫との違いはマスターをしっかりとマスターとして見ているかどうか。
メルトリリスが求めたのは藤丸立香、清姫が求めたのは藤丸立香を通して見る安珍。
それが勝負の分かれ目になっていたのだ。
そもそも……勝負に立てれていたのかと言えばNOであるが……
メルトリリスが入ってきたマスターの部屋は閉め切られマスターとメルトリリス以外に誰もいない。
もうメルトリリスはそのつもりだ、普段であれば絶対に触れさせる事もない肢体をすっぽりとマスターの膝上に。
そして……その両腕をぎこちないなりにも前にこさせて……ぎゅっと包まれる。
「ほら、ヤること……あるでしょ?」
「メルト……可愛すぎるなぁ、もう……」
アルターエゴ、その本質は人間と交わることは出来ないハズだが……それを押し切ってまでお互いが惹かれ求めた。
お互いに惹かれ合っている者同士、普段のモノとは違う甘く蕩けた雰囲気に早変わり。
普段はどこかポヤポヤしていながらも歴戦の猛者の雰囲気を醸す立香。
メルトリリスは言わずもがな、触れれば真っ二つと言わんばかりの鋭い雰囲気だが……
今の二人は甘々ふわふわとろっとろの幸せバカップルそのものだ。
メルトは立香の胸板に頭を擦り付け……さながら猫のように甘えていた。
さらに、立香を傷つけない為にとヒールのブレードも外している徹底っぷり。
「……そろそろ欲しいわ」
甘く猫のように身体を擦り付けていたメルトはささやく。
再臨し装いが変わったのもあってその様子は新婚初夜の初々しいカップルのよう。
ただ実際は……初夜というには……
ぺり……とろぉ♥
「えーっと……メルト……」
「何よ、早くヤりなさい。そっちがヤらないなら何時ものようにこっちが主導するわよ?」
貞淑に隠している、そう何時も豪語する前貼りの奥深くは……これからの睦事に期待しトロットロにとろけていた。
そして言葉通りに主導するというのも……
「……そろそろ僕も限界だし、ありがたくキミを抱かせてもらうね」
「ッ……ふ、不快だわ。いくら私が貴方の主人であり見るものを魅了して止まない完璧なプリマだったとしてもそんないきなり」
「こんなにトロトロにしておいてそれは無いんじゃないかなぁ……メルト」
「……強く、あまり感じれない私でも確かに感じれるように抱きなさい」
目に見える強がりで意地の張った可愛らしい主張に過ぎない。
立香の股座から飛び出した愚息はかなりいきり立っている……メルトの甘い香りと柔らかな臀部の感触でそうなったのか……
それとも、色を知った思春期の青年の性欲が故なのか……両方か。
すりゅ、にちゅ♥
「……流石に分かるわよ、焦らさないで」
「不感症を治す一環でもあるんだけどなぁ」
「それよりも、今すぐ貴方を感じさせなさい……抱きしめるだけじゃ、ダメ」
ベッドへと押し倒されるのは業腹物だけど、他にこの人を感じれる体位は少ない。
触覚が感じれないなら視覚でいっぱい感じ、触れられている事を増幅して想像するしかない。
他の体位は私がこの人を傷つけかねない……だから、選択肢に入れられない。
本当は蹂躙するように騎乗位でどちらが主人なのかを……っていうプレイもしたいわ。
でも、そう……この足がそれを許してくれない。
だから、ベッドでは特別にマスターに主導権を譲っている。
調子に乗って焦らしたり……この時だけよ、そんな事を許しているのは……!
どちゅんっ♥
「……もっと、よ♥犬みたいにみっともなくヘコヘコ腰を動かしなさい」
何度も何度も奥の奥まで突いてきて感覚はあまりないけど必死なマスターの顔を見ているとゾクゾクする。
もっとイジメたい……独占して愛したい、その視線は私だけの物……
膨れ上がっていくこの愛情をしっかりと認識しているのかしら?
ぎゅっ……♥
どちらからともなく背中に腕が回る。
そうそう、それでいいのよ……もっと貴方を感じさせて。
私を求めて、私を愛情で溶けさせて……♥
その必死な顔、必死な吐息も全部ぜんぶ……私だけの物。
「ッ……ふぅっ……メルトのナカ、気持ちいいよ……!」
恨めしいわ、少しでも感覚が通っていたら私も一緒に快感で蕩ける事が出来たのに。
でも……コレでいいのよ、私はアルターエゴ。
「当たり前でしょう、私は貴方にとって最高の伴侶なのだから……♥」
マスターを導くくらいで良いのよ……ふふ。
少しでも力加減を間違えれば人間の肉体なぞ……簡単にミンチにできる存在。
それが英霊、それがサーヴァント……今を生きる生者であるマスターには遠く及ばず……
契約で雁字搦めにして何とか対等に近い形に持ち込む。
そしてその契約で譲歩してもらっているのにも関わらず……使い魔という契約形式に囚われ自らを優位に思うマスターが多かった。
それ故に英霊と真に信頼関係を結べる魔術師というのは……かなり少ない。
その魔術師は魔術師に似つかわしい内面をしていると言って良い。
聖杯戦争において勝ち進むには魔術師として内面まで腐り果てていれば居るほど……勝利とは程遠くなっていくもの。
では、カルデアのマスターはと言えば……少し魔力があるだけ、その他は至って一般的で中立的。
誰に対してもフラット、英霊として尊敬もするが一個人として……その人物を見て接していた。
本来存在しないはずの電子の存在が出自であるメルトリリスに対してもそうだった。
どんなに辛辣に、突き放すような言動を取られても……
そのメルトリリスの前身となった献身の末に消えたプリマとの思い出も込に……踏み込み続けた。
メルトリリスもまたそんな積極的でいっそ情熱的とも言えるマスターに……根負けしてしまったのだ。
根負けしてからはメルトリリスも言葉こそ刺々しく自分こそが絶対的な主人と思いつつも……お互いに惹かれ合っていた。
その証こそが……メルトリリスというプリマの最大の武器であるはずの脚に組み付かれても尚無傷なマスター。
華奢で抱きつけば容易く折れそうなその美しい裸体を抱き……必死に愛をささやく権利を得た姿……
このメルトリリスがここまで心を許すのは……後にも先にも藤丸立香という男以外に居ない事だろう。
ぱんっぱんっ♥ぎぃっ……ぎしっ
「はぁっ……ふっ、愛してるよ……メルト、今のキミもすっごく綺麗だ」
「ふっ、ふふ……もっと囁きなさい……」
愛の巣となったマスターの部屋には乾いた愛の営みの音とその支えとなるベッドの軋む音。
興奮と快楽、愛おしい相手と交わる悦び……それらが綯い交ぜになってふにゃふにゃになっているマスター。
マスターの全ては自分のもの、自分に向けられるその愛情が狂おしく、今にも踊りだしてしまいたくなる程に高揚しているメルト……
二人はこうなればどちらかが音を上げるまで交わり続ける。
不感症なメルトが有利?そんな事はない。
「うっ……ふっ……くっ!」
「射精そうなんでしょう?さっさと出しちゃいなさいよ……!」
「で、でもそうしたら……!」
「イイから……っ!」
腰を振り抜いていたマスターが不意に腰の動きを鈍らせる。
メルトの腟内に潜り込んでいた肉棒が膨れ上がりビクビクと震え跳ねている。
その兆候は不感症なメルトでもうっすらと分かる、その上何度も交わっているがゆえに表情でも感じ取れるものだった。
嗜虐的な笑みを浮かべ動かないなら……と繊細に、壊さないように……腰を揺すっていく。
そんな気遣いをするのは同じ産まれの姉妹、パッションリップだったり……趣味である人形、フィギュアに対してが主。
これまた……脆弱で異性に向けられるのは……マスターのみか。
限界付近、外にと思いっていた最中そのような事をされれば……惹かれ合っている仲の相手に求められれば……
射精したい、自分の種を意中の相手に植え付けてしまいたい。その欲求に容易く屈してしまう。
びゅくっ♥びゅるるるぅっっ♥♥
「ぅ、ぉあぁ……ッ!」
情けないとも言える声を漏らしながらメルトリリスの小さく狭い膣の奥深く……子宮へと子種を吐き出してしまう。
「ほっ……♥ふ……ぅんっ♥」
愛しい人の魔力を一番深い形で供給される、それは性感として現れていた。
感覚に障害を持つメルトが現状唯一明確に感じれる物だった。
それ故に足繁くマスターを求めるようになった、愛情と快感という甘味。
「……ふ、ふふ♥なによ……そんな盛った猿みたいにギラギラさせちゃって……♥」
ただもうこうなると……マスターの青年らしい性欲が顔を覗かせる。
理性でねじ伏せていた物が解き放たれる、愛している女を抱き、自分の物だと一杯マーキングしてしまいたい。
奥底も表面も……目立つように、何度も何度も。
そのほっそりとした上シミ一つない純白の肌に……自分以外の男が触れること許されない膣の奥深くに。
何度も何度も……キスと射精によって刻まれていく。
愛情に飢える彼女に対して……過剰なまでに注いでいく。
それが最早日常と化していた。メルトがそういう気分になれば……こうなる。
もうこれは避けられない法則に近くなっていた。
程なくして、マスターは一つの決断を下す。
数多回収してきた聖杯をメルトに捧げることを。
その恩恵として彼女が抱えていた感覚障害を取り除く事を願っていた。
その恩恵はたしかに出た……だが、その副産物として……メルトの身体に異変が起きた。
本来変化なぞあり得ざる英霊の身であるメルトリリスに……
その日の私の貞淑な前貼りは……無かった。
「はぁっ♥こんなふしだらな身体にした責任はしっかり取りなさいよ……♥」
私の身に変化が起きたのは聖杯を捧げられ、この身に取り込んだ後……2日と足らずして起き始めた。
明確に触覚が改善されていった。触る、握る……その動作でしっかりと感じれるのは感動した。
絶対に味わえない物だと思っていた事……それこそ奇跡。
真っ先にあのデレデレ顔したマスターに一発……お礼をしたわ。
キス、お互いに求めあって絡み合う甘々なキス。
繋がりあえていると理解っても直に触れ合って深く深く一緒に気持ちよくなれるならそれが一番じゃない。
そうやってお互い好きが加速して……ヤる頻度も増えていった。
その結果が今の私、究極の造形美を誇っていた私の身体は今は贅肉がポンポンとついてしまった。
両胸はBB以上、リップ以下、尻にもかなり付いたし……太ももだってそう。
マスターは両手を上げて喜んだから……まぁ仕方なく受け入れてあげてるのよ。
ふしだらな身体になってしまった原因は勿論の事、マスター以外にないでしょ?
聖杯による体質改善が大きいけど……こうも劇的になったのはマスターとセックスしまくった後。
魔力供給が過剰になりすぎているのが原因だろうって言うのがダ・ヴィンチ他有識者の見解。
余剰魔力だって私の胸からあふれる始末だし……
「ん、勿論……でもメルトも覚悟してほしいな、そんなオレ好みな身体になったんだから」
「言うじゃない……毎回赤ん坊の様に私の胸に吸い付く……甘えん坊の、分際で……♥」
ギシギシとベッドをきしませて私はマスターに覆いかぶさる。
壊さないように繊細に……この両手でしっかりと抱きしめられる。
こんなに幸せな事があるかしら?
胸からも私の余剰魔力がミルクとなって漏れ出てくる。
それをマスターに吸ってもらえる、私の一部がマスターに溶けていくのよ?
こんな幸せ……♥お腹一杯に感じるマスターの熱も……
「ほら、早く吸って……早く私にアンタを感じさせなさいよ♥」
我慢できない……早く、マスターの愛情を感じたい♥
私の愛情もいっぱい吸って感じ取ってほしい、早く早く♥
熱はもういっぱい……バキバキ勃起してお腹に当たるペニスから感じ取ってる。
はやくソレをお腹いっぱいに叩き込んで、感じさせて♥
「じゃあ……オレもメルトを一杯感じさせてもらうし……しゃぶり尽くしても良いよね?」
「イイ、からっ……♥」
ちゅぷっ♥むにぃっ♥
私が言うや否や……マスターは私の胸にしゃぶりつき、両手で根本を揉みしだき始めた。
「はぁああぁぁああっっ♥♥あぁぁっっ♥♥んっ、くぅぅっ♥♥♥」
私が求めてならない愛の熱。私を溶かしていく快楽♥
でもそれは私だけじゃない……マスターだって、そう♥
「うぅぅっ……ごめん、メルト……止まらないっ」
必死になって理性を保って私を愉しませようとしていたけれども……
我慢できなくなって腰使いも荒くガツガツしてきて……♥
私も興奮して堪らないわ……♥
「イ、イキましょ……一緒にぃっ♥」
お互いに注ぎ合う愛情で暴走するんだから……もうイク所までイクしかないじゃない♥
恥も外聞もない、私達だけの世界に……♥
奥がコツコツと小突かれて……孕むはずもないのに、孕むって思わされちゃう♥
子宮が、疼いて疼いて、仕方ないじゃない♥
マスターもイキたくてしょうがないみたいっ……おちんちんがビクビクして破裂しそう♥
スリスリと私の感じやすい場所をこすって……まるわかり、イキたくてイキたくて……
私も一緒にイかせたくてしょうがないんでしょう……♥
どぷっ……♥
「ぅぁあああっっ……♥♥すき、しゅきぃっ……だいしゅきぃ♥♥」
吸い取るつもりが……私の心を奪い取られて……♥
でも、イイの……心行くまで私も貴方もお互いの虜なんだもの♥